子育て・教育

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Q:こんにちは。
いつもメール拝読しております。

今回、先生にご相談したいのは、
中学2年の双子の姉妹の不登校の事です。

1人は頭痛がきっかけで、
中学1年の夏休み明けから、
もう1人は友人問題がきっかけで、
冬休み明けから不登校です。

今まで、スクールカウンセラーや
外部のカウンセラーに相談してほしく、
支援学級に行かないかと話をしましたが、
「行かない」の一点張り。

学年が変わるタイミングに期待しましたが、
まだ、一度も行けていません。

ここ最近は、
二人が生きていてくれたらいいのだと、
自分に言い聞かせて、学校行けと言わずに、
普通の会話を心がけています。

気持ちには波があり、
いい時は二人とも外に散歩に出たり、
コンビニや本屋などに行けたりはしています。

友達とは連絡は取っていない様子です。

私も、なるべく話しかけていますが、
反応は学校へ行けてた頃に比べると薄い。
すぐに部屋に戻ってしまうといった感じです。

心のモヤモヤを誰かに話して、軽くなってもらいたい。
私がその相手であれば理想的なのですが。

このまま見守り続けて良いのか、
何もしないでどんどん長期化したらと心配になり、
日々葛藤です。

どうか、良いアドバイスを頂けるとありがたいです。

【はな・40代・女性・事務】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

中学生になると精神的な親殺し(=反抗期)が
始まって、巣立つ時期と重なりますね。

これまで親と分かち合ってきた価値観を
同年代の子たちと共有したりするようになります。

そのような意味で、
親との会話が減ってきているのは、
巣立ちのプロセスでもあることと思います。

同時に、精神的には巣立ちたくても、
社会的にも経済的にも、
まだまだ親の助けも必要としますから
子どもとしてはアンビバレントな状態でしょう。

はなさんも親として、
このまま見守り続ければ良いのか、
とてももどかしい状態かと思います。

今の時代は
多様性を受け入れることが求められますし、
さまざまなライフスタイルに対応した
社会的な仕組みも出来つつあります。

オンラインスクールなどもしかりです。

オンラインスクールでは、
人との物理的な距離や関わりを最小限として、
パーソナルスペースを確保しつつも、
スクーリングなどでは、
適度に他者と関わる機会も与えられています。

このような環境は、もしかしたら娘さんたちに
新しい人生の道を切り開いてくれるかもしれません。

また、このような場には似たような子たちが集まります。

同じ課題を抱える者同士が集まることで
「ひとりではない」という繋がりの感覚が
芽生えてくることが多いのです。

社会的動物である私たちにとって、
この繋がりの感覚は、
学力を維持したり高めたりする以上に
基本的で大切な要素といえるでしょう。

似た者同士が
オンラインやオフラインの会で集うことで、
仲間同士が支え合う、
ピアカウンセリングのような状態がもたらされ、
癒やしが起こることもあります。

新たな一歩を前進する力に繋がり得るのです。

子どもたちも、どうにかしたいけれど、
どうしてよいかわからない状態だと思います。

このように、はなさんが親として
ひとりで頑張ろうとせずに、
社会的なしくみを活用して、
連携しながら環境を整えていくことも
大切な取り組みかもしれません。

もちろん、そのような関わりすら
拒否する可能性もありますが、
そのようなときは、親なりの種まきをしつつも、
子どもなりのタイミングを信頼して
見守ってあげましょう。

「あのとき親は私を信頼して、
 静かに見守ってくれていた」
という体験も、自己肯定や自己承認に
つながる感覚で大切なものです。

何も出来ていないと思うかもしれませんが、
はなさんはとても大きなことをされているのです。
         
  
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サムネ_20230417

FROM 川畑のぶこ

今日は、オランジーナさん(50代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】思った通りになるのが辛いです。

「不安の99%は実際には起こらない」
というような言葉を聞いたことがありますが、
私の場合、予想したことがほぼほぼ当たります。

現在高校3年の長男のことです。

小学校2年ごろから、同級生に
チビだのグズだのからかわれることが多くなり、
不登校になりました。

地元中学には進学したくないとの希望で中学受験をし、
少し遠くの中学に入学しましたが、五月雨登校。

本人の希望で高校受験をし直しました。

高3になり「自分は鬱だ」と言い出し
また不登校になり、塾も行かなくなり、
勉強も全くしなくなりました。

実はわたし自身、
「ああ、この子はいずれ学校行かなくなるだろうな」と、
彼が小学生の頃から思っていました。

この子がまともに生きられる予感がしませんでした。

こんなふうに言うと「引き寄せの法則が…」
などと言われるかもしれませんが、

それも勉強して、素敵な未来が引き寄せられるよう、
自分なりに前向きな声掛けをしてきたつもりです。

私は今、暗い結末ばかりを予感しています。

もはや、自分自身が生きていたいとも
思えなくなることもあります。

どんな考え方や姿勢で息子や自分自身の心と
向き合ったらよいのでしょうか?

