親子関係

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FROM 川畑のぶこ

今日は、なかつなさん(40代・女性・介護士)
のご相談にお答えします。

【Q】6歳になる娘についての相談です。

年長になり、昼寝がなくなったのも
関係しているのか、夕食の頃には
とてもイライラしています。

イライラするのは仕方ないのですが、
耳に響くような声で怒ったり、
大丈夫なのかな?と思うような
癇癪を起こします。

私の父は、お酒を飲むと暴言を吐き、
時には手が出ることもあり、
とても苦手でした。

家が旅館だったので、母も余裕がなく、
感情的に怒ることが多かったです。

それもあってか、私も感情的に怒ったり、
キーっとなることが今もあります。

子どもの頃は、私の妹のほうが、
それが酷かったように思います。

そんなこともあったのが気になり、
娘に「病院行こうか?」と尋ねると
「大丈夫!」と怒り、耳をふさぎます。

自分と似ているところもあり
どうにかしてあげたいなぁと思うのですが、
それについて話すと嫌がるので、
どう対処していいか分かりません。

私は母親に聞いてもらえなかったので、
なんとかしてあげたいと思っています。
ご教示よろしくお願いします。

【A】娘さん思いのお母さんのご相談です。

年長さんぐらいの年頃は
もうすぐ小学校に入る時期でもあり、
特に女の子は大人びてくる子もいますね。

幼稚園や保育園の中では、
年中さんや年少さんから見ると
お兄さんお姉さんの立場で、

しっかりしなきゃということが
園でも家庭でも期待されるような
時期でもあります。

子どもにしてみると、
ちょっとプレッシャーがかかって、

いつまでも子ども子どもしていられない
というような認識が芽生えてくる頃かも
しれません。

なかつなさんがおっしゃるように、
お昼寝がなくなったというのは一つ、
イライラや癇癪につながる可能性として
あるかもしれませんね。

夕食が近づいている時間帯で
お腹が空いているということも
あるかもしれません。

生理的欲求が満たされないとき、
私たちはイライラしやすくなります。

一方で、心理的な欲求についても
娘さんなりの思いがあるのかも
しれませんので、

生理的・心理的の両面から見ていく
ことをお勧めします。

続きは、ビデオでお話しします……

※ビデオの中で紹介した本はこちらです。
こころ しずまる まほうの まねっこ』(芦谷道子/Gakken)
https://hon.gakken.jp/book/1020590300

 

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Q:川畑先生、こんにちは。

漫画「ダンシャリアンになろう」のシリーズが大好きで、
それ以来、先生のファンです。

初めてメッセージをお送りさせていただきます。

私は、親が毒親かもしれないと思い、悩んでいます。

子どもの頃から大きな違和感をずっと感じながら育ち、
誰にも相談できないまま大人になりました。

高校生の頃は、
母が包丁で私を刺しにくる夢を何度も見ていました。

今、久しぶりに親との同居をすることになり、
毎日精神が圧迫されております。

親の態度(とくに母)は、
 
1.口の利き方から「箸の上げ下ろしまで」
 生活態度の全てに口を出してきます。

2.暴言を吐く、怒鳴るなど、支配的な態度を取ります。
 行きたいところを諦めたり、
 持ち物を捨てたりせざるをえませんでした。

3.(詳しくは書けませんが)
 我が家で信じている信仰について強制します。

5.殴る等の暴力についてはありません。
 私は先天的な障害があり、
 親に迷惑をかけて申し訳ないという自覚があります。
 より強い態度を取るのは母ですが、
 父も(事情があり)静観するのみで、
 家庭のどこにも逃げ場がないと感じます。

