自分の性格・思考

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Q:いつも興味深く拝聴させていただいています。

以前のテーマ、DVに関し、現実的なアドバイスが参考になりました。

我が家も、そのとき取り上げられていた方とは程度の差はありますが、
DVがありました
自分がいけない、自分が変われば相手も変わると信じ
努力を重ねてきました。

カウンセラー、心療内科、ヒーラー、スピリチュアルな思想を
取り入れているところが多く、
あなたの引き寄せ、恐れやあなたの中の支配欲の投影、
過去の未消化の感情の表れ、被害者、加害者はいない、
前世のカルマと言われ、先祖の因縁、霊障だという人たち、
すごく増えてきました。

SNSや書籍だって、100%自分原因説、ホオポノポノ、
許しましょうとか普及していますよね。

そう捉えるようにしてから、学ぶこともあったけれど、
こういうのにどっぷりつかっていくととても危険だなと思っていました。

今日の先生のご意見を聴いて現実に引き戻されつつある中から、
まだ思考の混乱があります。

今、本当にこういうスピリチュアル思想が蔓延しています。

それで楽になれば良いけど、
高額な金額や恐怖を植え付けられるビジネスも沢山ある。
そういう危険もあることを沢山の人に知っていただきたいです。

見えない世界、何かに頼る、信じることはとても大切だと思うし、
宗教やスピリチュアルを否定するわけではありません。

こういった危険性がありますよと言うことを先生のご意見含めて、
いつかテーマとして取り上げていただくと嬉しいです。

文章が上手く表現出来ずごめんなさい。
宜しくお願いいたします。

【ミリー・40代・看護師】

―――――――――――――――――

A:FROM:川畑のぶこ

ミリーさんご自身が、DVを通して
ご自身の内面を深く探究してこられたこと、その中で得られた
学びと同時に苦労が伝わって来るご相談内容です。

まず、スピリチュアルなものの危険性に関しては、私自身が
ミリーさんが列挙してくださった内容の専門家ではないため、
それらの良し悪しの判断はできませんし、
そもそもその判断をすることが賢いこととも思えませんので
ここでは控えたいと思います。

おそらくは誰かにとっては機能するけれども、
別な誰かにとっては機能しない。
また、あるときは機能するけれども、また別なときは機能しないことも
あるというものではないかとは思いますが。

ミリーさんがスピリチュアルなものに関する川畑の意見を聞きたい
とのことですので、いくつか私なりのシェアをさせていただきます。

ただし、これを鵜呑みにするのではなく、あくまでも参考にして
ミリーさんご自身の正解を出すための踏み台にしてみてください。

スピリチュアルな信念は、目に見えないものに対する信念であり、
その人の宗教的信念、哲学的信念または人生観や死生観などに
現れてくることがあると思います。

それらがどのカテゴリーに属するかはさほど重要ではなく、問題は
それらが信じる者の人生に、健全に機能しているか否かであって、
その健全性は信じている内容そのものもよりも、
それらとの関係性に大きく依存すると思います。

「スピリチュアルなものにはいったいどのような教えがあるだろう?」
「それらから私は何を学びとることができるだろう?」

という客観的な姿勢と好奇心を持って関わりあえるなら
大いに役立つと思いますが、自分では解決できない問題の答えを、
なんでも解決してくれそうな「万能スピリチュアル」に求める依存状態では、
信じている内容が何であれ苦しみは繰り返されるでしょう。

まずは、スピリチュアルの内容そのもの以前に、
それらに関わるご自身の姿勢を俯瞰視してみることをおすすめします。

誰かにとっての薬が果たして、私にとっても薬なのか、それとも毒なのか。
逆もしかりですね。

栄養を摂るのに、お米が正解の人もいれば
ジャガイモやパンが正解の人もいます。
どれか一つが万能である必要はありません。

心や魂の栄養も同じでしょう。
米屋はお米がベストというでしょう。
八百屋はジャガイモが、パン屋は小麦がベストと勧めるでしょう。

それぞれの立場の正解があります。
ですので、鵜呑みにせずに、自身で試してみて、
合いそうなものを選び抜いていく姿勢を育むことが
大事ではないでしょうか。

ただし、飢餓状態のときはジャンクフードでもなんでも飲み込んでしまように、
心が飢餓状態のときは自分にとっての良し悪しの判断をしないまま、
目の前に提供されたものをそのまま飲み込むということが起きがちです。

