親子関係

Younf,Female,Sitting,Alone,In,Green,Forest,Enjoys,The,Silence

Q:25歳の娘のことです。
大学を中退し、引きこもっています。
県外に5年位いました。
  
何の楽しみもない、
生きている意味がわからない、
死にたいと口にします。
 
いろんなことに敏感で、
傷つくことを恐れているので
人とかかわることもほぼないです。
かつていた友だちとも関係を断っています。
 
親子関係も崩れ、
父親とはメンタルが壊れるほどのことがあり、
連絡を絶っています。
父親は県外にいます。
 
私とは深い話をすることもありますが、
食事の時はひとりでゆっくりしたいと言って、
その時間は私は外出することになっています。
 
食べることだけが楽しみだと言っているので、
それは救いです。
 
あれこれリクエストもあるのでできるだけ、
叶えるようにしています。
 
敏感な分、人の気持ちもよくわかり
私が悩みを話した時は、とてもしっかりした
的確なアドバイスをしてくれます。
 
私自身、子育て中、
子どもの思いに寄り添うという視点がなく
レールの上にのせることしか
考えていなかったことが、
おおいなる反省です。
 
その頃のことを、あれがいやだったなど
一時はよく言っていました。
その頃はじぶんの思いが言えなかったとも。
 
今はあれこれ
指示も干渉もしないことを心がけ
じぶんの人生と切り離すように考えています。
 
影響なしではありませんが、
出来るだけ楽しむようにしています。
 
母親のことも好きではありません。
仕方なく同じ家にいます。
一人暮らしをしたくても出来ませんし。
 
敏感な分、感性は豊かだと思います。
曲を作ったり物語を書いたりと
溢れるものを持っていると思います。
今はそれもしんどいようです。
 
自然と接するのが一番、
その状態ではだれでもそうなるよねと
話したところです。
 
海まで乗せて行ってと言って
砂浜で波の音を聞いたり
裸足で歩いたりしていた時期も
あったのですが。
 
一緒にいるので生存確認だけはできるので
それは安心なのですが笑
数日顔を見せないこともあるので。
 
病院には1回だけ行き
話を聞いてもらったこともあります。
 
よかったとは言ってましたが、
また行くといいながら
かなり日がすぎました。
 
乗り物にも酔いやすく
いろんな意味で腰が上がらないようです。
 
何事も本人次第なので
特には勧めることもなく干渉していないです。
 
いろんな楽しい事が
世の中にはたくさんあるし
ひとりでも勿論できますが、
だれかと繋がりがもてたらいいなと
望んでいます。
 
とにかく気持ちが楽になってほしいです。
アドバイスをお願いします。
 
【ちゅうりっぷ・60代・女性・パート】
 
―――――――――――――――――
 
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
愛する娘が生きる意味を見いだせずに
苦しんでいるのを見守るのは
とてもつらいことですね。
 
ちゅうりっぷさんの親心としては
一刻も早くこのような状況から脱却して
楽になってほしいと願うのは当然のことと思います。
 
しかしながら、ここはどうか焦らずに、
いまは娘さんが自身の人生の課題に向き合う過程であり、
   
たとえ親からはその期間が長いように思えても、
彼女なりに時間をかけて試行錯誤しながらも
課題をクリアしていくプロセスであることを
信じて寄り添い、見守ってあげてください。
 
「彼女なりの道」を尊重するのは、
親からみるともどかしくて、
   
早く楽になるための方略や枠組みをさっさと提示して、
それに沿って生きてほしいと願うかもしれません。

ただし、それは
ちゅうりっぷさんご自身の生き方であって、
彼女自身の生き方ではないので、
娘さんが「自分の人生を生きている」実感を
損なってしまうこともあります。
 
そのような意味で、
今回ちゅうりっぷさんがレールを敷いてきた
過去の反省を踏まえて、
干渉しすぎずに見守る姿勢は素晴らしいと思います。
 
娘さんがいま、
友達や父親から距離をとっていることは、
敏感に影響を受けやすい自身を守るのに
どうしたらよいか彼女なりに考え、
大切で必要な行動をしていると受け止めてください。
 
彼女なりのレールを敷いて、
きちんとニーズを満たそうとしているわけですね。
 
ニーズを満たすのは、かならずしも
楽しかったりワクワクしたりすることをするのではなく、
痛みや苦しみを取り除くことも大事なニーズです。
 
これまで周囲の空気を読みすぎて
周囲に合わせてばかり、
自己主張してこなかった彼女が
「NO」と言えるようになっていることは、
 
ある意味健全なことであり、
大切な精神的成長とも言えるのです。
 
母親であるちゅうりっぷさんに
昔の言動が嫌だったということを率直に
コミュニケーションしていることも然りです。
 
そのようなときは、
娘さんの正直なコミュニケーションを受け止め、
話してくれたことに感謝し、
 
反省するべき点があればそれをきちんと認めて詫び、
ちゅうりっぷさんご自身もさまざまな限界のなかで、
ゆとりがないながらに模索して
子育てに必死に取り組んできたことを、
言い訳ではなく丁寧に説明をしてみてください。
 
そして、今後は健全な愛情表現や関係性を
学んでいきたいことを分かち合ってみてください。
 
また、娘さんが感性が豊かで作曲したり
物語を作ったりすることが得意ということであれば、
多くの創作活動家がそうであるように、
彼女のパーソナリティーとして
「一人の時間や空間」が重要になってくると思います。
 
病んでいるから
本来社交的なのに引きこもる人もいますが、
本質的に一人の内省的な時間が好きで必要な人もいて、
その状態が健全な人もいます。
 
一人の時間や空間が日常的に確保されないと、
本格的に引きこもる(社会から断絶)ことで
ニーズを満たそうとしてしまいます。
 
人と関わることが好きで世話好き、
おしゃべり好きな母親と、
一人の時間が大切で
口数が少ない子どもとのあいだでは、
   
歯車が噛み合わず、ミスコミュニケーションや
人間関係におけるストレスが
起こることも多いです。
 
ですので、娘さんが
「食べるときだけは一人で」と願い依頼するのは、
彼女が正常でいられるように
自分のニーズをきちんと把握して
満たしている行為でもあります。

「食べることだけが楽しみ」とありますが、
食事だけでなく、一人の静かな時間も
満喫されているのではないでしょうか。

経済的に一人暮らしができないのであれば、
家庭の中に
彼女が自分の世界に浸れる時間や空間を
率先してつくってあげてください。
 
母親が娘のニーズを知って受け入れ、
落ち着いていることは、
娘さんにとっても安心感と自己肯定感を
もたらしてくれるでしょう。
 
「生存確認ができる」
と半分笑いごとのように表現されていることも、
本当は恐ろしくて泣きたい気持ちもおありでは
と思います。
 
ただ、前述のとおり、
娘さんにとっての一人の時間は、
心のエネルギーをチャージし
想像力や創造力を培う時間でもあることを
忘れないでください。
 
娘さんが一人になりたいとか
一人で海を散歩してきたいなどと言ったなら、
「一人の時間は大事だね。」
「いいね。リフレッシュしてきてね。」
などと送り出すと良いでしょう。
 