毒親や機能不全家族という言葉を近年知り、
私の体験も何かがおかしいと思い始めました。

私の人間性について、
至らないところがあるなど、
親にも言い分があるかもしれませんが、
助言の範囲を超えていると感じています。

久しぶりに同居を始めた実家は、
どの部屋もモノが限界まで詰め込まれ、
大変息の詰まる状態です。

それらも勝手に触ることが許されず、
両親のメンタルの状態が良くないように感じます。

本来ならば同居してくれている親に感謝すべきところ、
感謝の気持ちを持つこともできず、辛いです。

私にできることは親元を離れて就職し、
自立して実家と関わらない生活をすることと考え、
それを切望していますが、まだ就職が決まっていません。

第三者に間に入ってもらうことも難しいです。

現状を変えられない今の段階で、
この環境を嘆かず、(できるだけ)親や人を恨まず、
どうしたら気持ちを前向きに持って生活できるでしょうか。

どのような言葉を自分にかけ、励ましたらよいか、
ご教示ください。

また親にはどのような気持ち・態度で接したら良いでしょうか。

長文で失礼いたしました。
よろしくお願いいたします。
    
【ローズ・40代・女性・専業主婦】

 
―――――――――――――――――
     
     
A:FROM 川畑のぶこ
        
『断捨離アンになろう! 』を
ご愛読くださりありがとうございます。

 
いわゆる毒親との同居を余儀なくされ、
居場所がなくてお辛いのですね。

また、親が毒親であるにもかかわらず、
小春日和さんご自身がもつ障害のせいで
迷惑をかけて申し訳ない、
本来感謝すべきなのにその気持ちが持てず、
自己嫌悪していらっしゃるのですね。

