断捨離/掃除・整理・整頓

20220314

FROM 川畑のぶこ

今日は、ミツコさん(50代・女性・自営業)
のご相談にお答えします。

【Q】
私は、70代の女性の家の片付けを
手伝う仕事をしています。

その女性はご主人を早くに亡くされて、
障害を持つ寝たきりの35歳の娘さんと2人
ご実家に戻られて生活している方です。

この家には、女性のご両親
(最近、90代で他界されました)と
60歳で亡くなられた妹さんの物が
大量に残っていて、
家全体のスペースを大きく占めています。

「家の中を片付けて広々と生活したい」
という思いから始まっているのですが、

まず「どこに何があるのかの確認から」と
言って、何年も開けていなかった押し入れ
の中の茶箱や階段下の収納スペースなど、
家中の「開かずの空間」の中身を確認する
だけで、ほぼ一年を費やしました。

「両親の財産をポイポイとは捨てられない」
「うんとお世話になった両親や妹の物、
ただ捨てるわけにはいかない」
という思いから捨てる事ができません。

「欲しい人に、できればご縁のある方に
使ってもらいたい」と知り合いに声をかけて
取りに来てもらったり送ったりしていますが、
その量は微々たるもの。
家の中の全体量は一向に減りません。

「親の残した財産」「志半ばで他界した
妹の財産」で埋め尽くされて、
自分自身が窮屈な生活をしているのです。

「自分の服じゃないのよ、両親と妹3人分
の服。これを片付けるのは大変なこと」
「勝手に捨てられない。でも、“時”が来たら
手放せる気もする」と語る彼女と
お付き合いさせていただきながら、

「亡くなった大切な家族の大量の物と
どう向き合ったらいいのか」
の答えを模索しています。

自分のものではない、亡くなった家族の
大量の高級な衣類の片付けについて、
どう考えたら良いか教えて下さい。

 
【A】
消費期限の切れた食材などと違って、
思い出の物を手放すというのは
とてもハードルが高いことですね。

物には、持ち主だった人の姿を
投影してしまいがちです。

そして、その物を捨てることイコール
相手を捨てること、というような関連付け
が私たちの中で起こってしまうのです。

このクライアントさんは今、
とても寂しい気持ちなのだと思います。

そのような状況下においては
捨てる・捨てないの話をする前に、
心理的ケアを施すことが必要です。

まずは、「捨てられないこと」を責める
のではなく、全肯定してあげてください。

遺品整理への向き合い方・考え方について
心理療法の観点からお伝えします。

続きは、ビデオでお話しします……

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Time,For,Change,,Concept,Of,New,,Life,Changing,And,Improvement

FROM 川畑のぶこ
 
―生き残る者とは、強い者でもなければ、知性のある者でもない。
変化に適応できる者が生き残るのだー

ダーウィンの言葉として世に紹介されている有名な格言です。

生物は自然淘汰されながら進化していくという学説は
あまりにも有名ですが、この説得力ある言葉には
ハッとさせられる人も多いことと思います。
私もそんな一人でした。

ちなみに、先日子どもが受験を検討している学校の校長先生も、
説明会の壇上に大きく投影されたパワポ画面いっぱいに、
ダーウィンのこの格言を紹介していてました。
(そして私も「そうそう!」と頷きまくっていました)
 
がしかし、実はダーウィンはそんなことは言ってないのです。

しばしば偉人は、
「誰それがこう言った」なんて使われてしまうことがありますが、
調べてみると 、「いや、そんなこと言ってねーぞ」
なんてことが結構あるものです。

権威の言葉を借りることで自説が説得力を増すため
(なので私もよく引用しますが)、
とりわけ、メディアやビジネス畑などでは、
さまざまな情報が都合よく解釈、編集、
ときとして歪曲されたりしている印象があります。

研究畑に足を踏み入れるようになって、
なにかと情報の出処を調べるクセがつき、
今回も原著を引っ張ってこようと調べてみると、
引用元とされているThe Origin of Species(種の起源)に
そんな一文は見つけられないのです。

で、“False”(誤り)のキーワードをつけて検索すると、
ケンブリッジ大学のダーウィンの書簡プロジェクトなる
サイトにたどり着きました。

↓↓↓気になる人はどうぞ
https://www.darwinproject.ac.uk/people/about-darwin/six-things-darwin-never-said/evolution-misquotation