また、ちゅうりっぷさんから率先して
「気が乗ればまた海でも行かない?」
と気分を確かめつつ、
促すのも良いのではないでしょうか。
 
これは干渉ではなく提案やお誘いです。
もちろん、
相手にNOというスペースを与えての
コミュニケーションです。
 
内省的な人は、外部からの働きかけがあって
ようやく動くこともありますので、
ここいちばん、という大事な場面では、
声掛けや提案はしてみると良いと思います。
 
通院も同様に、行ってみて良かったけど
なかなか重い腰が上がらないのであれば
同様に「病院もう一回いかない?」
と誘ってみてください。
 
たとえ「行かない」と答えても、
いつでも行きたくなったら言ってねと、
サポートはいつもあることを
オープンにしてみてください。
 
くり返しますが、
行っても行かなくてもOKの前提での
お誘いです。
 
どっちでもOKな自分を受け入れてくれる場は
心地よく、いつでも戻りたい安全基地と
なることと思います。
 
娘さんがお母さんに
リクエストをするとのことなので、
それは信頼の証拠であり、
 
ちゅうりっぷさんが
きちんとつくりあげてきた
素晴らしい絆だと思います。
 
ぜひ、その絆を大切にしながら、
一呼吸おいて互いの課題に
向き合ってみてください。
 
また、ちゅうりっぷさんご自身が
安らげる時間も引き続ききちんと確保して、
サポートのエネルギーに変えてください。
 
   

ーーー

 
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0224(大)

FROM 川畑のぶこ

ゆきんこさん(40代・女性・パート勤務)
のご相談にお答えします。

【Q】48歳、主婦業をメインにしながら
パートも少しやっています。
夫と、高1と中1の娘との4人暮らしです。

毎年、大晦日から3泊4日で
義実家に帰省するのが慣わしで、

義理の母や義理の姉とともに
たくさんの料理を作り、
元旦から2日にかけて集まってくる親戚を
もてなし、後片付けをして帰宅します。

結婚以来ずっとなので、
かれこれ20年近くもそれが続いています。

自宅に戻った頃には私は心身ともに疲れ果て、
自分たちの正月を楽しむ余裕などありません。

年齢的・体力的なこともあるのか、
今年は特に、疲れてしまいました。

この先、いったいいつまで家族揃っての
帰省を続けるんだろう?と
疑問に思うことが近年、増えました。

夫が自由に実家へ帰るのは
もちろん構いません。

でも、この先、子どもが自立したり
行かなくなったりしても、
夫と私とで帰省を続けるのだろうか? 

私まで毎回ついていく必要があるのだろうか?
と最近、面倒に感じるようになりました。

娘たちも、それぞれ友達付き合いや
部活のことなどもあり、
「もう行きたくない」と言い始めました。

上の子は、前回の正月は
高校受験を控えていましたが、
勉強道具を持って一緒に帰省、

あちらではさほど勉強できず
焦っていましたが、
帰ってきてから頑張って、希望校に合格。
よく頑張ったと思います。

一方で、義理の両親は孫に会いたがります。

それは自然なことだとは思いますし、
私としても、たまには娘たちの顔を
見せたい気持ちはありますが、

毎年、年末年始の貴重な時間を
義実家で過ごし、気力も体力も削る
のはもう限界です。

次回からは、もし行くなら
夫だけで帰省してほしい、、、
そう切り出したいのですが、

両親に気を遣うタイプで、
嫁としての私の振る舞いも気にする夫が
どう反応するか、考えると怖くて、
なかなか言えそうにもありません。

娘たちの受験などを
理由にできればよいのですが、
それはまだ2年も先のこと。

あと1回我慢して、受験を機に
「義実家帰省から引退」宣言をすれば
スムーズでしょうか?

川畑さんなら、どうされますか? 
お知恵をお貸しください!

【A】今この動画をご覧の方たちの中にも
「うんうん…」って共感している方が
たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

先月・今月は、お正月疲れや帰省疲れが
出た方も多かったと思います。

ゆきんこさん、
ものすごく誠実で真面目だから
悩んでいると思うんです。

適当に済ますことができないというか、
やるからには徹底的にきちんとやろう、
いい嫁をしよう、いい子でいよう
と思うから、疲れてしまうのかなと
思うんですね。

川畑さんならどうしますか?と
訊いてくださっているので、
私の場合をお話ししますと、

もし、私が義理の家族と
年末年始を過ごすとして、

自分が疲れてしまう相手であれば
そこまで気に入ってもらう努力はしません。

ちょっとぐらい嫌われちゃっても、
嫌な嫁って思われちゃってもいいかな
という開き直りというか、
居直りというか、をすると思います。

だからと言って、わざと悪意を持って
コミュニケーションするとか
接するとかではなく、
自分のできる範囲でできることをやる。

お正月だから挨拶には行く、
料理も準備と片付けぐらいは手伝う、
でも、それをやったら、
必要以上に気に入られようとはしない。

気に入られて完璧な嫁をやろうとするから
疲れてしまう、
というのもあると思うんです。

ご主人の力も、うまく借りられると
いいですよね。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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0217(大)

FROM 川畑のぶこ

あさちゃん(30代・女性・専業主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】30代の専業主婦です。
夫は会社員で、仕事が忙しく不在がち。
私は3歳と1歳の子どもを育てています。

