子育て・教育

Senior,Woman,Walking,With,Dog,In,Park

Q.3人の息子と娘の4人子どもがいる50代の主婦(パート)で、
今は主人と2人暮らしです。
 
いわゆる「空の巣(からのす)症候群」だと思っていますが、
 
空の巣症候群の対処法、
・仕事をする
・趣味を持つ
・ペットを飼う
・主人や友人と出かける
を全てしています。
 
最近長男に子供が産まれ、初めての孫が出来ましたが、
ずっと嫁の実家にいるので、ほとんど会えず、
より寂しくなっています。
 
息子だけの友人から「娘がいるからまだまし」と言われますが、
娘は遠方で仕事をしており、
実家の近くでと思ってくれるタイプではないので、
余計に寂しく思っています。
 
独身の息子もたまに実家にものを取りに帰ってきても、
親の顔を見るわけでもなく…
息子なんて3人もいても、今になっては寂しいだけです。 
 
この寂しさはどうすれば無くなりますか?
 
子供が自立し、立派に成長してる事を喜ぶべきだとも、
贅沢な悩みであることも充分にわかっています。
 
【つじもと・50代・女性・パート】
  
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
子育ては大変ですが、ひとたび子供が巣立つと、
心にぽっかりと穴が開いたようで寂しくなりますね。
  
つじもとさんのように、
4人もお子さんを育てられた方ならなおさら
子どもへ投入したエネルギーは大きかったでしょうし、
ロスは大きいことと思います。
  
つじもとさんなりに、
仕事に趣味にペットにご主人や友人との外出に、
色々と取り組んでいらっしゃるけれど、
寂しさが埋まらないとのこと。
  
心にぽっかり空いた穴が満たされるか否かは、
何をするか=Doing(すること)によってではなく、
どのようにあるか=Being(あること)によって変わってくると思います。
  
すなわち、ただ仕事をするとか、ペットや友達といるのではなく、
どのような姿勢で、心を込めて相手と関わりあい、
関係性に価値を見出そうとするか、
ということが重要になってくると思います。
  
子どもとの関わりが特別であるのはまちがいありません。
  
でも、私たちの虚しさは、それ以外の関係性に
意味を見出そうとしなくなったときに襲ってきます。
  
子どもとの関係以外に深い喜びなどない、という姿勢で
ある限り、いつまでも相手と深く心を通い合わせる
豊かな関係性は育めないでしょう。
  
そしてこのような姿勢は無意識のうちに育まれています。
  
ですので、あらゆるものと意図を持って関わりましょう。
  
これまで予想したことのない、
豊かな関係性が育まれる可能性を意図して
相手や物事と関わり合ってみてください。
 
相手が期待通りに動くことによってではなく、
自分の姿勢によって相手との関係性に
違いをつくれると知ってください。
  
そして、相手だけでなく、何より自分自身と
豊かに思いやりを持って関われるかどうかは、
大きなちがいをつくります。
  
子どもに注いできた愛や思いやりを、
今ぜひご自身にもかけるよう努めてください。
  
外的なものによって心のエネルギーを満たすのではなく、
自らを満たせる、いうなれば自家発電できる
自立した自分になるということです。
  
親のニーズをよく汲める子どもは、
格好のエネルギー供給源で、いい子であればあるほど、
親の好みとおりに親を満たすこともできるでしょう。
  
ただし、いつまでも
「あなただけが頼りだから、これからもあなたが私を
満たしつづけてください。私は自分を満たすことができませんから。」
という依存的な姿勢でいると、
巣立つ子どもにはときに重く感じられ、
やがて無意識に距離を取るようになってしまいます。
  
