親子関係

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Q:川畑先生のメルマガでたくさんの気づきをありがとうございます。

親の老化を受け入れることができず、辛くなってきました。

母はうつ症状があり通院・服薬しています。
ここ数ヶ月で料理を作れない、買い物ができない状態になり、
娘である私が日々の食事の用意をサポートしています。

かかりつけの心療内科のDr.に日々の母の様子を話したところ、
長谷川式検査で軽度認知症とも言われ服薬も始めました。

母よりも年齢がずっと上で、腰が曲がったご老人が
買い物をしていたりする姿を見ると、
そのご老人よりずっと若くてしっかりと歩ける母が
家に閉じこもっていることが受け入れられません。

父は健康ですが、食事のことはずっとしたことがないので、
買い物に行っても決まったものしか買えず、
日々の食事を賄うことはできません。

親の老化は自然なことと思っていても、
毎日の食事を考え、買い出しに行き、作ることで
自分の時間が拘束されることが苦痛です。

私にも家族がいますし、仕事もしていて、
毎日精神的に辛くなってきました。

親の老化を受け入れるためにはどうしたらいいでしょうか。

【りえ・50代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

今まで自立して生活していた親が、
身の回りのことができなくなるのを見るのはとても辛いことですね。

ただし、老化は避けることができず、
それをしなやかに受け止めるためにどうしたら良いかということは、
りえさんだけでなく、私たち皆にとって大きな課題です。

りえさんの課題は、心理的な寂しさもさながら、
ご自身の生活が犠牲になることの不安が強いのではとお見受けします。

そうであれば、課題は積極的に周囲に助けを求めることになるかもしれません。

ご両親のケアを娘の私が背負わなければいけないと思っていれば、
そして、りえさんに、これからまだ取り組むべき仕事や人生の課題がある場合、
プレッシャーや憂うつな気分をもたらすことでしょう。

ここはサポートの輪を広げて負担を分散することが大切です。

軽度認知障害(MCI)は健常と認知症の中間=グレーゾーンとなりますが、
ある程度生活水準が保たれているため、
本人も自身の認知機能の低下に対するショックが大きく、
やる気がでなかったり、元気がなくなったりと、
うつ症状が確認されることも多いです。

また、そのような状態に接する時間が多い家族の心理的負担も
大きくなりがちです。

ただ、軽度認知障害の場合は、
運動や食事や認知トレーニングなど、
生活習慣の改善で進行を遅らせることも可能です。

もちろん、りえさんがその役割のすべてを担わずとも、
デイケアなど、周囲のサポートを積極的に活用してください。

また、デイケアでは家族会なども多く開催されており、
参加することで知識や知恵を獲得することも可能ですし、
共感できる人々との絆はりえさんに
勇気や前向きさをもたらしてくれると思います。

お父様の食事も、栄養バランスのとれたリーズナブルな
デリバリーサービスなども複数ありますので、
調べてみて活用するのも一つです。

そのように、サポートネットワークの中にいることで、
「大丈夫。私一人が頑張らなくても、なんとかなる。」という信頼感
が育まれたなら、不安も低減しますし、りえさんが罪悪感なく
ご自身のために時間を使えるようにもなるでしょう。

質を伴ったサポートをしようと思うときに、
サポーターのエネルギーが充電されていることは何より大切です。

お母様やお父様のためにも、ご自身の時間、
リラックスしたり、楽しんだりする時間を持つことを大切にされてください。

ーーー

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Q:4歳の娘がいます(長女4歳、長男1歳)。
とてもかわいく思っておりイライラしたり大変なことはありますが
人並み以上に育児を苦痛に思っているわけではありません。

なので普通の範囲だとは思いますが厳しく叱ることもあります。 

例えば共働きで遅くなりがちなので、帰宅後
夕食からお風呂を早く済ませたいのになかなか食べないのです。

じゃあもう食べなくて良いと言うと「食べる!」と号泣するので
「だったら早く食べなさい!!」とキツく怒鳴ってしまったり…。

そういう時に必ず「ママがいい!ママがいい!」と叫び泣きます。

また、頑張ると言っていたのに頑張れなかったりした時は
いつも以上に「ママが1番大好き」と言ってきます。

その度に「ママもだよ」と抱きしめていますが
「叱られるような悪い子はママに嫌われる」とか、
「期待に応えられなかった子はママに嫌われる」
と思っているのでしょうか?

「どんな(長女)でもいつでもママは(長女)が大好きだよ」等とも
言ってみましたが特に変わりはありません。

弟の事はひくほど可愛がっていて大好きなようですが、
弟より自分が好きか聞いてきたり、

「どっちも1番大好きだよ」と言うと
「じゃあ(姉)が1番で(弟)は2番にしたら良いじゃん!」と言うので
「どっちも1番でも良いんだよ」としか言えません。

やはり私の愛情を足りないと感じでいるのでしょうか?

