結婚・離婚

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Q.40代を前にし、子どもが欲しいと思って、
お金をかけ婚活を始めたのですが、
仕事の忙しさとコロナ禍でうまくお見合いも進まず、
時間が経ち40代になりました。

やっと良さそうな方がいても決断できません。

決断できない理由は、自分が相手を探す時に、
地元で、ある程度年収と学歴があって、
清潔感もあり話が合う人と思って探すため、

その条件で、自分に好意を示し
結婚を考えてくれる相手となると、
一回り近く年上の人や、
人が嫌厭しやすい親と同居の長男や、
面白くない人や、
趣味が多く家庭向きでない人など、
何かしら理想ではない条件が入った人しかいません。

婚活の決まりもあり
決められた期間内に決断しないといけませんが、
何を優先したら幸せになれるか考えると、
どれも理想と違うため決断できずにいます。

早く決断しないと、自分的にも
子どもができる可能性が低くなるために、
早く決めたいのですが、

結婚によりキャリアも失う悲しさや、
選択した人が早く亡くなり苦労するかもしれず、
子どもができないかもしれないという不安も
あったりして後悔したくない自分もいます。

また相手の実家が田舎であったり、
先々は相手の親の介護や親族優先の
振る舞いが求められることも考えると、

高年齢での結婚は幸せなのは数年で、
子どもができたとしても、
大変なことの方が多くなりそうだという不安もあります。

料理の苦手さや、一人が安心できる気質もあり、
結婚への不安材料もあります。

また恋愛ではないので、相手に好きという感情が
ないのも決断できない要素です。

ただ、一人で生きるよりは信頼できる人と
少しでも長く幸せに過ごしたいし、
子どももできたら嬉しいという願いもあります。

決断のタイムリミットと仕事もなぜかなくなり、
仕事もなかなか決まらず困った状況にもあり、
結婚相手を急いで決断をしないといけない状況です。

どう決めたら納得できるでしょうか。

【ないものねだり・40代・女性・教員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

婚活がなかなか思い通りにいかずに
子どもを産むこと思うと焦燥感にかられてしまう、
ないものねだりさんなのですね。

結婚は人生の大きな決断ですから、
可能な限り理想に近いお相手と
ご縁がいただけるに越したことはありません。

しかしながら、
すべての条件を満たすことにこだわりすぎると、
婚期を逃してしまうのも事実ですね。

自分が相手側に多くを求めるように、
相手も自分側に求めているものがあるわけですから、
それらのかけ合わせとなると、条件がかさむほどに
ハードルはいよいよ高くなってしまいます。

また、自分が相手に完璧を求めるほどに、
自分の完璧でないところが
コンプレックスや不安となって、
婚活に対する無意識な足枷になってしまっていませんか?

また、ないものねだりさんのコメントで気がかりなのは、
「恋愛でないので、好きという感情が無いので
決断できない」とあることです。

恋愛結婚でなくても、相手に対して
好きという感情無しに生涯寝食をともにしたり、
ままならない子育てをしたり、
看病や介護をすることは可能でしょうか?

男女関係や夫婦関係は、
多少の不満はあっても、
相手への愛情があるからこそ許せるし我慢できる
という関係で成り立つものではないでしょうか。

好きな人であれば
家族にも関心が湧き、親にも関わりたいし、
介護をしてもかまわないと思えるかもしれません。

逆に、さまざまな条件が飛んでしまうほど、
相手に対して好意や愛情を持てたのなら、
その結婚はうまくいく可能性は十分にあります。

結婚に関して、これだけは外せない
というものを絞り込んでみて、
あとは、会ったときのフィーリングを
大切にされてみてはいかがでしょうか?

諸々の条件にあったに越したことはないけれど、
なくてもとくに困るわけではなく、
人生はそれなりに機能するものは手放していきます。

これだけはどうしても譲れないということのみに
条件を絞り込んでみます。

まさに、断捨離精神を婚活でも
発揮していただきたいと思います。

ないものねだりさんが書かれているように、
「信頼できる人と少しでも長く幸せに過ごしたいし、
子どももできたら嬉しい」というこの部分を
大切にされてみてはいかがでしょうか。

どんなに外的な条件が整っていても、
フィーリングや関係性において
安らぎが得られなければ、
その結婚生活は幸せなものとは
言えなくなってしまうでしょう。

アタマを使いながら合理的に
婚活をすることは大事ですが、
生涯の伴侶はココロを使うことをお忘れなく。
  

ーーー
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【息子夫婦にアドバイスしてあげたいけど…】
   
Q.
次男夫婦は8年の交際後、今年夏に結婚しました。
新居は私の家から1時間程のところ。

次男だけ土、日毎週実家に来るようになり
私は心配してました。
お嫁さんは当初から家に泊まり
私ともラインしています。

彼女は次女で実家は遠いのですが、
ご両親が家族大勢でイベント、旅行をするのが好きで
私の息子ももれずに誘われ一緒に旅行、
一人暮らしの彼女の所に訪問しては泊まり
さらに息子も一緒に泊まるようにと言われ
帰りたいと話すと彼女が
「お母さんが機嫌悪くなるから泊まって」と
一部屋に皆んなで泊まることに。