ですので、信じる対象そのものよりも自身の状態からそれらとの関係性が
不健全になりがちということを意識して関わると賢明ではないでしょうか。

たとえば、カルマという概念の使い方も
「カルマなんだから努力は無駄で諦めるしか無い」
といった文脈にもつかえれば
「努力によって変化を起こすカルマなのだ」という受け止め方もできるでしょう。

「感謝や詫びでことが済むなら世話無い」
という考え方もできれば、

「感謝や詫びはシンプルに聞こえるが、エネルギーを要することで、
言うは易し、 するは難し。だから私のみならず相手も簡単にはできないのだ。」
と、理解を深めるきっかけにすることもできるでしょう。

「攻撃者はNOと言いにくい人を無意識に選びやすい」
と聞けば、

「NOと言わない私が引き寄せたのだから私がわるいのだ」
と、受け止め自責感を募らせる人もいれば、

「そうか、エネルギーを使うし、波風はたつかもしれないけれど、
 NOのときはNOと言えばよいのか」
と、変化を起こすきっかけと受け止める人もいるでしょう。

このように、いったいどのような姿勢でスピリチュアルに関わっているのか
を全肯定も全否定もなく客観的な視点をもって問い直す姿勢は
大事だと思います。

周囲に信頼できる友人や家族がいれば、
あなたのスピリチュアルに関わる姿勢が健全か否かを
尋ねてみるのも良いかもしれませんね。

スピリチュアルに全てをゆだねて自分は努力をしない
(スピリチュアルがぜんぶやってくれる)という魔法の杖を求める姿勢は
信じる対象が何であれ結果は好ましく無いと思いますし、
苦しみを助長させるでしょう。

私たちは皆、試行錯誤を繰り返しながら成長するプロセスにいます。

ですので、矛盾するようですが、そのことを信じて、
瞬時に全てを思い通りに解決してくれる
万能スピリチュアルを求める姿勢を手放すことでより
健全なスピリチュアリティーが育めると思います。

このことから、ミリーさんが挙げてくださったスピリチュアルな取り組みも
機能する人には対象が何であれ機能するでしょうし、
機能しない人にはいずれも機能しにくいのかもしれません。

自分のスピリチュアルと関わりあう姿勢を振り返りつつ、
内容も盲信することなく、そのときどき確認しながら、
どの部分は私に機能し、どの部分は私には合わなそうだから
様子を見てみよう、などというふうに柔軟に向き合ってみると
良いのでは無いでしょうか。

色々と頭の中で巡らして、混乱してきたら、最後は
ご自身の心の奥底の声(直感など)に従ってみるのが良いと思います。

スピリチュアルも、その他の薬や治療も、
依存するものでなく活用するためのものという姿勢で関わってみてください。

ーーー
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Q:お酒をやめたいと思いつつ、なかなかやめることができません。

いわゆる『キッチンドリンカー』状態が10年以上続いています。
やめることができたときもあるのですが、結局飲んでしまいます。。

また、お酒を飲むのは、夫から逃げるためでもあります。
夫とは、10年ほど家庭内別居に近い状態にあります。

夫はまじめに働き、タバコもお酒もやりませんが、性的欲求が強く、
3人目を産んだ後、そんな夫についていけないと感じました。

それでも夫は自分に必要な事だからというので、
嫌々応じてきましたがやはり辛く、また私の辛さを理解してくれず、
本人はそう思っていないと思いますが
セックス中に傷つくことを言われたりされたりしたことが許せず、
今は挨拶や対話もしなくなりました。

