自分の性格・思考

151207

皆さん、こんにちは。川畑のぶこです。

12月に入り、クリスマスが近づいてきましたので、
今日はそれっぽい背景でお届けします。

これは、ヘクセンハウスという、ジンジャーブレッドで作った
ドイツのお菓子の家です。

去年、初めて作ったのですが、先日、イケアでキットが売っていて、
息子が「お菓子のお家、もう一回作りたい」と言うので買ってきて、
一緒に作りました。
子ども心に帰って、無心になれ、とても楽しかったです。

見た目はちょっとハードル高そうですが、簡単にできます。
今は、予めクッキーのパーツと飾り付けのお菓子などが一式セット
になって売っていますので、そのようなものを購入されて、
遊んでみるのはいかがでしょう? 子ども心が湧いてきますよ♪

ビデオでお伝えできないのが残念ですが、ジンジャーブレッドの甘い、
いい香りがするのも幸せな気分になります。

ドイツでは、これがクリスマスの香りのようなものだそうですね。
また、ドイツでは、子ども達がつまみ食いすると、お母さんが
「あら、ネズミがかじったのかしら?」などと言ったりするそうです。

うちのハウスはまだきれいな状態ですが、耐えられなくなったら、
見えないあたり、煙突の後ろのあたりから、ちょっとかじってみようかな、
なんて思っています(笑)

さて、今日も皆さんからお悩み相談をいただきましたので、
私なりのアドバイスをさせていただきたいと思います。

今回は、構造設計のお仕事をなさっている50代の女性の方からの
「自分を癒すことができません。」というご相談です。

~~~~~~~~~~~~

「50代の女性です。
シングルマザ-で33年、子供と二人で生活してきました。

自分を癒すことができません。

一人で生計を立て、子育てに頑張りました。
自分の枠を超え、それ以上に努力し、
今、心にぽっかり穴が開き、何をしても楽しくありません。

ここ5年ほど体調が悪く、しんどい毎日です。

子育てと仕事に生きた、あの時に得た生きがいや充実感。
それに代わるものは、もうこの世にはないのです。

ぽっかり空いた穴に目を向けず、
苦労した自分を認め、空いた心の穴を埋めたいのです。

自分を癒す方法を教えてください。

前向きに、したいことをして、楽しく暮らしてゆきたいのですが…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

いわゆる「空の巣症候群」と言ったりしますが、
子どもが巣立って行ってしまった後に、
ぽっかり穴が開いてしまうという状態ですね。

おそらく、パーソナリティ的に、
人や他人に尽くすことをいとわない、むしろそういうところに
生きがいを感じる方なのかなと思いました。

子どもはもう巣立って行ってしまって、いないかもしれない。
そして、仕事も辞めてしまったのであれば、仕事そのものはないかも
しれませんが、今まで子育てや仕事で得た喜びの「要素」というものは、
他のことでも得ることができるのではないでしょうか。

ぜひ、「要素」というキーワードを意識して、これからの可能性に
心を開き、アンテナを立てていただきたいなと思います。

ご相談文の中にあった、「自分の枠を超え、それ以上に努力し」という
部分は、ちょっと気になります。何かを、もうヘタヘタになるまでにして、
やっと自己承認が得られるというタイプかもしれませんので、
そこは「やり過ぎ」をちょっと控えてみることも必要かもしれません。

具体的にどうしたらよいのか、また、ご自分への接し方についても、
ビデオの中でアドバイスさせていただきます。

なお、5年間ほど体調が悪いということですから、
一応、受診してみるのもよいかもしれませんね。

体調が戻ってくると、心が軽やかになってくるということもあります。
体が楽になって前進できることもありますから、
ぜひ一度、体調チェックをされに行ってみてください。

続きは、ビデオをご覧ください。
https://youtu.be/cLarZF5me5g

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Woman in supermarket

断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
――――――――――
Q:モノの多さが障壁で彼とは結婚できないのでは?

付き合って約10ヶ月の彼氏がいるのですが、結婚を意識しています。
わたしも32歳なので、年内にとは思っていました。

彼は倹約家で、私は逆に何でも買ってしまいます。
私の家によく来るのですが、モノが多いことをよく指摘されます。

お出かけの荷物も多いです。
ストックを買い置きする傾向にあります。
近所に大型スーパーがあり、すぐに買えるものなのにね。。。

雑誌は買いませんが、文庫本をたくさん所持しています。
着なくなった服は処分していますが、モノは一向に無くなりません。

おそらく、これが障壁になり結婚には至らないのではと、
最近、本気で悩んでます。

解決法をアドバイスいただきたく存じます。

【ビビアン様・32歳・医師】

―――――――――――――

A:
FROM 川畑のぶこ

結婚はしたいけれど、障壁になっている多くのモノも手放したくない…
モノと彼とが天秤にかかっている状態なのですね。

倹約家の彼と買い物好きの私。

きちんとした彼とおおらかな私が、絶妙なバランスで、
末永く笑顔で生活するイメージはできますか?

そうであれば、
互いに学び合うことのできる良きカップルとなるのではないでしょうか。

つきあい始めというのは恋の情熱の魔力もはたらいて、
あばたもえくぼのように相手との違いもさほど気にならないことも、
何年も一緒にいるうちに苦しみに変わってくることがあります。

結婚に互いの歩み寄りはMUSTですが、
さまざまな価値観の差でも、経済観念の差はとくに衝突が生じやすく、
後々大きな問題にも発展しやすいので、「年内」と焦らずに、
入念に摺り合わせておくことが賢明ではないかと思います。

ところで、モノやお金の話をしてはいますが、
彼との比較ではなく、ビビアンさん自身が困るくらい
基本的にモノが多いのであれば、
問題の本質はモノの量でもお金でもないかもしれません。

寂しさやコンプレックスをモノで埋めようとしてはいないか?

それに代わって彼が私の心の寂しさを埋めて慰めてくれることを
期待してはいないか?…

モノを手放せないという理由で無意識の結婚への抵抗はないか?

もういちど静かに振り返ってみることをおすすめします。

モノの管理に関しては、

近所のスーパーは自分の冷蔵庫や倉庫。
デパートは私のクローゼット。
図書館やネットは自分の書斎。
知人の脳は自分のリモート脳の一部。

といった具合に、意識を拡大してみてはいかがでしょうか。

全てを自分が所有しているスペースに詰め込む必要は
無くなってくるかもしれませね。

モノも彼も全て、常に自分の側にいたことに越したことは無いけれど、
モノが常に側に無くても彼が常に側にいなくても
それなりに人生は機能するし、それなりに幸せに生きていける私だと
信じることができるでしょうか。

もしそうであれば、どのような決断をしても、またどのような結果になっても、
そこに執着はないので、さほど苦しみは無いでしょう。

PS
あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

ご質問はこちらからどうぞ。

151130

皆さん、こんにちは。川畑のぶこです。

この数週間、忙しい日々を送っていました。
滞在型の研修があったり、講義が入っていたり、シンポジウムのパネリストをしたり、
移動→仕事→移動→仕事というパターンが続いて、息が上がってしまいそうな日々でした。

そんな中でも、どこかで10分か15分、できれば30分くらいの時間を
見つける努力を私なりにしています。
私は時間があると「スタバ神社」に行くと、以前お話ししましたが、
私にはもう一つ「神社」があります。

「てもみん神社」とか「ラフィネ神社」という、
10分あれば心と体を癒してくれる神社です(笑)。
体がほぐれると心もほぐれますし、
人の手のタッチを感じて、いい内分泌物が出るようです。

10分でも15分でも、マッサージの時間や自分をいたわる時間は大事だと思っています。
皆さんも、そのような時間を、ぜひ意識してつくってみてくださいね。

さて、今日は48歳のまりん様から、
「不妊治療のやめ時が見つけられません」というご相談をいただきました。

