夫婦関係

20210215

FROM 川畑のぶこ

今日は、じん坊さん(60代・男性・無職)
のご相談にお答えします。

【Q】
私64歳、妻64歳、結婚35年、同い年の夫婦です。
子どもはいません。二人とも健康な年金生活者です。

私は60歳で公務員を退職しました。
今は運動や趣味で、毎日をアクティブに過ごしています。

妻は50歳で民間会社を退職し、今はほとんど家にいて、
ソファに寝転がりテレビドラマを見る日々です。

妻は、もともと大雑把な性格で面倒くさいことが大嫌い。
しかも勝気で感情的、衛生観念もあまりありません。

現役時代、仕事のケアレスミスで
会社から減給処分を受けたことがあります。

退職後は、ある資格取得を目指して
通信教育で勉強していますが、
15年たった今も、朗報は届いていません。

一方、私のほうですが、気が小さく、論理的で合理的、
心配性できれい好き、何事もキチッとしていないと気がすみません。
おそらく妻からは好かれていないと思います。

私が、妻の家事のやり方について、恐る恐る意見すると、
「気に入らないなら、自分でやってよ」が口癖です。
自分の非は絶対に認めません。

例えば、洗濯のやり方ですが、
妻は、洗濯機に容量以上の洗濯物をぶち込みます。
当然、洗濯物は回りません。

「分けてやったらどうだ」などと言おうものなら、例の一言です。
一事が万事このありさまで、私は黙りこむしかありません。

このため家事は、いつのまにか、料理以外は私の役割となりました。

ちなみに、妻の料理ですが……毎日同じメニューです。

調理後のキッチンは、消化不良を誘発させるに十分な光景。
いずれ洗い物も私の仕事になりそうです。

妻のこのような行動や性格は35年我慢してきましたが、
ここにきてつくづくイヤになりました。

私自身、自分の考え方、心の持ちようを変えるよう
何度も試みましたが、なかなかうまくいきませんでした。

このような妻と、
今後どのように付き合っていけばいいか悩んでいます。

この歳になって本当に恥ずかしいのですが、
アドバイスいただければ幸いです。

【A】
じん坊さん、とても優しくて誠実な方なんだなぁというのが
伝わってきます。そして、忍耐強いですね。

これ、決して恥ずかしいことではなくて、
みんな同じような課題を持っていますよ。

夫婦というのは、全くパーソナリティの違う者同士が惹かれ合って、
一緒になることも多いのではないかなと思うんです。

じん坊さんは、論理的で合理的で、
心配性できれい好きで、何事もきちっと…なんて、
本当に自己分析がよくできていらっしゃると思います。

一方、奥様は、おそらくおおらかで、エンジョイするのが好きで、
細かいことを気にしないタイプではないですか?

そうであるがゆえに、お互い違うところがあって、
惹かれ合ったのではないでしょうか。

そして、じん坊さんも奥さんも、若くて、
まだエネルギーを外に向けることがあった時であれば、
ニーズが外から満たされているので
全然問題なかったと思うんですね。
多少の違いがあっても、有り余る心理的なエネルギーで
そういった課題に対処することができたと思うんです。

それが、今は向き合う相手がお互い、
妻は夫、夫は妻という状態になってしまっていますから、
この相手から自分のニーズを満たして、
かつ相手の問題とも向き合うという、
大変な状況が起きてしまっているわけですね。

問題のタネとなっている相手からは
自分のニーズというのは満たしにくいですよね。

では、どうすればいいのか?

これがじん坊さんの課題になってくると思います。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q.自分に関係がないような話の時も
読み進めるとなんらかの気づきを頂け、
このメルマガにはいつも助けて頂いております。

さて、まもなく結婚33年を迎え、仕事も一緒にしています。

なんとなく夫婦関係に不満を持っていたらしい主人が
昨年元カノと再会しました。

不倫のようなそうでないような、
どう言う状態かよくわかりませんが、
今も月に一度くらいのペースで二人で会っています。

最初は主人も浮き足立っているような感じで私も気が気ではなく、
頭ではとやかく言っても主人が変わるわけでもないとわかりつつ、
会わないで欲しいと泣き叫んだり自分を見失い、
自己否定をしていましたが、

徐々に落ち着いてものを考えられるようになり、
自分を取り戻しつつあります。

当初から離婚はしないと言っていた主人も、
私がジタバタしていた時は突き放す感じで、
私の何もかもが気に入らないとばかりに
文句ばかり言っていましたが、
最近は優しく、愛を注いでもらっていると感じます。

主人の言い分としては、
私に嫌な思いをさせているかもしれないが、
夫という立場を離れて、自分の時間を大切にしたく、
たまたまそこに彼女が現れ、
ときに一緒に時間を過ごしているとのことです。

一年以上私もいろいろ悩み、気づきもあって
今は、その元カノとあってることも含めて
主人の全てを受け入れたいと言う境地になっています。

でも頭ではわかっていても、心がついていかず、
主人が彼女と会う日が近づくと気持ちがざわざわしていまい、
ときに刺のある発言をしてしまいます。

どうしたら気持ちに折り合いをつけ、
何があっても穏やかに主人を見守れるのか、
ご意見を伺いたいです。

よろしくお願いします。

【じゅんこ・50代・女性・自営業】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

じゅんこさんの逡巡が痛いほどに伝わってきます。

頭でわかっていても、心がついていかない。
相手のことを思えば自由にさせてあげたい、
でも自分の気持ちをどうしたらよいの?という叫びが聞こえてきます。

今はじゅんこさん自身、
落ち着きを取り戻されているということで何よりです。

ご主人が離婚をする気がないということで、
状況を整理してみると、ご主人は決して、
じゅんこさんを大切でないとか愛していないということではなく、
生活に変化や刺激を求めた結果、元カノと会うようになった
ということなのでしょう。

