子育て・教育

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Q:こんにちは。
これからどうしていけば良いか、分かりません。

小学4年生、1年生の子どもがおります。
小学1年生の子が、現在ほぼ学校に行けておらず、
不登校なような形になっています。

保育園の頃から行き渋りは結構酷かったのですが、
入学後も休み休みは通いつつ、
途中から全く行けなくなりました。

5月頃から「自分ってバカやから」とか「友達おらんし…」
など言い出しており、私も保育園から行き渋りが
酷かったので、かなり心配してしまい、
町の子育てセンターに電話をして、
勧められて発達検査も受けたりしました。

その結果としては
言語の部分に不得意が見られる、という事で
全体の平均値としても数値は低めでした。

身体もかなり太めなので、
動きにくいのもあるかもしれません。

平仮名は一文字ずつは
少しずつ読めるようになってきましたが、
自分で文章は読めません。

書く事も見ながらは出来ますが、
自分で書くことは出来ません。

療育にも通う事になり、
運動や勉強も少しずつやっていますが、
滑舌も少し聞き取りづらい所もあり、そこもしています。

少しずつはしていますが、
なにぶん学校に通えていないので、
勉強も遅れているでしょうし、

お友達ともどんどん会いづらいのか、
今日はお芋掘りがあったので、
朝は何とか私と一緒に行ったのですが、
教室には入れませんでした。

家ではどうしてもYouTubeやゲームが多くなるので、
もしかしたらそういう事で、集中力や
そういうイベントに興味が無くなっているのか!?
などとも思ってしまいます…

療育や放課後預かってくれるような所では
特にそのような面は見られないようなのですが…
(むしろポケモンカードや他のゲームでも遊んでいる)

行けないのは行けないなりの理由が
あるのだろうとも思いますが、
いかんせん一年生…
平仮名や足し算引き算の基本的な所が
出来ていないので、今後が本当に心配です…

このまま社会には
出れないのでは無いのだろうかと…

また、時々
やっぱり私が無理にでも行かせなかったのが
悪かったんだろうなぁ…
などという考えが出てきて落ち込みます。

行ってしまえばお友達とは遊んでいたようなので、
何とか休み休みでも通えれば、友達関係も
ここまで怖いものにならないで済んだのかな、と…

おそらく私も学生時代(特に高校)、
学校に馴染めず辛い時があったので、
その姿を重ねる事もしてしまい、
余計ややこしくしてしまったのでは無いかと…

本当は家計の事もあり、少しだけでも
働いたりもしなければならないと思うのですが、
今は私がほぼ一日中家で見ているので、
そこもどうしたら良いのか…

貯金を切り崩したりもしているので、
本当はダメなんだと思うんです。

かと言って私もがっつり働ける人では無いのですが…
私自身も人間関係が苦手なので…

家での過ごし方ももうどうしたら良いのか…
時々対応にも困ります。

何だか八方塞がりにも感じていて、
一体この先どうしていけば良いのか、
分からなくなります…

一体何が悪かったのか…
私自信は若い頃にウツも経験しており、
自分の体感では薬は飲まなくなっても、
考え方や否定感などはずっとあり、
もうそれは20年近いものかもしれません。

高校時代の事がきっかけとすれば、もっとです…

ウツになった時は親にもお世話になりましたが、
どうしてそこでしっかり治してくれなかったんだ!
などの被害者意識も時々出てきます…

そもそも30キロに体重がなっても、
何も言ってきませんでした。

自殺未遂をして、
やっと病院に連れて行ってもらいました。

すみません、おそらく私自身、
依存しやすい所があるのだと思います。

このような状況で、
一体これからどうしていけば良いのか。

どうして他の人が出来ているような事が
出来ないのか、という思考にもなりがちです…(私が)

何かしらアドバイス頂けましたら、幸いです。

【ナナ・40代・女性・内職】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

子育てとはままならないものですね。

そもそも、人生そのものが
ままならないものなのでしょう。

他の人ができるのに、
どうして自分or自分の子はできないのだろう…

みんなといっしょでない自分or自分の子はおかしい…

このように考えると
とても生きるのが辛くなってしまいます。

おそらくナナさんご自身、
若い頃からそのように周囲と比較して
できていないことに注目した結果
辛くなってしまったのではないでしょうか。

今、お子さんと向き合うときに
ナナさんに育んでいただきたい姿勢があります。

まず、ナナさんの中にある、
お子さんに対する
「生まれてきてくれてありがとう」という気持ち、
「大好きだよ」という気持ちを、
お子さんにわかるかたち=言葉やスキンシップなどで、
日々、具体的に表現してほしいのです。

私たちは身内になると、
そんなの言わなくたってわかっているでしょ、
という甘えで大切な愛情や感謝を伝えるのを
怠りがちです。

でも、愛情や感謝はなによりの
私たちのこころのエネルギー源です。

こころのエネルギーが充電され、
居場所があると感じられると、
そこを安全基地としていろいろな場に
チャレンジする勇気や自信が湧いてきます。

ぜひ家庭をそのような場にしてあげてください。

幼稚園から小学校にあがると
環境がガラリとかわり、
結果主義の競争社会に突入するので、
学習が遅かったりユニークな子たちは
周囲のお友だちに取り残された感じを
抱くことがあります。

その結果、自分はダメなんだと
レッテル貼りをしてしまいます。

家庭は、学校の基準とは別な基準
=勉強ができようができまいが
とっても大切な存在で愛される存在なんだ!
私が私でいられる場であることを
感じられるようにしてみてください。

私たちの親を含め、そんなことは
学校で教わってきていませんから、
家庭内文化として伝承しておらず、
意識的に実践していない人が
ほとんどではないでしょうか。

きっとナナさんもそんな環境があったなら、
過度に周囲に合わせようとして
苦しまなくてもよかったのにという思いが
ないでしょうか?

