人生

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令和2年、明けましておめでとうございます。

みなさまはどのように新たな年をお迎えでしょうか。

私は新しい家族を迎えて、賑やかな新年となりました。

クリスマスにサンタクロースが
息子に子犬を贈ってくれて、家族が増えました。

この1匹のワンちゃんで、私たち家族の暮らしは一変しました。

これまで、どんなに睡眠の大切さを(データを明示しながら!)伝えても、
深夜までPCに向かうことをやめなかった主人は、
ワンちゃんのリズムに合わせるために、
手の平を返したように早寝早起きになりました。

8歳の息子は、言われなくてもせっせと
仔犬のごはん、うんち、おしっこの世話をするようになり、
一気に自立心が芽生えました。

私は足元にまとわりつくおチビさんを踏んづけないように、
一歩一歩身体全体や足の動きに丁寧に注意を払いながら
上品に(!?)歩くようになりました。

ものすごい変化です!

我が家の年末年始の話題はワンコ一色、
ワンコネタやワンコを介しての会話が増え、
家の中は眩い太陽が昇ったようにパッと明るくなり、
笑顔が溢れるようになりました。

これまであまり使ってきていない脳の領域を使うのでしょう、
さまざまな感情が湧いてきます。

ティーンエイジャー女子のテンションで
超ーKAWAIIを連発してしまいます。
 
ウンチをしても「すごーい」と3人で拍手。
おしっこをしても「わぁ、お上手ー」と3人で拍手。
ごはん食べても「よくできたねー」と3人で拍手。
 
ただただ生きるための営みに、
これほどの称賛が寄せられる場面も
なかなかないのではないでしょうか。
 
かなりいい感じのホルモンが出ている実感ありです♪
 
 
これまでも、私たちは犬好き親子ではありましたが、
朝が苦手な夜型人間の夫に、出張が多く外出好きの妻に、
まだ自分のお世話もきちんとできない8歳息子に、
とうてい犬など世話できるわけなど無いと決めつけていました。
 
それらの条件が整わない限り、
犬は幸せになれないので、迎えられないと。
 
ところがなんてことはない、
犬が来たら、一夜にして条件が整ってしまいました。
 
まだワクチン接種が終わっていないので
散歩をさせることが出来ないことがもどかしく、
待ちきれない夫と息子は「慣らしのために」と、
近所の河川敷まで、勇足で抱っこ散歩に連れていきました。
 
結果、ワンコは揺れで酔ってしまい、不機嫌になる始末。
 
誰がごはんをあげるかも奪い合い。
獣医に連れて行くのも奪い合い。
 
これまでは楽しみだった家族での週末の外食も、
ワンコがキュウンと寂しげに鳴くなら、
誰からともなく「やめようか」なんて。
 
すると他の2人も「やめよう、やめよう、家で食べよう!」
と嬉しそうに踵を返すのです。
 
面倒で大変だと思っていたことが、むしろ、喜びに感じられます。
   
こんなにちっこい存在が、
我ら人間3人のグダグダなライフスタイルを
一気に健全に豊かに正してくれました。
  
まさに福の神です。
 
私たちは、ちゃんと条件が整ったら
行動するんだと決めて、その時が訪れるのを
いつまでも待つことが多いのではないでしょうか。
 
でも、ときとして、行動するからこそ、
一気に条件が整うこともあるのですね。
 
私も今回はそんな人生のトリッキーさに唸っております。
 
2020年、ぜひみなさんも、ほんの少しの勇気で、
新たな行動を起こしてみてください。
 
一気に道が切り開ける体験をするかもしれません♪
 
みなさんにも福の神が訪れますように…
 
 
– 川畑のぶこ
         
         
   

ーーー

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Q:社会人2年目、24歳です。
今年に入り、同級生や近い友人の母親がふたり亡くなりました。

