子育て・教育

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Q:今日は息子のアトピーと面倒くさがりについて相談します。

生まれてすぐアトピーと診断され
今小4ですが今年の夏から酷くなってきて
薬を塗ろうとしても嫌がって塗らしてくれなかったり
宿題も出来るのに面倒くさいと言ってやりません。
歯磨きなどもです。

去年の夏はプールに入れるくらいキレイでした。

2学期の始業式に宿題をやってないからと
学校に行きたくないと言って
手が付けられなくて休ませました。

その日の夕方学校の先生と話した所、怠学だと困ると言われて
しばらく様子を見ることになり、その後学校は休んでません。

なんでも面倒くさいと言うのが気になり
声掛けなどいい方法があったら教えてください

よろしくお願いします

【さとっち・40代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM:川畑のぶこ

息子さんのアトピー、大変ですね。
私自身も生まれた時からアトピーを持っており、
今ではかなり改善されたものの、ストレスや睡眠不足などがあると
かゆみが出るのでその辛さがよくわかります。

また、息子さんの何もやりたくなくなる気持ちも、よぉーく!わかります!

歩いたり動いたりするだけで、体のあちこちがピリピリ痛かったり痒かったり、
皮膚が破れて滲出液が出たりするともう、動きたくなくってしまうのですね。

とくに夏は、温もることによって、病変部の真皮から誘導されるアーテミン
と呼ばれる神経栄養因子(正常な皮膚には認められない)
が痒みを引き起こしますから、悪化しがちです。

皮膚が悪化すると、見た目にも、
周囲から「醜い」「気持ち悪い」とかと思われるだろうと、
人目も避けて内にこもりたくなります。

もともと積極的だった人が、アトピーが悪化するにつれて
消極的になるのはよくあります。

彼らは決して不真面目さから怠けているのではなく、
心身の痛みや苦しみを回避しようとして必死なのです。

アトピーの患者さんの中には、
周囲の理解が得られず、孤立無援状態に陥って、
だんだん引きこもり、やがてうつを発症する人も多くいます。

あまり知られていませんが、
アトピーとうつ病は相関関係にあることが明らかにされています。

皮膚の炎症ばかりに目が行きがちですが、
多くの患者さんがそのストレスから心も消耗しているのです。

痒み、痛み、見た目、どんなに一生懸命取り組んでも
功を奏さないどころか、むしろ悪化していくステロイド治療、
周囲の無理解…気分が重くなることのオンパレードです。

周囲からも「(たかが)皮膚病でしょ」と軽く見られがちで、
問題を助長していますが、さらなる問題は、
本人もそのような周囲の価値観の影響も受けて、
「皮膚病ごときで悩んでいるなんてダメだ」と、
辛がる己にダメ出しをして自責感を募らせてしまうことです。

これは負の連鎖です。

アトピーは症状によっては、皮膚の治療だけでなく、
メンタルケアがとても重要になります。

成人や青少年では自殺念慮(死んでしまいたい死にたいと思う気持ち)
が多いこともわかっていますから、
そのリスクを決して過少視してはいけません。

さとっちさんの息子さんの場合、
歯磨きもおっくうになってきているとのこと。

朝もなかなか起きられないということはありませんか?

もしそうであれば、うつの可能性も考えて、
早めにメンタルクリニックなどを受診することをお勧めします。

うつ病の患者さんに「がんばれ!」とか「怠けている」などといった
アプローチは誤りで逆効果ですので注意してください。

彼らは怠けていません。

彼らに必要なのは、頑張るための激励ではなく、苦しみの理解です。

息子さんの身体面のみならず、心理社会面も含めて、
学校と医療と家庭とが連携して彼をサポートしていくことが大事です。

標準的な治療のみならず、代替補完医療や
統合医療的なアプローチも存在しますから、
息子さんに合う治療をぜひ検討されてください。

統合医療施設で、私が定期的にアトピー患者さんにカウンセリングを
行っている医療機関のURLも掲載しておきますので
ご参考にされてください。

ナチュラルクリニック21

http://www.nc-21.net/

ーーー

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Q:いつも川畑先生の的確かつ、心が癒されるお話、アドバイス等を
このメールマガジンで拝見し、感銘を受けております。

私は夫を5年前に亡くし、現在高1の娘と二人暮らしです。

私の悩みは、自分と全く正反対の性格の娘への
対応の仕方がわからないことです。

私は外交的で、学生時代から運動部に所属し、
いつも友達と遊びに行ったりしていましたし、
今でも習い事やサークル活動に参加するなど、
人と接することが好きな性格です。