好奇心旺盛で人生に刺激を求めること自体は
悪いことではありませんが、それがひとたび
大切な人との約束事を破るということになると苦しみが生じますね。

永遠の愛の約束が破られたとき、私たちは
自分が大切にされるに値しない、また愛されるに値しない人間だと
嘆かわしく思うことかもしれません。

でも、ご主人の行動は、
じゅんこさんが愛に値しないから起きていることではないということを
しっかりと覚えておいてください。

そもそも愛とはなんだろう?という課題に
互いに取り組む機会でもあるのかもしれません。

そして今回の問題は、そのような夫婦間の未着手な課題を
浮き彫りにしてくれているのかもしれません。

それはコミュニケーションの課題かもしれませんし、
性生活に対する価値観、さらには、
基本的な人生観や結婚観のすり合わせかもしれません。

結婚した当初のままアップデートされることなく
(ときとして結婚当時にもすり合わせておらず)、
なんとなく時が過ぎてしまったということも多いものです。

うまくいっている夫婦であれば、言わずもがな、
わざわざそのような価値観のすり合わせは不要なのかもしれません。

ただし、うまくいっている「はず」と信じている夫婦には、
ときとしてサプライズが訪れることもあります。

そのようなとき、ある日突然と多くの人がいいますが、
無意識はどこかで「そんな気がしていた」と
うっすら知っていたりもします。

私たちは、恐れに向き合うことは
膨大なエネルギーを要することを知っていますので、
失敗を避けるべく無かったふりをするか、
大丈夫なふりをすることで現状維持を試みます。

これは否認という心理的な防衛規制です。

そのようにして、やがて、「めんどうなことは先延ばし」のつけが
回ってくるときが訪れます。

じゅんこさんは過去に、ご主人との関係で違和感を感じつつも、
そしてそれはきっと大切なことだろうとお腹の底では感じつつも、
目を瞑ってきた部分はありますか?

そうであれば、いまそこに勇気をもって
自分は取り組み始めたんだと、どうかご自身を称えてください。

今回のことは、未来にじゅんこさんが
ネガティブな出来事をきっかけとしてようやく変化を起こすのではなく、
自分(たち)にとって大切なことはうやむやにせず、
率直に向き合う力を育む修練になっていることと思います。

そして、結果を恐れず、相手の全てを受け入れるというのは
とても高貴な姿勢だと思います。

もちろん、行きつ戻りつはあるでしょうし、それが人間でしょう。

それでも、そのようなあり方が大切だからと悟り、
それを意図して生きるじゅんこさんの姿勢は
周囲の人々の心を動かすことと思います。

33年間、ご主人とともに歩んできていることは何一つ無駄ではなく、
今の学びに繋がっていることと思います。

私たちは変化が苦手です。

過去からのパターンの繰り返しは
自分を十全に満たすものではないにせよ、
楽で、そちらへ逃げ込みたい衝動に駆られます。

でも人生は変化だらけで、ときとして
私たちにそれらへの適応を迫るものです。

ここからじゅんこさんがご主人との関係を、そしてなにより
ご自身との関係を、どのようにアップデートしていくのか。

そのことに自ら気づき、
取り組みはじめていること自体が讃えるべきことです。

この困難を乗り越えることで、じゅんこさんがより進化し深化し、
豊かな人生を築いていくプロセスにいるということを
深く信じてあげてください。

いつか「あんなことがあったね」と、
ほろ苦い経験を微笑んで話せる日がくることでしょう。
   
 
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【相手を気にして自分を抑えてしまう…】
    
Q.主人を気にしている自分を変えるにはどうしたら良いでしょうか?
 
いろいろ考えたり断捨離を少しやってみたりするうちに、
いつも私は主人を怒らせないように気にしていると改めて思いました。
 
母も父に対して同じようにしていました。
男性を立てる。
怒らせたら何をするかわからないから、
怒らせないようにいつも配慮した行動をとっていました。
 
相手を尊重するのは大切ですが、
気にして自分を抑えるのを変えたいです。

【ひよこ・40代・会社員】

 
―――――――――――――――――
 
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
私たちには社会的な調和をもたらしたいというニーズがあります。
 
相手への心配りや気遣いはそんなニーズを満たしてくれますし、
それにより、心地よい環境に身をおくことが可能になります。
 
ただし、心配りと気遣いは似ているようでいて非なるものです。
 
心配りが相手への思いやりからの行動であるのに対して、
気遣いは不安や恐れから自分を守るために行われていることが多いです。
 
ひよこさんの場合、波風を立てることへの恐怖から、
ご主人に気を遣われていることと思います。
 
気遣いは度を超えると気疲れになり、
それが慢性的となるとストレスが蓄積されてしまいますね。
 
ひよこさんもおっしゃるように、相手を尊重しつつも、
自己表現をする姿勢を育むことは大切です。
 
相手を大切にするのと同じように
自分自身も大切にするとコミットすることです。
 
そして、どんなに気を遣ったり配ったりしたところで、
相手は怒るときには怒るし、不機嫌なときは不機嫌である
ということも受け入れること。
 
徹底的に自分の感情を押し殺せば、
相手の感情もコントロールできるはずと思いがちですが、
ひよこさんが悪意を持って接するのでない限り、
相手の感情は基本的に相手にしかコントロールできません。
 