下の子はまだ1歳でおっぱいを離さないので
手がかかるときは我慢してもらいますが、
自分は3歳までおっぱいを飲んでいたこともあり
そこは受け入れてくれているようです。

出掛けた時等は必ず「ママと!」という長女の要望に応え、
私が長女と、主人が息子と、という感じで
手を繋いだり隣の席にしたりしています。

自己肯定感が…などと言われるので
このまま放っておいて良いもかと思いますが
これ以上どうしてやれば良いのかわかりません。

【みーこ・40代・自営】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

母心溢れるお悩みですね。
優しい母でいたいのに、なれない。
怒鳴った後に自己嫌悪に陥ってしまう。
うんうんと私も頷いております。

まず、母のイライラとこどものグズグズに関しては、
娘さんのニーズ(欲求)だけでなく、
母親のニーズが満たされているかどうかが大事になります。

娘さんが同じ行動をしていても、
ミーコさんがイライラしないときもあるのではないですか?

そのときのみーこさんは、ゆとりがあったり、
喜びがあって満たされた状態にありませんか?

よきケアギバーでいたいと思ったのなら、
まず自分自身のニーズが満たされているかどうかを
確認してみてください。

そして、自分のニーズが満たされていないのであれば、
相手が自分の思い通りになることでそのニーズを満たそうという
矛盾が生じることを知っておいてください。

娘さんも優しいお母さんの愛情で満たされたいのに、
お母さんは娘が思い通りのふるまいをしないと
満たされないというパラドックスが生じるわけです。

まず、帰宅する前に、自分の心理的あるいは身体的な
エネルギーはどうかチェックします。

エネルギーが低い場合、イライラが発動しやすいこと、
娘に当たりやすいリスクがあることを知り、
ご自身をモニタしながら帰宅することが大切です。

また、帰宅してから、5分でも10分でも良いので、
娘さんとだけ向き合う時間を作ってあげてみてください。

娘さんも本当はお母さんが1歳の弟を優先して
あげなければいけないことは重々理解しています。

でも、お姉さんとはいえ、まだ自分も子どもで
赤ちゃんみたいに愛されたいニーズもあります。

お母さんが弟を差し置いて自分と向き合ってくれたのなら、
それはとても特別な愛情表現です。

みーこさんは、平等に愛さねばという思いがあるかも
しれませんが、同じように接することで
同じように満たされるわけではありません。

1歳児には1歳児の満たされ方が、
4歳児には4歳児の満たされ方があります。
また、1歳の弟をもつ4歳のお姉ちゃんなりの満たされ方があります。

平等にする対象を、愛し方ではなく、
相手の満たされ方のほうに変えてみてください。

1歳児の満たされ方と4歳児の満たされ方、
それぞれに愛の表現は変えてよいということです。

1歳の弟は「ぼくが一番」であることを確認することで
愛を確かめる必要はないかもしれませんが、
4歳のお姉ちゃんは、今はそれを必要としているのでしょう。

そうであれば、そう感じられるように向き合ってみてください。

弟が比較を意識するような年頃になったなら、
1番とか2番とかという表現は避けるべきでしょうが、
今はその心配はありません。

弟ばかりに手や注意が向いているときは、
何か秘密のサインを娘さんと決めて、
たとえば弟を抱っこしながらでも、娘さんの背中を軽くタッチしたり、
離れていてもウィンクしたりしたのなら、それは
●●ちゃんが大好きよという意味であることを伝えておくなど、
二人にしかわからない秘密のサインを作ることで、
絆を感じられるかもしれません。

娘さんが、自分は十分愛されていると安心できれば、
愛情に執着する必要もなくなってくるでしょう。
ーーー

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200302

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、けいさん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生こんにちは。 毎週いつも参考にさせていただいております。
今日はずっと気になる事を、ぜひ先生に聞いていただけたらと思います。
 

実は、義父の口の軽さに、しばしば頭が痛くなります。
義父は町会長をやっていて知り合いが多く、学校行事にも頻繁に呼ばれる
ため、この辺りでは私の子どものパパママたちにも知られています。

防災の見回り等、地域の打ち上げの席にも参加しているようです。
そのような席で、様々なプライベート情報を話しているようなのです。
例えば、仕事、出身校、親の仕事、はたまた子どもの塾の名前や成績、
自分の知り得たあらゆる事を、場所や人を見ずに話しています。

義父はいわゆる、よく言えばこだわりがない人で、気のいい人だとは思い
ます。近所のおじいさんレベルなら一番いい気がします。でも、分別を
持って欲しいというか、よくわからない人や子どものママ達に私の
プライベート情報を話してほしくありません。

私はもともと、人間関係は深く狭くなタイプですし、 そもそも上記のよう
なことを軽々しく話す感覚が理解できません。以前、直接お願いしました
が、なぜ話しちゃダメか、本当には理解していない感じでした。

そして、義父はとても忘れっぽいです。義母にもお願いしましたが、
義母もコミュニケーションのひとつ、みたいな感じで理解してない気が
しました。

義母も、わりと口が軽いです。悪気がないぶん、言っても効果が薄く、
そのたびに、お世話になっているのだしとか、なんとか良い点を思い出し、
我慢しています。

他人なら、このような人には大切なことは話さなければいいのですが、
身内なのでなかなかそういうわけにもいきません。自分でも、開き直る
しかないし、気にしないようにしようと思うのですが、毎回イライラします。

このようなタイプにはどう対処していけば気が楽になるか、
教えて頂けたらうれしいです。よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~
 
けいさんやけいさんのお子さんは、義理のお父様にとって、
おそらく自慢のお嫁さんやお孫さんなのでしょうね。

成績まで周りに言うということは、きっと優秀なのでしょう、
成績が悪くてということはあまり言わないでしょうから。

でも、けいさんはあまり軽々しく言ってほしくないわけですよね。

割とコミュニティが閉鎖されている所なのかなという感じもしましたし、
おそらく、けいさんと義理のご両親は同居されているか
あるいはとても近い距離に住んでいらっしゃるのかなと推察しました。

身内であっても、話すこと、話さないことのコントロールはしようと
思えばできます。

ただ、同居の場合は、どうしても聞こえてしまうこともありますね。
例えば、学校から帰ってきたら、成績はどうだったなどということは
普通の会話としてあるでしょうから、なかなか難しいかもしれませんが、
けいさん、このあたりの距離感は今いかがでしょう?

