自分の性格・思考

150706

皆さん、こんにちは。川畑のぶこです。

先週、素敵な出逢いがありました。

5月にティク・ナット・ハンの教えであるマインドフルネスの研修に参加
しましたが、そのご縁で、先週はダライ・ラマ法王の主治医を務める、
チベットの高僧であるバリー・カーズィン氏にお目にかかりました。

以前、ダライ・ラマ法王にお目にかかったときも、たいへん気さくな方で、
昔からの知り合いのような感覚を抱いたものですが、
バリー先生も同じように、とても親近感を覚える、何か懐かしい気持ちの
するお坊さんであり、ドクターでした。

たくさんお話をした中で、「前世」の話が出ました。

私たち人間はエネルギー的な存在で、見えない所からきて、また
見えない所へ戻っていくのだと思いますが、バリー先生との話のなかで
「前世を知る必要があるのか」という話題になったとき、
先生はひと言、「必要ない」と。

日々起こる問題や悩みについて「過去に戻って原因を見ていく」ことを
取り入れている療法もありますが、今、目の前に展開されている、
目の前にあるこの瞬間、課題に取り組むことの方が重要というのが
バリー先生の考えです。

私も同感。今この瞬間、目の前に起きていることをクリアできることで、
過去の受け止め方や見方が変わるということを私自身も経験したことが
ありますし、日々クライアントさんを見ていてもそう思います。 

前世や過去生への退行は、価値がないことだとは思いませんし、
私自身も「エンターテイニングだな」と思いながらやることはありますが、
あくまで、目の前のことを重要視しています。

みなさんは前世や過去生というものを信じていますか? 
あるいは、どのように捉えているでしょうか?

さて、今日は「気力の立て直し方」についてご質問をいただきました。

ご主人やお姑さんに怒られた後、落ち込んでしまい、
そこからどう元に戻ればいいかわからない、という方です。

自分の捉え方の問題だと思い、あまり悪く考えないようにしても、
その後の行動が分からず困っている、とのこと。

たいへん切実な悩みですね。

ご本人が書いてくださったように、落ち込んだときにものの見方を変えたり、
ご自身の精神状態によっては医療機関を受診することもよいと思います。

ただ、問題に焦点を当てすぎて「何が悪いか」ばかりを考え続けると、
心のエネルギーがどんどん低下してしまう、というのがわれわれ人間。

こういうときは、その問題となっていることはいったん置いておき、
意識のシフトが有効です。

キーワードは「エネルギーバランス」、そして「自己充電」。

エネルギーバランスが崩れている状態で、問題に向き合うのは困難です。
まずは、そのバランスを整えましょう。

さて、どのように?

続きは、どうぞビデオでご覧くださいね。

―――お願い―――

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【Q】ギャンブル依存症になってしまいました

ギャンブル依存症についてお伺いしたいです。

パチスロ依存症の主婦です。
主婦になるまではギャンブルに対して嫌悪感を抱いていました。

夕方のニュースの特集などで、顔をモザイクで隠し、
ギャンブル依存の人の特集を見たりして、
全く理解ができませんでした。

しかし今は自分が依存症です。

きっかけは夫がパチスロに通っていた事でした。

私は数十円安い、高いで一喜一憂しながら家計をやりくりして
いるのに、夫は自分の稼いだ金だ、自由に使うと言わんばかり
にパチスロ店へ通っていました。

何だか、自分のしていることが馬鹿馬鹿しく感じ、
虚しくなりました。

最初は、同じお金を買い物への浪費でストレスを発散しよう
としました。

深夜のテレビショッピングなどで、便利なキッチン道具など、
一万円以上するものをポンポン買いました。

夫だってお金を無駄にしているんだから!仕返しよ!という
気持ちでお金を使い始めました。

しかし、いつからか自分も隠れてパチスロをするように
なりました。

最初は3000円位負けただけで、今日の夕飯の買い物と同じ
金額を30分で使ってしまったなぁ。などと後悔、反省が
ありましたが、日に日に金額は上がり続け、
1日で数万円使うようになってきました。