専業主婦なので、家のことや
子どもたちのことは極力、親を頼らず
自分で対処するよう心がけています。

それでも、家から徒歩7〜8分の所に住む母に
どうしても助けてほしい時があるのですが、
断られることが多く、
そのたびにとても悲しい思いをしています。

私は2人姉妹の姉ですが、幼い頃から
母は妹ばかりをひいきしていました。

妹の方が可愛いのだろうと諦めつつも、
どこかで母に認めてもらいたい気持ちが
ずっとありました。

でも、今またそれが辛い形で現れています。

妹夫婦は共働きで、
車で1時間ほどの所に住んでいますが、
母は何かあるたびに
妹の子どもを預かっています。

一方で私が、いろいろやりくりしても
どうにもいかず、
最終手段として母に頭を下げて
「助けてほしい」とお願いしても、

「予定があるから」とか、「翌日妹の
子どもを預かる予定にしてるから無理」
と理由をつけて断られることがほとんど。

上の子と私自身が同時に
インフルエンザになった時には
どうにも立ち行かなくなり、

ヘルプを頼んでも、
あっさり断られた時には涙が出ました。

ママ友には「お母さんが近くにいていいね」
と言われますが、実際には、年に1〜2回、
私の頼みたい時と母の機嫌のいい時が
たまたま重なれば、お願いできる程度。

遊びや息抜きで気軽にちょくちょく
預けるなんて絶対に無理です。

それなのに、母は人前では
協力的で献身的な祖母を演じるので、
周囲から「いいね」と言われるたびに
惨めな気持ちになります。

母がどうして妹ばかりを優先するのか、
私には分かりません。でも、母を愛する
気持ちは今も昔も変わりません。

そんな母が勧めてくれたからこそ近くに
住んだのに、この状況がとてもつらいです。

どうすれば気持ちを整理して、
この先もやっていけるでしょうか。
心の折り合いをつける方法が知りたいです。

【A】お母さんに対する愛があるからこその
辛さですね。

第一子、長子には
下の子ばっかり甘やかされて、可愛がられて
えこひいきされて…と、同じような経験を
している人も多いのではないでしょうか。

でも、あさちゃんのお母様も、
本当は、あさちゃんも妹さんも両方
可愛がりたいのです、愛しているのです。

でもそれがままならず、結果として
長女であるあさちゃんには厳しくなり、
妹さんには甘くなるという

歪んだ愛情表現になってしまったのだと
思います。

長子というのは、
特に同じ女性である長女というのは、
母親が自分自身を投影しやすい存在です。

自分の分身みたいに思ってしまうので、
自分に厳しいお母さんであればなおさら、
長子にもやはり厳しくなってしまうんですね。

なので、あさちゃんのお母様にはお母様の
課題があって、そうせざるを得ない理由が
あったんだという深い理解をしてみると

あさちゃんの持っている怒りや悲しみ、
苦しみが少し和らぐのではないかなと思います。

同時に、あさちゃんがずっと満たされたい
と思ってきたご自身のニーズや、
今も感じているお母様への愛情を
率直に伝えてみるというチャレンジを

勇気が要りますが、
ぜひしてみていただきたいなと思います。

あさちゃんが自分を大切にするという儀式
としてとても意味のあることです。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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Q:いつもメルマガを読ませて頂き
勇気をもらっております。

主人の母と同居しております。
 
最近、娘に
お母さんとおばあちゃんが仲悪いせいで
ずっと嫌な思いしてきた、と言われました。

義母のことがストレスで主人とケンカしたり
知らず知らずのうちに
子ども達にあたっていたように思います。

 
今も義母のことは嫌いで
必要最小限にしか話しておりません。
 
ただ、子ども達に私と義母のせいで
辛い思いをさせてきたことが申し訳なく
ずっと後悔しております。
 
 
特に長男は人付き合いが苦手で
このことが影響してるのではと思っております。
 
 
これからどのように子ども達に接し
償っていけばいいのでしょうか。
長男はもう成人しております。

 
【ゾウさん・50代・パート】
 
 
―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

姑さんが苦手であるにもかかわらず、
ご主人を立てて、ここまでがまんして
同居してきたのですね。

まずはご自身のその努力を
大いに称えてあげてください。

苦手な人、あるいは嫌悪する相手と
毎日、しかも長い時間、
顔を合わせなければならないほど
辛い修行もないと思います。

理想形とはいえなくとも、本当によく
頑張っていらっしゃると思います。

 
同時に、今回このように
娘さんの指摘によって過去を振り返り、
相談されたのは、
 
ご自身の言動が
周囲やお子さんに与える影響に関して
真摯に受け止める気持ちが
おありだからだと思います。
 
 
どう考えても姑に問題があるのなら、
ご自身の態度の正当性を主張したり、
取り合わなかったり、
ときとして居直ったりするでしょう。
 
 
また、お子さん自身も
母親を責めることはせず、
お祖母さんを困った人と
受け止めることでしょう。
 
 
後悔や罪悪感があるのは、
ご自身の姑に対する態度の正当性は
ある程度あるにせよ、
 
やはりどこかで「やりすぎだった」
ということを認めているからだと思います。
 
 
子どもにどのように償うか、
ということに関しては、
まずはシンプルに謝罪するということです。
 
 
そのときに言い訳をするのではなく、
娘さんの言葉はショックであるものの
真摯に受け止めたこと。
 
 
自分自身の言動を振り返り、
やはり行き過ぎたところがあること、
そのことで嫌な思いをさせてしまったことを
申し訳なく思っていて、
 
これからは完璧ではないかもしれないが、
より調和的なやりとりができるように
努力をすることを伝えてみてください。
 
 
子どもの過去は消せませんが、
母親がこれまでの彼女であれば
決してしなかったであろう努力を
している姿に触れられれば
  
納得してくれるかもしれませんし、
心打たれる可能性もあります。
 

これは、嫁姑の仲が悪ければ悪いほど、
劇的な変化による癒し効果は
大きいはずです。
 

もちろん、ここでいう変化は
徹底的に自身を抑圧したり我慢したりして
 
姑に迎合したり、おべっかを使ったり
ということではありません。
 
これでは苦行が増すだけです。
 
 
たとえ姑が自分にとって
好ましくない態度をとったとしても
過剰に反応しないということです。
 
 
表面的な反応をなくすことにとどまらず、
内面的な平静さを保つ努力が肝心です。
 
 
そのためには、まずゾウさんご自身が、
日頃からご自身をリラックスさせたり
楽しませたりする時間を
きちんと確保しておくことです。
 

このことで、
多少ストレスフルな出来事があったとしても、
 
心のエネルギー貯金があるので、
ゆとりある反応となるはずですし、
これは決して苦行ではないはずです。

 
ゾウさんにとって姑さんとは反対に、
 
この人と一緒にいると、
楽しかったり安らいだり
元気をもらえたり希望が持てたりする人、
エネルギーが充電される人は誰でしょうか?
 
 
そのような人たちとは積極的に
時間を持つようにしてください。
 
 
心のエネルギーが枯渇していると、
ストレスフルな出来事がおきると
マイナスになってしまいます。
 
 
すると、なぜ自分だけ嫌な思いを
しなければいけないのかと、
子どもに当たり散らすなど、
 
周りを巻き込んで憂さ晴らしをすることで
心のバランスを取ろうとするという、
傍迷惑な状態がおこってしまいます。
 
 
おそらく、ゾウさんの中で姑さんは本来
とても関心のある人だからこそ、
辛さが残るのでしょう。
  
関心のない人であれば、
どう思われようと気にならないはずですが、

どこかでゾウさんが
姑さんとはうまくやっていきたい、
認められたい、好意を持たれたい
という期待があるので、
 
いちいち言動が気になり
反応してしまうのではないでしょうか?
 