母親が自ら光を放ち輝いていれば、子どもも周りの人々も
そんなつじもとさんの輝きに引き寄せられることでしょう。
  
その力がご自身に宿っていることをぜひ信じて前進してください。
   
 
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20201123

FROM 川畑のぶこ

今日は、リラさん(30代・セラピスト)のご相談にお答えします。

【Q】
小学3年長女と1年長男と4人家族です。 その長男の悩みです。

小学校に上がってから、すごく怒りっぽく、何か気に入らないと
「バカ、死ね、クズ、クソババァ」などの汚い言葉を吐き散らします。

初めは、「死ね」を覚えて使うので、なんて言葉を言うの!と
厳しく怒っていました。しかし、何度怒られてもやめず、
更に覚えてくるので、私もかなりのストレスで。

1年生で、しかも公立保育園上がりで毎日遊ぶだけの環境から、
コロナ休校を経ていきなり小学校のお勉強モードに慣れないからか、
1学期は「学校行きたくない」と毎日言うので校門までついていってました。

その本人のストレスもあるし、公文とプールとサッカー3つの習い事をして
いて、特にプールは行きたくないと言い出すけれど、なんとかして連れて
行くので、そのストレスもあるんだとも思っています。ただ、本人がやると
言ったものなので理由なく辞めさせたくなく、クロールができるまで
頑張ろうねと伝えています。

あと、行きたくない理由はお友達と遊びたいからです。遊ぶ事はとても
良い事だしわかるのですが、習い事がない日や終わってからは遊べるので、
気持ちの切り替えを覚えて欲しいと思っています。

お友達と遊んでる時は我が道を行くタイプで、虫好きなので他の子が
飽きても、来る日も来る日もセミ捕りをしていたり、鬼ごっこしたければ
したくないという子と殴り合いの喧嘩をした事も。外でもやんちゃな子と
いうイメージなんだと思います。

我が子は相手が悪いと言いますが、人を蹴ったり殴ったりして怪我を
させたら、その時点で自分が悪くなってしまうんだよ、と家で叱ると、
「ぼくなんていなくなればいい、いなくなるわ。ぼく死にたい」と言うの
です。私は悲しくて悲しくて。

保育園ではトラブルなかったので戸惑うし、自己肯定感が低い子に育てて
しまっているのでしょうか。習い事が早すぎたのか、辞めさせるべきなのか、
いろいろ分からなくなっています。

【A】
小学校に入ると、周りのお友達や、ギャングエイジのお兄さん達などからも
影響を受けたりしますし、そういった人たちの言葉使いを真似したりする
ことはよくあるわけですが、幼稚園や保育園では使わなかったような言葉、
特に「死ね」などという言葉を使われてしまうと、
母としてはもうショックでしかありませんよね。

さぁ、今日のテーマは何かなと考えたのですが、敢えて「生きる目的」、
人生の意味とか人生の目的ということを柱にして回答したいと思います。

おそらくリラさんが母親としていちばん悩んでいられるのは、息子さんの
「ぼくなんていなくなればいい」「ぼく死にたい」という言葉でしょう。
そんな聞くに耐えない言葉を、なぜ口にするのでしょうね。

ほとんどの場合、本当に死にたいと思って言っているわけではありません。
ぼくが生きていること、存在に値することを認めてください、承認してくだ
さい、愛してくださいという裏返しの言葉、と受け止めてみてください。

今年はコロナもありましたし、子どもたちには、親の想像以上のストレスが
かかっていると思います。本来なら、入学式から始まって、学校やお友達に
徐々に慣れていって、社会的に学んでいくものが、今年は、自宅で過ごす
ことを強いられた時間が長く、秋にいきなり学校生活がスタートするという
イレギュラーな流れでしたね。

これは、ある児童・生徒さんたちにとって、あるいはご家庭にとっては、
非常に酷な状況だったと言えると思います。

また、その子のパーソナリティもありますので、リラさんの息子さんにも
きっととても大きなストレスがかかったのでしょうね。

習い事をどうするかということと併せて、息子さんとの関わり合い方、
言葉がけに、ちょっと意識を向けてみるとよいでしょう。

続きは、ビデオでお話しします……

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shutterstock_1148336333

Q.私には27歳の娘がおります。

娘の幼少期は育てるのが大変だなぁと感じてしまう場面も多々あり、
その頃は娘の個性なのだと思っておりました。
後から気がついたのですが、
おそらく少し発達障害気味だったのかもしれません。
  