まず、小春日和さんがご自身に向き合う姿勢として、
障害は先天的なものであり、どうしようもないこと、
 
ご自身が悪意や怠慢で家族や周囲に迷惑を
かけているわけではないということを
しっかりと、そしてくりかえし
ご自身に言い聞かせてください。

先天的な障害をもって生まれてきたということは、
むしろ小春日和さんが人生のチャレンジャーである
という証ではないでしょうか。

チャレンジに果敢に向き合うご自身を称えて
慈しむ心を育んでください。

親が「あなたのせいで」というような
責める態度を取ると、

これまでの小春日和さんは
「申し訳ない」という気持ちを持たれたことでしょうが、
もうそれはやめるという決意をしてください。

そのようなことを親から言われたのなら、
「私のせいではありません」
という毅然とした態度を持つことです。

これが自分自身に優しくなる第一歩です。

親の暴力的な態度に屈せず、
立ち上がる態度を育みます。

このとき、実際に言葉や態度で
親に見える応戦をしなくとも、
小春日和さんが内面でそのことを理解し、
自分に言い聞かせていることが大切です。

また、親にはそのことを受け入れるちからが
現時点では無いことも理解します。

親に対しては、毒親のパターンは
世代間連鎖をする可能性があります。

親の親、すなわち
小春日和さんの祖父母さんからお母さんへ
向けられた態度が世代間連鎖して、

今お母さんが小春日和さんに向けている態度と
一緒である可能性が高いのです。

お母さん自身も完璧ないい子を求められたため、
自分の子どもに同じように求めてしまい、

子どもがOKなことで自分の価値を
確かめようとしている可能性があります。

そうであれば、
親もまたその親の犠牲者であった可能性が
あることを理解すると、慈悲心をもって
向き合うことができるのではないでしょうか。

子どもや自分自身に対して
思いやりや優しさをもって多様性を受け入れるという
社会的なモデルが周囲にいなければ、
その実践は難しいものとなりますし、

慣れ親しんだ態度(自他へ厳しく不寛容な)で
向き合ってしまいがちです。

お母様もそのような学びの機会がなかったことを
理解してください。

くりかえし、これらの態度は
小春日和さんがまず内面的に育むものであって、

実際には家族や家庭内であっても、
今は適度な距離感を保って接することが適切です。

家族だからつねに密接にかかわらなければいけない
という考えも手放して、

家族であっても、ときに家族だからこそ
適度な距離感が大切であると切り替えてみてください。

家がモノに溢れていて断捨離をしたくても、
主が聞く耳をもたない場合は、

就職が決まるまでの仮住まいと割り切り、
家の中に一部屋でも、
一部屋が叶わないのであれば、一角でも、

小春日和さんがご自身に帰れるスペースを見つけて、
そこはご自身にとって神聖な場所として
意識を切り替えてみてください。

私たちのパーソナルスペースは伸縮可能です。

パーソナルスペースとは、
ここからここまでは他人が侵すことのできない
私のスペースであるという、
心理的なテリトリーのようなものです。

たとえば都会のラッシュアワーの満員電車内で
私たちがいちいち争わないのは、

乗客ひとりひとりがパーソナルスペースを
極限まで縮小して、その中で自分の世界を
展開しているからです。

家庭内でも、家全体が自分に属するもの
という意識だと気が遠くなりますが、

小春日和さんだけのパーソナルスペースを
つくり出して、そこでくつろぐ時間を
見つけてみてください。

また、息苦しいのであれば、
逆に地域や街全体を自分の家というふうに
意識を広げ、限界を取り払ってみてください。

 
誰も小春日和さんの心の中のテリトリーまでは
踏み入れることができません。

まず自分を大切にすることから
スタートしてみてください。

応援しています!

                  
ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、セレスタイトさん(50代・女性・看護師)
のご相談にお答えします。

【Q】川畑先生はじめまして。
いつも的確さとあたたかさを
感じながら拝聴しております。
 
28歳の次男について
ご相談させてください。

次男は10年前から借金を始め、
大学生の時に
消費者金融に手を出しました。
 

一度完済しましたが、
また繰り返し借金を重ね、

社会人になって6年目の今も
未だ完済できていません。

会社では良い顔をしているようです。

社会人になる時家を出ましたが、
コロナ禍で体調を崩し、
戻ってきて3年半経ちます。

次に出るまで完済して、
準備をして出ていくと約束をしています。

親子関係ですが、話し合いはしても、
私と父親に対してバレることを恐れて、
とっさに嘘をつくことが常習化し、
次男の言う事は信用していない現実です。

母として何とか良い方向に
導いていけないものかと、
ずっと試行錯誤していました。

私の価値観を前面に出すのではなく
スピリチュアルの勉強をしたり、

彼が気づくしかないと、
私のマインドを変えるように
してきました。

現在も借金返済、会社の付き合いや、
交際している女性と遊ぶお金で
1ヶ月回らず、補填するために
私の貴金属を質預けしたり、
父親のお金を取ったりが
未だにあります。

私なりのできることは
してきたつもりですが、

目に見えて改善を感じることが
できずに何度も何度も、
ココロが折れます。

最後のサポートとして
父親が費用を出し、次男は近々
一人暮らしを予定しています。

私はどのようにして心を回復し、
生きていったら良いのか
ご助言をお願いしたいです

よろしくお願い致します

【A】切実なお悩みですね。

愛する子どものことは
なんとか助けてあげたいと
思うのが親心ですよね。

借金についてですが、

まだ1回だけという場合は
助けてあげるのも
いいと思うんです。

息子さんがそれに感謝して、
反省して心を入れ替えて、
これから頑張っていこうと
立ち直っていくのであれば、

それはいいサポートだと
思うんですね。

ところが、借金癖がある場合、
これはもう依存症のレベルだと
思うのです。

何度同じ痛い思いをしても
借金を繰り返してしまう、

そして、嘘をつくとか盗む
というのが始まると、
もうほぼ病的なレベルです。

おそらく本人の中でも
なんとかしなきゃという
焦りや危機感はあると
思いますが、
 
家庭内で起きていること
なので、まだどこかに
甘えがあるのだと思います。
 

ここは一つ、心を鬼にして
今、ご両親がとるべき立場を
とっていかれることを
お勧めします。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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FROM 川畑のぶこ

今日は、小春さん(50代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】80歳の母が
20年前からカルト宗教にハマり、
30年前に他界した父の遺産を
つぎ込んでしまいました。