~~~~~~~~~~~~
「42歳で結婚し、43歳から不妊治療を始めました。
途中2度の流産を経て、未だ子宝に恵まれずにいます。
気が付けば治療を始めて5年目に入りました。
結果が出ないまま、しかし流産したとはいえ、
妊娠反応が出たこともあるので不妊治療がやめられません。

仕事をしながら月に何度も早退しての通院、
結果が出ず期待と不安と落胆の繰り返し、流産して泣き続け、
そして湯水のように出ていく治療費・・・
給料のほとんど全てを治療費につぎ込み、
車が何台買える金額を払ってきたのでしょうか。

時間的、肉体的、精神的、金銭的苦痛をずっと感じながら、
今度こそ、と治療の終わりどころを見つけられずにいます。

子どもさえいたら幸せになるに違いない、という気持ちはありません。
子ども以外に人生の楽しみがあるであろうことも頭では解っています。
今の生活に十分満足しているはずなのに、少女の頃からずっと子ども好きで、
自分と夫の子どもをこの手に抱くという夢を捨てきれずにいます。

48歳、アラフィフど真ん中となり、赤ちゃんの授かる確率は
治療開始時に比べても格段に下がっていること、
限りなくゼロに近いことも理解していますが、
医師の「卵子が取れる限りは可能性はある、金の卵があるかもしれない」
という慰め・励ましに騙され続け(笑)ここまで来てしまいました。
赤ちゃんの養子縁組を考えたりもしましたが年齢的に制限があるようです。

いよいよやめ時とは思いながら、
自分の子どもが欲しいという気持ちがどうしても断捨離できません。

どうやって気持ちを切り替えたらよいのでしょうか。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~

不妊治療をされている方は、世の中にたくさんいらっしゃいますし、
私自身が41歳で子どもを産んだときも、産婦人科の待合室には、
一生懸命に治療に取り組んでいる人たちがいらっしゃり、
私の知らないところでこのように努力をしている人たちがいるのだ
という現実を目の当たりにもしました。

現在のまりんさんは、「やめたいのにやめられない」という状況のようですね。
もうやめ時だろうと思っているのにやめられない、というお悩みなのでしょう。

不妊治療のやめ時というのは、本当に人それぞれ。
納得のいくように、後悔しないようにやったらいいのではないかなと、私は思います。

ただ、まりんさんのお話を伺う限り、「今やっていることに価値がある。
だから希望を持って」という状況ではなさそうです。
「執着」が自分を苦しめており、それさえ解き放つことさえできれば、
すごく楽になれるのにな、という流れではないかと思います。