 
【A】オランジーナさんの母心あふれるご相談です。

自分の子どもが苦しむ姿を見ることほど
親にとって辛いことはありませんね。

まず、引き寄せの法則や
悪い予感が当たってしまうということに関しては、

当たることもあれば当たらないこともある、
というのが真実だと思いますので、
あまり鵜呑みにしないことが肝要ではないでしょうか。

また、「不安」というものは悪いことばかりではありません。
なぜなら、不安は危機管理のメカニズムでもあるからです。

例えば、白線がない道路を歩くとき、
私たちは直感的に

「これ以上内側にいくと車に跳ねられてしまう危険性が
ある」と、不安を感じるようになっています。

ここで「そんなこと99%起こらないから不安はない」
と言ってみたとしても、
実際には跳ねられてしまうこともあるわけですよね。

このように、私たちは
不安というメカニズムを使うことによって、
何かあった時のリスクヘッジをしています。

よって「不安」という感情自体は
悪いものではないのです。

もっとも、不安の内容と深さによっても
健全か不健全かは変わってきますので、
個々に見ていく必要があります。

息子さんとの向き合い方については、
彼のパーソナリティや心理的ニーズを
いま一度しっかり理解した上で
取り組むことが大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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Q:中2の娘が、中1の秋あたりから不登校です。

私は娘が小さい頃から過干渉で育ててしまい、
そのためか人との接触をしんどいと言います。

また普段から友達を作るのが苦手で、
学校は楽しくないようです。

自己肯定感もかなり低く、
時々無気力な発言をしています。

現在過干渉はしないようにしていますが、
どのように娘の自己肯定感を上げて
前向きになれるかを
アドバイスいただければ嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

【ママ・40代・女性・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

我が子が不登校で辛そうにしているのは
親にとって胸の締め付けられる思いですね。

ママさんが過干渉な一方で、
娘さんは普段から友達をつくるのが苦手とのことで、
母と娘のパーソナリティのギャップがありそうですね。

ママさんは世話好きで、人との触れ合いは
心を満たしてくれるものだと思います。

ところが、娘さんのように、
人との接触はさほど必要とせず、
自分の世界を大切にするパーソナリティの人はいます。

これは決して病気だからではなく、
1人の時間とスペースが
心が満たされる大きな条件なのです。

特徴として想像力が豊かであったり、
細やかな単純作業などでも
厭わずに淡々と取り組めたりします。

このようなパーソナリティの人に対して
周囲が干渉をし続けると、
本人の心のニーズが満たされず、
エネルギーが充電できなくなってしまいます。

その人が本来発揮できる
パフォーマンスも発揮できなくなります。

そして、さらに人を避けるようになり、
引きこもって、否定的になってまでも
自分のニーズを満たそうとします。

ママさんに努力していただきたいのは、
人はそれぞれニーズが違い、

ママさんにはママさんの、娘さんには娘さんの
心の満たし方があることを理解して、
彼女のペースや空間を尊重してあげるということです。

外から見るとネガティブに見える現象かもしれませんが、
娘さんは不登校によって
満たされている部分もあることを、

むしろ、今は1人になる必要があるからこそ
学校に行かないのだということを理解して欲しいのです。

自分自身の空間や時間がきちんと確保され、
娘さん自身がそれで良い、
それが私と受容できるようになると、

心の電池が満たされて、苦手な人付き合いも
それなりにできるようになるはずです。

娘さんのような人はたくさんの友より、
分かり合える少しの友で
人生のバランスが取れるはずです。

学業に関しては、現代は学びのスタイルも多様で、
オンラインスクールも充実していますから、
そのような教育システムの利用を
検討するのも良いと思います。

私たちは自分が満たされたいように
人を満たそうとしてしまいますが、

どうか、娘さんの真のニーズは何かに着目し
ママさんとの違いに愛ある好奇心を持ちながら
関わり合ってみてください。

ーーー

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Q:6歳の娘の「赤ちゃんが欲しい」という気持ちに、
どのように寄り添ったら良いのか悩んでいます。