 
ゾウさんが反応してしまう姑さんの問題は、
彼女の自身の性格や
生まれ育った環境によって育まれた
価値観の問題かもしれないのに、
 
その難攻不落な課題の責任を
「私の努力が足りないせい」と、
 
優等生のようにどこかで過度に
自分に関連づけて背負い込み、
解決しようとしてしまうので
苦しくなっているかもしれません。
 
 
姑の問題は、彼女が自身で取り組むべき
人生の課題に未着手であることによって
起きている可能性がありますから、
 
そこは課題の分離をきちんとして、
適度な距離感を保つことも大切です。

  
これは、息子さんのことも一緒です。
   
娘さんが人付き合いや
対人コミュニケーションに問題がないのなら
(現に母親に大切なことを率直に
コミュニケーションできていますから)、
 
彼の人づき合いが悪いのは、
ある程度の影響は否めないにせよ、
必ずしも母親と祖母の関係性の悪さだけが
原因とは限らず、
 
彼の生まれながらにして控えめで内向的な
パーソナリティーのせいかもしれません。
  
彼にも彼自身の人生の課題があるのです。
  

そのような彼でも、
母親がどんなに困難な状況からでも
変化を起こした、あるいは起こそうと
努力する姿を目にすることができたのなら、
 
それは彼の前向きな変化にも
希望をもたらすことでしょう。
 
 
たとえば、姑さんや息子さんとの会話で、
この話題は相手も常に関心をもっていて、
ゾウさんもある程度関心があるもの、
互いに良い時間が持てるというものがあれば、
 
そのような話題を積極的に振って、
にこやかにやりとりしてみてください。
 
 
その際、相手に感謝している部分があれば
それも積極的に伝えてみてください。
  
ダメなところでなく、
良いところに意識を向けてみます。
 

そのことで、相手も自分に
関心をもってもらえているという
安心感や満足感が得られるでしょうし、

息子さんは相手と関わる取っかかりとなる
コミュニケーションを学ぶよい機会と
なるかもしれません。

もちろん、いちど崩れてしまった関係を
修復するには時間がかかるかもしれませんが、
 
焦らずに必要な時間をかけて
じっくり取り組んでみてください。
 
   

ーーー

 
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FROM 川畑のぶこ

しゃんしゃんさん(50代・女性・会社員)
のご相談にお答えします。

【Q】こんにちは。51歳女性、
3人の子ども(20歳息子・17歳息子・12歳娘)
がおります。

実母に会いたくありません。

昭和の主婦であった母に
とてもよくしてもらったとは思いますが、
母の理想や希望どおりでないと愛されないと感じて、
ずっと顔色をうかがって生きてきました。

大人になって、さすがに職業や結婚相手は
自分で選びましたが、ずっと文句を言われ

「私が好きになった人や好きでしている仕事、
何もかも認めてもらえない」という
気持ちでした。

自分に子どもが生まれ、育てる中で、
「あなたのため」「あなたが大好き」と言って
実母が私にしてきたことは、

大げさに言えば、
子どもの意志を全く尊重せず
自分の価値観を押し付ける行為である
と感じました。

友達からはいつも
「優しいお母さんでうらやましい」
と言われてきましたし、

実際に過保護なくらいに優しく
上品な母でしたが、

私が高校生のとき、
夕飯の時間に友達と電話しているのが
気に入らなかったようで、

後ろから頭をハサミのハンドル部分で
殴られたことがありました。

また、小学生の時は、
母方の祖母のお葬式に
ちょうど友達と遊ぶ約束をしていたか
何かで「行きたくない」と言ったところ、

母も祖母が亡くなったショックで
普通ではなかったとは思いますが、

「おばあちゃんに申し訳ないから
一緒に死にましょう」と言われ、
実際に危害を加えられたりは
しませんでしたが、
とても恐ろしかったです。

いちばん許せないのは、
私が産後で動けない横で
夫とその家族の悪口を
延々と言い続けたことです。

今は、私は東京、両親は地方に住んでいるので、
コロナと子どもの受験を理由に
何年も会わなかったところ、
精神衛生上、とてもよいことに気づきました。

兄がいるのですが、
最近親孝行に目覚めたようで、
来月両親が上京し、大相撲を見るのに
誘われました。

以前、旅行にも誘われましたが、
子どもの受験を理由に断ったため
今回はとても強く誘われました。

会うのは仕方ないですし、
子ども達も祖父母を慕っています。

次男は小学校から不登校で、
現在は通信制高校で前向きに
がんばっています。

長男は、進学校から大学受験に失敗し、
二浪した後、無職状態です。

もちろん心配ですが、
本人以上に親や祖父母が困ることなど
ないのですから、あたたかく見守って
受け入れてほしいところながら、
私の両親には難しいようです。

私の「それでも子どもはかわいいし、
見守って応援したい」という気持ちの裏には、
両親がそうしてくれなかったという事実
があるので、
理解してもらいたいとも思いません。

距離をとって、できればもう一生
顔を合わせずに暮らしたいけれど、
絶縁して遺産をあきらめるほどではありませんし、
親を悲しませたくもありません。

話し合いは無理だと思います。
兄は東大出のエリートで、母は、兄には
私にしたようなことはしていないので、
兄には話せません。

母との関係、今後どうすればいいでしょう? 
アドバイスいただければ幸いです。

【A】しゃんしゃんさんの切実なお悩みですね。

実の母だから、仲良くしたいし
愛し愛されたいし、
家族愛を大事にしたい。

そんな思いがあるからこそ、
このようなちょっと矛盾した気持ちを
持ってしまうし、憎んでしまう。

これは、愛したいという気持ちの裏返し
なんですよね。

関心がない人だったら放っておけばいいし、
連絡が来てもスルーしたり断ったり、

あまり感情移入せずに、淡々と事務的に
親との距離を保っている人というのも
世の中にはいらっしゃいます。

でも、しゃんしゃんさんがこうして悩む
ということは、やはりお母さんに対する
思いがあるからだと思うんですね。

誠実な気持ちの裏返しだと思います。

ただ、ご相談を読むと、
お母さんがしゃんしゃんさんにしてきた
ことは、このような結果を招いても
仕方がないかなということも
また事実ですね。

「あなたのためよ」という大義名分を
掲げて、「大好きだよ」と言いながら、
愛という名の下にコントロールする親
というのはいます。

そんなお母さんとの向き合い方について、
子どもの頃とは違う、

今この年齢、ライフステージに
いらっしゃるしゃんしゃんさん
だからこそできる匙加減があるはず。

ぜひ、それをとり入れてみていただき
たいなと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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LP用イメージ画像

