断捨離/掃除・整理・整頓

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Q:この春37年間務めた職場を退職しました。

断捨離を学んでいたので
もう必要なくなったスーツやハンドバックなどすべて処分しました。

家の中を今自分が好きな物、ときめくものだけに絞って
快適な生活をしたいのですが・・・。

主人は、5年前に体調を崩して退職して以来、時間が止まっています。

働いていた時着ていたスーツやカバン類すべてそのままです。

「もう、処分していい?」
「ダメ」
「じゃあ再就職するの?」
「しない!」
「じゃあ処分したら?」
「ダメ」

堂々巡りです。

自分の部屋はいつ作るかわからないプラモデル類で
天井までうず高くいっぱいです。

膀胱がんを患ったのにタバコもやめられず、入退院を繰り返しています。

私は自分の部屋はおろか自分の机すらありません。

主人は昼間ずっと寝ていていつ起きてくるかわからないので、
掃除機もかけられません。

キッチンのテーブルでやりたいことをしていても、
主人が起きてくると中断せざるを得ない状況です。

それで退職して以来、毎日外出するようにしています。
それはそれで楽しいのですが、ちょっと疲れてきました。

私は家でも邪魔されない自分の居場所が欲しいのです。

もっと広い家を買おうかと思いましたが、
もはや主人には引っ越しに伴う諸々に耐えられる気力体力はありません。

主人の事はとっくに見切っていますが、
主人の父も末期症状なので人として見放せない状況です。

それまで貯めてきた貯金で近所に中古マンションを買って
自分のアトリエにしようかと考えていますが、なかなか踏み切れません。

でも、このまま時間だけが経過するのもなんだかなあと思います。

客観的なアドバイスをお願いします。

【ペコちゃん・60代・パート】

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A:FROM 川畑のぶこ

ご自身の理想の住まいと、ご主人の健康状態や退職に伴う現状とが
うまく折り合わないのですね。

そんな中でも、ペコちゃんさんが外出するなどして
ご自身の時間や空間をつくっているのは、とても賢明で健全だと思います。

これは続けられると良いと思いますし、
街全体を自分の住まいとして、ネットワークを広げることは重要と思います。

共有スペースがほとんどの住まいにおいて、
夫婦間でモノに対する価値観が異なるとき、断捨離は難航しがちですね。
 
ただし、同時に、
互いの価値観に向き合う良い機会が与えられているともいえます。
  
これは、相手の価値観を理解する力が試されるときでもありますね。
  
私たちは自分と異質なものを排除したり批判したりしがちです。
  
自分にとってのガラクタは、夫にとっては宝であったり、生きた証だったりします。
  
とりわけ、本人の体力が弱っていたり、病気があったりするのなら、
そして、それゆえに自分は存在価値がないとか、
生きる意味がないとかという思いが過りがちでしょう。
 
そんなとき、自分が元気だったり、活躍していたりしたときのモノたちは、
単なるモノとしてではなく、自分が存在するための免罪符として
機能することだってあるのです。
  
「モノはモノであってモノでない」ということを心して、
モノの背景にあるものに目をやり、
思いやりをもって接することが大事になってくるでしょう。
 
夫にとって存在証明であるモノに対して妻がガラクタ扱いをしたなら、
それは存在の否定として解釈されかねません。
 
そのような文脈から、夫は決して
「ガラクタを捨てるな」と言っているわけではなく、
モノを通して「私の存在を大切にしてくれ」と、
叫んでいるのだと解釈してみるとよいでしょう。
 
ペコちゃんさんがそのようなご主人の気持ちを深く理解し、
ご主人がペコちゃんさんに理解されたと感じたときに、
夫はモノを通して存在の主張をしなくてよくなるかもしれませんね。
 
ぜひ愛ある対話を重ねてみてください。
   

ーーー

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Q:断捨離塾に入ったばかりの51歳、医療職をしています。
最初から、夫の家族と同居です。