このままではいけないと思い、少し夫に歩み寄ったところ
セックスに誘われました。

無理やりされる事はありませんでしたが、
自分が『嫌だ』と言えなかったことが
なんとも悔しいというか空しいというか・・。

また夫を避ける生活をしています。
正直、土日は夫が家にいるので、とても辛いです。

今の状況は、自分自身を追い詰めていて辛く、
なんとかしなくては・・とも思うのですが、
正直どこにも相談に行く気にもなれません。

以前(かなり昔ですが)、カウンセリングや病院に行きましたが、
『セックスは神聖な事だからしなさい』的な事を言われたり、
私の悩みは大したことないといった感じの対応をされ、
誰を信用していいかわからなくなりました。

小さい頃、両親はフルタイムで働いて、私の話を聞いてくれることはなく、
父に関しては『口答えするな!』と言われて育ったので、
夫に意見するのがとても怖いです。

以前、意見を言ったら、普段は怒鳴ったりしない人ですが、
怒鳴られたことがあります。

何を言ってるのかわからない文章になりましたが、
こんな私にアドバイスを頂ければと思います。

【lumi・40代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM:川畑のぶこ

夫との夫婦生活が辛くなり、そのことを夫はじめ、周囲もそして専門家も
理解してくれない、孤立無援の状態なのですね。

まず、カウンセリングに関しては色々なカウンセラーがおり、
カウンセリングスタイルもさまざまです。
ですので、マッチングがうまくいくこともあれば、いかないこともあります。

ですので、いちど試してみて効果がなかったからといって、
すべてのカウンセリングや精神治療が無効だと捉えるのは誤っています。
何件か別なカウンセラーを尋ねてみることをお勧めします。

専門家や医療期間によっては、
アルコール依存の方たちのための患者会なども提供しています。

アルコール依存にはグループ療法が効果的なことはわかっていますので、
そのようなことも念頭にアンテナを立ててみてください。

また、コミュニケーションに関しては、
相手や周囲の空気を読みすぎて、状況に合わせやすい人には、
本人にとって状況が深刻であるにもかかわらず、
伝え方が妙に落ち着いていたり、ごまかしの笑顔があったりして、
相手に辛さが伝わらないこともあります。

本人も無意識では
『べつにたいしたことではなく、私が考えすぎなのだ。』
とか、

『私が問題なのだ』
と、問題を過小評価していることがあります。

カウンセラーや治療者だけでなく、ご主人との関係も然りで、
相手を傷つけたく無い気持ちや面倒をおこしたく無い気持ちがあいまって、
重要なことなのにオブラートに包んだものの言い方になってしまったり、
これまでのパターンから、どこかで諦めてしまっている可能性があります。

lumiさんの辛さが相手が考えているよりも深刻であることは
ひとつの課題かもしれません。

伝えるときは、lumiさんが相手に合わせたり配慮しすぎたりしてしまう傾向から、
真に伝えたいことがきちんと伝わらないことを恐れているということも
伝えると良いでしょう。

また、大切なことを伝えようとすると相手に怒鳴られたり、
ねじ伏せらてしまうのを恐れていることも伝えてみてはいかがでしょうか。

もし、面と向かうとなかなか言葉が出てこないのなら、
手紙を書くのも良いと思います。

手紙は相手が冷静なときに読むことができますし、
lumiさんにとって重要な課題であることも伝わりやすいでしょう。
ぜひ、恐れずに率直にご自身の気持ちを伝えてみてください。

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180528

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、スミさん(30代・契約社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
メルマガ勉強になります。
今の私の悩みですが、時々死にたくなることです。

精神科で強迫性障害と診断され、15年ほど通院しています。
投薬とカウンセリングのおかげで日常生活を送るには支障がない程度に
回復しています。しかし、時に大した理由もなく、発作的に死にたくなります。


もちろん、とても傷つくことを言われたなど、明白な理由が原因の事も
ありますが、大抵は、仕事がうまくいかないな、休日明け、明日仕事だなと
考えた時など、些細なことです。
法則はあまりないようです。

