仕事・職場

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FROM 川畑のぶこ

ココアさん(40代・女性・看護師)
のご相談にお答えします。

【Q】はじめまして。
川畑さんのYouTubeを見て
いつも学ばせていだいています。

私は、21歳で子どもの頃からの夢だった
看護師になりました。

しかし職場では辛いことが多く、
純粋に患者さんの支えになりたい
という気持ちは消耗していきました。

職場での上司からの叱責や陰口、
理想と現実のギャップ、
責任の重さのプレッシャーから
自分に自信をなくしていき、
恋愛に依存するようになってしまいました。

23歳で夫と結婚して2人の子供を授かり
幸せを感じていましたが、

夫は浮気癖が酷く、
度重なる嘘や浮気を繰り返し、
傷つくのでやめてほしいと言っても
改心してくれず、

数年前からは
俺のことを責めるなら自殺する
と言うようになりました。

心療内科をすすめましたが、
勝手に通院をやめてしまいました。

夫は仕事はきちんとしているし
穏やかな時は優しいですが、
相変わらずコソコソと
女性と連絡を取ったり会ったり
しているようです。

私は夫を失うことが怖いのと
離婚して自分1人になる勇気がなく、
とにかく自信がありません。

仕事も長続きせず、クリニックや
介護施設などのパートを
長くても3年で離職を繰り返して、

今は医療関係のコールセンターで
オペレーターをしています。

子どもは2人とも高校生になりましたが、
不登校を経て通信制高校に通っています。

進路は2人とも決まりません。

母親の私がネガティブな性格のせいなの
かなと自分を責めてしまう毎日です。

看護師資格は取りましたが
落ち込みやすく
自分の意見を言えない性格で、
組織に属すると流されてしまうため
臨床の現場では
とてもストレスを感じます。

私は一人一人の患者さんや家族に
丁寧に寄り添いたいです。

川畑さんの動画で
レジリエンスという言葉を知り、

自分自身が経験した辛い経験や
家族の心の理解を深めるためにも
心理学を学ぶことに興味があります。

何かアドバイスをいただけましたら
嬉しいです。

【A】ココアさん、とても誠実で真面目で
勤勉な方なのだなということが
伝わってきます。

医療現場で働く方には多いですね。

誰かの役に立ちたくて、
患者さんやそのご家族、
苦しんでいる人たちやその周辺にいる
人たちの苦しみや痛みを取り除きたい、

また、そういった人たちに
安らぎや喜びをもたらしたいという

そんな純粋な動機から医療従事者になる、
看護師になる人、

ナイチンゲールの精神で
このフィールドに入られる方は
多いと思います。

同時に、そのような気持ちが大きい人は、
相手を喜ばせようとばかりしてしまって、
つい自分のことを横に置いてしまう。

それで自分がなくなってしまって
ストレス下に陥り、パニックになり、
ケアレスミスをしてしまって、

それを叱責されて、自信を失くして…
という悪循環に陥る方も多いです。

ココアさんも、まさにこのような
状況なのではないでしょうか。

職場での人間関係、
ご家庭でのご主人との関係、
そこで起きるトラブル……

それらは全て、ココアさんの
信念や価値観によって
見え方も、受け止め方も違ってきます。

事態に「巻き込まれる」のではなく、
一歩引いて「客観視」できるか
どうかというのは大きいです。

そういった意味で、
ココアさんがおっしゃるように
心理学を学ぶというのは
とても有効だと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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Exhausted,Female,Worker,Sit,At,Office,Desk,Take,Off,Glasses

Q:先月転職し、業務を覚えるのに四苦八苦しています。
   
前職のキャリアがあるので、
もう少し出来るはずと思っていたのですが、  
全く覚えられず、自信がゼロになってしまい、
職場でどんな風に心を整えたら良いのか
分からなくなり、悩んでいます。
     
50代になるとこんなにも
覚える引き出しがなくなるのかと愕然とします。
   
就業の一時間前から情報収集をして、
記録を見て準備しても、
いざケアの段階で見た内容を忘れてしまうので、
直前にまた確認することになり仕事が遅くなります。
 
担当が決まっているので、遅いことで
他のスタッフへ迷惑にはなってはいないと思いますが、
   
自分の仕事で精一杯なので、
仕事の合間に談笑する暇もなく、
1ヶ月もたつのに、同業のスタッフの名前も覚えられて
いませんし、話したことが無いスタッフもいます。
  
上司からは、今までのキャリアは忘れて、
ゼロからのスタートとしてやってみたらと
助言をもらいましたが、イマイチ腑に落ちないのです。
  
他の新人よりも長くサポートスタッフを付けて
もらっているのはありがたい反面、
細かいダメ出しにやる気が失せそうになり、
一人でやらせてくださいと伝えたら、
それは言ったらダメよと言われました。
   