そして高校2年の時に周りの子供達との差を感じるようになったのか
段々学校にいけなくなり、3年生の時には完全に不登校となりました。
本人もかなり苦しんでいたと思います。
薬を大量に飲み自殺未遂をした事もあります。
   
その後単位制の高校に転校し
1年オーバーはしましたが、何とか高校は卒業し、
大学受験をして大学にも入学することができました。
そして大学は親元を離れて4年間ひとりで暮らしました。
 
そんな中、大学3年の時にLAMという肺の難病を発症し、
今現在在宅酸素をつけながら自宅で暮らしています。
  
娘は通常の生活は出来るものの少し激しく動くと息切れがします。
今まで私も病気を治したい一心で東洋医学、薬膳、心理学などの本を
読み漁ったり、ネットで調べたり、どうにか出来ないものかと必死でした。
  
心と身体は繋がっていると聞きます。
結局病気は娘本人が自分自身で何とかしたいと思わないと
どうにもならないもので、親は側にいて支えて
見守ってあげることしか出来ないんだなぁと気がつきました。
   
娘は自分と他人は違っていると思っていて、
他者とあまり会話をしたがりません。
また買い物以外はほとんど外出しません。
娘は恐怖心から出来ればこのままずっと家にいて、
この生活を続けられるものなら続けたいと願っています。
   
もし娘の恐怖心を取り除く事ができれば、
少しでも他者との交流を図ることが出来、
娘の人生が少しでも豊かになれるのでは思うのですが…
   
心が豊かになれれば病気が改善されるきっかけを作る事も
出来るかもしれません。
   
もしよろしければアドバイスをお願いいたします。
  
  
【もみじ・50代・パート】
  
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
  
愛する我が子が人生に絶望しながら歩むのを見守ることほど
親にとって苦しいことはないと思います。
  
それでも娘さんは、苦しみを乗り越えながら親元を離れ、
一人暮らしをしながら大学に行かれたのですね。
親元を離れる際は、もみじさんも
断腸の思いだったのではないでしょうか。
  
また、娘さんの難病がわかり、在宅で治療を続けられているとのこと。
  
親として娘の治癒を望むのは当然であり、
娘の痛みや苦しみを取り除きたい一心から治療を提案したり、
人と交流することを提案するのは自然の流れと思います。
  
ただ、治療法を探し求め奔走され、
できる限りを尽くし、逡巡の果てに、
「見守るしかない」という境地に至ったとのこと。
   
もみじさんは、静かなパワーを獲得されたことと思います。
  
置かれている状況に抗うことをやめ、
受容したからこそ、手放すことができたのではないでしょうか。
  
そしてこの受容は、娘さんに安堵をもたらすことでしょう。
  
「私は私のままで受け入れられているのだ」と、
「健常でなければダメではないのだ」と。
   
もみじさんが、娘さんの人生を彼女自身の力に委ねることは、
「あなたは自分で(自分らしく)人生を切り開く力がちゃんとある」
という無言の信頼メッセージでもあります。
   
委ねられることによる安心感は真の癒しの始まりだと思います。
  
引き続き、もみじさんの思い通りではないかもしれないけれど、
娘さんなりに人生を切り開くそのプロセスを信じて
寄り添ってあげてください。
   
他の誰かはともかく、お母さんは私を受け入れてくれる
というだけで十分です。
   
そこから、オートマチックに母親との関わりを
他者にも投影できるようになる可能性はあります。
   
  
病気には痛みや苦しみが多く生じると思いますが、
大変な中にもぜひ、もみじさんと娘さんが
このような状況でなければ得られなかったであろう、
変化で好ましいことにも意識を向けてみてください。
   