「もうそろそろ潮時だ」と思っているのに、引けないときはどうしたらいいか、
ということへのアドバイスをさせていただきますね。

まず、子どもがいる・いないに関わらず、
「人生の喜び」「人生の楽しみ」は何かということを、まりんさんご自身が今一度、
しっかりと認識し、それに向き合うことが必要です。
それには「瞑想」がおすすめです。

どのようにすればよいのか、そして瞑想をするとどんな効果があるのか。
それは、ビデオでお話しします。

私たちは、ややもすると、ないものねだりをしてしまいがちです。
が、「ないもの」「足りないもの」ばかりに注意を向けたり、
「いつか、いつか」とまだ見ぬ未来ばかりに目を向けるのではなく、
「今この瞬間」に自分に与えられていることをじっくり味わうことが大切です。

それはすなわち、幸せに生きるスキルでもあります。

今この瞬間に置かれている状況で幸せを感じるにはどうしたらいいか。
そのテーマに取り組み、日々幸せを感じて生きることができるように
なったとき、「執着心」も自動的に消えるはずです。

今、ご自身の身の回りに起きていることで、よいことは何か。
まずは、そのリストアップから始めてみましょうか。

詳しくは、ビデオをご覧ください。
https://youtu.be/zpO8_L1eVD4

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151123

皆さん、こんにちは。川畑のぶこです。

先日、伊豆高原に行ってきました。温泉旅行に行ったわけではなく(笑)、
日頃私が提唱しているサイモントン療法の6日間の滞在研修があったためです。

がん患者さんやそのご家族を始め、サイモントン療法を学んでセラピストを
目指しているインターンの方たち、スタッフ、総勢50名近くのメンバーが集まりました。

そして、私たちの人生を振り返って、不健全なところは健全に直し、
よりよい幸せな人生を送るため、健全な日々を送るためにどうしたらいいかと、
皆さんと一緒に約1週間のプログラムに取り組みました。

私たちはいつも、がん患者さんが教科書で、学ばされてばかりなのですが、
今回参加の20名近くの患者さんたちからも、本当に学ばされるものがありました。

1日目には痛みが辛く、1週間もの座学が心配された人たちの中にも、
だんだん痛みがなくなり、笑顔を取り戻し、
6日目には日常生活に支障ないレベルまで緩和された方や、
あるいは痛みが全くなくなったという方が複数名いらっしゃいました。

また、家では食事が喉を通らなかった、体重も落ちて困っていたという患者さんが、
もりもりとご飯を食べ始め、ふらついていた足取りもだんだんしっかりしてきて、
最終日には体重が数キロ増えてお帰りになったという姿も目にしました。

私たちが本当に真剣に自分自身をケアしよう、敬意と愛情を持って接しようと、
取り組み始めたとき、どうやら「心の治癒力」のスイッチが入るようです。
このスイッチは、常に私たちの生体とも連動しているようで、
それを患者さんたちが見せてくれました。

もちろん、私もサイモントン療法はよいと確信して進めていますが、
毎回このように患者さんから、まざまざと結果を見せつけられて、
やはり人間の可能性というのは底知れぬものがあるなと、
未知なる可能性にいつも心がときめいています。

さて、今日はちょうどこのタイミングで、
「病気やがんが怖くて夜も眠れません」という、46歳の女性、けびん様から
ご相談をいただきましたので、お答えします。

~~~~~~~~~~~~~~~~

現在、46歳、娘(11歳)がいます。
将来ガンや病気になることに、恐れを持っています。
時々「病気になったらどうしよう」と眠れない夜も多々あります。

具体的にどういうことが怖いのかといいますと、
「死」が怖いというよりも、今あるものがなくなる
(例えば手術で胸を切除するなどで、今まで送ってきた生活が変わってしまう)、
抗がん剤による苦しみなど、想像してしまうと本当に怖いのです。

2年前にマンモグラフィで要精密検査の結果が出た時に、
精密検査までの一週間の間、夜も眠れませんでした。

精密検査の結果は異常なしだったのですが、
常にいつガンができたらどうしよう・・・と考えてしまいます。

こんな気持ちではいつか本当にがんになってしまうのだろうなと思い、
この恐れを消してしまいたいと思っていますが、どうしていいのかわかりません。

病気だけは運命で、なったらなったで受け入れるしかないと
頭ではわかっているのですが。

~~~~~~~~~~~

というご相談です。

私たちが「将来こういうことが起きたらどうしよう」と、危機感を持つのは
決して悪いことではありません。
病気になったらどうしようと想像するから、
今この瞬間きちんと健康管理をしようというマインドが働くからです。

ところが、けびんさんの場合は、
そのバランスがちょっと崩れてしまっているようですね。
過剰に心配し過ぎて、注意するということ自体が
恐怖や不安になってしまっているわけです。

まだ起きていないのに、あまりにも未来のことに重きが行ってしまうがゆえ、
しかもネガティブな思いで未来を埋めてしまうがゆえ、
「今この瞬間」が損なわれてしまうということが起きています。