自分のタイプというと、真面目だけどダラシなく、
子供のときから片付けが苦手でした。

子供は3人。
長男はダウン症で、続いて長女は胆道閉鎖症という病気で、
色々大変なことが続きました。

そんな中、二女も生まれ、3人年子状態でした。

小さい子供がいるにも関わらず、
片付けがなかなか出来ず、どの部屋もゴチャゴチャ。

姑とも上手くいかず、住宅ローンも抱えてたので、
2年ほどは主婦してましたが、
あとは、ずっとフルで働き、夜勤もしてました。

当然家はとっ散らかったまま。子供もそれぞれ問題を抱えてましたが、
特に長女は心身共に難しく、中学不登校、
通信高校はなんとか卒業し、
勉強出来ないのにAO入試で私立大に入り、3年で中退しました。

何度か体調を崩して入院する事もあり、
学校との両立が出来ず、夢も希望も失いました。

理由に、私がダラシないこと、ゴミ屋敷のせいで、
子供の頃からのストレスでこうなったんだと言います。

家にいるのがいやで、16歳で家を出ました。

そのためずっと資金援助をしてます。
結局借金も雪だるま状態になり、
現在娘との関係と家計の修復を切に願って、断捨離塾にも入りました。

でも、まだまだ不安な気持ちでいっぱいです。

【マドレーヌ・50代・看護師】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

障害や病気のあるお子さん3人を育てながら、
フルタイムでお仕事もされていたのですね。

本当に朝から晩までフル回転で、
マドレーヌさんご自身の時間をとる暇なく、
走り続けてこられたことと思います。

まずは、そんなご自身を称えてあげてください。
「よくがんばってきたね、私」と。

まず、マドレーヌさんが、ご自身の過去を反省することは
大いに結構ですが、反省を通り越して、
後悔や罪悪感を抱き続けることは非建設的です。

とりわけ罪悪感が続く限り、娘さんの自立は阻まれるでしょう。

「私のせいでこうなったのだから」
「私が娘の人生の責任をとらなければ」と。

マドレーヌさんがずっと資金援助を続け、
娘さんはそのような罪償いに依存し続け、
自分の人生を誰かのせいにし続ける。

自分の人生を自分で切り開く機会を奪われてしまいます。

育児の最終目標は子どもの自立であり依存ではありません。

借金をしてまでも援助をすることで、
「私はこんなにやっているんだ」
「身を粉にして娘に捧げる良い母だ」と、
マドレーヌさんの無意識は、罪を償おうとするかもしれません。

でもこれは、育児の本来の目標から離れてしまっているのです。

まず、人間は誰しも失敗を免れない存在であることを受け入れてください。

私も、娘も、夫も、姑も、他の人も、みんなです。

失敗しないなら、それはもはや人間とはいいません。

みんな、不器用に、いびつに、自分なりのベストを尽くして、
失敗を繰り返しながら一生懸命人生を切り開こうとしています。

たとえ、それが誰かの理想通りのタイミングやかたちでなくても、です。

片づけが得意な人もいれば、不得意な人もいます。

私たちの多くは、ものに乏しかった時代の価値観を受け継いで育っています。

使えるものや使えそうなものはすべて取っておくのが当たり前で、
そのようなものを捨てるのは罪なことと。

ものが溢れて困る時代には適さない教えが、
無意識のうちに刷り込まれてしまっています。

マドレーヌさんも同じではないでしょうか。

そのような意味で、私たちは、時代の犠牲者でもあるわけです。

ただ、先人たちも、その世代なりのベストを尽くしていたのは間違いありませんし、
それが子孫にとってもベストの教えだと信じてしまったのは仕方の無いことです。

それ以外の教えを得ていないのですから。

そのような背景を理解し、自分たちの失敗を許してあげてください。

いま、断捨離をしようと思ったのなら、
それがマドレーヌさんにとってベストのタイミングです。

始めるのに遅すぎるものなどありません。
ここからのマドレーヌさんの変化を、娘さんも注視しているはずです。

過去のものときちんと向き合い、
ありがとう、そしてごめんねと、対話するうちに、
自分自身に対しても同じ思いが湧いてくることでしょう。

モノに依存しなくてよい自分、
子どもに依存されなくても価値ある自分
何も無いところからでも出発できる自分を体験することでしょう。

そのようなマドレーヌさんの背中を見て娘さんも感じるところがあるはずです。

でも、誰かを納得させたり、思い通りにするためではなく、
まずは、自分自身を慈しむために断捨離を実践されてください。

きっと良い変化が起きるでしょう。

応援しています!
   