自分の親は元気ですが、
身近な大切な人が亡くなる出来事にとてもショックを受けて、
これまで気にしなかった生死について考えることが増えました。

身近な人の死を乗り越えた人の話などを読むと

「いつまでも悲しんでいるのは、死んだ人にとってもよくないと気づいた。
だから前を向き始めることができた」というのをよく見かけます。

しかし今の私には、そんなことはただの綺麗事のように感じられます。
前なんて見えないし向きたくないです。

結局死んでしまうことを考えると、
全てのことが茶番劇のようで無意味な気がします。

これまでの歴史の中で作られたどんな文化や経済活動も、
本当はやる意味がないのに
必死に人間は取り組んでいるように思えるのです。

何もかも馬鹿らしくて面倒に感じるようになり、
しまいには何のために生きて暮らしているのか分からなくなってきました。

何に対してもあまりやる気がおきなくて、
寝る前やぼーっとしている時にふと、
この世にいるのかいないのかはっきりしないような感覚になったりします。

生きることがどんな意味をもつのか知りたいです。

すごく不思議なのは、周りのだれもが、
死ぬことについて何も考えていないように見えること、
そして、それでもある程度は幸せに生きているように見えることです。

それはそう見えるだけでしょうか。

人は、どのように死と向き合えばよいですか。

【恵・24歳・会社員】

———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

人間はみな、いずれ死を迎えるのに、
いったい何のために生きているのか。

死んでしまうなら生きる意味はないと、
虚しさを感じてしまうのですね。

恵さんの生や死に真摯に向き合う姿勢が伺えます。

私は日頃、がん患者さんやご家族と向き合うことが多いですが、
そのような現場では、
生と死について考えることは切っても切れない課題です。

今回恵さんが、同級生の死や仲の良い友人の母親の死を通して、
そのような課題に取り組み始めたのは、
同級生や友人がとても大切な人であるからこそだと思います。

生きるとは何なのか、死ぬとは何なのか…

これは、私たちがいったい何者なのかという問いへの
答えでもあるかもしれませんね。

この問いに対する単一の答えというのはないでしょう。
人それぞれに答えがあると思います。

また、この問いに応えようとする姿勢自体も
生きる意味に通じるのかもしれません。

生や死の本質は物証できるものではないので、
私たち一人一人がそれらに対して
どのような信念をもって生きるかが大切になってきます。

そして、何を信じるかは、その人の人生の質に大きな影響を及ぼします。

「どうせ死ぬなら生きる意味はない」というのは、唯物主義的な考え方、
すなわち、物質として存在するものが唯一価値のあるもので、
物質として存在しなければ価値がないという信念が
ベースにあることが考えられます。

肉体(=物質)がなくなれば、私たちの価値はなくなるという考え方ですね。

もし、この考えが恵さんに苦しみをもたらしているのであれば、
他の見方や考え方がないか、探求してみることをお勧めします。

私たちが生や死に関心をもって、学びを深めようとしてみると、
洋の東西を問わず、世の中にはさまざまな教えがあることに
気づくことと思います。

死んだらそれで全てのおしまいという考え方もあれば、
死後も私たちの本質
(それを魂とよぶのか、霊性と呼ぶのか、エネルギーと呼ぶのか、
心と呼ぶのかはわかりませんが)は存続して成長し続ける
と言う考え方もあります。

後者は多くの文化圏に存在する考え方です。

これは、宗教や哲学や人生観やスピリチュアルな領域の課題です。

もし、恵さんがこのような分野を探求してこなかったのであれば、
いまがそのチャンスかもしれません。

私の臨床経験では、多くの患者さんは、
この人生の卒業後も、魂や見えないエネルギーとして存在しつづけ、
大切なご縁は見えないかたちで繋がっているという信念を育むことで、今
日この日を穏やかに、よりよく生きていらっしゃいます。

私たちが死んだあとどうなるかは、死んでみないことにはわかりません。

そうであれば、生きているあいだは、
信じたいことを信じて生きる権利があります。

「今見ているものや私が今の時点で知っていることがすべて」
と結論づけるのも拙速かもしれないなと、
ぜひ愛ある好奇心をもって恵さんなりの死生観を探求してみてください。
   
   

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Q:3年前、次男が進学のため大阪に出たあたりから
心が晴れません。
 
仕事もやりがいを持ってやっていましたが、
2年前に倒産してしまいました。
 
新しいところで仕事を始めましたが、
前ほどは一生懸命になれません。
 
1年前には長男が結婚して家から離れ、同じ頃に夫が転職し、
夜や土日もほとんどいないため、
1人の時間がとても多くなりました。
 
子育て中はあれほど1人の時間が欲しくて、
やりたいこともいろいろあったのに、
いざ時間が出来てもやる気がおきず、
休みの日もボーッとテレビを見たり、
携帯を触ったりしているうちに終わってしまいます。
 
断捨離をしようと始めましたが、
すぐにやる気をなくしてしまいました。
 
心療内科にも行ってみましたが、
入眠剤をいただいただけでした。
 
もう長く生きていたくないとも思うようになりました。
  
友達をお茶に誘ってみましたが、
みんな忙しく、なかなか予定が合いません。
 
孫も産まれましたが、それほど可愛いとも思わず、
これから何を楽しみに生きていこうかと思っています。
 
何かアドバイスお願いします。
 
【イオン 50代 製造業】
 
———————————–
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
イオンさんのように女性の50代は、
子育てがひと段落したかと思うと、
子どもの就職や結婚による巣立ち、仕事の変化、
夫との時間や関係の変化、自身の身体面の変化など、
さまざまな心理社会的変化が起こりやすい時期です。
 