病気は何かを失ったり、変化したりすることを伴います。
そして、そのことへの恐れは、多くの人が持つ苦しみです。

私たちの人生は無常ですから、一回手に入れたらそれがずっと続くということ
はありませんよね。生まれた以上は、老いたり、病んだり、死んだりしますから、
この無常さ、つまり常に変化するということに、いかにしなやかに適応していくか
ということが試されます。

キーワードは「信頼感」です。
冒頭で申し上げた「心の治癒力」にも、ぜひとも活躍してもらいたいところです。

そして、病気というのは、敗北の表れではないということを、ぜひ心に留めてください。
病気はメッセンジャーであり、道しるべ。
そのメッセージにしっかり耳を傾けながら歩んでいくと、恐れもなくなってくるでしょう。

自分が幸せに生きるにはどうしたらいいか。
より多くの喜びを感じて生きるにはどうしたらいいか。
それを常に意識し、時として方向転換すべきタイミングに、
そのきっかけをつくってくれるのが病気なのだ、と捉えられるようになると、
ずいぶん楽になれるはずです。

さあ、病気というものの受け止め方に、ぜひ変化を起こしてみてください。
けびんさんの免疫力や治癒力にもきっと変化が訪れますよ。

続きは、ビデオでお話ししています。
https://youtu.be/iRp9lgTZvvE

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guardian angel

断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
――――――――――
Q:すぐに謝ってしまいます…

私が困っているのは自分の「謝り癖」です。
相手の不機嫌や、暴力的な感情にさらされると、
ひとまず相手の感情をおさめようと、反射的に謝ってしまいます。

しかし、時間をおいて事情をかえりみると、
こちらが悪いばかりでもありません。

後になって、すぐに謝るのではなく、
こんなふうに言えばよかったなど、後悔してしまいます。

幼い頃の家族の不機嫌な感情に接したときの恐怖が
関連しているのかとも思っています。

【40代・女性・看護師】

―――――――――――――――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

自分は悪くないのに謝ってしまう、
まずは自分にはそういう癖があるのだということを意識して、
悪くないのに謝ってしまう度に
「またやっているな」と気づくようにしてみてください。

そして「次の回には違いをつくる私です」
とアファーメーションします。

アファーメーションというのは、自分自身への内なる宣言で、
自分の未来をより良いものにするために内面的に行うものです。

「私は自分を大切にします」というものも良いでしょう。

看護師という職業に就く方の多くは、
自己犠牲を払って他人を優先することが多いです。

これまで相手に思いやりを示して来たように
これからは自分自身を思いやり大切にする、
その誓いを自分自身にたててみます。

そして、相手とのやりとりで緊張感が出て来たときは、
己の呼吸を意識してみてください。

謝りそうになったら、そのモードに気づき、まず「ひと呼吸」入れます。

対応を急ぐ必要は全く無いのです。
相手が気分を害していることには、残念なことではありますが、
全てが自分のせいではなく、
相手のものごとの受け止め方に依存していることを深く理解します。

そのことを理解するためにもひと呼吸入れ、
その場その場で適切であると思われる対応をする努力をしてみてください。

意識的な呼吸は「反応」を「対応」に変えるのに
とても効果的なアプローチです。

また、万一いつものように反射的に謝ってしまったとしても、
必ずしも自分が悪いことを認めたわけではなく、
あくまでも痛みを緩和するためのその場しのぎ、すなわち、自己防衛であった
ときちんと理解し、自分をいたわってあげてください。

その上で、今後はもっと違う健全な自分自身の守り方を学ぶ、
今その過程にいるという立場を再構築してみてください。

PS
★ 残席わずか!
川畑のぶこ(心理療法家)
x
本道佳子 (国境なき料理団)『セルフヒーリングセミナー』
⇒http://peatix.com/event/120655

PPS
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皆さん、こんにちは。川畑のぶこです。

チャイルドスポンサーという制度をご存知ですか? 
私は今、エルサルバドルの子どものスポンサーをしているのですが、
その「チャイルド」から、昨日、手紙が来ました。

「こんなに大きくなりました」と、本人の写真と、上手に描いた絵を
一緒に送ってくれました。
スポンサーをして、もう6~7年ぐらい経つでしょうか。
あどけない少女だった彼女が今はもう17歳。
もうすぐ成人するんだなと思うと、わくわくします。

当時、私は結婚もしておらず、子どももいなかったので、
「じゃあ、世界の誰かを子どもにして、何か役立てたらいいな」
という気軽な気持ちで、チャイルドスポンサーを始めました。

皆さんの中にも、もし興味のある方がいらっしゃいましたら、
ネット検索をしてみてください。今はいろいろな組織が
チャイルドスポンサーのシステムを導入しているようですし、
月々数千円ほどで、助かる子どもたちがたくさんいるようです。

目の前の子どもでなくとも、どこかにいる「わが子」と、
このようなネットワークで、見えないつながりでつながって、
成長を楽しみにするのもいいのではないかなと思います。
お勧めします。