しかし、娘は亡くなった夫に似て、人見知りが激しく、
学校でも友達が少ないのか、休日はどこにも出かけず、1日中家にいます。

夏休みなどの長期休みもほとんど出かけません。
家ではスマホゲームや、好きなイラストを描いて過ごしているようです。

私は、人間は人と接し、いろんな見聞を広げることで成長すると思いますし、
特にうちは一人っ子なので、
友達付き合いなどで人とのコミュニケーション術を学んでほしいと思うのですが、
友達がいない娘に、友達と遊びに行きなさいと言うわけにもいかず、
ただ放置している状態です。

週にわずか2回しかない、イラストのクラブすらも、楽しくないと辞めるようです。

学校だけは休まずに行っているとはいうものの、
このままでは、人間的に何も成長できず、いざ社会に出たときに、
コミュニケーションがうまくいかず会社を辞めたり、
引きこもりになったりするのでは、と心配しています。

ひとり親としての自分にも自信が持てず、
どのように性格の違う娘と接していいのかわかりません。
川畑先生のアドバイスをいただけたら幸いです。

【まこ・40代・パート】

―――――――――――――――――

A:

ご自身とまったく正反対の性格の娘さんとお二人で毎日過ごされ、
娘さんの社交性のなさやひきこもりが心配なのですね。

たしかにそれがひきこもりの場合、
助けの手を差し伸べることは大切になってくるかもしれませんが、
もしかしたら娘さんは引きこもっているのではなく、
ご自身のニーズを満たしているだけかもしれません。

臨床カウンセリングの現場では、
社交的でお世話好きなお母さんが、静かで内向的な娘の手を引き、
「おかしい!」と息巻いて相談にくることが少なくありません。

もちろん、日頃は社交的でよく喋る娘がある日を境に、パタリと、
あるいは徐々に人々との関わりを絶ったり、無口になったりする、
それが長期にわたり続くようであればこれは助けが必要なサインです。

ただし、日頃から物静かで一人でいる時間を好む傾向のある人、
それが苦にならない人は、病的だからそのようにしているのではなく、
ただそうしたいからしていることが考えられます。

お母様のように、人と頻繁にかつ闊達に交流することで
心のエネルギーがチャージされる人もいれば、
ひとりの時間と空間、自分自身の世界に浸ることで
心のエネルギーを満たす人もいます。

そのような人は思慮深く想像力が豊かです。
人が退屈してしまうような作業なども
粘り強く取り組むことができたりします。

イラストがお好きとのことですから、
おそらく彼女もそんなひとりなのではないでしょうか。

娘さんは友達がいないのではなく、
少人数(もしかしたら1人や2人)はいて、
その人たちとは調和的に関わっており、
それで十分に心が満たされているのではないでしょうか。

それ以外の人々と関わることにニーズがあるのに
それが出来ないのなら助けは必要ですが、
そもそも本人にその欲求がないのに、
周囲の価値観からその欲求を持てというのは
少々横暴で無理な話です。

私たちは自分と異質な人間を無意識なうちに
排除しようとしてしまいます。

でも、どこかでそのような自分に無い部分も
自分の中に統合していく必要性を感じているからこそ、
互いに魅かれたりもします。
きっとご自身がご主人と一緒になったように。

娘さんは学校だけは休まず行っているとのことですが、
このこと自体が彼女の中ではバランスがとれている証かもしれません。

彼女が社交的になることは、お母様が人と関わらない努力をするのと
同じくらい苦しい取り組みかもしれません。

大切なのは、彼女のニーズを知り、それを理解すること、そして
彼女自身がそのニーズを満たして良いと受け入れてあげることです。

一人の時間が大切なら、その時間をお母様も大切にしてあげてください。
すると彼女の心のエネルギーが充電されて、
「さて、たまには人と交わってみるかな」と
あまり得意としない分野にも時間を費やすゆとりが出てくるでしょう。

正反対の性格の娘さんが人生に現れたことはお母様ご自身に
多様性を学ぶよき機会を与えられているととらえてみてはいかがでしょう。

人とさほど会話をしなくてもよい仕事も世の中にはたくさんあります。
自分の個性と仕事をマッチングするも可能です。
社交的では無いけれども、必要に応じて会話はできるし、
静かで思慮深い彼女の個性を受け入れてみてください。

ご自身と娘さんとの人間関係が豊かになると思います。
娘さんも「私は私で良い」と自己肯定しやすくなるでしょう。

その結果、人と交流することへの抵抗も少なくなるのでは無いでしょうか。
ぜひ今後も、愛ある好奇心をもって大切な娘さんと接してみてください。

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Q:0歳児と3歳児を家でみています。
3歳児は女の子で4月生まれなのでもうすぐ4歳になります。
この4月から年少です。