Q:看護師をしています。
介護や家族関係について相談です。

父が脳の病気になり手術を受けました。
 
退院後術後経過は良かったのですが、
勝手に一人でお風呂に入り
意識を失いました。
 
熱湯と水を出してお湯をためるタイプのお風呂で、
ぬるかったのか
熱いお湯を出したままだったため
全身火傷をし救急搬送されました。

母からの電話で急いで駆けつけ
命に別状はなかったものの、
状態が悪化し私が働く病院に転院しました。
 
突然、死や介護に
向き合うこととなりました。
 
父は事業をしていて借金や、貯蓄がないこと、
仕事も正直だらしないやり方で、
突然父がいなくなり母も一人では何も出来ず
身辺整理も兄弟を呼んでしました。
 
しかし、私にばかり負担がかかっています。
 
それまでの通院や病状説明、意思決定支援、
内服管理なども、母でもできる方法を
模索しながら一緒にしていました。
 
親を助けたい気持ちでしていましたが、
なかなか耳を傾けてもらえず
 
治療を受けるまでも頑固で
私の言葉は聞き入れない父と
知ろうともしない母への対応に
段々疲弊していきました。
 
お金もないため
細々と費用負担もしていましたが、
私だけするのはおかしいと兄弟に訴えました。
 
少しは改善してはくれましたが、
弟はお金は出さない、面倒なことはしない、
弟の奥さんは奨学金を持たせるような親に
お金の援助はしたくない、
それなら奨学金分は考慮してと怒ります。
 