ぜひそれをお子さんに実践してみてほしいのです。

お子さんには、できないことに注目して
そこにダメ出しをするようなメッセージではなく、
本人が興味を示したり、できていることに注目して、
そこを称えたり伸ばしたりすることから
はじめてみてください。

そして、お子さんから、
できないことができるようになりたい、
というようなつぶやきややりとりがあったなら、
そこを拾い、ナナさんから
「ではこうしてみようか」と提案してみてください。

一緒にやってみようか、
という勧誘もとても良いと思います。

教育も、現代はさまざまなスタイルのものが
提供されています。

人と親密に関わらずとも、オンラインスクールで
ゲームなどもカリキュラムに取り入れて、
スモールステップで相互にやりとりを進めるもの
などもありますから、

既存の枠組みを捨てて、ナナさんなりに
お子さんに合うプログラムはなにかを
調べたうえで提案してみるのもよいと思います。

その際、「やってごらん」という
上から目線の指示的なやりとりではなく、

「ねえねえ、こんなのあるんだって、面白そうだね」
「えー、こんなのあったなら
 ママがやってみたかったかもー」などと、
同じ目線の共感的なやりとりから
提案してみることをおすすめします。

ダメだからやるのではなく、
ちょっと面白そうだからやる、という切り替えですね。

同時に、ナナさんご自身も身の回りの
「ちょっと面白そうなこと」に意識を向けて、
ご自身を満たす姿勢を育んでください。

自分に優しく…そのような母親の姿は、
お子さんにとって何にも代えがたい
人生の教えになるはずです。

 
ーーー

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Q:いつもメルマガ、拝読しております。

今日は小学校一年生の息子の事で
悩んでいる相談です。

平仮名の読み書きに障害がある
発達性読み書き障害(ディスレクシア)
ではないか?
と学校に相談したり、
個別支援級への転籍を視野に入れ
市の相談センターに申込もしております。

今までは手がかからず育ってきました。

小学校に入り、
文字を読んだり書いたりする機会が増え、
疑問に思う事が増えてきました。

調べ始めると該当する事が多いんです。

まだ、確定ではありませんが、
できる事をしてあげたい気持ちで
いっぱいです。

ただ、以前の様に純粋に
子どもをかわいいと思う事が少なくなり、
疎ましく思ったり煩わしいと感じて
子どもにもそのような態度を取ってしまい、
自己嫌悪に陥るのを
繰り返している日々です。

この障害は、先天的なので治る事はなく
適応できる事を増やしていく
援助をするようです。

これから、
自分の気持ちとどう向き合えばいいのかを
アドバイス頂けたら幸いです。

【えんぴつ・40代・女性・パート】
 
―――――――――――――――――
     
     
A:FROM 川畑のぶこ
        
つい先日、ブロードウェイミュージカルの
「天使にラブソングを」(Sister Act)を
観てきました。

7回もカーテンコールがあり
大盛り上がりだったこの作品は、
グラミー賞、オスカー賞、
トニー賞、エミー賞の
4つの賞全てを受賞した
ウーピー・ゴールドバーグが
プロデュースしており、

映画版では彼女自身が主演俳優なのですが、
ウーピー・ゴールドバーグは
ディスレクシアです。

そのほかの著名人では、
映画監督のスティーブン・スピルバーグや
カリフォルニア州知事を務めた
元俳優のアーノルド・シュワルツネッガーも
ディスクレシアであり、
ノーベル賞受賞者で理論物理学者の
アインシュタインもディスクレシアの兆候が
見られたとされています。

英語圏ではディスレクシアの発現率は
10-20%とされており、
日本ではまだ調査が進んでいないものの、
5-8%の割合ではないかと言われています。

このように、
ディスレクシアの発現率は
決して低いものではなく、
たとえディスレクシアがあっても
社会的に成功を収めている人は
たくさんいるのです。 

もちろん、えんぴつさんの息子さんも
そのひとりになれる可能性はあるわけです。

子どもがこれまでのように
可愛いと思えなくなってしまい、
そんな自分に罪悪感を覚えている
とのことですが、

成長して子どもが
自己主張ができるようになるにつれて、
ただ可愛がっていた頃とは異なり、
疎ましさや煩わしさを
感じるようになることはあるでしょう。

幼稚園から小学校に入る段階、
思春期に入る段階、
中学校に入る段階など、
家庭以外で社会的に身を置く場が
確立してくるとなおさらでしょうし、
子どもが自立していっている
証しでもあります。

ただし、その理由が
これまでは手がかからない子だったのに、
ディスレクシアで読み書きが始まる今後は
平均的な子たちと異なり手がかかるから、
という理由であるなら、
意識を切り替えていくことが大切です。

