人生

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Q:アラ還暦の主婦です。
私は二人姉妹の跡取り娘という立場で次男と結婚しました。
  
この結婚についても、これまで幾度となく悩んできました。

先のことを何一つ約束することなく、ここまできましたが、
気づけば夫の兄である長男は一人っ子と結婚して
姓こそ名乗っていますが、婿養子同然、
妻の実家の墓に入る約束までしたそうです。
  
随分前に、夫から何気ない会話で聞かされました。
 
どうやら、その時に夫の家の墓を任されたようで、
私に相談もなく承諾したようです。
  
私の実家にも仏壇があり、四代続く墓もあります。
  
妹も長男と結婚しており、両親は既に他界して、
実家は空き家となっています。
  
長男の妻の実家も、 両親は他界している中、
この度、夫の両親が立て続けに亡くなりました。
長男の兄は名ばかりの喪主で、
仏壇、墓は結局、夫が管理していくことに。
  
私から見れば私、私の実家だけが
貧乏くじを引かされたような気持ちでいっぱいです。
  
こんなふうに考える私はおかしいですか?
 
私の子どもは娘一人っ子です。
私は両親に申し訳なく、私だけでも
実家の墓に入れてもらいたいと思っています。
 
大事なことなのに、きちんと話してくれずに、
事後承諾のように持ってきた夫に対しても
怒りのようなものが湧き出て、
別居、離婚さえも考えてしまいます。
  
【なみだ・50代・主婦】
  
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
誰が先祖のお墓を守るのか。
 
この問題は、なみださんだけでなく、
少子化が進む社会で、皆にとっての問題でもあると思います。
 
子孫の数が減る限り、
すべてのお墓を保存していくことは不可能だからです。
 
今回、なみださんには2つの課題があるとお見受けしました。
 
ひとつは、夫が「相談なく」自身の実家の仏壇や墓を
管理することになったということで、
自分や先祖に対するリスペクトが欠けていると
思われたことではないでしょうか。
  
そうであれば、率直に
「大切なことなので、きちんと相談して決めて欲しかった」と、
そして、夫の選択に不服があれば、
今からでも伝えてみてはいかがでしょうか?
  
もしかしたら、なみださんの思いを確認したうえで、
改めてお義兄さんと話し合いの場をもつ可能性も
出てくるのではないでしょうか。
  
おそらく、なみださんは跡継として
ご自身の実家のお墓に入るつもりで、
当然、そのことは合意されていたものと
思っていらっしゃったと思います。
 
逆に、結婚されるとき、
「自分は跡継なのであなたと私は私の実家の墓に入る」
という相談と合意はされていましたか?
 
もし、相談していなかったのであれば、
これはお互い様かもしれません。
 
今回のことを機に、改めて話し合ってみることをおすすめします。
 
話し合いがされるということは、
互いに敬意をもって向き合うということです。
 
結果がどうであれ、このプロセスそのものが
夫婦の信頼関係を維持するのに大切です。
 
 
そして2つ目の課題。それはお墓の意義です。
  
なみださんにとって、お墓とはなんでしょう。
  
おそらく、先祖との精神的なつながりをもつ場ではないでしょうか。
 
では、「先祖とつながる」とは、
なみださんにとって、どのようなことでしょう。
 
先祖とのつながりが、非物質的な心の営みであれば、
かならずしもお墓というゲートウェイを使う必要はないかもしれません。
 
人間は見えるものに強い影響を受けますから、
物質としての墓を使用した儀式を有効活用してきたのでしょう。
 
儀式化することでつながりをより深める意図があるのだと思います。
 
ただし、それらの物質を介さないと、
先祖との見えないつながりは保たれないのでしょうか?
 
お墓や仏壇を持たない人は、
先祖との関わりは断たれてしまっているのでしょうか?
 