0歳児は5月生まれなので、
一年近く2人育児を家でしてきました。

主人にも実家にもある程度は手伝ってもらっていると思います。
生後半年くらいは実母の精神的調子が悪く無理でしたが…

ですが、入園まであと少し、と言うところにきて、
精神的、肉体的に限界を感じでおります。

調子の良い時は子供にも優しく、というか余裕を持って接せられますが…
少し疲れてくると、やっぱりイライラしてしまって、
気分で子供への態度が変わってしまっている気がして…

こんなのでは子供に良い影響無いよな…と
落ち込みと不安がやってきて、
そんな自分にもイライラしてしまってりして、
頭と気持ちは内へ内へ向かってしまって、もう悪循環…という感じです。

もともとうつ病も患ってますし、
色々精神科医の方などの本を読んで、すこーしだけ楽になってきたかな、
と思いつつも、ツライ、と感じる時もまだまだあります。

色々本を読むと、長らく気分変調症、というものを患っていたのかな…
という感じです。

それを主人や実家にも知っていてもらっていないのも少ししんどいです。

でも診断された訳でも無いし、
それを理解してもらう、っていうのは難しいようにも感じでいます。

甘え過ぎかな…と。
まとまらない文章ですみません。

とかくこんな自分が一番長く子供の面倒を見ていることに
すごく不安を覚えることがあります。

やっぱり子供の将来に悪影響があるのでは…と。

不安定な時は子供の少し反抗的や
ちゃんとして無い態度をみると、
自分のせいだ!っとなって余計イライラ不安が増します…

少し前よりはマシですが…
そんな事を思いながら子供に接するのも嫌だし、
いったいどうすれば良いのでしょうか…
皆こんなものなのでしょうか。
私がやっぱり至らないのでしょうか。

【希美(匿名)・30代・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

0歳児と3歳児をご自宅で一人でみていらっしゃるのですね。

この年齢だと二人ともとっても手のかかる時期ですから、
ものすごい仕事量だと思います。

おそらく希美さんは寝る暇もない日もあるでしょうし、
いったい今日は何曜日だろう?
最後に自分の食事をしたのは何時だっけ? なんて、
24時間当直勤務状態が続いている日々ではないでしょうか。

そのような中、頼る人がおらず、
すべてを自分でやろうとしているのなら、

憂鬱になったりイライラしたりすることは当然のことです。

ですので、ご自身を責めるのをやめましょう。
そして、頑張っている自分を褒めてあげましょう。

育児は「母親なんだから当然のこと」なんて、
周囲から承認されることが少ないかもしれませんし、

母親自身が自分に対して
「当然なんだからできないのがおかしい」
と厳しくなりがちです。

でも、出産や育児はとっても、と~っても大きな仕事ですし、
希美さんの状態に共感している母もたくさんいると思いますので
そのことを忘れないでください。

希美さんは以前うつ状態だったとのことで、
もしかしたら、なんでも一人で頑張ろうと
背負い込んでしまうタイプなのかなと思いました。

家族も周囲の人々も忙しいしのだから、
自分のことで迷惑をかけてはいけないと、
気を使ってきたのではないかと思います。

でも、繰り返し、育児は大きな仕事で
すべてを一人でこなせるものではありません。

ですので、まずは助けを求める努力をしてみてください。

いままで耐えることに使ってきたエネルギーを、
助けを求めるために使ってください。

どちらも努力を必要としますが、
後者の方がいまの希美さんにとっては建設的な努力です。

ご主人やご実家の家族が理解に苦しむかどうかは
伝えてみないことにはわかりません。

もしかしたら理解を示すかもしれませんし、
たとえ理解できなくても、そのための努力はできるかもしれません。

いずれにせよ、希美さんの思い通りの反応や対応を相手がしなくても、
希美さんが辛い状態にあるのだということを共有しておくこと自体に
価値があります。

これはわがままや甘えではなく、善処です。

オーバーキャパが続くと、
やがてあらゆるものとの関係性に破綻をきたします。

ご自身の肉体的、精神的、社会的限界をきちんと尊重して、
賢く対処するためにも、
感情の矛先が罪のない子どもに向くことは避けるためにも、
助けを求めてみてください。

地元の保健福祉科を訪れて、
子育て支援について相談するのも良いです

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Q:中学二年生の娘に何と声をかけたら良いのかご相談します。