勿論、家計からは出せなくなったので、自分でコツコツと
貯めてきた独身時代の貯金に手をつけました。

そこから転落するのはとても早かったです。

現在、貯金は底を尽きそうな状況で、家計管理も馬鹿馬鹿
しくなり、全く管理していないので、毎月給料日が待ち遠し
く、ギリギリの生活となっています。

こんな状況に陥っても尚、パチスロ店へと足が向いて
しまいます。

部屋は荒れています。お金が欲しい訳で通っているのでは
なくなっていると、自分でも感じています。

行ったら負ける事の方が圧倒的に多く、お金を増やすこと
はもう不可能と、薄々感じているのに、パチスロが楽しい
とすら感じています。

どうすればこの状況から抜け出せるのでしょうか。

因みに、誰にも話しておらず、お金の行方も、時間の使い方
も、家族には全て秘密でやっています。

タバコの臭いを消すグッズを持ち歩き、常に確信犯です。

パチスロをやめないと大変なことになるという理性があり、
しかしやめられない自分がいます。
本当は抜け出したいです。

どうかお力をお貸しください、よろしくお願いします。

【30代 アルバイト タカハシ様】

—————————
FROM 川畑のぶこ

【A】やめたいのにやめられない…
タカハシさんのようにパチンコやパチスロへの依存に悩む日本人
はとても多く、統計では500万人を超えると言われています。

日本文化・社会の不思議なところは、こんなにパチンコや
パチスロに苦しんでいる人々がいるのにもかかわらず、

これらがギャンブルでなく、誰でも気軽にフラッと楽しめる
「娯楽」の分野に属するということです。

先進国で日本以外にこのような国はあるでしょうか。

たとえば、私が以前生活していたアメリカは、
ギャンブルをする場所はカジノに限られ、
カジノに足を踏み入れるのはとても敷居が高かったです。

セキュリティーはとても厳しく、必ず複数の警備員がいて
身分証をチェックします。

アジア人は年齢不詳なこともあるかもしれませんが、
私自身30歳を過ぎていても、カジノに足を踏み入れるだけで
(私はギャンブルよりもマジックショーなどの
エンターテイメントを目的としているにもかかわらず)
何度も警備員にIDの提示を求められました。

これほど、厳しい制約があり、それをクリアして
「いまから賭博をする」という明確な意志を持った人のみが
初めて賭博をできるのです。

ところが日本はどうでしょう。

駅の改札を出れば、コンビニよりも目を引く場所や宣伝で、
さあさあみなさんどうぞどうぞと言わんばかりに、
パチンコ店が大歓迎しています。

いったいどれだけの人が
「さあ、自分はいまから賭博をするぞ」という緊張感や意志
をもって、パチンコやパチスロ店に入店するでしょうか。

おそらく多くの人は「単なる暇つぶし」や
「ちょっとした気晴らし」で入店しているのではないでしょうか。

何せ「賭博」ではなく「娯楽」なのですから。

このように「単なる」「ちょっとした」「娯楽」から泥沼に
はまって行く人がとても多いのです。

ギャンブラーだという自覚がある人ではなく、どこにでもいる
主婦やサラリーマンが犠牲者となるのはこのためです。

このように、まず日本の場合、ギャンブル依存症は
個人の意志だけの問題ではなく、社会全体を巻き込んだ問題
であるということを明確に認識する必要があります。

下記は、臨床的に問題とされる賭博行為をする人たちの
典型的な症状です。

これは、アメリカの精神医学会の診断基準であるDMS-5を
参考にしていますが、次のうち4つ以上が当てはまると
問題があるとされています。

—–
【1】刺激や興奮を得たいがためにギャンブルに使う額が
どんどん増えている

【2】ギャンブルをやめると落ち着かなくなったり
イライラしたりする

【3】ギャンブルを止めようとしたり頻度を少なくしようと
何度も努力したけれども成功しなかったことがある

【4】気がつくとギャンブルのことを考えている

【5】無気力感や罪悪感、また不安や憂鬱な気分などがある
ときにギャンブルをすることが多い

【6】ギャンブルで負けるとそれを別な日に取り返そうと
深追いすることが多い

【7】ギャンブルにはまっていることを包み隠そうと
嘘をつくことがある

【8】ギャンブルのせいで大切な人間関係や仕事、学業を
損なっている

【9】ギャンブルで作った借金の肩代わりを
他人にしてもらっている
—–

このように、いったんギャンブル依存症になってしまったのなら、
自分も周囲も意志の弱さを責めるかもしれませんが、

一日に数万円をつぎ込むようになり、わかっちゃいるけど
やめられない状態になったら、これは既に病的な状態で、
自分の意志ではどうにもなりません。

いわゆる、ビギナーズラックのような、一度に大きく儲けた
刺激的な記憶があると、「自分は生きている!」という
あの高揚感が忘れられず、さらにその刺激を求めるようになります。

ギャンブル依存症の人は脳機能も異常があることがわかっており、
一度そのような状態になってしまうと、己の精神力だけでは
どうにもならないことがほとんどです。

今回、タカハシさんがメルマガというこのような場をつかって、
助けを求めてきたことはとっても大きな一歩です。

恥ずかしくて誰にも言えない…
孤独だったのに、よく勇気を出されましたね。

病的賭博は個人で克服するのはとても難しい依存症ですが、
それでも効果的なアプローチはあります。

それはグループ療法です。

グループ療法といえど、いきなり医療機関の扉をたたくのも
抵抗があるかもしれませんね。

ただし、必ずしも医療機関で行われているグループ療法に限らず、
同じような苦しみを経験している人や克服した人たちが集まり、
思いをシェアする自助グループがあります。