甘えた考えなのかもしれませんが、
一人でもできると早く思いたいのです。
いつまでも半人前扱いが嫌なんです。
   
実際には半人前なので仕方ないけれど、
見られていると緊張してしまいます。
  
あとは、例えば準備の段取りが悪いなど言われて、
一人なら緊張せずに出きるのにと思うこともありました。
  
特別扱いされていることについて、周りのスタッフも、
あの人はできないから長く付いてもらっている、
ということを広めているようで、
   
どんな風に思われているのかと気になり、
陰口を言われているような視線を感じたり、
話しかけてもらえなかったりして、孤独に感じています。

年齢が上の新人なんて、きっと面倒ですよね?
という思いもあり、
話しかけられなくても仕方ないよね
とすねる気持ちもあります。

文字にして、
自分がとても幼い考えだと気づいてもいますが、
どのような心持ちでいれば良いのか、
また私のこのひねくれた性格で
それを叶えるのにはどうすれば良いのか、
   
最初から素直な若い新人さんとは違うので、
できそうにないなと
最初から諦めてしまいそうにもなります。
 
看護師になったときから、
この分野で働きたい、と憧れていた職場なので、
悩んでも最後にはそこに行きつき、
心を上向きにしています。

何か良い知恵がありましたら
教えて頂けますでしょうか?

【ありペン・50代・女性・看護師】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

憧れの職に就いたものの、
慣れるのに苦労されているのですね。
  
ありペンさんはとても向上心が強く
理想も高いことが伺えます。
 
そのような熱心な職員は現場の宝でしょう。
 
ただし、自分で設定した理想が高すぎると、
プレッシャーに押しつぶされてしまいますから、
まず、転職で新しい業務に慣れるのには
時間がかかって当然ということを忘れないでください。

ありペンさんは、先月転職されたということですから、
まだ1ヵ月経ったか経っていないかという感じかと
思いますが、通常、新しい業務に慣れるには、
数ヶ月から半年位が必要で、仕事の内容によっては
1年ぐらいかけて慣れていくものもあります。

ですので、ご自身に過度なプレッシャーをかけず、
きちんと必要な時間をかけて、
新しいことを学んでいけば良いと知ってください。

また、特に転職後1ヵ月から半年以内は
年齢にかかわらず、ストレスがかかりやすい時期です。

さらに、50代というのは、
認知機能が低下し始める時期です。

職場もありペンさんの年齢の事は理解して
採用しているわけですから、
そこは信頼して丁寧に時間をかけて
取り組んでいくことを心がけてください。
 
現状、求められてもいないのに、
短時間で完璧に全てをこなさなければいけない、
という使命をご自身に課していることが
悪循環を生み出しているように見えます。
 
仕事が「全く覚えられない」とか、
自信が「ゼロ」とかといった表現に、
まさにありペンさんが
「全か無か」思考に陥っている様子が伺えます。
 
でも、実際は、自分の理想通りではないにせよ、
少しずつ覚えているものもあるはずですし、
ときには忘れながらも、
繰り返し学んで覚えているでしょう。

ここをきちんと評価することなく、
短時間で完璧にできないのであれば、
それは全くできないのに等しいかのような
考え方自体が、ご自身を苦しめているように見えます。
 
このようなプレッシャーは不要にパニックを
引き起こしてしまう可能性もあります。

まずはご自身に優しくなってください。

人生50年と考えれば、上司の仰るように、
ここからの50年は新たな人生の始まり
=リセットと捉えることもできます。

そうであれば、
すべてをわかって当然という態度ではなく、
新しいものをゼロから学ばせてもらうありがたさに
意識を向けていくことが賢明です。

また、周囲の自分への評価ばかりを
気にしてしまうためにプレッシャーを感じ、
ぎこちない態度になってしまっているようですが、

いったい何のためにこの仕事をしたいのか、
もういちど意図を思い起こして、
意識を自分の評価ではなく、
自分が提供しているサービスや対象者そのもの
(患者さんやお客さんがいるならその人たち)
に100%向けるよう心がけてみてください。

そうすれば、「実際は半人前でも
自分が一人前と思いたいから1人でやらせてほしい」
というような、
本来の目的が置き去りになってしまった
自分本位な姿勢にはならないはずです。

自分自身に向いている注意を、
関与している相手へ注いでください。

そして、その日やその週に
できるようになったことや覚えたことを、
きちんと心に留めたりメモしたりしてください。

職場の人とも、その日やその週に1人でもよいので、
率先してコミュニケーションを取って、
その人の名前を覚えてください。

その際、自分の評価を上げるためではなく、
相手に愛ある好奇心と関心を持って、
きちんと相手に関与して共にいてください。

この人から、もしかしたら私が
過去に学んだことのない新しいことが
学べるかもしれないと期待と感謝の念をもって
向き合ってみてください。

何十分も話す必要はなく、
ほんの数分の立ち話でもできることです。

すると、認知機能の中でも、作業記憶と呼ばれる、
一時的に情報を保持して処理する力や、
遅延再生と呼ばれる、覚えたことを
一定時間後に思い出す力などと違って、

50代でも低下しないエピソード記憶と呼ばれる、
その場の文脈や感情・感覚と共に覚える力によって
記憶を保つことができるでしょう。

ただ電話帳を短期間で暗記するような態度で
相手の名前を覚えて記憶を保とうとするのは
難しいのです。

たとえば、毎日花瓶にお花を活けるスタッフが
いたとしたら
「いつも綺麗に活けてくださり
 ありがとうございます。」
と会話を切り出すこともできるでしょう。

相手から反応があれば、
続けて花が好きなのか尋ねたり、
花の名前を聞くことで、その人とちょっとした
やりとりができるかもしれません。

実際にその人が花好きであれば、
花好きの〇〇さんとして記憶されるでしょうし、
相手から見れば、あなたが
好きな花に興味をもってくれて、
花を活ける私を称えてくれたことに感謝するでしょう。