「ダーウィンが決して言っていない6つの格言」のテーマに、
当格言がしっかり含まれていました。

なぜ、このような格言がダーウィンのものとして流布されたか
の経緯が書かれていますが、
もともとは1963年、ルイジアナ州立大学の経営学者で
マネジメントとマーケティングの教授であるメギンソンが
ダーウィンの種の起源に独自の解釈を加えて著した内容のようです。

それが、あちらこちらで引用されるようになり、
USA Todayなどアメリカの大手新聞もダーウィンの言葉として
紹介していますし、カリフォルニアの科学博物館の石床にも
Charles Darwinの格言として刻印されて(しまって)いました。

ここまで世を巻き込むとは、
さすがはマーケティングのプロと言わざるを得ません。

私達はシンプルで覚えやすいフレーズは
心に刻印されやすく、影響を受けやすいのです。

サウンドバイトと呼ばれる、政治家などがよく使う
シンプルで繰り返されるフレーズ(たとえば、有名な“I Have a dream…”)
などは主張を印象づけるのに有効と言われています。

かくして、ダーウィンのものとされた、実際は経営学者による言葉は、
淘汰されずにある種進化してサバイブしたのですね。

もちろん、誰が言ったに関わらず、
普遍性を秘める要をついた内容であるからでしょう。

進化の過程で生き残る言葉や概念というのは、ポイントが明確で、
シンプルで、繰り返しやすいものなのかもしれません。

これは、概念が時代に適合したというより
むしろ、どの時代や過程にも適応しやすい概念ということでしょう。

これは断捨離の概念に通じるものがあります。

無常なこの世で、大切なものを見極め、守りつつも、
常に変化に柔軟に対応する=生き残れる心を育むことが大切ですね。

ちなみに、今年の断捨離祭りのテーマは「現状打破」です。

現状にしがみつかず、変化に柔軟に対応する心を共に育みましょう。

– 川畑のぶこ

 
 
ーーー
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Q.初めまして。
メルマガ、いつも新たな視点を得られ、
興味深く拝読しております。
   
さて、主人が55歳で亡くなり1年半経ちました。
   
相続や仕事のことはひと段落つきましたが、
主人が好んで着ていた洋服や帽子、
靴下、靴、等をなかなか処分できません。
  
これらのものに自分のエネルギーを
費やしているとは理解しているのですが、
執着がなかなか捨てられらません。
 
このまま囲まれて過ごしていたいと思ってしまいます。
 
そう考えれば考えたで、
それでいいのか、、、、と考えてしまいます。
 
どう考えればいいでしょうか。
 
 
【こうちゃんのまま・40代・女性・経理】
 
 
―――――――――――――――――
 
 
A:FROM 川畑のぶこ

ご主人が他界されて1年半の月日が経つのですね。
 
この時間を長いと受け止めるのか、
短いと受け止めるのかは人それぞれかと思います。
 
こうちゃんママさんはこれまで
ご主人なき後の相続や仕事など
事後手続きに追われていたことと思います。
 
そう、きっとこうちゃんを必死に育てながら…
   
大切な伴侶や家族を失った後というのは、
底しれぬ喪失感の中にも
「頑張らねば」ならないことが沢山ありますね。
  
こうちゃんママさんがおっしゃるように、
手続き的なことや子育てなどで
「悲しんでる暇ではない」と、頑張ることもですが、
悲しみや苦しみの感情に圧倒されないよう、
無意識に感情を抑え込んでしまうこともあります。
 
これは、私たちは自己防衛策として、
感情に出来るだけ向き合わないよう
(それでも涙は溢れ出てしまいますが)、
ごまかすのに忙しくしたり、
別なことを考えようとしたりします。
 
このことが効果があるといいのですが、
私たちの無意識に抑圧された感情は、
いつでもはけ口を求めています。
 
もし、こうちゃんママさんがこの1年半
まだどっぷりと悲しみに浸る時間が
取れていないのであれば、
どうかその時間をとってあげてください。
 
感情に圧倒されそうになるかもしれませんが、
きちんとそれを乗り越えるちからを
こうちゃんママさんは持っていますので安心してください。
 
 
夫なしに生きていけるのか…
子どものことや経済的なことはどうしたらいいのか… 
この寂しさ苦しさが一生続くのか…
 
寂しさ、悲しさ、孤独、不安、恐怖を避けようとせず、
素直に感じていることを感じつくす時間をとってください。
 
このプロセスはこうちゃんママさんの
癒やしに大切なものです。
 
そして、悲しみを味わいつくしたら、
心の中でぜひご主人と対話をしてください。
 
 
こうちゃんママさんは
ご主人に手を合わせることがありますか?
 
