子育て・教育

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Q:現在高校2年生の孫の事ですが、
中学生の頃から500円玉の缶の預金箱から
お金を抜き取るようになりました。
 
主人には目に付く所に置くのが悪いので
話さないようにと言われたため親には話してはいません。
 
主人が亡くなったのでお金の場所は隠してありますが、
先日は私のカバンから5,000円無くなりました。
孫とは同居していません。
  
親が不審に思ったのか、今回お金渡したかと聞かれたので
無くなったことは話しました。
  
我が家に来てもアイスの食べたものとかお菓子の袋とか
空のペットボトルがリュックの中から出てきます。
 
隠しているとは思えないのですが、なんでも隠す癖があるようです。
 
どう対応すれば良いのか悩んでいます。
よろしくお願いいたします。
 
【くさたいじばあ・70代・無職】
  
―――――――――――――――――
   
A:FROM 川畑のぶこ
  
お孫さんが身内のお金をくすねている可能性が
あるのですね。
 
くさたいじばあさんが心を痛めるのは当然のことでしょう。
 
また同時に、お孫さんとは同居しているわけではないので、
戸惑いも多いことと思います。
 
対応に関して、まずは親と率直に話をする必要がありますね。
 
お祖母さんとしては、孫の気持ちを思いやって
500円くらいならと目を瞑り、
親にも伝えないでいたかもしれません。
 
お気持ちはわかりますが、残念ながら
その思いやりはお孫さんには伝わっていませんし、
良い教訓としては生きていないようです。
 
「これくらいなら大丈夫なんだな」
「誰も苦しんでいないんだな」と罪を矮小化したり、
自己正当化してしまった可能性もあります。
 
額の大小に関わらず、盗みは許されるものではありません。
 
万一、これが外で起きていたのなら、
窃盗罪で逮捕される刑事事件となります。
 
高校生であれば、20歳未満の少年に分類ではあるものの、
犯罪少年となり、成人と同じように拘留されることもあります。

お孫さん本人も、盗みがいけないことは
おそらく頭ではわかっているでしょう。

ただ、周囲が見て見ぬ振りをするくらいなら、
そこまで罪の重いものでもないと、
犯罪の認識が欠如しているかもしれません。

ものごとの良し悪しを、遠慮なく教えられるのが
親や祖父母の役割でもあります。

愛情とは決して好き放題させることではありません。

賢い親や祖父母は、必ずしも子や孫が望むものを
常に与えるわけではありません。

愛しているからこそ、賢く良い人間に育って欲しいからこそ、
ときには厳しさも、(愛情をもって)叱り正すことも必要でしょう。

親や祖母の苦しみを伝えることも大事でしょう。

もちろん、やみくもに相手を非難したり
蔑んだりするのは逆効果です。

繊細なティーンネイジャーであれば、
深く傷ついて過度に自己否定したり、反対に、
逆恨みや逆ギレしたりということも考えられます。

まず、お孫さんが何かしらの問題を
抱えていることは間違いありませんから、
その問題、すなわち、お孫さんの満たされないニーズ
を理解する努力をされてください。

そのために、親と話し合い、
状況を理解するために情報を共有することは
第1のステップとなるでしょう。

お孫さんが満たしたくて、
満たされていないものはいったい何か。
どのようなストレスや抑圧があるのか。

親を通してではなく、自分自身で
自由に使える小遣いは与えられているか。

その額は年頃の子に適正か。
子ども扱いされているようで、
他の友人らと釣り合いがとれず、
劣等感や不安を抱えていないか。
基本的に、寂しさや孤独を抱えていないか。

お孫さんの苦しみを理解し、寄り添う姿勢を育んでください。

そして、そのニーズを盗むという行為によってではなく、
健全な行動で満たすにはどうしたら良いのかを考えてください。

もちろん、年頃ですから、ぶっきらぼうに
「べつに」と返ってくることもあるでしょう。

それでも、スルーするのではなく、
親も祖母も「あなたをケアしている。
あなたは私たちにとって大切な存在なのだ。」
というメッセージが伝わる、一貫した姿勢を育んでください。

人間は過ちを免れないものです。
同時に、その過ちから学ぶこともできます。

今回の事件から、お孫さんが親と祖父母の苦しみと、
真の愛を感じることができたのなら、
その学びは大きな力になると思います。
 
 
          
ーーー

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200601

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、マドレーヌさん(40代・パート)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
主人が1月から単身赴任になり、高3の双子2人と中2の息子の3人と一緒に
暮らしています。

双子は二卵性ですべてが違い、ずっと口喧嘩をすることが多かったです。
長男は積極的に友達を作らないので、高校生になって持ち始めたスマホの
ゲームにどんどんはまりました。でも部活は欠かさず行き、学校も遅刻
ギリギリで行っていました。

それが休校になってしまい、夜遅くに知らない人とオンラインゲームを
したりで、昼近くまで起きないことが増え、私はいつもイライラ。
2人とも都立高校なのでオンライン授業もなく、ダラダラ。

次男は塾でのオンラインがあるので今は我慢と思っていたようですが、
部活も再開延期が決まると、自分たちの代は引退となることもあり
気持ちが穏やかでないようでした。それでも、成績もよくないので
勉強に気持ちを切り替えようとしていました。

その次男の様子は気が付いていましたが、長男のスマホ長時間利用の方に
イライラが募り、私がそのことで怒っていることに、次男は耐えられない
と物に当たったり、俺の居場所はここじゃないから今すぐ家を出ると言い
出しました。主人の所に行くのかと聞いても「あんたには関係ない」と。
 
中2は勉強ばかりしていることもできず、手が空くとゲーム機か友達と
ラインすることが、長男は気になるようです。

私は仲の良い家族を切望しているのに、受験生と思うと我慢ができず
怒ってばかり。次男を追い詰めてしまいました。

黙って見守るということができない私が悪いのですが、
長男のスマホは放っておいてよいものでしょうか? 