病気に意味を見出すちからは、私たちの回復力を高めてくれます。
  
病気で母と娘が互いの人生にじっくり向き合う機会が訪れたなら、
それは二人の無意識な真のニーズなのかもしれません。
  
それらを意識的に取り入れてみることで、
人生に素敵な変化が訪れるでしょう。

 

ーーー

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20201026

FROM 川畑のぶこ

前回に引き続き、「子どもの自己肯定感を育む方法」について
お話しいたします。

親というものは、日頃からどうしても子どもにダメ出しをしてしまうことが
ありますが、そのダメ出しの仕方について、前回(10/19公開動画)は
お伝えしました。

今回はダメ出しではなく、子どものいいところに目を向ける、
そんなテーマでお話しします。

私たちは、社会的な生き物ですから、周りと調和をとるために様々なものを
我慢したり、抑圧したりします。これはある程度は大事なことですね。
社会的にバランスをとっていくためにとても健全な行為です。

ところが、我慢しすぎ、溜めすぎ、抑圧しすぎというのは、
心を病んでしまう原因になってしまいます。
また、自己肯定感を低下させてしまう原因にもなります。

子どもも同じです。例えば、苦手な算数を克服しようと、費やせるだけの時間
を算数の勉強に費やしたとしましょう。結果、成績が上がって、親に褒められ
て、嬉しいと子どもは思うかもしれません。

では、子どもがそれで幸せを体験して人生を生きていけるかというと、
これはちょっと違いますね。これは子どもの幸福感とも連動する話です。

苦手を克服することは、もちろん、ある程度は必要です。バランスをとるのに、
その努力をする価値はあると思いますが、それよりも、自己肯定感を高める
という観点からは、できないことを克服したことを褒めるよりも、その子が
秀でていること、長けていること、できていること、できていることで
素晴らしいことをピックアップして賞賛するという姿勢が大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

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FROM 川畑のぶこ

今回と次回、2回にわたって、「子どもの自己肯定感を育む方法」について
お話しいたします。

仕事の臨床のカウンセリングの場で、またプライベートでは周囲のママ友
から、どうしたら子どもが自信を持つことができるのか、自己肯定感を
高めることができるのか、という相談をよく受けます。

難しいテーマですよね。

なかなか自信が持てない子に自信を持たせるというのは、実は子どもだけの
問題ではなくて、親が自分に自信を持っているかどうか、自分自身に自己
肯定感を持てているかどうかということと密接に関係しているということを、
日々感じています。

私たちは社会的な生き物ですので、自分の子どもがちゃんとみんなと仲良く
やっているか、学校でうまくやっているか、、、などなど、すごく気になり
ますよね。

そして、子どもによりうまくやってほしい、幸せに生きてほしいと思うあまり、
こうしちゃいけない、ああしちゃいけない、こうしたほうがいい、ああした
ほうがいいとたくさんアドバイスをします。

そして、それが時としてイライラや怒りの原因になったりして、
知らず知らずのうちに子どもを傷つけてしまっていることがあります。

このような日々の小さなメッセージをマイクロメッセージと言ったりしますが、
それが潜在意識や無意識の中で蓄積されてしまうと、子どもは、
自分のことをダメな人間だと思ってしまうようになります。

ただ、もちろん叱る必要のある場面もありますし、ピシッと言わないと
子ども自身の社会生活に支障をきたすような結果になりかねないこともあります
から、ポイントポイントで叱るということは必要です。

叱り方が問題なんですね。

そして、そこには親側のゆとりが必要になってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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20201012

FROM 川畑のぶこ

今日は、とてとてさん(40代・自営手伝い)のご相談にお答えします。

【Q】こんにちは。 いつも参考にさせていただいてます。

マジメで心配性、ザ長男、な感じの高1長男についてです。

そんな性格が災いしてか、先の見えないコロナ禍の中、
感染が不安でたまらない様子です。

部活で疲れて帰宅するなり、熱ないよね?を連発、家族で泊まった市内の
プール付き温泉宿泊施設(市が感染対策を認めた施設です)で感染してないか、
友人に行ったことを伝えるべきか、などなど、コロナ鬱になるのでは?と
思ってしまいます。