このようなサポートグループはギャンブルやアルコールなど、
依存癖のある人々にはとても効果的なのです。

人に輪に入って己の恥部をさらけ出すなど、
とんでもないと思われるかもしれませんが、

このようなサポートグループでは、本名などの個人情報を
名乗る必要は一切ありませんし、何も言いたくなければ
何も言わなくてもOKです。

多かれ少なかれ、みんな初めはそのような気持ちで参加される
のではないでしょうか。

ところが、周囲の人々のシェアに耳を傾けているだけでも、
相手が自分の代弁者であるかのごとく、さまざまな問題や
解決法を提示してくれます。

同じ課題を持つ者同志が前進しようという集合的エネルギーが
はたらくと、気づきの速度も促進されます。

心の痛みを分かっている者だからこそ響く励ましやサポート
はタカハシさんを前進させる一歩になることと思います。

恐らく、グループのダイナミクスを通して、自分だけが
悪かったわけでも、夫だけが悪かったわけでもなかったと
いうことがわかるでしょう。

同じ課題を持っている共感的グループは、多くの依存症の人々
が抱えている寂しさや空しさを克服する場ともなります。

私の心のぽっかりを埋めるのは、かならずしも夫である必要
は無いということも分かるでしょう。

サポートグループ以外にも思いやりや優しさをもって接する
ことが出来る人たちとの輪を広げることが出来るようになれば、
それはタカハシさんの自立心につながることでしょう。

そして何よりも大事なのは、タカハシさん自身が自分の
よき親友となって、自分を責めること無く深く理解して、
痛みを包み込んであげるということです。

下記は、病的賭博(ギャンブル依存症)の人たちの
サポートグループの代表的なものです。

依存症の本人だけでなく、本人よりも苦しみを持つことが多い
ギャンブル依存症の家族にとっても、
このようなサポートグループへの参加はとても効果的です。

ギャンブラーズアノニマス
 http://www.gajapan.jp/jicab-ga.html

ギャマノン
 http://www.gam-anon.jp

ぜひいちど、通いやすい場所のサポートグループに
参加してみてください。

また、推薦図書も記しておきます。

医学的な観点、また心理社会的な観点から、
自分のおかれている状況が明確にわかり、改善の一助となる
と思いますので、ぜひご一読ください。

ギャンブル依存症 (生活人新書)
 田辺 等
 
やめられない ギャンブル地獄からの生還
 帚木 蓬生

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arbre flamboyant, Saint-Leu, île de la Réunion

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【Q】嫉妬心はどうしたらいいですか?

いつも人を羨んでしまいます。

毎週拝読しており、前向きにいきたい
と思っております。

私は転勤族の夫と数年ごとに
転居を繰り返して生活しています。

実家は首都圏ですが、
田舎に赴任することが多いです。

社内結婚で友人も社内結婚した人が多いの
ですが、他の人は本社や都市勤務が多いです。

家を買って夫が単身赴任になり、
友人は都会で生活している人もいます。
田舎を転々としているのは私くらいです。

なかなか会う機会もないのですが、
たまに会うと田舎の方が住みやすい
などと言われます。

1,2年しか住んだこともないのに、
そのようなことを言われると腹が立ちます。

子供がいないので地域の付き合いもなく
知り合いも友人もいません。

煩わしい付き合いがなくていいと
思うかもしれませんが、孤独です。

夫も東京出身なので慣れない土地で
仕事を頑張っているので感謝しています。

でも友人の夫がどんどん出世して、
私が住みたい東京に住んでいるのを見ると
とても羨ましくて悔しい気持ちになってしまいます。

東京は人が多くて大変だよなどと言われますが、
上から目線で言われているようでイラつきます。

趣味の手芸などで前向きに過ごそうと
思っていますが、子供もいない
(年齢的にもう無理)

夫は昇進しない、持ち家もない、
友人もいない・・・と
負のスパイラルに落ちて昼寝ばかりしています。

断捨離で変わりたいとやってみても
引っ越したらまた使うかも
(雪かきの道具や靴など)と思うと進みません。

人には誰でも嫉妬の気持ちはあると思いますが、
どうしたら乗り越えていけるでしょうか。

【むっく様 40代後半 主婦】

―――――――――――――――――
【A】 FROM 川畑のぶこ

転勤族で数年ごとに転勤、
慣れない土地でよく孤独に耐えながら
がんばっていらっしゃいますね。

心の底から分かり合える人間がいない…
孤独感ほど辛い感情はないのではないでしょうか。

周囲の友人・同僚たちへの嫉妬心が
孤独感を助長させてしまっているようですが、
ここでむっくさんにひとつ質問させてください。

友人とは分かり合えなくても、
ご主人とは分かり合えていますか?