このような変化が重なる時期にはストレスも蓄積しやすく、
うまく心が適応できなくて、
心身の不調をきたしてしまうこともあります。
 
また、50代は更年期障害が好発する時期でもあります。
 
閉経の前後、40代後半から50代後半が該当しますが、
この時期はエストロゲンというホルモンの減少により、
心身への障害が出やすい時期です。
 
身体的な症状としては、顔のほてりや発汗(ホットフラッシュ)、めまい、
息切れ、不眠、動悸、冷え、疲労、頭痛などがあります。
 
精神面では、不安や憂うつ、イライラ、物忘れなどがあり、
更年期外来を受診した女性の56パーセントは精神障害が、
うち26%はうつ病であるという報告もあります。
 
更年期のうつ病の罹患率は
閉経前に比べると14倍も高いことが報告されており、
 
これらのことからも、エストロゲンの低下とうつ病の発症は
関係があることが示唆されています。
 
更年期障害は、見落とされてしまうこともありますので、
婦人科や女性外来を受診することをお勧めします。
 
もし更年期障害であったなら、
不足するエストロゲンなどのホルモンを補充する治療
によって、症状の改善が期待できます。
 
自身でできる取り組みとしては、食事や運動があります。
 
大豆に含まれるイソフラボンは
エストロゲンとおなじような働きをすることが
わかっていますから、豆腐や納豆やおからなどを
積極的にとることも良いかもしれません。
 
有酸素運動は抗うつ剤とおなじ作用があることがわかっていますので、
散歩やジョギング、ヨガやストレッチなど
体を動かしてみるのも良いかもしれません。
 
心の切り替えかたとしては、
「今は変化に適応するのに時間が必要な時期」

そして、「新たな価値観やライフスタイルを構築する機会」
としてとらえなおしてみてください。
 
夫との時間の使い方も、夫婦で話し合ってみるのも良いかもしれません。
 
これまであまり接点のなかった夫婦が、
毎朝一緒に散歩に出るようになって、
夫婦関係の調和がもたらされたケースもあります。
 
新しい趣味やサークルに参加してみるのも良いかもしれません。
 
今、やりたいことがないからといって、
今後もずっとそれが見つからないわけではありません。
 
いまは、第二の人生を始める前にいったん空っぽになる時期で、
これからそのスペースに新しい風が吹き入れるための準備期間だ
ということを信じてください。
   
   

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191014

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、じゅんじゅんさん(40代・ヴェネチアンガラス講師)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑のぶこ先生の相談者へのお答えはいつも奥深く、そしてあたたかく、
大きな愛を感じながら読んでいます。
素敵なひとときをありがとうございます。

2019/9/4のメルマガの内容も素敵でした。
(9/4配信 断捨離メルマガ「ニート状態の次男について
http://www.kawabatanobuko.com/blog/3881

そのときの川畑先生のお答えの中で、もう少し詳しく教えて頂きたい事があります。

『私が日々臨床で患者さんから学んだことのひとつに、
もし、今日が人生の卒業式であると仮定したとき、多くの人が後悔するのは、
周囲のことばかり気にして、自分を大切にしてこなかったということです。』

と書かれていて、この、『自分を大切にしてこなかったという後悔』について、
患者さんは どのような言動で表現されていたのでしょうか?
例えば、「あれもしたかった、これもしたかった」というような感じでしょうか?