 
近年、樹木葬や集合墓など、先祖代々の土地や墓に
こだわらない人が増えてきているのは、
管理の問題もさながら、
場所や墓石といった物質的な側面よりも、
見えない精神的なつながりにより重きを置く人が
増えてきている傾向もあるのではないでしょうか。
 
先祖を祀るのは、私たちが幸せに生きることを、
どこかからあたたかく見守ってくれているという思いが
あるからではないでしょうか。
  
もちろん、先祖も子孫の幸せを願っていることでしょう。
 
もしなみださんが、先祖の立場にたって、
子孫が自分(たち)と繋がる窓口をどっちにするかで揉め、
不幸になっているのをみたらどうでしょうか。
 
登山口多しといえど、行き着く山頂はひとつ、
そんな考え方も役立つかもしれません。
 
本質はどこにあるのだろうと、立ち返ってみると、
問題は思うよりシンプルに解決できるのかもしれません。
  
          
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200928

FROM 川畑のぶこ

今日は、にんじんさん(40代・幼稚園教諭)のご相談にお答えします。

【Q】夫とはお互いが学生時代に、できちゃった婚でした。
私は母にならなくては!と、20歳で、全てを家族に捧げることにしました。

一方、夫は深夜2~3時まで趣味に没頭、結局、結婚して20年その生活が
続きました。私は3人の子育てに追われ、とても孤独な、非常に疲れる日々
でした。何も私には自由がない!と感じ、どこかホッとできる場所に
帰りたいと思っていました。

子供が大きくなるにつれていろんな問題が噴出。
「何で?こんなに一生懸命しているのに!」頭はパニックでした。

夫も次第に体力が衰え、さすがに大きな問題が起こってくると、
家庭を顧みないわけにはいきません。ようやく家庭に戻ってきたかと
思うようなホッとした時期が、一時おとずれました。

これからよくなる!と思っていた矢先、写真の整理をしていたら
涙が止まらなくなりました。過去の夫への気持ちが湧き上がり、
そして今までの歩みが非常に残念なものに見えてきました。

それを解決したくて断捨離に打ち込み、一年が経った時、
事件が起きました。その後、夫といろいろあって、家族を守りたい、
夫を家庭に振り向かせたいと思っていた気持ちとは裏腹に、
私一人が実家に戻りました。

それ以来、夫から必要以上の言葉はありません。目も合わせません。
一度壊れてしまうと、これほどまでに冷たくなれるものかと思っています。

法的なことも何も決まらないまま、仕事だけは何とか就くことができま
したが、さて、これからどうしていったら良いのか? 

自分自身の足で立ち上がらなくては。まずは心の回復、そしてどの方向へ
行けばいいのか、自分で決めないといけませんよね。

しかし、思考回路は昔のまま。アップデートが必要。少しずつ新しい
思考回路を作りたいと思っています。どのようにして自分の歩みを確かに
持てる回路を組み立てていけばいいでしょうか?

【A】
二十歳からお母さんになって、子育てをずっと頑張ってきたのですね。

にんじんさんのように、自分のことを捨てて、家族のため、子どものために
全てを捧げてきたお母さんたち、この話を聴きながら共感している人たちも
たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

今後について、思考回路が変えなければと思っていらっしゃるようですが、
実は、にんじんさん、もう思考回路は変わっているんですよ。

思考回路が変わらない、それを変えなきゃと思っていること自体、
もう思考回路が変わっているんです。
まずは、それを認めて、ご自身を讃えてあげてくださいね。

生きる目的や人生に感じる喜びは、人それぞれ、実にさまざまです。
惹かれ合って恋愛結婚した夫婦であっても、ずいぶんと時間が経ってから
互いの価値観のズレに気づくことも少なくありません。

でも、だからと言って、それまでの人生や結婚生活が無意味だったのかと
いうと、決してそんなことはありません。これまで起きたことにはすべて
意味があり、踏んできたプロセスは必要なものだったのです。
 
そして、その経験は今後、にんじんさんが何に価値を見出し、
ご自身の人生をいかに豊かに過ごしていくかに通じているのです。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q.私は子どもが欲しいと思っているのに、
主人は別に欲しいと思わないという考えで、
私は子どもをあきらめようと思う気持ちと
あきらめきれない気持ちとで葛藤しています。