子育てとは基本的に手がかかることですが、
息子さんの場合、
これまで手がかからなかった分、
そのバランスを小学校から
取るのかもしれませんね。

「普通の子ができるのにできないダメな子」
という思い込みがあると、
疎ましさや煩わしさは増してしまいますが、
いったん息子さんなりの学習方法を
体得しさえすれば、
そこに取り組むのは息子さんであって
えんぴつさんではありません。

息子さんは他の子たちとは異なる
ユニークな方法で学習し、
世界を切り開いていくことを
信頼してあげましょう。

息子さんに対しては、
みんなそれぞれ個性と課題があって、
それを乗り越えることで、人生を豊かに
切り開いていくことができることを
伝えてあげてくだしい。

読み書きは苦手でも、
それ以外にできることが
たくさんあるはずですから、
できないところではなく、
息子さんのできるところに注目して
そこをのばしてあげてください。

そのことで、息子さんも
自尊心や自信を損なうことなく
人生を切り開けることでしょう。

親子にとっても、平凡でなく、
唯一無二のスペシャルな体験が
できる人生と受け止めることもできます。

また、自分たちだけでなく、
人生の課題に果敢に向き合う人々に対して
差別的な心を捨て、
慈悲心を育み向き合う訓練にもなります。

これはとても大切な取り組みであり
豊かな取り組みです。

ぜひ、個性を伴うそれぞれの課題を
称えてください。

また、子どものことばかりに注意があると、
気になることも増えがちですが、
子どものことばかりでなく、
えんぴつさん自身が自分のための時間を
取り戻して満たすことも大切です。

子どもは私たちに多くの喜びを
もたらしてくれますが、
思い通りにならないときに、
ときに苦しみの源にもなり得ます。

そして子育てとはままならないものです。

そのようなときに、
エネルギー源は多ければ多いほど良いです。

子どもの問題に向き合うための
エネルギー供給源を
他から確保しておくためにも、
そして、息子さんとの良好な関係を
維持するためにも、まず、えんぴつさんが
自分自身をケアしてあげることが
バランスをとる上で大切であることを
思い出してください。

                  
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、めぐみさん(50代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】結婚して24年、夫、大学生2人、
高校生1人の5人家族です。

夫とは子育ての過程で
意見が合わなくなり、
不仲になりました。

今から10年ほど前からで、
食事も別メニュー、
食卓についても私の料理は食べません。

私は子育てと夫へのストレスを、
毎日飲酒したり、買い物したり
して発散してきました。

子どもへは
必要最低限のことしかできず、
もっと一緒に勉強を見てあげれば
よかったと後悔ばかりです。

当時は日々のストレスを
発散することばかりに目が向き、
子どもが可愛いとは思えない状態で、
そのつけが
今、きているように思います。

3人の息子はいわゆる底辺校ですし、
長男は家が嫌だと言って
ひとり暮らしをしています。

バイトは清掃の仕事を探していると
言われました。
大学まで行かせているのに、
清掃の仕事を探していることが
私は悔しいです。

でも、これも夫との不仲が
原因なのでしょう。
おそらく次男も三男も
似たような将来かと思います。

私は子育てに失敗しました。
長い時間をかけて、こんな
子育てしかできなかったことを
大変悔いています。

この先は
私一人で暮らしていきたいです。

でもこの子育ての失敗が頭から離れず、
ママ友のお子さんの合格話を聞くと、
自分の失敗を
本当に恥ずかしく悔しく思います。

意味のなかった結婚生活を
なかったことにしたい。

この先どういう心持ちでいたら
いいのかわかりません。
なにかアドバイスを
いただけましたら幸いです。​​

【A】ものすごくたくさんの後悔を
持っていらっしゃるのですね。

後悔というのは、ずっと過去に
しがみついてしまう状態、
現在にも未来にも、過去を置いて
しまっている状態ですね。

今起きていること、
未来という、まだ起きてないこと、
それらは本当は過去とは
関係のないことなのですが、

成し遂げられなかった何かが
ずっと目の前にある状態、
そして、未来にもあると思い込んで
しまっている状態ですよね。

これはとても辛いですね。

めぐみさんの今回のご相談は、
「子育てに失敗した」というところ
がテーマだと思うのですが、

恵さんにとって、
「成功した子育て」って何でしょう?

まずは、ここを明確に言語化してみる
とよいと思います。

息子さんのバイト探しについても、
清掃の仕事は悔しいとめぐみさんは
思っていらっしゃるようですが、

お母さんから見ていいと思う仕事って
何でしょう? どういう仕事でしょう?
みんなが名前知ってるような一流企業
で働くということでしょうか?