母は父とたいへん仲が悪く、
私が高校1年生の時に家を飛び出し
父が他界してから戻ってきたのですが、

私と妹、弟の3人の子供ども達に
なんの相談もなく、

勝手に毛皮のコートや着物や布団など
訪問販売を次々購入、
最後に宗教にハマりました。

  
母は頻繁に仲間と携帯で連絡を取り合い
まるで監視されているようですし、 
 
日付や方角に縛られて行動し、
多額のお布施でいつもお金がなく
築45年の家の手入れも全くしていません。

 
子どもや孫、私の夫の両親や
親族に宗教の教えを強制したり、
あなた達の分まで拝んでやってる、
と感謝を強く求めてきます。
 
そのため、
たまに会えばすぐに口論になり、
その宗教について悪く言うと
バチが当たると騒ぎます。
 
私達には脅しにしか思えず、
全くコミュニケーションが取れない母
に親族一同、たいへん困っています。
   
 
母自身が、宗教を信仰したいと思う
自分の気持ちより、
家族と人生を共にすることを選んで
もらうにはどうしたらよいでしょうか。
   
今、LINEでの連絡と、ごくたまに
様子を見に数分立ち寄るだけの状況で、
高齢の一人暮らしの母のことが
ずっと気掛かりで仕方ありません。

 
最近、年齢的に焦りを感じているようで、
宗教を理解してもらうために
じっくりと話がしたいといった
手紙が届くようになり、

またすぐに口論になるだろうと思うと
どうしても気が進みません。

 
残り少ない母との時間の過ごし方を
アドバイス頂けたらと思います。
よろしくお願いします。

 
【A】切実なお悩みですね。
 
大好きな、大切なお母さんが
カルトにはまってしまって、
財産をつぎ込んでしまって
お金がないという状況ですよね。

このようにはまってしまって
視野が狭くなってしまっている時、
そこから抜け出させるようにするのは
すごく難しいですよね。

そんな中で、小春さんが誠実に
お母さんのことを思って、
 
なんとか家族と一緒にいたいと
思ってくれないか、
家族との人生を選ぶように
してくれないかなと、
 
お母さんを見捨てるのではなく、
拒否するのではなく、
 
それでもお母さんをちゃんと含みたい
という思いやりの気持ちと
誠実さをお持ちなのが
本当に素晴らしいなと思います。

こういった宗教を信仰すること自体は
全然悪いことではありません。

ただ、周りも巻き込みながら
経済的なダメージも大きくなって、

最終的には
生活も機能しなくなってしまう、
これはものすごく不健全な状態です。

不健全で攻撃的なスピリチュアリティ
なんて呼んだりします。

ここから脱却してもらうには
どうしたらいいかということですが、

まず、相手の動機を理解する
ということがとても大事です。

その宗教は良くないから、
変なものだからやめなさいと、
否定的な部分や矛盾している部分を
あげつらっていくと、

お母さんはきっと人格否定された
ように思ってしまいますね。

お母さんがそうならざるを得なかった
背景というものが、必ずあるはず。
 
まずはそこに耳を傾けるという姿勢が
とても大切になってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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過日、川畑のぶこから回答させていただいた
ご相談へのお礼メールが届きました。

 
ときどきこのような
お礼のメッセージとともに、
   
その後ご相談者さんが起こした変化を
ご報告してくださることがあって
スタッフ一同嬉しく思っているのですが、
    
今回もとても素敵な内容でしたので、
ご本人様の了承を得て
みなさんにシェアさせていただきます。
 
   
ご主人と娘さんとの関係が
ぎくしゃくしてしまった、
たいようさんからのメッセージです。
   

ご相談に対する川畑のぶこからの回答(5月8日配信)はこちら
https://www.kawabatanobuko.com/blog/6504/

 

川畑先生、
先日相談にお答えいただきました
“たいよう”です。
 
お答えいただきまして本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。
    
“答えは大きなYES!です。”
と言ってもらって涙が出ました。
    
   
しかし、うちは機能不全家族なんだ・・・
としばらくがっくりきていました。
   
我が家がそんなことになるとは
全く想像だにせず。
   
  
私はだいたいのことはそつなくでき、
人間関係もうまくやれない人はいないと
思うほどだったのですが、
   
実は自分のマイナスの感情を閉じ込めて
丸くいくようにして、いい人できたので
うまくいっていただけだったのかな。

うまくいっていると
私が思っていただけかも知れません。

それが家族にも影響を及ぼしているとは・・・

    
機能不全家族という現実に向き合ったとき
どんな感情があったかというと、
信じたくない、いやだ、悲しい、なぜ?
    