現在、私は41歳、主人が49歳。

これから第二子を授かるには、
かなり高齢出産となる年齢の夫婦です。

夫婦間では、
本格的な治療をする予定はないのですが、
自然妊娠は、以前から試みています。

4月から娘も小学校に入学するため、
私も、本格的に、
仕事を再開したいという気持ちもあります。

授かるか授からないか分からない赤ちゃんの存在。

赤ちゃんが欲しいという娘の気持ちに、
どう寄り添ったら良いのか、

兄弟姉妹がいた方が、
彼女の人生がより豊かになるのではないかと思うと、
どこまで夫婦として頑張る必要があるのか悩んでいます。

もし良ければ、川畑先生のご意見を
お聞かせ頂けたら幸いです。

【みーちゃん・40代・女性】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

みーちゃんの娘さんへの愛が感じられるお悩みですね。

娘さんが一人っ子で
今後寂しい思いをしながら過ごすのではないか、
そのような思いはできる限りさせてはいけないと。

また、一人っ子は
日常的に関わり合う兄弟姉妹がいないことで
社会性を十全に身に付けられなかったり、

利他心や慈悲心などの情操教育的な面の
発達機会を奪ったりしてしまうのではないか
と恐れているのではないでしょうか。

親としてはできる限り、
さまざまな能力を開発してあげたいものですし、
完璧な環境を整えてあげたいと悩むのも
当然のことですよね。

ちなみに、みーちゃんご自身は
ご兄弟や姉妹はいらっしゃいますか?

もしそうであれば振り返っていただきたいのは、
持っていない兄弟姉妹を
持ちたいと思ったことはありませんか?

たとえば、
第一子は兄や姉が欲しかった(寂しい)とか、

兄はいるけど姉がいない人は
姉がほしかった(寂しい)とか、

下がいない子は
妹や弟が欲しかった(寂しい)とか…

上とも下とも競争を強いられる中間子は、
一人っ子で愛を独り占めしたかった(寂しい)とか…

子どもは基本的に
もっていないものを欲しがるものです。

でも、それがすべて与えられないからといって
人生が機能しないかというと、
決してそんなことはありません。

人生は、ままならないなりに(寂しいなりに)
機能するのです。

ちなみに、
一人っ子の心理学的な発達に関する研究では、
ものごとの達成度、適応度、性格、知能、
親子関係、社交性において、

3人以上の兄弟姉妹がいる子どもと比較して
優れるという結果が報告されています。

複数の兄弟姉妹がいる仲で
第一子や2人兄弟姉妹の場合も
同じような発達を遂げることがわかっています。

ですので、一人っ子だからといって
心理社会的な発達機会が剥奪されているか
というと必ずしもそうではなく、
むしろ研究結果は逆を示しています。

親から適切な愛と関心を向けられた子は、
相手にも同じように関わることを学ぶでしょう。

たとえ血のつながった妹や弟がいなくても、
小さな子をかわいがったり
育んだりするちからは開発できますし、
兄弟姉妹のような関係性を築くことも可能です。

学校や習いごとや遊びの場でも、友と研鑽したり、
楽しんだりして絆を育むことができます。

また、人に限らず、ペットとの関わりで
絆や思いやりの心、
また責任感や命の大切さを育むこともできます。

ちなみに我が家も一人っ子の息子がいますが、

幼稚園のときにサイエンスワークショップでもらってきた
カイコを飼ったときに強い愛着を示し、
思いやりや責任感が劇的に開発されたのを感じました。

そこからカイコは2年連続で飼いました。

続いて金魚のきんちゃんを
1年ほどかわいがっていましたが、
残念ながら白点病にかかり死んでしまい、
はじめて喪失の涙を流していました。

8歳のクリスマスにサンタさんが
トイプードルを連れてきてくれて、

そこからは兄弟のようにじゃれあったり
かくれんぼをしたり散歩したりして、
遊んだり世話をしたりしています。

子どもたちには与えられた環境を
遊び場に変えて楽しむ豊かな想像力がある
ことも信頼してください。

みーちゃんもおっしゃるように、
自然にまかせて弟妹ができたのなら
それはそういうご縁、
できなかったらそれもそのようなご縁、

与えられた環境の中から
娘さんなりに人生を切り開いていくことを
信頼されてはいかがでしょうか。

また、人生多少の不満を乗り越える力を開発することも、
望みを叶えることと同じくらい
大切だということを忘れないでください。

ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、kouさん(50代・女性・自営業)
のご相談にお答えします。

【Q】高校生の息子がいます。

学校は無駄なことばかり教えて、
理不尽な校則を押し付けてくる。

これからの人生に役立つ事はないし、
これから先、生きていたくもない。

こんな世の中生きていても何も楽しくない。
早く命を終わらせたい。など事あるごとに言い、
学校も休みがち、遅刻しがちです。

そんな話をしてくる時は、
ストレス発散のひとつなのかなと、

否定も肯定もせず、深刻に受け止めず、
ただ聞くだけにしていますが、
そんな対応でやり過ごすしかないのでしょうか?