このような関わり合いの中で、
思いやりあるエネルギーを感じることができたなら、
それは個人的なエピソードとして印象に残り、
相手の名前も、花好きの〇〇さん、
と思い出しやすくなるでしょう。

それができたご自身を称えてください。

指導をしてくれているスタッフに対しても、
あなたを批判するためではなく、
サービスを受ける対象者へのベストを意図して、
フィードバックをきちんとしてくれる心ある教育者、
として関われば、感謝が湧いてくるはずです。

私を見ているというよりも、
私と共に対象者を見てベストを尽くしているのだと、
視点を変えてみてください。

また、指導してくれる人にはむしろ率先して質問をしたり、
分からないことを教えてもらい、
その知識や技術に感謝する姿勢を大切にしてください。

熱心に仕事に取り組む人は好感が持てますし、
応援したくなるものです。

最後に、この時期はとくにセルフケアが大事です。

ありペンさんがリラックスできたり、
楽しめたりすることは積極的に取り組んで
エネルギーをチャージし、
ご自身のペースを大切にされてください。

応援しています!

 
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、りんごさん(30代・女性・教員)
のご相談にお答えします。

【Q】私は38歳、夫と子ども3人
(小学生2人、保育園児1人)と
暮らしています。
仕事を今後どうしようか悩んでいます。
 
 
現在は、養護教諭として
小学校で働いています。
  
下の子が小さいので
育短制度を利用させてもらい、
平日5日間、午前中勤務をしています。

 
仕事はやりがいはあるのですが、
健康診断や集団に対しての
保健指導といった行事前になると
強いストレスを感じ、
 
ウツっぽい気持ちや
イライラした気持ち、
行きたくない気持ちを、

いつも大量のチョコやコーヒーで
紛らわして乗り越えています。

いざやってみると、楽しさも感じます。
 
また、臨機応変に対応することが苦手、
あいまいな状態を判断するのも苦手で、

昔は、救急処置も非常に苦痛でしたが、
今はだいぶ慣れてきました。

職場の人間関係は良好で
公務員で安定もしてるので、

いつかフルタイムに戻れば
経済的にも安心だと思っています。

ですが、辞めたい気持ちがあります。

今の職場は、3人目の育休から
復帰する際に異動した所なのですが、

前の学校でフルタイムで働いていた時、
仕事内容の事や、今よりも人間関係が
良くなかったということもあり、
心身消耗という診断で
2ヶ月休みをもらいました。

そして、それより少し前に
実家に帰った時、
仕事が辛いとたまたま父に話したら、

絶対辞めるな、
子どもが可愛くないのかと言われ、
パニックになり、自分で手首を切って
13針縫うことになった事もあります。
 
 
父自身は長年、市役所に勤め、
慎重すぎる性格で仕事のスピードが
遅すぎて、さばききれず
精神的な理由で3度休んだ経験のある人です。

私は小さい頃から、父に性格タイプが
そっくりだと母に言われ続け、育ちました。
母は教育熱心な人でした。

私は小さい頃から
勉強はできたのですが、友達作りが苦手。

それでも、毎年1人か2人
深く関われる友人は作れていたので、
何とか乗りこえられてはいました。

リーダーシップがなく、
それがコンプレックスでした。

なので、仕事は、絶対に人から必要と
される健康分野の仕事で、でも、
病院以外の場所で働こうと思っていました。

子どもと関わるのも好きだったので、
最初はスクールカウンセラーを
考えたのですが、

常勤の採用が少ないという理由で
両親に反対され、養護教諭にしようと
高校生の時に決めました。

養護教諭になるなら
看護師資格もあった方が良いと思い、
大学は看護学部にしたのですが、

そこでは座学はよかったのですが、
実技の練習や実習は苦手でした。

緊張するし、手際も悪いし、
手技のポイントがピンとこないことが多く、
正直、あまり興味ももてなかったです。

精神科に通院しながら卒業し、その後、
赤ちゃんに魅了され、進路変更し、
助産師養成の専門学校に入学したものの、

校風が合わず、リストカットが始まり、
体重も激減、引きこもりになりました。

学校は辞め、その後アルバイトを経て、
勉強し直し、養護教諭になりました。

夫は、子どもたちへの影響を考えると、
絶対にフルタイムに戻って欲しくない
と言っていますが、

安定した公務員の仕事を捨てて
この年齢で仕事をどうするのか考えると
決断できません。

このことで
もう5年ほど悩み続けています。
何かアドバイス頂けるとうれしいです。

【A】とっても真面目で
誠実に生きてこられたりんごさん
なのだなということが窺えます。
 
また、ご両親、
特にお父様の影響があって、
 
何でもコツコツ真面目に
初志貫徹で行うというポリシーが
りんごさんの中に定着されているので、

新しいことに対する変化に
大きな抵抗や不安、恐怖が
あるのかもしれませんね。

私がすごいなと思ったのは、
りんごさん、高校生の時にはもう
養護教諭になると決めていた
ということで、

自分の未来というか、
ミッションがパッと見えることって
私自身もそうですし、
私の周りにもなかなかいなかったので、