教えていただけたら、私自身の今後の人生にぜひ生かしていきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
~~~~~~~~~~~

「もし今日が人生最後の日だったら…」これは究極の質問ですね。
私の師匠カール・サイモントン博士が、いつもがん患者さんとセッションをする時に、
特に死生観のトピックで投げかける究極の質問です。
 
「死の瞑想」というものを私たちはプログラムの中に盛り込んでいるのですが、
その中に、自分が徐々に年をとって、のびのび生き生きと生活をしながら年をとって、
そして死ぬ1年前、半年前、1ヶ月前、1週間前、前日、そして当日というふうに、
だんだん死期が迫ってくるという瞑想があるのですね。
 
その時に、最後に、自分が人生を終了して、旅立って、自分の人生を振り返ってみて、
その人生で最も感謝したことは一体なんだろうか。
 
二つ目、人生で最も後悔したことは何だろうか。
三つ目、もう一度人生が送れるとしたならば、その人生であなたにとって
真に大切なものは一体何か、という、3つの質問をするんですね。
 
それぞれ瞑想の中で、それぞれのイメージが思い浮かんできて、それを後で
シェアしたりするのですが、これで、最も感謝したことに出てくるのは、
このプロジェクトを成し遂げられたこととか、物質的に豊かだったこととか、
そういう国に生まれてきたこととなどではないのですよね。
 
多くの人が口にするのは、この世に生を授かったこと、この人生を与えられたと
いうことそのもの。そして、それをサポートしてくれる親だったり、
兄弟だったり、友人だったり、この人間関係ですね、

家族とか、友情とか、もちろん動物との関わりとか、この愛情深い質の伴った
人間関係とか絆、これがトップに挙げられることがほとんどです。
 
そして2つめ、これが今日のトピックですね。もし今日が人生最後の日で、
人生を振り返って最も後悔することは何か。

続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、みゆさん(50代・主婦)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
夫50歳との性生活に悩んでいます。

結婚25年で、社会人、高校生、中学生の子どもが4人います。夫は社会的
に認められる立場にあり、自治会の活動にも積極的に参加しています。

私は実家から離れた関東で結婚し、個性豊かな子ども達の育て方に悩み、
ほぼ10年うつで寝たきりの生活をしました。夫は子育てに普通に参加して
くれましたが、手のかかる子どもがいても構わず、休日の半分は趣味に
出かけるのが常でした。

現在、私はスピリチュアル的な助けのお陰で思考が変わり、元気になり、
家事も仕事も、また不登校の子がいますが、気負わずこなせるようになり
ました。ただ、夫は私を自由に扱えるものだと思っているのか、寝室で
隣に子どもが横になっていてもこっそり触れてきたりして、手を避けると
拗ねます。

デリカシーがないので、私にOKかノックして欲しいと言うと、
理解ができないようで「夫婦なんだから同じ気持ちになるもんだ」と、
「お前(=私のこと)は自分のものだ」と言いました。これまで、子育て
で疲れていても応えていましたが、もうさすがに疲れてしまいました。

夫は、カゴの中の鳥が言うことをきかなくなって拗ねているみたいに見え
ます。私なりの妥協案で、外でならいいと提案し月に一度出掛けたりしま
したが、2度出かけて私も納得しましたが、また現在は元に戻ってしまい
ました。

夫は、私が自分とは別人格であるという事がわからないのかも知れません。
私は今パートで働いていますが、起業しようといろいろ学びながら楽しく
生活しており、精神的に自立できたと思っていますが、それが夫にしてみ
れば、これまでの夫婦のバランスが変化してきて不安なのかも知れません。
これまで自由に思い通りにできたことができなくなって、怒っています。

最近はやっと挨拶を交わせる程度になりました。今後の対応について、
アドバイスいただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~

みゆさんは4人の子育てをされ、上のお子さん子はもう社会人なのですね。
本当によく頑張ってこられましたね。私も1児の母として日々奮闘していま
すが、4児の母などと聞くともうすごいなぁとしか思えません。

そんな中でご苦労もあったようですね。ご主人は社会的な立場もおありと
のこと、みうさんが一生懸命支えてこられたのでしょう。

うつで寝たきりの生活をされたというのも、おそらくご自分のことより
周りのことに尽くし、いつも自分より人、相手の方に重きを置いた結果、
ダウンしてしまったのではないでしょうか。

とても献身的で良心的で、いい母で、いい妻であるみうさんなのではない
かと察します。同時に、病気になってしまったことにも罪悪感を持ったり
して、辛かったかもしれませんね。

ただ、病気というのはやはりサインなのです。無理が効かなくなったとき
に身体が、もう無理ですと周りにSOSを発してくれる。言葉で言えないか
ら、行動できないから、身体がもう無理と言ってSOSを出してくれる、
そんな役割もあるのです。

みゆさんが今、自立してきてきちんと自分のことを自分で満たすように
生きられるようになり、生活が楽しくなってきている、これは素晴らしい
ことですね。

精神的に自立できてくると、自分は自分で人生に違いをつくることができ
る、他者に対して影響を与えることができると感じられるようになります。

これは、心理学者のバンデューラが提唱した「自己効力感」という概念
ですが、この感覚がみゆさんに戻ってきたのが感じられるというのは、
本当に素晴らしい過程だと思います。

ただし、この変化に周りが反応するということは確かにあるんです。
誰かが、自分自身の健全な人生や健康のために前進し始めたとき、それが
不都合な人というのも出てくるのですね。特に、身内です。今回の場合は、
みゆさんのご主人ですね。

続きは、ビデオでお話しします……

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190923

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、jozyさん(60代・女性)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
こんにちは。一年ほど前から拝見しています。

心が楽になる、温かいものの捉え方を知ることができて、
とても有り難く思っています。

私は2018年8月に、61歳になったばかりの夫をがんで亡くしました。
病気が判明してからわずか2ヶ月半でした。

明るく前向きで、仕事でも家庭でも、いつも人を励ます役を担ってきた人
でした。突然の余命宣告にも取り乱すことなく、本当に立派だったと
思っています。

夫が突然いなくなり、それまですべての面で夫を頼って生きてきた自分は、
果たして生きていけるのだろうかと思いました。それでも、何とか一年を
過ごせたのは、人は死んですべてが終わるのではないと信じるようになっ
たからだと思います。

とは言え、いわば「生きがい」を失ってしまった自分がこれからどう生き
ていけばいいか、途方にくれているのが現状です。寂しく虚しい気分に、
激しく襲われることも多いです。

三人の子供は成人していて、一人は家庭を持ち他県に、一人は海外に、
そして一人が私と同居しています。これから夫婦揃って過ごせると
当然のように思っていたことが、呆気なく崩れ去りました。
新たな生き方をするしかないのだと思っても、その道が見えてきません。
~~~~~~~~~~~