息子にはもっと人生を楽しんで、
学校も少しは楽しく行って欲しいのですが、
私はどうすることもできないものでしょうか?

 
【A】kouさんの母心が伝わってきます。

愛する子どもがこんな風に悩んでいたら、
ましてや早く命を終わらせたいなどという
言葉を発したら、親としてはもう、
ものすごく胸が苦しくなりますね。

まず、息子さんの言葉をkouさんが全部
受け止めて「そうだね」と共感しながら
聴いてあげているというのは、
本当にすばらしい姿勢だと思います。

「わかってくれないから、親にも何も言わ
ない」というティーンエイジャーも多いなか、
本音を吐露できる相手がいるということは
息子さんにとっても、幸運なことですね。

アイデンティティが確立していく高校生
くらいの時期は、きれいなもの、完璧な
ものを求めがちな理想主義になる一方で、

自分が何者かがわからず、どっちつかずで
フラフラしてしまうこともある、
とても多感で不安定な時期。

親として、子どもには楽しく学校に行って
ほしいというのは当然の願いですが、

長い人生、このような時期もあるんだ
ということも受け入れて、
少しどっしりと構えるという姿勢も
大事にしていただければと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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Q:子育ての仕方が時々凄く不安になります。

特に下の子(5歳)は一時保育園に行かない!
と言って数ヶ月、行ったり行かなかったり、
最後の方はお姉ちゃんの夏休みとも重なり
ほぼ休む、という日々が続きました。

仕事はしていたので、休みをもらったり、
自分の親になんとか来てもらって、昼から出たり…と、
かなりしんどい思いをしました。

保育園が凄く嫌、という訳ではなく、
家で居るのが楽だからといった雰囲気で、
最後はこのままではいけない!と思い、
夫に手伝ってもらって、
泣きつつ、暴れつつ、連れて行きました。

それを2日程すると、それがよほど嫌だったのか
何とか私とだけでも行ってくれるようになり、
今は何とか通っています。

もともと場所見知り、人見知りなタイプで、
ママっ子だったのですが、今も何かあると
すぐに母ちゃん、母ちゃんでべったりです。

下の子は下の子なりに頑張っている、
と思っているのですが、
毎週休みの度にオモチャを欲しがったり
(買ってしまう時が多いです…そうしないと
週明け保育園に行かない雰囲気もあり…)
実はまだおっぱいを飲んでいたりもします…

今日も近くでマルシェをしていたので、
行ったのですが、結局私から離れず、
特に興味がある物が無かったのも分かるのですが、

すぐに帰る、暇だ、オモチャを買うとゴネて、
お姉ちゃんはまだ遊びたいのに、
どうにも居づらくなり、結局帰ってきました…

そしてその時
お姉ちゃんの友達のご家族たちも集まって
行動していたりしたのですが、
そこにあまり入りきれない自分にも
やっぱりがっかりしましたし、

下の子がその場に馴染めない感じも、
やっぱり私がダメだからだ、
育て方、接し方が良くないからだ…と強く感じてしまって、
何も楽しくなくなってしまいます。

自分自身も小さな頃からコンプレックスが強く、
今は少しはマシになってるのか?と思いつつも、
人と打ち解けるのは苦手です…
高校から親しくなれた人も居ません…

そんな自分だから、子供が私の良い、と思っている
行動からあまりにも外れたり、不安にかられると、

私がダメだからだ!
このままじゃ子供たちも寂しい思いをする!
という気持ちに駆られて、イライラしてしまったりします…

私なりに色々頑張っているつもりではあるのですが、
いかんせん、他の人は簡単に仲良くなっているような、
繋がっているように感じると、

今更私が頑張った所で、やっぱりダメなんだ…
という気持ちになってしまいます…

いったいどうしたらもっと楽しく、
気持ちよく過ごせるのでしょうか?