そうであれば、彼はもう存在しないものではなく、
どこかはよくわからないけれど存在していて、
今でも愛する妻と子を見守っている存在
として受け止めていることでしょう。
 
そのどこかにいる彼と意識的に関わり合ってください。
 
ご主人とのつながりを感じる努力で、
さりげない日常のあちらこちらに
彼の愛ある息遣いを感じられるようになるかもしれません。
 
終わりなのではなく、これまでとちがうかたちのつながりを
発見できるようになるかもしれません。
 
そのことで、彼のモノに過度にしがみつく必要も
なくなってくるのではないでしょうか。
 
 
このように、服を捨てるべきか、とっておくべきか、
ということは二の次であることが
おわかりいただけることと思います。
 
こうちゃんママさんが、今もご主人のたましいと共にいて、
こうちゃんと温かい日々が送れますように。

 
ーーー
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Q.こんにちは。いつもメルマガを拝読させて頂いております。
主人との関係で悩んでいる者です。

でき婚で一緒になりましたが、
妊娠が判ったときから関係は良くありませんでした。

そんな状態で結婚しても幸せにはなれないと思っていたので、
結婚をするつもりがないなら子供は産めないと思っていました。

私は話し合いたかったのですが、
主人は私を避け話し合いはできず、堕胎もできず入籍しました。
出産後も関係はもちろん良くありませんでした。

子供が3歳の時に私から家を出て別居。
出ていった当日は驚いたようで連絡をしてきましたが、
その後は連絡なく3年が過ぎ、
子供が小学生になる前に決着をと離婚調停を申し立てました。

主人は私の行動に驚き、
当時暮らしていた実家に謝罪に来ました。

精神的にも経済的にもダメージが大きかったため、
離婚の意思を伝えましたが
「改める」とのことで再出発しました。

やはり同じ人間、変わることはなく冷淡な態度、経済的な圧力。
私は後悔ばかりで8年過ぎてしまいました。

独身時代からの服、いらないと思うようなノベルティグッズ、
タダや安いものが大好きな主人。

どの部屋も物で溢れ、目に入れたくない光景にストレスを感じ、
限界とばかりに断捨離を始めました。

私の行動が気に入らないとコミュニケーションを取らず
(普段からほぼありませんが…)、
徹底的に無視するというのがお決まりパターン。
3ヶ月は避けられています。

断捨離して冷静になれるようになり、
相手に対して感情的にならず普段通りに接しています。

こんなコミュニケーションが取れない、
つまらない関係をしている必要があるのか、考えてしまいます。

話し合うにも「話しかけるな!」と言わんばかりに
徹底して生活時間をずらし、
私と鉢合わせしても私の存在はなく目を合わせません。

こんな夫とどうコミュニケーションを取ればいいのか、悩んでいます。

【はな・40代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

私たちは、2人以上で一つ屋根の下に暮らすようになれば、
妥協し合わなければいけない場面は多々出てきます。

ただし、常に一方が妥協ばかりしていたり、
その内容がどうしても妥協できない大きなものであったりする場合に、
良好な関係性を維持するのは難しくなってきますね。

はなさんが結婚生活でこれだけは大切にしたい、
どうしても譲れないというものがあるなら、おそらくその一つが
血の通ったコミュニケーションであることと思います。

夫とのコミュニケーションからは、愛情や思いやりや敬意が感じられず、
ご自分や子どもが大切にされていないと感じてしまうのでしょうね。

これはとても辛いことですね。

ただし、夫ははなさんが離婚調停を伝えたときに、応じず、
謝罪して改めると約束し、再出発したとのことなので、
その表現方法はさておき、
夫なりに、家族は大切なものという認識があるのでしょう。

気持ちはあっても、さまざまな背景や理由から、
それを健全に表現するちからが不足している可能性は
大いにあるのかと思います。

おそらくはなさんも、理想形でないにせよ、
彼なりに自分たちを大切にしてくれていると感じる部分もあったので、
これまで夫と別れずにきたのではないでしょうか。

夫の愛おしい部分はどこにありますか?