さて、今日もお悩み相談をいただきました。
「食に関する情報に振り回され混乱しています」という、
26歳の主婦で一児の母、さやか様からのご相談です。

ーーーーー

「私には、3歳の娘がいます。
娘が1歳の時に熱性痙攣を2回も経験させてしまい、
私自身は体調を崩すことが多々あります。

主婦の先輩方から、食事を見直したら?と教えていただき、
食事に関して色々勉強しようと思い、
本屋さんに行っては食に関しての本を読んだりしていたのですが、
こっちの本には、食べるべき食品と書いてあるのに、
違う本を開いてみると食べるべき食品ではないと書いてあり、
食について頭が混乱しています。

神経質になりすぎなのか、私自身かなり痩せてしまいました。
それに生理が、もう半年以上きていません。

どうしたらいいのかわからず、ここに相談させていただきました。

娘にも、兄弟をもたせてあげたいという気持ちが大きいので、
早くこの生活から抜け出したいです。

アドバイスをいただけたら、嬉しいです。よろしくお願いします。」

ーーーーーーーー

私は食事療法の専門家ではないので、
その方面からのアドバイスをこの場ですることはできませんが、
健康というものを考えたとき、食事は本当に大きな要素ですので、
この主婦の先輩が「食事を見直したら?」と言うのは、
とても理に適っていると思います。

ただ、これは食を直したら全てが整うという話ではありません。
そして、健康とは心も体も、社会面も含みます。
精神面・心理面心もとても大事ですよね。

さやかさんご自身「神経質になりすぎ」とおっしゃっていますので、
「食事」に焦点を絞って視野が狭くなったところを、
ぜひ、ふーっとひと呼吸置いて、俯瞰的なポジションに立ち返って
「健康」全般を見ていただきたいなと思います。

本を読んでいろいろやってみたけれど、結局、痩せてしまって
生理も止まってしまったということは、少なくともさやかさんには
合わない食事療法をしてしまったのかもしれません。

また、さやかさんは、何か一つの正解を求めてしまったのかも
しれませんが、世の中に正解はたくさんあり、
誰かにとっての正解が、必ずしも自分にも正解であるとは限らない
ということを、ぜひ心に留めてください。

また、食事療法や栄養学については、一度専門家の話を聞くなり、
基本的な勉強から始めるなりして、それをたたき台に、
自分なりにアレンジしていけるといいですね。

キーワードは「関係性」です。

心が病んでしまうと、精神面や心が不安定になったり、
神経質になったり、ホルモン系や免疫系にも影響を与えると
いうことが、科学的にわかっています。

ですので、食べる物はもちろん大事ですが、
頑なに「こうせねば」と思うのではなく、
どのような心持ちでその状況に向き合うのか、という姿勢が、
それと同じくらい、あるいは時としてそれ以上に大事だということ
も知っておくとよいでしょう。

あるがん患者さんが、もう医学的になす術がなく、余命いくばくも
ないと医師に告げられた後、サイモントン療法をとり入れ、
食事はもちろん、人生のあらゆることとの向き合い方、
「関係性」を見直し、自分の感覚に正直に、変えていった結果、
半年後にはがんが消失したということがありました。
そのエピソードも、ビデオでお話しししています。

自分にとって、何が大事か。

さやかさんも、ぜひ、その「関係性」を、
もう一度ご自身に問い直してみてくださいね。

詳しくは、ビデオでお話ししています。
https://youtu.be/nUrFSR1d9UFk

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151109

皆さん、こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、我が家のキッチンからお送りします。
沖永良部島にある実家の裏庭でバナナがとれたということで、
先日、両親が箱詰めで送ってくれました。

届いたばかりのときは、きれいな黄色でしたが、
だんだん黒くなってきて、今がちょうど食べ頃。
ただ、私はわりと酸味のあるバナナが好きなので
ちょっと早めに食べてしまって、
もう既に半分ほどになってしまいました(笑)。

モンキーバナナとも呼ばれる、このちっちゃな太っちょバナナは、
沖永良部島の土と風と青い空を感じられる食べ物。
これが届くと、毎回すごく幸せな気持ちになります。

一日1本のつもりなのに、おいしくて、
また、早く食べないと熟れてしまうということもあり、
ついつい2~3本食べてしまいます。

このモンキーバナナ、産地は沖永良部に限りません。
酸味があってすごくおいしいので、
皆さんもぜひ一度はトライしてみてくださいね!

さて、今日は50代の女性で看護師の方からいただいたご相談にお答えします。
「自己中心的な自分に落ち込みます」という方です。

ーーーーーー

「人のために何かしたい気持ちがない訳ではではないですが、本音では
『人のために尽くすことは、自分の本心に逆らい無理をしている』と感じます。
潜在的に、人によく見られたい、人より自分が優位になりたい、
自分にとってプラスにならない人は困ればいい、と思っている自分がいます。

社会生活ではそれなりに役割をこなし、職場でも精を尽くしているつもりですが、
他の人を優先に考えるようなふりをしているだけで、
昇格して就いた管理職も、本当はしたくないのに、人より上に立つために、
嫌だけど、頑張っているふりをしています。なので、結構きついことは確かです。