夫婦の仲は悪くないと思うのですが、
外部との接し方が怖くなり、
それが子供たちに悪影響を及ぼしていくのでは、
と思ってイライラしたり、
不安に駆られる自分が嫌になります…

【なみだ・30代・女性・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

なみださんの、それこそ、なみだながらの
努力がよく伝わってくるご相談です。

子育てはエネルギーを消耗するものですが、
こどもが始終母親にべったりだと、
母親も自分自身の時間や休む暇がとれず、
ゆとりのなさからイライラしてしまうのも当然かと思います。

なみださんは、娘さんの好ましくないと思われる行動は、
すべて自分の責任と考えてしまう傾向がおありなのですね。

ご自身も人と馴染めないという課題を持っているので、
それを娘さんに投影してしまい、
辛く感じてしまっているのでしょうね。

そのようなとき、まわりの人はみんなうまく行っているように
見えてしまうかもしれませんが、

実は、その人たちはその人たちなりに、
なみださんとはまた別な側面で
課題をもっていたりもしますから、
そのような想像力を働かせてみてください。

また、ご自身が持っていない相手の良い部分は過大評価し、
相手が持っていないご自身の良い部分は過小評価して
しまっているところがあるかもしれませんから、
そのあたりに注意してみると良いと思います。

私たちはみな一人ひとり個性があります。

よって、子育ても子どもの数だけ正解があります。

長女は手がかからなくて良い子と思われるかもしれませんが、
それも長女さんの個性でしょう。

一定の育て方をすれば、
みんなが長女さんのようになるわけではありません。

次女さんは長女さんと比べて手がかかる個性かもしれませんが、
5歳までさほど自身を抑圧することなく、
どっぷり母親に甘えることができたおかげで

自分は自分でよい、愛に値する人間だと、
肌感覚で感じられるようになり、
将来人を信頼できるようになるかもしれませんよ。

かくいう私も、子どもの頃は母親にべったりの泣き虫で、
人見知り、場所見知りでした。

幼稚園大っきらいで、
火事にならないかなっていつも思っていましたし、
毎日休みたかったですね。

それくらい家と母が好きでした。

よく私の世話をしてくれた叔母は、
私の母センサーの強度は異常で、
少しでも母が家を留守にすると髪の毛を引っ張りながら
キーキー泣き叫んでいたらしく、
「悪魔の子みたいだった」と笑ってよく話します。
私もそれを笑って聞いていますよ。

子育ては、人生の長いスパンで見ないと結果は分かりませんし、
人生の満足度は親を含む第三者が評価できるものではなく、
お子さん本人にしか分かりません。

なので、母親が
「ダメ母だからダメ次女なのだ」などと勝手に決めず、
個性を慈しんであげてください。

いつか笑って今を思い出すことがくるかもしれないと。

ただし、そんな中にも、
どうかご自身の時間は定期的にとってくださいね。

なみださんは、人と交流するのが苦手なご自身を
責めているようですが、基本的なニーズとして、
一人でいる時間が大切なのかもしれません。

それは決して悪いことではありませんし、
尊重されるべき大切な個性です。

苦手を克服しようとするまえに、
ご自身の個性を受け入れ認めて、
どっぷり自分の時間を取ってあげると、

心のエネルギーが充電されて、
人との交流もさほど苦痛を感じることなく
できるようになるかもしれません。

なみださんにはなみださんの、
長女さんには長女さんの、次女さんには次女さんの
唯一無二の素敵な個性があることをどうか受け入れて、

好奇心をもって、
なみださんにしかできない子育てを開発してみてください。

応援しています!

 
      
ーーー
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講師:川畑のぶこ 心理療法家
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FROM 川畑のぶこ

今日は、カモモさん(50代・女性・自営業​​)
のご相談にお答えします。

 
【Q】もう 30 歳になる娘のことでご相談です。

昔から音や光に敏感で、今でも雷や花火、オートバイ、
罵声など、大きな音量のものは苦手で、
日差しもまぶしくて、車の運転もサングラスをかけて
やっと免許がとれました。

敏感に感じてしまうのに友人からは相談事が多く、
高校時代はリストカットしていた友人の悩みを
聴いているうちに、本人が慢性疲労症候群になり、
学校に行けなくなってしまいました。

その後、休学から通信制高校を卒業し
東京の専門学校にいきましたが、
統合失調症になり、自宅に戻って10年間、
精神科のお世話になり、
養生するなかでやっと元気になってきて、
今はオンラインで再度、専門学校で学んでいます。