この部分も言語化してみてください。

子育ての成功とは何であるかという
ことを明文化してみて、それは本当に
真実か? 問うてみてください。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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Q:娘が上司からのパワハラで鬱病になり苦しみ、
やっと少しずつ元気になりホッとしたら、
息子も心の病になってしまいました。

2人とも心の病になるなんて
私の育て方が悪かったのか
息子がこれから普通に働く事が出来るのか
考えると不安です。

他の子は普通に働けているのにと
友達の子と比べて引け目に感じて
本当の事を言えない自分にも嫌になります。

苦しいのは子ども達なのに…

息子の前ではなるべく明るく接していますが
これから親としてどのようにしていけば良いのか
アドバイスをお願いします。

【うさママ・50代・女性・自営】

 
―――――――――――――――――
    
    
A:FROM 川畑のぶこ
      
我が子が苦しんでいるのを見るのは
親にとってこの上なく辛いことですね。

育て方が間違っていたのではないかという、
うさママさんがご自身を責めたくなる気持ちもわかりますが
  
ご自身を責めることは、子どもたちを否定することにも
なりかねませんので気をつけましょう。

ハラスメントを受けて心が病むのは
育て方が間違っていたからではありません。      
暴力を暴力と認識できるからこそ辛いのでしょう。
 
それを否定する必要などないのではないでしょうか。
  
まず辛かったことには寄り添い、
うさママさんは常に味方でそばにいることを
感じさせてあげてください。
  
私たちはたとえそれが一箇所であっても、
自分がそこに属しているという
安心感を抱ける居場所があるなら、
  
必要な時間をかけてそこからエネルギーをチャージし、
やがて前進できるものです。
 
お二人の今の状況は痛みを伴うものかもしれませんが、
そのことで決して
人生のすべてが台無しになるわけではありません。
  
すべてはプロセスであり到達地点ではありません。
   
現に、娘さんは時間をかけて回復していったわけですから、
そのチャンスは息子さんにもあります。
     
私たちひとりひとりの中に良くなりたいという動機があり、 
自らを癒す力も備わっていることも信頼してください。

それが心の病気であれ体の病気であれ、
病気には常になんらかのメッセージがあります。
 
そのメッセージは
もっと自分に優しく生きてください
というものであることも覚えておいてください。
 
私たちは放って置くと自分に厳しく接してしまいがちです。

「心を病むのは自分が弱いからだ」
「早く治さねば」
というのも厳しさの姿勢からです。
 
病気のおかげで暴力や嫌な状況から離れられたなら、
 無理しないで苦しみをもたらすものからは
離れなさいというサインかもしれません。
  
これを機に生活をスローダウンしてみようとか、  
一呼吸おいて新たな価値観を模索してみよう
というのは優しさの姿勢でしょう。
  
病気になったことで、
時には一旦これまでの価値観を手放して、
軌道修正する必要があるかもしれませんが、
  
それはより楽に生きるための
修正の機会である可能性があります。
 
それは、それまで心の奥底で
必要だと思っていた変化だったけれど、
  
病気にでもならなければ
起こせない変化だったということもあります。
 
自分が違和感を覚えていた
コミュニティーから離れられたというのも良い例でしょう。
 
家族との時間が増えたというのも恩恵かもしれません。
 
このように、身の回りでおきていることで
好ましいことにも目を向けてみると、
起こっていることに意味を見いだせるでしょうし、

これは打ちのめされた状態から
回復する力を高めてくれる姿勢です。
 
ぜひ、病気から学べるものや、
はからずもこの状況だからこそ
得られて好ましい恩恵に目を向けてみてください。
   

             
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、ななさん(40代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】お子さんたちのこと、そしてご自身のことにも
すごく真面目に向き合っていらっしゃる
ななさんの様子が伝わってきますね。

高校生の頃から生きづらさを感じて
その後うつ病になったこともあったとのこと、
ななさん自身、少し自己批判が強すぎるのかな
と思いました。

もちろん、私たちは社会的な動物ですから、
人生を歩む上で、自分自身を振り返って、
時として自己批判的な姿勢になることはあります。

自分に至らなかったことがなかったかなとか、
改善することがないかなと、
反省するのはいいことです。

でもこれが「自己批判」ではなく
「自己否定」になってしまうと、
辛い人生になってしまいますね。

ななさん自身、お子さんとの関わりに関して、
子どもそのものというよりも
自分自身の受け止め方に問題があって、
不安になってしまうということにお気づきなので、

まずはご自身のことをケアしてあげる
というのはとても大事になります。

自分自身のケア、セルフケアがきちんと
できるようになると、相手のケアは
自然とできるようになってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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FROM 川畑のぶこ

今日は、ヨッシーさん(40代・女性・専業主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】娘小4、夫40代・会社員、
私40代・出産後専業主婦 の3人家族です。

夫のヘリコプターペアレントのような娘への過干渉が、
今後の娘の将来の可能性を狭めてしまわないか、
娘の自己肯定感を下げてしまわないか、
自己効力感が喪失されてしまうのではないか、
とても不安になっています。

また、夫の娘への勉強への熱意が強すぎるあまり、
娘が自分の言った通りにできていなくて、
テストの結果が悪いと怒ったり、

自分のやり方を娘がするまで延々としつこく言い続け、
時には否定的な言葉や、娘の心に傷を付けるような
言い方をし、娘を泣かせています。

夫は声を荒げたり、感情的になって机を叩いたりしても、
その後、絶対に謝らないです。

間違ったことはしていないので謝る必要なんてない、
自分は正しいのだと思っています。

今は、中学受験を目指すために
難易度の高い塾へ行っています。

私は塾の先生から
「教え込まないで下さい、
親御さんは時間管理と体調管理だけして下さい」
と言われたので、
勉強面では先生にお任せしている状況なのですが、

夫は「計算の宿題を出して欲しい」と塾へ依頼し、
実際にその後宿題を出してもらうと、
今度は「娘がやらないから、ちゃんとやるように
言って欲しい」と口出しをしています。

はじめは、そのことも
私から塾の先生に言うよう夫に言われましたが、
私は先生にお任せしている手前言いたくなかったので、
適当な理由を付けて言わないでいました。

これは、私の考えが甘くて引っ込み思案なのでしょうか、

それとも世間一般には中学受験となると、
親が子どもよりも熱くなって、
勝手に子どもの鞄からノートを出してチェックしたり、

シャープペンの芯を入れ替えているのに
「早く宿題をやらないのか」とか

今の時期、6年生で忙しいのに、
我が子が解いた過去問題を見て解説しろと言ったり、
夫のようにするべきなのでしょうか?