こうなってしまった時は、すべての作業を中断し、抗不安薬を飲み、
ひたすら時が過ぎるのを待ちます。涙を流し、手首にカッターを当てて
切ったら痛いよ、書類が汚れて面倒なことになるよと言い聞かせます。
1時間ぐらいで憑き物が落ちたように治ります。


主治医に相談すると、時間が過ぎるのを待つしかないですね、と言われました。
ただ本当につらいので、心の持ちようで何とかする方法はないでしょうか。

ちなみに、仕事は責任が重いですがやりがいがあり、家族仲も良く、
特別ストレスが多いわけではないと思います。
~~~~~~~~~~~

すごく辛い状況だということが伝わってくるご相談内容です。

投薬とカウンセリング、15年ほど通院しているということで、
また、日常生活を送るには支障がない程度に回復していきているということ
ですので、投薬とカウンセリングが役に立っているのだと思います。

15年かけて良くなってきている、これからも更に5年、10年とどんどん
良くなっていくんだということをイメージしながら、引き続き主治医の先生
やカウンセラーの方と相談しながら、あまり焦らずに、カウンセリングや
通院を続けられるとよいのではないでしょうか。

ご相談の最後に「特別ストレスが多いわけではないと思います」とあるのですが、
私がこの相談内容を読ませていただいた限りでは、スミさん、割とストレスが
溜まっているのではないかと思う部分が、ポロポロとあります。

「大抵は、仕事がうまくいかないな」とか、休日明け、要は仕事ですよね。
「明日仕事だなと考えた時など些細なこと」と言っているのですが、
もしかしたら、スミさんが「些細なこと」と過小評価してしまっているのかも
しれません。

「法則はあまりないようです」と書いてありますが、私から見ると明確に法則
が見て取れます。「仕事がうまくいかないな」「お休み終わっちゃうな、
明日仕事だな、なんて些細なこと」と、スミさんは「些細なこと」と思っている
けれど、「仕事のこと」という法則があると思うのです。それを「些細なこと」
と思ってしまうという法則があるのかもしれませんね。

なので、ここはデリケートに見ていく必要があります。「ストレスないって
思ってるけど、もしかしたらストレスあるのかもしれない」と、こんなふうに
振り返ってみるといいかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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Q:はじめまして。
わたしは58歳バツイチ独身で息子は自立して遠方で暮らしています。

2年ほど前に婚活サイトで知り合った
二歳半年下のバツイチ子供無しの男性と婚約しました。

お互いに両親が高齢であることから、
結婚は両親を看送ってからということで、
だけどいい加減ではない付き合いなのだという意味で、
相手からのたっての希望を受け、婚約指輪を貰い、
周囲や両親家族の公認の付き合いをしています。

が、付き合って3年目ということで、
だんだんと相手のアラや付き合いづらさを感じるようになりました。

とても仕事のできる人でとても負けん気の強い人です。

私との喧嘩でも決して譲りません。
一度二人で彼の携帯画面を見ている時に女性からの着信メールが来て
彼が顔色を変えて携帯を持って猛ダッシュでトイレにこもった事がありました。

でも、彼は謝りません。
その態度が不信で問いただし何日か尾を引いた事がありました。

彼もそれがいい加減嫌になりキレて
別れると言い出して本当に大変だったことがあります。

先日も、彼のマメではない性格で
連絡がよく取れず自宅待機のようなことが続き
今度は私の方がついにキレてしまい怒ったら、
彼は今度こそ別れると言い、平謝りに謝る3、4日を過ごしました。

彼はとてもガンとしていてその様子は全く切り捨てる聞く耳を持たない、
なのでとにかく謝るしかないのです。

そうじゃなかったらもう別れていると思います。
なんだかここに来て、頼もしく思えた彼の性格も柔らかさのない
オレオレ主義の人としか思えず、こう考える私は依存型の人間で
情けない人間なような気がして一回関係を見直さなければいけない
と思い始めています。

楽しければ続ければ良いし、
自分のことが嫌いになるようなら距離を置けばいいと思っています。

今大切に考えなければいけない事はなんでしょうか?

【ひな・50代・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM:川畑のぶこ

婚約者の不誠実さとモラルハラスメントに悩んでいらっしゃり、
今大切に考えなければいけないことが何かのヒントが欲しいのですね。

関係を継続するのか、それともこれで終わりにするのか、
どちらであってもひなさんにとって
ポジティブな面もネガティブな面もあるのでしょうね。

ただし、どちらであっても、ひなさんが共通して取り組む必要があることは
パートナーにいったいどのように自分に接したり向き合ったりして欲しいか
ということを明確にすることと、

自分が相手にして欲しいように自分が自分に接し向き合っているかを
振り返るということです。

もし、相手に大切にして欲しいと思っているのであれば、
ひなさんは自分自身を価値ある大切な人間だと思っているかどうかを
振り返ってみるということです。

もし、ひなさんが「私なんてどうせとるに足らない人間だから。」
と思っているのであれば、
相手もひなさんに対して敬意を払いにくくなります。

美しい花だとひなさんが思っているものを相手に差し出すのか、
それとも、価値の無い雑草だとひなさんが思っているものを相手に差し出すのか。

それぞれを受け取ったときに、
相手はどのようにその花に接するのか、ということを
イメージしてみるとわかりやすいかもしれません。

「私は大切に扱われて当然の人間」と思っていますか?
それとも
「私はぞんざいに扱われて当然の人間」と思っていますか?

大切にされる価値のある人が逆ギレに対して謝り続けるでしょうか?
相手が加害者でいつづけることにひなさんが加担していませんか?

それらの行為は寂しさを埋める対価としては、あまりにも高くないでしょうか?

彼の態度には問題があるのは言うまでもありません。
彼には彼の課題があるでしょう。

ただし、今後ひなさん自身が抱えている自己肯定感やセルフイメージの
課題が解決しない限り、たとえ彼と別れたとしてもまた似たような人間関係
を構築する可能性が十分に考えられます。

誰かが私を認めてくれれば、そして愛してくれさえすれば、
私も私を愛せるようになれる…
なんて、誰かに人生の宿題を押し付けていないか、
もういちど振り返ってみてください。

必ずしも結婚が幸せをもたらしてくれるわけではありません。
幸せなひなさんだったらいったいどのように行動するのか…
そこが課題ではないでしょうか。

ーーー
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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、みずはさん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
先日、眼科で緑内障と診断されました。

今の医学では治療できない病気で、ただし症状の進行を
とてもゆっくりにはできると聞いています。


おそらく十年から二十年くらいは問題なく見えるそうですが、
試しに目を閉じて普段どおりの生活をしようとしてみたら、
何ひとつできないことに気付いて、
目が見えなくなることへの恐怖がずっとつきまとっています。



全盲でも普通に生活している人がいることは、
もちろん知識として知ってはいます。しかし、自分が同じ状態に
なったらまともな精神状態でいられるとは到底思えません。

想像しただけで気が狂いそうになります。

今からくよくよしてもしょうがないのも頭ではわかっていますが、
せめて心の準備だけでもしておいたほうがいいだろうとも思います。


少なくとも、現実から目をそむけて何も考えないようにするのは、
単なる逃避だとしか思えません。

全盲を受容する境地に達するにはどうすればいいのでしょうか。
~~~~~~~~~~~