怒らせると何をするかわからないというのは、脅しであり暴力です。
 
これに屈してはいけません。
 
相手を傷つけたり貶めたりする意図でなく、
基本的に相手への敬意や思いやりを大切にしつつ、
自己表現をした結果、ご主人が怒ったのなら、
それはご主人側の問題であって、
ひよこさんにはどうすることもできません。
 
ひよこさんにはご主人の感情の責任をとることはできないのです。
 
なぜなら、感情の大半は事実をどのように受け止めるかという、
その人の信念や思考に依存するからです。
 
ものの受け止め方や考え方はそれぞれの課題です。
 
今のご時世、男女平等と対等なパートナーシップを育むことが大事
と考える人もいれば、全時代的な感覚で女は常に男を立てるもの
という考え方の人もいることでしょう。
 
互いに敬意があれば、このような価値観を話し合うこともできると思います。
 
まずは、「どうするべきか」ではなく「どうしたいか」を振り返り、
ひよこさんのしたいこと=ニーズを明確にしてみてください。
 
それは、相手を傷つけたり迷惑をかけたりすることですか?
 
おそらくそうではないでしょう。
 
そうであれば、
自分のニーズを満たすための行動をおこしてみてください。
 
自分で自分のニーズを満たせるようになり、
エネルギーがチャージされてくると、
相手の機嫌次第で自分を満たしたり枯渇したりすることが
なくなってきます。
 
断捨離で、ぜひ古い過去の自分の価値観も手放してみてください。

 
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【理想の夫婦だと言われていたのに…】
   
Q.
はじめまして。
今年結婚して37年になる私62歳、主人63歳の夫婦です。
 
若い時に会社を立ち上げ、
これまで二人三脚で26年間頑張って参りました。
 
家庭と仕事、24時間毎日一緒に生活してきました。
周りの人達からもこんなに仲の良い夫婦は見た事が無い、
理想のカップルだとよく言われておりました。
 
主人は以前に命の電話のボランティアを5年ほどしており、
とても真面目で正直な人です。
 
そんな主人が昨年末に不倫をしている事が発覚しました。
 
お相手(52歳、美人)の家庭のDVの相談を受けている内に
男女の関係になってしまい、相手の方はDVの旦那から
逃げる為に家を出、15年育てたお店(喫茶店)を閉め
アパートを借りて住んでいます。
 
主人は彼女が家を出た事、大切にしていたお店を閉めた事に
責任を感じ、彼女のアパートと家とを伝書鳩(決められた時間、
曜日を守っている)のように行ったり来たりしています。
  
彼女は幼少期に親に捨てられた為か、
自己肯定感が少なく、不安症です。
  
旦那に対して依存と束縛が高く、私に対しての嫉妬は半端有りません。
でもお料理がとても上手のようで主人はすっかり胃袋を握られています。
  
主人に対して依存や束縛をする一方、献身的で、尽くすタイプなので、
主人と彼女は共依存の関係になっています。
 
「貴方には本当に悪い事をしたと思っている。でも、今まで充分
幸せにしてきたつもりだ。これからは不幸な人生を歩んできた彼女を
幸せにしてあげたい」そう言われました。
 
あと3~4年後、会社を息子に引き継いだら、
家族を捨てて彼女の為に家を買い一緒に住むつもりでいます。
 
こんな夫に私は今後どの様に向き合ったら良いでしょうか?
 
 
【さくら・60代・会社役員】
  
―――――――――――――――――
 
 
A:FROM 川畑のぶこ
  
夫が他の女性との生活を一部で始めており、
数年後は一緒に暮らす計画をしているのですね。
 
裏切られたという体験は、怒り、自己不信、後悔など、
さまざまな感情が入り混じって消耗することと思います。
 
そのような感情の嵐を経て、少し冷静に
この状況を観察できるようになっている部分も
さくらさんにはおありかと見受けます。
 
 
人は誰しも人の役に立ち、認められ、
自分の価値を確かめたいという欲求があると思います。
 
ただし、ある程度の自己承認ができておらず、
劣等感や自己肯定感の低さなどの問題があると、
さくらさんがご指摘されているように、共依存といって、
互いに依存し依存される(orさせる)ことで
「必要とされる私」という心理的ニーズを満たそうとしてしまいます。
 
カウンセリング現場では、共依存は大きな問題で、
クライエントの自立を阻みます。
 
カウンセラー自身が専門的な訓練を経て
気づきを獲ていないと起こり得ることです。
 
もちろん、異性間では共依存的でなくても恋に落ちてしまうことも
あれば、性的欲求の充足という点で、ニーズが合致することも
ありますので、一概に心理的な共依存だけが問題とも言い切れない
のかもしれませんが。
 
 
さて、さくらさんは、ご主人のことを今でも愛していますか?
そうであれば、その気持ちをご主人には伝えていますか?
 
それとも、これまで何十年も一緒だったのだからという、
変化への抵抗や生活の至便性から、
 
また、不倫相手への競争心から
=自分が相手より優れていることを確認して
自分の価値を保ちたい気持ちから、
ご主人への未練が湧いてくるでしょうか?
 