娘が家にいる時は、常に夫の監視状態が続いています。

今、娘の部屋をまだ作れなくて、
リビングが娘のスペースになってしまっているんです。

勉強に関しては
「教えるのに自信がある」と言うわりには、
娘は、夫が教えた算数に関しては伸びていません。

もう言っても聞かないんだから、
言わないで見守ってあげようよと言っても、
私の言うことは全然聞いてくれません。
信用されてません。

私は夫の押し付けるやり方がおかしいと思うのですが、
私の方が変なのでしょうか?

お友達ママに話してみると、
それは言われたら大人でもツラいねとか、
義母には「ちょっと離した方がいいね」と言われます。

義母には話がすぐに分かってもらえて、
何か過去に心当たりがあったのかな?
と思ってしまいました。

夫には、お父さんはいたけれども子煩悩ではなかったのと、
高3あたりから家を出ていってしまったとのことでした。

時々、夫から受験勉強に関するメールが来ると、
血がどよめき、嫌な気持ちになって、

そんなに娘に集中攻撃するのは止めて!
自分のしていることが過干渉だということに早く気付いて! 
もっと他の趣味を見つけて! 
娘に失敗から得た経験を大事にさせてあげて!

と思います。

このまま反抗期に突入したら
家庭崩壊してしまうのではないかと思い、
涙が出てきます。

まとめますと、

①娘の将来、
圧をかけられた子の行く末が心配

②夫がおかしいことをしていると
思うのは私だけなのか? 

私が変で、
私が認識を改めないといけないのか。
ならば、私はどの辺りを
どう認識を変えれば良いのか。

このあたりを知りたいです。

夫は私に、勉強をもっと
教えるように言ってきます。

先生からは計算だけは
親が見ても良いと言われているので、
私は自分ができる範囲でやっています。

また、なるべく私が得るのと同じ情報量を、
彼にも与えようと努力はしています。

一緒に文化祭に行ったり、
塾のお迎え時に他のお母さんと
お話ししてもらったりなど、
できることはしているつもりです。

【A】とても大変ですね。
私もちょうど息子が中学受験なので、
本当に身につまされるというか、
胸が痛くなるような思いで読みました。

このような時はやはり
親にもストレスがかかるんですよね。

大切な宝物の我が子が、
いわゆる人生の分岐点にいる。

もっとも、学問で言うのであれば
大学がいちばん最終地点で、
中学受験はあくまでも通過地点であって、

そこまでギュウギュウにやらなくても、
どこからでもやり直しはできるという
大らかな気持ちがあるといいのですけど、

お父さんにとってはもう可愛さ余って、
ガンガン言ってしまうところが
あるのでしょう。

これは確かに娘さんも辛いでしょうし、
お母様もそれを横で見ていて、
決して気持ちの良いものではありませんよね。

じゃあどうしたらいいか。

まず娘さんと対話をしてみてください。
娘さんに、お父さんのアプローチが
どのくらい負荷になっているのかということを
確認して欲しいのです。

なぜかと言うと、場合によっては、
子どもがものすごく達観していて、
親よりも精神的に
レベルが高い子もいるんです。

そうすると、あ、もうお父さん
こういう人だからという感じで、
右から左でうまくやる子もいるんですね。

娘さんはどのタイプでしょう。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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Parent,And,Pupil,Of,Primary,School,Go,Hand,In,Hand.

Q:9歳になる娘がいます。

少し早い生理が始まり、
今まで感じた事や体験した事のない症状に
本人も私達親も戸惑っています。
   
自分が病気の治療中ということもあってか、
必要以上に娘の体調不良が心配になります。
 
学校も休む事が多くなり、授業の遅れなど
娘の日常生活への不安もあります。

健康が第一なので、
大きな心で構えて見守りたいと思うのですが、
上手くいきません。

必要以上に心配しない接し方、
心の持ち方などあれば、教えて頂きたいです。

【みっきー・30代・女性・個人事業主】
  
       
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
   
娘さんが初潮を迎え、
その変化に本人も親も戸惑っているのですね。
  
9歳ですと小学3年生から4年生ですので、
学校の友達にもまだ生理が始まっている子は
少ないでしょうから、
心と身体のギャップに戸惑うことがあって
当然のことと思います。
  
また、3年生だとまだ性教育が
始まっていない可能性もあるので、
一体自分に何が起きているのか分からず、
母親の対応によっては、戸惑いを超えて
不安や恐怖を覚えることもあるでしょう。