そのくせ、頑張っていないと認めてもらえない気がして、
仕事をこなして能力があるように見られたいため、
自分の時間を犠牲にしてまで職場に入り浸り仕事をしています。
サービス残業や休日出勤が、どんどんエスカレートし、かなりきついですし、
そんな生活は人間的でないとも思います。

(中略)

両親への感謝は、多少はありますが、私から見ると両親も自分中心で、
世間体を気にして生きてきたように思えるので、尊敬する気持ちにはなれません。
私が子供のころ、両親から受ける想いは、真の愛情ではなく、
世間体をよく見せたいため、と思えるところも多々ありました。

なので、年老いて勢力が逆転した今は、両親に態度で厳しく返してしまいます。

私の嫌な部分が、両親に似ているからだと思いますが、
両親に優しく接することは、両親に服従したような思いになるので、
悪いとわかっていてもできません。

人に尽くすと、損をしたり、自分が負けたりするような気がするのです。

頭では分かっているけれど、理性に反して、そう思ってしまうのです。

こんな私は、今現在と将来に希望がありません。自分が嫌いです。
不合理な考え方を直そうと思うのですが、
その気持ちは本心に逆らっていることなので、ジレンマを感じます。
俗にいう潜在意識に何かあるのかもしれませんが、自分でもよくわかりません。
このまま、孤独感にひたる毎日を過ごし、
病気になって死んでゆくだけなのかなと思うと、切なくなります。」

ーーーーーーーー

切実なお悩みですね。
実は、私自身も過去にはこのような姿勢がありました。
自分の過去をコピペしたような内容で、とても共感できるところがあります。

まず、「自分の本心に逆らって無理をして人に尽くしている」とのことですが、
人間というのは、本質的には、
誰かの役に立ちたいという気持ちや相互扶助の精神を持っています。
自分のことも大事だけれど、やはり人のことを思うという本質があります。

ただ、バランスが大事。
常に自分自身を犠牲にして自分の欲求を抑圧して人のためだけ、という姿勢だと、
どこかでバランスが崩れてしまいます。
看護師さんなので、日頃から患者さんのケアをされていると思いますが、
患者さんと同じように、自分自身も大事だということを忘れないでくださいね。

「情けは人のためならず」という昔からのことわざがヒントになりますよ。
一緒に考えてみましょう。

また、企業であれ、病院であれ、成績を上げる、収益を上げるという
何らかの目的がありますね。
それを達成するため、ゲームのような感覚でチャレンジをしていくというのは
時にはとてもいいことだと思います。

ところが、その成果イコール、すべてその人の人間としての評価かというと、
決してそうではありません。
もちろん、数字で成果が出せるのは一つの素晴らしいことですし、
人から称賛をもらえるのも、素晴らしいこと。

ところが、他人や周囲より、誰よりもまず、
自分に最も近い自分自身が、自分のことを認めてあげるということが大事です。

ご両親も、世間体を気にしてきたとのこと。
このことも、捉え方を少し変えてみると、ラクになれるかもしれませんので、
そのポイントをお伝えします。

勝ち負けや損得だけではない、人生の体験とチャレンジ。
容易ではないかもしれませんが、ぜひご自身に優しくなって、
取り組んでいただきたいと思います。

詳しくは、ビデオでお話ししています。
https://youtu.be/cSksDeYHAms

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happy family sitting on floor and watching the fireworks

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――――――――――
Q:夫と二人の子どもに依存してしまう私

仕事でお客様の相談を受ける時に、
とにかく全てがマイナス思考だったり、自分なんて、どうせ…という考えの人に
どのように接したり、アドバイスしたら良いのか分かりません。

また、家族も主人がアスペルガー、子供2人は発達障害で
どう接するのが3人にとって良いのか日々悩みます。

主人とは情はありますが、この先夫婦として連れ添っていく自信がありません。
でも私も主人や子供たちに依存していて、家を出ることができません。

この状況が苦しく、どうしたら良いのか悩んでいます。

【Cindy様・50代・会社員】

―――――――――――――――――

A:
FROM 川畑のぶこ

仕事に夫婦関係に子育てに、
どうして私の人生にはこんなにも課題が降り掛かるのか?と
嘆きたくなることもありますね。

何をアドバイスしてもネガティブな反応しかしないお客さん…

そのお客さんはアドバイスを本当に必要としているのか?
というのも確認してみるといいかもしれません。

もしかしたら、ただ愚痴を聴いて欲しいだけかもしれません。

・ただ受け取って欲しいのか(傾聴・共感)
・解決策を求めているのか(介入)

相手のニーズを明らかにして関わり合うと
不要にエネルギーを消耗することもないかと思います。

人はただ受け取ってもらえるだけでスッキリすることがあるものです。

相手が変わりたいと思っていない以上、
また、変わるための策を必要としていない以上、
アドバイスやそのことについて思案するエネルギーは
水の泡となるでしょう。

そして、相手がただ受け取って欲しいだけの場合、
こんどはCindyさんがそれをしたいかどうかという問題があります。

Cindyさんのお仕事が何かにもよりますが、
多くのケースにおいてお客さんは選べませんから、
もし、Cindyさんが人の話をずっと聞くのは苦痛、
あるいは策を与えるのが私の仕事の本質というのであれば、
すなわち、お客さんのニーズを充たすことが出来ない場合は、
他を紹介することです。