娘は学校の生徒会で副会長をしています。
一年生の時は書記をしたので、生徒会は二期目になります。

3月の卒業式では生徒会の他の二年生が送辞を読み、
新年度4月の入学式では
生徒会長が一年生を迎える言葉を読むそうです。

送辞を読むお子さんは生徒会は一年目で
先生から勧められて立候補したそうです。

娘は立候補するまで迷い、先生からは
「自分がふさわしいと思うのか」とまで言われたそうです。

成績も良くないし(たぶん先生にも従順ではない)
娘はふさわしくないと、先生は判断したのだと思っています。

選挙で当選はしたものの、後から入ったしっかりした子に大役をまかされ、
二期目ではありながら自分には仕事が回ってこなかった娘に、
今回のことをどのように受け止めたら良いか話すのに悩んでいます。

娘本人はかまわないことと言いますが、
それについては話したがらず多分傷ついていると思います。

私から先生に「生徒会でご迷惑をかけていないでしょうか」
と聞いたこともありました。

「見捨てることはありませんから」という返事にやや困惑しましたが、
面倒見てくださっていると受け止めていました。

昨年は会長と副会長が送辞と迎える言葉を読んだそうですが、
今年は副会長には不適任ということなのでしょう。

こういうことになった経緯については
先生からは話はなく、娘も聞きたくないと言います。

部活動でも二年生で一人だけベンチを温め、
一年生が試合に出ていることも良くあり、
生徒会に自分の輝ける場を求めていたのだろうかと思うと
可哀相に感じます。

書いてみると成績、部活、生徒会とどれも良い所なしのようですが、
性格は明るく素直です。

立場のない出来事の受け止め方について
アドバイスいただきたく、よろしくお願いいたします。

【ふたば・50代・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

傷ついているであろう娘さんへの
声のかけかたに困っていらっしゃるのですね。

ふたばさんの愛と優しさが伝わるご相談内容です。

まず、今回のことで本当に傷ついているのは娘さんなのか、
それともお母さんご自身なのかを
確認してみるのが良いかもしれません。

もしかしたら、娘さんの中では
そこまで大きいことなのかどうかがわからず、
残念ではあるものの、心の中である程度の折り合いがついている
可能性もあります。

運動(部活)も成績も、年齢で評価があたえられれば楽ですが、
そうでないように、生徒会の運営も年功序列ではなく、
能力相応の者や意欲のある者に役がまわるしくみである場合、
娘さんは単に社会学習のよき機会を得ているだけなのかもしれません。

「自分が相応しいと思うか?」と尋ねられた時に
「はい。相応しいと思いますし頑張ります。」
と堂々と娘さんが答えることも可能だったわけですが、

それをしなかったのは、もしかしたら、娘さん自身が
他の人のほうがより適任であると感じていたからかもしれません。

全員がつきたい役につけたに越したことはありませんが、
ポジションの数が限られている場合はそうはいかないのが世の中です。

機会は平等に与えられますが、
能力による評価は平等に与えられるわけではなく
公平に与えられるということですね。

悔しいことはあってもよい。
そこからまた学びを得て前進すれば良いというおおらかな姿勢が
必要かもしれません。

無論、2年生が送辞を読むのではなく、
早くから生徒会にいた者が読むという年功序列が生徒会のルールで、
娘さんがその権利を侵害されている、あるいはどう見ても
娘さんの方が相応しいのに先生のパワハラによって機会が奪われて
いるため傷ついているということであれば別な話です。

その場合は、生徒会の中で再度ルールについて
確認し合うようサジェスチョンすることも可能でしょうし、
親が出て行く必要がある場合(たとえば、精神的ショックが大きく
 娘さんの日常生活に支障をきたしているなど)は、

「ご迷惑をおかけしていませんか」と尋ねるよりも、
「不当な対応に傷ついているように見えるのですが、
娘が何かしたのでしょうか」と確認することが適切でしょう。

もういちどこの辺を整理してみることをおすすめいたします。

娘さんが送辞を読もうが読むまいが、
成績が良かろうが悪かろうが、
運動が出来ようが出来まいが、
娘さんが大切な存在であることが伝わることが大事だと思います。

お母さんが送辞の役を娘が得なかったことに敗北感を抱いている場合、
その問題をわざわざ取り上げるほうが、
あえて娘さんの敗北感を深めてしまうかもしれません。

お母さんと娘さんとの関係においては、
送辞を読もうが読むまいが、
あなたがいろいろなことにチャレンジして一生懸命取り組んでいること
自体が素晴らしいこと、何者かになる必要はないこと、
あなたがいてくれるだけで嬉しいことが伝わることが大事かと思います。