もし、ご主人が胃袋だけでなく、心も不倫相手に奪われているのなら、
元鞘に収まるというのはそうそう簡単なことではありませんね。
 
それでも、ご主人を本当に愛しているのであれば、
損得勘定抜きに、その素直な気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
 
これは相手の気持ちをコントロールするために伝えるのではなく、
あくまでも自分の気持ちを整理し、完了する意図で伝えると良いです。
 
その結果、関係性に変化が生じる可能性もあります。
 
そして、覚えておいてほしいのは、
結果がどうであれ、今夫婦間で起きていることは、
さくらさんが愛に値しないから起きているのではないということ。
 
また、37年は無駄ではなく、経験はすべて次のステップに役立つということ。
 
それぞれがそれぞれの人生の大切な課題に向き合い、乗り越え、
精神的に成長するために起きている、ということを信頼してください。
 
自己愛もその課題かもしれませんね。
 
夫が離れたのなら、夫無しでも幸せを体験しながら生きることができる
人生がさくらさんには用意されており、
恐れずそこに取り組むことが課題なのでしょう。
 
人生とは不確実なものです。
 
「一寸先は闇」という言葉がありますが、
おなじように「一寸先は光」のことだってあります。
 
予想もしなかった闇も光もぜんぶひっくるめて、
この体験があったからこそこれから成長していくご自身をもイメージして、
トンネルの向こうの光を意識して前進されますように。

応援しています!
 
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12/20(日) 川畑のぶこ オンライン無料講演会
 「困難に意味を見出す力を育む」
 

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ーーー
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Q.いつも川畑先生のお話に、深い学びを得させて頂いています。
   
思いやりのない主人と仮面夫婦を続け熟年離婚か、
子どもが思春期でも離婚か悩んでいます。
  
私は小学生と中学生の二児の母(30代後半)です。
  
つい先日まで会社員として働いていましたが、
パワハラを受け体調を崩し休職の末、退職を決意しました。
 
それまでずっとワンオペ状態で家事と仕事の両立に必死になり、
旦那が酒を飲んで寝っ転がる中、子どもたちを習い事へ
送り迎えや遠征など休みなく動く毎日。
  
主人は自分がやりたいことしかやらず、
辛いと訴えても家事を手伝ってくれることはなく、
初めは喧嘩をしたり褒めてみたりと色々しましたが、
もう諦めて自分でやっている状況でした。
   
家事はやらなくても男らしい性格だから、
何かあったらきっと助けてくれるという期待が
いけなかったのだと思いますが、
私がパワハラを受けて傷ついたときも、病気になった時も
全く支えになってくれなかったことに絶望しました。
  
状況を必死に伝えても、共感も興味も持ってくれず、
会社との対決もたった一人で立ち向かいました。
休職中も結局私一人で家事をやり気遣いの声も無く孤独でした。
  
そんな中、ずっと相談に乗ってくれていた男性がおり、
悩みを聞いてもらっていました。
  
かけてもらいたかった言葉、思いやり、共感、応援を受け、
辛さを乗り越えることが出来ました。
   
その方とどうこうとは今は考えられませんが、
優しさを受けることを知ると、
余計に主人には完全に心が冷えてしまい、
現在は顔を見ずに済むようすれ違いの生活をしています。
  
主人もそれを察し、一切口を聞きません。
夫婦仲が悪いことは子どもにも悪影響だと分かっていますが、
心がついていきません。
  
子どもには良い父親だと思います。
離婚すれば諸事情あり、私だけが家を出ることになりそうです。
自分の気持ちを大切にすること、子どもを大切にすること。
  
どう、折り合いをつければ良いのでしょうか?
   
【なごみ・30代・主婦】
  
  
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
ワンオペで中学生と小学生のお2人のお子さんを育てて来られたとのこと。
本当に大変でしたね(とはいえ、今もまだ同じ状態が続いていらっしゃる
ことと思いますが)。
 
また、人生の難局で、いちばん頼りにしたいパートナーから
優しさや思いやりを得られないのはこの上なくお辛いことと思います。
 
なごみさんはここまで本当によく頑張ってこられていると思います。
  
なごみさんやご主人の親世代は、現代ほど夫婦共働きは多くなく、
家事・育児は女性がして当然という社会通念がありましたから、
そのような親を見て育ったご主人、そしてなごみさん自身もどこかで、
それが自然、または理想系という無意識のバイアスがあることと思います。
  
親も、無意識のうちに「男が家事や育児をするなんて可哀想」とか
「申し訳ない」とかといった態度をとってしまっているかもしれません。
  
このような日々繰り返される、言語的、非言語的メッセージは、
細胞レベルで私たちに深く刷り込まれ、簡単に上書きや更新ができません。
  
なごみさんもそんなバイアスがあったからこそ、おそらく、結婚当初から
家事や育児を率先して引き受けてきたのではないでしょうか。
   
夫婦ですべて分担は理想的だけれども、出来る限り私(女)が
いい嫁、妻、母としてやる、と頑張ってしまったのではないでしょうか。
  
このような、頑張りがきく良い嫁・妻・母は、
バーンナウトしやすく、ストレスも溜めがちです。
  
これからは、そんなに頑張らなくても私は良い人間、
とご自身を認めてあげてください。
  
夫がそのような承認が苦手でも、
なごみさんに一番近いなごみさんご自身が、
温かい眼差しで自分に接してあげてください。
    
また、ご主人とのコミュニケーションでは、
分かって欲しいとか察して欲しいとかと訴えるのではなく、
ご自身がこれまで無理して頑張ってきたこと、
そして無理が効かなくなってきたことを素直にシェアし、
具体的に役割分担について何をどれくらいして欲しいか
リクエストするよう心がけてください。
  