YESであれば、まず自分は孤独ではなく、
ご主人という家族に恵まれていることを
意識してみてください。

もしNOであれば、まず見つめ直すべきは、
友人関係ではなく夫婦関係かもしれません。

自分の心に素直に正直に、
ご主人に思いを伝えてみてはいかがでしょうか。

その際に、注意していただきたいのは
相手を責める姿勢から伝えるのではなく、
分かつ姿勢から伝えるということです。

あくまでも「私は」この状況にこう感じている
と、相手ではなく「私」を主語に
気持ちをシェアしてみることをおすすめします。

そして、現状で対応可能なことに関して、
「私は」どうしたいのかを伝えてみてください。

たとえば、
「(あなたに)昇進して欲しい」とか
「(あなたが)転勤しないでほしい」

という、相手を主語にしたり
相手以外の組織の意思決定に依存するような結果
に対して何かを要請するのではなく、

「私は都会の生活をしたいと思っている」とか、
「私は一定の場所に落ち着きたいと思っている」

などといったアプローチで
気持ちをシェアしてみることです。

そのうえで、何かできることはあるか
と考えてみてはいかがでしょうか。

単身赴任もオプションとなるのかもしれませんね。

あるいは、
それまでは問題意識の無かったご主人が改めて
仕事のありかたを考え直すかもしれませんし、
人事への働きかけの可能性もあるかもしれません。

私たちは本来伝えるべき大切な言葉を
飲み込み続けると、消化不良を起こして、
心身が病んだり人間関係が病んできたりします。

「言ったって変わらない」と思うかもしれませんが、
「言わなきゃ伝わらない」こともあると
意識を切り替えてみてください。

コミュニケーションのポイントは、
相手を思い通りに変えることにあるのではなく、
伝えることで「思いを共有する」ことにあります。

結果はゆだねるしかありませんし、
相手は思い通りに動かないかもしれませんが、
妻の大切なニーズを知っているのと
いないのとでは大きな差があります。

友人への嫉妬心に関しては、
それをなくそうとするのではなく、
地元で良好な人間関係をつくる努力をしてみてください。

「田舎で子どももいないのに
 分かり合える人間など出会えるわけがない」
という思い込みを捨てて、

「やってみないことにはわからない」
「自分の望むタイミングでなくとも、
 その努力をしつづければ、いずれ素敵な人(たち)
 と出会う可能性だってある」
と切り替えてみてはいかがでしょうか?

「可能性は無い」と決めつけてしまうと、
実際にそのような環境が与えられていたとしても、
目に入ってこないことも多いものです。

さて、「まだ見ぬ未来の可能性はどこにあるかな?」
と好奇心をもって
人生に関わってみることをおすすめします。

嫉妬する相手と同じ条件を手に入れることに
幸せと定義するのではなく、
今この瞬間を、与えられている条件下でイキイキと
生きることに幸せを見つけることが出来るのであれば、

嫉妬心は自ずと消えてくるでしょうし、
いたずらに友人との関係を悪化させる必要も
無くなるかと思います。

また、友人の意味した田舎への羨望が
上から目線ではなく、真の憧れであったと理解できる
ときがくるかもしれませんね。

田舎生活で不幸に暮らしている人もいれば、
幸せに暮らしている人もいます。

都会生活で幸せに暮らしている人もいれば、
不幸に暮らしている人もいます。

条件が整っていることで幸せを感じられる人と、
どんな条件下に置かれても、
与えられた環境を存分に楽しめる人、

どちらが羨ましいでしょうか?

私たちは皆、望む条件を全て満たすことは
出来ないかもしれませんが、
与えられた条件の中で豊かに暮らすことは可能です。

ぜひその可能性を探求されてみてください。

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【Q】夫ががんになりました

心の持ち方について質問です。

私は小さな事でくよくよするタイプです。
そして全ての原因は自分ができが悪いから
と思って生きてきました。

こんな私でも2度の結婚を経験し、
現在娘2人の母親で去年孫まで授かりました。
(上の娘は前の夫との子)

現在の夫とは20年連れ添ってます。
20年もの間、子育てや姑問題、
夫婦の問題に悩みはつきませんでした。

本当に毎日いっぱいいっぱいで楽しむ事も知らず
自分の気持ちを何処に持って行けばいいか
わかりませんでした。

そんな私の環境が変わりはじめたのは
断捨離を実践しはじめてからです。
(本当の意味もわからず、
何とか今の状況を変えたくて捨てまくりました)

一番驚いたのが、
元気な姑が娘の所へ勝手に出て行った事です。

主人は男1人で長い間母親と2人で暮らしており、
嫁姑のトラブルがあって別居を頼んでも
それだけは無理と聞き入れてくれなかったのに…。
私の中で絶対ありえない事だったんです。

前置きが長くなりましたが、
最初にお伝えした心の持ち方を教え頂きたいのは
2つ目の大きな出来事です。

それは夫に癌が見つかり、すでに手の施しようがない
と言う現実を突き付けられています。

余命数週間、後は本人のやりたい事をやらせて
あげて下さいと言われてます。
そう言われた時も私は自分をせめました。

もっとこうしてあげてたらとか
気遣ってあげてたらとか後悔ばかりです。

ずっと主人についててあげたいと思う反面、
何で私ばかりと言う気持ちが湧いてきます。

実際問題、家で泣いてばかり居られず仕事に行きます。

周りは主人の事を気にかけて下さり
私によく見てあげて支えてあげてといいます。
つらいのは主人だからと。

私だって辛い。でも、病気じゃないねんから
辛抱しないといけないと頭ではわかっていても
心がザラザワします。

自分の気持ちは自分で建て直さないといけないと
カラ元気出すのも疲れてしまいました。

病気の夫をかかえる妻の心の持ち方を教えてください。
こうしている間にも夫は死に近づいています。

どうか教えてください
宜しくお願いします。

【くぅちゃんママ様 40代女性】

―――――――――――――――――
【A】FROM 川畑のぶこ

一難去ってまた一難
まこと、私たちの人生には絶え間なく
課題が押し寄せてきますね。

くぅちゃんママさんも、これまでにたくさんの課題を
乗り越え、器を広げていらっしゃることが伺えます。

断捨離をされて、嫁姑問題がひと段落したかと思いきや、
ご主人の病気と余命宣告。あらたな大きな課題と
向かい合っていらっしゃるのですね。

大切な家族の重い病気や死と向かい合うときに、
どのような心持ちで接すればよいかと言うことに
関しては、おそらく周囲の人々は
ご主人を何より優先してと言うことでしょう。