旅行に行っても同じ、
お母さんは疲れた等マイナスの言葉は嫌いとのこと。

彼女の口ぐせは
「私の両親と仲良くできない人とは結婚できない」
だそうで。

結婚を2人で決めた時、私は息子に話しました。

彼女からご両親に2人の生活に入るのを遠慮して。
とお願いしてもらえばと。

私と主人はあちらにご挨拶に伺わなくてはと
思っていてその事から始まり、
結納の事で機嫌を悪くしたご両親から、
息子はいきなり電話で婿にこれないか?
お母さんからは貴方が、娘を泣かした事
(結納はしなくても良いのではと話した事)
をわすれないで。と言われたそうで
息子もかなり落ち込んでいました。
それでも彼女と結婚したいと思っていて。

私は親は大事にしなくてはいけないけど、
言いなりになるということではないよ。
結婚は2人がするものだから2人の気持ちが大事。
親はそれを見守ってあげればいいと思ってるよ。
と息子に話し、彼女にはメモ程度のものをおくりました。

あちらのご両親は結婚式(未定)まで
私達と会わなくていい。と言っていて
籍を入れる前の日に電話でご挨拶だけしたいと思っていても
拒否され、なんとか籍を入れ2ヶ月がすぎ、
息子は彼女に家から出て行って!と言われたそうです。
その事は私の兄(気の許せる人)に話したそうです。

彼女に2人の生活、2人の人生を諭してあげたいけど、
どうしたら良いかわかりません。

【パンダ・50代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

結婚を個人の問題と受け止めるか、
家族同士の問題と受け止めるかは、
それぞれの価値観となることでしょう。

結婚にはある程度勢いが必要かもしれませんが、
きちんとすり合わせがされていなことで
あとで苦労することもありますね。

でも、そんな苦労も
結婚の大切なプロセスであるとも思います。

息子さんのケースは、
奥様の家族の絆が強いようですので、
奥さんの結婚観に合わせることに
息子さんの抵抗がある場合、
苦労するケースとなるでしょうが、

とくに抵抗なく、大勢でワイワイという文化が
好きなパーソナリティーであれば、
とくに苦しみもないかと思います。

もちろん、奥さんからの視点からすれば、
慣れ親しんだ賑やかな家庭像を描いて結婚したのに、
自分の夫の水を差すような行為で、
自分の愛する者が大切な家族に愛されない対象に
なることを恐れているのかもしれませんね。

この辺はセンシティブで、
決してただ夫を否定しているわけではなく、
夫と自分を守りたい(=ちゃんと受け入れられ
愛される対象となりたい)防衛的な心理も働いて、
過敏になっていることと思いますから、
奥さんなりの愛のかたちと受け止める想像力も
大事になってくると思います。

パンダさんのおっしゃるように、
相手の両親や家庭の文化に敬意を払うということが
必ずしも迎合することとは限りませんから、
これは息子さん自身の判断や選択に関わることでしょう。

このときに、パンダさんやご主人が親として伝えたい
大切なことを伝えたなら、あとは静観し、
失敗や困難も含めて、価値観の異なる者同士が
互いを理解し妥協していく大切な結婚のプロセスと
受け止めてみてはいかがでしょうか。

結婚は異文化を学ぶ過程でもありますから、
どちらかの文化が正しいという主張は
調和を生み出しません。

相手への愛はあるけれど、相手の文化は苦手…
そんなままならない、行きつ戻りつのゆらぎもまた
人生の醍醐味なのでしょうね。

困難のない美しく輝かしい人生を送ってもらいたい
というのは親心かもしれませんが、
シミやヒビが入った後の金継ぎも
また味わいになったりもします。

取り返しのつかないことにはならないでしょうから、
彼が人生の課題に真摯に向き合っていることを
温かく見守り応援されてください。

失敗も含めて、温かく見守り、
いつも応援してくれる家族がいるだけで、
彼の心の安全地帯は確保されているでしょう。

 
 
〜〜〜〜〜〜〜〜
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Q.いつも川畑先生のお話に、深い学びを得させて頂いています。
   
思いやりのない主人と仮面夫婦を続け熟年離婚か、
子どもが思春期でも離婚か悩んでいます。
  
私は小学生と中学生の二児の母(30代後半)です。
  
つい先日まで会社員として働いていましたが、
パワハラを受け体調を崩し休職の末、退職を決意しました。
 
それまでずっとワンオペ状態で家事と仕事の両立に必死になり、
旦那が酒を飲んで寝っ転がる中、子どもたちを習い事へ
送り迎えや遠征など休みなく動く毎日。
  
主人は自分がやりたいことしかやらず、
辛いと訴えても家事を手伝ってくれることはなく、
初めは喧嘩をしたり褒めてみたりと色々しましたが、
もう諦めて自分でやっている状況でした。
   