みずはさんのように緑内障の診断が下って、不安に思っていらっ
しゃる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
私の周囲にも、緑内障の診断が下って治療している人はいます。

緑内障の内容に関しては私の専門外ですから、
きちんと主治医と相談して、何ができるかというベストを尽くして
いただくしかないのですが、

精神状態、心理状態ということに関しては、
今まで使えていた自分の臓器が、ある日使えなくなったらどうしたら
いいのだろう、どうやってそれを受け入れていったらよいのだろうか
ということですね。

まず、みずはさんの緑内障については、徐々に進行していくわけですから、
ある日突然、目が全く見えなくなるわけではないということを知って
おいたほうがよいでしょう。

そして、徐々に不具合が出ていくことに関して、人間というのは比較的容易
に適応ができるのも事実です。もちろん、理想通りではないので、
それが辛いとか、心が痛むとかいうことはどうしても仕方のないことですが、

では実際に日常生活において適応できないのかというと、そうではなく、
徐々に徐々に、何十年もかけて見えなくなっていくのであれば、
適応するということは可能なわけです。

ですから、そこはちょっと一呼吸置いて、ある日突然ではない、
いきなり目の前が真っ暗になるわけではない、徐々に起こることであれば、
適応することができる。そこに意識を向けてください。

薬にしても日進月歩ですから、症状の進行をもっとゆっくりにするものが
今後出てこないとも限りませんし、治療法にしてもある日、
新たに開発されるということもあり得るわけです。

そういった希望も持ちながら、今この瞬間、見えていることは本当に
素晴らしいことだと讃え、私たちに形や色、様々な色彩の世界を提供して
くれる、このミラクルを、今この瞬間に十全に味わうということのほうに
エネルギーを使うことをお勧めします。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ひまちゃんさん(50代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生、こんにちは。

2月の初めに胸にしこりを感じ、慌てて病院で検査した結果、
「乳がん」と診断されました。
別の大きな病院で詳しく検査、手術、治療をするように
言われました。ショックでした。

ある病院に問合せし、先生がメールで答えて下さり、
結果、診断を受けました。
そして、急ですが近々、手術することになりました。

摘出はしたくないですが、
しかし、がんのある場所でどうしようもないようです。

ただ、その先生は女性らしく生きてほしいという考えをお持ちで(QOL)
同時再建をすることになりました。
術後の事も任せてくださいと言ってくださっています。

お任せする気持ちはあるのですが、摘出という事が辛すぎて。
執着ということになるのでしょうか? 