そっとしておく(声をかけない)というのは、
今回のことが本当にたいしたことではないと信頼している証となるでしょう。

ーーー
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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、アネモネさん(42歳・会社員)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
10歳の次女は感情の起伏が激しく、嫌なことがあると突然叫び、
地団駄を踏み、暴言を吐きます。
私に対して発狂しながら「宿題終わってない!無理!」などと訴えてくるので、
なだめたり叱ったり、色々な方法で対応をしてきましたが、
この子の感情の表現方法だからと気づき、怒らずに、
手伝えることは手伝ってあげると、だんだん落ち着くようになりました。



ですが、発狂することはなくならず、ほぼ毎日起こります。

最近、下の家の方から音の苦情を言われてしまったので、
気をつけようねと話し合った矢先に嫌な事があり、
誕生日にもらったカードやプレゼントを床にばらまいたり、
放課後、宿題をせず遊んでいて、夜の10時ごろになって
「今から宿題なんて無理、学校行かない」と叫び出したりという事が続き、
私も怒ってしまい、激しい言い合いになりました。

次女が保育所の頃からこのような調子ですが、彼女は私が大好きで
(パパの事は嫌いと言います)、私も娘は大好きなので、
けんかをしても話し合い、泣いて仲直りをしてきました。
ですがこの数日で、私が精神的に参ってきてしまいました。


素人の見解ですが、娘は色々考えすぎてパニックになっているような印象です。
宿題もやってしまえば1時間もかからないのに、
やらずに「できない」と焦っています。
まだ宿題が終わってない自分に対する怒りのようなものも感じます。


長女に対するライバル意識もすごいです
(長女は手がかからず、これまで叱ったことがほとんどありません)。
私が仕事で放課後は家にいないので、寂しく甘えたい気持ちもあると思います。

学校の先生によると、学校ではそのような事はなく問題なく過ごしているそうです。
本人によると学校では友達に気を使っていて、
ストレスで、家でイライラしてしまうそうです。



どうしたら良いのかわかりません。娘に対してどのように接したら
いいのか、アドバイスいただけないでしょうか。
~~~~~~~~~~~

大変ですね。10歳だともう大人になる途中、思春期で、これからまた反抗期も
やってきますね。今は、このような第二次性徴の反抗期だけではなくて、
5~6歳から10歳ぐらいまでにも中間反抗期のようなものがあるという説も
ありますから、アネモネさんはずっとこの次女さんの反抗期、キレてしまう状態
にお付き合いなさってきているのですね。消耗も激しいことでしょう。

ただ、アネモネさんご自身「素人の見解」とおっしゃっていますが、
母親の直感は本当に正しいことが多いですから、アネモネさんのご体験や
観察から、もう答えが出ているのではないかなと思います。

学校では特に問題なく、でもいろいろ考え過ぎてパニックになっているような
印象ということで、すごく繊細な次女さんなのでしょう。

学校でも落ち着きがなくて大きい声で叫んでしまう、友達とうまくいかない、
コミュニケーションがとれない、というような場合は、発達障害の可能性も
ありますが、アネモネさんの次女さんの場合は、学校ではまったくそのような
問題はなくて、むしろ本人は友達に気を使っているということなので、
過剰適応かと推察します。
要は、相手に合わせ過ぎてしまっていて疲れているということですね。

なので、娘さんには「そんなに合わせなくていいんだよ」「いい人やらなくて
いいんだよ」というメッセージが、家庭内で、言語的にも非言語的にも
伝わっていくといいのではないかなと思います。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、しのさん(50代・パート)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
男性に対する嫌悪感に苦しんでいます。

家族、職場と私を囲む人間関係はほとんど男性です。
夫、息子は物を溜め込むタイプ。個人事務所の雇い主は体が不自由な事も
あり、ほとんど丸投げ状態です。男ってズルい、自分でやろうとしない、
という思いにいつもたどりついてしまいます。

自分にゆとりが無いのだなと思いますが、何かあるたびに、
「また男だ」と嫌悪感を感じると共に自分の愛の無さに嫌気がさします。
男性はうまくおだてれば良いと聞きますが、わかっていても癪に触って、
誰が言うものかと思い、故意に言わない自分がいます。


雇い主に対しては、私の学生時代から障害を持った父親に対しての感情が
湧き上がってしまいます。自分は障害者だからという言葉とともに、
家族に言う事を聞けと主張していた父親と、専門職としての裁量が
無くなっている事を認めようとせず、身体が不自由な事を言い訳に
仕事を丸投げする雇い主が重なり、怒りが抑えられなくなります。

父は父、上司は上司であるし、同じような環境を選んだ自分には、
そこに学びが有るのだと思ってはいますが、怒り、諦めから抜け出せない
自分がいます。夫が、自分の母親が第一で何も言えなかった態度も、
父親に重ねてしまいます。

父親も夫の親も亡くなっているのに、消えない嫌悪感にずっと苦しむ
自分から何とか抜け出したいのですが、堂々巡りです。
~~~~~~~~~~~