家事はやらなくても男らしい性格だから、
何かあったらきっと助けてくれるという期待が
いけなかったのだと思いますが、
私がパワハラを受けて傷ついたときも、病気になった時も
全く支えになってくれなかったことに絶望しました。
  
状況を必死に伝えても、共感も興味も持ってくれず、
会社との対決もたった一人で立ち向かいました。
休職中も結局私一人で家事をやり気遣いの声も無く孤独でした。
  
そんな中、ずっと相談に乗ってくれていた男性がおり、
悩みを聞いてもらっていました。
  
かけてもらいたかった言葉、思いやり、共感、応援を受け、
辛さを乗り越えることが出来ました。
   
その方とどうこうとは今は考えられませんが、
優しさを受けることを知ると、
余計に主人には完全に心が冷えてしまい、
現在は顔を見ずに済むようすれ違いの生活をしています。
  
主人もそれを察し、一切口を聞きません。
夫婦仲が悪いことは子どもにも悪影響だと分かっていますが、
心がついていきません。
  
子どもには良い父親だと思います。
離婚すれば諸事情あり、私だけが家を出ることになりそうです。
自分の気持ちを大切にすること、子どもを大切にすること。
  
どう、折り合いをつければ良いのでしょうか?
   
【なごみ・30代・主婦】
  
  
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
ワンオペで中学生と小学生のお2人のお子さんを育てて来られたとのこと。
本当に大変でしたね(とはいえ、今もまだ同じ状態が続いていらっしゃる
ことと思いますが)。
 
また、人生の難局で、いちばん頼りにしたいパートナーから
優しさや思いやりを得られないのはこの上なくお辛いことと思います。
 
なごみさんはここまで本当によく頑張ってこられていると思います。
  
なごみさんやご主人の親世代は、現代ほど夫婦共働きは多くなく、
家事・育児は女性がして当然という社会通念がありましたから、
そのような親を見て育ったご主人、そしてなごみさん自身もどこかで、
それが自然、または理想系という無意識のバイアスがあることと思います。
  
親も、無意識のうちに「男が家事や育児をするなんて可哀想」とか
「申し訳ない」とかといった態度をとってしまっているかもしれません。
  
このような日々繰り返される、言語的、非言語的メッセージは、
細胞レベルで私たちに深く刷り込まれ、簡単に上書きや更新ができません。
  
なごみさんもそんなバイアスがあったからこそ、おそらく、結婚当初から
家事や育児を率先して引き受けてきたのではないでしょうか。
   
夫婦ですべて分担は理想的だけれども、出来る限り私(女)が
いい嫁、妻、母としてやる、と頑張ってしまったのではないでしょうか。
  
このような、頑張りがきく良い嫁・妻・母は、
バーンナウトしやすく、ストレスも溜めがちです。
  
これからは、そんなに頑張らなくても私は良い人間、
とご自身を認めてあげてください。
  
夫がそのような承認が苦手でも、
なごみさんに一番近いなごみさんご自身が、
温かい眼差しで自分に接してあげてください。
    
また、ご主人とのコミュニケーションでは、
分かって欲しいとか察して欲しいとかと訴えるのではなく、
ご自身がこれまで無理して頑張ってきたこと、
そして無理が効かなくなってきたことを素直にシェアし、
具体的に役割分担について何をどれくらいして欲しいか
リクエストするよう心がけてください。
  
また、物理的サポートのみならず、夫婦として、
情緒的なサポートが欲しいことも伝えると良いでしょう。
  
その際、具体的にどのような状況において、
どのような言葉かけをしてもらえると
なごみさんは満たされるのかを、
ご主人に明確に伝えてみてください。
  
言わなくても分かって欲しいという思いを、
言いさえすれば分かることもあると切り替えてみてください。
 
これらのコミュニケーションは、
疲れて我慢できなくなるまで待って、
ついに感情が爆発した状態で訴えるのではなく、
なごみさんのエネルギー状態が良く、平静なときに、
ご自身への思いやりを実践する意図で、
この大切な話し合いを試みてください。
  
お互いに家事が大変であれば、専門業者に頼むのも一つです。
その費用を2人で負担することで、バランスをとることも可能です。
  
ぜひなごみさんなりの創造力と智慧を働かせてみてください。
 
そのためにも、ご自身が安らいだり楽しんだりして
充電できる時間を確保することはマストです。
 
ぜひ、この難局を変化の機会として前進されますように!