早い時期に生理が始まった人は
うつ状態になりやすいという研究報告もあります。
 
これは、周囲の仲間に対して自分だけ異質な存在となり、
秘密を持ってしまった気がして後ろめたかったり、
恥ずかしい気持ちになったりするからでしょう。
 
このようなときに母親が
平静に対応することはとても大切です。
  
学校での性教育がまだなら、
母親が冷静に丁寧にやさしく性教育をしてあげることです。
 
そして、生理は女の子であれば誰にでも起こることであって、
他の子にもやがて起こるし、
言わないだけですでに生理が始まっている子もいる
可能性があることも伝えてあげます。
 
始まる時期は個性があるけど、
正常であることを強調してください。
   
また恐怖を抱いている場合は、
出血に関しても怪我のような傷によるものではないこと、
赤ちゃんのベッドや栄養が不要になって出てくるものだから
痛くないことも教えてあげると良いでしょう。
 
下着が経血で汚れて驚いたり
落ち込んだりすることもあるかもしれませんが、
それも当然のことと伝え、
丁寧にナプキンの使い方など教えてあげてください。
  
このように、あなたはなにもおかしくなくて、
みんなと一緒だよと気づかせ安心させるアプローチを
心理学ではノーマライズと言います。
  
みっきーさんが戸惑ったのは
恐らくご自身の初潮の時期と比較して
「こんなに早く?」とか
「まだまだ子どもなのに?」とかといった思いが
あったからではないでしょうか。

そのような態度が非言語的に子どもに伝わってしまうと、
子どもはやはり
「本来起きるべきでないことが 私に起きている」
と思ってしまうので、注意が必要です。
 
当たり前のことが起きているという、
ノーマライズの態度を貫いて
娘さんを安心させてあげてください。
 
みっきーさんが子どもの頃にも
娘さんと同じような時期に初潮を迎えた子は複数いたよ
ということを伝えるのも良いかもしれませんし、

「お母さんも初潮のときは びっくりしたのよね」
などと戸惑う娘さんの心情を汲んで
共感する姿勢を示すのも良いでしょう。
 
時間薬で、今後、友達で生理になる子が増えるにつれて
不安や抑うつが解消されていくこともあるでしょう。
 
なお、お祝いのお赤飯などは、
心の準備ができていないのに親が浮かれて準備することで、
性的なプライバシーを異性の親兄弟に晒されたようで
恥ずかしい思いをする子もいますから注意が必要です。
  
生理が始まる頃に、子どもたちは思春期にも入りますが、
思春期は心と身体のバランスがとれずに
イライラしやすい時期です。
 
両親に対する態度も、
それまでは甘えてばかりだったのに、
よそよそしくなったり当たり散らしたりすることも
あるかもしれません。

ホルモンバランスも変わり、
本人もなぜこんなにイライラするのかわからなくて
混乱することもあるかもしれません。
  
これは親から自立のために必要な過程であることを知って、
みっきーさんも一呼吸おいて
娘さんと向き合ってあげてください。

もしPMS(月経前症候群)のせいで
頭や腰が痛いとか、イライラしたりボーっとしたり、
ダルかったりということがひどくて学校を休むようなら
女性外来を一緒に受診するのも良いでしょう。
 
思春期はずっと続くものではありませんから
一過性のものと知って娘さんの変化と自立の過程を
あたたかい眼差しで見守ってあげてください。

みっきーさんご自身も体調が優れないのであれば、
一緒にケアしていこうねという姿勢で
ご自身にも優しくなってあげてください。

自身への優しさは娘さんへの優しさにも
つながることと思います。
   
        
ーーー

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superhero

Q:都内の公立小学校教員です。
児童の悩みです。

基本的に、児童は教員を好き嫌いで判断し、
それが授業態度にも出ています。

また、嫌いであっても怖いと感じる教員には
卑屈なほど表面上は従順です。
教員を好き嫌いで差別し、態度を豹変させます。

好き嫌いの基準も幼く、
先生が嫌いだから言うこと聞かない等
平気で言いますし、
何でも人のせいにします。
(自己肯定感も低いように感じます)

都内の様々な地区に勤務しましたが、
こうした子ども達のタイプは初めてで、
疲れ、どう捉え、接したらよいか悩みます。

ちなみに、中学受験は多いです。


【imanori・50代・教員・女性】

   
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
   
これまで勤務してきた学校とは異なり、
稚拙で好き嫌いの基準で教師を判断し、

不真面目な生徒が多い学校に
imanoriさんは今現在勤務しており、
苦労されているのですね。

おそらくimanoriさんは優しく真面目で、
生徒たちの好き勝手を制圧する
懲罰的な態度の教師には
なりきれないのだと思います。

もちろん、生徒の全員が
そのような姿勢ではないと思いますが、
想像するに、一部のそして強力な影響力をもつ
感情任せな子たちにクラスが牽引されている
状態ではないでしょうか。