もし、けいさんが、身内なのだから距離を縮めなければと考えていらっ
しゃるのであれば、そこは、たとえ身内であっても適度な距離をとって
よいという姿勢も大事かもしれません。

たぶん、けいさんの中で、理想の家庭とか家族、おじいちゃんおばあ
ちゃんとの関わり合いというのがあると思いますが、いつでも何でも
シェアできることが理想のこともあれば、そうではなく、ある程度は
プライバシーを守るということも大事なこともあります。
   
  
 
続きは、ビデオでお話しします……

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200217

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ミドルさん(50代・主婦)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
イギリスに在住しており、最近、息子はケンブリッジ大学を受験しました。

数回にわたる筆記試験と面接を無事通過したのですが、
信じられないことに、最後の最後に大失敗をしてしまったのです。
最終面接の案内メールが迷惑ホルダーに入っていたことに気づかず、
面接に行かなかったため、不合格になってしまったのです。

ほぼ合格が決まっていただけに、この自分の大きな過失による最悪の
事態に、息子が立ち直れるか心配です。息子も私もあまりのショックに、
涙すら出ません。 二人三脚で応援してきたので、私自身も精神的ダメー
ジが大きく、眠れない日が続きました。

このような馬鹿げたミスで自分の一生に関わる大きなチャンスを逃した
息子を、怒ったり叱ったり責めたりしたい気持ちも正直ありますが、
一番苦しんでいるのは彼だとわかっているので、平静を装って励ましの
言葉をかけています。いろいろな感情が入り混じり、とても辛いです。

このような息子にどのように声をかけ、サポートしてあげたらいいので
しょうか。1週間経った今、息子は少しは落ち着いてきましたが、
他校の受験がこれからも続くので、早く立ち直って欲しいと思います。
でも、どのように寄り添ってあげたらいいのかわからず、困っています。

人生の出来事には必ず何か意味がある、息子がより成長するための試練、
息子に、もしくは私に、何かを気づかせる為にこのことが起こったのだ、
と心に言い聞かせていますが、その反面、なぜこんなことになってしまっ
たのだろうと、わたし自身、気持ちをどこに持っていったらいいのか
わかりません。