りんごさん、すごくしっかりされた方
なんだなというのを感じました。

同時に、しっかりしているからこそ、
ずれたり、曲がったりということに
抵抗がある、嫌だ、ということが
あるのかもしれませんね。

そして、そこが、りんごさんの
人生の課題にもなってくるのかも
しれません。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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FROM 川畑のぶこ

今日は、草もちさん(40代・女性・会社員)
のご相談にお答えします。

【Q】新卒で今の会社に入って
26年が経ちました。

最近、仕事のやりがいを
感じられなくなってきました。

自分に自信が持てず、
将来の不安に押しつぶされそうです。

同じようなことを続ける毎日に、
何か変化を求めている自分も
いるのですが、
どこに進んでいいのか分かりません。
 
新しい挑戦をする勇気もなく、
自分の能力や価値を
見出せないでいます。

周囲と比べて、自分は何もできない
と感じてしまいます。
 

こんな私でも、新しい道を
切り開くことができるのでしょうか?

どうしたら自己肯定感を高めて、
前向きに未来を見ることが
できるでしょうか?
 
自分の強みや可能性を見つけるために
どんな方法があるのか、
また、他の人と比べずに、
自分のペースで進むコツはあるのか…

自信が持てない自分を変える方法や、
ポジティブな考え方を身につける
コツがあれば、知りたいです。
 
よろしくお願いいたします。

【A】草もちさん、向上心が高くて
素晴らしいですね!

向上心がないと、このような
お悩みは出てこないと思います。

ただ、これも諸刃の刃で、
常に「向上せねば」とやっていると
疲れてしまって、

今の草もちさんのように、
こんな自分には価値がないのでは?
と自己批判するように
なってしまうのですね。

「こんな私でも新しい道を切り開く
 ことができるのでしょうか」

ということに関しては、
答えは「イエス」です。

これは草もちさん次第でも
ありますが、

意識をちょっと変えることで
目の前の現実も
ずいぶん変わってくると思います。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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今日は、サクラさん(50代・
女性・デパートのインフォメーション)
のご相談にお答えします。

【Q】いつもメールや動画で励まして頂いております。
ありがとうございます。

私は52才、
8年間勤めたパートを今年に入って辞めて
新たな職場で2ヶ月が経ち、
仕事に慣れてはきたのですが、

先日、40才の先輩Aさんの間違いを
私のせいにされてしまい、
サポートの先輩であるBさんに怒られました。

そのとき、先輩Aさんは震えているように見えたので、
理不尽な出来事だったのにもかかわらず、
私は反論しないで、穏便にしてしまいました。

ですが、気持ちがモヤモヤしてしまったので、
私ではないことをB先輩に伝えました。

すると、理解してはくれましたが、
次の日からそのA先輩の態度が冷たく、
周りの先輩もAさんをかばってばかりで、

サポートの先輩Bさんは
「なんだか嫌な感じ、お祓いお祓い」
と掃除を始めました。

私は、自分は悪くないので平常にして
いますが、モヤモヤが消えません。

どう気持ちを切り換えれば良いか、
教えて頂けましたら幸いです。

【A】デパートのインフォメーションをされている
ということで、女性が多い職場なのでしょうか。

人間関係が複雑で、スカッとしない、爽やかでない、
モヤモヤした状況なのが伝わってきます。

 
サクラさんご自身、新しい職場で
まだ2ヵ月とのこと、

学んできたこと、覚えてきたことを
すんなりできるようになっていくのはこれからで、
まだプレッシャーも多い時期かと思います。

一方、サポートのB先輩にも
「ちゃんと教えなきゃ」という気負いのようなもの
もあると思うんですね。

新しい人が入ってくるというのは、
入った本人はもちろんですが迎える側にも
プレッシャーやストレスがかかることであり、
全体的に人々がイライラしやすい状況ではある
と思います。

そのような状況下で起きた今回のトラブル。
サクラさんにとっては理不尽なことでしたよね。

事態の捉え方はいろいろありますが、
今日は一つ「ネガティブ・ケイパビリティ」という
概念をご紹介します。

答えがすぐに出ないことには
敢えて「モヤモヤする」力のことです。

続きは、ビデオでお話しします……

*動画の中でご紹介した書籍はこちらです。
ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力
(帚木 蓬生 著/朝日選書)
https://amzn.asia/d/efQII7V

 

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Close,Up,Woman's,Hands,Watering,Seedlings,On,The,Ground,On