もともと緊張すると滝のように汗が出て
止まらなくなってしまう娘。

今いちばんの問題は、心身症になってから
男性恐怖症がひどくなってしまい、
これから仕事をしていきたいのだけれど、
リアルに話すときに相手が男性だと汗も止まらず、
話もできなくなってしまい、就職活動もできないこと。

そして今、このトラウマのきっかけで思い出すことは、
小学生の時、近所の子に「胸を触られそうになり
追いかけられた恐怖」が取れず、
男性の性的感情への嫌悪から
自分が女性でいることが気持ちが悪く、
胸などをとってしまいたいほどの思いになってしまうこと。

心身症になったことで、
スクールカウンセラー、大学病院の精神科、
カールロジャース手法の集団ワークショップ、
個別カウンセラー、ブロック解除などの
起業家さん主催のメンタルの講習など、
いろいろ本人も参加してきましたが
どうしてもトラウマが消えず、
来年は卒業なのに就職活動ができずにいます。

親としてできることは、本人の話を聴いてあげること、
何か解決できそうなことを一緒に探してあげることでした。

そして最近は「絶対大丈夫」と
娘を信頼して見守るようにしています。

それでも、夢に向かって勉強しているけれど
一向に気持ちの落ち着かない娘から
泣きながら相談されるたびに、
私もとても辛い気持ちになります。

これからどうしていったらいいのか、
また娘が元気に仕事ができるようになる
ためには、どうしたらよいのでしょう。

どこに相談したらいいのか等もわからず…
アドバイスをよろしくお願いします。

 
【A】カモモさんの母心あふれるご相談です。

愛する我が子が病んでしまうこと、
特に精神的に病んで
生きるのが辛い状態であることほど、
親にとって苦しいことはないですね。

ですから、これは娘さんだけの苦しみでは
なく、カモモさんの苦しみでもあります。

でも、カモモさん、素晴らしいです。

「親としてできることは、本人の話を聴いてあげること、
何か解決できそうなことを一緒に探してあげることでした。」
と書かれていますが、もう十分に親の仕事を
なさっているのではないでしょうか。

まず、娘であれ、他人であれ、友人であれ、
本人の人生の課題というのはありますね。

本人の課題をお母さんがやってあげることはできないです。
もしやってあげたら本人は楽かもしれないけれども、
やはり本人がその課題をクリアしないと、
人生に必要である知識や技術、
強さや賢さを身につけられなくなってしまいます。

娘さんに起きていることは本当に辛く、
痛みを伴うことであるのは間違いないと思います。

ただ、ちょっと視点を変えてみることで、
進む先が見えてくることもあります。

続きは、ビデオでお話しします……

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FROM 川畑のぶこ

今日は、紬さん(40代・女性・専業主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
川畑先生こんにちは。
私は46歳の専業主婦です。

高校生と中学生の娘がいます。
特に目立つこともありませんが、姉妹仲が良く、
明るく、よく笑う、とても優しい娘たちです。

私は子どもたちが小さい時、余裕がなく、
自分の機嫌で叱ったり、待つことができず急かしたり、
振り返ると、本当に可哀想なことをしてきたなぁ、と思います。

スーパーでパートをしていた時、
お母さんがイライラと子どもを叱るパターンを数多く見ましたが、
今の私が見るとほとんどが叱る内容ではなく、

涙を浮かべた子どもさんを見ると自分も同じことをしてきた後悔と、
当時、涙を浮かべていたであろう我が子たちの顔が浮かんできて、
胸が締め付けられそうになります。

毎晩寝る時は「〇〇がママの所に来てくれて本当に嬉しいなぁ。
大好きだよ。おやすみ」と抱きしめていましたが、
昼間はイライラとため息をつくことも多く、
子どもながらに気を使わせてしまっていたと思います。

今はイライラすることもないですし、子どもの話もいつも聴いています。

子どもも「ママの意見が聞きたい!」とよく話してくれますし、
自分にはもったいないくらい優しい娘たちです。

しかし、過去の後悔が消えず、
幼かった娘たちに謝って抱きしめてやりたい気持ちで、
涙が出てきてしまいます。

この気持ちにどうやって向き合えばよいでしょうか。
川畑先生のご意見をお聞かせください。​​

 
【A】
真面目な紬さん。
素晴らしいお母さん、理想的なお母さんですね。

もう私の方が、子どもにイライラしない方法を
教えてほしいくらいです(笑)