もう次男の気持ちを戻すことは難しいでしょうか。
または、そのためには私はどう接すればよいのでしょうか?
~~~~~~~~~~~

コロナ禍で、いろいろな所でこういう状況が起きているのでは
ないでしょうか。。

特に高校生というのは、子どものようでいて、もう半分大人ですよね。
昔だったら普通に結婚もしているような年齢ですから、
もう親離れをして、自立して、自分で人生を切り開いていってもよい
年齢ですよね。

もちろん、学業があるのでそういうふうにはできませんけれども
心と自分の置かれている状況、社会的なバランスとこのアンバランスさに
すごく悶々としている時期なのではないかと思います。

経済的には親に頼らなきゃいけないし、でも精神的にはもう自立している
と思っているし、親なんか必要ないと思っているし、、、ですね。

さて、そういうときにどうしたらいいか。

親がガミガミ言ってしまうのは、まぁ当然ですよね。
ゲームやスマホのしすぎが、本当にどう影響を受けるのかというのが
分からないという怖さもありますよね。

じゃあ、こういうときに何を信じたらいいか。

彼らも何も好き好んでずっと家にいるわけではありませんよね。
今の状況がそれを余儀なくされている。

その上で、彼らなりにニーズを満たそうとして、何らかのバランスを取ろう
として、こういった事態が起きているのではないか、、、
そんな視点も大切になってきます。
 

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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Q:はじめまして!こんにちは。
  
私は30代の主婦で、夫と4人の子どもと生活しています。
   
五月より、仕事をする予定でしたが、
コロナの影響で、学校も幼稚園も休校になり、
職場に相談して延期してもらっている状態です。
  
子どもと過ごす毎日ですが、充実しています。
  
コロナで延期にしてもらっている仕事ですが、
今の、私に必要な事は外で働くことではなく、
家の子どもたちと向き合うことなのではないかと思ってきています。
 
仕事をはじめるのは、経済的なこともありますが、
自分の時間が欲しいと、思う気持ちもあったからです。

自分の時間が欲しいのは、
子どもと向き合うことから逃げているのでは?と考えたりしています。
 
仕事は、自分のやりたい事、
でも今、やらないといけない事は、子育てなのではと、なやんでいます。
 
本当は、ゆっくり子どもと向き合いたい、
でも、家にいると思い通りにいかないことが多く
イライラしてしまう自分がいるので、外にも出たい。
 
こんな思いがグルグルしています。
 
こんな気持ちのまま、決められずにいます。
何か突破口が欲しいです。
 
よろしくお願いします。
 
【えるちゃん・30代・看護師】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
えるちゃんは4人のお子さんを育てられているのですね。
 
喜びも多い反面、おっしゃる通り、
自分の時間も犠牲になることと思います。
 
子育てはままならなさのレッスンですからね。
 
まずは、4人育てているご自身を
「よくがんばっているぞ!私」と存分に褒めてあげてください。
 
  
さて、子育てと仕事(経済的なバランス)と自分自身の時間との
バランスに悩んでいらっしゃるのですね。
 
仕事や自分自身の時間を欲することは、
決して子どもと向き合うことから逃げているわけではありません。
 
子育てはエネルギーを使いますから、
そのためのエネルギーを充電する場や時間も必要です。
 
自分の時間を持つことは、
機嫌よく子育てをするうえで大切な要素です。
 
ガソリンが入っていない車は
どんなにアクセルを踏んだって前進しません。
 
適度に自分の時間や休息をとらないことは、
エネルギーが枯渇しているにもかかわらず、
仕事しようとしている人=無責任な人という考え方もできます。
 
食事や睡眠がきちんととれていないときに、
イライラせず育児ができますか?
 
生理的欲求と同じように、私たちには
満たす必要のある心理的欲求というものがあります。
 
えるちゃんも、自分のニーズを満たすことも大切な仕事のうち
としてとらえてみてください。
 
子育てか、仕事かと、どちらか白黒はっきり
させなければいけないのではなく、
配分を調整されれば問題は解決すると思います。
 
子育ても、自分の時間も適度に…ですね。
 
子育てとは必ずしも、常に子どもと一緒にいることではありません。
 
仕事を一生懸命頑張っている
お母さんの背中から学ぶことだって大きいのです。
 
お母さんがずっと家にいるわけではないとなれば、
お姉ちゃんやお兄ちゃんが妹や弟を思いやる機会や
兄弟姉妹が互いに協力し合う機会、
自分たちで考える機会も与えられます。
 
子どもを育てる究極の目標は自立ですから。
 
ひとつ気になったのは、えるちゃんは自分の時間が欲しくて
仕事に復帰することをお考えですが、
仕事が自己充足できる場となればそれは良いのですが、
 
もし、仕事もエネルギーを費やすことが多い場となった場合、
たとえ子どもたちから離れる時間ができたとしても、
満たされない可能性があるかもしれません。
 
その場合は、経済的なこともあり、仕事をするのなら、
仕事以外にも自己充電できる時間を持つことが大事になります。
 
経済的にゆとりがあったに越したことはないけれども、
もし、いますぐ働かなければいけないわけでもないし、
子どもたちとの時間を大切にしたいと思うのであれば、
仕事以外で自分の時間をつくることで
バランスをとることも考慮されてはいかがでしょうか。
 
もしかしたら、えるちゃんは
子どもがいるのに自分の時間をとることに罪悪感がある
ので「仕事」という合理的な理由を免罪符として
使おうとしているのではないかと気になりました。
 
繰り返し、仕事でなくても、自分自身の時間は
必要不可欠なもの、仕事と同じくらい大切なものです。
 
そのことを思い出して、ご自身をケアされてください。
 
子育てがんばってくださいね!
 
          
ーーー

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200518

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、かりんさん(30代・専門職)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
初めまして。いつもメルマガを楽しみにしています。
 
現在、育休中の30歳です。
育休中で時間があり、余計なことを考えてしまうのかもしれませんが…

私の友人には、既婚、独身、子持ち、子どもなし、仕事している、
していないなど、いろいろな立場の友人がいます。
職場の同期、学生時代の友達などいくつかのグループに所属していますが、
正直、みんなと合わなくなってきた気がします。

グループラインでメッセージやら、みんなでの遊びの誘いが来ると、
正直うんざりします。なんとなくですが、会っても、みんなそんなに
すごく楽しそうというわけではないですし。

これといって決定的に嫌いになる出来事があったわけではなく、
あからさまに関係性がギクシャクしているわけでもないのですが、
なんか疲れます。

立場もそれぞれだから考え方もそれぞれ違い、気が合わないこともある
のは当たり前なんですけれどね。立場が違う分、いわゆるマウンティング
みたいなものもあって、私はそういうのをスルーできないタイプなので、
疲れます。

ただ、だからと言って、みんなと友達を辞めたりしたら、この先も
つまらないだろうし。

やっぱり、30歳くらいになると、だんだん人間関係って変わってくるもの
なのでしょうか。今は、そういう時期だと思って、適度に距離を置いた方が
いいんでしょうか。

せっかくの育休なのに、最近あまり楽しくありません。
~~~~~~~~~~~
 