また、物理的サポートのみならず、夫婦として、
情緒的なサポートが欲しいことも伝えると良いでしょう。
  
その際、具体的にどのような状況において、
どのような言葉かけをしてもらえると
なごみさんは満たされるのかを、
ご主人に明確に伝えてみてください。
  
言わなくても分かって欲しいという思いを、
言いさえすれば分かることもあると切り替えてみてください。
 
これらのコミュニケーションは、
疲れて我慢できなくなるまで待って、
ついに感情が爆発した状態で訴えるのではなく、
なごみさんのエネルギー状態が良く、平静なときに、
ご自身への思いやりを実践する意図で、
この大切な話し合いを試みてください。
  
お互いに家事が大変であれば、専門業者に頼むのも一つです。
その費用を2人で負担することで、バランスをとることも可能です。
  
ぜひなごみさんなりの創造力と智慧を働かせてみてください。
 
そのためにも、ご自身が安らいだり楽しんだりして
充電できる時間を確保することはマストです。
 
ぜひ、この難局を変化の機会として前進されますように!

ーーー

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Q.10年前に夫が亡くなり
一人暮らしをしていた所へ娘が離婚して、
2歳の娘を連れて同居を始めました。

孫が兄妹を欲しいと言い始め再婚を考えるようになり、
3月に再婚をしました。

が、生活設計をしないで暮らし始めた為、
今になって問題が出始めました。

婿は単身赴任で殆ど家にはいないので
独身の時に借りた部屋を引き払うかと思ったが
借りたままにして家にお金を入れない。

今になってやはり同居は無理と荷物を戻すと言い出した。

孫はまだ1年生で朝の送りや娘の夜勤などがあるため
私との同居を望んでいるが
それでは結婚した意味が無いと悩み
ストレスで会話にならない。

金銭面の事、子育ての事、将来の事など、
干渉し過ぎなのでしょうか?

私自身も独り身なので仕事は辞められないし
本来なら何でもやってあげられる
優しいおばあちゃんでいたいだけなのに。

皆んなが幸せに暮らせる日は来るのでしようか?
解決策を教えて頂けましたら幸いです。

【さくら・50代・営業】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

娘さんとお孫さんの幸せを願う、
さくらさんのきもちが伝わってきます。

さくらさんにとって、
みんなが幸せに暮らせる日というイメージは
どのようなものでしょうか。

それぞれのニーズが満たされるということであれば、
それは難しいかもしれません。

なぜなら、結婚というのは共同生活の始まりであり、
妥協のレッスンの場でもあるからです。

みんなが妥協しつつも、それなりに納得がいって
穏やかに過ごす日ということであれば可能かもしれません。

さくらさんのご相談を伺う限り、
娘さんとお婿さんに今も愛があるという前提であれば、
課題は2つあると思います。

1つは、お婿さんのニーズを明らかにし、
可能な限り尊重するということ。

男女の愛が燃え盛っているときは、勢いがあり、
どんな試練も乗り越えられると思えるものです。

ところが、ある程度時間が経過して、
出会った頃の「燃え盛る愛」効果も落ち着いてくると、
冷静に現実が見えてきます。

その結果、お婿さんは、
夫婦水入らずの生活空間が大切だと思ったかもしれませんし、
独身時代のアパートをいまだに解約しないということは、
どこかで素でいられる自分自身の時間や空間を
確保していたい欲求の現れかもしれません。

このこと自体は健全な欲求です。

そのようなニーズが満たされないことの不安や、
どこかで結婚がうまくいくか自信が持てず、
不安をかかえたまま見切り発車で結婚をしてしまった場合、
無意識はまだ独身時代のままであることを
望んでいる可能性もあるでしょう。

この辺のお婿さんのニーズを汲んであげることは
大切な姿勢となると思います。

2つめの課題はお孫さんのお世話ですね。

これは1つめの課題とも連動しますが、
お孫さんとしても、自分の母親が夜勤でいない時などは、
おばあちゃんと一緒にいることが安心できるのですね。

そうであれば、娘さんが子どもを仕事の前に
おばあちゃんのお家に預けられる程度の距離で、
娘さん夫婦のプライバシーが保たれる家に
住むことで解決するのではないでしょうか。

学校の後など、お母さんもお父さんもいないときは
基本的におばあちゃんの家で過ごし、
お父さんが帰ってくるときは、
家族三人水入らずで過ごす時間を持てる、
というのが現在の理想型なのではないでしょうか。

娘さん夫婦は、どのみち、
お婿さんの毎月アパート代の出費があるのなら、
そして、お婿さんは単身赴任で
メインの居住者が娘さんとお孫さんの二人になるのなら、
しばらくはさほど大きな家に住む必要もなく、
いまとさほど変わらぬ経済バランスで
やりくりできるのではないでしょうか。