jozyさんとご主人の深い絆と愛が感じられるご相談内容です。

去年の8月にご主人が亡くなったということで、まだ1年ちょっとですよね。
それだけ絆が深くて、ずっと敬愛してやまないご主人だったのであれば、
1年たってもまだ寂しさや虚しさに激しく襲われることはあって当然です。
 
この寂しさ、虚しさというのは、言い換えるなら、ご主人が本当に
それだけ愛おしく大事な存在だったという証でもありますね。
だから、この寂しさ、痛み、苦しみをすぐ拭い去るというのは難しいかも
しれないし、そんな必要も、もしかしたらないのかもしれません。
 
苦しみはもちろん取り除かれたに越したことはありませんが、これは徐々
に徐々に和らいでいくもの。時間が必要です。おそらく去年の今頃よりは
今のほうが、jozyさんの痛み、苦しみもずいぶん和らいできているのでは
ないでしょうか。
 
彼がいなくて寂しい、虚しいという思いは変わらずあるけれども、
その度合いは、ショック状態だった去年から比べれば、徐々に和らいで
きているのではないでしょうか。

もしそうであれば、これからまた半年後、1年後と、徐々に徐々に、この
痛み、苦しみは和らいでいくのだということを、ぜひイメージしていただ
きたいです。

「Time is medecine . 〜時間は薬なり〜」という言葉がありますが、
もうどうしようもないことは、ある程度時間がたたないと解決しないこと
もあるのです。

同時に、とても素敵だなぁと思ったのは、jozyさんのスピリチュアリティ
です。彼がいなくなってしまった、すなわち彼との関係はもう断たれて
しまって、彼が無になってしまった、あるいは無価値な状態になってしま
ったと思うと、私たちの落胆や絶望感は本当に深いものになりますが、
jozyさんがこの1年をなんとか過ごしたのは、人は死んですべてが終わる
のではないと信じるようになったと、このようなプロセスがあります。

私たちには信じる力というものがあります。この力こそ、私たちを前向き
にしてくれたり、逆に落ち込ませたりする大きな源になっているのですね。

私たちは出来事そのものよりも出来事の受け止め方によって、ショックを
受けたり、あるいはそこからすぐ回復したりする度合いというのが変わっ
てきます。

このようなショックな状態を、弾力性をもってまた跳ね返す、回復する力
のことをレジリエンスとかレジリエンシーと言ったりしますが、jozyさん
がすごく大変だった状態からこのレジリエンスを持って徐々に復活して
いるのも、ご自身のスピリチュアリティによるところが大きいと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:21歳になる長男は、穏やかな性格でしたが、
中2の時に学校で友人関係のトラブルがあり、
クラスや部活でつらい時期がありました。
   