ーーー

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Q:主人が6年前に不倫をして、
3年前から実家で姑と暮らすようになり家に戻りません。

子供は4人おり、毎週一度自宅に主人が来て
家族そろっての夕食を共にしております。

不倫発覚当初より、不倫関係の解消を求めても
全く取り合ってもらえず、
関係継続するのに私が耐えられなくなり、
3年前に主人に話し合いの土俵に上がってもらいたくて、
相手を調べて慰謝料請求の内容証明郵便を送りました。

相手は経済的弱者なので
請求を取り下げるよう主人に求められて、
お金が目的ではなかったので、
慰謝料請求は取り下げました。
代わりに相手に主人に会わないで欲しい
とお願いの手紙を送りました。

相手からは謝罪と会わないという内容の返事をいただきましたが、
主人は私がしたことに怒り、家を出ました。

アパートを借りるつもりだったようですが、
姑と説得して、実家で暮らすことになりました。

主人は私のことは決して許せないと思っているようで、
私はいつでも待っているから家に戻るように伝えていますが、
私のような者とはやっていけないと言って、戻ってきません。

このような家族のあり方は私としては悲しくて、
主人の気持ちの変化を待つしかないと思いつつも、
何か私ができることがあれば、
働きかけをするべきなのだろうかと、悩んでいます。

先生のお考えをお聞かせください。

【のら・50代・福祉施設勤務】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

大変な中、とても忍耐強く過ごされている
のらさんのお姿が浮かびます。

ご主人の不倫に、いわゆる逆ギレ
ご主人が問題をすり替えてごまかし、
自身の正当化を試みようとする姿勢が伺えますね。

のらさんは、ご主人への愛はありますか?
それゆえに彼が戻るのを待っていたいと思っていますか?

それとも、経済的な基盤などを失う不安や恐れからの
執着が強いでしょうか?

裏切りの体験というのは心に深く傷を残すかもしれませんが、
同時に、夫婦や男女の関係性の歪さについて教えてくれる
サインでもあります。

その関係が、愛や深い喜びから成り立つ関係なのか、
執着や打算による関係なのか、
静かに問い直す機会でもあるのかもしれません。

どっちが悪いか決着をつけ、悪い方を責め償わせるのは
比較的簡単なプロセスでしょうが、
真の問題解決には至らないでしょう。

もっとも複雑でチャレンジングなのは、
これを機に、互いを理解するプロセス、
その前提に、自分自身をより深いレベルで理解するプロセス、
それはとりもなおさず、
自己成長を促すプロセスとすることです。

このような姿勢で起こっていることに向き合うことができれば、
状況は好転するかもしれません。

ただし、決してのらさんの思い描いていた通りになる
ということではありません。

そうなるかもしれませんし、ならないかもしれません。

たとえ思い通りにならなかったとしても、
のらさんにとってもご主人にとっても、
経るべき必要なプロセスを経て得た学びは、
かならず人生に豊かさをもたらすことを信頼してください。

その過程には、変化を受け入れ手放すレッスンが
含まれることが多いのです。

夫婦の関係において大切なものはいったい何か、
妻と夫の、また女と男の価値観の差は
いったいどこにあるのか。

理解を試みる努力からはじめると良いと思います。

のらさんの苦しみが、執着からではなく、
純粋にご主人への愛からくるものであれば、
それを率直に伝えることです。

夫の不誠実な態度に自尊心が傷ついたと嘆くのではなく、
心から愛するあなたを失うのが怖いのだと。

あなたと一緒にいることがこの上ない
幸せなことなのだと、素直に伝えてみることです。

相手をコントロールするために伝えるのではなく、
真に大切なことを伝え、理解を促すための姿勢であり
コミュニケーションです。

私たちは不安や怒りは表現するわりに、
愛の表現は出し惜しみしがちです。

事件や事故でもないかぎり、愛を棚上げしてしまいします。

不安や怒りはどこからくるのか、
源が愛であれば、ぜひそこから
コミュニケーションをはじめる努力をしてみてください。

 

ーーー

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20201005

FROM 川畑のぶこ

今日は、tomoさん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

【Q】結婚したいと思いながら、10年ほど彼氏もできずに過ごしています。
結婚がすべてでもゴールでもないとよく聞きますが、やはり結婚はしたいです。

後輩が結婚していくのを見てうらやましくなったり、結婚の話になると
気まずい思いをしたり、このまま一人なのかなと悲しくなったり…
なんかずっとモヤモヤしている感じがします。

自分に自信がなく、過去にうまくいかなかったときのことも思い出したりして、
積極的にもなれません。引きこもりの家族がいることも、積極的になれない
一つの原因だとも思っています。

自分なりにいろいろ考えて変えようとしてきましたが、なかなかうまく
いきません。何かアドバイスをいただけたら嬉しいです。

【A】
結婚したいという動機はとてもすばらしいものです。
tomoさん、それはぜひ大切にしてくださいね。

そして、ご自身でもおっしゃっているとおり、
結婚がすべてではないということも、大事にできるといいですね。

結婚はゴールでなくスタート。ゴールと考えていると、
せっかくゴールしたのになんで?とがっかりするようなことも往々にして
起こり得ますから、あくまでも新しいスタートだと捉えるのが賢明です。