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Q:私は昭和52年に結婚しましたので、
今年の11月で結婚期間は41年になります。

子供は二人いますが、独立して別居しています。
2014年の9月末まで働いていましたが
現在は無職で年金生活を送っています。

妻は私の食事は作ってくれますが、
私と一緒に行動することを嫌い、会話も殆どありません。

妻との人間関係を改善する方法を教えて下さい。

また、私は自宅の二階の6畳間で暮らしており
食事の時に一階の居間に降りる以外は殆ど6畳間にいます。

6畳間は私の荷物が山積みになっており、
寝るための布団のスペースの1畳をやっと確保している状態です。

部屋の整理整頓をしたいのですが、
気が重たくてなかなか着手できません。

断捨離のコツをアドバイス願います。

【真実重視人間・60代】

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A:FROM:川畑のぶこ

奥様との人間関係を改善したいとのこと、
人間関係を良好にしたい場合は、
相手のニーズ(心理的欲求)がどこにあるかを
理解することが第一歩です。

逆に言えば、何が満たされてこなかった、
良好な関係が築けていないのかを
振り返ってみると良いのではないでしょうか。

それを理解し、満たすことができれば、
あるいは、即座に満たせなくても、
夫がそのような努力をしている姿勢が見られれば、
関係は改善する可能性はあるでしょう。

基本的に、私たちは自分を認めてくれる人、
敬意もって接してくれる人、感謝してくれる人、
愛してくれる人には心を開くでしょう。

ただし、それが相手に伝わっていることが前提です。

心の中でそれらを抱いているだけでは、相手に伝わりません。

真実さんは奥様に頻繁にありがとうを伝えていますか?
ごめんなさいを伝えていますか?

愛情表現をしていますか?
彼女がいかに真実さんにとって大切かを
「彼女に伝わるように」伝えていますか?

言わなくたって「わかっているはず」と思っているなら、
その姿勢が誤っているのかもしれません。

ぜひ奥様に伝わる伝え方で存在の大切さ、感謝、敬意、愛情
を表現されてみてください。

そのためには、ご自身の部屋に引きこもっていては実行できませんね。

生きる世界が広がれば、6畳一間にすべてを完結させるために
モノを抱え込まなくてよくなるかもしれませんね。

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Q:同居せざるを得なく
長男、嫁、8才女の子、主人と私の5人暮らしです。

一つの台所で食事は別々、
大勢の分は作れませんと、はっきり言います。

嫁は、自分達の料理はします。
掃除、整理、整頓が出来ず、
自分達の部屋は、まるでゴミ箱の様です。

共同のリビング、階段、風呂場を掃除してと言うと
息子が、掃除をしています。

孫に少しづつ掃除のやり方を教えています。

嫁は、買い物が好きで、冷蔵庫の中もギッシリで、
台所にも、溢れています。

リビングに二つ机があり、食事は別々です。
息子達の机の上は、いつも、ゴチャゴチャです。
机も拭かず、私が、拭いてしまいます。

私は片付けや掃除をしない嫁に、いつもストレスになっています。

なんとかならないものかと毎日、思ってしまいます。

どうにかならないものでしょうか?

【キクッチ・70代・ホームヘルパー】

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A:FROM:川畑のぶこ

事情があって、二世帯での生活を始めたけれど、
掃除や片づけに関してお嫁さんと価値観が合わず、
お困りなのですね。

キクッチさんの忍耐が伝わってくるご相談内容です。

双方で共同生活を始める同意を得たからには、
互いに手放さなければならないものも多いと思います。

恐らくお嫁さんは、本来、
自分たち家族は自分たちだけで暮らしたい意向だったけれども、
状況的にそれが許されず、
物理的には同じ建物内に住むけれども、
生活はこれまでのように家庭ごとに別々でという意向で
渋々妥協されたという状況なのではないでしょうか。