かりんさん、いい人ですね。
周りのことを気遣って、無意識のうちに周りに合わせようとしてしまう、
いわゆるいい子ちゃんというか、いい人なのでしょう。
 
かりんさんと一緒にいると、何の波風を立てることもなく和やかに、心地よく
過ごせるのだろうなというのがなんとなく伝わってきます。

今30歳ということで、本当に過渡期ですよね。子どもがいる人もいれば、
いない人もいるし、独身も既婚もいて、いろいろな人がいる。

そういった中で、かりんさんの周りは、今、自分がいちばんエネルギーを
注ぎたいこと、興味関心があることというのが、どんどんバラエティに
富んでくる時期ですね。

かりんさんは、どうしたらいいかなというのを考えるときに、
周りにとってと、ちょっと考え過ぎてしまう傾向はありませんか。

どうする「べきか」ではなくて、自分がどう「したい」か、
ご自身のウォンツを明確にしてみることをお勧めします。
 

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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shutterstock_695839984

Q:21歳の息子のことでご相談します。

5歳の時発達障害ADHD・LDの診断を受け、
小学校中学校と通級や教育支援を受けながら
本人なりに一生懸命がんばり野球も続け、
自立を目指してきました。
 
現在大学の3年生です。
大学の寮に入りましたが
1年半後から学校にいけなくなりました。
 
大学1年の春休み、3歳下の弟の預金を無断で引き出し
出会い系のネットで詐欺にあいました。
 
その時は消費者生活センターで交渉していただき、
20数万円振り込んだものは全額戻ってきました。
 
それ以降、性に目覚めたのでしょう。
出会い系のネットにハマるようになり、
相手はサクラ、現実の女性ではないと言っても
そんなの嘘だと信じません。
 
毎朝弁当を持って大学には行っても
授業には全く出席していませんでした。
  
翌年の春休みには私のATMカードを持ち出し
5百万円と言う大金をデリヘル嬢に注ぎ込みました。
それがばれ線路に飛び込もうとし大暴れをしたので、
警察に呼ばれてそのまま1ヶ月
精神病院に預かってもらいました。
  
その後、反省したようにも見えましたが、
また親のお金を財布から抜き、
乃木坂の握手券を買うために大金を使ったり、
取ったのにやっていないと嘘をつくことが多発。
 
この1月にはデリヘルの女性に会うために
サラ金に手を出しまた精神病院へ。
1ヵ月後退院してきましたが、次はまた
家の中にあるものを無断で持ち出し売却して
お金を作ろうとしたためまた病院へ逆戻り。
 