もちろん、目の前に死を控え、物理的にも精神的にも
周囲からのサポートを必要とする相手に対しては、
自分の感情や気持ちはいったん横においておいて、
ケアに専念する必要がある状況も多々発生することと
思います。

ただし、手足は動いていても、心の中では
「自分も患者と一緒なのだ」ということを覚えておいて、
自分自身へのいたわりの気持ちを大切にしてあげてください。

患者の家族は「第2の患者」と言われます。

自分だって、辛い。
それは当然だ。
悲しんでいいし、落ち込んでよい。

周囲はどうであれ、自分だけは、素直な自分を受け入れ、
慈しんであげてください。

それをシェアできる人が周囲にいるのなら、
どんどんそうしてください。

患者さんにサポーターが必要なように、
サポーターにもサポーターは必要なのです。

苦しい気持ちを素直に認めたり、相手に受け取って
もらったりすると、逆に、心の負荷が軽くなり、
本来するべきことに淡々と向かい合うエネルギーも
出てくることも多いのです。

「しっかりしなきゃ」と苦しみや悲しみに抵抗をしていると、
結局その苦しみが続いてしまうことも少なくありません。
ご自身の中の苦しみを認め、優しく包み込んであげてください。

それと同時に、死生観についても少し振り返ってみることを
おすすめします。

くうちゃんママさんは、死に対してどのような信念を
お持ちでしょうか?

仏教では、人間をもっとも苦しめるものが執着であり、
私たちが最も執着するのは、モノでも、健康でも命でもなく、
「考え方」だと言われています。

実際に残りのいのちが数週間なのか数年なのか、
はたまた数十年なのかは誰にもわかりません。

ところが、いずれ私たちの全てに、平等に死は訪れます。

その死に対して、どのような考え方を持っているかは、
私たちの日々の質や、人生の質、そして大切な人との
関わり合いに大きな影響を与えます。

死んだら全ての終わりなのか、それとも私たちの存在の
本質は死後もまた違ったかたちで存続し、愛する者たちと
関わりつづけるのか…

死とは苦しみとともに闇に葬られることなのか、
それとも安らぎとともに光の中に導かれることなのか。

死とは人々から忘れ去られることなのか、
それとも人々の心の中に残ることなのか。

実際には死んでみないことには分からないかもしれませんが、
私たちは物証できないことに関してはなおさら、
信じたいことを信じる理由があり、その権利もあります。

無論、どんなに健全な死生観を育んでいても、
死の悲しみや寂しさを完全に取り除くことはできないでしょうし、
そもそもその必要も無いでしょう。

それでも、健全な死生観を育むことによって、
私たちはよりしなやかに困難を乗り越える勇気と希望を
持つことができます。

ある患者さんが死の床でこのような言葉を残しました。
「先生、私の生命の芽は大きくならないのですが、
希望の芽はどんどん大きくなるのです」と。
そして「死後もその芽は成長するのがわかるのです。」と。

私たちはどのような状況下においても
希望を持つことが可能なのです。

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【Q】だらしない私を卒業するには?

こんにちは。自分でも情けない、だらしないと思う話を
聞いていただけますか?

私は、40代、独身の女性です。
帰宅したらダラダラしてしまい、シャワーも浴びず、
化粧も落とさず、歯も磨かず、ほぼ毎日寝てしまう、
という生活を送っています。

そのくせ、朝は念入りに風呂に入り、歯を磨き、
また念入りに化粧をして、清潔さを装おって出かけています。

接客業などで、人一倍、身だしなみや容姿は気にかけて
いるのですが、帰宅すると、シャワーや歯を磨くことが
面倒くさくてしょうがありません。

断捨離は好きで、部屋はおおむねきれいではあるのですが、
自分のことにはかまけています。

自分でも情けないのですが、
何かアドバイスをいただけませんか?

【40代 カスミ様】

―――――――――――――――――
【A】FROM 川畑のぶこ

帰宅後自分自身のことをケアすることなく
ダラダラしてそのままベッドに入る。
目覚めた朝は全く逆で入念にケアする。

そんなカスミさんにおすすめしたいのは、
ダラダラする自分を許すということです。

「そんなことしたら朝までダラダラするのでは?」
と思うかもしれません。
でも実は、本質的にかすみさんは綺麗好きなので
その辺は安心してください。

もし、本質的にだらしなくて、衛生面を気にかけない
ような人であれば、朝も同様となることも多いでしょうし、
接客業の仕事も機能しないでしょう。

そもそも問題意識もさほど高くなく、このように悩む
こともないかもしれません。

朝できて、夜できない…
夜は、肉体的にも精神的にも疲れがマックス、あるいは
臨界点を超えてしまっているので、自分をケアする
エネルギーが余っていないことが考えられます。