仕事や費用も気になります。
頑張ろう!という気持ちと悲しい気持ちが交錯しています。
陽子線とか他の方法はないのだろうか?と思ったりしてしまいます。

どうすればいいか、先生を信頼する気持ちと不安と恐怖で
逃げたくなる気持ちです。
~~~~~~~~~~~

女性にとって、乳がんで乳房を摘出しなければいけない
というのは、本当に大きなショックを伴う出来事だと思います。

そのような状況下でも、ひまちゃんが信頼できる先生に
出会えたというのはよかったですね。

技術は良くてもコミュニケーションがうまくいかないとか、
不安感をもたらすとか、なかなか信頼できないというようなことは、
患者と医療者との関係においてはよく起こり得ることですが、
ひまちゃんが信頼できる先生に会えたというのは
とてもラッキーなことではないかと思います。

同時に、乳房を摘出するということで、心に浮き沈みがある。
悲しい気持ちの上に頑張ろうという気持ちも出てきて、
その気持ちが交錯するということですが、
これは診断が下ってすぐの頃には、皆に起こり得ることです。

ひまちゃんも、ひまちゃん同様ショックを受けた人が経得る
ステップを経ているんだということを、どうぞ知ってください。
今は浮き沈みがあって当然、混乱があって当然の時期だと
受け止めてみてください。

今後続いていくであろう治療期間における心の持ち方、実際の行動の仕方、、、
私が常日頃、乳がん患者さんと向き合う中で感じ、
助言させていただいていることを、
ひまちゃんにもお伝えします。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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心理療法家でサイモントン療法認定トレーナーの川畑のぶこによる、皆さんからの質問へのアドバイスや、メンタルの整え方、実生活に役立つ心理学のお話。日本における「サイモントン療法」の第一人者であるほか、「断捨離アンバサダー」としての顏も持つ川畑のぶこ。この2つのメソッドをベースに、一般の方のストレスマネジメントやメンタルケアについて、わかりやすくお伝えしています。

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Q:いつもありがとうございます。
2015年の夏から派遣として働き、一昨年の10月から
社員として働かせてもらえる事になりました。

きっかけは自分の離婚で、収入面を考えたからです。

大きな倉庫なので、派遣時とは違う場所で働く事になったからか、
3ヶ月間見習いとして働き、去年の2月に
必須のリフトの免許を取る事になったのですが、
その直前に大きな交通事故にあいました。

それからしばらく入院し夏に復帰しました。

社員になったのも同僚の後押しのお陰でした。

よく考えもせず勢いで上司に相談し、その日のうちに決まりました。
幸せなことですよね。

そして、見習い期間中、自分は
社員の器ではないのかもと悩んでいました。

復帰してから最初は事務として働いていましたが、
気がつくと現場に戻ってました。

戻ってから尚更、自分はその器ではないと実感し、
でも、収入面と協力してくれた両親、子供達の事を考え、
でも、社員の器はないと悩み涙が出てくる日々…

収入のことよりも、家族のことよりもまずは自分の事を考えて
パートという選択をしてもいいのでしょうか。

収入は落ちます。
働く時間も長くなるかもしれません。

でも心は平和になると思います。
上司に相談するときも正直に言えず、
事故にあっての身体の状態を棚に上げて話してしまい、
そんな自分にも自己嫌悪です。

自分軸がないんですね…私。
やりたいこととなると相談もなしに直感で行動できるのですが。

【やすみん・40代・会社員】

―――――――――――――――――

A:

離婚を経て、働き方が変わり、事故で入院と、
人生でも大きなインパクトのある出来事が、
短期間のうちに次々と起こったのですね。

このようなときにストレス下に陥り心身のエネルギーを消耗して、
ものごとが前向きに考えられなくなるのはよくあることです。

アメリカの社会学者のホルムズと医師のレイは
人生に起こるストレスフルな出来事を数値化しました。

配偶者の死をストレススコアが最も高い100とすると、
離婚はその次にスコアが高く、73点です。

自身の怪我や病気は53点で6番目にスコアが高く、