夫はエリート官僚でものすごく厳しく
時には手をあげ怒鳴りつけて
長男をしつけようとしてきました。
それもあって全寮制高校に入り、
距離を持てるようにしました。
  
2年前の精神病院への入院以来、
夫もとても協力的になり長男と話していますが、
入院しても善悪の判断が出来ない息子の
将来が案じられます。
 
長男は次男が大好きです。
次男はスポーツ万能勉強もでき友達も多く、
兄のことを嫌ってはいないのが救いです。
   
【悩める母・50代・コーチ】
  
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
息子さんの発達障害と、問題行動に向き合い続ける、
悩める母さんの苦悩が伝わってきます。
  
これまで本当によく頑張ってこられていると思います。
  
息子さんに起きていることは、
本人の性格や努力の問題ではなくて、
生まれつき脳機能に一部障害があることによる
症状ですから、ご主人が怒鳴ったり
手をあげることで改善しようとするのをやめ、
協力的になったのは良かったですね。
  
息子さんは、ADHD(注意欠陥多動症)と
LD(学習障害=知能に問題は無いが、
読み書きや計算などができない障害)とのことですが、
発達障害と依存症は関連があることが示唆されています。
 
とくに、ADHDの人は集中力を保ったり、
やる気を出したり、快感を得たりするのに必要な
ドーパミンと呼ばれる脳内報酬系の活性度が
低い傾向があることが報告されています。
 
脳に刺激が少ないとことで、注意が散漫になり、
ミスが繰り返されたりしてしまうのですね。
  
集中力を高めたり、快感を得たりするのに、
より多くの刺激を必要とするがゆえに、多動になったり、
行為や物質に依存してしまうことがあると言われています。
    
依存の対象は、薬物やアルコールなどの物質もあれば、
ゲーム、ギャンブル、また、買い物や物を溜め込む
ことなどプロセスや行為に対するものもあります。
 
セックスに関しては、精神医学的には
依存症という診断はありませんが、
息子さんのように、衝動が抑えられずに
その行為が繰り返され、嘘や盗みや借金など、
社会生活に支障をきたしているのであれば、
それはプロセス・行為に対する依存です。
  
やめたくてもやめられない状態ですね。
    
現在、息子さんは精神科の治療に
取り組んでいらっしゃるようですが、
カウンセリングやグループワークなどは
取り組まれているでしょうか。
 
ADHDはこれですぐ治るという魔法のような治療は
無いかもしれませんが、薬物療法と並行して、
心理療法に取り組むことが有効とされています。
 
まずは息子さんご自身が、
きちんとご自身の人生に向き合うためにも、
障害にまつわる正しい情報や心理教育を学び、
対処法を身につけることは大切です。
 
似た問題を抱える人たちと分かち合い、
気づきやきずなを深められる、
グループの場はお勧めです。
   
ADHDの家族会もありますから、
悩める母さんもぜひご参加ください。
  
このような自助グループでは、
現場の智慧(ちえ)がシェアされることも多いですし、
共感や勇気づけを得られることが多いです。
  
一人で抱え込まず、共有することで
重荷が軽くなることもあります。
  
心理療法では、認知療法という、
ものの見方や考え方を健全なものに変える
アプローチが効果的とされていますが、
昨今は「今・この瞬間に丁寧に注意を払い、
心の平安を取り戻す」マインドフルネスの有用性が
注目されています。
 
マインドフルネスは、
呼吸に丁寧に注意をはらうことことで、
あちこちに散漫していたマインドを、
今・この瞬間に戻し、心に錨(いかり)を下ろす、
仏教に由来する瞑想ですが、
脳のメカニズム的にも、
衝動などの問題行動を低減させ、集中力を高めるのに
有効であることがわかっています。
    
マインドフルネスの瞑想会や研修は、現在では
日本全国、いろいろなところで開催されており、
無料で定期開催されているものも多くありますから、
検索して息子さんと一緒に参加されると良いと思います。
 
性的な関わりを通してのみでなく、
あらゆるところに自分を受け入れ
包み込んでくれる場があるという安心感は、
息子さんの癒しにもつながることと思います。
 
また悩める母さんも、
息子さんの問題行動は目に余るかもしれませんが、
淡々と対処はしつつも、彼の存在の愛しい部分、
感謝できる部分にも、
等しくあたたかな注意を注ぎ続けててください。
 
          
ーーー

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shutterstock_1090254734

Q:いつも川畑先生のアドバイスに、
何度となく助けられてきました。
 
私には夫、長女17歳、長男16歳の家族がおります。
 
長女は真面目で優等生タイプ、
長男は大雑把でゲーム好きで
勉強も自らするタイプではありません。
高校も長女は県でも上位の進学校へ、
長男はスポーツ推薦で私立の特進コースへ進みました。
 