    
今一番大切なことは・・・家族。
     
私自身の安心。
私の安心は家族が心地よく過ごして
安心していること。
    
それぞれが気持ちや思いを適切に出して
話し合えること。
    
自分の心の声もちゃんと聞けることと
思いました。
   
  
問題に焦点をあててただすより、
  
当たり前に行っていることに対して
特に家族や日常に感謝・承認の言葉や態度
ねぎらいの言葉・リラックスできるように
サポートする姿勢が大切なのですね。
     
   
夫にはどう言葉をかけてよいかわからず、
見守り中心で、心とスキンシップのやりとり
ねぎらいの言葉・あったかい言葉が
足りなかったように思います。
   
  
ちなみにここ2週間くらいの週末は
一緒にご飯を食べ、
夫の好きな映画を一緒に見ています。
   
   
結婚当初はよく二人で映画を見ていたので、
ほんとに久しぶりです。
   
具体的な言葉を教えていただき
とてもわかりやすかったです。
ありがとうございました。
   
    
現実を受け止めて、
まずはできることから意識して
やってみようと思います。
  
  
そして、私の感情もフタをしないで
受け止めてあげようと思います。
  
   
  
*********
  
FROM:川畑のぶこ
   
 
たいようさんご自身が変化を起こし始めたことで
硬化していたご主人との関係が
柔和になってきているようで
     
とても嬉しく思いますし、
大きな拍手を送りたいと思います。

      
自分の正しさよりも相手への思いやりを
素直に表現されたたいようさん、
      
一見小さくみえるこの一歩はとても重いものですが、
それをよく踏み出されたと思います。
    
   
ご主人も職場ではトップの立場で、
部下を承認することはあっても
自分が承認される機会は少ないことと思います。
   
    
一緒にごはんを食べて新婚時代のように映画を観る。
なんて素敵な時間でしょう!
    
   
幸せは、実はこんな日常のささやかなことに潜んでいて
私たちに気づかれるのを待っているのですよね。
   
失ったことでそれに気づけるなら、
今回ご家族に起こった出来事(一時的な機能不全)も
とても意味のあることだったはず。
   
   
承認や感謝のシャワーが浴びられる家庭は
心地よく帰りたくなる場です。
  
 
そして、たいようさんのご主人への優しさは、
なにより自分への優しさにつながるものです。

「あなたがあなたで良い」という姿勢は
「私が私で良い」を受容するもの。
   
このエネルギーは娘さんにも自然と伝わることと思います。
  
  
それぞれがどうぞご勝手に、という寒々しい家庭ではなく、
それぞれがそれぞれで暖かく受け入れられる
心地よい場となることと思います。
   
どうか引き続きご自身とご家族を大切に
ほほえみで包みこんでください。
      
                      
ーーー

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Q:現在遠距離でお付き合いをしている
彼の両親から結婚(同棲すら)を反対されています。

彼はもう10年程両親と別居中です。

彼の両親は自我が強く、
気に入らない意見を言うとすぐ怒鳴る人達で、
彼自身、親を前にすると萎縮して
意見を言えなくなってしまうとのことです。

先日、ご両親にご挨拶させていただく機会が
あったのですが、
お義母さんの都合で予定が崩れてしまいました。

会うことには会えたのですが、
それを全て彼のせいにして怒鳴りつけ小一時間説教。

彼は、最初は話し合いを持ちかけていましたが
途中で黙ってしまいました。

私は、最初は何も言わず聞いていたのですが
あまりにも理不尽でつい割って入ってしまいました。

そこから
「なんて態度だ、こっちは長く生きてる分
 いろいろわかってるんだ。言い訳するな」
という形で話を全く聞いてもらえず、
彼の気持ちがとてもよくわかりました。

そこから、彼のご両親から
私は敵視されていると感じます。

ご挨拶の件で、事前に私の母の電話番号を
お義母さんに教えていたのですが、

後日その番号宛に直接お義母さんから電話があり、
「貴方の娘がこんな態度で反抗してきた」
などとの話があったようです。

幸いにも私の両親は私の事を信用してくれていて、
きちんと話を聞いてくれて誤解は解けましたが、
明らかな攻撃だと感じました。

後日改めて、彼が一人でご両親のもとに
説得しに行ってくれたのですが、
そこでもうまく話せず逆に怒らせてしまったようです。

お義母さんから連絡があり、
「貴方のところが居心地が良くて
 結婚したいんでしょうけど、それは逃げで甘え、
 このままでは息子がダメになる。
 もう付きまとわないで別れてください。」
と言われました。