育児って、イライラしたり、
くよくよしたりするものなんですよね。

もちろんそれがないに越したことはないです。

でも、大人の枠組みで言うと当然のことでも、
子どもの枠組みではすべて白紙の状態で、
善悪の判断もない中で、危険なこともする。

人間の本能は、特に母性は、
子どもが危険だと感じることがあればまず恐怖が出て、
その二次感情として怒りの感情が出てきます。

怒りというのは、実はその背後に
不安や恐怖があったりするのですね。

この子を大事だと思うからこそ、
無事に生きてほしいと思うからこそ、
イライラしてしまうんです。
怒りが出てくるんです。

育児で大変な時期、紬さんは紬さんが
その当時にできる最善を尽くしてきたはず。

どうぞそれを信頼して、ご自身を認め、
過去を悔いるのではなく、
「今」そして今後の娘さんたちとの関係性に
目を向けてみてください。

続きは、ビデオでお話しします……

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20220711

FROM 川畑のぶこ

今日は、クローバーさん(40代・女性・会社員)
のご相談にお答えします。

【Q】
川畑さん、こんにちは。
いつも考え方を参考にさせていただいています。

今回は、中3受験生の息子について
相談させてください。

息子には大好きなスポーツがあり、
学校以外のクラブチームに所属しています。

帰宅時間は、夜10時。
クタクタになり帰ってくるため
勉強や学校の提出物等が追いつかず、
毎日「課題を進めて!勉強して!」の
声かけをしながら、分からない箇所は、
私自身も勉強を教えるなど、
必死に関わってきました。

しかし、自分から勉強を行うことは全くせず
やらされ感ばかりのため、
通知表も悪くなる一方。

悲しくなる結果に、私の声かけもキツくなり、
息子との時間帯にも笑顔を見せられない日
が多くなりました。

ちょうど主人の単身赴任や息子の反抗期、
コロナの在宅勤務等、いろいろと
予期せぬことが重なったこともあり、
2年以上、不安や焦りで、
不安神経症という病気になってしまいました。

「放っておきなさい。自分で判断させなさい」
と主人にも常に言われています。

「頭は悪くていい!勉強だってできなくて
構わない!」と言われますが、
好きなことを存分にやっているのだから、
必要な時は逃げずに、やるべきことを
やってほしいというのが私の思い。

少し遠くで俯瞰できる主人は気楽でよいなと
正直思ってしまいます。

しかし、やはり息子の人生です。
マイペースすぎる息子ですが、全面的に見守り、
彼に任せた方がよいのでしょうか。

受験が終わるまで、
時間のない状態はこのまま続きます。
関わってあげていた方がよいのでしょうか。
ご教示くださいますと幸いです。
 
 
【A】
クローバーさんの母心あふれるご相談ですね。
私も息子がいますから、
お気持ち、よくわかります。

高校受験を控えていらっしゃるとのことですが、
息子さんと受験について、膝を突き合わせて
お話しされたことはありますか?

どうでしょう、夏以降、秋ぐらいから
本腰を入れ始める子が多いのでしょうか、
最近の受験生事情はよくわからないのですが、

受験について、将来について、もし息子さんと
しっかり話せていないのであれば、
いったんその機会を持つことをオススメします。

イライラモードの時ではなく、冷静な時に、
「今後のこと、どういうふうに考えてる?」
と訊いてみてください。

その時、お母さんの考えているロードマップ
ありきで話すのではなく、あくまでも
いちばん最初は彼に話させてくださいね。

もしかしたら、クラブ活動を夏まで頑張って、
それが終わったらパッと切り替えようと思ってる
というような考えでいるかもしれないですよね。

そうすると、クローバーさんは、
そのコミュニケーションがなかったばかりに
ずっとずっと不安でいたかもしれないですよね。

そして、そんな息子さんの意志がわかれば、
それを信頼して
応援してあげられるかもしれないですよね。

青春時代、頑張ってのめり込むもの、
情熱を捧げるものがあるということは
本当に素晴らしいことですから、
それ自体は評価してあげたらいいと思うのです。

ただ、そのバランスですよね。
バランスに関しては、話し合いをしてみて、
すり合わせをするということが大事になるのでは
ないかなと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

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Children,Playing,With,Blocks,On,The,Floor,-,Focus,On

Q:川畑先生の大ファンです。
よろしくお願いします。

6歳の息子のお友達関係で悩んでいます。

息子は2歳位から、なぜかお友達から嫌われたり
避けられてしまう場面が多い子でした。

約束して一緒に公園に行ったのに
お友達は息子とは遊ばず
公園にたまたまいた知らない子と遊び始めてしまうことや、
手を繋ごうとして嫌がられたり、
仲間はずれにされたり、たくさんありましたが、
息子は普通の子で意地悪や他害もなく、
息子に特に大きな原因があるわけではないと
見ていて思います。