普段の忙しさに忘れてる時もありますが、
友達に赤ちゃんができたとか、
近所の人同士で子どもを遊ばせているのを見ると、
その輪に入れないことが悲しくなります。

私は今年42歳でそろそろ限界だと思っています。

結婚した時(36歳)は私が学生をしていて、
卒業したら子育てを、と考えていたのに、
そんな時には主人の気持ちが変わっていました。

どうしたら自分に納得がいく諦め方ができるのでしょうか。

子どものいる友達を見ると、未来があっていいなって羨ましくなります。
そうやって妬む自分も嫌です。

どうしたら心穏やかにお子さんのいる方を見れるでしょうか。

【コアラ・40代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

結婚も出産もご縁のもの、
それぞれのタイミングというのがありますね。

おそらくコアラさんの学業も一緒でしょう。

子どもに関して、ご主人は結婚当初は
子どもを欲しがっていたのでしょうか?

今も「別に(とりたてて)欲しいとは思わない」のか、
それとも「こどもは全く欲しくない」と思っているのか、
確認はされたでしょうか。

以前ほど欲しいとは思わなくなったけれども、
子どもがいたらいたで構わないと思っている可能性が
あるのなら、子どもができたらできたで、
可愛がることは十分考えられます。

そうであれば、コアラさんの希望を貫いて良いのではないでしょうか?

ただ、もともと子どもは欲しくないと思っている場合は、
結婚観や人生計画の差があると思いますので、問題はより複雑ですね。

結婚に対して、子どもがいる家庭をつくるビジョンを描いていたのか、
それとも、夫婦だけの穏やかなパートナーシップを描いていたのか、
曖昧だったのか、

それが変化する可能性も含めて、それぞれのニーズを、
もういちど確認してみることをおすすめします。

ただ、子どもにこだわりすぎることで、
夫が自分の存在や関係性が蔑ろにされていると感じ始めると、
夫婦仲が悪化することがあります。

その辺に気をつけて、ご主人と共に人生を築き上げていきたい
というコアラさんの気持ちが伝わるコミュニケーションや
関わりを大切にされますように。

もし、子どもとのご縁が無い人生であれば、切り替えが大切です。

子どもができなければ、コアラさんのこの人生の課題は、
子どもがいないことで謳歌できることなのでしょう。

自分が欲しいけれど持てないもの(子ども)に注意を向けて過ごすのをやめ、
すでに持ち備えているもので豊かさをもたらしてくれているものや、
持つことができるけれども、まだその努力をしていないものに
意識を向けていくことが大切ではないでしょうか。

コアラさんはご結婚されたあとも、
子どもよりも学業を大切にしたいと思われた時期がおありです。

もしかしたらコアラさんの無意識や潜在意識は、そのような分野で
自分らしさを発揮することも望んでいるのではないでしょうか。

周囲との関わりでも、子ども(を持つこと)ばかりに意識を向けず、
子どもがいなくても、またはいないからこそ
豊かに過ごしている人もたくさんいますから、
そのような人々に意識を向けることも大切です。

女性性や母性が発揮できないという思いがあるのなら、
「自分の」子どもにこだわらなくても、
コアラさんの母性や女性性を社会的に活かし、
「私たち皆の」子どもたちを育むことはできます。

無論、それらの性質は子育て以外にも活かすことができます。

ご主人が子どもを欲しくないと考えているなら、
彼が抱いている課題に向き合うことを優しく包み込むことも、
そのひとつなのかもしれません。

子どもがいないことで、女性性や母性が否定されることはないのです。

さまざまな視点をもつことは、私たちの頑なな姿勢を柔軟にし、
人生に豊かさをもたらしてくれます。

子どもがいなくても、幸せを体験しながら豊かに生きることは可能です。

ぜひ、そのような新しい視点を大切にされますように。
  
                 
          
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200831

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ハーバルさん(30代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
50歳になる母のことです。

母は才色兼美でとてもきれいな顔をしています。性格は控えめですが、
正義感もあり、優しいです。

他県から今の地に嫁いだのですが、父の妹と父の兄の嫁が意地悪で、
無視や見えないところでの陰口、あからさまな嫌がらせを散々して
きました。

原因は、親戚の集まりでの男性からの容姿の賞賛や、父の商売が成功し
お金を持っていることなど、母がどうすることもできないことです。
母はもちろん、丁寧に謙遜し、お金があることもいっさい自慢したり
しません。