いわゆる、シェアハウスのような感覚で
共同生活を始められたということでしょうね。

もちろん、これはこれで、各家庭のスタイルがあり、
互いに合意が取れているのなら
それがその家庭にとっての正解でしょう。

ただし、共有スペースの使い方に関しては
コミュニケーションが必要なようですね。

散らかっていても気にならない人もいれば、
いつもすっきり綺麗でないと落ち着かない人もいます。

似た価値観であれば衝突はないでしょうが、
キクッチさんと息子さんご家族は違うようなので、
そこはいちど少しフォーマルな場をもって、
共同生活のルールを話しあってみてはいかがでしょうか。

衛生面と安全・安心が保たれる空間を維持したい、
そのための協力を要請されてみてはいかがでしょうか。

掃除は息子さんがしても、お嫁さんがしても構わないでしょう。
それぞれのスタイルですので、
「嫁がすべき」という信念がイライラを生み出しているのであれば、
片づくことがポイントなのであって嫁にさせることがポイントではない
ことを思い出してください。

この「ねば・べき」信念は私たちの中に不要な怒りを生み出し、
エネルギーを消耗させてしまいます。

妻が片づけるのが苦手であれば、
夫や子どもが協力しあって乗り越える方法もありますし、
逆もしかりです。

息子さんご家族のお部屋が
本当にゴミ屋敷のようになっているのであれば、
住人のパーソナリティー以外にも心理社会的な問題や、
精神的または発達的な問題や障害が
そうさせている可能性もありますので、
「普通は」を持ち出さずに、
これは私たち特有の個別の事例と受け止めて、
丁寧に向き合うことが賢いかもしれません。

いちど話し合いの場をもって、
自分たちはこのことを問題として受け止めていること。
そうならざるを得ない背景が
息子さんたちにもあることを理解していること。

この問題を解決するのに、できることは協力したいと思っていること、
などを伝え、できることはあるか尋ねてみるのもよいかもしれません。

一緒に乗り越えようという姿勢は思いやりに溢れていますし、
相手も心を開示しやすくなるでしょう。

相手に精神的なゆとりが生まれると、
空間にもゆとりが生まれるかもしれません。

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Q:お義母さんの嫁入り道具だった
30年以上前の分厚くて重たい座布団や客布団。

30過ぎた夫が高校生の頃に使っていた
見たことない程大きなお弁当箱や、
(娘へ)義妹が幼稚園の頃に使っていた
20年以上前のお弁当箱。

同じく夫や義妹が幼い頃に作った、
時代遅れも甚だしい義母手縫いの服や小物、
夫が使っていた馬鹿でかい学習机、
タンスなどの古い家具。

義母の知り合い、または知り合いの知り合い
からのお下がり、
極め付けは「まだ使えそうだったから」と
資源ごみの日に拾ってきた子供椅子。

嫁いだばかりの頃は勝手も分からず断りきれず、
お弁当箱までは頂きました。

以後は全て
「いらない」
「こだわりがある」
と、やんわり私から、断っていますが、
しんどいのではっきり旦那から断ってもらっています。

「まだ使えるから」
「折角だから」
「買うと高いから」
と、諦めず押し付けてくる義母。

いらないものをよこすのをやめてほしいのですが、
どう言えばうまく断れますか?

アドバイスを頂きたいです。

【みーこ・30代・主婦】

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A:FROM:川畑のぶこ

まだ使えるものは、
実際使うと使わないとにかかわらず、
とりあえず取っておくというのは
みーこさんの、お義母さんの世代に
多く見られるパターンかと思います。

モノそのものに関しては、すでにみーこさんも
ご主人からはっきりと伝えてもらったり、

ご自身もいらないことやこだわりがあることを
やんわりと伝えているとのことで、
良いアプローチかと思います。

ただし、やんわりだから伝わっていない可能性も
考えられるので、押しの強い義母さんでしたら、
みーこさん側もよりはっきりと「困る」ことを
伝えてみると良いと思います。

そのときに、お義母さんが私を困らせている
と伝わると、関係がぎくしゃくすると
恐れていらっしゃるのではないかと思います。

(ですので、やんわりと伝えているのかと思います)

伝えるときは、
「私がモノの管理ができなくて困る」と、
主語を「私」にして伝えることをお勧めします。

ちょっとしたコミュニケーションの工夫ですね。

「私はモノが一定量を超えると管理ができず、
家の中が混乱してきて、
 頭の中も混乱してきてしまうんです。

 すると、集中力もなくなりイライラ、
 夫や子どもにも辛く当たってしまいます。
 私はそんな自分が嫌なんです。

 ですのでお義母さん、助けてください!