悩みは長男の方で、
担任の先生からは勉強できないやらない、
話すのも何するのも自己管理もできない、
とにかく駄目なレッテルを貼られています。
 
スポーツの方は今のところ順調ですが、
勉強の成績の方が右肩下がりで
このままでは進学できるかどうか心配です。
 
そのことを先生に相談しても、
○○君はこちらがいくらこれしといてねと渡しても、
はいとは答えるけどその後がない、
自分から聞いてきたり行動できない、
もう高校生なんだから自己責任で自己管理しないと、
と取り合ってもらえません。
 
今もコロナで登校できない中、
頼みの綱のスポーツの方も自習練習と言われていますが
全く何もしようとせず、
そろそろした方がいいんじゃない?
と声かけしても聞きません。時には怒ります。
勉強も得意なスポーツすらもしようとしません。
 
本当に私は焦るばかりですが、
当の本人は何を思っているのやら、、
  
小さい時からできるお姉ちゃんのとなりで、
褒められるのは姉、自分は怒られてばかりと
言っていた時もあり、幼少期からの積み重ねで
こういう風なやる気のでない体質に
なってしまったのかと思い悩みます。
 
もう私のどんな言葉も、うるさい!
そうやってお母さんは自分が正しいと言って
僕を否定ばかりする。お前の言うことなんか
聞きたくない!と聞く耳はありません。
 
先生に対してもどうでもいいとなげやりです。
 
こんな長男に、私はどのように対処したらいいのか、
先生、どうか教えてください!
 
【悩める仔羊・50代・主婦】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
悩める仔羊さんのお子さんへの愛が感じられるご相談です。
 
息子さんは彼のお姉さんと違って、
いわゆる優等生でないのですね。
 
でも、親はわが子が優等生になることを望んでいる。
 
なぜでしょうか?
 
それは、彼に幸せになってほしいからですよね。
 
優等生でなければ幸せになれないと、
私たち親は焦りを感じてしまいがちです。
 
そして、その焦りが子どもを追い込み、
ますます幸せから遠ざけてしまう。
 
私たちはなんとも不器用な生きものです。
 
残念ながら、勉強に興味のない子どもに
勉強しろと言い続けても、
勉強好きの優等生にはなりません。
 
親にガミガミ言われるからやる(罰から逃れる)という
ネガティブな動機づけがあったとしても、
それは自然に持続するものではありません。

勉強をすることに喜びや楽しさを感じている、
すなわち勉強への前向きな動機づけがある子は、
ある程度環境が整っていれば
放っておいても自ら学ぶでしょう。
 
ただし、もともと勉強に関心がなかったり
自分が得たいものを得るために
勉強が必要とは思えていない子は、
率先して勉強をすることは難しいでしょう。
 
そのような意味でも、教育は
知識を提供するだけでなく動機づけを与えることも
含まれていることが理想的です。
 
息子さんはスポーツが得意ということですから、
将来、必ずしも本人がプレイヤーでなくとも、
スポーツと関係のある仕事につくことができれば
喜びや充足感を感じられることも考えられます。
  
そのために必要なことが何かを考るようになり、
そのときに勉強が必要となれば、
それがやる気を起こすときかもしれません。
 
もちろん、必要性を感じられなければ、
それは彼の人生においては
不要なことなのかもしれませんし、
もっと他に身につけることがあるのでしょう。
 
ティーンエイジャーというのは
まだ自分が誰かというアイデンティティーが
確立されていないときです。
 
彼の良いところを伸ばし、
必要であればそれが動機づけとなって
勉強するようになることもあります。
 
たとえば、青年期なら、異性にモテたいという動機づけ
で何かを頑張ることだってあるかもしれませんし、
それは悪いことではありません。
 
いずれにせよ、動機づけなく
「あれをしろ、これをするな」と言われると、
人格否定をされているように受け止められかねないですし、
さらにやる気が失せてしまうこともあるので注意が必要です。
 
本人が困っていない限り(ニーズを実感していない限り)、
そして勉強が苦しみである限り、変化は起きにくいでしょう。
 
裏を返せば、本人がそのことで困ったときに
変化が起きる可能性はあります。
 
もし、彼が困っていて、できることならきちんとしたいし、
彼なりに努力をしているにもかかわらず、
勉強やものごとに集中できなかったり、
身の回りのことがきちんと管理できない、
そのことで周囲と不調和を起こして
支障をきたしているというようなことが日常的であれば
発達障害の可能性もありますから、
専門家に相談することをお勧めします。
 
障害が原因なのに、周囲の理解なく、
本人のやる気のなさや性格が問題なのだと
受け止めて対応しつづけると、
本人も周囲も辛い人生となってしまいます。
 
もちろん、だらしない子がすべて発達障害というわけ
ではありませんから、そこは拙速に判断せず、
心配であれば専門家を受診することをお勧めします。
 
いずれにせよ、息子さんは、彼の人生を切り開き、
困難を乗り越える力を備えていることも
信頼してあげてください。
 
彼が親の好みの人生は送らないかもしれないけれど、
彼なりの人生を送る事はできる。
 
彼がなりたいものになるための応援をしてあげてください。
 
お母さんには、自分と異なる価値観や多様性を
受け入れるレッスンなのかもしれませんね。
 
          
ーーー

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200420

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ヨッシさん(50代・パート)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
高校2年生の息子です。キツい事はすぐ諦めて逃げてしまいます。