昨今、父とは交流もほとんどなかったのですが、私の結婚を機に、
招待の有無等で父と私が揉め、父は母に、意地悪な二人とうまく
付き合いができなかったことを責めて、追い詰めています。

父は母がいじめを受けていても母を責め、一度も味方になったことは
ありません。

母に少ないながらもいた友人もご不幸や引っ越しがあり、今は一人も
身近におりません。母からだんだんと笑顔がなくなり、一人娘の私と
しか話さない日々です。

私も仕事をしており夜も遅く、時間があまりとれません。しかも今年結
婚予定です。実家から出て母を残してしまうことが不安で仕方ありません。

せめてランチをできるようなお友達でもいればと、私もですが、本人も
思っています。

大人になってからの友人のできにくさは私も実感しているところですが、
50歳になった母に、どうすれば友人を作ることができますでしょうか?

嫌がらせだけの親戚付き合いや、父からの無関心という暴力を耐えてきた
母が、寂しそうにしているのが見るに堪えません。

どうしたらお友達ができるのでしょうか?

多くの方の悩みが寄せられているかと思いますが、川畑さまに届き、
ご回答いただけると嬉しいです。
~~~~~~~~~~~

ハーバルさんのお母さん愛が溢れているご相談内容ですね。

お母さんがこの内容を読んだら、涙して喜ぶのではないでしょうか。
そんな娘を持っているというだけでも、すごく幸せなお母さんだと思います。

生きている以上、苦しみはありますね。そして、愛する者がいれば、
辛いこともある、これはもうどうしようもないことですね。

お父さんのことを愛したがゆえに、お父さん関係のしがらみと
付き合わなければいけないという苦しみがあったり、

でも、お父さんとのご縁があったからこそ、ハーバルさんが産まれてきたし、
ハーバルさんのような、お母さんのことを思って心配して愛してくれる
優しさに溢れる娘が産まれて来たりするので、本当にどっちがどっちとは
言えないですよね。

非二元、すべてのものはつながっているということかと思います。

その中のままならなさと、どうやってしなやかにうまく付き合っていくのか、
やり過ごしたり、適応したりするのかということを、私たちは人生で
試されているのだと思います。

お母さんのお友達のことに関しては、お母さん自身の課題と、
ハーバルさんの課題とに分けて考えることが大切です。
 

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:毎日虚しくて困っています。
  
会社の体質と合わなくなり、28年間勤めた会社を辞め、
その後心臓に欠陥が見つかり手術をし、
ありがたい事に今は普通に暮らせています。
  
病気を機に、これからは好きなことをして
楽しく暮らそうと思っていたのですが、
いざそうなったら好きな事が見つからず愕然としています。
  
周囲の人が楽しそうに笑っているのを見ては
「楽しいってどういう感じだった?」と思う自分がいて、
何か新しい事に向かうエネルギーも枯渇して、
ただただ毎日の家事をこなしてぼんやりして
一日が過ぎていきます。
  
何かしなければと気持ちは焦るのに、
何をするにも億劫で気持ちと身体が一致していません。
   
毎日ダラダラしているので身体は疲れていないはずなのに
何かをする気力が沸いてこないのです。
   
こんな私に何かアドバイスがあればお願いします。
既婚で子供はいません。
   
  
【ももんが・50代・専業主婦】
  
  
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
病気はメッセンジャーであり、病気に先立ち、
ストレッサー(ストレスとなる出来事)が重なることが多いというのは、
私の師であるカール・サイモントン博士の教えです。
   
おそらく、ももんがさんも、
会社で大変な苦労に耐えながら過ごされてきたことと思います。
  
手術が無事成功したことは何よりでしたね。
  
病気のメッセージには、
   
『無理しすぎず、我慢しすぎず、頑張りすぎずに生きてください。   
もっと自分自身にやさしく生きてください。   
あなたの真のニーズを満たしてください。  
あるがままのあなたを受け入れてください。』
  
というものが含まれるというのもサイモントンの教えです。
  
病気を通して人生を振り返り、
自分の好きなことをしようと思ったのは良いスタートだと思います。
  
いざそうなったら好きな事が見つからず
愕然としていらっしゃるとのことですが、
これはグッドニュースでもあるんですよ。
  
なぜなら、これから白紙のキャンバスを
好きなように描くことができるということでもあるからです。
  
いま自分の喜びがわからないからといって、
それは決して、今後も真っ白のままということではありません。
   
私たちひとりひとりに、生まれながらにして、
人生を楽しみ喜びを見出す力が宿っているということを信じてください。
   
私たちは見ることを信じるかもしれませんが、
信じることを見るというものまた事実です。
  
「喜びがない」という前提で世と関わるのか、
それとも「まだ気づいていないだけで喜びはある」
と信じて生きるのか。
  
これは、ももんがさん次第です。
  
錆びていたかもしれない喜びセンサーのアンテナを立ててみたなら、
やがてその錆びも取れ始めてセンサーが磨かれ始めるでしょう。
  
何か新しい大きなことが喜びとは限らず、
もしかしたら喜びは日常に散りばめられていて、
それまでそのことに気がついていなかっただけということもあります。
  
ぜひ、そんな視点ももちながら、
新しい自分の旅を始めてみてください。
   
たとえ、ももんがさんが人生に希望を見出せなくても、
ももんがさんの人生はももんがさんを裏切りません。
  
気長に待ってくれていますよ。
  
そのことを信じて、すこしずつでOK、
一歩一歩前進してください。
           
       
          
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200803

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、いちじくさん(50代・家業手伝い及び主婦)のご相談に
お答えします。