人生は、いろいろな経験をして深めたり、広げたりしていく醍醐味がある、
いわば長い旅のようなもの。

その中で、結婚というものは大きな役割を果たしますし、私たちが新たな
価値観を学んだり、ぶつかりながらも妥協したり、寄り添ったりして、
思いやりって何だろう、優しさって何だろうということを学んでいく、
多様性を身につけていく一つの過程でもあると思いますから、
結婚したいという希望は、いつも持っていていただきたいと思います。

そして、tomoさんがなかなかその一歩を踏み出せないということについては、
結婚や恋愛というものへのご自身の向き合い方を、ちょっと振り返ってみると
よいかもしれませんね。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:アラ還暦の主婦です。
私は二人姉妹の跡取り娘という立場で次男と結婚しました。
  
この結婚についても、これまで幾度となく悩んできました。

先のことを何一つ約束することなく、ここまできましたが、
気づけば夫の兄である長男は一人っ子と結婚して
姓こそ名乗っていますが、婿養子同然、
妻の実家の墓に入る約束までしたそうです。
  
随分前に、夫から何気ない会話で聞かされました。
 
どうやら、その時に夫の家の墓を任されたようで、
私に相談もなく承諾したようです。
  
私の実家にも仏壇があり、四代続く墓もあります。
  
妹も長男と結婚しており、両親は既に他界して、
実家は空き家となっています。
  
長男の妻の実家も、 両親は他界している中、
この度、夫の両親が立て続けに亡くなりました。
長男の兄は名ばかりの喪主で、
仏壇、墓は結局、夫が管理していくことに。
  
私から見れば私、私の実家だけが
貧乏くじを引かされたような気持ちでいっぱいです。
  
こんなふうに考える私はおかしいですか?
 
私の子どもは娘一人っ子です。
私は両親に申し訳なく、私だけでも
実家の墓に入れてもらいたいと思っています。
 
大事なことなのに、きちんと話してくれずに、
事後承諾のように持ってきた夫に対しても
怒りのようなものが湧き出て、
別居、離婚さえも考えてしまいます。
  
【なみだ・50代・主婦】
  
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
誰が先祖のお墓を守るのか。
 
この問題は、なみださんだけでなく、
少子化が進む社会で、皆にとっての問題でもあると思います。
 
子孫の数が減る限り、
すべてのお墓を保存していくことは不可能だからです。
 
今回、なみださんには2つの課題があるとお見受けしました。
 
ひとつは、夫が「相談なく」自身の実家の仏壇や墓を
管理することになったということで、
自分や先祖に対するリスペクトが欠けていると
思われたことではないでしょうか。
  
そうであれば、率直に
「大切なことなので、きちんと相談して決めて欲しかった」と、
そして、夫の選択に不服があれば、
今からでも伝えてみてはいかがでしょうか?
  
もしかしたら、なみださんの思いを確認したうえで、
改めてお義兄さんと話し合いの場をもつ可能性も
出てくるのではないでしょうか。
  
おそらく、なみださんは跡継として
ご自身の実家のお墓に入るつもりで、
当然、そのことは合意されていたものと
思っていらっしゃったと思います。
 
逆に、結婚されるとき、
「自分は跡継なのであなたと私は私の実家の墓に入る」
という相談と合意はされていましたか?
 
もし、相談していなかったのであれば、
これはお互い様かもしれません。
 
今回のことを機に、改めて話し合ってみることをおすすめします。
 
話し合いがされるということは、
互いに敬意をもって向き合うということです。
 
結果がどうであれ、このプロセスそのものが
夫婦の信頼関係を維持するのに大切です。
 
 
そして2つ目の課題。それはお墓の意義です。
  
なみださんにとって、お墓とはなんでしょう。
  
おそらく、先祖との精神的なつながりをもつ場ではないでしょうか。
 
では、「先祖とつながる」とは、
なみださんにとって、どのようなことでしょう。
 
先祖とのつながりが、非物質的な心の営みであれば、
かならずしもお墓というゲートウェイを使う必要はないかもしれません。
 
人間は見えるものに強い影響を受けますから、
物質としての墓を使用した儀式を有効活用してきたのでしょう。
 
儀式化することでつながりをより深める意図があるのだと思います。
 
ただし、それらの物質を介さないと、
先祖との見えないつながりは保たれないのでしょうか?
 
お墓や仏壇を持たない人は、
先祖との関わりは断たれてしまっているのでしょうか?
 