姉は協力的ですがのんびり平和主義で、
困ったと訴えたときだけする感じです。

父もかなり元気にはなりましたが、
それとともに身勝手な性格が出てきたり、
母も私に任せきりで面会もしません。
 
夫婦でお金や今後の話し合いもせず、
私がうるさい役をするため
段々煙たがられています。
 
私があれこれ考えたり調べないと
誰もなにもしない、
先々の話もしたいのですがのらりくらり。
 
自宅退院も自己破産も生活保護も無理という母を
外の仕事に就いてもらい、家の片付けをし、
病院も他のことも連絡を取り合って
私の身が持ちません。
 
何度か訴えてもその場しのぎで、
ゆくゆくお金が尽きたら揉めるのは必須です。
 
放っておこうかなとも思いますが、
様々な問題だらけで自分達や子供の代に
迷惑かかるのも目に見えています。
  
そのためになんとか対処はしていますが、
私だけ頑張ることにもう疲れました。
 
アドバイスお願い致します。
 
【にゃー・40代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

にゃーさんのご家族への
献身さと誠実さが伝わってきます。
 
看護師という職業柄、
病むものに手を差し伸べ救う精神は当然のこととして
身についていらっしゃることと思います。
 
 
ご家族は、
身内ににゃーさん以上にできるひとはいないし、
頼りになるのでついつい甘えてしまっている部分も
あるのでしょうね。
 
 
自分ばかりに負担がかかって
不公平だという気持ちが生じるのは当然のことと思いますし、
 
このままではにゃーさんばかりに負担がかかって
ストレスがたまる一方で、
いつか破綻してしまう流れですから
方向転換は必至でしょう。
 
 
まず、にゃーさんに認識していただきたいのは、
にゃーさんはサポートに関して
優等生であるということです。
 
 
ナイチンゲールの精神は
いつでも誰にでも持てるものではありませんから、
にゃーさんはスペシャルな存在であることを
認識していただきたいと思います。
  

その精神を、周囲がもっていて当然と思ってしまうと、
にゃーさんとご家族との意識の落差に
苦しみはさらに大きくなることと思います。
 

みなそれぞれの個性、学びを得た環境など、
限界が異なりますから、
それぞれが限界の中で何ができるかを考慮して
公平に考えてみてください。

 
公平とは、たとえば出費に関してなら必ずしも全員が
同じ額を出すということではなく、
 
経済的にサポートできる人はそうして、
経済的にゆとりのない家族は
他の雑務を担う、ということでも良いわけです。
 
 
弟さんやお姉さんがにゃーさんのように
率先してあらゆる面でご両親のサポートができたに
越したことはありませんが、
 
それが無理ならば、それぞれの事情を汲んで
できることを最大限にしてもらうように
してみてください。

 
たとえば、弟さんの家庭は
奨学金の分は免除してくれるなら支援する
と言っているのであれば、そうしてもらうことです。

 
にゃーさんやお姉さんも
奨学金を自己負担しているなら、
そこはみな同じでしょうが、
 
減額を訴えるということは、
おそらく弟さんだけ自己負担せざるを得ない
家計事情があったのでしょうし、
 
それを不公平と感じていることを
受け取ってあげると良いでしょう。

 
お姉さんは率先してサポートはしなくても、
困っていることを伝えたらサポートするなら、
 
困っていることを伝え続けて
継続的なサポートをしてもらうと
良いのではないでしょうか。

 
毎月継続的にサポートしてほしいと
伝えてみてください。

 
自分に合わせてもらおうとせずに、
相手の状況に合わせて
サポート体制を引き出すことを
心がけてみてください。

 
また、このような時期、家族同士の
緊密なコミュニケーションは大切ですが、
 
感情的にならず、
冷静に話せるタイミングを見計らって、
家族で話し合う時間をつくってみてください。

 
そして、それぞれが
何をどれくらいできるか確認すると同時に、
にゃーさんから何をどれくらいしてほしいかを
具体的に依頼してみてください。
 

もちろん相手にできることとできないことが
あるのは当然だということを知ってください。

 
家族のケアに限界があるなら、
ケアマネと相談して
専門家によるケアの導入をするなどして、
 
家族が抱え込まなくて済む状況を、
場合によっては生活保護も視野に入れての
検討や準備をするのも良いでしょう。

 
大切なことは、口頭でなく、
メールで共有しておくのもよいです。

 
メールも感情的なときでなく、
一呼吸おいて、冷静になったときに、
 
みんな大変な中でそれぞれのベストを
尽くしているのだということを念頭に
思いやりある態度で綴り、送ってみてください。

 
私たちは批判されると感じると
耳をふさぎたくなりますが、
思いやりを感じられると心を開けるものです。

 
思うように協力が得られず、
残念な方向に進んだとしたら、
その結末を体験することも
また学びの機会と受け入れてください。

 
学び方もそれぞれで、究極にふれて
自分たちに火の粉が降り掛かって
はじめて気づくこともあります。

 
にゃーさんがそれを防ごうと一人で奮闘しても、
にゃーさん自身が倒れてしまったら、
結局他の家族メンバーは
にゃーさんなしで対応しなければいけなくなります。

 
そうであれば、にゃーさんが病気になる前に、
その体験をしてもらうこと。
 
できることとできないことの境界線を
きちんと設けておくことは大切です。
 
 
課題を分離して、にゃーさんなしに
周囲が自立せざるを得ない状況をつくって
結末を体験してもらうことで
学んでもらうとよいでしょう。

 
その場合、にゃーさんは
手を出したくなってもぐっとこらえて
見守る忍耐が必要となります。
 
 
最後に、このような時期には
サポーター自身がセルフケアをして
充電しておくことも大切ですので、
 
にゃーさんが自分自身に帰れる時間をつくるのも、
質のともなったサポートを行ううえで
大切な取り組みと割り切って、
リフレッシュできる時間をつくってください。

 
にゃーさんは本当に
よく頑張っていらっしゃると思いますので、
どうかご自身をねぎらってあげてください。

にゃーさんとご家族がこの困難を
乗り越えられることを祈っています。

 
 
ーーー

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Q:20代長女の恋愛について
ご相談させてください。

長女は、なりたい職業につくため何年も浪人し、
やっと夢を叶える大学に進学いたしました。

卒業まであと一年となり、
自分の娘ながらブレない姿に感心しております。

最近、お付き合いしている方のことを聞き
少し戸惑っているところです。

いわゆる、アプリのようなツールで出会い、
3、4ヶ月は電話などで
お会いすることはなかったようです。

その後、対面し交際が始まったとのことですが、
すぐ同棲(お相手の方の住まいに娘が同居)
しているようです。

娘は初めての恋愛で、彼は年下ですが
結婚を考えていると話しております。

自分の夢を追いかけて努力していた娘に、
支えとなる彼の存在はとても素敵なことですし、
彼女の人生に親であっても
口出しすべきではないと思っています。

ただ、出会いからの現在の関係性のスピードに
心配しかありません。

彼の家から毎日大学に通い、
夕食を作り待っているそうです。
(彼は社会人)

このまま見守っていくのが良いのか、
このモヤモヤした気持ちはただの寂しさなのか、
川畑先生からアドバイスいただけたらと思います。

家族以外に大切な場所、人ができた存在に
やきもちをやいているのでしょうか。

【わく・50代・女性・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

夢を諦めずに何年も努力を重ね、
目標を達成される娘さん、素晴らしいですね。

わくさんも娘さんの頑張りを喜ばしく思い、
応援し、見守っていらっしゃることと思います。

一方で、恋愛については複雑な心境なのですね。

ご長女ということですから、
「我が子の恋愛」も
親として初めての経験かと思いますし、
戸惑いがあるのは当然のことと思います。

私たちは経験のないことには
不安になるものです。

ましてや結婚を見据えたお付き合いとなれば、
人生を左右するものと、
心配も大きくなることでしょう。

まず、わくさんがやきもちから
娘さんの幸せを素直に喜べないのか?
と疑いがある場合は、取り組むべきは、
わくさん自身の内面的な問題の解決であり、
娘さんの行動の管理ではありません。

やきもちは、自分にないものを
相手が持っていることにより生じる感情です。

わくさんご自身が、ご主人との関係を大切にし、
再び愛ある豊かなものにすることで、
心が満たされたなら、やきもちは焼かず、
同じことが娘に起こることを純粋に
望むことができるようになるでしょう。

長年築き上げてきた夫婦のパターンがあるので、
今更関わり方を変えるのは
簡単ではないかもしれませんし、
気恥ずかしいかもしれません。

また、面倒くさいかもしれません。

それでも、それらを乗り越えて
取り組む価値はあります。

どこからでも関係を豊かにすることは可能です。

娘さんの恋愛のスピードに関しては、
政府の実態調査でも、昨今は
アプリをきっかけとした出会いや結婚は
最も多い形態で定番となっています。

政府もそこを支援する方針ですから、
娘さんも現代できわめて典型的な出会いを
体験されているかと思います。

3-4ヶ月メールや電話でやり取りをしてから
対面で付き合い始めているなら、
必ずしもスピードが早いとは
いえないかもしれませんし、
娘さんなりに慎重に、相手との相性を
吟味しているのではないでしょうか。

アプリの出会いは実際に会ってみると
テキストで想像していたのと違って
ケミストリーがまったくはたらかなかった、
ということも多々あります。

結婚したいほど好きになれる人に出会えたのなら
それはラッキーなことかもしれません。

また、信念を持って粘り強く
ものごとに取り組む娘さんですから、
違うものは違うと区別する力も
信じて良いのではないでしょうか。

同棲をすればきっと、
良いところも悪いところも直面するでしょうし、
それらに向き合わざるを得ないでしょう。

結果、合わないと気づけたなら、
それも必要なプロセスで
自分の好みや傾向を把握するライフレッスンです。

成人した娘さんですから、
成功も失敗も自分の責任で
人生の肥やしにしてもらいましょう。

あまり心配しすぎることで
わくさんと娘さんの関係が
ギクシャクすることだけは避けたいですね。

もちろん、親の意見はあくまでも意見として
伝えれば良いです。

それが反対意見で採用されなくても、
そのような意見もあるのだと、
自分の価値と照らし合わせて
学べることもあるはずです。

ただ、幸せの価値観は親子であっても
それぞれということは覚えておいてください。

娘さんが恋愛に飛び込んで
幸せになれたなら祝福して、
傷ついたなら、いつでも戻って
温かく迎えてくれる家族がいることは大切で、
親子の絆を確固たるものにしてくれるでしょう。

心配を完全に止めることはできないかもしれませんが、
心配するのも親の仕事と割り切って、
心配とともに、温かく見守ってください。

 
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

あわさん(60代・女性・派遣パート​​)
のご相談にお答えします。

【Q】長女・次女・長男の
3人の子どもがいます。

6年前に突然、長女のインスタグラム投稿で、
罵詈雑言の言葉の嵐を数日間にわたり
受けました。

私の子育て人生30年の全否定であった
その内容に、絶望し、どん底まで落ちました。
私の心は深く傷ついたまま、現在に至ります。

でも、そんな私を救ってくれたのも子ども達、
次女と長男です。長女の言動に呆れ、憤慨し、
家族はそれ以来、長女とは絶縁状態です。

長女の投稿には、「父親も同罪だ」
とだけ触れられていました。
夫とはずっと、あまり心の内の会話は
してこなかったと思います。

長女は、思春期には
それなりの反抗期はありましたが、
大学生、社会人になってからは
時々二人でランチや買い物をしたりして、
私にはとても楽しく幸せな時間でした。
母と娘っていいなぁと心底思いました。