心が疲れて学校を休む日も増えていた頃、
父親が休むことを認めず、負けてはいけないと
とにかく学校へ行かせようとし、
  
勉強に手のつかない子供に手をあげ、
正座させたり、つきっきりで勉強させたり、
私が止めても止まらず
とてもつらい目にあわせてしまいました。
 
今、親から暴力を受けあんな目にあわされたのは、
自分は価値のない人間だったから、
勉強しないことが罪だったからと
当時からずっと思っていたと言います。
 
体調が悪いのも、
街で人と目を合わせないよううつむいてしまうのも、
人と離れたがるのも仕方なく、
不眠など悪循環から抜け出せないと、苦しんでいます。
 
私は、長男には罪などなく親が悪かった、
そういうことをした親に罪があったのだと謝りましたが、
本人が苦しいままなのは、
伝えきれていなかったのだと思います。
 
今彼は、自分には価値がないのか、
カウンセラーの先生の言葉が欲しいと言っています。
 
高校卒業後は大学へ入りましたが、
高校から大学への時期は、
父親が体調を崩し転職があったり、
家族にとってとてもつらい時期で、
 
私は仕事で家計も少しでも支えなければならず、
反抗期でもあった長男とはうまく向き合えず
避けられてばかりでした。
 
大学入学後は頑張っていたと思います。
 
しかし、不眠症による体調不良で
大学生活はだんだんうまくいかなくなりました。
 
現在は、違う分野のことを勉強したいと
大学を退学して浪人の状態です。
 
一生懸命これからの人生を考えています。
 
親が失わせてしまった自己肯定感を築いて生きていくために
アドバイスをいただけますでしょうか。
 
どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
【ajisai・50代・個人事業主】
 
 
———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

我が子が自分の存在価値を見出せず、
苦しんでいるのを見るのは
親としてとても辛いことですね。
 
まず、ajisaiさんからは、
「あなたが信じるかどうかはわからないけれど、
私にとってあなたはかけがえのない存在で、
なくてはならない存在。愛しい存在です。」
というメッセージを息子さんに伝え続けてください。
 
息子さんがカウンセラーからの言葉が欲しいとのことで、
私からもメッセージをお伝えしたいと思いますが、
 
私の言葉だけでなく、ぜひ、実際に
カウンセリングにも行くよう促してあげてください。
 
身内の言葉には耳を傾けなくても、
客観的な専門家の言葉は受け入れやすい
ということもありますし、
健全な新たな視点を育む役にたつこと思います。
 
 

まず、人間は誰しも立ち止まったり
つまずいたりすることがあります。
 
ところが、それは失敗の証ではなく、
新たな学びや価値観を獲得するための貴重なプロセスです。
 
私たちは出来事によってではなく、
出来事の受け止め方によって悩まされます。
 
学校を休みがちになったということを、
敗北ととらえれば苦しみになります。
 
ところが、疲れた時は立ち止まって、
休むことも大事なプロセスと捉えることができれば、
さほど苦しまなくて済むはずです。
 
そのような意味で、残念ながら、
お父さんも偏った視点でしか
我が子の困難に対応ができなかったということを
理解してください。
 
お父さんはあなたに価値がないから
そのような言動をしたのではなく、
愛しているからこそ悩む息子を見て自らも苦しみ、
苦しみから脱却して欲しいから力づけたかったのです。
 
ところが、残念なことに、その健全な方法を知らず、
歪んだ形で愛情を表現してしまいました。
 
すなわち、
「父は、僕の嫌いなやりかたで、僕への愛を表現した」
のです。
 
おそらく、お父さんも彼自身の父親から
同じように根性をもって
物事を乗り越えるよう教育されてきたので、
それしか方法を知らなかったのかもしれません。
 
そのようなお父さんの不器用さや苦しみも
理解してあげてください。
 
そして、「僕は暴力に値しない。」「僕は愛に値する。」
ということをきちんと覚えておいてください。
 
自分に最も近い、自分自身が
自分の価値を信じてあげることです。
  
もし、自分の親友や愛する者が
(ペットがいるならペットでもいいです)
同じように「自分には価値がないんだ」と
落ち込んでいたら、
どのように声をかけてあげたいでしょうか?
 
ぜひ、そのように自分自身に声をかけ、
自分を大切にしてください。
 
自分こそが自分の親友になってあげてください。
 
ajisaiさんももどかしいかもしれませんが、
息子さんには息子さんのタイミングやペースで
大事なことを学びながら前進していく
ということを信頼してあげてください。
 
息子さんの状況に左右されず、
親がどっしりと構えていることができれば、
息子さんも
「自分は自分のままで大丈夫なんだな」
という信念も自然と育みやすくなることでしょう。
   