母として、どう対応すればいいのでしょうか。

また主人は長期出張中で、このことをまだ知りません。
事実を知ったら激怒するかもしれないので、それも心配です。
~~~~~~~~~~~
   
受験を頑張っている本人、そしてそれを応援している親御さんにとっては
本当にショッキングな出来事ですね。
ミドルさんのショックは想像を絶するものと推察いたします。

この出来事があってから、ご相談をお寄せくださった時点で1週間が経っ
ているわけですよね。そして、このビデオメルマガが配信されるには
もう少し日にちがありますので、それまでにはミドルさんも少し落ち着い
てきて、またいろいろな別のものの見方や考え方ができるようになって
いらっしゃるかもしれませんね。

文面からすると、おそらくケンブリッジが第一希望だったのでしょうか。
イギリスでもケンブリッジやオックスフォードは名門中の名門ですから、
そこを目指してすごく頑張ってこられのだと思います。

ただ、ここで間違えてほしくないのは、ケンブリッジに受からなかったら
人生終わりかというと、そうではないということです。

大学進学はあくまでもプロセスです。しかも外国の大学は入ってからが
本番で、大学の名前だけで入ったらOKではなく、そこで何をして卒業
するかというプロセスのあくまでも途中ですからね。

もちろん、そんなことは息子さんがわかっていらっしゃると思いますし、
どこからでもやり直しは効きます。本当にケンブリッジに入りたかったら
途中から編入することだってできますしね。

息子さんは、筆記試験と途中の面接は合格しているわけですよね。実力は
あるわけですから、他の大学もどんどん受けてみたらいいと思いますし、
大学側は、本当に優秀な人は取りたいはずですから、ケンブリッジに
どうしても行きたいのであれば、その熱意を先方に伝えるなど、
今この段階でできることもいくつかありそうです。

今回の出来事をご本人の、そしてご家族の人生にどう活かしていくのか、
心の持ちようについても私なりのアドバイスをさせていただきますね。
  
 
続きは、ビデオでお話しします……

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shutterstock_663218446

Q:高校1年の息子のことでアドバイスをお願いします。

小6の時にゲームの課金で5万使った事があり、
この時は私のクレジットカードが登録されたままに
なっていたので私の失敗でもありました。

もうしないと約束しましたが
息子が中2の時に20万課金に使われました。

この時は私のバッグからクレジットカードを見つけ
勝手に使用していました。

ごめん、もうしない。と約束するのですが、
その後も高1から持たせたスマホで
課金できない設定にすると、
今度は私のスマホのまとめ払いを使い
課金や買い物をしました。

スマホを回線停止にしても自分で解除し、
使えないままを装いながら
課金や買い物を続けていました。

先月2万円近い買いものをしていて、
息子と言い合いになりスマホを解約すると、
取っ組み合いの喧嘩になりました。

息子は中学で不登校だったので、
行かないというアピールが一番響く
と思っての行動だと思います。

「学校を休まれてもスマホを返すつもりはない、
行かずに困るのは母ではなく自分だろう」
と言うと「分かった」とは言いますが、
日中寝て夜はパソコンでゲームをしています。

このまま行かないのであれば
パソコンも片づけることにしています。

どのように対処すれば息子の行動を
改めさせることができるのかご助言ください。

【くたびれ母さん・40代・看護師】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

くたびれ母さんの苦悩が伺えます。

対処の仕方に関しては、
ゲーム自体に罪はないので、
対処の仕方は段階にもよると思います。

息子さんの場合、依存症のリスクも考慮して
対応されるのが良いと思います。

昨今では、WHO(世界保健機関)が
ゲームをすることが制御できず、
他の生活上の利益や日常の活動よりも
ゲームをすることが優先され、

生活や学業に支障が出ても
ゲームがやめられないような状態は、
「ゲーム障害」として以下の診断基準を定めています。

・ゲームのコントロールができない
・ ほかの生活上の関心ごとや
 日常の活動よりゲームを優先する
・ 問題があるにもかかわらずゲームを続ける  
・ 個人・家族・社会における
 学業上または職業上の機能が果たせない

といった状態が12ヶ月以上続く場合、ただし、
小・中学性では短期間で重症化しやすい傾向がみられます。

兆候としては、

・ 使用時間がかなり長くなった
・ 夜中までゲームを続ける
・ 朝起きられない
・ 絶えずゲームのことが気になる
・ ゲーム以外のことに興味を示さない
・ 注意すると激しく怒る
・ ゲームの使用時間や内容などについて嘘をつく
・ 課金が多い

というものが挙げられ、
息子さんもすべてに当てはまるのではないでしょうか。

日本では中高生の93万人がネット依存で、
うち90%がゲーム依存という統計があります。

この場合、アルコール依存やギャンブル依存と同じように、
意志の力ではどうにもならず、脳神経学的な問題が考えられます。

ゲームは外の社会とちがい、手軽に「報酬」が得られるのが魅力です。

するとドーパミンという快楽物質が放出され、
この刺激をより多く求めるようになります。

ずっとゲームを続けていると、耐性ができてしまい、
少しの報酬では足らずに、脳はもっと多くの報酬を得たいという
衝動に駆られるようになります。

「わかっちゃいるけどやめられない」状態です。

おそらく、息子さんもやめられるならやめたい、
けれどやめられないのではないでしょうか。

ゲームを取り上げるというのは
対症療法的には効果があるかもしれませんが、
根本解決にはならないでしょう。

繰り返し、悪いのはゲームそのものではなく、
ゲームとの関係性が不健全になってしまったことですから。

彼が、自分の喜びの時間を
ゲームのみに依存せざるをえなくなった動機を
深く理解した上で向き合わなければ、
ゲームの取り上げはいたちごっこに陥ることでしょう。

ゲーム以外に日常(人生)に喜びを見出すために何ができるか。
人とのつながりを取り戻すために何ができるか。
大きなテーマですね。

このような状況で、母親ひとりで対処するのには限界があります。

専門家含む、周囲に助けを求めて、
連携して問題に向き合う姿勢を育んで欲しいと思います。

まず、息子さんと一緒に、
ゲーム障害の理解を深めることは大事かと思います。

これは専門家のカウンセリングなどでも理解を深められるでしょう。

そして、必要であれば、デイケアや入院治療もあります。

デイケアや入院などでは、同じような問題をかかえる仲間との
分かち合いの時間もあり、
このようなシェアは依存症に有効であるとされています。

孤独も依存症を進行させる原因のひとつです。

分かり合える仲間とのつながりは依存症を乗り越える力になり得ます。

ゲームで息子さんが人生を台無しにすると恐れているかもしれませんが、
困難を乗り越えることは可能ですし、
息子さん(や人間)を理解するよい機会ともなると思います。

私の知人には息子さんがひきこもりから
ゲームを通じて世界を広げていったケースもあります。

困難の中にも、彼がこのプロセスから何を学び取れるのか、
愛ある好奇心も持って、寄り添ってあげてください。

何より、彼のそばに、このように
彼を心配する愛情深いお母さんがいるのは幸運なことです。
  

ーーー

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200210

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、サムさん(60代・水泳コーチ)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
認知症の義母のやることが嫌でたまりません。
 
16年前、夫の転勤で関東から関西に来ました。
夫の両親が近所に住んでおり、2年間、義母と共に義父の介護をしました。
それからだんだん義母の認知症が進み、一昨年、夫が定年したのと同時に、
義母の家に引っ越しました。

食事中に痰をゴロゴロ言わせて、ペッとお皿やゴミ箱に吐くのをずっと続
けています。食後でも、いつでもやっていて、私は一緒に食事をとること
ができず、一人で2階で食べています。

夫は、老人ホームには入れるつもりはなく、義母も自分の家で家族に看取
ってもらいたいと、話していました。

私は義母に嫌悪感しか持てなくなり、いつまで続くのかと、毎日、憂鬱な
気分です。私が出て行けばよいのか、我慢する方がよいのか?
夫とも、義母のことでは全く折り合わず、悩んでいます。
~~~~~~~~~~~