コミュニケーションに関しては、
相手がそれを「改善したい」という動機がない限り、
なかなか変わることは無いでしょう。

ただし、はなさんは断捨離を通して
「反応」せずに「対応」ができるようになってきている、すなわち、
夫を変えるかわりにご自身が変わってきているとのことで、
これは素晴らしいことですね。

今後、夫がそれに応じて
自然と変わる可能性はあるのではないかと思います。

ですので、しばらく様子を見られると良いと思います。

相手が自分に過度に期待をしていて(自分を変えようとしていて)、
心の深い部分で自分はそれに応えることができないという思いがあると、
目を背けたり逃げたくなる心理が働きがちですが、
相手が過度に自分に期待をせず、

「あなたはあなたのままでも、 
私の人生は基本的に自分で切り開いていけるので大丈夫」

というリラックスした姿勢で前向きに歩みだすと、緊張感から解放され、
自然とコミュニケーションが発生することも考えられます。

パラドックスですが、相手が貝のように閉ざしているときは、そして
その原因が相手にとっては「話し合い」という名の「批判」である場合に、
話し合いは機能しません。

その場合、話し合い(という名の批判)を手放したときに
自然と会話が発生するのでしょう。

ぜひ、話し合いをしようとするときは、

「はたして私は今から相互理解のための 話し合いがしたいのか?」
「それとも批判をしたいのか?」

を振り返ってみてください。

一方の批判ではなく、相互理解のために行われるものと認識されれば、
話し合いは機能するはずです。

なお、はなさんが断捨離しているのは、
夫のモノ(ノベルティーグッズやタダでもらってきたものなど?)であれば、
断捨離も両刃の剣ですのでご注意を。

自分にとってのガラクタがなくなることでスッキリ感じられる一方で、
夫は自分(の価値)をガラクタ扱いして捨てている、と感じられると、
ギスギス感が生まれます。

相互理解は生まれないどころか、溝ばかりが深まります。

共感や配慮のないところに真のコミュニケーションは成立しないことは、
はなさんご自身もご経験済でしょう。

めざすは、腹いせや相手に無理やり手放させるスッキリではなく、
自らの執着を手放す清々しいスッキリということを思い出してください。

己の執着を手放すことを含め、さまざまな努力をしてもなお、
相手の問題行動による苦しみが続き、
基本的に相手が不誠実で横暴な人間であると判断される場合は、
別な道を歩むオプションが生きてくることと思います。

一呼吸おいたうえで、
最後はご自身の心の奥底の声に従ってみてください。

  
ーーー
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Q.こんにちは。
川畑先生がご出演されている
断捨離の動画を拝見しました。

動画で、断捨離によって物だけでなく、
人生全般においても「何もいらない」
このままで私は幸せにやっていける、
という心境になられたと語られていました。

私もそうなりたくて断捨離をつづけているのですが…
なかなか先生の様な心境に近づけません。

今まで男性と付き合ったことはなく、
パートナーがいない孤独、寂しさ、
失業中であること、年齢、健康、お金の不安…
実家におり自立しておらず、
両親にも心配をかけています。

情緒的には、団らんや安らぎ、人に対する信頼を
あまり経験出来ずに育ちました。

私も自分の心の中にあるしがらみや執着を
捨てて自由になりたいのです。

パートナー云々は一人では難しいですが、
断捨離によって気持ちの整理をつけること
は可能なのでしょうか?