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shutterstock_491461504

Q:18歳の次女のことで悩んでいます。
 
4つ上に今春から社会人になった姉、
2つ上に大学生の兄、夫と私の5人家族です。
 
小さい時からオシャレに興味があり
高校入学時から進学はメイクの専門学校と決めていました。

今春、希望通りの専門学校に入学し楽しそうに学んでたのですが、
突然辞めると言い出しました。
 
続けて卒業だけでもしたらと説得しましたが、
目標が無くなった、無駄やと聞きません。
 
メイクは好きだけど、仕事にするのは相当な努力が必要だと
講師の話から感じ、無理だと決めたようです。
 
今は一人暮らしをしたい、その為にキャバクラで働くと準備しています。

兄弟喧嘩がキッカケで出て行きたいと思ったらしいのですが、 
将来どうなりたいのか、どんな仕事をしたいのか、
学び直す道もあるしと提案するのですが、
わからん、適当に生きていくと呑気に言います。
 
一人暮らしはしてみてもいいのかもしれませんが、
夜の仕事を目的なくするのは、危険すぎます。

言っても聞かないし、どうしたらいいのでしょうか?

【みどり・50代・公益財団法人】

———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

18歳の娘さんの将来が決まらずにやきもきしている
みどりさんの親心が伝わってきます。
 
娘さんの「適当に生きる」というなげやりな言葉に
不安を感じていらっしゃることと思いますが、
 
実際は、家族から理解が得られないので、
その場しのぎで「適当に」かわしただけではないでしょうか。
 
彼女は自分の人生やアイデンティティについて、
とても真剣に向き合い悩んでいるように思います。
 
小さな時からの夢が叶わないのは、
必ずしも不運なこととは限りません。
 
子どものときになりたかったものになる人のほうがむしろ少数でしょう。
 
なぜなら、子どものときに与えられている情報というのは、
極めて限られていますし、
情熱はあっても、社会に適合するための判断力が
成熟しているわけではありません。
 
憧れから実際にそのような世界に足を踏み入れてみて、
初めてわかることもあります。
 
そのときに、新たな方向へ舵取りをすることを、
逃げと呼ぶのか、善処と呼ぶのかは
人それぞれではないでしょうか。
 
遠くから眺めていた憧れの宝島を目指して出航したけれど、
目指した島には欲しい宝はなかった。
 
島の現実は、遠くからみたそれとは違っていた。
 
でも、過去にそこに行くと昔から決めていたのだからという理由で、
今から未来にそこに留まる必要はありません。
 
たどり着いてからこそ現実を確認できたのなら、
それは無駄足ではなく、大事なプロセスです。
 
そしてその島を目指したからこそ、
水平線の向こうに以前は見えなかった次の島が見えてくる。 
そこに向かって舵をとることは悪いことではありません。
 
もちろん、その次の島も望むものではないかもしれません。 
そうであれば、また次の島へ舵取りをしたっていいわけです。
 
娘さんが目標を持って前進したからこそたどり着いた境地を、
もう少し認めてあげても良いのかもしれません。
 
心理学者のエリクソンは、
青年期を心理社会的モラトリアムと呼びました。
 
モラトリアムには猶予という意味があります。
 
すなわち、自分はいったい何者なのかという、
アイデンティティー(自我同一性)を確立するまえの猶予期間です。
 
社会人になるまえに、試行錯誤する期間、
自分探しをする時期というのはだれにでもあるものです。
 
真剣だからこそ悩みが深まり、なかなか前進できない、
無気力になったり無関心になったりすることもあります。
 
その形態も人それぞれでしょう。
 
いまみどりさんの娘さんはこのモラトリアム期におり、
アイデンティティーを確立していく過程にいると
受け止めてみてはいかがでしょうか。
 
もちろん、親として心配なことはきちんと伝えたら良いです。
 
でも、相手の立場の理解なしに言いたいことだけを言っても、
娘さんの心には響かないでしょう。
 
まず、結果を急がず、娘さんの抱えている課題や状況を
理解することから始めてみてください。
    

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Q:はじめまして。
川畑のぶこ先生、いつも楽しくメルマガを読ませて頂いています。

多くの方々の多種多様なご相談に
的確なアドバイスをされていらっしゃるのを拝見して
恥ずかしながら、私も相談させて頂きたいと思い、
こうしてお便りさせて頂きました。

私は30歳の時に未婚で二人の息子を出産し、育て上げました。
生活のために夜の仕事もしました。
無理が祟ったのか大病を患ってしまいました。

次男が大学受験の最中の事でした。
その当時、私は自分の入院生活の事で頭が一杯で、
次男の進学の相談にも乗ってあげられず、
当然高校の3者面談にもいけず、願書すら提出できなく、
進学未定就職未定のまま高校を卒業しました。