介護をしていると、自分の時間が取りづらくなくなったりして
ニーズが満たされなくなってくることがありますね。
介護していなくても、同居するというだけでも
プライベートな時間はかなりなくなってくるのではないでしょうか。

そして、これが自分の親であれば気を抜いたりすることもできますが、
夫の母親ということで、ないがしろにはできない、ちゃんとしなくては、
というような気負いもあったりするとストレス度合いも高くなりますね。

お義母さんが食事中に痰をゴロゴロ言わせるとか、ペッと吐いたりすると
いうことは、もちろん生理的に嫌悪感を抱くことではあるかもしれないの
ですが、これはもうあくまでもトリガーにすぎず、サムさんはもしかした
ら、お義母さんの行為だけではなく、その行為の背景にある流れ自体に
嫌気がさしているのではないでしょうか。

どうでしょう? お義母さんの行為自体が問題なのか、そもそもの関係性
が問題なのか、どちらだと思われますか?

これまでたくさんの我慢をしてこられたでしょうし、今後も我慢をすれば
よいのかと考えていらっしゃるようすが、ご家族のケアをされる日々は、
サムさんご自身の大切な人生でもあるのです。ご自分のこともしっかり
ケアしてくださいね。

この機会にぜひ、改めてご主人と膝を突き合わせて話し合いをされ、
サムさんも納得したうえで、取り組まれることをお勧めします。

ご主人への話の仕方についてのポイントもお伝えしますね。
  

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:結婚20周年を迎えた子供3人と暮らす、5人家族です。
この先が不安です。
というのは、結婚15年経ってからの夫の変貌ぶりです。

元々私は時間にルーズで整理整頓が上手に出来ません。
やろうとしても空回りばかりです。

主人との結婚前、お付き合いは7年しました。
そのころも時間にはルーズ、
しかしながら文句一つ言われたことがなかったのです。

結婚生活が始まり子供が産まれ
優しい夫であり父親だったのですが、
15年経った47歳の頃から、
時間、整理整頓に関して口うるさくなり、
しまいにはキレ気味で怒り出します。

今まで家の整理整頓をした事がなく急にやり始めたのです。

子供に対しても口調がキツく、
それを聞いてるだけでストレスになります。

最近は主人に気を遣って生活している自分がいます。
主人を怒らせないようにと。

子供は上が17歳になろうとしています。
夫婦間を微妙に察する年でもあります。

アドバイスをお願いします。

【いち・50代・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

これまで口うるさくなかったご主人が、
時間や整理整頓に関して口うるさくなったのですね。

まずご主人の前に、いちさんご自身は現在のご自身や
お子さんたちの時間や整理整頓に対する姿勢は
OKと思っているでしょうか?

理想とまではいえなくとも、
問題なく社会生活を営めるレベルと思っているでしょうか。
それとも、改善の余地はあると思っているでしょうか。

ご主人がここで変化してきたことに関して、
彼が変わってしまったとも取れますが、
ご主人を取り巻く環境が変わったことに対するストレスかもしれません。

おそらくは、家族5人で生活をして月日がたち、
家の中のモノの量は結婚当初に比べ
何倍かに膨れ上がっていませんか?

結婚当初くらいのモノの量であればまだしも、
現在の量は許容範囲を超えたということではないでしょうか?

またそれに連動して、子どもの頃であれば
許容できた時間やモノに対するルーズさが、
お子さんが成人に近くなることで、
きちんと社会に適応できるように心配する親心から、
ご主人は咎めるようになってはいませんか?

彼が豹変して口うるさくなったのか、
それとも彼を取り巻く環境が変化して、
彼の許容範囲を超えてしまったのか、
もういちど振り返ってみてください。

結婚当初の家の中の写真があれば、
現在の状態を写真に撮って見比べてみてみるといいです。

どうでしょう?変化に気づくでしょうか?

もし変化に気づいたのなら、改めて、家族全員で、
家の中のモノの量(散らかり具合)の許容範囲が
それぞれどれくらいなのか、そして、みんなが
どのような空間で日々を過ごしたいと望んでいるのかを
話し合ってみてください。

いちさんやお子さんたちも、
改善の余地はあると認めるのであれば、
断捨離に取り組まれることを強くお勧めします。

身のまわりのモノの量が多ければ多いほど、
脳内の情報処理速度は落ちます。

部屋がパツパツだと頭の中もパツパツなのですね。

モノを管理したり探したりする時間も増え、
時間がかかるようになります。

断捨離とは選択と集中です。

これができるようになると、物事の優先順位もつけやすくなり、
時間の管理にも変化がでてくることでしょう。

「あれもこれもぜんぶ」の忙しい日々ではなく、
「選び抜かれた少しのもの」に囲まれた、
清々しくゆとりある空間で過ごす
ご自身と家族をイメージされますように。

不要・不適・不快なモノが空間から減ると、
不安も減ることでしょう。
            
  