Q:今、50代です。
40代から自分の人生のつまづきに気づいていました。
気を紛らわしやり過ごしてきました。

プライベートがうまくいかない。
お金の管理もうまくいかない。
仕事もうまくいかない。

ミスが重なって、仕事をクビにはなりませんでしたが、
今追い詰められています。
心の底から謝っているのですが、伝わらず
謝り方が悪いと言われます。

対人の仕事はこれ以上させられないとのことで、
職場が変わります。

こころの深さが、
むかしは丼ぐらいあったと思うのですが、
いまは小さい小皿のようです。

今のままでは転職もままならないと思います。
明るい方への出口を見つけたいです。

【犬が好き・50代・女性・事務職】

 
―――――――――――――――――
     
     
A:FROM 川畑のぶこ
       
40代から50代にかけていろいろとうまく行かなくなって
落ち込んでしまうことが増えてしまったのですね。

プライベートにお金に仕事に…ということですが、
それ以前はこれらのことはうまくいっていたのに
40代を過ぎてからうまくいかなくなったのか、

それとも、振り返ってみれば
状況はさほど変わっていないけれど、
それが40代を過ぎたころから気になるようになったのか、
どちらでしょうか?

40代から50代にかけて、女性は更年期に入り、
心身にさまざまな変化が生じます。

身体面では、ほてり、発汗、不眠、頭痛などを感じたり、
メンタル面ではそれまで気にならなかったことが
気になって不安になったり憂鬱になったりするなど
気分障害が出ることもあります。

犬が好きさんは、
仕事でミスを重ねるようになったとのことですが、
更年期にはブレインフォグといって、
あたまにモヤがかかったような状態になることもあります。

すると、集中力が低下して、
これまでのように計画や判断ができなくなったり、
物忘れが増えるなど、
認知機能の低下が生じることがあります。

それにより、仕事の作業効率も低下してしまいます。

これは、女性ホルモンのエストロゲンが
脳の記憶を司る海馬の活動と
深く関係があることによります。

もし、更年期障害として
さまざまな症状が出ているのなら、
女性外来を受診して、
ホルモン療法などの治療を受けることで
症状が改善することもありますから、
犬が好きさんが思い当たる場合は
受診をおすすめいたします。

さらに、ご自身で取り組めることとしては、
ヨガやストレッチや有酸素運動など、
適度に身体を動かしたり、
身の回りに起こっていることで
好ましいことに意識を向けたりすることは有効です。

たとえば、たとえ職場が変わったとしても、
仕事が与えられていること自体はありがたいことです。

苦手な部署から離れて、
より今の自分にふさわしい部署で働けることを、
ラッキーと受け止めることもできます。

そのように意識を切り替えてみてください。

また、過去や未来に彷徨う心を、今、この瞬間に戻して、
呼吸に丁寧に注意を向けるマインドフルネス瞑想も
有効であることが証明されています。

これらは更年期障害でなくとも、
うつ状態や不安の軽減に役立つことが
わかっていますので、ぜひ取り組んでみてください。

犬が好きさんが一緒にいて心地よく感じたり
リラックスできる人とのつながりも
ぜひ大切にしてください。

仕事でストレスがあるのなら、
職場以外の人との絆を育むことで、
人生に安心感をもたらすことができるでしょう。

職場以外の居場所をたくさんつくってみてください。

今そのような場所が思い浮かばなくても、
これからそれらを開拓していくことを
意図して、前進されると良いと思います。

始めるのに遅すぎることはありませんし、
宇宙には私たちを満たして止まないことが
たくさんあります。

まだ芽を出していないそれらの種に、
注意を注いで水やりをしてみてください。
素敵な変化が訪れることと思います。
     
  
              
ーーー

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Asian,Mother,And,The,Daughter

Q:現在もうすぐ小学1年生、
小学4年生になる子どもの母親です。

現在、私は内職でわずかばかりの収入を
得ながら生活しています。

主人は自営として働いてくれていますので、
何とか生活はしております。

下の子が年中の時から登園拒否気味が酷くなり、
年長になって半年程で仕事との兼ね合いも取れなくなり、
5年ほど何とかパートとして勤めていた職場を
内職に変えてもらい、現在に至ります。

何とか今現在は保育園に通いつつ、過ごしています。

「何で行かなあかんの?」なども聞きますが、
以前よりは前向きに、登園出来るようになったと思います。

入学も控えていたので、
とにかく子供が前向きに通えるようになる事を第一に
やってきたつもりです。

兼ね合いが取れなくなった事も、
仕事を続けられなかった理由の1つですが、
ここでずっと働いていくのか、
この仕事をずっとしていくのか、
という気持ちがあった事も否定出来ません。

5年ほど、パートで週5で働いて、
子供の行事や病気などでいっぱいいっぱいでした。

そもそもにして、人が怖い、という気持ちを持ったまま、
とにかく家計のために働かねば!ちゃんとせねば!
みたいな気持ちで、自分にハッパをかけて
働いてきたように思います。