あるスポーツのクラブチームに小学2年生から所属しているのですが、
全国大会で上位を狙えるレベルのチームです。何となく続けているの
ですが、高校生になるとレベルもかなり上がって、練習もキツくなり、
監督や部員、私や主人にも平気で嘘をついてサボっています。

何度も監督から注意を受けて、しばらくは頑張っていますが、
自分にできない難しい技、キツい練習を求められると
家の用事とか体調不良とか言い訳をしてサボります。

嫌なら辞めればいいのかとは思うのですが、本人は練習は嫌だけど
辞めたくはないと言います。嫌なことから逃げて辞めさせたくはないとの
私の思いが強いのも、本人が辞めると言いにくい理由の一つだと思うの
ですが、頑張った先にあるものを体験させたい、逃げて辞めたら後悔する
のでは、と私がなかなか割り切れません。

主人からは私が甘やかして育てた結果だと言われています。

アドバイス頂ければ助かります。よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~

ヨッシさんの母心、親心、我が子を心配する気持ちがひしひしと伝わって
きます。

まず、ご主人の「あなたのせいだ」というのは、スルーしていいと思います。

育児は必ずしも母親だけがやらなければいけないものではないですし
黙っていたって子どもは父親の背中は見ています。様々なものが影響して、
息子さんは成長していっていると思いますから、ヨッシさんの育て方が
悪かったんだと自分を責めるのはやめていただきたいなと思います。

息子さん本人は、練習は嫌だけどやめたくはないとおっしゃっているの
ですよね。また「やめさせたくないのは私の思いが強い」とヨッシさんは
おっしゃっている。

たぶん息子さんは、みんなとのつながりやクラブという社会の中には
身を置いていたいと思っているのではないでしょうか。

ただ、このクラブの内容自体には、彼は本当はすごく情熱を持てている
わけではなく、「やりたい」という自分自身の気持ちというよりは、
周りから作り上げられた価値観や親の期待に応えなくてはといった思い、
「やるべきだ」という気持ちからやってしまっている可能性もありますね。

そうだとすれば、いろいろな理由をつけてやりたくなくなるわけです。

どうでしょう、ヨッシさん。息子さんに対して、私の理想どおりの息子に
なってほしいという思いはありませんか? 息子さんが「嫌だ」と思う
ことに耳を傾けること、本当に「やりたい」と思うことを心から支援して
あげることはできますか?

ヨッシさんが自分自身に素直になって、問い直しをしてみるときが
きているかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:主人の仕事の都合で20年間、日本を離れて暮らしておりました。
子供の高校進学を機に日本へ戻りました。
 
子供達は日本で暮らした経験がありません。
 
在外公館附属の日本人学校へ通学していましたので
言葉や勉強については日本語で大丈夫です。
 
しかし日本のルールやマナーに慣れ親しんでなく、小さな壁にぶつかり
一緒に連れて来た小学生の弟は不登校になりました。
 
そして念願叶って志望校に入った兄も
体調を崩してしまい、学校に行けなくなりました。
 
三月の半ばには出席日数不足で進級が出来なくなり
本人の希望もあり退学をしました。
 
二人共家に居てパソコン、ゲームと時間を潰す日々です。
 
生きているから素晴らしいですが
何かやりたい事を見つけて欲しいです。
 
【笹の葉・50代・主婦】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
たとえ言葉が話せたとしても、
生まれ育った文化と異なる文化で生活をすることは、
大きなストレスを強いるでしょう。
 
息子さんたちも彼らなりにとても頑張っていることと思いますし、
そんな息子さんたちを支援する笹の葉さんも一緒だと思います。
 
弟くんは、子どもらしく素直に反応したことでしょうし、
ご長男は適応する努力を続けてきたけれども、無理が続いて
張り詰めた糸がぷつんと切れてしまった状態ではないでしょうか。
 
親からすると、子どもが学校に行けていないことは
大きな不安をもたらしますが、
その不安がどこから来るかといえば、
我が子が将来社会に適応しながら幸せに生きて行くことが
できなくなるという思いからではないでしょう。
 
まず、学校に通う理由を考えてみると、主に2つの機能があると思います。
 
まずは学力を身につけること、
そして、集団生活による社会性を身につけることでしょう。
 
学力に関しては、現代は通信教育も発展していますし、
海外ではあえて学校にいかず、
家庭で学習するホームスクールという概念もあります。
 
学校はあくまでも選択肢の一つということですね。

ご長男さんは、志望校に合格した過去を見ても、
十分な学力はあるでしょうから、
あとは本人がやりたいもの、なりたいものに意識を向けて、
そこに対する学びを独自に深めていくことで、
人生を切り開いていくことは十分可能ではないでしょうか。
 
文部科学省は教育の目的に
一人一人の能力・適性、興味・関心等に応じた教育
というものを掲げていますが、
集団生活は時として個性を育む場としては
阻害因子となってしまうこともあります。
 
一人または少人数での空間や時間の中で
個性を萌芽させていく人もいるのです。
 
自分のアイデンティティーを模索する、モラトリアムな青年期というのは、
決して無駄ではないと思います。
 
ご長男はこれまで小中学校では
集団生活をしてこられているわけですから、
これからは通常の学校教育以外で、
彼なりの能力、適正、興味、関心、すなわち個性を伸ばすチャンス
と捉えてみるのはどうでしょうか。
 