そしてその子たちは面白くて
頻繁にクラスを沸かせるのではないでしょうか。

子どもは楽しいことや面白いことには
流されやすいものです。

「子どもらしい」とか
「子どもっぽい」という言葉を換言してみると、
素直であるとか稚拙であるとか
大人げないとか単純とかいったものになるでしょう。

脳科学的にも、理性を司る前頭葉が発達するのは
10代に入ってからと言われています。

前頭葉が優位になるまでは、
より原始的な情動や感情を司る脳が
仕事をしている状態ですね。

よって、imanoriさんが向き合っている生徒たちの
態度は、子どもとしてある意味自然なことといえます。

「差別だから」という説教に
真剣に耳を傾けるなら良いですが、
その子たちからすると
「つまんない」と返されて終わりということでしょう。

そのような生徒への対応は、
やはり教師側が子どもの特性を把握して、
一歩上手になって対応していくしかありません。

好き嫌いがはっきりしている子どもたちに
動機づけを与えるには、
「遊び心ある触れ合い」に限ります。

ここに、私が心理学のトレーニングを受けた
数ある師のひとりである、
アメリカの臨床心理学者で
パーソナリティー研究の第一人者である
ケーラー博士のエピソードを
シェアするのでぜひ参考にしてください。

ケーラーは、ある州の学校から
問題児が多く学級崩壊がおきているので
なんとかして欲しいという依頼を受けたのですが、

その学校の教師たちの問題行動への対処は、
「罰を与える」ということでした。
生徒たちの休み時間を取り上げたのです。

ところが、それでは問題行動がなくならないどころか、
さらに悪化していきました。

この状況を見たケーラーは、
好き嫌いの激しい子どもたちが問題を起こしている
のなら、休み時間をむしろ多く与え、
遊ぶことを推奨して思いっきり遊ばせること

そして、授業にもゲームなど遊び心を刺激するものを
取り入れることを提案します。

教師たちはそんなことをすると
子どもたちはさらにつけあがり、
学級崩壊が進むと危惧しました。

それでも万策尽きてケーラーを呼んだわけですから、
仕方なくアドバイスに従ってみたところ、
嘘のように子どもたちの
問題行動がなくなっていったのです。

ケーラーの個人的なエピソードとしても
印象深かったものがあります。

彼の末っ子の息子さんが好き嫌いの激しい子で、
小学生のときに朝グズグズしてなかなか着替えず、
学校に遅刻しそうなときのことです。

ガミガミ言っても聞かないので、

「今からどっちが先に着替えて
 シーツのマントを被って(送迎の)車まで
 シーツマンになって高速で移動できるか
 競争するぞ!よーい、ドン!」

と言うと、息子さんは
目を輝かせて急いで着替えて
シーツを被って車に乗り込んだそうです。

私たちの問題行動は
ニーズが満たされていないことによって起きています。
そして、ニーズの満たし方は人それぞれです。

遊ぶ前に課題を終わらせてしまいたい子もいれば、
遊んでからでないと、あるいは
遊びの要素が課題に含まれていないと、
課題に集中するエネルギーが充電できない子もいます。

ぜひ好き嫌いの激しい子たちには、
遊び心を大切に接してみてください。

もちろん、それはimanoriさんにとって
エネルギーを要することかもしれませんから、

まずは自分自身のエネルギーをチャージするべく、
ニーズを満たすことを日常的に行い、
セルフケアを大切にしてください。

応援しています!

     
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、ねこやなぎさん(50代・女性・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】27歳・社会人の長男は、学生時代からずっと、
今も私たちと一緒に暮らしています。

社会人一年生までは普通に会話していたのですが、
6年前の冬から急に不機嫌な態度になり、
一時的なものかと思っていたら、
その後ずっと反抗期のような態度です。

話しかけても返事がなく、
食事には遅れてきて5分足らずで食べ終え、
さっと自室にこもってしまいます。
父親が話しかけても同じです。
  
自室にはゲーム機が何種類も、モニターが3つあり、
休日は一日中部屋に閉じこもってゲームをしています。

ゴミがたまり、窓際には通販のダンボールが積み上げられ、
窓が塞がれています。
ゴミの始末をするように言っても全くやりません。
何もかもが面倒くさいようです。

無言の食事時間が気詰まりで、「嫌い」という態度も傷つきます。
毎日やられると「嫌われている」自分に自信がなくなります。
 
「なぜそんな態度をとるのか、
恨んでいる事や不満な事があるのか」
と訊きましたが、「別に」という答えでした。
 
この先ずっと普通に会話できず、
笑顔も見られないのかと思うと寂しいです。

息子の態度に関わらず、明るく話しかけられればよいのですが、
返事のない相手に屈託なく話しかけることが、私にはできません。
 
自分の身の回りの世話ができるようになって欲しいという
思いもあります。

小学生の頃にゲームを禁止していた反動なのか?

また、かつて、
実家の苗字を継いで欲しいという私の両親の要望に、
当時は快諾してくれ、大学進学と同時に
改名してもらったのですが、実はそれが嫌だったのか?
 
など、心当たりはいろいろあります。
 
仕事には行き、昼休みにはフットサルをやり、
友人もいるようです。

また以前のように普通に会話がしたいです。

 
【A】ねこやなぎさんの母心がよく伝わってくるお悩みですね。

息子さんがずっと不機嫌で、ちゃんと会話もしてくれない、
笑顔も見られないというと、母親としては本当に切ないですよね。

ただ、ねこやなぎさんも書いていらっしゃいますが、
反抗期のような態度だということ、
あと、自分の身の回りの世話が
できるようになってほしいということ。

これらのキーワードが私はすごく気になりましたので、
ピックアップしたいと思うのですが、 
おそらく反抗期がずれてきたのではないかなと思うんですね。
  
どうでしょう、息子さん、
すごくいい子だったのではないですか。

一般的には小・中学校や高校の前半ぐらいまでに
思春期や反抗期というのが来て、
  
いわゆる「心理的な親殺し」をして
自分が大人になって、自立して、
自分の人生を切り開いていくんだという、

親への依存を断つための反抗というのが
出てくるはずなんですよね。
これは非常に健全な状態です。
 
が、これがその頃までに起きなかった場合、
社会人になったことをきっかけに、
起きたのではないかなと思うんです。
 
息子さんの心理状態を私なりに読み解いて
親御さんができることのヒントをお伝えしたいと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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Q:一昨年、父が亡くなり現在、
母と子ども2人(長女6年生と長男2年生)と
4人暮らしです。