~~~~~~~~~~~
強い主人や姑に気を遣いながら子どもを育て、
自分では相当な苦労をしていると思い込んで、苦しんで生きてきました。

末の子が中学生で登校拒否になり、高校に入学するも一週間で行けなく
なり、家庭のあり方を考えた時、自分の中で何かが壊れ、
今までの生き方では誰も幸せになれないのではないかと思いはじめました。

自分の考えのみを貫き、時には怒鳴り、間違いだったと思うと言い訳を
する代わりに全く違う事を言い出す、そんな主人に家中が振り回され、
押さえつけられて来た家庭。

その父親からの束縛を逃れようとして一度は家を出たけれど、自立した後、
私の近くに帰り、離れず私を守ろうとしてくれる子どもたちがいます。

今振り返ると、若くして家業を継ぎ、主人も強くあろうと必死だったのかな
と思い、思うようにならない妻や子供に当たっていただけたったのかも
知れないと考えられるようになってきました。

姑を見送った今、姑の妹や息子夫婦と同居していますが、今まで見失って
きた自分をどう取り戻し、これからを生きるためにはどうやって自分と
向き合っていけば良いのか。アドバイスをお願いしたいです。
~~~~~~~~~~~

耐えて耐えて、ここまでいらっしゃったのであろう、
いちじくさんのご苦労が伝わってくるご相談内容ですね。

姑さんがお亡くなりになった今は、姑さんの妹さん、義理の叔母さんです
よね、あと息子さん夫婦と同居していらっしゃるとのこと。舅姑と一緒に
いるだけでも苦労している人がいる中で、姑さんの兄弟姉妹との同居。

おそらく、いちじくさんは許容範囲が広く、包容力が高い方なのでしょうね。
だから、やってこられたのだと思います。

「今まで見失った自分をどう取り戻し」というあたりは、
これまでは、エネルギーを周りにばかり注いできたたけれども、
今後はその注ぎ方や方向性を変えていきたい、ということなのでしょう。
ぜひ、ご自分を取り戻していただきたいなぁと思います。

これまでいちじくさんは、誰かの人生を機能させるために必死に頑張って
こられたと思いますので、それはもう卒業し、方向性をシフトする。
一緒にいることが苦痛であれば、別居という選択肢もあっていいかも
しれませんが、いきなり大きな変化を起こすことが難しければ、
スモールステップで少しずつ、という方法がよいですね。
 
エネルギーや時間の「配分」を少しずつ変えていってみましょう。
 

続きは、ビデオでお話しします……

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200727

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ネネさん(60代・主婦)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
こんにちは。3年前に脳腫瘍手術をして、命を助けてもらいました。

今は普通の生活ができている事に感謝しています。
しかし、術後すぐに始まった顔面麻痺の1年に及ぶリハビリの甲斐もなく、
3年間ずっと左半分は麻痺しています。

痛みや気持ち悪さもあるので、治った!とはいいがたく、
一人頑張ればいいのかなと思う毎日です。

執刀医は「気にしないで生活して」と言ってくれます。
命を救って下さった先生だから、それ以上は何も言えません。

家族は主人と独立している一人息子です。二人ともとても優しいから、
なおさら、私はいない方がいいのではと死ぬことを考えたり、
夫には離婚しようと言いましたが、離婚できません。毎日が辛いです。

今はコロナの自粛もあり友人にも会えませんが、顔面麻痺を話しても、
家族と同じく「大丈夫よ」と言ってはくれますが、本当のところは
なかなか理解してもらえません。

ポジティブに頑張ろうという心が折れそうです。
何を信じていいかわかりません。

どのような心で余生を過ごしたらいいでしょうか? 教えて下さい。

喋らないで黙っていると、顔面麻痺はないように見えるらしいです。
~~~~~~~~~~~