お婿さんも「我が家」と感じられる空間が大切です。

今の状態は、彼にとって「我が家」の感覚からは遠く、
親戚の家にお邪魔しているような感覚で、
心底寛げていないかもしれません。

もちろん、常識的な感覚のある社会人であれば、
そのようなことを面と向かって
さくらさんに告げることもしないでしょう。

「自分の城は手放さない」という
無意識な行動として表現されている可能性があります。

自分の気持ちを押し殺してまで
経済的利益を優先することで、
人間関係自体が崩れていくことがあります。

経済バランスと同様、心のエネルギーバランスをとることも
重要であるということを念頭において、
みんなにとって何がベストかということを
すり合わせていけばよいのではないでしょうか。

お孫さんに不便な思いをさせたくない
という思いがおありかと思いますが、
孫の望みのすべてを満たしてあげるのが
いいおばあちゃんではありません。

親やおばあちゃんが苦労しながらも
人生を切り開いている背中をみせることも良い教育です。

今さくらさんが無理なくできることをしてあげる、
そして孫にたっぷり愛情を注いであげればそれで十分でしょう。

さくらさんは今のままで、
十分素敵ないいおばあちゃんですから。

ーーー

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Q:主人が6年前に不倫をして、
3年前から実家で姑と暮らすようになり家に戻りません。

子供は4人おり、毎週一度自宅に主人が来て
家族そろっての夕食を共にしております。

不倫発覚当初より、不倫関係の解消を求めても
全く取り合ってもらえず、
関係継続するのに私が耐えられなくなり、
3年前に主人に話し合いの土俵に上がってもらいたくて、
相手を調べて慰謝料請求の内容証明郵便を送りました。

相手は経済的弱者なので
請求を取り下げるよう主人に求められて、
お金が目的ではなかったので、
慰謝料請求は取り下げました。
代わりに相手に主人に会わないで欲しい
とお願いの手紙を送りました。

相手からは謝罪と会わないという内容の返事をいただきましたが、
主人は私がしたことに怒り、家を出ました。

アパートを借りるつもりだったようですが、
姑と説得して、実家で暮らすことになりました。

主人は私のことは決して許せないと思っているようで、
私はいつでも待っているから家に戻るように伝えていますが、
私のような者とはやっていけないと言って、戻ってきません。

このような家族のあり方は私としては悲しくて、
主人の気持ちの変化を待つしかないと思いつつも、
何か私ができることがあれば、
働きかけをするべきなのだろうかと、悩んでいます。

先生のお考えをお聞かせください。

【のら・50代・福祉施設勤務】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

大変な中、とても忍耐強く過ごされている
のらさんのお姿が浮かびます。

ご主人の不倫に、いわゆる逆ギレ
ご主人が問題をすり替えてごまかし、
自身の正当化を試みようとする姿勢が伺えますね。

のらさんは、ご主人への愛はありますか?
それゆえに彼が戻るのを待っていたいと思っていますか?

それとも、経済的な基盤などを失う不安や恐れからの
執着が強いでしょうか?

裏切りの体験というのは心に深く傷を残すかもしれませんが、
同時に、夫婦や男女の関係性の歪さについて教えてくれる
サインでもあります。

その関係が、愛や深い喜びから成り立つ関係なのか、
執着や打算による関係なのか、
静かに問い直す機会でもあるのかもしれません。

どっちが悪いか決着をつけ、悪い方を責め償わせるのは
比較的簡単なプロセスでしょうが、
真の問題解決には至らないでしょう。

もっとも複雑でチャレンジングなのは、
これを機に、互いを理解するプロセス、
その前提に、自分自身をより深いレベルで理解するプロセス、
それはとりもなおさず、
自己成長を促すプロセスとすることです。

このような姿勢で起こっていることに向き合うことができれば、
状況は好転するかもしれません。

ただし、決してのらさんの思い描いていた通りになる
ということではありません。

そうなるかもしれませんし、ならないかもしれません。

たとえ思い通りにならなかったとしても、
のらさんにとってもご主人にとっても、
経るべき必要なプロセスを経て得た学びは、
かならず人生に豊かさをもたらすことを信頼してください。

その過程には、変化を受け入れ手放すレッスンが
含まれることが多いのです。

夫婦の関係において大切なものはいったい何か、
妻と夫の、また女と男の価値観の差は
いったいどこにあるのか。

理解を試みる努力からはじめると良いと思います。

のらさんの苦しみが、執着からではなく、
純粋にご主人への愛からくるものであれば、
それを率直に伝えることです。

夫の不誠実な態度に自尊心が傷ついたと嘆くのではなく、
心から愛するあなたを失うのが怖いのだと。

あなたと一緒にいることがこの上ない
幸せなことなのだと、素直に伝えてみることです。

相手をコントロールするために伝えるのではなく、
真に大切なことを伝え、理解を促すための姿勢であり
コミュニケーションです。

私たちは不安や怒りは表現するわりに、
愛の表現は出し惜しみしがちです。

事件や事故でもないかぎり、愛を棚上げしてしまいします。

不安や怒りはどこからくるのか、
源が愛であれば、ぜひそこから
コミュニケーションをはじめる努力をしてみてください。

 

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Q:アラ還暦の主婦です。
私は二人姉妹の跡取り娘という立場で次男と結婚しました。
  
この結婚についても、これまで幾度となく悩んできました。

先のことを何一つ約束することなく、ここまできましたが、
気づけば夫の兄である長男は一人っ子と結婚して
姓こそ名乗っていますが、婿養子同然、
妻の実家の墓に入る約束までしたそうです。
  
随分前に、夫から何気ない会話で聞かされました。
 
どうやら、その時に夫の家の墓を任されたようで、
私に相談もなく承諾したようです。
  
私の実家にも仏壇があり、四代続く墓もあります。
  
妹も長男と結婚しており、両親は既に他界して、
実家は空き家となっています。
  
長男の妻の実家も、 両親は他界している中、
この度、夫の両親が立て続けに亡くなりました。
長男の兄は名ばかりの喪主で、
仏壇、墓は結局、夫が管理していくことに。
  
私から見れば私、私の実家だけが
貧乏くじを引かされたような気持ちでいっぱいです。
  
こんなふうに考える私はおかしいですか?
 
