断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
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Q:前妻が使っていた台所
断捨離に興味を持ち、変化を求めてやり始めたのですが
壁にぶつかっています。
自分の持ち物は順調に扱えていたのですが、
台所やリビングでやる気がでません。
何故なら、私と夫は再婚同士で、この家は前妻と夫が建てた所。
私は10年前からここに住んでいますが、
環境に自分を合わせて来たことに気づきました。
家電も家具もすでにあったもの。
今さら愛情もって扱えないのです。
子供部屋が二つ。
30歳と26歳になる夫の連れ子は、独立してますが
沢山の荷物が置きっ放しの物置です。
空間がもったいないけど、私にはどうすることもできません。
夫に相談しても気にならない様子で、そのままです。
断捨離の作業が止まって、
私の人生も諦めのものになりかけています。
このまま、事を荒げずそっとしていくのもありでしょうが、
この家で私がくつろげる空間がないのが事実です。
引越すだけの経済的余裕は、現在ありません。
どうすれば良いのでしょうか。
【46歳 会社員 匿名希望】
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A:
FROM 川畑のぶこ
前妻の持ち物や家具が気になり寛げない、
夫の子どもたちのモノが気になり寛げない、
引越はできない。
寛げない状態を寛げるようにするには、
物理的な変化を起こすか、
起こっている出来事に対する捉え方を変えるかの
いずれかになると思います。
まずは物理的に寛げる空間を持つための最大限の努力
をすることから始めることがベストだと思いますが、
最大限の努力はされたでしょうか。
「夫に相談しても気にならない様子で、そのままです。」
とありますが、相談したのでしょうか?
それとも夫の意見を聞いただけなのでしょうか?
どちらでしょう?
夫が「気にならない」という意見であれば、
大切な居住者である妻の意見は却下なのでしょうか。
話し合いというのは一方の言い分を
一方が我慢をして聞くということではありません。
自分と相手、双方の意見を摺り合わせて、
何がベストかを互いに模索することです。
まず、ご自身のニーズを明確にご主人に伝えてみてください。
「あなたはどう思う?」と主語を相手にすり替えず、
「私はこう思っている。こうしたい。」
ときちんと主張を私にして主張します。
相手を攻撃する必要も批判する必要もありません。
相手は悪意でそのようにしているのではなく、
今までそうだったから気にならないだけなのですから。
むしろ「ああ、そんなに気になっていたんだ」と
びっくりするかもしれませんよ。
「環境や周囲に合わせてきたことに気づいた」とありますが、
ご自身ですらようやく最近気づいたことであれば、
ご主人はなおさら気づいておらず、
夢にも無理に合わせているとは思っていないかもしれません。
自分と同様、妻もさして気にならないのだろうという
イメージではないでしょうか。
また、きちんと主張をして伝えたなら
「そんなに気になっていたなら変えれば?」
とあっさり返答するかもしれません。
もちろん快く思わないケースもあるかもしれませんが、
少なくともきちんと伝えることで妻のニーズは把握できます。
自分は主張せず、夫が自ら察して変化の動機を得ることを
待つようなことだけは、不毛なのでしないよう心がけてください。
いたずらに消耗するエネルギーを、
自分の思うことを伝えるエネルギーに変えてみてください。
相手を悪者化して惨めな状態でいるのも、
自ら変化を起こして(時として自分が悪者化される立場に立って)
言いにくいことを主張することも、
いずれもエネルギーを要することです。
どうせなら建設的な方向にエネルギーを使いたいものですね。
勇気を持って相手に敬意と愛情を示しながら、
穏やかに、丁寧に、主張してみてください。
それでも変化を起こせない場合は、無いものに目を向けるのではなく、
今与えられているものでありがたいものやことに
目を向ける努力をしてください。
極論でいえば、パーソナルスペース(ご自身のテリトリー)は、
赤の他人がひしめく飛行機や新幹線の中の一席でも、
また満員電車の中でも確保できます。
6畳一間すべてを自分のパーソナルスペースに出来なくても、
居住空間の一角に自分が自分に帰れる場所を
意識的に作ってみてください。
参考になるかどうかわかりませんが、
私は現在住んでいる自宅に自分の部屋というのを持っていません。
夫と息子は持っていますが
私は自分の部屋を特に所有したいという欲もいまのところありません。
ただし、平日自宅にいる場合は、
家族が帰ってくるまでの時間や、今このメルマガを執筆している
家族が寝静まった後などは、リビングとダイニングは私の自由なスペースです。
全てのスペースではなく、その中で1平方メートルくらいでも
自分の思うようになれば、イマジネーションはふくらみ自分の世界をつくれます。
時間や場所を限定して意識を変えれば、そこで寛ぐことも可能です。
さらに、我が家には私個人は愛情が持てないものもたくさんあります。
3人家族がいれば、それぞれの価値や好みもさまざまです。
結婚や家庭はそれらをどう摺り合わせていくかが、試される場であって、
全てを妻の、あるいは夫の、はたまた子どもの好みにする場ではありません。
全てのモノにときめいて、愛情をもって扱う必要もありません。
夫の大切にするものを妻が理解することで家庭内が円満になるのであれば、
それは「ときめく」ことはなくても家庭内には「必要」なものです。
私はそれらを宝物ならぬ政治物と読んでいます。
宝箱ならぬ政治箱も持っています。
それらを持っていることで人間関係や己の生きる社会がうまく回る、
すなわち損をしていることもあるかもしれないけれど、
得ているものはたくさんある、ということを自覚し意識しているので、
そこに苦しみはないのです。
行動を変えるか意識を変えるか、その両方か、
ぜひチャレンジしてみてください。
応援しています。
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