若い頃にはうつ病も経験しており、
薬は服用しておりましたが、特に療法なども無く、
なぁなぁで病院に通うのも辞めてしまっていました。

休みが欲しかったのだと思います。

なので、今回のことは、そういう機会をもらったと
思うようにしているのですが、
今度は家計が厳しくなってきました。

ただ、入学、新しい生活も控えているので、
今はまだすぐに働きに出て、
という事も難しいかな、と感じております。

下の子は保育園でこんな状態だったので、
小学校もどうなっていくかは分からず、
出来れば私も余裕のある状態で
見てあげられれば…とは思っています。

とはいえ、
貯金を切り崩して生活していくことも長くは厳しいし、
なんせ気持ち的にその事が気になって、
何とか気持ちは保っているものの、
追い詰められたような気持ちになっております。

子供がスムーズに通えるようであれば、
少し、働きに出れた方が良いのかな、
とは考えているのですが、
そうすると次は仕事をどうするか、で考えてしまいます。

今まで勤めていた職場は席を残してくれているので、
また復帰しようと思えばできると思います。

ただ、また週5で通う事になると
また余裕が無くなるのでは、と怖くなります。

そして工場の検品なので、
とっても地味で職場自体も古く、全体的に割と適当です…

とはいえ、そのような感じだからこそ、
今も席を残してもらえているとは思いますし、
そこはありがたい事だと思っています。

ただ、仕事をしていた時から、
この仕事をずっとするのかな、
どこかで、もう少し環境の良い場所で、
週3くらいで働けたら…という気持ちはありました。

今の職場は週5ではありますが、
割と融通は効く所かとは思います。

家からも近く、子供の何かに対応するには
適しているのかな、とも思います。

ただ、もしまたパートに戻ったとして、
また色々な気持ちが湧いてくるのでは無いかと、
後悔するのでは無いかと、考えてしまう自分もいます。

仕事自体は慣れてはいるし…
でも将来、納期とかで大変そうにしている
おばちゃん達のように私もなるのかしら…
など失礼な事も考えてしまいます。

これからの仕事の事など、どのように考え、
行動してゆけば納得できるのでしょう。

若い頃に、職に対してしっかり考えなかった事、
現状で贅沢な事を言える立場か?とも思うのですが…

家族以外、人と深く関われず、
そんな自分にも自信を無くす時があります。

【ららら・40代・女性・内職】

 
―――――――――――――――――
     
     
A:FROM 川畑のぶこ
       
お二人のお子さんを育てられながら
お仕事もされているとのことで、
らららさんの勤勉さが伺えます。

登園拒否をきっかけに内職に切り替えて、
ご自身の内面に潜んでいた、
現職から少し距離をとりたい、
というニーズが満たされたとのこと。

お子さんの通学が安定しつつある今、
復職に向けて、本当にこの職場に戻ってよいのか
不安があるのですね。

らららさんは人と関わる職場環境よりも、
内職のように一人で黙々と取り組む仕事が
向いていることを確認されたのであれば、

そして今の内職では
経済バランスがとれないのであれば、
今後はあまり人と関わらなくて済む仕事で、
内職よりも収入が多いものを
探してみることが課題ではないでしょうか。

らららさんが、人と関われるようになりたい
というお気持ちは理解します。

しかしながら、基本的に人と関わることよりも
一人の時間が好きで必要なタイプの人が、
そしてむしろ一人で取り組む仕事のほうが
生産性も高くなるような人が、

苦手を克服するために、
あえて毎日人と関わる仕事につくことは、
ご自身もパフォーマンスの低下に
つながる可能性がありますし、

組織もそのような人に仕事をしてもらうのは
不本意なことです。

双方にとって
ストレスが溜まる環境ではないでしょうか。

仕事にはそれぞれの適性というものがあります。

今回のお子さんの登園拒否は、
らららさんご自身に
より合った仕事のスタイルを示唆してくれる
絶好の機会でもあったことと思います。

そうであれば、そのことをありがたく
受け止めてみてはいかがでしょうか。

私の知人にも、らららさんのように
人と交わることよりも、一人の時間を好む人がいます。

その人は、過去になかなか合う仕事が
見つけられなかったのですが、
水道の検針の仕事をパートで始めたところ、
人に関わる必要もなく、
時間も自分のペースで調整ができ、
とても自分に合っていたうえ、
収入も高くなり満足していました。

自分に合っている仕事を見つけることができ
熱心に仕事に取り組んでいたところ、
会社から声がかかり、パートから正社員になり
さらに収入が安定しました。

もちろん、苦手を克服したいからと、
週に数日無理のない範囲で人と関わる仕事を
することができたかもしれませんが、

仕事は毎日のことですから、ストレスなく、
ご本人も満足のいくもので、
組織からもありがたがられるものに就くに
こしたことはありません。

そのようなオプションもあるのだと、
バックアップ体制を敷いたうえで、
いったん復職して様子をみるのもよいでしょうし、
 
もしかしたらそのほうがらららさんにとっては
よりハードルが低いかもしれませんね。
 
バックアップがあると、人はゆとりをもって
目の前の課題に向き合うことができるものです。

復職してみて、やはり違うなと思ったのであれば、
プランBを選択すればよいわけです。

ぜひ、ご自身のパーソナリティーやニーズを
きちんと受け入れ尊重して
お仕事とも向き合ってみてください。

応援しています!  
     