私のクライエントさんには、角川氏が創設したオンライン高校、
N高等学校https://nnn.ed.jp/ )などを
活用している学生さんもいます。

もちろん、日本国内の教育システムにこだわる必要もないでしょう。

海外のオンラインスクールで日本にいながら学ぶことも可能ですし、
環境が許すなら、ボーディングスクールなどを活用して
海外に留学することも可能です。

弟さんも学力に関してはお兄さんと一緒ですが、
学童期の集団生活に関しては、
学校に行きたくなくなった理由を確認して、
その要因から解放された場で社会性を身につけることは十分可能です。

たとえば、彼のふるまいが一般的な日本人のそれと異なるという理由から、
からかわれたり、差別的な言葉を浴びさせられたということが
不登校の原因であれば、その要因から解放された場、

たとえば別な学校であったり、フリースクールであったり、
インターナショナルスクールであったり、学校でなくとも、
個別指導塾や習いごと、また定期的な行事などでも人との関わり合いを
大切に育んでいくことは可能ですね。

今の学校と連携をとりながら、
あるいは支援学級などを活用する方法もありますが、
無理に目の前の既存システムに我が子をはめ込むことで、
彼らの個性が死んでしまい人生を楽しめなくなってしまうのは
最も避けなければいけないことでしょう。

相談に関しては、不登校支援センター
https://www.futoukou119.or.jp/ )などを
定期的に活用することなどもおすすめです。

学校の果たす機能を、
子どもたちが直近で所属していた学校で得ることにこだわらず、
視野を広げて、またスパンも長期的なスパンで受け止めながら、
さまざまなシステムを有効に活用して、
しなやかに対応することを心がけてみてください。

また、息子さんたちができていないことばかりに目を向けず、
そのような中でも出来ていることがたくさんあるはずですから、
そこにも均しく目を向けて、称えるようにしてください。

たとえ思い通りでなくても、開ける道は必ずあります。

また、何があっても、いつもお母さんは
やさしいまなざしで僕らを見守ってくれていたという経験は、
彼らの安心感にも繋がるでしょう。
 
          
ーーー

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Q:大学生の息子の事で相談です。
  
息子は、寂しい辛いことから逃れるために、
睡眠剤に頼って眠る生活を
3年近く続けているみたいです。
 
何度か大量に飲んで記憶がなくて深夜に徘徊したり、
友達に文章にならないメールを送ったりしています。
 
そんな時は、死ぬ死ぬと言って、友達に連絡して
迷惑をかけているとのことです。
 
その度に振り回されて周囲を困らせています。
 
私のところにも「いままでありがとう、迷惑かけたね」
とか「こんな不出来な息子でごめん」等連絡が来て、
飛んで行ってを繰り返しており、
今は息子の家の近くに部屋を借りて暮らしています。
 
この1年はあまり大学も行けておらず
単位も取れてない状態です。
 
どうすればいいのだろうかと、落ち込んでしまいます。
 
夫は、私が近くにいるだけで本人は安心してると思う
からと、息子に頑張ってと言ってます。
 
睡眠剤はネットで購入しているのが分かるのですが、
本人に尋ねると「前のがあった」とか
さらさらと嘘をつく始末です。 
 
突き放す事もできず、
まして生活を管理することなどできず、私は参っています。
 
アドバイスをお願いします。
 

【ゆか・50代・無職】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
ゆかさんの母の苦悩が伺えます。
 
息子さんの寂しさが少しでも和らぐよう、
そばにいてあげるという、母親の愛情も伝わってきます。
 
きっとそんなお母さんの愛は
息子さんにも伝わっているのではないでしょうか。
 
ただ、多感な時期にある息子さん自身、
そんなふうに親を頼ってはいけないのに、とか、
自立できない自分を情けないと
責める気持ちがあるのでは、
 
そのことがさらに孤独感を増幅させてしまっている
のではないでしょうか。
 
このように我が子が薬に依存して辛い日々を送っていると、
親としては何か自分の関わりや育て方が
間違っていたのではないかと思うかもしれませんが、
 
間違い探しでご自身を責めることはしないでください。
依存は親のせいで起こるものではありません。
さまざまな複合的な要因が重なり合って起こっていることです。
 
もちろん、今起きていることに、
息子さんが乗り越えるべき人生の課題はあるでしょうから、
この体験から、どのように、しなやかに前進できるか、
智慧を育む試練と受け止めてみてください。
 
今は辛いでしょうが、出口のないトンネルはないことを信じてください。
  
 
さて、近年は、寂しさや憂鬱さを紛らわしたり、
気持ちを高揚させたりするのに、睡眠剤を
大量摂取する若者が増えているといいます。
 
現実に直面したくないので、
薬の力を頼ってハイになろうとしてしまうのですね。
 
そして、そのような薬が簡単にネットで手に入ってしまう…
このような状況を許している社会を憂いている専門家もいます。
 
息子さんがどのような睡眠剤を、またどのような
ルートのものをネットから入手し摂取しているかはわかりませんが、
 
種類によっては、オーバードース(過剰摂取)で
著しく健康を害すこともありますし、
何よりゆかさんが報告されているように、
異常行動によって社会的な調和を著しく崩してしまいます。
 