【カモミール・40代・女性・無職】

―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
 
人間関係の課題をもって
断捨離に取り組まれているのですね。
 
また、私の断捨離体験の動画を
ご参考にしてくださったとのことで
ありがとうございます。
 
私の場合は、決して「何もいらない」という
境地を目指していたわけではなく、
断捨離に取り組んだ結果、
そのような境地に至ったという感じです。
 
では、今も「何もいらない」状況が続いているか
というと、執着がやってきては手放し、
またやってきては手放し、ということを繰り返しています。
 
おそらく、生きている間は
この繰り返しなのだろうなと思っています。
 
パラドックスですが、
執着しないということを目指すというのも
また執着になってしまいますね。
 
大切なのは、自分が何に執着しているかに気づき、
それが自分の状態や日々にどのような影響を
与えているかを理解すること。
 
それだけでも、ただ流されているのとは大きな違いです。
 
そして、そこからさらに一歩、それを持ち続けるのか、
それとも手放すのかの選択ですね。
 
自分の人生に役立つことを選択する
=自分を大切にするのが断捨離ですね。
 
この対象は物質だけではなく、
私達の思考や態度にもいえることです。
  
カモミールさんもお気づきのとおり、
自由とは、決してすべてが思いどおりにいくことではなく、
囚われていたものからの解放をいうのでしょう。
 
恋愛観もしかり。
 
前述のとおり、私は決してパートナーをほしいと思って
断捨離をしたわけではありませんでした。
 
ただし、必要なものはすでに揃っている、と思えたことで、
さまざまな足かせが外れていき、行動が軽やかになりました。
 
「恋愛たるや、かくあるべき」という足かせも同様で、
恐れること無く、好奇心に従って
行動を起こせるようになった、という流れです。
  
それまでの私の恋愛観といえば、
ある日偶然、素敵なジェントルマンが
「お嬢さんハンカチ落としましたよ」とか、
飛行機の隣の席に座ったジェントルマン
(はい、ジェントルマンがキーワードです)が、
偶然同じ本を読んでいたことがきっかけで声をかけてくる…
 
などなどなどなど、
ありえないサプライズで始まる少女漫画ストーリーを
無意識のうちに思い描いていたことき気づきました。
 
出会う相手ならまだしも、出会い方にまでも
こだわりがあったのですね。
 
断捨離マインドをとおして、
そのような無意識なこだわりにも気づき、
アホらしくなり、捨てました。
 
夫には、友人から紹介された見合いシステムの
お試し期間を通じて出会いましたが、
お嬢さん…&ジェントルマン…からはほど遠い合理的なシステムであり、
彼も私がそれまで思い描いていた恋愛ターゲット外の人でした。
 
お試し期間最終日に紹介された人で、
システムも投げやりな紹介の仕方だなぁと呆れつつも、
どうせ最後だし、どうせ合わないだろうから、
せいぜいその時間を楽しもうという姿勢でした。
 
第一印象が勝負と知識では知りつつも、
初対面のジェントルマンに対して、
ロマンチックからはほど遠い、
「軽く焼鳥&ビールで」のリクエスト、
食べる気&飲む気も満々です。
 
私のファッションも勝負服からはほど遠い、
青のトップスに黒パンツ、
底厚のお父さんの靴みたいな歩きやすさ重視の黒革靴、
仕事のPCや書類ががっつり入るトートバッグ
みたいな格好でした。
 
会話の内容はといえば…
頼まれてもいないのに、心理学的な視点から、
彼のプロフィールの書き方のダメなところを
次々とにこやかに指摘し、
いかに損をしているかを、
より魅力的で多くの女性の目を引くように
改善のアドバイスをしていました。
 
焼き鳥とビールが美味しくて、
ラポール(心理士とクライエントとの信頼関係の形成)も
共感も受容もへったくれもありませんでした。
 
これで彼は良い出会いに恵まれるだろう!
と満足して焼鳥屋をあとにした、という具合です。
 
実に清々しく楽しい時間でした。
 
翌日、彼から次のデートのお誘いがあったのは、
本当に予期せぬサプライズでした。
 
おそらく、カモミールさんにも
セルフイメージや恋愛に対する囚われが
あることと思います。
 
その考えは事実に基づいているでしょうか?
 
カモミールさんの人生に役立つものでしょうか?
 
おそらく答えはNOではないでしょうか。
 
安らぎや団らんが希薄な環境で育ったことから
人を信頼できなくなってしまったとのことですが、
視点を変えてみれば、それらが希薄だったからこそ
安らぎや団らんを大切にすることもできますし、
自ら創り出すこともできます。
 
過去が未来なのであれば、
私たちに努力の必要はなくなります。
なにせ、未来は過去のコピペなわけですから。
 
でも実際は、今この瞬間の延長線上に未来があります。
 
そうであれば、過去も未来もいったん置いておいて、
今を大切にすることからはじめてみてはいかがでしょうか。
 
結果を期待しすぎると、力が入りますが、
ほどよく力を抜いて、今この瞬間を楽しんでみてください。
 
カモミールさんは、どのようなときに心が躍動しますか?
 喜びや深い充足感を得るのはどのようなときでしょうか?
 