私の子どもは娘一人っ子です。
私は両親に申し訳なく、私だけでも
実家の墓に入れてもらいたいと思っています。
 
大事なことなのに、きちんと話してくれずに、
事後承諾のように持ってきた夫に対しても
怒りのようなものが湧き出て、
別居、離婚さえも考えてしまいます。
  
【なみだ・50代・主婦】
  
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
誰が先祖のお墓を守るのか。
 
この問題は、なみださんだけでなく、
少子化が進む社会で、皆にとっての問題でもあると思います。
 
子孫の数が減る限り、
すべてのお墓を保存していくことは不可能だからです。
 
今回、なみださんには2つの課題があるとお見受けしました。
 
ひとつは、夫が「相談なく」自身の実家の仏壇や墓を
管理することになったということで、
自分や先祖に対するリスペクトが欠けていると
思われたことではないでしょうか。
  
そうであれば、率直に
「大切なことなので、きちんと相談して決めて欲しかった」と、
そして、夫の選択に不服があれば、
今からでも伝えてみてはいかがでしょうか?
  
もしかしたら、なみださんの思いを確認したうえで、
改めてお義兄さんと話し合いの場をもつ可能性も
出てくるのではないでしょうか。
  
おそらく、なみださんは跡継として
ご自身の実家のお墓に入るつもりで、
当然、そのことは合意されていたものと
思っていらっしゃったと思います。
 
逆に、結婚されるとき、
「自分は跡継なのであなたと私は私の実家の墓に入る」
という相談と合意はされていましたか?
 
もし、相談していなかったのであれば、
これはお互い様かもしれません。
 
今回のことを機に、改めて話し合ってみることをおすすめします。
 
話し合いがされるということは、
互いに敬意をもって向き合うということです。
 
結果がどうであれ、このプロセスそのものが
夫婦の信頼関係を維持するのに大切です。
 
 
そして2つ目の課題。それはお墓の意義です。
  
なみださんにとって、お墓とはなんでしょう。
  
おそらく、先祖との精神的なつながりをもつ場ではないでしょうか。
 
では、「先祖とつながる」とは、
なみださんにとって、どのようなことでしょう。
 
先祖とのつながりが、非物質的な心の営みであれば、
かならずしもお墓というゲートウェイを使う必要はないかもしれません。
 
人間は見えるものに強い影響を受けますから、
物質としての墓を使用した儀式を有効活用してきたのでしょう。
 
儀式化することでつながりをより深める意図があるのだと思います。
 
ただし、それらの物質を介さないと、
先祖との見えないつながりは保たれないのでしょうか?
 
お墓や仏壇を持たない人は、
先祖との関わりは断たれてしまっているのでしょうか?
 
 
近年、樹木葬や集合墓など、先祖代々の土地や墓に
こだわらない人が増えてきているのは、
管理の問題もさながら、
場所や墓石といった物質的な側面よりも、
見えない精神的なつながりにより重きを置く人が
増えてきている傾向もあるのではないでしょうか。
 
先祖を祀るのは、私たちが幸せに生きることを、
どこかからあたたかく見守ってくれているという思いが
あるからではないでしょうか。
  
もちろん、先祖も子孫の幸せを願っていることでしょう。
 
もしなみださんが、先祖の立場にたって、
子孫が自分(たち)と繋がる窓口をどっちにするかで揉め、
不幸になっているのをみたらどうでしょうか。
 
登山口多しといえど、行き着く山頂はひとつ、
そんな考え方も役立つかもしれません。
 
本質はどこにあるのだろうと、立ち返ってみると、
問題は思うよりシンプルに解決できるのかもしれません。
  
          
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川畑のぶこイベント情報
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10月8日(木)開催
川畑のぶこZoom講演会
「潜在意識に植え付けられた女性観と男性観」

200928

FROM 川畑のぶこ

今日は、にんじんさん(40代・幼稚園教諭)のご相談にお答えします。

【Q】夫とはお互いが学生時代に、できちゃった婚でした。
私は母にならなくては!と、20歳で、全てを家族に捧げることにしました。

一方、夫は深夜2~3時まで趣味に没頭、結局、結婚して20年その生活が
続きました。私は3人の子育てに追われ、とても孤独な、非常に疲れる日々
でした。何も私には自由がない!と感じ、どこかホッとできる場所に
帰りたいと思っていました。

子供が大きくなるにつれていろんな問題が噴出。
「何で?こんなに一生懸命しているのに!」頭はパニックでした。

夫も次第に体力が衰え、さすがに大きな問題が起こってくると、
家庭を顧みないわけにはいきません。ようやく家庭に戻ってきたかと
思うようなホッとした時期が、一時おとずれました。

これからよくなる!と思っていた矢先、写真の整理をしていたら
涙が止まらなくなりました。過去の夫への気持ちが湧き上がり、
そして今までの歩みが非常に残念なものに見えてきました。

それを解決したくて断捨離に打ち込み、一年が経った時、
事件が起きました。その後、夫といろいろあって、家族を守りたい、
夫を家庭に振り向かせたいと思っていた気持ちとは裏腹に、
私一人が実家に戻りました。

それ以来、夫から必要以上の言葉はありません。目も合わせません。
一度壊れてしまうと、これほどまでに冷たくなれるものかと思っています。

法的なことも何も決まらないまま、仕事だけは何とか就くことができま
したが、さて、これからどうしていったら良いのか? 