己のお手柄に執着せず、その人が求めるものが与えられる場や
情報を提供することでその人の役に立てば良い
と考えてみてはどうでしょうか。

もしお客さんが解決策を求めているのに、それを実行せず
いつまでもネガティブな状態で堂々巡りをしているという場合には、
その人なりのプロセスがあるということを信じてあげることです。

私の理想通りではないけれど、この人は時間をかけながら、
その人に必要なかたちやタイミングで前進していくのだなと、
思いやりの気持ちをもって接してみてください。

そのためにはCindyさんご自身が、自分のために思いやりや優しさを
もって、私は私にとって必要なかたちやタイミングで成長し、
前進していくという姿勢が大切になってきます。

人生に苦しみがないにこしたことはありませんが、
残念ながら苦しみの全てを排除することはできません。

ですので、それを全部取り除こうと努力することは不毛です。

ただ、それらの苦しみとどのように向かい合うか?ということが
苦しみのレベルに大きな違いをつくります。

先に述べたように、相手と自分への信頼感を育み、手放す姿勢は、
苦しみを乗り越えるのに役立つかと思います。

ご主人やお子さんもしかり、それぞれに唯一無二の個性があります。

自分も相手も、誰かの視点から見れば問題はあるのだし、
別な視点からは魅力と映ることもあるのだから、
どの視点を持つことがこの苦しみをしなやかに乗り越えられるか?
ということを振り返ってみてください。

個性としてとらえたなら、好ましい面もたくさん見えてくるはずです。

ご主人やお子さんたちと一緒にいられて良かったことをリストアップし、
日々意識してみてください。

そして、そのような苦しみと向かい合い、より良くなろうと
努力しているご自身をたくさん労って、
優しく微笑みかけてあげてください。

PS
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Q:時間にアバウトになれたのはいいですが…

私は、最初の発病で、「もう頑張るという言葉は使わない」と決め、
自分に出来るだけ負荷をかけないようにしてきました。

そして、2度目の発病で、
何でも完璧にせねばとか急がねばと己を駆り立てる癖が
完璧に消えました。

時間に支配されないよう、腕時計をせず、
行動計画もアバウトに、マイペースを意識してきました。

ところが今、その「時間」について、困ったことが起きています。

つまり、約束時間をあまり気にしなくなったのです。

あれほど時間でキッチリ動いていたのに、
「遅れちゃったー」と、ケロリとしている自分に唖然です。

これは、社会性の欠如でしょうか?

時間を守るとは、社会人としての基本中の基本である、
と職員教育してきた自分が信じられないのです。いい意味で。

今までがキッチリし過ぎで、今はチョッと問題が・・・
というところでしょうか。

どのように捉えたらよろしいでしょうか?
ご助言をいただけましたら、幸いです。

【40代・女性・匿名】

―――――――――――――――
A:
FROM 川畑のぶこ

自分自身に対して完璧を求めたり、常に急ぐことを強いたりすることは
心身共に疲弊することですね。

病気を繰り返しながら、それらを解除できるようになったのであれば、
それはすばらしい恩恵ではないでしょうか。

ただし、過ぎたるは及ばざるがごとし、
両極端になるのであれば、結局それは不調和を招いてしまいます。

もしも、社会的な調和は自分の人生から削ぎ落としてよいという潔さ
があれば、それはそれでよいと思います。

あるいは、時間の観念に縛られない文化や価値観を持っている人も
世の中にはいますから、
そのような人たちと調和的に生きることも選択肢の一つでしょう。

人生の価値観はさまざまです。

もし、そうではなく、時間や約束を守ることは大切だと思っているし、
願わくば、そのような価値観を持つ人たちと関わり合いたい
というのであれば、課題を乗り越える必要はありそうですね。

今は、これまでがあまりにもきっちりしすぎていたので、
そのことへの反発から一気にバランスを取ろうと、
勢い余って対極に振れている時期かもしれません。

北極に行ったら寒かったので、一気に南へ向かったら
今度は南極に到達してしまったという状態
に似ているのではないでしょうか。

そうであればまた北へゆったり向かってみると良いでしょう。

ちょうど赤道直下あたりで
心地良い南の島にたどり着くかもしれません。

まだ自分はそんな旅の途中にいる、
二度目の発病が2ndステージであるとするなら、
3rdステージに向かっているプロセスと考えてみてはいかがでしょうか。

もちろん、そのステージをわざわざ病気でクリアする必要はありません。
病気を使わなくても、率先して自分が心理的にも社会的にも
心地よいと思えるような領域を見つけてみてください。

時間を守るか破るか、白黒はっきりさせる必要はなく、
ときにはきっちり引き締め、ときにはゆったりと緩めるなど、
試行錯誤しながら前進してよいと許可を与えてあげてください。

「なんとなくこのあたりが調和的で良いな」
という感覚が得られたのであれば、その感覚を大切に、
その域に入ることを心がけてみると良いかと思います。

ぜひ気楽に取り組まれますように。

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毎週月曜日、読者の方のお悩み相談にお答えしている、
川畑のぶこ「ココロの学校」メールマガジン。

本日は、川畑のぶこが急用のため
代わりまして、事務局の山本よりメルマガをお送りします。
いつものビデオメッセージではございませんが、何卒お許しを。

食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋…
皆さん、どんな秋をお過ごしでしょう?