 モノが減るようにどうか協力してくれませんか?」

といったような、助けを要請する文脈で
モノを減らす話を進めることができれば、
不要に相手を傷つけることなく、
不要なモノの流入を阻止できるかもしれません。

お義母さんも、愛する夫や孫に
悪影響があっては困るでしょう。

その辺の利害にきちんと絡むよう
明確に伝わるとなお良いでしょう。

さらには
「私はダンシャリアンになりましたので」
ときっぱり伝えてみるのもよいかもしれませんね。

ベジタリアンに肉を与えないように、
ダンシャリアンにはモノを与えてはいけないと
相手に明瞭にラベリングさせてしまうのです。

もし、お義母さんのミーコさんへのアプローチが、
モノの話のようであって、実際はモノの話ではない
場合は別な対応が必要です。

「相手に何かを贈る」行為は
無意識な関係性の維持として機能することがあります。

もしかしたら、お義母さんは、
モノを通して関わり合いを維持したいのかもしれません。

そうであれば、モノのやりとりを介さずに
健全に関わりあえる道を模索すると良いと思います。

いらないと言っても送りつけるのは、
お母さんの存在のアピールかもしれません。

お母さんの存在を認める行為として、
たとえば、定期的に電話をするなり、
メールをするなり、会うなり
してみてはいかがでしょうか。

モノを贈る行為を介さずに、
得たいものを得ることができれば、
お義母さんも満足するかもしれません。

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ヒカルさん(50代・製造業)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
初めまして。ブログ等々、いつも拝見させて頂いております。

結婚して25年になりますが、夫婦共に、片付けが苦手です。
どちらも長男長女で、共に実家から、結婚するまで、
独り暮らしもしたことの無い二人でした。
いつも、片付けは、両親がしていてくれていたからかも知れません。

その証拠にお互いの実家は整理整頓がされています。
特に家内は、『物』に対する執着、倹約家で、
『もう、こんなの使わないだろう』と言う物迄、取っておきます。
捨てることが出来ません。

一度聞いたことがあるのですが、断捨離してみよう、と言いましたら、
『断捨離の先生方は、他人の物だから、思い入れが無いから、
スパスパ捨てることが出来るのだ』と言われました。

『ゴミ屋敷』迄は、行きませんが、物で溢れているので寝る場所も一苦労です。
そこは、賃貸のアパートなのですが、片付けられない為、
引っ越しすることも出来ません。いつしか、別居になってしまいました。