仕事の配置転換は18番目の36点、
昇進や降格は22番目にスコアの高い29点となります。

ホルムズとレイは目安として
140-199点の人の37%が、
200ー299点の51%が、
300点以上の約80%が
2年以内に病気になる確率が高くなることを指摘しています。

やすみんさんの場合、短期間のうちに離婚、怪我で入院、
パートから社員(昇進)、事務から倉庫の配置転換などで、
200点に近いスコアとなっていますから、
精神状態が不安定になるのも仕方のない状態でしょう。

このようなときには大きな決断はしないことをお勧めします。

やすみんさんはもともと行動的な方とのことで、
じっくり考えずに後悔するとのことですが、今こそ即断せずに、
じっくりと腰を据えて判断することをお勧めします。

とりあえず、もうすこし調子がよくなるまで
判断は先延ばししてしまいます。

「社員としての器がない」という思いがやすみんさんを苦しめ、
その思いが辛くてパートに戻ろうと考えていらっしゃるとのことですが、
今の仕事が自分に合わないというのが思い込みではなく、
客観的にもそのように評価された場合には
パートに戻ることを考えたらよいのではないでしょうか。

客観性に関しては、第三者である同僚がやすみんさんを
後押ししていたり、何より上司が
やすみんさんが社員となることを決断しているわけです。

たとえやすみんさんが勢いでお願いしていたとしても、
決してそれだけで得られるポジションではないでしょう。

ですので、やすみんさんの自己評価は必ずしも正しいものではなく、
今はストレス下にあるためにネガティブにものごとを考えやすい状態
にあるだけかもしれないことを考慮する必要があるでしょう。

そのような意味でも、即断はせず、じっくり現状を分析して
何が健全かをぜひ振り返ってみてください。

やすみんさんが社員の器でないと考えている理由は何でしょうか?
そこに変化を起こすことは可能でしょうか?
可能なら具体的にどのような行動をとればよいでしょうか?

事故で身体状態が変わったのであれば、
そのことを素直に上司に相談してみてはいかがでしょうか。
そのことを理解できない上司や会社でしょうか?

離婚や事故がなくても、新しい現場に適応するのには
それなりに時間と精神的エネルギーを要するものです。

どうかご自身にあまり厳しくなりすぎず、
自分支援してくれた同僚がおなじような状態に置かれていたのなら、
どのような声をかけてあげたいか、
そのような態度でご自身に接してみてください。

焦らずに、じっくり取り組んでみてください。

ーーー
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180312

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ヒロシさん(51歳・自営業(美容師))のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
51歳男性美容師です。独立して25年が経過しました。
以前はスタッフもいましたが、出産などで退職したりで、
ここ10数年は1人で経営しています。妻は会社員で子供は2人です。

8年前にお店を引っ越し新規にして間もなく、過呼吸になり、
その後、心療内科にてパニック障害と診断され、向精神薬と安定剤、
その他ウォーキングや瞑想や日光浴やらで、5ヶ月ほどで改善しましたが、
安定剤だけは睡眠前に1錠服用していました。


そんな日常でしたが、先日、妻の口の頬にちょっとしたシコリがあり、
歯医者にて診てもらい、2月に口腔外科にて病理検査となりました。
妻の母親が5年前に歯肉癌を患い、手術し、現在は入れ歯等で不自由に
していますが、元気に生活しています、

まさか妻も!と思った時から、妙に胸のざわめきや焦燥感、不安感に
とらわれてしまい、またパニックかと思い、心療内科に通院し始めました。
妻が不安な時に支えられない自分の弱さなのでしょうか、
よくわからない感情コントロール不能状態です、

妻はかなりのポジティブな思考で、なったら取ればいいことだから…と、
毎日、仕事と子供の世話をしています。

一方、私は、また不安で嫌な気持ちが出てしまいました。
再発してしまった後悔の念と、妻の結果が心配です。
先の事は考えても仕方のない事だと分かっていますが、頭の片隅にいつも、
検査の不安と自分の焦燥感があり、悩まされています。
~~~~~~~~~~~