でもそれもポーズ、演じていたのかと思うと、
もっと辛くなりました。

娘には私が重かったのでしょうか。
どん底に落ちていた時は、なんで?どうして?
と原因探しばかりしていました。

大人になって、人間関係も含め、
時に生きづらさを抱えてきたのは、
愛着障害ゆえ、つまり、十分に愛されて
育って来ていないからだというのが、
彼女の言い分です。

でも、私たち夫婦には青天の霹靂でした。
3人それぞれを大切に育ててきたと
思っていましたから。

妹や弟についても全否定で、呆れています。
が、時間が経つにつれて、
こう思うようになりました。

長女は、独り占めの愛情、
もっともっと愛情を欲していたのに、
私が気づかなかっただけ。

私たち親が思う愛情と、
長女が望む愛情が違っていたのかもと。

でも、時は戻せず、子育ての失敗を
悔やまずにはいられません。

それが、インスタでの罵詈雑言に繋がるのか? 
それも育て方の結果でしょうから、
失敗を認めざるを得ません。

長女がこれから先も家族と関わりたくないなら、
それも仕方のないことです。

私の子育ての目標は、
当人が自立した社会人になることでした。
自分の経験から、娘たちは特に、結婚しても
夫に依存しないで生きていってほしいと願い、
育ててきました。

長女は独身ですが、今は安定した仕事に就き、
立派に自立しています。
もうそれで十分です。
親の責任は果たしました。

今後、娘とまた話せるようになりたいとか、
家族になりたいとかは思いません。

ただ、私自身が当時の彼女の言葉の呪縛から
解き放たれるためにはどうすればいいのか?
それが知りたいです。
アドバイスをお願いできるとありがたいです。

【A】いろいろあって、心が離れてしまって、
でも、自分の子どもですから
やっぱり愛し愛されたいし、
親密でいたいですよね。

そんな、あわさんの苦悩が窺える
ご相談です。

頭で割り切ってはいるけれども
心の部分がまだちょっと
ついてこなくて痛い、苦しいという
状態なのかなとお察しします。

3人のお子さんを立派に育てられて、
あわさん、本当に素晴らしいです。

親としては3人同じように
愛情をかけて育てたつもりでも、
子どもというのは皆それぞれ
パーソナリティが違いますから

親の気持ちそのものは同じでも
表現がその子その子で
変わってくることは
あるかもしれませんよね。

また、第一子というのは
親としても初めての子で、
ちょっと気合いが入ってしまう
ということも往々にしてあります。

自分の分身のような感覚で
無意識のうちに期待をしすぎたり、
母親自身が投影されやすい存在
だとも言えます。

長女さんは、あわさんにとって
まさにそのような対象だと思うのです。

そこを長女さんご本人も
敏感に感じ取っていて
苦しくなっていた部分もあるかも
しれませんね。

今からでも遅くはありません。

ぜひ、当時の振り返りをすると同時に
あわさんの正直な気持ちを長女さんに
伝えてみてはいかがでしょうか。

続きは、ビデオでお話しします……

ーーー

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Q:12月で29才になる次男が仕事を辞めて
家に戻ってきて6ヶ月になります。

学生時代は陸上部に所属し
高校大学とスポーツ推薦で進学し
賞状やメダル、トロフィーが沢山
家にあります。

勉強、特に数学は苦手でしたが、
好きな科目や歴史宗教関係は詳しく
ニュースに合わせていろんな知識を
聞かせてくれます。

そんな息子が、
僕に合う仕事がない、
やりたいことがない、
と半年も家にいる状態です。

家事を手伝ったり
庭の手入れをしてくれますが、
息子が生き生きと生きてくれることを
何よりも願っています。

仕事を辞める前に
心療内科クリニックへもかかったけれど
得るものがなかったと言っています。

自信を無くした息子に
これからどのように接すれば良いか
教えてください。

【キミ・60代・女性・無職】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

スポーツの世界で
華々しい学生時代を送られた息子さんが、
社会に出て情熱をかけられるものを
見失ってしまったのですね。

そのようなときに、戻れる家があり、
あたたかく迎え入れる母、キミさんが
いらっしゃることは
息子さんにとって大きな救いだと思います。

彼の関心があることに耳を傾けて、
それをありがたく思うキミさんとの関係は
彼が再出発するエネルギーを
つくってくれていることと思います。

今は彼にとって、人生のインターバルです。

どうか、
実家で十分にエネルギーを充電する時間を
つくってあげてください。

たとえ社会でトロフィーやメダルなど
獲得してこなくても、
あなたがただいることが幸せで
大事なことなのだ、
ということが伝わるのは、
何より大事なプロセスだと思います。

確かに、スポーツで活躍しているときは、
躍動感が溢れるので、
いかにも生き生きしている感じが
伝わりやすいかもしれませんが、

歴史や宗教について考えたり
語ったりするとき、また、家事手伝いや
庭の手入れを無心にしている瞬間、

そのことで誰かの役に立てている
という感覚が芽生えたなら、
彼の中には見えない躍動感があるはずです。

ぜひそのような微細な躍動にも
きちんと光を当ててみてください。

もしかしたら息子さんは、
スポーツで脚光を浴びたように
職場で活躍するセルフイメージがあり、
それにこだわってしまったため
辛くなったのかもしれません。

そんな必要はないのだということに
気づけると楽になることでしょう。

新たなセルフイメージを
確立していくことは大事です。

もちろん、今でも学生時代に邁進していた
スポーツが好きなら、
プライベートで楽しんだら良いでしょうし、

好きなことでエネルギーを充電することで、
仕事のストレスも乗り越える
原動力となるかもしれません。

スポーツ以外にも、
前述の興味・関心を含め、
自己充電できる要素を
たくさんもっていることは大切です。

なにかひとつが
うまくいかなくなったときに、
他の要素がそれを補完する必要があります。

ぜひ、息子さんが安らげたり楽しめたりする
話題や活動に誘ってあげてください。

キミさんも一緒に取り組めるものがあれば
それは素敵なことだと思います。

心療内科は医療機関のポリシーや
医師それぞれとの相性もありますから、
たとえ最初に行った医院が
合わなかったとしても諦めずに、
自分に合う医療機関を
見つけることをおすすめします。

いずれにせよ、
今はしばらくゆっくりしたらいいよと、
彼が沈むフェーズを受け入れ、
引き続き暖かく包みこんであげてください。

周囲からの(見えないもの含む)圧力による
現状への抵抗がある限り、
彼のもがきも継続するでしょうが、
それらがなくなったときに、余計な力が抜けて、
自然と浮上してくることはよくあることです。