子供は、そんな環境の中で育ち、家内に似て、捨てることが出来なくなって
きています。「捨てる」と「もったいない」の境界線がわからないようです。
どうしたらよいでしょうか?宜しくお願い致します。
~~~~~~~~~~~

ヒカルさんの切実なお悩みです。いつしか別居になってしまいましたとのこと、
おそらくヒカルさんが、奥様とお子さんがいらっしゃるお家を出られて、
違う所に引っ越されたのかなと推測いたしますが、どうでしょう、
ヒカルさんご自身は、別居後、ご自身のスペースが整理整頓がされて
心地良く住むことはできているでしょうか。

もし、それができているのであれば、奥さんが、まだ人間関係、夫婦関係を
続けていきたいという思いがあったとき、ヒカルさんの居宅の方に行って、
「なるほど、本当にすっきりしているな」と、ヒカルさんの背中を見て
影響を受けるということはありますね。

そうなると、別居はある意味、前進するための必要なプロセスだったのかな
と捉えることもできますね。ぜひそうなるといいなと思います。

そして、「断捨離の先生方は、他人の物だから、思い入れがないから
スパスパ捨てることができるのだ」ということに関しては、まず、断捨離
というのは、人の物には手をつけないというルールがあることをお伝え
しておきます。

私自身も実家の母親の断捨離を手伝いましたが、それはそれは、
一筋縄ではいきませんでした。私の母は、昭和の一桁台の生まれで、
物がなくて困っていた世代です。物を大事に使おうという刷り込みが、
私たち以上にされている世代なわけですよね。

ですから、そこに対してどうアプローチするかというと、
厳しさや怒りから、批判からアプローチするのではなく、
相手を深く理解して、思いやりを持って接するというところから
始めることが大事になってきます。

「もったいない」ということの解釈についても、世代や環境によって
さまざまですね。何に対して「もったいない」のか。今一度考え直して
みることも必要です。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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夫が、私の捨てたゴミ(ゴミ袋にまとめて縛ったもの)を開け、
選んで拾い出してきます。

先日は、10年以上使わなかった紙ナプキン、
オマケでもらった温泉用のネットのナイロンバッグ、
スーツなどを買ったときに付いてくる黒いカバーなどでした。

言えば何倍にもなって返って来るので、言いたくありませんが、
ひたすら気持ち悪くてたまりません。

家の中は、食器棚や脱衣所の棚の中にまで、
本やCDを詰め込んでしまい、手がつけられません。

夫はどういう心理状態なのでしょうか?
また、私はどう理解して行けば良いのでしょうか?

【エミ・52歳・主婦】

――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

ご自身が断捨離に目覚め、一生懸命、
居住空間をスッキリ美しく整えようと努力しているのに、
同居している家族が抵抗勢力となる。
そして、いつまでも片づけが理想通りに完了しない。

同様の悩みをお抱えのダンシャリアンが
たくさんいらっしゃると思います。

まず、エミさんに確認していただきたいのは、
ご主人がごみ袋から取り戻しているのは、エミさんの所有物ですか。
それともご主人の所有物ですか。
あるいは、どちらのものともいえるものでしょうか。

もしも、ご主人のもの、あるいはご主人が自分に(も)属するもの
と認識しているものを取り戻しているのであれば、
それはごみを拾い出しているのではなく、
ご自身の権利を取り戻しているのかもしれません。

心理としては、
「私のモノを断り無しに勝手に捨てないでください。」
「私を大切にしてください」というメッセージであり、
実際にそのモノが使うか使わないか、
すなわち、物理的機能を果たしているか否かは、
ポイントでないのかもしれません。

ご主人が、自分は大切にされている、と感じる、
あるいは、自分は大切にされるに値する人間である、
と自認していれば主張しなくて済むことを、
そのことに不安があるので、
モノを通して表現しているとも考えられます。

よって、そのようなケースでは、
ご主人を蔑ろにしているわけではなく、大切に思っていることを
言葉や態度で示していくことが効果的かと思われます。

また、たとえエミさんや他の人から見たら、
それはごみや価値のないものに見えても、
ご主人にとって価値あるものであった場合、
それを断りなく捨てるのは心理的な暴力につながります。

きちんとお互いに確認し合って
捨てるか否かを決定していくことが大事かと思います。

そのようなコミュニケーションや関わり合いを通じて、
自分は大切にされていると感じることができれば、
ご主人も実際には使わないモノを取り戻すことで
自己主張をする必要がなくなってくるのかもしれませんね。

断捨離は調和を取り戻すプロセスです。
人間関係の調和に、「思いやり」は不可欠ですね。