もともと過呼吸やパニック障害と診断されていながら、
これが5ヵ月で改善したとのこと、かなりいい結果を辿られましたね。

そして、奥様の頬に、要は、がんの疑いがあるということで、
また、ざわざわして再発してしまったのですね。

それに対してヒロシさんは、自責の念や後悔の念があって、
こんなときに妻を支えられない自分が情けないという思いがある
のではないかと思いますが、実は、患者さんのすぐそばにいる人、
夫だったり妻であったり、親であったり子だったり、
いちばん身近にいるサポーターというのは「第二の患者」とも呼ばれます。

辛いのは患者さんだけではなくて、周りにいる人たちも同じなのです。
自分も「第二の患者だ」と見れば、パニックになったり、不安があったり、
焦りが出たりするのは当然のことなのだと受け止めてみてください。

また、愛する者ががんというような病気になったときの、心の持ちように
ついて。

がんは今となっては、手術すれば生存率が高いものや、寛解したり完治する
ものもある時代になってきていますから、何でもかんでも「がん=死」と
不安になる必要は全然ありません。

現に義理のお母様も、歯肉がんがあったけれども、オペをして今は元気に
生活されているのですよね。非常によい経過を辿っているわけですから、
がん=死ではないわけです。

でもやはり、がんのイメージとして、なんだかすごく攻撃的で恐ろしくて、
私たちをやっつけて、人生を惨めにしてくるというようなイメージを
ヒロシさんがお持ちになっているので、こういったざわめき、不安、
焦燥感が出てくるのだと思います。

愛する者がそういった社会的バイアスのかかった病気になったときに、
こうなるのは当然、それだけ愛がある証拠だと思うのもいいと思います。

ただ、ここからは、今、奥様が持っている病気が本当にただのちょっとした
しこりなのか、良性のしこりなのか、悪性腫瘍なのかというのは分かりま
せんが、仮に悪性腫瘍だと分かったときに、どのような心持ちでいたら
いいか、パニックにならなくて済むかということに関しては、
まず、病気というのは通過点であってゴールではないということを知って
おくとよいでしょう。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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