そんな息子も年長さんになり、同じバス停で1人、
とても仲良しな女の子ができました。
平和な関係で私も安心していましたが、
最近同じバス停の他の女の子達が、
その子を取り囲み息子から引き離そうとします。

その子を息子から連れて行ってしまい、
息子にはこっちに来ないでと、1人になるようにします。

毎回そんな場面を目にして、私は胸が痛んでいます。

息子はそうされたらどうして良いかわからず
ただ悲しそうにしています。

私は傷つきその場面を思い出すと
夜眠れないくらいになってしまいました。

なんで息子はいつもこんな扱いを受けてしまうのか
悲しくなります。

こんな時私はどう行動したら良いのでしょう。
息子になんと声をかければ良いのでしょう。
どういう前向きな気持ちを持てば良いのでしょう。

色々経験しながら成長していくとわかってはいますが、
目の前で意地悪されることが多く、
本人はそこまで気に病んでいませんが、
親の私が落ち込んでこの先のことを考えると
不安になってしまいます。

(発達に問題はない息子です)

【ハリー・40代・女性・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ハリーさんの母心が伝わってくるお悩みです。

愛する我が子が仲間外れにされているのを見るのは
心が苦しいですね。

まず、子どもたちの心理的な発達という側面から
見てみると、2歳ぐらいの子たちというのは、
基本的に相手の気持ちを予測したり、
理解したりすることは難しく、
心の赴くままに遊びます。

興味の対象もめずらしい遊具やモノであることが多く、
公園や遊戯場にグループでお友達がいても、
それぞれが一人遊びをすることが多いです。

もし、興味のあることをしている子
(自分が使いたいものを持っていたり、
遊びたい遊具にいるなど)がいれば
その子と接触するかもしれませんが、
飽きればまた別なところや人のところへ行ったりします。

特に対友人への絆というのは
まだまだ形成されにくい段階にいます。

よって、周囲の子が息子さんに近づかないのは、
必ずしも彼の行動や性格に問題があるからではなく、
2歳児は自分と身の回りのものに
関心を抱きがちであるということです。

相手の気持ちを推測したり理解したりすることを
心理学では「心の理論」と呼びますが、
この心の理論が発達するのは
4歳から7歳と言われています。

6歳だとまだ相手の気持ちが理解できない
お子さんもいます。

バス停の女の子たちはゲーム感覚で、
「女の子グループ」でつるむことがしたいのかもしれません。
これも特に、息子さんの性格に問題があって
嫌いだからというわけではなく、
単に息子さんが「女の子ではないから」という理由で
グループから外している可能性もあります。

あるいは、息子さんと仲良しの女の子に関心があって、
その子を自分の仲間にしたいと思ったのかもしれません。

いずれにせよ、幼児の場合、
その子を仲間に入れない理由は
必ずしもその子に問題があるからとか、
その子が嫌いだからとは限りません。

息子さんが特に問題行動を起こしていないのであれば、
今の時期はあまり深刻になる必要はないかもしれません。

このような状況で親としてできることとして、
息子さんに自分の気持ちを素直に相手に伝えるように
促すことをおすすめします。

お友達に対して、「ぼくも仲間にいれて」とか
「仲間はずれにしないで」とか
「入れてくれないと悲しいよ」とか
と自分の気持ちを伝えることです。

共感力の高いお友達がいる場合、
一緒に遊ぼうよと促す場合もありますし、
そのやりとりに保護者が気づいて
仲間に入れるよう促すこともあります。

あきらかに意地悪をされている場合は、
ハリーさんが「みんなで仲良く遊ぼうね」と
グループ全体に一声かけても良いわけです。

また、バス停のママ友に
「息子はみんなと仲間になりたいんだけど、
シャイで言えないみたいで
見てて悲しくなっちゃう」と
素直に親心をシェアしても良いですよね。

すると、ママ友のほうが
「〇〇君も仲間にいれてあげようね」と
自分の子どもに教育してくれるかもしれません。

親子で周囲に気持ちを伝えるレッスンをしてみてください。

小学生くらいになると、子どもたちの発達も進み、
相手の気持ちを理解できるようなってきますし、
仲間はずれを注意する子どもも出てくるので、
このような問題も今より減ってくることと思います。

それでも、周りが変わることを待たずに、
自ら率先して気持ちを伝えて
働きかけるように努めてください。

    
ーーー
 
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