ドアを開けた瞬間に一気に力が抜けるのでしょう。
もちろん、そのような場があることはラッキーなことです。
帰宅しても気が抜けない人も世の中には存在します。

その点、朝は、十分睡眠をとった後であり、昨晩
好き放題ダラダラしてニーズが満たされているので
充電していることと思います。

私たちはニーズが満たされ、心も体もエネルギーが
充電されると、やるべきことを自然とやれるように
なりますし、それが多少苦手なことであっても
淡々と対処出来るものです。

自分の衛生面のケアなら、「やらねば」ではなく、
「やりたい」と誘われるようになるでしょう。

充電のために、ダラダラタイムが必要なのだと
切り替えてみてください。

ダラダラするという言い方がだらしないと
ネガティブに感じるのなら、リラックスしていると
言い換えてみると良いかもしれません。

一日仕事をがんばって、緊張状態が続いていたので
あれば、リラックス(ダラダラ)は大切な仕事で、
私たちがバランスを取るのに必要不可欠なことです。

明日に備えてその大切な仕事をしているのだと
意識してみます。罪悪感から解放されて、
積極的にダラダラするのです。

また、自宅の扉が開いた途端、エネルギー切れと
なってしまわないように、日中も気合いを入れすぎず、
少しリラックスして仕事や周囲の人々と向かい合う
ことをおすすめします。

そこまでがんばらなくても、調和はとれるはず。
この調和を取り戻すことが恐らくは、
大きな課題でしょう。

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【Q】悲しいニュースをひきずってしまいます

川畑先生、初めてメールします。
いつもはっと目が覚めるような言葉をありがとうございます。

以前からなのですが、自分の性質かもしれませんが、、、
例えばテレビでも新聞でも辛い、悲しいニュースや記事を
目にすると、他人事に思えず、
悲しく苦しい気持ちがずっと続きます。

胸が絞られる様に痛く、眠れない日も多々有りまして、
最近では聞いた時に耳までキーンと痛くなるようになりました。

そういうものを、極力触れなければいいいのかと工夫したり
してもみましたが、日常生活でもそういう傾向が強く、
自分の最大限を尽くしても無力感を常に感じ、
常に申し訳ない気持ちになります。

どうやって気持ちを切り替えたらよいのかわかりません。

どのように考えていけばよいのか、
どうか御助言をお願い致します。

【30代 あいる様】

―――――――――――――――――
【A】FROM 川畑のぶこ

テレビやラジオをなんとなくつけていると、
望むと望まないとに関わらず、様々な情報が流れ込んで
きますよね。新聞、雑誌、ネットの記事なども同様です。

ニュースの多くは不幸な出来事を報じますので、
あいるさんのように、そのひとつひとつを真摯に受け止めて
いったのなら、私たちの身は持たないでしょう。

また、いったん不幸な出来事に注意がいくと
あたかもそのレセプタが開発されてしまったがごとく、
類似した出来事ばかりに目が行って、それらを受け止めて
しまうなんてこともありますね。

すると、どんどんエネルギーは奪われていくという、
負のスパイラルに陥ってしまう訳です。

他者の辛いニュースや悲しい出来事に接して、
そのことに共感して自分自身も辛くなったり
悲しくなったりするというのは決して悪いことではなく、
むしろ人として健全なことであり、避ける必要はないでしょう。

ところが、それが一次的なことでなく、継続的、あるいは
慢性的に悩まされてしまい、日常生活に支障をきたすようになる
(たとえば夜も眠れない)とか、身体症状に表れるようになって
くるようであれば、これは注意が必要で、対処が必要となります。

ご自身でできる対処法としては、下記3つをおすすめします。

1)情報媒体から距離を置く
2)良い情報に意識を向ける
3)儀式をつくる
ことをお勧めします。

まず、1)の情報媒体から距離を置くは、
あいるさんご自身もすでに工夫されたとのことですが、
「なんとなく」テレビをつけたり、ネットサーフをしたりすること
をやめることです。

それらの情報と接する際は、そのことを「意識的に選択」して接します。
ニュースなどは見聞きすれば、落ち込むとわかっているのであれば、
その覚悟をして、情報を受け止めるのか否かを決めるということです。
今まで無自覚だったことを自覚して取り組む作業です。

世間一般のニュースなどは、1日1度見たり聞いたりすれば充分でしょうし、
災害時などの緊急連絡などは、個別に配信されるシステムに入るなどすれば、
日常に支障をきたすこともないでしょう。

ネットもサーチエンジンを変えるなどして、望まない情報がトップページ
から垂れ流しされることを防ぐことも可能です。
メールマガジンは、受信した際や読んだ後に気分が落ち込むようなものは
配信を停止するなどするとよいかもしれません。

意識的に取捨選択をして、不要なものからは距離を置く努力を
してみてください。

2)の良い情報に意識を向けるとはその逆です。
この情報や状況に接するときはいつも気分が良くなるというようなものは、
意識してそれらとの接触頻度や時間を多くするようにしてみます。