  
              
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、やしの木さん(40代・女性・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】49歳の主婦です。
25歳で寿退社、結婚。
以来、ずっと専業主婦をしてきて、
今年で24年になります。

子育ても一段落したので
今年はパートに出ようかと考え始めました。

が、24年もの間、無職だっただけに、
社会復帰できるかがとにかく不安です。

そもそも、採用してもらえるのかも、、、考え出すと、
どうしてもネガティブ思考になってしまいます。

夫に相談すると、
「無理してまで働くことない。ゆっくり考えて、
時期が来たら動けばいいんじゃないか」
と言います。

でも、私の中ではなんとなく「50の大台に乗る前に」という
根拠のないリミッターがかかっているというか、

そうでもしないと、もともとマイペースでのんびり屋の
自分は動かないのではないか、という
自分ならではの勘のようなものも働いて、

自信のなさとは裏腹に、
今年がタイミングのようにも思っています。

何を頼りに、
どんな心持ちで進めていったら良いでしょう?
 
川畑さんのアドバイスを、ぜひいただきたいです。
よろしくお願いいたします。

【A】24年ぶりの再就職、すごいですね!
一念発起というところでしょうか。
 
確かに24年間、社会というか職場と関わっていない、
仕事をしていないと、気遅れしてしまうというのは
当然のことだと思います。
 
でも、ちょっと待ってくださいね。
本当に「社会と関わっていなかったのか」と言うと、
決してそうじゃないですよね。
  
「社会」を広義で捉えてみましょう。
 
専業主婦で家庭の中を切り盛りしたり
家族とのやり取りをしたり、
そのためのコミュニケーションを外でしたり、、、
 
お子さんの学校でPTAに参画なさったりも、
したのではないでしょうか。
 
社会と断絶されていたわけではありませんよね。

やしの木さんが一家の経済基盤を
作ってきたかどうかということに関しては
「NO」だったのかもしれませんが、
社会生活そのものは営んできているんですよね。
 
そこで培った経験は全て仕事で活用できます。 
やしの木さんだからこそできることもあるはずです。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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Q:個人事業を始めて10年+α、
今、何をしたいかが見えなくなっています。

いろんな方の意見を聞きすぎて
迷っているような気もしています。

アドバイスいただけたら嬉しいです。

【粋香・50代・女性・自営】

  
       
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
   
個人事業を10年以上されているのは
素晴らしいことですね。

今粋香さんが何をしたいかが
見えなくなっているとのことですが、

これは、粋香さんがさらなる成長や発展を遂げるための
次の段階に差しかかっていることを
意味するのではないでしょうか。

過去10年は決して無駄だったのではなく、
すべて次の段階のために
必要なステップだったことでしょう。

私たちは、ひとつのステップをクリアすると
そこで満足するのではなく、
さらに次のステップへと進みたくなるものです。

とはいえ、変化に抵抗があるのもまた人間の性ですから、
そのような時に悩むのは当然のことでしょう。

慣れ親しんだ(時として生ぬるい?)池から飛び出すのは
不安が伴うものです。

これまで保ってきた生活の均衡が崩れるリスクが伴いますし、
決断を誤って大きな損失を被るのではないかと考えるから
躊躇してしまいますね。

この躊躇は決して悪いものではありませんし
状況を精査して安全な未来を予測するのに
賢明なプロセスでもあります。

ですから、このような時には様々な人の意見を聞いて
参考にするのは悪くないのです。

粋香さんが人の意見を聞きすぎて
判断ができなくなってきてしまっているのなら、
正解はたくさんあるんだなーと捉えてみることです。

そして、自分にとっての正解が
必ずしも万人と一致する必要はないことも
知っておいてください。

そして、たとえその選択が
失敗や損失を招いたとしても、
必ずしもそれで取り返しがつかなくなったり
すべての終わりというわけではないでしょうし、
そこからまた軌道修正して再出発もできます。

失敗もあくまでもマイルストーンであり、
私達は常に成長のプロセスの途中なのです。

成功の数より失敗の数が人を賢く大きく成長させる
ということも知って、過度に失敗を恐れないことです。

人の意見を聞いた上で、さんざん逡巡して、
何が正解か分からなくなった時は、
どの答えがもっとも心に躍動をもたらすかで
判断することもよいでしょう。

必ずしも理屈ではなく、いわゆる直感とか第六感など、
アタマよりも心の奥底の声に従うことで
人生が切り開けることは多いです。

少し寝かせてみて、ふと答えが湧いてくるというような
感覚が得られることもあるかもしれませんし
生活の中にいろいろなシンボルを見出すかもしれません。
また、夢の中で答えを見出すこともあるかもしれません。

いずれにせよ、アタマで考えすぎず、
すこし一呼吸おいて、リラックスして
感覚を研ぎ澄ませた状態を保っているなかで
答えへの近道が現れることもあることがあります。

粋香さんの中には、
そのようなすばらしい叡智が宿っていることを信頼して、
失敗も糧としながら新たな展開に
愛ある好奇心をもって向きあってみてください。

応援しています!
   