ーーー

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Q:26歳になる一人娘のことで悩んでいます。

一人っ子だったので、どうしても
手を出しすぎた育児だったと思います。

おかしな表現ですが、常に親のフォローのもと、
過ごしてきたように思います。

それでも大学は親元を離れ4年間過ごしましたので
少しは生活力を身につけてくれたかと思いましたが…

まず片づけ、整理整頓が全く出来ず、
個室の部屋は足の踏み場もありません。

見かねて私が片づけたり、一緒に片づけたりしても、
すぐ元に戻ってしまいます。

諦めて手を出さなければ、
ますますエスカレートするばかり。

私に似たのか、仕事が遅く要領も悪いです。

私自身も「断捨離」の「だ」の字も出来ない状態ですが、
これまで生きてきて、
それなりの要領を得て日々過ごしております。

娘は仕事も忙しく
(要領が悪いせいも多々あると思います)
朝早くから出勤して帰りも夜遅く、
疲れきっているところに、
部屋を片づけなさいとはなかなか言えず、
そのくせ休日は予定を入れて出掛けています。

お恥ずかしいですが、これでは
ただだらしないだけなのではと思います。

料理もほとんどせず、
働いてお給料はいただいてきておりますが、
それも親のバックアップがあってこそであって
生活力が全くありません。

このままだと世間でいわれている、
8050問題を想像してしまいます。
アドバイスをお願いします。

【ちさと・50代・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ちさとさんの親心が伝わってきます。

娘さんが片づけができずだらしない、
これで社会人として、
ちゃんとやっていけるのかとご心配なのですね。

そして、子供の頃に母親であるちさとさんが
手を出しすぎてしまったのではないかと、
後悔されていらっしゃるのですね。

育児は万人にとっての正解はありませんし、
本当に子どもひとりひとり個性がありますから、
ちさとさんはその当時、
いちばん娘さんに近い存在として、
持ちうる知識も感覚も最大限にはたらかせながら、
ベストをつくして育児をされていたことと思います。

親が手を出しすぎたかどうかはわかりませんが、
娘さんは、本当に親の手が必要な子だった可能性もあります。

親が手を貸さなければ、彼女の生活が機能しない
局面もあったかもしれません。

そして、それは必ずしも娘さんがだらしない性格
だからとは限りません。

ちさとさんは、娘さんの状態に関して
ADHD(注意欠如・多動性障害)という
発達の障害を疑ったことはあるでしょうか?

もし、情報も乏しく、そのような観点から
娘さんの問題をとらえたことがないのであれば、
いちど受診してみることをおすすめします。

ADHDというのは、その日本語訳の通り、
注意が欠如してしまう人、多動の人で、
そのことで社会的な生活を健全に営むことが
難しくなってしまう障害で、
脳の機能によっておこる障害です。

性格やだらしなさから起こるものではありません。

病理がそうさせるので、必要なのは
性格を変える努力や戒めではなく、治療です。

ADHDの症状として、注意欠如に関しては
以下の症状が認められます。

1)学業、仕事、または他の活動中に、
 丁寧に注意を払うことができなかったり、
 ケアレスミスをしたりすることがときおりある

2)課題に取組んでいるときや遊んでいるときなど、
 注意を維持することが困難になることがときおりある

3)話しかけられても、心ここに在らずで、
 ちゃんと聞いていないように
 見えることがときおりある

4)指示にきちんと従えず、学業、用事、
 職場での任務を遂行できないことがときおりある

5)物事の優先順位を決めることが
 困難なことがときおりある

6)精神的な努力を要する課題に
 継続して取り組むことが苦手である

7)ものを無くしやすい

8)外部からの刺激ですぐに気が散ってしまう

9)約束や用事を忘れやすい

多動性および衝動性に関しては:

1)手足をそわそわと動かしたりトントン叩いたりする。
 またはいすの上でもじもじすることがときおりある。

2)席についている必要がある場面で、
 じっと席についていることができず
 離席することがときおりある。

3)不適切な状況でしばしば
  走り回ったり高い所へ登ったりする
 (青年や成人の場合は落ち着きのない行動など)

4)余暇を静かに過ごすとができない

5)駆り立てられたように
 衝動的に行動することがときおりある

6)しゃべりすぎることがときおりある

7)相手の質問が終わる前に
 答え始めることがときおりある

8)自分の順番を待てないことがときおりある

9)他人を妨害したり、邪魔したりすることがある
 (青年や成人の場合は横取りや口出しなど)

不注意の項目も、多動の項目も、
それらの症状のうち子どもでは6つ以上が、
青年期後期および成人(17歳以上)では5つ以上が
6カ月以上持続したことがあり、

その程度が一般的な発達の水準に不相応で、
社会的および学業や職業の現場で
悪影響を及ぼすレベルであることが目安となります。

ADHDの場合、
問題意識や取り組みたい気持ちはあっても、
課題を遂行することが難しくなります。

優先順位を決められませんので、
資料や持ち物を整理しておくことも難しくなるでしょう。

また、さまざまな作業も乱雑でまとまりがない
という問題もおきます。時間の管理が苦手で、
締め切りを守るのも難しいので、
混乱に拍車がかかります。

また、多動の場合、過活動で、
家でじっとしていることができませんから、
外に出ることも多くなります。

すると片づけの現場にいることができないわけですから、
さらに片づけは難しくなるわけです。

このように、
神経学的な発達の問題でおきている障害である場合、
個人的な努力・忍耐・根性などの精神論で解決しよう
としても難しいということを知っておいてください。