ぜひそのことに勤しんでみてください。
 
無いものでなく、あるものに目を向けてみて。
 
自他との調和はその延長線上にあるはず…
  
きっと詰まっていたものが流れ出すことと思います。
 
カモミールさんを応援しています。

  
ーーー
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20210705

FROM 川畑のぶこ

今日は、まりもさん(40代・専業主婦)のご相談にお答えします。

【Q】
中学3年の娘のことで悩んでいます。
娘は不登校が4年続いています。

最近家から出ることもなくなり、
家で暴力を振るうようになりました。
時には包丁を出して見せつけることもあります。

昼夜逆転の生活で、自堕落と言うよりは
毎日苦しんでいるように見えます。

精神科の思春期外来に通院していますが、
近いうちに入院することになりました。

入院について説得することが難しいので、
外来に行くふりをしてそのまま入院する予定です。

娘の今後のことを考えたら、生活を整えて、
心を元気にする為に入院が必要だと分かっています。

しかし、入院させることが悲しくて、辛くて、
申し訳なくて、私は独りになると泣いてばかりです。

入院を前向きにとらえ、
心を回復させるため、この子の将来のためと
自分に言い聞かせてはみるものの、
辛くて仕方ありません。

入院当日、病院に連れて行くことを考えただけで、
逃げ出したい気持ちでいっぱいになります。

娘は夫が一緒だと出掛けないので、病院には
私ひとりで連れて行かなければなりません。

どうしたら強い心で入院を勧められるでしょうか?
アドバイスをお願いいたします。

 
【A】
まりもさんの娘さんへの想い、愛情、
そして苦しみが伝わってきます。

私も一児の母なので、
このような状況になったらどうかなと想像すると、
本当に胸が締め付けられるような気持ちになります。

まず最初に、まりもさんがされた判断は
本当に正しい判断だと思います。

娘さんとしては、入院なんてしたくないし、 家にいたい、
自分のスペースや時間が欲しいと思っていると思います。

そして、親としても、愛する我が子は
できる限り自分の目の届く所に置いておきたい
という気持ちがあると思います。

でも私たちは、時として
心を鬼にしなくてはならないこともありますね。

鬼手仏心、鬼の手も仏の心という言葉がありますが、
最初は痛みや苦しみが伴うかもしれないけれども、

でもこれは、どう考えても我が子にとっては
大事なんだと親が思うことで、
子どもには正しい判断ができない部分を、

親が時には心を鬼にして、
でも根底には仏の心があって、

我が子にとって、今は苦しくても
結果的には必ず良いことが起きるんだという希望
を持って取り組むときに、

その痛みや苦しみは決して無駄にはならないのだ
ということを知っておいてください。

続きは、ビデオでお話しします……

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20210628

FROM 川畑のぶこ

今日は、むくちさん(50代・女性・主婦)のご相談にお答えします。

【Q】
実家の空き家の遺品整理、
処分について悩んでおります。

一人暮らしだった母が
突然の交通事故で亡くなって、5年が経ちます。

今でもほとんど、母がその日まで
いつもと変わらぬ日常を過ごしていたままの状態です。

この5年間、月に1〜2度のペースで訪れてはおりますが、
家屋も老朽化してきておりますし、
いつまでもこのままにしておくわけにはいかない
と思うのですが、なかなか行動できません。

私自身、体が動くうち、頭が回るうち、と思うのですが。

妹がおりますが、
フルタイムで仕事をしており運転ができません。
折に触れて相談するのですが、積極的ではありません。

どこから手をつければよいのか…
全部自分でなんて考えてはおりません。
ある程度やったら業者に任せるしかないと思っています。

ただ、できるだけ自分でやりたい
という気持ちが何処かにあります。

母が急逝してからは心のバランスも崩し、
心療内科にもお世話になっております。

やっと母が亡くなったことを
受け入れられるようになったところですが、
頑張って実家に出向いても、まだ、
ひとつひとつに母を思い出してなかなか進みません。
 
 
【A】
交通事故で突然、お母さんがいなくなってしまった。
病気で、ある程度心の準備もしながら…という状況とは
また違ったショックがありますね。

ショック状態から立ち直るペースは人それぞれ違います。
 
むくちさんは「もう5年も経っちゃって…」
と思っていらっしゃるかもしれませんが、

それほど愛おしいお母さんとの関係ですから、
「しっかりと5年かけて向き合っている」と
受け止め直してみてくださいね。

また「自分でやらなきゃ」「頑張らなきゃ」
という焦りがあるのであれば、

どうか焦らずに、「やるべきことができていない」
とご自身を責めることなく、
「ちゃんと必要な時間をかけて取り組んでいこう」
と思うようになさるといいと思います。

周囲に助けを求めること、専門家の力を借りることも
このようなときにはとても大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