私が大病を患った事で、
医学部に入って医者になると言い出したのですが、
経済的余裕はなかったので、彼は
国立の医学部を受験するために浪人生活を送っていたのですが、

国立医学部はとても大変で、一年間は予備校に通わせたのですが、
一浪くらいで簡単に入れるような生易しいものではなく、

そのうちに進学は諦めたものの、
就職するにしても、なかなかうまくゆかず、
変なプライドもあるため、どこでもいいという訳ではないらしく、
国家公務員試験を受けたのですが、かなりの倍率です。

しかし、彼は頑張って筆記試験は見事に合格したのですが、
面接で何度か落ちていて自信をすっかりなくしています。

次男を信じて本人の希望を適えるまで待ってあげたい気持ちと、
もう25歳を過ぎて、現状ニート状態になっているので、
今の現状をどうにか打破すべきなのか悩んでいます。

もう20歳を過ぎたら、自立すべきというご意見もあるかと思われますが、
長い人生の中で、まだ25歳という年齢は悩み立ち止まってもいい時期
ではないかと思う私は甘いのでしょうか?

また、その甘さが彼をダメにしているのか、もうさっぱり分かりません。

【あき・50代・会社員】

———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

あきさんの息子さんは高い志を持って生きていらっしゃるのですね。

女手一つでそのように二人の息子さんを育ててこられたのは
素晴らしいことだと思います。

大病を患う時期と、息子さんの受験が重なり
サポートがままならなかったとのこと。

ただ、このプロセスがあったからこそ、
息子さんは人の痛みや苦しみを学び、
それを取り除くという大切な志をもたれたのでしょう。

そうであれば、この経験は
あきさんにとっても、息子さんにとっても
無駄なものではなかったはずです。

もう25歳なのか、まだ25歳なのか、
受け止め方はそれぞれかと思います。

ただ、あきさんの息子さんは
無目的にダラダラ過ごしている訳ではなく、
志が捨てきれずにがんばっている状態ですから、
その意志力は称えあげてください。

マスコミの影響もあり、「ニート」という言葉が、
通学や就職をしていない若者=怠け者というような
ネガティブな受け止め方で広がっているように思います。

そのような枠組みにご自身の息子を当てはめて憂いているのか、
それとも夢を叶える過程の浪人状態と、もうしばらく応援するのか、
周囲に惑わされることなくご自身の内に問うてみてください。

もちろん人生には諦めが肝心のときもあります。

本人が納得いくまでやりたい、そしてあきさんも
息子さんが納得いくまでやらせてあげたいと思うのであれば、
これは甘えではなくサポートでしょう。

あきさんが、彼にとって今が引き際だと、
母親の直感として思うのであれば、もちろんそのことを伝え、
人生の舵を別な方向へ向けるよう促すのも良いでしょう。

本気であれば、仕事をしながら学び続けることも可能です。

人生の進め方に関しては、万人にとっての唯一の正解などありません。

周囲の価値観に合わせるのではなく、
唯一無二の、あきさんと息子さんのケースを
築き上げていけば良いのではないでしょうか。

私が日々臨床で患者さんから学んだことのひとつに、

もし、今日が人生の卒業式であると仮定したとき、
多くの人が後悔するのは、
周囲のことばかり気にして、自分を大切にしてこなかったということです。

たとえ結果が失敗に終わっても、それも大事なプロセス、
チャレンジした後悔よりも、
チャレンジしなかったことを後悔することのほうが
多いのではないでしょうか。

ニート=ダメ息子と言う概念から脱して、
チャレンジの過程にいる息子さんとして向き合ってください。

そして、最後はご自身の直感に従ってみてください。
    

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190722

こんにちは! 川畑のぶこです。

7月12日から14日まで、「沖永良部島心のケアフォーラム ~空と海の瞑想の旅 3-dayワークショップ~ 2019」というイベントがありまして、私の故郷・沖永良部島に行っていました。

先週と今週のビデオメルマガは、そのイベントでご一緒させていただいた、スペシャルな方々とわたくし川畑との対談をお届けしています。

さて、今回は、断捨離のやましたひでこさんにお付き合いいただきます。

「今」「ここ」「私」を軸にして進める断捨離は「片づけ」という行為を通して行う認知行動療法だと、やましたさんはおっしゃいます。たかが片づけ、されど片づけ。目の前のモノと向き合い、自分との関係性を問い直すことで、心の中に潜む執着心を手放し、自らをケアし、私らしく生きることにつながっていきます。

「心のケア」と断捨離の関係、奥が深そうです。
どうぞ、じっくりご覧くださいね!

続きは、ビデオでお話しします……

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