青春を謳歌できるこの時期に、ただでさえ多感な時期なのに、
コロナに振り回されているのが可愛そうになります。

私も不安に振り回されていた時期はありました。
今は、敵を知って自分の守り方を決めようと、本を読んでいる最中です。
どう言葉掛けしたらいいのか、アドバイスをお願いします。

【A】
今年はこのような災いがあって、まさに青春を謳歌したい年頃の青少年や
外で体を動かしたい学生、元気にお友達と遊びたい小学生などは
とても窮屈で大変な思いをしていますね。

とてとてさんのご長男さんも、とてもお辛い様子が伝わってきます。
本当に切ないですね。

真面目で心配性、ザ長男と書いてありますが、
おそらく、ものごとに対して細やかに反応されるパーソナリティの
お子さんなのではないでしょうか。

とてとてさんもお気づきのように、敵を知るというのはとても大事な
ことです。

今はもうある程度、コロナがどういう振る舞いをするかわかってきましたし、
国ごとの差なども出てきましたね。

日本人に対して、あるいはアジア人に対してどういう振る舞いをするか、
また彼の年齢層に対してどういう振る舞いをするかということも、
エビデンスが蓄積されてきていますので、それを彼とシェアすることは
有効だと思われます。

以前もこのコーナーでお話ししたことがあるのですが、「用心」すると
いうのは大事ですね。単に「心配」するのではなくて「用心」する、
きちんと備える気持ちがある、というのはとても大きな差をつくります。

用心しているから大丈夫という心持ちは大事になってきますから、
何を用心すればいいのかということを、もう一度、彼と一緒に話し合って
みることをおすすめします。
とてとてさんが読んでいる本の内容をシェアするのもいいですね。

その際は、何となくではなく、ちゃんと時間を持つようにしてください。
「あなたの最近の様子を見ていてお母さん心配だし、とても大事なことだと
思うので、このことをあなたと共有しておきたいし、一緒に学んでおきたい
と思う」といったように、一緒に学ぶという姿勢を大事にされてください。

あとは自分をはじめ周囲を「信頼する」ということも大切になってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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「潜在意識に植え付けられた女性観と男性観」
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shutterstock_383388541

Q.今年19歳になる娘がいます。
   
娘は中学3年の6月に摂食障害(拒食症)を発症しました。
   
2ケ月入院の後、心療科の通院、
母親の私はネットで調べたいくつかのカウンセリングを受け、
最終的には摂食障害専門とされているカウンセリングを
約3年間受けてきました。
   
娘はこの春までの1年間、特に自殺願望が強く
目が離せない状態でした。
   
その娘も、食、食器、ダイエット、洋服、化粧品、アクセサリー、
そして今はブランド品とこだわりが変化してきています。
   
欲しいものは、自分のバイト代から買っていますが、
物欲が強く、欲しいと思った物は同じような物を
買っていても購入してしまいます。
   
以前、カウンセラーさんに相談した時は、
満たされていない部分(愛情)があるからと教えてもらいました。
  
なので買おうとしていること、買ったことは
否定しないように意識してきました。
(娘が幼い頃から家庭環境がよくありませんでした)
   