たとえばある人は、ネットの閲覧でもニュースを見るとエネルギーが低下
するけど、猫の写真サイトにいくと、必ず気分が和やかでエネルギーが
高まるということがわかっているのでニュースを控え、猫のサイトを
増やすという具合です。

テレビ番組も、不安をあおるような演出が過度な病気番組は控え、
変わりに好きな芸人が出演しているお笑い番組を見るなどです。

その情報に触れると、気分が軽やかになったり愉快な気分になれるものを
見ます。また、問題提起するばかりでなく、問題解決を提示する情報であれば、
「世の中大変な事もたくさんあるけれど、出来ることもたくさんあるな。」
と地に足がついた状態で前向きな気持ちにさせてくれるかもしれませんね。

3)の儀式をつくるというのは、あいるさんにとって大切な信念を
育んだり強化したりするために、日常的に行う定期行動のことです。

たとえば、ネガティブな情報ばかりにとらわれずポジティブなことを
より意識して人生を軽やかにするという信念を育み強化するために、
何かあいるさん自身で決めた文言を、毎晩寝る前に唱えるというのも
良いかもしれませんし、好きなストーンやキャラクターなどのアイテムを
身に付けるのも良いかもしれません。好きなアーティストの音楽を聴いたり
口ずさむというのでもよいかもしれません。

いずれにせよ、自分を大切にするための目に見える行為を定期的に
取り入れてみてください。

最後に、自分の部屋を見回してみてください。
黒を意識すると、ここにもあそこにも黒ばかりある部屋に見えてきます。
でも、白を意識するととたんに白がたくさんある部屋にみえてくるのです。

人生に何を見るかは、私達自身が選択できるのです。

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【Q】私は間違っていますか?

自分が変わればいい、捉え方、視点を変えればいい・・・
何回も呪文のように自分に言い聞かせますが、
嫌な事は嫌。不快な事は不快。許せないことは許せない・・・
なかなか頭から消えず、すっきりしません。

例えば夫の上から目線の言い方、食事中のマナー(肘をつく)
洗面後の汚さ、ドアの締め方等。

たくさんの心理学の本を読んだりラジオ人生相談を聞いたり
してきましたが、解決しません。
何か考え方が間違っているのでしょうか。

夫が出張等で居ないと、とても解放感に満ち生き生きと
やる気が湧いてくるのです。
どうしてなのでしょうか?

嫌な事があってもなくても、ぶれずに
生き生きと楽しく生きていきたいのですが・・・

【60代 女性 主婦 モモ様】

――――――――――――――――――――
FROM 川畑のぶこ
A:
モモさんのように自分自身が変わることで、
日々をより快適に過ごしたいと願っている人は多いと思います。

ただし、誤ってはいけないのは、それは決して無理をするという
ことでないということです。

不快なものを不快と思わなくなれれば、問題が解決することも
あるかもしれませんが、それは少々無理な話ではないでしょうか?

不快なものは不快で良いと受け入れることも大切な視点です。

「夫の上から目線は嫌いだ」という思いがあるのでイライラする、
そのイライラを止めたいからといって、
「嫌いになってはいけない」などと捉える必要は無いと思います。

「上から目線は嫌いな私で良い。」と受け入れてみてはどうでしょうか。

それよりも問い直してみるべきは、「夫が私の好みの通りの人物に
ならない限り私の人生は機能しない」という思いがあるのでは?
ということです。

もしそうであれば、その考え方を変えてみることをおすすめします。

「夫が好みのとおりの人物になったにこしたことはないけれど、
夫が思い通りでなくても、私は自分の人生を豊かに切り開いて行く
ことはできる。」という姿勢です。

どうでしょう?

「期待は裏切られることがある」という信念も健全だと思います。
期待したとおりになることもあれば、ならないこともあるのが
人生というものです。

そして、モモさんの現状は残念ながら期待どおりにならなかった
ケースです。でも、人生では想定内のことが起きていますし、
残念ではあるものの、全てが台無しになるわけではありません。

そう思えたのなら、さほど狼狽することもなくなるとおもいます。

他人は思い通りになりません。

夫や周囲などの条件次第で人生を幸せに生きれるとどこかで期待
しているのなら、そしてその期待が多ければ多いほど、
残念な経験をすることも増えることでしょう。

では自分は思い通りになるのかというと、それもまたYESとは
言い切れないのではないでしょうか。

自分を思い通りに変えるが難しいので、他人や周囲が思い通りに
変わることで自分を楽にしたいという心理が働いていることも
多いものです。

まず、嫌なことは何か、
それを嫌でなくなるにはどうするかにチャレンジするのではなく、
いったい、自分は人生に何を求めているのか?
何に幸せを感じるのか?
に焦点を当てて見ることをおすすめします。