スマホをいじっている人が多い電車の中、
先日は、参考書を開いて熱心に勉強している人をちらほら見かけ、
「資格試験の秋だなぁ!」と実感。
(私だけでしょうか?笑)

うちの近くの学校が試験会場になり、
その前の道がまるで繁華街のように、
年に一度の大渋滞になる光景もセットで思い出され……。
その日も多分もうすぐです(笑)

さて、日頃のセルフケアに必要かつ有効として
「ココロの学校」メルマガの中で川畑のぶこが頻繁にお伝えしている
ことの一つに、「執着を手放す」というものがありますが、

この「執着」が、意外にも「資格取得」という行動にも関係している、
という話が川畑のぶこの書籍の中にありましたので、
皆さんにシェアします。

*  *  *

<書籍『メンタル断捨離で心の換気!
         「怒り」をすっきり整理する』より>

「執着ほど人間を悩ませるものはない」というのは仏陀の言葉です。

執着とは、「何が何でも」と、必死にその状況にしがみついたり、
徹底的に他者や状況をコントロールしようとしたりする、
視野が閉ざされた状態。

「こうあるべき」という前提があることによって起こるので、
そうならなければ不安や恐怖を生み出し、
コントロールするために怒りとなって表出します。

*  *  *

怒りから解放されて、しなやかに生きていくためには、
「希望を持ちつつも執着を手放す」という姿勢が必要になってきます。

執着しているときは、
「何が何でもこうあらねばものごとや人生が機能しない」という
不健全な思い込みや前提がベースになって
心が詰まって閉ざされた状態ですが、

希望を抱いているときは、
「こうしたいしするけれども、たとえそうならなくても何とかなる」
というような、健全な思考がベースとなって、心が開けた状態です。

たとえば、何かの「資格をとる」という目標を持ち、
そこに向けて最大限の努力をしたとします。

そのときに発している、あるいは頭の中にある言葉に注意してみます。

「資格をとりたい」とか、「資格をとろう」という
「ーしたい」「ーしよう」というような言葉が使われているのであれば、
それは希望を抱いている姿勢であることが多いはず。

そのことに深い関心を持っていて、
その結果を得ることを想像すると心がときめくでしょう。

一方、それが執着からくる姿勢であれば、
「資格をとらねば」とか「資格をとるべき」という
言葉を使っていることが多いはず。

自分がそのことに関心があるかないかは関係なく、
そうでなければ仕事や生活、または人生が機能しないという状態です。

ここに心のときめきは存在せず、プレッシャーやストレスがあります。

*  *  *

資格があるに越したことはないかもしれませんが、
なくても人生は機能するでしょう。

世の中には資格を持っていなくても
健全に、そして幸せに生きている人は無数にいるわけです。

むしろ、資格をとってしまったが故、本当はさして関心がないのに、
世間の価値観を軸にその資格を生かさねばと、
自分の本性から離れてしまった人生を生きることにもなりかねません。

これはモーツァルトのような音楽の天才が
会計士の資格をとってしまったので、
その資格を生かす仕事を探して評価されようとしてしまっている
ようなものかもしれません。

*  *  *

私は時折、臨床現場で、
そのままでもとても素晴らしい個性と魅力ある人物が、
なぜか多くの資格を持っていながら、自信がなく苦しんでいるという
ケースを見ます。

それがある分野に特化した一貫性のある資格であれば、
自分の関心を掘り下げていったのだなと理解できるのですが、
まったく一貫性のない資格なのです。

しかも、資格をとればとるほど、
自分に自信がついてリラックスして過ごせるようになったかといえば、
その逆で、資格が増えれば増えるほど「これでもまだ足りない」と、
いつまでたっても満たされない状態になってしまっているのです。

これは希望からではなく、
ベースに不安や恐怖のある執着から資格をとっていったからです。

関心や興味のない分野で資格をとって仕事にしても、
モチベーションが低いためよいパフォーマンスもあまり期待できない
でしょうし、がんばって結果を出しても徒労感に苛まれかねません。

自分が抱いているものが執着なのか、希望なのかを
確認することが重要です。

希望を持ちつつ執着を手放すというのは、
「人事を尽くして天命を待つ」という境地。

ときには自分ではどうしようもない、
見えない働きかけに身をゆだねてみると、すーっと楽になれるでしょう。

<ここまで>

*  *  *

「資格をとる」ということ自体はとってもポジティブかつアクティブ。

でも、自分の思いのベースにあるものが「ーねば」「ーべき」だと、
それは「執着」でしかないということのようです。

せっかく時間をかけ、勉強するのですから
(そしてお金もかかりますね(>_<))、
「ーしたい」「ーしよう」と心から思える、自分の個性にぴったりの資格
に出会い、希望を持って、そこへ向かっていけたら幸せですね!

ー川畑のぶこ公式サイト運営事務局
山本響子

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