今、自分のバイト代で車(半分以上は親が負担)、エステ器具、
教習所代金等の返済もある中、
クレジット等で高額商品を購入しています。
返済出来ない月もありました。
  
本人も「満たされてこなかったものがあるから、
欲しい気持ちが止められない」と話しました。

「将来のためにも、やりくりしていけるように今から練習していこう」
とだけ伝えるのが精一杯でこれからの先が不安です。
  
どうかよろしくお願いします。
  
  
【マルベリー・50代・パート】
  
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
  
娘さんの満たされない気持ちをなんとか埋められないかと悩む、
マルベリーさんの母の愛が伝わってきます。
   
私たちは不器用で、満たされないものがあると、
無意識に否定的になってまでもそれを満たそうとしてしまいます。
   
でも、代替物では一瞬は満たされても、
やがてまた渇きが訪れてしまうのですよね。
   
娘さんには娘さんなりの人生があるとは思いますが、
大切なのは、娘さん自身が、すべてのモノを思い通りに得ていなくても、
人との豊かなつながりを保つことは出来るし、
自分は愛に値する人間であると信じられることにあるでしょう。
   
マルベリーさんと娘さんとの間で取り組めることは、
「母は無条件で(たとえ病んだ部分がある私でも)
私を受け入れ愛してくれている」ということが
感じられる関係性の構築ではないでしょうか。
  
親の好みや都合に合わせるいい子でなくても、
母は私を大切にしている、と感じられれば、
娘さんは安心できるでしょう。
   
娘さんと関わる際に、問題行動や障害ばかりに目を向けず、
彼女の幸せに目を向けてください。
   
障害や問題行動は苦しみをもたらすので、
一刻も早く取り除きたいと思うかもしれませんが、
そのような姿勢が顕著になればなるほど、
「健常でなければ受け入れられない、
ありのままではダメな私。」という思いが強化されて
状況が悪化することもあるので注意が必要です。
  
あなたの苦しみを取り除きたい、安らぎや喜びをもたらしたい、
ということが伝わることが大切です。
 
そして、必要だと思っているモノをすべて持っていなくても、
あなたは十分魅力的で価値ある存在なのだ、
ということが伝わるよう心がけてみてください。
  
そのためには、マルベリーさんご自身が本当に
そのことを信じられていることが大切です。
   
お二人にとって、大切な課題に、一緒に向き合っていこうと
寄り添いながら前進されますように。
   
同時に、マルベリーさんご自身が、
ご自分の安らぎや喜びにも意識を向けて、
日々取り組まれますように。
  
                 
          
ーーー

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200720

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、マツコさん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生 こんにちは。

離婚と親権のことで、悩んでいます。 結婚して22年になりますが、
主人は単身赴任でほとんど家におらず、義母に助けてもらいながら、
三人の子どもを育てました。ですが、気の強い義母と上手くいかず、
限界がきました。

もちろん、私が至らない部分があったのもわかっています。
主人は常に義母の味方でした。お前が謝るべきだ、といつも言われて
きました。子育ての事など、いつも責められ、また、モラハラではないか
と思われる言動もたくさんあり、精神的に参って身体も不調が続き、
他にもいろいろあって、 離婚を決意しました。

上の娘は成人していますが、下の息子は小学4年で、
離婚するにあたってどちらが引き取るか、揉めています。 

主人はこれまで育児に協力的ではなく、すべて私がやってきました。
息子は、私が引き取る以外に考えられなかったのですが、コロナで休校
になり、義母と息子が主人の所へ泊まりに行く日が多くなりました。

主人も仕事が少し減って時間ができ、息子と一緒に勉強したり、
ご飯を作ったり、よく面倒を見ていたようです。

今まで、わりと穏やかな息子でしたが、最近は反抗期らしく、私への
反発が強い中、主人の言うことは素直に聞き、急になつき始めました。

そんな様子を見て、もう幼い頃とは違うので、やはり父親の方が良いの
だろうか…と考え始め、正直なところ、自信もなくなってきました。 

先日、息子が主人の前で私への否定的な言葉を言っていた時はショック
でした。息子と離れることを考えると、胸が張り裂けそうですが、
主人の方が経済的に苦労はないことなどを考えると、私が身を引くべき
なのかとも思います。