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maxresdefault

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ハナタンさん(50代・無職)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
私は強迫性障害を患い、22歳の秋頃から心療内科に通院・服薬しています。
 
特に物が捨てられません。そのくせ、100均などの雑貨が大好きです。
また、小型犬を2匹飼っているのですが、汚部屋になってしまい、
一人のヘルパーさんは私の部屋の臭さに耐えきれず、辞めていかれました。

主治医には1日1個捨てて行ってごらんなさいと言われましたが、
私の性格上、もっと早く結果が出て欲しいのです。
片づけ業者に頼みたくても、生活保護を受けており、
まずお金を貯めないといけない状況です。
 
なぜか八方ふさがりに思えて、どうしたらいいのか分かりません。
時々、死にたくなります。
私はどうしたら心の平安を得られるのでしょうか。教えて下さい。
~~~~~~~~~~~
  
強迫性障害というのは、昔は神経症などと呼ばれたりしましたけれども
何かせずにはいられない状態ですね。
 
例えば、何度も手を洗って、潔癖にしなきゃという状態に追い込まれたり
鍵かけたかなと何回も確認しに帰ったり、コンロの火消したかなと
気になって何度も確認してしまったり。

追い立てられる、駆り立てられるような、強く迫られると書いて
「強迫性障害」。20代くらいで発症する人は多いです。

まず、服薬はとても大事なので続けてください。
もう一つお勧めしたいのはカウンセリングです。

今日は汚部屋のことが書かれていますが、もしかしたらそれは表面的な
ことで、その奥に、自分の心の中で解消しきれていない課題があったり、
見ないようにしていた何かがあったりして、それが今の汚部屋の状態に
出てしまっているということもあるかもしれません。
 
その場合は、段階を経て、根底にあるものを見ていくのも大事です。
プロのカウンセラーはそういったところも丁寧に見てくれると思います
ので、通院中の心療内科にカウンセリングがあるようならぜひ受けること
をお勧めします。

ものの見方や考え方を不健全なものから健全なものに変えていく
認知行動療法というものがありますが、私もカール・サイモントン博士から
このセラピーを学んで、人生が本当に楽になりました。
   
  
 
続きは、ビデオでお話しします……

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190722

こんにちは! 川畑のぶこです。

7月12日から14日まで、「沖永良部島心のケアフォーラム ~空と海の瞑想の旅 3-dayワークショップ~ 2019」というイベントがありまして、私の故郷・沖永良部島に行っていました。

先週と今週のビデオメルマガは、そのイベントでご一緒させていただいた、スペシャルな方々とわたくし川畑との対談をお届けしています。

さて、今回は、断捨離のやましたひでこさんにお付き合いいただきます。

「今」「ここ」「私」を軸にして進める断捨離は「片づけ」という行為を通して行う認知行動療法だと、やましたさんはおっしゃいます。たかが片づけ、されど片づけ。目の前のモノと向き合い、自分との関係性を問い直すことで、心の中に潜む執着心を手放し、自らをケアし、私らしく生きることにつながっていきます。

「心のケア」と断捨離の関係、奥が深そうです。
どうぞ、じっくりご覧くださいね!

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shutterstock_458346571

Q:こんにちは。
先生の断捨離の書籍を拝見し、
自身は実践ができるようになってきました。
 
しかし、家にいる3歳、6歳の子供が家を散らかします。
 
おもちゃも、私はあまり買い与えないのですが、
祖母からもらったものや、今まで作った工作の作品など、
どんどん増えていきます。
 
私は、子どもがいない時に、
もう遊んでないおもちゃや、過去の作品などを
こっそり捨ててはいますが、
これもどうなのかなあ。と思います。
 
以前、先生がメルマガで、ご自身の息子さんにも
小さいうちから断捨離を教えていると言われていましたが、
ご自宅・ご家族にどのように伝えておられるのか、
具体的に教えて頂けると嬉しいです。
 
どうぞ宜しくお願いします。
 
【ポララ・30代・主婦】
 
 