夫は仕事の事情もあり、離れて暮らしています。
子どもたちも新しい学校や地域にも慣れてきた様子です。

いま困っているのは長男のことなのですが、
とてもマイペースで頑固です。

私は、宿題や食事、歯磨きなど
日々の生活で最低限やるべきことはやる。
という基本的なことしか言わないのですが、

なかなか言うことを聞いてくれないので
イライラし出すと、それを察知した途端に
拗ねた言動を起こします。

お姉ちゃんのちょっとした言葉にも敏感で、
「姉ちゃんが嫌なことを言ったー」などと言い出します。

客観的に見てお姉ちゃんは
そこまで悪くないときも謝ったりなだめたり
機嫌を取り戻すまで大変ですし、

何度もそういうことが繰り返される日々が
数年も続いているので、
私を含め周りはとても消耗してしまいます。

その度に抱っこやぎゅーを要求してくるので
私の愛情不足なのだろうとは思って
対応しているのですが、
なかなか収まらない状況です。

心身が疲弊すると共に、
このような態度を続ける息子
(息子自身もマイナス感情やストレスで
 しんどいはずです)に
どう対応していけば良いのか、

何かアドバイスをいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

【モーちゃん・50代・女性・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

手の焼ける下の子の対応に
悩まれているモーちゃんさんなのですね。

同じお腹から生まれてきたのに、
なぜこんなにも姉弟で性格が違うのかと
不思議に思うことも多かったことと思います。

子どもは一人ひとり、実に豊かな個性があるものですね。

下の息子さんには、
甘えとわがままが半分ずつある感じでしょうか。

機嫌が悪くなるたびに抱っこやむぎゅうを
要求してくるのは可愛いですね。

モーちゃんさんもお気づきのように、
息子さんが言うことを聞かないのは
無意識な愛情を確認するためかもしれません。

本人も何が理由かなど気づいていません。

私達は真に大切なニーズが満たされないと、
そのニーズを取り下げるのではなく、
否定的に、無意識的になってまでも満たそうとします。

日頃から母親や家族など大切な人からの
注意や愛情がほしかったけれど、
それが肯定的に意識的に十分得られない場合、

子によってはわがままを言ったり、
わざと親や周囲のいうことと反対のことをするなどして
注意を得たり愛情を得たりしようとします。

たとえそれが叱られるなどの
ネガティブな注意の向けられ方であったとしても、
注意がないよりはマシなのです。

僕はここにいるよ、気づいて、見て、聞いて、愛して、
というサインですね。

もちろん、モーちゃんさんが
息子さんを愛していないわけではありません。

親たちはみな、忙しい中で、精一杯、
我が子を愛しているわけです。

現に上の子はわがままなど言わず、
問題なく育っているじゃないと。

ここで、モーちゃんさんには
子どものパーソナリティーの違いについて
考えてみていただきたいと思います。

努力したらご褒美がもらえることが
動機づけとなって頑張る子もいれば、
最初にご褒美がもらえるとニーズが
満たされてやる気が出る子もいます。

おそらく、息子さんは後者ではないでしょうか。

そうであれば、息子さんが不穏な空気を出す前に、
少なくとも出し始めたらすぐに、

モーちゃんさんから「おいで」と言って、
むぎゅぅをしてあげたり
抱っこしてあげたりしてみてください。

ママはあなたが大好きよ、
いつも気に留めているよ、
ということが伝わることが大事なのです。

親は愛情表現をしているつもりなのですが、
それが子どもには伝わりにくいことがあるのですね。

「あなたのために稼いでいる」
「だから忙しくしているんだ」などというのは、
子どもにとっては
もっとも分かりにくい愛情表現なのです。

ですので、子どもから見て、
分かりやすい愛情表現を心がけてみてください。

子どもが宿題をやらないで、
かわりにしていることは何でしょうか?

「先に宿題を済ませなさい」というかわりに、
「先に遊んじゃいなさい」と言ってみてはいかがでしょうか。

5-10分だけモーちゃんさんが
遊びに付き合うのも良いかもしれません。

あとから何十分も不機嫌になることを考えたら、
そのほうが効率も気分も良いはずです。

息子さんの場合は、まず好きなことでチャージしてから
宿題を試してみてください。

もちろん、このように息子さんに合わせるのには
モーちゃんさんもエネルギーが必要です。

そのためにも、時にはモーちゃんさん自身が
自分自身の時間をつくって
充電することを忘れないでください。

モーちゃんさんが充電したあとは、
いつもなら目くじらを立てることも、
おおらかな気持ちで見守れることを体験するでしょう。

子育て、大変ですが頑張ってくださいね♪
      
      
         
  
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