 
近年、樹木葬や集合墓など、先祖代々の土地や墓に
こだわらない人が増えてきているのは、
管理の問題もさながら、
場所や墓石といった物質的な側面よりも、
見えない精神的なつながりにより重きを置く人が
増えてきている傾向もあるのではないでしょうか。
 
先祖を祀るのは、私たちが幸せに生きることを、
どこかからあたたかく見守ってくれているという思いが
あるからではないでしょうか。
  
もちろん、先祖も子孫の幸せを願っていることでしょう。
 
もしなみださんが、先祖の立場にたって、
子孫が自分(たち)と繋がる窓口をどっちにするかで揉め、
不幸になっているのをみたらどうでしょうか。
 
登山口多しといえど、行き着く山頂はひとつ、
そんな考え方も役立つかもしれません。
 
本質はどこにあるのだろうと、立ち返ってみると、
問題は思うよりシンプルに解決できるのかもしれません。
  
          
ーーー

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200928

FROM 川畑のぶこ

今日は、にんじんさん(40代・幼稚園教諭)のご相談にお答えします。

【Q】夫とはお互いが学生時代に、できちゃった婚でした。
私は母にならなくては!と、20歳で、全てを家族に捧げることにしました。

一方、夫は深夜2~3時まで趣味に没頭、結局、結婚して20年その生活が
続きました。私は3人の子育てに追われ、とても孤独な、非常に疲れる日々
でした。何も私には自由がない!と感じ、どこかホッとできる場所に
帰りたいと思っていました。

子供が大きくなるにつれていろんな問題が噴出。
「何で?こんなに一生懸命しているのに!」頭はパニックでした。

夫も次第に体力が衰え、さすがに大きな問題が起こってくると、
家庭を顧みないわけにはいきません。ようやく家庭に戻ってきたかと
思うようなホッとした時期が、一時おとずれました。

これからよくなる!と思っていた矢先、写真の整理をしていたら
涙が止まらなくなりました。過去の夫への気持ちが湧き上がり、
そして今までの歩みが非常に残念なものに見えてきました。

それを解決したくて断捨離に打ち込み、一年が経った時、
事件が起きました。その後、夫といろいろあって、家族を守りたい、
夫を家庭に振り向かせたいと思っていた気持ちとは裏腹に、
私一人が実家に戻りました。

それ以来、夫から必要以上の言葉はありません。目も合わせません。
一度壊れてしまうと、これほどまでに冷たくなれるものかと思っています。

法的なことも何も決まらないまま、仕事だけは何とか就くことができま
したが、さて、これからどうしていったら良いのか? 

自分自身の足で立ち上がらなくては。まずは心の回復、そしてどの方向へ
行けばいいのか、自分で決めないといけませんよね。

しかし、思考回路は昔のまま。アップデートが必要。少しずつ新しい
思考回路を作りたいと思っています。どのようにして自分の歩みを確かに
持てる回路を組み立てていけばいいでしょうか?

【A】
二十歳からお母さんになって、子育てをずっと頑張ってきたのですね。

にんじんさんのように、自分のことを捨てて、家族のため、子どものために
全てを捧げてきたお母さんたち、この話を聴きながら共感している人たちも
たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

今後について、思考回路が変えなければと思っていらっしゃるようですが、
実は、にんじんさん、もう思考回路は変わっているんですよ。

思考回路が変わらない、それを変えなきゃと思っていること自体、
もう思考回路が変わっているんです。
まずは、それを認めて、ご自身を讃えてあげてくださいね。

生きる目的や人生に感じる喜びは、人それぞれ、実にさまざまです。
惹かれ合って恋愛結婚した夫婦であっても、ずいぶんと時間が経ってから
互いの価値観のズレに気づくことも少なくありません。

でも、だからと言って、それまでの人生や結婚生活が無意味だったのかと
いうと、決してそんなことはありません。これまで起きたことにはすべて
意味があり、踏んできたプロセスは必要なものだったのです。
 
そして、その経験は今後、にんじんさんが何に価値を見出し、
ご自身の人生をいかに豊かに過ごしていくかに通じているのです。

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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200914

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、サトミさん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
婚活を経て、2歳年下の彼と結婚を前提に同居をはじめ、
3か月になります。

些細なことで怒りが爆発してしまい、ひと呼吸置いたり、
グッと堪えたりすることができず、感情的になり、
ときに汚い言葉で彼を傷つけることがあり、
その都度、自己嫌悪に陥ることの繰り返しです。

彼が連絡なく約束の時間に大幅に遅れた、塩辛い料理を何度も作られて
しまった、コロナ禍で互いの両親との顔合わせの打合せの行き違い、
家事分担や約束、彼の癖のことなど……

冷静になれば、なぜあの時そこまで怒ったんだろう?と思うことが多い
のですが、基本的には「許せない性格」なのだと思います。

彼は大らかで優しい人なので、許してくれていましたが、いよいよ
「これ以上は我慢できないかも知れない」と言われてしまいました。

頻繁に怒りを爆発させている訳ではないのですが、
彼に言わせると「瞬間湯沸かし器」状態だと言います。

マイナス思考に傾きがちな私に対し、彼は真逆の性格です。
ひとり暮らしも長かった私と、実家暮らしに慣れている彼との生活や
価値観の違いも、当然あると思います。大切な人なのに苦しいです。

もし自分が彼の立場でも、そんな人とは付き合うのをためらうと思います。
自分がそうなっていることが苦痛です。

友人に相談したところ、腹が立ったら「まぁいっか」と考えてみる、
怒り日記を書いてみる、などアドバイスをもらいましたが、
どうにも感情が先行してしまい、コントロールができません。
本などに書いてある「6秒待つ」ことすらできません。