ネネさん、大変ですね。顔というのは自分のアイデンティティだと
私たちは信じています。きっと毎日、鏡でご自身の顔を見ながら、
苦しい思いをなさっているのだろうとお察しいたします。

病気になると、今まで普通だったこと、当たり前だったことが、
ある日突然、失われてしまいますね。

特にがんというのは、ネネさんのように脳腫瘍で手術をしなければ
いけなかったというような状態であればなおさらのこと、ある日突然、
白から黒に転ずるような生活の変化をもたらすと思います。

それが、毎日自分が向き合わなければいけない顔というところに
このような苦しみがあるというのは、人生の質が低下したと感じて
しまうのも当然のことですね。

ネネさんが余生をどのような心持ちで生きていったらいいのかということ
に関して、これは、私がネネさんに人生の何たるやを、おこがましく
語れる立場にはないのですが、がん患者さんたちから私が学んだことを
シェアさせていただければと思います。
 

続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、みいさん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
心機一転、人生をやり直したいアラフォーです。

毒親育ちでパニック障害になりながらも、何とか働いてきました。
傍目からは、浪人することなく有名大学に行き、小さな会社の法務職で
年収600万円と、普通の人生に見えるかもしれません。

しかしながら、意図せずして実家暮らしで、
パワハラ、セクハラ、サービス残業とボロボロです。
辞めたくても、自分に仕事がつき、辞めずにきてしまいました。

今から、資格取得、転職などで人生を変えたいと思っています。
日本では年齢的にアラフォーからのリスタートは困難というのは承知
していますが、今までの苦労が報われると信じ、人生を変えたいです。

私のような年齢から人生を大きく変えたい場合、
どうすれば良いでしょうか? 

アドバイスを頂けますと幸いです。よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~
 
みいさん、無意識ではすでに腹を決めていらっしゃるのでは
ないでしょうか。でも、きっと怯えがあるのですよね。

何年もずっと同じ会社でやってきて、仕事も慣れているし、
ハラスメントは絶対に耐えてはいけないものですが、
ただ、みいさん的には、それさえ我慢すれば
今までやってきたことを繰り返しているだけで、安泰というか
経済的にもきちんと守られているし、リスクを冒さなくていい。

今の仕事やしがらみから自由になることと、そこでのリスク。
自由にはリスクがもちろん伴いますから、
このせめぎ合いで苦しんでいらっしゃるのではないかとお察しします。

40代だと仕事がないのではないかという点について。

求人によっては、性別や年齢に制限があるものも多いですね。
本当にその年齢とか性別でなければその仕事ができないのか、
そうではないはずなのに、アンコンシャスバイアスと言って、
無意識な偏見というものが、これは世界中にどこでもありますけれど、
特に日本は、ジェンダーや年齢による偏見の問題がまだまだありますね。
 
では、みいさんも諦めたほうがいいのかというと、そうではありません。
みいさんがそういうところを打破する一助になるのだ、
と思って取り組んでみるのはいかがでしょう?