苦しみがひしひしと伝わってくるご相談です。
しのさんは、男性に対する嫌悪感で苦しんでいらっしゃるということですが、
おそらく、そんな自分に対する嫌悪感も重ねておありなのではないでしょうか。

まず、もうご自身でも気づいていらっしゃるとおり、上司とお父様を重ね
合わせてしまう現象。これを、心理学では「転移」といいます。

自分の幼少期に非常に重要だった人間関係(親が多いです)において
相手に対して抱いていた感情を、現在ある似たような状況において、
その相手に投影してしまい、同じように感じてしまう、同じ感情を持って
しまうということがあるのですが、しのさんにもこの転移現象が起きて
いて、苦しいのでしょう。

「父は父、上司は上司であるし、同じような環境を選んだ自分には、
そこに学びが有るのだ」と、しのさんはとらえていらっしゃるのですね。
確かにそうだと思います。
ただ、学びがあるから我慢しようと思わないことも学びなのです。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは。川畑のぶこです。

年頭のビデオメルマガで募集いたしましたテーマ「なりたい私」に、
たくさんのお声やご相談をお寄せくださいまして、ありがとうございます!

その中から今日は、やよいさん(43歳・自営業の嫁)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生、いつもありがとうございます。

「なりたい私」ということで… いつも明るく、穏やかなエネルギーに満ちていて、
側にいる人も自然と笑顔にできるような、内面から輝く人でありたいと思います。


が、実際は、些細なことでイライラし、3歳と5歳の息子達にキーキー怒っている毎日です。
眉間にシワ寄せて「ちゃんと片付けなさい」「何回言ったらわかるの」
「静かにしなさい」「早くして」…なんてことばかり言っています。

もっと子供達の「できているところ」「いいところ」に目を向けて、
可能性の芽を摘むことなく伸ばしていってあげたい気持ちはあるんですが、
しつこく話しかけられるだけでウンザリしているというのが現状です。

川畑先生のおっしゃる「愛ある好奇心」を持って優しく接したいのに、
なんだか余裕がありません。
子供達に優しくできていない自分を客観視して自己嫌悪に陥るばかりです。
どうも私は自分のペースを乱されるのがイヤなようです。

もっと、心に余裕を持って、柔軟に対応できる自分でいたい。
穏やかな光を当てられる人でいたい。
どんなところに意識を向けていけば
いいでしょうか?  また、書き換えるべきビリーフがあれば、
教えていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
~~~~~~~~~~~

やよいさん、3歳と5歳の男の子のお母さんなのですね。
本当に大変な時期だと思います。
私も6歳の男の子一人ですが、すごく大変!笑 
3歳と5歳、お二人いらして、よく頑張っていらっしゃるなと思います。

そして「いつも明るく、穏やかなエネルギーに満ちていて、
側にいる人も自然と笑顔にできるような、内面から輝く人でありたいと思います」
という、やよいさんの理想、とても素敵ですね!

……でも、完璧を目指さないことをお勧めしたいなと思います。

注意すべき点は「いつも」というところ。これがネックです。
「いつも」そうある必要はないですね。基本的に穏やかでいたいというのは
よいのですが、ときどき乱れることがあってよい。

ご相談の中に「ビリーフの書き換え」という言葉がありましたが、
「常に」というのが私たちを苦しめてしまいますから、
基本的には穏やかだけれど、時々、自分も子どもと一緒になってキーキーしてしまう、
そういうことがあってもよいという信念の書き換えは、
大事になってくるのではないかなと思います。

3歳や5歳の子どもがいたら、やよいさんがキーキーなさるのも自然なことです。
まったく想定内で問題のない行動ですので、
あまり自分を責め過ぎないようにというのが大事ですね。

「片付けなさい」「何回言ったらわかるの」「静かにしなさい」「早くして」と言ってしまう。
それは仕方のないこと。そして、それ以外に、穏やかなエネルギーのときもあるし、
自然に周りが笑顔になるようなときもある。

ここが大事になってきます。こういうときもあるけれど、こういうときもある。
できるときもあるけれど、ダメなときもある。

なので、バランスを大事にして「いい加減」を目指しましょう。
「いい加減」と言うと、何だか乱暴な気がしますが、「よい加減」で
力を入れたり抜いたりというのができればいいのではないでしょうか。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは。川畑のぶこです。

年頭のビデオメルマガで募集いたしましたテーマ「なりたい私」に、
たくさんのお声やご相談をお寄せくださいまして、ありがとうございます!

その中から今日は、みいさん(50代・パート)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
「なりたい私」とのこと、
私は子どもを信じられる、私自身を信じられる、私になりたいです。


子どもから仕事の悩み事を聞き、心配しております。
知人に話したところ、子どもを信じることとアドバイスをもらいました。

子どもの力を信じたいけど、心配で不安になります。
かといってどうすることが良いのか私が分かるはずもなく、
子どもが出した答えを受け入れるだけと思っているのに、不安で心配になり、
子どもにどんな言葉がけをしたら良いのかもわからない自分が頼りなくなります。

また、自分を信じたいけれど、その時正しいと思ったことがあとから間違い
だった場合、自分自身のことなら仕方ないと諦めるしかないと思えますが、
子どもとか大切な人を巻き添えにしたらと思うと怖いです。


アドバイスいただけたら嬉しいです。宜しくお願いします。
~~~~~~~~~~~