薬物乱用は、寂しいから始めたのに、
さらに人が離れていってしまうという
悪循環をもたらしてしまうのですね。
 
さらには、認知機能の低下や、薬物依存などの問題も生じます。
 
この悪循環を断ち切るのに、
まず、今ゆかさんが親としてできることは、
親の愛あるコミュニケーションや関わり合いよりも、
愛ある行動=「治療」を受けさせることです。

1日も早く受診して、治療を開始することです。
 
息子さんがすでに薬物依存の場合、
素人の判断で支援するには限界がありますし、
母親一人で管理できることではありません。
 
息子さんに起きている問題は彼の性格のせいでも、
親の育て方のせいでもなく、
脳神経の異常によるものです。
 
かならず専門家との連携をしてください。
 
素人判断で、一気に薬をやめさせようとするのも、
危険が伴う場合がありますから注意が必要です。
 
お母さんの持つべき勇気は、
息子さんの治療をさせることと知ってください。
 
精神科で、薬物依存の本人や家族のための
自助グループがある医療機関もありますから、
通えそうなところを調べてみていちど足を運んでみてください。
 
そのような自助グループでは、専門家のファシリテータがいて、
適切にグループが進行されるよう安全な場を与えてくれます。
 
また、依存のメカニズムや対処法などの教育も充実しています。
 
一人ではない、というつながりは、
息子さんやゆかさんにも前進する力を与えてくれることと思います。
 
一人でがんばらず、人の和の力を活用してみてください。 
応援しています。
 
          
ーーー

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Q:いつも本当に心にしみるアドバイスありがとうございます。
 
我が家は2人の息子たちが巣立ち、夫婦だけになりました。
 
子育て中は日々の仕事や生活に追われ、
必死で生きてきたという感じでしたが、
急に時間にもお金にも余裕ができ、
自分の好きなことができるようになったのですが、
 
ぽっかり穴があいたようで、
最近ようやく家の片付けを始めました。
 
ところが、押し入れから子どもの物がいろいろと出てくると、
あーもっと一緒に遊んでやればよかったとか、
もっとこんなことをしてやればよかったとか、
後悔ばかりが出てきて、とても悲しくなります。
 
今さらどうしようもないことですが、
今ならもっと充実した子育てが出来ただろうにと思うばかり。
  
子育て中、どちらかというと子どもにもドライな方だったと思いますが、
次男が進学で家を出た時は毎日毎日泣き暮らしました。
  
自分がこんなふうになるとは思ってもみませんでした。
特に次男には寂しい思いをさせたなぁと後悔の思いが強いのです。
 
また、長男は結婚して近くに住んでいますが、
長男が大学受験の時は、主人のリストラで、
一人暮らしがしたいと言った長男の希望を叶えてやることが出来ず、
申し訳ない思いが残っています。
 
これからどうやって吹っ切って、明るく生きていけば良いのでしょうか?
 
何かアドバイスがあれば、よろしくお願いします。
 
 
【いち・50代・会社員】
 
―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ
   
まずは、お二人の息子さんが巣立たれたこと、
息子さんにも、いちさんにも、心からおめでとうございます。
  
大きな、とっても大きな人生のお仕事を成し遂げられたと思います。
   
会社の仕事には正解があるかもしれませんが、
子育てというのは正解がありませんね。
   
ですので、振り返って後悔ばかりが出てくるのも
ある程度は仕方のないことだと思いますし、
多くの親がいちさんと同じような思いをされていることと思います。
 
「今ならもっと充実した子育てができたのに」…そう思ってはみても、
いざ、実際に今、目の前に、小さかったころの二人の男の子が
タイムスリップして現れたのなら、
やはりいちさんはあれこれ忙しくなって、
その日その日、その場その場を過ごすのに
精一杯になるのではないでしょうか。
  
ゆとりがあるから考えられることがありますが、
子育てというのは振り返るゆとりも無い中で、
その瞬間その瞬間のベストをつくす試練といえるのではないでしょうか。
  
ですので、いちさんはあのときのベストを尽くしていますから、大丈夫です。
   
悩まないようにするには、
あのころのように振り返る暇もないくらいに人生を何かで埋めることです。
  
もちろん、問題探しではなく、
いちさんに喜びをもたらすものに目を向ける良い機会です。
   
これまで子どもたちのことばかりに注いできた愛あるいちさんのエネルギーを、
ご自身の中に潜む子ども心に注いであげてください。
   
楽しいこと、うれしいことが大好き、好奇心旺盛なリトルいちさんの、
まだ芽が出ていない種のお世話を丁寧にしてあげてください。
   
私たちひとりひとりの中に、生まれながらにして
喜びや幸せを感じる種は宿っています。   
それを信頼して大切に育んであげてください。
 
いうなれば、いちさんの中の、新たな子育てのはじまりかもしれませんね。
 
また、息子さんたちとの関係も、時を経て後悔することのないよう、
今の関わりを大切にされますように。
 
          
ーーー

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