氷山の一角だってかまわないんです。
一角から始めないと、何も変わりませんからね。
 

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:自分のした選択に対して、満足が持続しません。
  
たとえばフライパンを買うとして、
色々見て比べて最終的にAとBで悩んでAに決めたとします。
 
すると、決めた時にはAがいい、
いいのを選んだと満足しているのですが、
買った瞬間からBの方が良かったんじゃないか?
という気持ちがむくむく湧いてきます。
 
買い物に限らずちょっとした選択でも、
自分が選んだ方より選ばなかった方が優れているんじゃないか、
選択を間違えたのではないかという気持ちになります。
 
選択した瞬間に、今まで輝いていたものが
急に色あせるような感覚です。
 
しばらくはウジウジと考えて、そのうち忘れるのですが、
ほぼ毎回このような状態になります。
 
なぜなのでしょうか?
 
【ミルク・40代・パート】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
自分の選択が果たして正しかったのか、誤っていたのか…
 
私たちが時折、
自分自身の行動を振り返って改善に向けて反省するのは
人生を豊かにするのにとても大切なプロセスだと思います。
 
ところが、反省でなく、後悔ばかりしています。
 
しかも、いつまでもウジウジ悩んでしまうとなると
これは人生の質を落としてしまいますね。
 
後悔は、
「別な選択の方がより良い結果がもたらされたにちがいない」
という信念が根底にあると思いますが、
  
さらには、そのことで「人生損ばかりで機能しない」とか、
「取り返しがつかない」などと、背びれ尾ひれが付きだすと、
いよいよクヨクヨ・ぐずぐず・ウジウジモードが強化されてしまいますね。
 
おまけにイライラモードになって
相手に当たったりなんてこともあるかもしれません。
 
まず、ミルクさんの課題の一つは、
人生の選択のすべてに必ずしも正解があるわけではないという、
ファジーさを受け容れる姿勢を育むことかもしれません。
 
フライパンにしていえば、AもBも正解になりうるし、
同時に不正解にもなりうるのです。
 
Aを買って、やっぱりBだと思ったなら、
使ってみて本当に自分に合うものがわかるという
大切なプロセスを体験したかもしれませんね。
 
人間関係だってそうです。
 
最初は良い人だなと思って付き合ってみたけど、
ちょっと違ったなど、時間の経過とともに
関係性が変わってくることはよくあります。
 
かといって、その人との関係が最初から
不正解だったかというと必ずしもそうとは限りません。
 
わたしたちは、人生をかけて自分探しをしています。
 
苦手な人と付き合ってみて初めて、
自分が真に求めているものが浮き彫りになったり、
大切にしたいものが明確になったりすることもあるのです。
 
そうであれば、それを気づかせてくれた関係は
決して不正解ではないのです。
 
私たちは幼い頃から、失敗をしてはいけない、
損をする、と親に言い聞かされてきたかもしれません。
 
子どもに苦労して欲しく無い、親なりの愛情表現でしょう。
 
ところが、残念ながら、人は失敗を免れない存在です。
 
ですので、徹底的にコントロールさえすれば失敗はない、
という前提で人生を歩むとかならず失敗するのです。
 
この場合、私たちは、
「失敗」に対する考え方そのものを変える必要があります。
 
失敗したからこそ学べるものがあると。
 
そして、もちろんAをBに変えることも、
Aの良いところに目を向け、ご縁を大切にすることも可能です。
 
「人生に後悔はつきもの」という潔さは私たちを自由にしてくれます。
 
たとえ後悔しても、大抵のものは埋め合わせが可能だったり、
取り返しがついたりするものです。
 
すなわち、人生はたとえ思い通りでなくても
それなりに機能するはずです。
 
ミルクさんは、
いちど決めたら、ずっとそれを守り続けなければならない
という考え方もお持ちかもしれません。
 
その姿勢も変えることができます。
  
その発想から始めてみたけれど、実際は予測とちがったので、
修正や改善を図るなど善処すればよいと。
 
失敗や後悔を糧にすることで、
私たちの人生には、より深みや奥行きが出てくる
ということも覚えておいてください。
 
 
          