ADHDである場合、まずは障害の理解を深め、
治療(薬物療法、環境調整、認知行動療法など)
に取り組んだうえで、断捨離に取り組めたのなら
理想的かと思います。

絶対的なモノの量を減らしたうえで、
タスク(TO DOリスト)を書き出すなどして、
するべきことを見える化することも効果的でしょう。

昨今ではADHDに関する情報や書籍なども
手に入りやすくなっていますので、
ちさとさんもぜひご自身でも検索してみて、
わかりやすそうなものを入手されることをおすすめします。

娘さんを責めずに、思いやりの姿勢から理解を深めて、
共に困難を乗り越えられますように。
            
  

ーーー

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、みいさん(50代・女性)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生、こんにちは。いつもメルマガ拝読しております。
年頭恒例「捨てたい私」「なりたい私」のテーマで募集とのこと、
「捨てたい私」で応募します。

私が捨てたいのは「親の価値観に縛られている私」です。

子どもの頃は、母からお金のことで父への愚痴をよく聞かされ、
私は我慢することが良いこと、と育てられました。
お小遣いやお年玉も母に渡していました。
そのせいか、私は今でもお金を使うことに罪悪感を、
お金がなくなることに恐怖を感じてしまいます。

また、母は学歴、特にどこの高校出身かにこだわりがありました。
私は、そんな父母のようになりたくない、父母よりちゃんと生きたい、
という気持ちで生きているうちに、父母に負けたくない、
お金の苦労はしたくない、自分の子も父母に文句を言われないように育て
たい、という気持ち強くなり、いつのまにか、お金や学歴にこだわるよう
になっていました。