ーーー
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Q:私の悩みは、家庭内の品々に関してです。

30年前に私が嫁いだ時、両親は他界しており、
家は一年前に亡くなった義母のもので溢れておりました。

衣類などは長年義母に仕えたお手伝いさんに全てお分けしたのですが、
食器や箪笥、大きな置物などはそのままです。

全てとても良い品なのですが、数が多いのです。
夫も良いものを長年使うタイプなので捨てることに踏み切れません。

自分で買ったものは衣類も含めてずいぶん断捨離できたのですが、
以前からあったものも整理すれば、もっと心地よい空間になるだろうなぁ
と思いつつ日々を過ごしております。

ある程度広い家なので、狭いという感覚はないのですが、
空間をすっきりさせたい気持ちです。

夫にも気持ちよく受け入れてもらえるような断捨離の進め方、
もしくは私自身の意識の持ち方をご助言いただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

【ミミ・50代・会社役員】

――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

伝統的なものや、質の良い品、さらに故人への思い入れがあるものなどを
手放すのは、とても気がひけるものですし、勇気のいることですね。

まず、ミミさんのご主人は良いものを長年使うタイプとのことですが、
現在も実際にご主人がその良い家具を使っていらっしゃるということでしょうか。

そうであれば、それらは大事に使われているものであって、
スペースもゆとりがあるのであれば、
あえて捨てる必要は無いのではないでしょうか。

もしかしたら、ミミさんからすれば無価値に見えるかもしれませんが、
ご主人が価値を感じて使っているものは手を出さないのが
断捨離のルールですね。
よって、「捨てさせる」ことはできません。

もし、長く使おうと思えば使えるけれども、実際は他で足りていて
全く使っていないのであれば、手放す価値はありますね。

ご主人が捨てることに抵抗があるのなら、
家や部屋の管理をシンプルにし、すっきり軽やかに過ごしたい旨を伝え、
「必要とする人に譲っても良いか」と尋ねてみてはいかがでしょうか?

せっかく良いものだからこそ、その価値を発揮するためにも、
困っている人など、誰かに使ってもらうのが良いと考えていることを
伝えてみてはいかがでしょうか。

このように、まず家からその家具が出て行って良いかどうか
確認してみてください。

もし抵抗を示されたら、まずは、お家が広いとのことですので、
一時的に、あまり使わないお部屋に使用していない家具を移し、
それらの家具がなくても、日常に不便がないことを確認してから、
再度尋ねてみても良いかもしれません。

ご主人とお話をされるときは、
モノはモノであってモノでないことも念頭に入れて、
相手に敬意と愛情を持ってお話されると良いかと思います。

さばけた人であれば、さほど気にすることもないかもしれませんが、
デリケートな人であれば、

「自分の母が大切にしてきたものを捨てる」
=「母の気持ちを蔑ろにする」
=「俺の大切な人を蔑ろにする」
=「俺を蔑ろにする」

といった誤った芋づる認知で気分を害してしまうこともあります。

そのようなケースでは、
大切なものだからこそ、「大切に使ってくれる」人の元へという流れは
重要になってくるかと思います。

また、モノをとっておくことによって相手への敬意を証明するのではなく、
ミミさんがお義母さまへの敬意は持っていること、そして、年齢を経れば経るほど、
多くのモノを管理する気力や体力も以前より衰え、困っていること、
ご主人と一緒に清々しく、機嫌よく過ごすのに、とても大切なことだと思っている
ことなども、丁寧に愛情を持ってお伝えすると良いのではないかと思います。

ーーー
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転勤のある主人と再婚し2度目の子育てをしています。

前の夫との間の子供は、もう24歳と20歳です。
離れて暮らしています。
今の子供は8歳と7歳です。

年に一度実家で子供達と会ってきました。

離れた子供達は(今の)娘達を可愛がってくれます。
その姿を見る度辛い思いをさせてしまい
ずっと一緒にいてあげれなかった事を悔やんできました。
そして、なかなか過去から離れられずにいます。

私自身、親の不仲で離婚はしなかったけれど、
父をとても嫌いになり苦しみました。

そんな気持ちもあり、我慢できなくなってしまったと思います。

今の主人とも色々ありましたが今は仲良く暮らしています。
やっと父を許せるようになりました。

でも、反対に母に対してのモヤモヤが出ています。
また、人生を諦めたように過ごしていたんじゃないかと思います。

実家は物で埋め尽くされています。
母は難病です。
実家へ行くととても疲れます。

私は鬱になっているのかと時々悩むほど、過去の事を考えてしまいます。