みいさんのお子さんに対する深い愛が感じられるお悩みですね。

お仕事の悩みということなので、お子さんはもう成人されているのでしょうが、
親というのは、子どもが成人していようがしていまいが心配する。それはもう
仕方がないことというか、ある意味、子を心配するのは親の仕事、と割り切って
しまうのもいいかもしれませんね。

ただし、その度合いが肝心ですね。「大丈夫かしら」「こうしたほうがいいの
ではないのかしら」というぐらいの心配ならいいのですが、その不安が募って
夜も眠れなくなる、食事が喉を通らなくなる、一日中そのことを考えてしまう等、
すなわち日常生活に支障をきたすようなレベルになってくると、
これはちょっと問題ですね。

どうでしょう、みいさんは、心配が募ってしまって不安になって、日常生活が
少々不安定になっているなど、お感じになることはありませんか?

もしかすると、子どもに正解の答えを与えなくてはいけないというプレッシャーが、
みいさんの中にあるのではないかと思いました。

みいさんもおっしゃっているとおり、そのときは正しいと思っていたり、あるいは
実際に正解であったりすることも、時間の経過とともに変わったり、あのときは
違っていた、と後からわかることもありますね。

後になってみないと、それが正解か間違いかということはわかりませんし、
もしかしたら、さらにもっと後になったら、一巡して正解だったということも
あり得るわけですよね。

本当の意味で何が正解かというのは、わかりません。そのときそのときの最善を
私たちが尽して、乗り越えていくしかないのです。ですから、失敗を恐れない姿勢
というのが大事になってくるのかもしれません。そして、そこに不可欠なのは
「信頼する」ということです。

お子さんと、そしてご自身と、「信頼」をベースに関係性を築く方法について、
アドバイスさせていただきますね。

 
続きは、ビデオでお話しします……

==========================
 ★★★引き続き、「なりたい私」大募集!!★★★
==========================

年頭(1月1日)配信のビデオの中で
川畑のぶこからもお願いさせていただきましたが、
あなたは、今年、どんな自分になりたいですか?

「なりたい私」について、ぜひ川畑のぶこに教えてください!
その目標・理想の手前に立ちはだかる「でも、こんな状況が…」
「こんな思いが…」という<足かせ><お悩み>も
併せてシェアしてくださいね。

いただいたご相談の中からいくつかを、1月下旬以降の
ビデオメルマガでご紹介し、川畑のぶこがお答えします。

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現在、外国人の夫と7歳の娘と夫の国で暮らしています。
相談は娘と私自身のことです。

娘に何度も同じ事を注意しても改めようとしない時や、
勉強やピアノのサポートをしているのに真面目に取り組まないことが
続くと、つい感情的になってしまうのです。

感情的になってはいけない、6秒深呼吸して心を落ち着けて、
など分かっているのですが、それでも「ドッカーン」と爆発してしまい、
その後、物凄く自己嫌悪に陥ります。

今日は娘へのイライラとそんな自分に嫌気がさし、
ついに娘の前で大泣きしてしまいました。

子供の前で泣くなんて、心配させてはいけないと思えば思うほど
逆効果で泣けてしまいました。

自分の幼少時は、宿題やお稽古事など親が付いていずとも真剣に
取り組んでいたので、娘の適当さが理解出来ないと同時に、
私の母も厳しかったので、自分は母のようにはなりたくない、
絶対穏やかで優しいママになりたいと思っていたのに、
それが出来ていない不甲斐なさでいっぱいになってしまうのです。