娘が成人した今でも、娘に行って欲しかった高校の制服姿の学生を見ると、
辛い気持ちになる私がいます。

親の価値観に縛られる気持ちを捨てたいです。よろしくお願いします。

~~~~~~~~~~~

みいさんに限らず、親の価値観に縛られている人というのは
親に認められるために意識的に自分自身を縛っている人もいれば、
知らず知らずのうちに、もう細胞に染み込むように親の価値観が
染み付いてしまって、そこに縛られている人もいると思います。

親の価値観というものには誰でも少なからず影響を受けていますし、
それを意識的に乗り越えようとしてきた人もいるでしょうが、
それもうまくいくこともあれば、いかないこともあります。

みいさんは、意識してそれを乗り越えようとしたけれども、
なかなかうまくいかないというところだと思います。

まず、親のことは、みいさんもきっと大好きだと思うのです。
親のようになりたくないと言っているけれども、やっぱりどこかで
認められたい、愛されたいという気持ちはあるでしょうし、
それがこのご相談にすごく滲み出ていると感じます。

親のことを大好きだというのは、認めてしまっていいと思います。
みいさんは、特にお母さんとおっしゃっていますが、
もちろん、お母さんの言動すべてを肯定するという意味ではありません。

お母さんの言動によってみいさんが苦しんだ部分もあるでしょうから、
そこはみいさんが反面教師にして変容させていこうと思うのはいいことです。

でも、ベースは否定するのではなく、認めることから始めましょう。

お母さんは、お母さんの価値観で、生きたいように生きたのです。
だから、みいさんも、お母さんの価値観はお母さんにとっては機能すると
尊重しつつ、自分には自分なりの唯一無二の個性を持った人生がある、
それを大事にしようという姿勢を育むことが重要です。

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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Q:毎週楽しみに読ませていただいております。
ありがとうございます。

わたしは、生まれて2年ほどで実の母をガンで亡くしました。

その後父は紹介された女性とお互い合意の上、
結婚することになりました。父は彼女に任せっきり、
それがストレスだったのだと思います、
母はわたしに虐待をしていました。

今も顔に残る傷があります。
その大怪我でさえも父は知らず、無関心な態度でした。
毎日、怒られ続け、辛い幼小中学生を過ごしました。

当時、母を自分の実の母だと思っていたので、
どうしてウチの母だけこんなに怖いのか、とおもっていたところ、
ある日、実の母のアルバムを1人で見つけ、
事実をしり、あらゆる事が腑に落ちました。

その後、結婚して子供が生まれるまでは平和に過ごしていました。

しかし、子どもを育てるにつれ、
自分がかつてされてきたことに、疑問を感じ始めました。

ある時、今から10年弱前に、
ある親の言葉をきっかけに電話口で伝えることとなりました。
冷静な状況では無く、ドバッと。

やっといえて、わたしはスッキリしたものの、
母はそれから一言も喋らず、今に至ります。

父は、育ててくれた人に言うな、もう勝手にしろ、と言い縁を切られたまま。
わたしとしては色々と話したかったのですが、
実家にあったわたしの物と、母の位牌を荷物で送ってこられ、
それでもう関係は終わり、という感じでした。

10年近く経ち、住まいも遠方のこともあり、
この状況は煩わしさから解放され、親の介護もする必要なし!
としあわせに捉えているのですが、
最近、弟が結婚し、家族が出来たこともあって、
今後、どういう風に親戚付き合いをしたらいいのかなあと悩んでいます。

お正月に弟夫婦がわが家に来ることになっており、
少し話せたらいいなとおもっているのですが、
のぶこ先生からの客観的なご意見を伺いたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

【コマキ・40代・主婦/パートタイマー】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

コマキさんはどのようにお正月を過ごされたでしょうか。
弟さんと実りあるコミュニケーションはできたでしょうか。

実母の存在を知らぬまま、虐待を受けて育てられた日々は、
思い出したくないほど辛い時間であったことと思います。

そのような辛い体験を乗り越えて、
コマキさんがご主人やお子さんとともに
今を大切に生きていらっしゃるのは素晴らしいことだと思います。

育ての親であるコマキさんのお母さんは、
理想と現実の狭間で、とても複雑な心理状態のまま
コマキさんを育てたのだと思いますが、理由が何であれ、
子どもへの虐待は許されるものではありません。

ですので、コマキさんが抱く怒りは正当なものかと思いますし、
今後も母親の暴力行為にはNOという立場を
取り続けたら良いと思います。

そして、暴力にNOという立場をとるのと同時に、
母親が当時抱いていた心の苦しみを理解することは
コマキさんに癒しをもたらしてくれるでしょう。

子どものコマキさんは、
「なぜ弟や他の子と違い、私は母親に愛されないのだろう?
私は愛に値しない存在なのではないか?」
と疑問を抱いたことと思います。

コマキさんは愛に値しないから
お母さんに愛されなかったのではありません。

察するに、お母さん自身も、
(コマキさんの父である)夫や、彼の大切な娘に、
果たして自分は愛される存在なのかどうか、
大きな不安があったことでしょう。
そして夫の前妻へのコンプレックスもあったことでしょう。

そのような複雑な心理状態のもと、
ゆとりと豊かな愛情表現をもって
子育てをすることができなかったのでしょう。

おそらく、コマキさんも子育てを通して
その大変さは感じていることと思います。

とりわけ、第一子というのは、参照する過去の経験がありません。

自分の親としての資質が試される最初の機会であるプレッシャーから、
血のつながりの有無にかかわらず、
ストレスフルな状態で苛立ちをもちながら育ててしまう母親も多いです。

また、第一子(長男・長女)に対しては、
無意識なうちに親も弟や妹にくらべて高い期待を抱きがちです。

私の個人的な話になりますが、先日、正月の親族の集いで
祖母や私の母の話題になった際、
祖母がよく私のことを叱っていたと話題になりました。

私自身、母も祖母も基本的に沸点が低く、
ガミガミいう性格だと認識していたのですが、
妹や従姉妹らはまったく違う認識でした。

彼女らは同じことをしていても、ほとんど叱られたことがなく、
いつものんちゃん(私)ばかりがターゲットになっていて
可哀想だなと思っていたと異口同音に言うのです。

私自身は、当時彼女らとの比較に
まったく意識が向いておらず気づきませんでしたが、
これを聞いて、なるほど本家の長男(父)の娘である私は、
14人いる従兄弟・姉妹の中では女でいちばん年上だったので、
時代背景から男女に期待される役割の差もあり、
家の中で最もしっかりすることが求められた結果なのだろう、
と今更ながらに合点し、改めて当時の自分を哀れんでいた次第です。

繰り返し、かといって暴力が許されるわけではありません。

コマキさんのお母さんの立場になってみると、
理想的な母親になれない自分に対しても
苛立ちを感じていたことでしょう。

そのことが受け入れがたいので、
「私がそうならざるをえない理由はこの子にある」と、
投影の心理が働いていたかもしれません。

投影とは、自分の心理状態が受け入れがたい
(たとえば、血が繋がっていないという理由で
私が子どもを愛せない薄情な人間だなんて受け入れがたい)ときに、
それは自分ではなく相手がおかれている心理状態である
(この子が私を好きになってくれず、
いうことを聞いてくれないからいけないのだ)と、
状況をすり替えて、責任転嫁するような心理的防衛機制です。

健全に愛せない自分と正直に向き合えなかった、
弱くて不器用なお母さんは、そのように無意識な
自己防衛をした可能性もあります。

私たちはみな、自分が正しく、健全で、
美しくありたいと望むささやかな存在です。

そして、私たちはみな、ポジティブな部分も
ネガティブな部分を持ち備えている存在です。

それらをうまくコントロールできる人もいればできない人もいます。
残念ながら、お母さんは後者だったのではないでしょうか。

上手に自他への愛情を育めず、不安と恐怖に苛まれながら
必死に子育てをしていた母親の苦悩をも
理解する努力をしてみてください。

そのために、しばらく距離と時間が必要であれば、
それも大事にしてください。

お母さんの全てが悪いわけでも、全てが正しいわけでもありません。
お母さんの全てを否定する必要も、全てを肯定する必要もないでしょう。

また、母親とコマキさんのどちらの全てが正しく、
あるいは全てが悪くと、決着をつける必要もないでしょう。

コマキさんは、そのようなお母さんの良いとこからは学び、
悪いところは反面教師にして、
ご自身の子育てに生かすことができると思います。

コマキさんの人生という舞台で、お母さんは悪役に徹し、
何かを気づかせてくれているかもしれない…

そのようなダイナミズムをも理解できれば、
私たちは苦しみを学びに変えることができるのではないでしょうか。

そのようなコマキさんの深い理解と慈悲ある姿勢は、
時を経て、お母さんにも学びの機会を与えるのかもしれませんね。
         
   

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