自分自身の足で立ち上がらなくては。まずは心の回復、そしてどの方向へ
行けばいいのか、自分で決めないといけませんよね。

しかし、思考回路は昔のまま。アップデートが必要。少しずつ新しい
思考回路を作りたいと思っています。どのようにして自分の歩みを確かに
持てる回路を組み立てていけばいいでしょうか?

【A】
二十歳からお母さんになって、子育てをずっと頑張ってきたのですね。

にんじんさんのように、自分のことを捨てて、家族のため、子どものために
全てを捧げてきたお母さんたち、この話を聴きながら共感している人たちも
たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

今後について、思考回路が変えなければと思っていらっしゃるようですが、
実は、にんじんさん、もう思考回路は変わっているんですよ。

思考回路が変わらない、それを変えなきゃと思っていること自体、
もう思考回路が変わっているんです。
まずは、それを認めて、ご自身を讃えてあげてくださいね。

生きる目的や人生に感じる喜びは、人それぞれ、実にさまざまです。
惹かれ合って恋愛結婚した夫婦であっても、ずいぶんと時間が経ってから
互いの価値観のズレに気づくことも少なくありません。

でも、だからと言って、それまでの人生や結婚生活が無意味だったのかと
いうと、決してそんなことはありません。これまで起きたことにはすべて
意味があり、踏んできたプロセスは必要なものだったのです。
 
そして、その経験は今後、にんじんさんが何に価値を見出し、
ご自身の人生をいかに豊かに過ごしていくかに通じているのです。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:結婚生活33年になります。
   
同居していた義理の父母は亡くなり、
今は夫と大学生の息子と3人の暮らしになりました。
   
夫は、人に任せるより自分でやった方が早い。
と、私や息子が自分でやるつもり(やっている)事を
「やるから良いよ」と、頼んでいないのにやってくれます。
  
好意ならば、有難く感謝しますが、文句を言うのです。
   
「見たら気になる性格なんだから、
見えない所でやれ。俺の居ない時にやれ」なんです。
  
自営業なので、いつも居ます。
  
こんな自分本位の夫の対処法ってあるのでしょうか。
  
  
【そら・50代・自営業】
  
  
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
コミュニケーションやサポートというのは難しいですね。
  
相手のために良かれと思ってしていることが、
相手がさして求めていないことであったり、
むしろ、してほしくないことであったりすると、
それは、もはやサポートとはいえず、
ストレスの源になってしまいますね。
  
夫婦のコミュニケーションも、
長年かけて作り上げられたスタイルはなかなか壊しにくいものです。
  
では、変化は不可能かと言われれば、必ずしも不可能ではありません。
  
そらさんからみて、ご主人が
そらさんや息子さんが自分でしようと思っていて、
頼んでいないことをする動機はどこにあると思いますか?
  
とりまく環境をすべて自分の好みのとおりにコントロールしたいからなのか、
それとも、どこかで家族の役にたちたい思いが現れているのか、
どちらのウェイトが大きいでしょうか。
  
もし、自分のやり方ですべてをコントロールしたいという動機である場合、
ご主人のそんなニーズ同様、そらさんや息子さんにも、
自分の好みやスタイルが、またタイミングがあるということを
素直にシェアすることは大切です。
  
そらさんは、そんなこと言ったってどうせ聞いてくれないし、
夫は変わらないと思うかもしれませんが、
ポイントは相手が思い通りに変わることではありません。
   
大切な家族に、自分の思いを伝えておくこと
そのこと自体に大きな意味があります。
   
そのようなコミュニケーションをとることは、
相手に屈しているだけの自分からの脱却宣言でもあります。
 
もちろん、相手が思い通りに変わったことにこしたことはありませんが、
目的はそれよりも、まず、自分自身を大切にしていることを
自分自身に証明する行動です。
 
「私も大切な存在だ。」
「私は自分の考えを伝えて良い」という自身への許可が大事なのです。
  
このように毅然とした態度をとっているうちに
徐々に相手の態度が変わってくることもあります。
  
逆に、自分を大切にしていない人は、
相手からも軽く扱われやすくなります。
  
夫が言うことを聞こうが聞くまいが、
そらさん自身が『私は大切に扱われるのに値する人間です』
という立場を育んでください。
  
もし、ご主人の行動が、どこかで誰かの役に立っている自分、
頼られる自分であることを確認したい無意識の表れから
生じているのであれば、 日頃からさまざまな場面で
ご主人を承認する態度をとることは有効だと思います。
  
ポッカリ開いた穴を健全に埋めることができれば、
相手に頼まれていないことをわざわざ
これ見よがしにすることによって注意を得ることで
その穴を埋める行動は減ってくるかもしれません。
   
これまでそんなやりとりはしていないのに
相手を承認するのは照れくさいかもしれませんが
照れくさいだけですから、
ぜひ乗り越える努力をされてみてください。
  
                 
          
ーーー

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