どうすれば、自分の感情と付き合っていけるのでしょうか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サトミさん、彼のこと大好きなんですね。
思いが伝わってくるご相談です。

結婚というのは本当に、違う価値観のすり合わせで
私たちがそれをどこまで許容できるかという一つの試練でもありますね。

よく結婚はゴールインなんて言いますけど、もう私はまったく逆で、
ゴールじゃなくてスタートなんだということを、夫婦カウンセリングや、
こういったサトミさんのように悩んでいる方たちには、
臨床の場でお伝えすることが多いです。

まず、今、サトミさんが悩んでいる内容そのものを、彼に伝えてください。

自分でも、あなたが傷ついているし辛い思いをしているのはわかっていて、
それがいけないことだというのもわかっている、
あなたが我慢できないと思うのも当然だと思っている、
そのことを認識してるんだということを、彼に伝えてください。

そして、苦しいのだと。
なぜ苦しいかというと、あなたのことを愛しているから、
あなたのことが大好きだからということ、
それを本当に素直に、率直に伝えたらいいと思います。

じゃあ、好きだから彼の思い通りにできるか、彼も私を愛しているから
私の思い通りにしてくれるのか、どっちが正しいのか、間違っているのか、
白黒はっきりさせて勝負するというのもちょっと違いますね。

ジャッジを捨てて、互いの動機がどこから来ているのかというのを
理解し合う姿勢が、人間関係では大切になってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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200720

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、マツコさん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生 こんにちは。

離婚と親権のことで、悩んでいます。 結婚して22年になりますが、
主人は単身赴任でほとんど家におらず、義母に助けてもらいながら、
三人の子どもを育てました。ですが、気の強い義母と上手くいかず、
限界がきました。

もちろん、私が至らない部分があったのもわかっています。
主人は常に義母の味方でした。お前が謝るべきだ、といつも言われて
きました。子育ての事など、いつも責められ、また、モラハラではないか
と思われる言動もたくさんあり、精神的に参って身体も不調が続き、
他にもいろいろあって、 離婚を決意しました。

上の娘は成人していますが、下の息子は小学4年で、
離婚するにあたってどちらが引き取るか、揉めています。 

主人はこれまで育児に協力的ではなく、すべて私がやってきました。
息子は、私が引き取る以外に考えられなかったのですが、コロナで休校
になり、義母と息子が主人の所へ泊まりに行く日が多くなりました。

主人も仕事が少し減って時間ができ、息子と一緒に勉強したり、
ご飯を作ったり、よく面倒を見ていたようです。

今まで、わりと穏やかな息子でしたが、最近は反抗期らしく、私への
反発が強い中、主人の言うことは素直に聞き、急になつき始めました。

そんな様子を見て、もう幼い頃とは違うので、やはり父親の方が良いの
だろうか…と考え始め、正直なところ、自信もなくなってきました。 

先日、息子が主人の前で私への否定的な言葉を言っていた時はショック
でした。息子と離れることを考えると、胸が張り裂けそうですが、
主人の方が経済的に苦労はないことなどを考えると、私が身を引くべき
なのかとも思います。