キミさんご自身も、自分の時間を大切にしつつ、
ずっと続くことはないかもしれない
息子さんと一緒の時間を
彼の病気の恩恵としてぜひ味わってください。

 
ーーー

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Q:23歳の娘のことで相談させていただきます。

浪人、留年をして現在医療系大学の4年生、
あと2年あります。

自宅から電車通学していますが、
入学当初から1人暮らし希望でした。

第一希望の学校ではなく、
合格していた他県の大学に行きたかったのに
私と夫が近くの大学を勧めた経緯があります
(無理強いはしていませんし、
最終的に決めたのは本人です)。

マイペースで部屋が片づいた状態は見たことないし
何事も時間ギリギリで動くタイプです。

私と夫は割と勤勉なほうだと思うのですが、
娘には勤勉さは見られず究極のめんどくさがりです。

入学後すぐ相談もなく居酒屋のバイトを始めて、
その頃から出かける際に
行き先を告げることを嫌がるようになりました。

干渉するつもりはないし、普通に、
家族に出がけの挨拶をするべきだと
何度か話したりするうちに、
私達を無視するようになりました。

それから今日まで、
会話らしい会話はほとんどありません。

留年したり事故を起こしたり、本来なら
親とはいえ頭を下げなければいけない状況にも関わらず、
不機嫌な顔で無視し続けています。

話しかけて無視されるのは、我が子でも
とてもイヤな気持ちになりますが、
親なのだから話しかけて近況を尋ねたりはしています。

最近、話しているとすぐ泣くようになりました。

怒っていないし何もきついことは言ってません。

大学生活が順調なのか心配なので尋ねただけで
涙ぐんだりしています。

先日、夫が進級できるか心配して
部屋に呼んで話していると、
口を開けて声を出して泣きながら
鼻水とよだれを流して嘔吐し始めました。

呼ばれて行った時はあまりの状態で驚きましたが、
何かあったのか、何かあれば聞かせて欲しいと
抱きしめて聞いても何も答えません。

娘は「感情失禁」ではないかと思うのですが、
私たちには絶対に心を開かないし、
どうすればいいかわかりません。

娘に対する接しかたを教えていただきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

【アリエス・50代・女性・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

娘さんがとてもお辛い状況にあることが
伝わってきます。

アリエスさんが親として心配されたり
戸惑われたりするのも当然のことと思います。

娘さんの状態を見る限り、
相当のストレスがたまっていることがわかりますし、
きっと、親には言えない悩みや不安があるのでしょうね。

親としては心配なので、
なんでも聞いて相談に乗ってあげたいでしょうし、
解決に導いてあげたいと思うかもしれませんが、
これまでの娘さんの態度を見る限り、
もしかしたらそのようなアプローチが
逆効果になっている可能性もあります。

すなわち、失敗させないためのアプローチに
辟易している可能性があります。

中学や高校になる頃は、
まだまだ親から経済的支援は受けつつも、
心理・社会的には親から離れて、
失敗を含めて、何でも自分で試してみたい
自立の時期であり、それは健全な成長の証です。

一人暮らしを望んだり、親を無視するのも、
自分を管理し、自立心を妨げるものを
排除する姿勢からでしょう。

また、大学生4年生であれば
年齢的にも成人ですから、行きたいところに
親の許可なく行きたくて当然ですし、

たとえば、いちいち
「好きな異性ができたのでその人と出かけてきます」
などといった報告をするのは
稀なケースではないでしょうか。

親に秘密があることも健全な歳です。

思春期からの親の子に関わる基本姿勢が、
「大丈夫! 若いときにはたくさん失敗して
 学んでごらん!」
という信頼感ベースの姿勢なのか、

それとも、
「そんなことしていると失敗するわよ!」
と失敗させない(失敗を許さない)
不信感ベースの姿勢なのかで、

親子関係は大きく変わりますし、
子どもの自己肯定感にも影響を与えます。

子どもたちも私たちと一緒で、
大切な親や友人からは、
失敗も含めて信頼してほしいし、
認めてもらいたいものです。

当然ながら、
心配ベースであれこれ訊かれることは、
「あなたは大丈夫!」ではなく、
問題探しの姿勢であり、

「今のままではあなてはダメ!」という間接的な
メッセージ=「あなたを信頼してませんよ」
という証として伝わってしまうこともあります。

親からすれば、
愛があるからこそ心配するわけですが、
子どもからすると、煩わしいわけです。

片づけられないとか時間にルーズなのが、
その子のパーソナリティや
発達のユニークさからきている場合、

それが問題なくできる親の正しさから責めることは、
子どもにとって、ときとして拷問のようになってしまう
こともあるので注意が必要です。

親の助言やサポートは、娘さんが困っていて、
自ら助けを求めた場合に機能しますが、
本人がそれを失敗とも思っておらず、
困ってもいない段階では機能しないどころか
関係性の悪化を招いて
悪循環に陥ってしまうこともあるのです。

また、親から言われることはしたくないが、
第三者から言われるとする、ということもありますから、
そのタイミングを信頼することも大事かもしれません。

娘さんが辛そうなら、
カウンセリングや専門機関を訪れることも大切です。

ぜひ、正しさよりも、子どものユニークさに、
愛ある関心で寄り添う姿勢を大事にしてみてください。

いま、アリエスさんが娘さんに対して
親としてできることは、

「困っていることがあるなら何でも言ってね」
というオープンさであり、
根掘り葉掘り聞き出して
問題を解決することではありません。

それよりは、娘さんが安らげたり、
楽しめたりする話題や行動を
共有することを心がけてみてください。

私たちは、相手が自分の問題探しをしようとしている、
と思うと緊張しますが、
私に愛と関心を持っていて一緒に楽しもうとしている、
と思うとリラックスでき、相手にも心が開けるものです。

アリエスさん(お母さん)が、
娘さん(自分)の状態にかかわらず
おおらかでごきげんでいる姿勢は、
娘さんに自信と安心感をもたらすことと思います。

そのためにも、アリエスさんご自身が
日頃からリラックスできたり楽しめたりすることを
見つけて取り組んでみてください。

するといずれ、そのような状態を
自然と娘さんともシェアできるようになり、
娘さんもそんな時間を愛しめるようになるかもしれません。

娘さんとアリエスさんが試行錯誤しながらも、
それぞれの道を切り開けますように。

 
ーーー

★私が私に還る場所
ーマインドフルネス×断捨離リトリートin指宿

温泉と大自然に囲まれた環境で
自分をもてなそう!

やましたひでこ&川畑のぶこ ほか講師 
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