でも、それで少しずつ自分自身を見つめて来たように思います。

今は断捨離を始めたいと思うのですがなかなか手をつけれないでいます。
動きたいのに動けないでいるこの状況をどうしたら良いのでしょう。

ただ、転勤族なので物で埋め尽くされてはいません。
でも、不要なものは溜めていると思います。

アドバイス頂けたらと思います。

【ルミさん・40代・主婦】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

4人の子育てをされてきた(されている)とのこと、大変お疲れ様です。

子育ては人生の大きな仕事。
兄弟姉妹たちが仲良くやっているのはありがたいことですね。
これもルミさんの育て方や愛情の賜物ではないでしょうか。

子育ては理想を言ったらきりがありませんが、
母親が「その時点で」できる最善を尽くしていることは間違いありませんから、
まずはそのことを認めてあげて、

そしてより良い未来のためにも、
過去を振り返り反省することは時として大切ですが、
過去ばかりに時間を取らず、今から未来に向けてのお子さんたちとの関係に
注意を向けてみてはいかがでしょうか。

それこそ、未来に後悔しないように、、。
今の関係性を輝かせることに意識を向けてみると良いのではないかと思います。

ご主人ともなんだかんだあっても今が良好な関係なら
素晴らしいことではないでしょうか。

ご両親も同様に、過去には色々あったでしょうし、理想の親を挙げたら
きりがありませんが、その時点で与えられた条件下での精一杯を
尽くしてこられたことと思います。

教師にも反面教師にもなりますが、それぞれの良いところを受け継ぐことに
意識を向けてみると楽になることと思います。

己が前進できない時に、私たちは何かと誰かのせいや何かのせいにしがちです。
そのことで、自分が努力をしなくてすむ理由になるのですね。

人生に苦労はつきものですし、
周囲の人々は身内を含めて思うようにはいきませんが、
それでもしなやかに向かい合って自分の人生を機能させることはできますから、
ぜひ、今身の回りに起こっていることでありがたいことや喜ばしいことに
目を向けてみてください。

理想の条件すべてが整わなければ人生が機能しないというのは幻想です。
私たちはどのような条件下に置かれていても幸せを感じることはできます。
ぜひそのような視点を持つ努力をされることをお勧めします。

断捨離もしかり。
私たちは手放せない理由はいくらでもあげることができます。

すべてが整うのを待たずに、とりあえず目の前の1畳、一つの引き出し、
冷蔵庫の1段などから手をつけられてみてはいかがでしょうか?

心が決まるから行動できるという論理もありますが、
手足を動かしているうちに、心や頭がついてくるというのもまた真実で、
断捨離の醍醐味でもあります。

ぜひ勇気を持って今、ここ、私の第一歩を踏み出してみてください。
応援しています!

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Q:断捨離を知ってから6年、
同じくはまった母と協力的な父とともに
コツコツ進めてきました。

自室からごみ6袋を出したのを皮切りに、
家族の車2台、お墓(永代供養にしました。)、本棚3竿と中の本と
捨ててきましたが、どんどん欲が出てきます。

自室にお客を招くと、宿坊のようだねと言われますが、
私はこんな散らかった部屋でと思います。

母も今度は婚礼ダンスを処分したいそうです。

断捨離を始めてうつ症状も治まり、やりたい仕事に転職でき、
いいことだらけなのですが、少し落ち着きたいと考えています。

このような感情はいつごろおさまるのでしょうか。

【すみ・38歳・契約社員】

―――――――――――――――――
A:

FROM 川畑のぶこ

ご家族一丸となって、熱心に断捨離に取り組んでこられた姿が目に浮かびます。
うつの克服と社会復帰、すばらしいですね。
どうか、ここまでの努力は大いに讃えてあげてください。

さて、断捨離に疲れたとのこと。
おつかれさまです。

疲れたときに最も効果的なこと…
それは休むことです。

過ぎたるは及ばざるがごとし、
私たちは、必要のないことをしすぎたり
不要なことをしすぎたりすると疲れてしまいます。

何事にも適度なバランスというのが存在します。

溜めすぎ、捨てすぎ、
見た目には違うことをしている(Doing)ように見えても、
「もっともっと!」の関わり方やあり方(Being)が変わっていなければ
結局私たちは同じ課題につきあたるのだと思います。

断捨離は過剰を取り除くプロセス。

もしも、すみさんが頑張りすぎて疲れてしまっているのなら、
その頑張りを手放してみてはいかがでしょうか。

空間にゆとりが必要なように、私たちの人生にもゆとりが必要です。

完璧を捨てて、のんびりゆったりする。
たまにはそんな時間を味わってみるのもまたよし。

きっとリフレッシュできることと思います。

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