主人は、ちゃんと教育してあげたいから自分が引き取りたいと言っています。
私が今のまま耐えればいちばん良いのでしょうが、もう身体も精神も
持ちそうにありません。私はダメな母親でしょうか。辛いです。
~~~~~~~~~~~

マツコさん、本当にお辛いですね。

育児はものすごく大変ですし、正解がありません。
誰かにとっての正解がマツコさんにとっての正解とは限らないですし、
その逆も然りですよね。

だからそんな中で、その時のできる精一杯を尽くしてこられたと思いますし、
お姑さんの助けも借りながら、頑張ってこられたと思います。

ご主人の単身赴任が長かったというのは、とても大きな溝を夫婦の中に
作ってしまったのかもしれませんね。

まず、何が正解かというのは本当にないので、あまりご自身を責めすぎない
ようにしてください。

ご主人はマツコさんのことを責めるようなことを言うということですが、
今まで外野にいて深く関わってこなかった人は、言いたいことが言えると
思うんですね。

でも、ずっと現場で一緒にいると大きな苦労がある。もしご主人が今後
息子さんとずっと一緒に住むとなれば、それを今後感じるのではないで
しょうか。

そして、マツコさんがいちばん心を痛めていらっしゃる親権については、
今この時期の状況だけで判断するのではなく、少し時間をかけて
息子さんの気持ちの方向性を見ていくのがいいのではないかと思います。
 

続きは、ビデオでお話しします……

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200622

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、みかんさん(30代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
3歳と0歳の母親です。

家事も子育ても苦手で、いつもイライラしてしまいます。ご飯を食べずに
おやつばかり食べる3歳の息子に、ついつい怒ってしまいます。その他にも、
しつけをしなくちゃと思い、ついきつい口調で注意してしまいます。

先日、息子に「僕はいつも怒られてばっかりいる」「お母さんはずーっと
怒ってる」と言われてしまいました。 ショックでした。

このままではいけないと思います。イライラするのをやめたいです。

自分の時間を取ろうとしますが、なかなか満足できるほど、時間はとれま
せん。 どうしたら、イライラしなくて済むようになるでしょうか。
また、怒るのとしつけは、どうしたら良いでしょうか。
~~~~~~~~~~~

子育てというのはままならないものですね。

完璧な育児法さえあれば、あるいは完璧な母親としてのハウツーを
自分がマスターしていればイライラしなくなるのかというと、
残念ながら、そのような魔法のハウツーはないんですよね。

子育てにはイライラはつきものですから、ある程度あきらめも
必要だとは思います。

でも、“リーズナブル”にイライラすることはできると思いますので、
みかんさんがご自身で納得できる範囲で感情のコントロールをできる
ようになる、そこを目指しましょう。

イライラを減らすための4つの方法をお伝えします。
 

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
PS
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shutterstock_713097418

Q:現在、高校2年生の息子です。
中学生の頃は同じ部活の子にいじめられていましたが、
高校生になってからは学校が楽しいと、
嫌がることなく行けておりました。
 
部活もいじめられながらも続けてきた甲斐あって
新人戦で好成績を収めました。
 
部活や高校生活を頑張っている反面、
ゲーム(戦争、撃ち合いをする)にも
のめり込んでいるふしがありました。
また高校生になった時に与えたスマホを
片時も離すことができないでいます。
 