主人は、ちゃんと教育してあげたいから自分が引き取りたいと言っています。
私が今のまま耐えればいちばん良いのでしょうが、もう身体も精神も
持ちそうにありません。私はダメな母親でしょうか。辛いです。
~~~~~~~~~~~

マツコさん、本当にお辛いですね。

育児はものすごく大変ですし、正解がありません。
誰かにとっての正解がマツコさんにとっての正解とは限らないですし、
その逆も然りですよね。

だからそんな中で、その時のできる精一杯を尽くしてこられたと思いますし、
お姑さんの助けも借りながら、頑張ってこられたと思います。

ご主人の単身赴任が長かったというのは、とても大きな溝を夫婦の中に
作ってしまったのかもしれませんね。

まず、何が正解かというのは本当にないので、あまりご自身を責めすぎない
ようにしてください。

ご主人はマツコさんのことを責めるようなことを言うということですが、
今まで外野にいて深く関わってこなかった人は、言いたいことが言えると
思うんですね。

でも、ずっと現場で一緒にいると大きな苦労がある。もしご主人が今後
息子さんとずっと一緒に住むとなれば、それを今後感じるのではないで
しょうか。

そして、マツコさんがいちばん心を痛めていらっしゃる親権については、
今この時期の状況だけで判断するのではなく、少し時間をかけて
息子さんの気持ちの方向性を見ていくのがいいのではないかと思います。
 

続きは、ビデオでお話しします……

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shutterstock_1146185018

Q:結婚して13年目になります。
小3の息子と年長の娘を育てながらフルタイムで働いています。
 
出産後から私の夫に対する不満がたくさんあり、
さまざまな形で伝えてきたのですが、
いつしか何か私が言うと、そのことで子どもに暴力をふるい、
私のせいにするようになりました。
 
3年前に、家族で出かける前に私が気が乗らない発言をしたら
「死ね!」と子供の前で言われ、その日以来
「うるせーだまれ、バカアホ」など暴言が増えました。
 
しかし、夫はそのことを覚えていない、むしろ私が悪い、
という認識なので夫婦関係は修復不能です。
 
また、上の子が勉強したがらないことを心配し、
無理矢理暴力を行使して勉強させようとしたり
叱責したりして毎日見ているのが辛いです。
 
夫は家族が大事、別れるなんてとんでもない、
子どもにも悪影響と考えていて、離婚する気がありません。
 
私は夫と分かれるのは躊躇ありませんが、
夫が離婚の危機に直面して暴言がエスカレート
するかもしれないという恐れがあり、
仕事をしながら乗り切れる自信がありません。
 
また、子どもたちが慣れ親しんだ学校や保育園などの
人間関係が変わることへの影響も
自分自身が受け止められるか不安です。
 
もし、私が子どもを育てるとしても、
夜の会議出席や仕事の成果を十分に出せないことで
新卒以来続けてきた私の仕事をやめなければ
いけなくなるかもしれない、
安定した収入を失う可能性などが頭をよぎります。
  
地域での人間関係も含め、今まで築き上げてきた
色んなことを手放さないといけないと思うと、
足がすくんでしまいます。

【朝のミルクティー・40代・団体職員】
 
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
  
ご主人の暴力に悩んでいるとのことで、
これまでのミルクティーさんの大変な苦労がうかがわれます。
 
日本では、7人に1人の女性が配偶者から度重なる暴力
を受け、またそのうちの7人に1人が命の危険を感じた
と言うデータがあります。
 
暴力とは、殴る蹴るなどの身体的な暴力のみならず、
人格を否定されたり、罵声を浴びさせられたり、
脅されたり、といった心理的なものもあれば、
生活費を渡さないなど経済的な暴力もあります。
 
このことからも、暴力は身近で起こり得ることがわかると思います。
  
今回、ミルクティーさんの言葉で気になるのは、
離婚の話を切り出すと、ご主人の暴力がひどくなる
のではと恐れて切り出せないということです。
 
これでは暴力に屈することになってしまいます。
 
そのような脅し以外にも、
「私にも非があった」とか、「私さえ我慢すれば」とか、
「子どものために」とかと考えるかもしれません。
 
しかし、暴力はいかなる理由であれ、
許されるものではありません。
 
また、ミルクティーさんが我慢さえすれば
問題が解決するものでもありません。
  
暴力は、長引くほどに心の傷を深めていきます。
  
ミルクティーさんだけでなく、
暴力を見たり受けたりしているお子さんも、
成長過程の発達に問題が出たり、
PTSD (心的外傷後ストレス障害)などを引き起こす
可能性もあります。
 
これは経済的ストレスよりも深刻な問題になり得ます。
  
暴力をやりすごしたり我慢したりせず、
暴力は許さないと言う毅然とした態度を育むことは、
ミルクティーさんがご自身やお子さんたちを
大切にするという誓いを立てることです。
 
ぜひ、勇気を持ってその誓いを立ててください。
 

とはいえ、このような問題に取り組む事は、
とても大きなエネルギーを使うことですね。
 
とりわけ、ひとりでこの問題に対処しようとしている
のであればエネルギーの消耗も激しいことと思います。
 
ひとりで問題に取り組もうとせずに、
有効なリソースをどんどん活用することです。
 
ここに相談してくれたことは大きな一歩だったと思います。
 
同時に、このことをぜひ身近な相談窓口にも相談してください。
  
配偶者暴力防止支援センター
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/pdf/center.pdf
は、そのひとつです。
 
同じような問題を抱えている人には、
カウンセリングや自立支援、また保護などの支援を行なっています。
 
また、同じケースを扱う法律家に相談するのもひとつです。
 
このように、第三者へ相談するとなると、
大事(おおごと)にしたくないという気持ちが働く
かもしれませんが、冷静にならなくてはいけないのは、
事はすでに大きいということです。
 
多くのDV被害者が、起こっていることを過小評価してしまうことで、
問題に適切な対処がされず、苦しみ続けています。
  
相談所や専門家はプライバシーを守ってくれますし、
現場で多くのケースの解決に取り組んでいるので、
情報や知恵も豊富です。
  
また、ミルクティーさんのような人の力になりたいと待っています。
 
このようなリソース、差し伸べられている助けの手を取り、
どんどん役立ててください。
  
最後に、離婚というと、敗北のイメージが付き纏うかもしれませんが、
暴力による離婚は敗北ではありません。それは善処です。
  
よりよいミルクティーさんとお子さんの人生のためにも、
ぜひ勇気ある一歩を前進されますように。
     
       
          
ーーー

★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

ご質問はこちらからどうぞ。
https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382