娘は好奇心旺盛な優しい子で、学校でも全く問題なく過ごしています。

もし娘を知っている方が見たら
「こんないい子にそんなに厳しくしなくても」と言われてしまうと思います。

実際、厳しかった私の母にさえ
「あんたの言い方はキツイ」と諭されてしまいました。

泣いてしまった後、娘にぎゅーとハグしながら正直に気持ちを話しました。
そしてもちろん、娘のことが大好きだと。

娘も一緒に泣きながら、
「ママ大好き。ママはママでいてよ。」と言ってくれました。

こんなことくらいで泣いたり感情的になって
子供の気持ちを傷つけて大変情けないです。

どのようにしたら爆発せず、穏やかに子供と過ごせるのか、
具体的なアドバイスや心の持ちようを教えていただけたら幸いです。

【moko・40代・フリーランス】

 
―――――――――――――――――
 
A:

FROM 川畑のぶこ

うんうん、そうそう、と、
6歳児を持つ身として、大きく頷きながら読ませていただきました。

mokoさんの、娘さんを思うが故のイライラや不安が
手に取るように伝わってきます。

よって以下は、mokoさんへのメッセージで
あると同時に、私自身、自分に言い聞かせる
内容であることをあらかじめお断りしておきます。

まず、人間は感情的な動物であるという本質を
素直に受け入れてしまいましょう。

イライラしたらいけないとか、ガミガミ言ってはいけないなどと
抑圧してみても、やがてどこかで鬱積して爆発してしまいます。

おそらくmokoさんもそれを繰り返してこられたことと思います。

残念だけれども、子育てにイライラ・ガミガミ・クヨクヨはつきものと、
ひとまず受け入れてしまいます。

ただし、怒りにまかせて怒鳴るというのが常態化するのは
避けたいものです。

ここで、「怒る」と「叱る」をきちんと区別して、
「怒る」を「叱る」に変える努力をすることを提案します。

怒りは思い通りにならない相手に対して、
自分の鬱積した感情をぶちまけるものであるのに対し、
叱りは教育的な姿勢を伴います。

子どもが自立し、自発的に行動できるために、
より賢くものごとを考え、判断し、自己表現できるようになるために
語気を強く注意やアドバイスをするのが叱るということですね。

たとえ叱っていたとしても、そこに愛が伴っていれば、
子どももその非言語的なエネルギーを感じ取るはずです。

子どもが取り組む必要のあることに、不真面目に取り組まず、
時として親をナメているときには、毅然とした、かつ愛ある姿勢で
子どもを叱るのは大事なプロセスとなります。

これは日頃からお互いの信頼感が育めていれば、
歪んで受け止められることもないでしょう。

そのためには、日頃から相手が愛されていると実感できるように、
愛情表現をしているかが問われます。

また、好ましくない態度を叱るだけでなく、
良い行いや、ありがたい行為に対して、きちんと褒めたり感謝したり
するプロセスは欠かせません。

叱る以上に褒めたり感謝したりする頻度が高いことは大事でしょう。

叱られることは、子どもにしてみれば好まくないものであっても、
健全な成長には必要なことがあります。

無論、親の思い通りにするために叱るのではなく、
我が子が自分らしさを発揮して良い部分はどんどん開発し、
自己実現できるように促すために、克服すべき課題から逃げることなく
真摯に取り組むためのサポートとして行われる必要があります。

我が子らしさとはなんだろう。
自分がそのように成ってほしいと望む我が子像と、
我が子がこのようになりたいと願う我が子像は合致しているだろうか。

これは、折に触れて問うてみると良い質問ではないでしょうか。

あなたのことが大好きだから、
あなたがなりたい自分になるためのサポートを、お母さんは一生懸命する。

でも、あなたよりもお母さんの方が頑張っているのはおかしくない?
あなたは自分のなりたいものになるために、頑張っているかな?
今後、頑張るかな?

母親は自分の幸せを真剣に思っているからこそ、
私を叱っているんだと伝わることが大事でしょう。

そしてきちんと叱ったら、いつまでもくどくどと言わず、
パッと切り替える術を身に付けたいものですね。

あとは、mokoさん自身も日頃から子どものことだけでなく
喜びを多く持っていて、簡単に気分転換ができることは
良好な親子関係を育むのに大事かと思います。

子育てがんばってください。

ーーー
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毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

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