学校に行っている時は
スマホを使用する時間が決まっていましたし、
部活も忙しかったので、
一日中ゲームをする日などありませんでした。
 
新型コロナウィルスの対策で学校に行けなくなってからは
ほぼ一日中ゲームをしています。
 
ゲームをやりすぎた後に、
人格が変わるというか粗暴になり、
先日もイライラして物に当たり家具を壊しました。
 
そうかと思うと突然小さい子の様に甘えてきたりします。
  
ひとりっ子で他と比べることができず、今に至ってしまいましたが、
小学3年の時、担任から片付けができない、行動が遅いと
家庭訪問の時に注意を受けました。
 
今も片付けができず、何一つ自発的に物事を進めることができず、
アドバイスも受け入れる事ができません。
嫌と思ったら絶対に行動しません。
 
ここまでくるとただの頑固とは思えなくなってきました。
人と付き合いづらいと本人の口から聞いたこともあります。
 
もし、発達障害の類であれば今から対処する方法はあるのでしょうか。
幼少の頃から喧嘩の絶えない家庭環境で育ってきたせいも
あるのでしょうか(後天的な原因)。
 
今のままでは進学も就職も結婚もできないのではないかと思います。
 
アドバイスよろしくお願いします。
 
【レモン・40代・会社員】
 
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
愛する一人息子さんの行く末を案じる
レモンさんのお気持ちが伝わってきます。
 
もし、息子さんが日頃から、
コミュニケーションや人付き合いが苦手で、
何かにのめり込むと他が見えなくなってしまう、
また片づけや段取りができず、そのことで
日常に支障を来しているというのであれば、
いちど発達障害の検査を受けてみることをおすすめします。
 
ただし、上記が当てはまるからといって、
即発達障害とは限りませんし、
とくにこの自粛期間中のコロナ禍で、
ティーンエイジャーが自宅でゲームばかりするのは、
障害や本人の自己管理不足のせいとは言えません。
 
このようなストレス下における対処法などの教科書を
持たない彼らなりに、無意識にバランスを保ち
適応しようとしているのでしょう。
 
自体が収束し、学校が始まったときに、
元に戻ることが十分に考えられます。

また、今は、親もこの非日常でストレス下にいるはずです。
 
ずっと子どもと顔をつき合わさなければならず、
必要以上に我が子を観察ならぬ
監視してしまうのではないでしょうか。
 
ストレスがたまっているときは、
良いことよりも悪いことばかりに目がいきがちです。
 
戦っているのが実際に戦場や友人相手ではなく、
ゲームの中のキャラクターで良かったとか、
ルールを守り自粛できていることで感染リスクを免れて
良かったなどとは思えないのですね。
 
ですから、その分も差し引いて状況に向き合う冷静さが
大切になってくるでしょうし、
いま起こっていることで好ましいことにも
意識を向けてみてください。
 
受診して、発達障害であることがわかれば、
専門家や福祉と連携して、
将来への対策を講じていくことができます。
 
発達障害だからといって、就職できないわけでも、
結婚できないわけでもありませんし、
彼の唯一無二の個性を能力として
伸ばすこともできますから安心してください。
 
ただし、周囲の理解は必要となりますので、受診は大切です。
 
発達障害の人がそうと知らされないままでいると、
周囲からはただのだらしない人とか怠け者とか
変わり者などと偏見の目でみられ、
ますます生きづらい人生となってしまうでしょう。
 
また、息子さんが発達障害であった場合、
それはレモンさんやご主人のせいでも
二人の喧嘩のせいでもありません。
 
発達障害は、遺伝や器質など先天的なものが主な要因です。
 
もちろん、環境がトリガーとなって、
いままで表面化してこなかった症状が出てくることはありますが、
もともとそのような特性があったことが考えられます。
 
ですので、ご自身を責めないでください。
 
ただし、「喧嘩が原因なのでは?」と省みたのであれば、
息子さんの障害の有無や原因に関わらず、
ご自身や夫婦、また家族の人生における課題であることは
間違いないでしょうから、
放ったらかしにせず、善処するべきでしょう。
 
責めるのではなく善処するのです。
 
子どものことばかりでなく、
ご自身に引っかかりのあることにも
きちんと注意を注いで対処していくことが、
結果的にご自身のみならず息子さんにも、周囲にも
良い影響を与えるのは間違いないでしょう。
 
レモンさんご自身が、そのような課題を乗り越えることによって、
「息子にも同じように彼自身の人生の課題に向き合い、
乗り越えるちからがきちんと備わっている」という
信頼感を育むことができるようになるはずです。
 
この信頼感こそが困難を乗り越える鍵となるでしょう。
 
 
          
ーーー

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毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

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