————————————
 
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
ポララさんこんにちは。
 
日々、断捨離に勤しまれているご様子、何よりです。
 
そう、自身の断捨離が進むと、
次なる難関は、家族や同居人のモノなのですよね。
 
というより、自身の断捨離が進む前に他人のモノが気になり、
片づかない理由にしていることも多いでしょう(^_^;)
 
 
ポララさんのお子さんは3歳と6歳とのこと。
断捨離を教えるのにとても良い時期だと思います。
 
まず、ただ「片づけなさい」とか「捨てなさい」とかと、
ガミガミ言うのではなく、
本人たちに穏やかに、笑顔で問うてみます。
 
「お部屋が散らかっているのと、片づいているのと、
どちらが気持ちいい?」と。
 
片づいている方が気持ちいいと答えることで、
片づけとは気持ち良い状態をつくることであると認識してもらいます。
 
さらに、「モノが増えて散らかると、どうなっちゃうかな?」
とクイズっぽく尋ねます。
 
気持ち悪いということ以外にも、
ホコリやカビやダニなどが増えやすく、
健康に悪い、菌がいっぱいになっちゃうこと、
 
モノがいっぱいだと、
何がどこにあるのか分からなくなって、
探すのに時間がかかってしまうこと、
 
すると遊ぶ時間が減ってしまうこと
などを分かってもらえると良いと思います。
 
災害などで、避難するときに床にモノがいっぱいだと
逃げ遅れたり危なかったりということに
気づいてもらうのも良いですね。
 
くれぐれも説教ではなく、
クイズで子どもたち自身に答えさせてあげてください。
 
答えがなかなか出てこないときは、ヒントを与え、
自分たちで発見できるよう促すと良いと思います。
 
単に「良い」とか「ダメ」とかと伝えるのではなく、
動機付けが大事です。
 
言われるからやるのではなく、積極的な思考をもって、
自分自身がそれを大事だ、と思うからやるという流れを作ります。
 
 
我が子の場合は、実際にカビやダニの写真などを見せて、
目に見えないところでこういうものたちが増えちゃう
ということを具体的に教えました。
  
「増えちゃうから片づけようね」と親が結論づけず、
 
「増えちゃうんだってー!」
一緒に「えーっ!?キモーッ!!」
 
「どうする、どうする?どうしたらいいと思う?」
「もうおうちに住むのやめて外で暮らそうかー!?」
 
なんて、一緒に驚き学んでいる感じも大切にしています。
 
子どもによっては実際の写真はショックや恐怖が強すぎるなら、
イラストなどを使うのも良いと思います。
 
いずれにせよ、片づけが自分のこととして
関連づけられるようにできると良いですね。
 
おもちゃや作品などは、うちの場合は総量規制を働かせて、
そのスペース内に収まらない場合は、
ほかの何かを手放すルールをつくっています。
1 in 1 outです。
 
人生、アレもコレもぜーんぶ、
欲しいものは欲しいと手に入れるのではなく、
 
何かを選び取るためには、何かを諦めなければいけない、
智慧と忍耐のルールも学ぶ機会としています。
 
この、選び抜く力=選択と集中は、
子どもの将来に役立つと考えています。
  
作品は学校などで半ば強制的に作らされて、
さほど思い入れのないものも多いでしょうから、
 
本人や親が気に入っているものと、
そうでないものを取捨選択すると良いでしょう。
写真に収めるのもひとつですね。
 
取っておいたモノでも、時期が経つと、
「もう要らない」ということもあります。
 
うちは1ヶ月くらい経つと大抵のモノは「もう十分」と、
要らないモノに分類されます。
 
2〜3ヶ月後に軍落ちしてサヨナラするものもあります。
 
ファーストフードやレストランのお子さまセットなどに
ついてくるおもちゃなどは、
その日のうちにサヨナラというものも多いですね。
 
心が使うもの(=物理的に使わなくても、
それがあることで心が躍動したり安心したりできるもの)も含め、 
定期的に「まだ使う?」と尋ねるのも良いでしょう。

モノではなく、体験や思い出そのものを、
イライラではなくごきげんを大切に日々過ごすことの大切さを、
親子で共有できれば最高ではないでしょうか。
   
    
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毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

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