そして、他人に依存しなくても、自分を幸せにするための行動を
積極的にとってみてください。

日々幸せを体験する頻度が増したなら、オートマチックに
イライラすることも減ってくるはずです。

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【Q】厳しすぎる性格を改善したい

毎回読ませていただき、川畑先生の洞察の深い、
ぬかりのないご回答に感動しています。わたしも相談したくなり
応募させていただきます。宜しくお願いいたします。

わたしは、前向きで明るくがんばりやです。
健康で仕事もうまくいっていて幸せです。

ただ、自分を凹ませてしまう、
自分の傲慢でわがままな性格に困っています。
厳しすぎるんです。

信頼して大切にしていたスタッフがわたしの意向に沿わないと、
話し合って改善してもらったり、励ましたり勇気づけたり
できるのですが、そのうち私のことを尊重せず勝手な行動や
言動をしていると感じると相手にしなくなるのです。

価値観がずれている人を尊重できない自分の了見の狭さに
気付いていやになるのに、やめられないのです。

小さい時からかわいがってきた姪が反抗期に入って、
あいさつもおざなりな感じになって、返事もちゃんと
しなくなったときも、はじめは辛抱して優しくしていたのですが、
がまんが続かなくなって無視するようになりました。

彼女は反抗期も過ぎ、わたしにまた笑顔を向けてくるのですが、
わたしの心は傷ついていて彼女を受け入れる気になれません。
「謝れ!」って思ってしまいます。
家族の集まるイベントも気が重くなります。

さみしいのかな、自分を認めてもらいたいのかな。
これまでにも、仲良くしていた友人に
連絡を取らなくなって疎遠になった事が何度かあります。

性格を改善したいのです。
何をすればいいのかアドバイスお願いいたします。

【50代女性 自営業 ワガママンさん】

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FROM 川畑のぶこ

【A】
自分の価値観や信念が強い人というのは、完璧主義の人が多いです。
恐らくワガママンさんは、常日頃から志や理想を高くもち、仕事や
人生の課題に真摯に向かい合いチャレンジされていることと思います。

これは仕事などでプロジェクトやミッションを遂行するのに
とても役立つ気質であり、立派な姿勢ですし、人からも
頼りにされることが多いことと思います。

ただし、プライベート含め、「常に」この姿勢を持ち続けると、
周囲と波風を立ててしまうことも少なくありません。

信念の強いパーソナリティーの人というのは、
自分も完璧であるように努めるのですが、自分の心理的ニーズが
満たされず、ストレス下に陥ったときには、自分よりも他人に対して
非常に厳しくなる傾向があります。

また、他人の良い部分よりも、欠けている部分に目を向け
それを指摘しがちです。いわゆる粗探しですね。

自分が正しいという気持ちが強く働いてしまい、
自分の価値信念に同意できない人間は愚かに見えてしまうこともあり、
時として、そのような人たちに対して敬意を払わないどころか、
蔑む気持ちすら抱いてしまいます。

そのような姿勢で接すると、相手との溝はいよいよ深まり、
やがて周囲の人々に対して疑心暗鬼になって怒りの感情を
抱くようになるのではないでしょうか。

残念ながら、このような姿勢は周囲との関係にも、
自分自身との関係にも調和を生み出すことはなく、
やがて孤立するようになってしまいます。

信念の強い人というのは、基本的な心理的ニーズに、
自分の価値観や姿勢を認めてほしい、また、自分の取り組んでいる仕事
(家庭内での役割や地域コミュニティーへの貢献などを含め)を
承認して欲しいというものがあります。

このような姿勢や仕事に対する承認欲求が満たされているときには、
比較的良好な人間関係が構築できるのですが、自己承認が
出来ていない場合においては、相手と価値観の相違があったり、
仕事を思うように認めてもらえなかったときには
ストレス下に陥って非建設的なコミュニケーションをもち、
人間関係に不調和をきたしてしまいます。

大切な姿勢は、他人が認めてくれることで自分を評価しよう
とすることをやめることです。なぜならば、他人というのは
その人の好みや都合でしかワガママンさんを評価しません。
相手にとって好都合な言動をすればよく評価してくれますが、
不都合な言動をすれば悪く評価するものです。

逆もしかりではないでしょうか。
相手の評価は必ずしもワガママンさんの真の評価とは一致しません。
大切なのは、ワガママンさんご自身が自分自身を
真に評価しているのかどうかです。

ぜひ、自己承認というキーワードを大切にされてください。

そして、人は信じたいことを信じるし、信じたいことを信じる
権利があることを許してください。

他人がなんと言おうが、ご自身が自分の価値や意見を
大切にされるのと一緒です。また、
「ものごとが機能するために、かならずしも常に完璧である必要はない」
ということを繰り返し思い出してほしいと思います。

人間は失敗を免れない存在です。それでもなんとか人生を
切り開いていけるのです。全てが完璧で理想的に整っていたに
越したことはありませんが、残念ながら世の中や宇宙は
そのようにはなっていません。

秩序があれば混沌もあるのが自然界です。私達もその自然の一部です。
自分も他人も失敗を免れないことを受け入れ、常にそこから
学んで前進する。それを繰り返しながらどんどん賢くなっていく
ということを信頼してみてください。

人間は不器用な存在です。それでも何が最善かを
それぞれが模索しながら一生懸命生きようとする、愛すべき存在です。

私達の歩みは緩やかかもしれませんが、宇宙は気長に私たちの変化を
待ってくれていることも信頼してみてください。

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