ーーー

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FROM 川畑のぶこ
  
緊急事態の延長が宣言され、
GW明けには自由を取り戻せるかも?という、
あわい期待が打ち砕かれた人も多いことと思います。
 
改めて、いままでの「当たり前」が
いかにありがたいことであったかを
思い知らされる機会となっているのではないでしょうか。
 
 
私は臨床である日突然「日常を奪われた人々」と多く向き合います。
 
これまで普通に通っていた仕事や学校にいけなくなったり、
これまで普通に食べていたものが食べられなくなったり、
これまで普通に行きたいところに移動できたのに、足が動かなくなったり、
これまで普通に排泄できていたのに、人工器具なくしてできなくなったり、 
これまで普通に見えていたものが視力を失い見えなくなったり…
 
そんな患者さんたちが異口同音にするのは
これまでまったく意識してこなかった「日常」が
いかに輝かしく感謝に値するものであるかということ。
 
私たちは失って初めて気づくものがあります。
 
今回のコロナウィルス感染拡大も、
そんな気づきを与える機会にもなっているのではないでしょうか。
  
私たちが受けるストレスは、ものの受けとめ方に大きく依存します。
 
奪われたものばかりに目を向けたなら、
自らが惨めに思えてくるかもしれませんが、
今・この瞬間に与えられているもの、まだまだたくさんある、
それらのものに意識を向けることができたなら、
惨めさは軽減され心に穏やかさを取り戻すこともできるでしょう。
 
震災時には、蛇口をひねれば水が出てくること
ボタンを押せば電気がつくことのありがたさを痛感した人も多いはず。
 
でも、今はどうでしょう。
 
今は当たり前のように与えられているけれど、
もしこれが失われたらどんなだろう?
 
流通がストップせず食料が与えられること、
昼夜問わず、医療現場に仕える人々がいること、
見えないところで、どれだけの人々の努力や思いやり、
また自然の力や恵みや力が働いていて、
私たちは当たり前のように生かされているのだろうと、
少しばかり想像力を働かせたなら、
私たちはまだまだ感謝モードで過ごせるのかもしれません。
 

今回の事態で、図らずも新たに与えられた
好ましい状況も報告されています。
 
世界各国から、スモッグがなくなり、
空気や水が澄んだというニュースが届きます。
紛れもなく、私たちの命や健康を守るのに大切な要素です。
 
人々は、対面で会えないとわかれば、
オンラインでつながりはじめました。
仕事も、授業も、お茶会も、飲み会も、発表会も…
我が子はピアノやダンスレッスンまでオンラインになりました。
  
もちろん、対面であるに越したことはありませんが、
リモートでもそれなりに適応して、きちんと価値を得ています。
 
何より、物理的な距離は離れていても
人とのつながりを感じられることは、
私たちに安心と前進する力を与えてくれます。
 
いろいろなものが奪われても、人々の絆はずっと存在し、
私たちを支えてくれるものです。
 
困難な状況から回復をする力をレジリエンスと呼びますが、
レジリエントな人の特徴として、
Diane Coutu氏は、ハーバードビジネスレビューに
次の三つをあげています。
 
1.現実の直視と受容
2.起きていることに対する意味の探求
3.習慣化された創意工夫
 
今回のような状況は私たちに智慧を働かせる機会となり、
柔軟性やクリエイティビティーを培う機会にもなっていると思います。
 
我が家では、息子が英語禁止ゲームなるものをはじめ、
一定の時間英語を使ったら、罰で腹筋か腕立て伏せを10回する
というルールをつくりました。
 
翌日はみな筋肉痛ですが、笑いがもたらされ、
運動不足が解消され清々しい気持ちになりました。
 
やがて緊急事態は解除されるでしょうが、
みなさんもそれまでぜひ、この自粛の機会を
己の新たな能力を開発する機会として受け止め
しなやかに乗り越えられますように。
 
          
ーーー

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