        
ーーー

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superhero

Q:都内の公立小学校教員です。
児童の悩みです。

基本的に、児童は教員を好き嫌いで判断し、
それが授業態度にも出ています。

また、嫌いであっても怖いと感じる教員には
卑屈なほど表面上は従順です。
教員を好き嫌いで差別し、態度を豹変させます。

好き嫌いの基準も幼く、
先生が嫌いだから言うこと聞かない等
平気で言いますし、
何でも人のせいにします。
(自己肯定感も低いように感じます)

都内の様々な地区に勤務しましたが、
こうした子ども達のタイプは初めてで、
疲れ、どう捉え、接したらよいか悩みます。

ちなみに、中学受験は多いです。


【imanori・50代・教員・女性】

   
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
   
これまで勤務してきた学校とは異なり、
稚拙で好き嫌いの基準で教師を判断し、

不真面目な生徒が多い学校に
imanoriさんは今現在勤務しており、
苦労されているのですね。

おそらくimanoriさんは優しく真面目で、
生徒たちの好き勝手を制圧する
懲罰的な態度の教師には
なりきれないのだと思います。

もちろん、生徒の全員が
そのような姿勢ではないと思いますが、
想像するに、一部のそして強力な影響力をもつ
感情任せな子たちにクラスが牽引されている
状態ではないでしょうか。

そしてその子たちは面白くて
頻繁にクラスを沸かせるのではないでしょうか。

子どもは楽しいことや面白いことには
流されやすいものです。

「子どもらしい」とか
「子どもっぽい」という言葉を換言してみると、
素直であるとか稚拙であるとか
大人げないとか単純とかいったものになるでしょう。

脳科学的にも、理性を司る前頭葉が発達するのは
10代に入ってからと言われています。

前頭葉が優位になるまでは、
より原始的な情動や感情を司る脳が
仕事をしている状態ですね。

よって、imanoriさんが向き合っている生徒たちの
態度は、子どもとしてある意味自然なことといえます。

「差別だから」という説教に
真剣に耳を傾けるなら良いですが、
その子たちからすると
「つまんない」と返されて終わりということでしょう。

そのような生徒への対応は、
やはり教師側が子どもの特性を把握して、
一歩上手になって対応していくしかありません。

好き嫌いがはっきりしている子どもたちに
動機づけを与えるには、
「遊び心ある触れ合い」に限ります。

ここに、私が心理学のトレーニングを受けた
数ある師のひとりである、
アメリカの臨床心理学者で
パーソナリティー研究の第一人者である
ケーラー博士のエピソードを
シェアするのでぜひ参考にしてください。

ケーラーは、ある州の学校から
問題児が多く学級崩壊がおきているので
なんとかして欲しいという依頼を受けたのですが、

その学校の教師たちの問題行動への対処は、
「罰を与える」ということでした。
生徒たちの休み時間を取り上げたのです。

ところが、それでは問題行動がなくならないどころか、
さらに悪化していきました。

この状況を見たケーラーは、
好き嫌いの激しい子どもたちが問題を起こしている
のなら、休み時間をむしろ多く与え、
遊ぶことを推奨して思いっきり遊ばせること

そして、授業にもゲームなど遊び心を刺激するものを
取り入れることを提案します。

教師たちはそんなことをすると
子どもたちはさらにつけあがり、
学級崩壊が進むと危惧しました。

それでも万策尽きてケーラーを呼んだわけですから、
仕方なくアドバイスに従ってみたところ、
嘘のように子どもたちの
問題行動がなくなっていったのです。

ケーラーの個人的なエピソードとしても
印象深かったものがあります。

彼の末っ子の息子さんが好き嫌いの激しい子で、
小学生のときに朝グズグズしてなかなか着替えず、
学校に遅刻しそうなときのことです。

ガミガミ言っても聞かないので、

「今からどっちが先に着替えて
 シーツのマントを被って(送迎の)車まで
 シーツマンになって高速で移動できるか
 競争するぞ!よーい、ドン!」

と言うと、息子さんは
目を輝かせて急いで着替えて
シーツを被って車に乗り込んだそうです。

私たちの問題行動は
ニーズが満たされていないことによって起きています。
そして、ニーズの満たし方は人それぞれです。

遊ぶ前に課題を終わらせてしまいたい子もいれば、
遊んでからでないと、あるいは
遊びの要素が課題に含まれていないと、
課題に集中するエネルギーが充電できない子もいます。

ぜひ好き嫌いの激しい子たちには、
遊び心を大切に接してみてください。

もちろん、それはimanoriさんにとって
エネルギーを要することかもしれませんから、

まずは自分自身のエネルギーをチャージするべく、
ニーズを満たすことを日常的に行い、
セルフケアを大切にしてください。

応援しています!

     
ーーー

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