彼とは普段話していてとても楽しく、
遠距離ではあるものの、
2,3年ほぼ毎日話すような仲です。
こんなことで離れる気はありません。

彼は両親と縁を切ることも考えているようですが、
それも踏み切れず、両親を説得する方法を探しています。

説得は難しいでしょうか。

【みあ・20代・女性・事務職】

 
―――――――――――――――――
     
     
A:FROM 川畑のぶこ
       
結婚したい相手が、
いわゆる毒親の息子さんなのですね。

みあさんと彼が不憫でなりません。

彼の両親を説得することは難しいか?
という問いですが、
現状、難しいと言わせざるを得ません。

もちろん、時間をかけて親が変わっていくことは
あるかもしれませんが、それまでは
激しい消耗戦が繰り広げられる可能性が高いです。

まず、説得というのは、相手の中に(無意識にでも)
説得されたいというニーズがあれば有効です。

たとえば、真に息子の幸せを望んでおり、
結婚相手がふさわしい人か否かを心配していて、
そうでない要素が見受けられるので
確認をしたいといった状況であれば、

疑いや厳しい言葉を投げかけてきたとしても、
ひとつひとつ丁寧に説明したり
誤解を解くことで、「ならば安心だ」
と納得する可能性はあるでしょう。

ところが、みあさんのお話を伺う限り、
彼の母親は確認して納得したいわけでは
なさそうです。

とにかく息子の人生の選択に
(それが何であれ)反対し、
息子の価値観そのものを批判することで
マウントを取り、彼を精神的にコントロールし、
自分から離れないよう仕向けているように見えます。

我が子の幸せではなく、
我が子が自分の思い通りになることで
自分が幸せになることに関心があるのですね。

おそらく、孤独と寂しさが非常に強い人なのでしょう。

思い通りになる人を
いつまでもそばにおいておくことで
安心したいのでしょうね。

まるで自分の分身を盗まれるような
思いなのではないでしょうか。

そうであれば、相手が誰であれ反対するはずですし、
内容が何であれ、いちゃもんをつけてくるはずです。

「貴方のところが居心地が良くて
 結婚したいんでしょうけど、それは逃げで甘え、
 このままでは息子がダメになる。
 もう付きまとわないで別れてください。」

というのは、その逆の状況においては

「あなたは厳しくて強いから
 息子は我慢を強いられて
 息が詰まって逃げたくなってしまう、
 このままでは息子がダメになるから
 もう付きまとわないでください」
というものに変換されるだけではないでしょうか。

息子の意見や選択はなんだってダメなのですから
相手が誰だって、お義母さんの態度は一緒のはずです。

ですから、みあさんが自分ごとと
とらえる必要もありません。

息子から人生で幸せを体験するという
大切な権利を奪ってしまっていますが、
そのことに無自覚であり、
これは暴力以外のなにものでもありません。

そして暴力にはNOという毅然とした態度を
とることが大切です。

みあさんが、彼の母親の理不尽な姿勢に
立ち上がったのは正しかったのです。

きっと彼も勇気づけられたことでしょう。

ただし、その毅然とした態度は
内面的に育むものであり、
これ以上、実際に進んで矢面に立つ必要は
ありません。

彼と彼の親とのあいだには、彼らなりの課題があり、
そこへの取り組みは本人たちに任せて
見守ることも大切です。

そのことで、みあさんが不要に消耗しなくて済みます。

そのエネルギーをセーブして
彼に優しさを向けてあげてください。

親の賛同が得られたに越したことはありませんが、
お二人が幸せになるのに親の許可は不要です。

ですので、一緒に戦士となって
鎧を着て立ち向かうというよりは、
そのような難しい課題を携えた戦場から
帰ってくる彼を、
みあさんが優しいエネルギーで包みこみ
励まし続けてあげることに徹してみてください。

さんざん
「あなたはあなたのままではダメだ」
と刷り込まれ続けた彼にいま必要な感覚は
「自分は自分のままで良い」というものであり、
そのように彼を受け入れてくれる
思いやりある人や場でしょう。

「親との確執を早く解消しなくちゃダメ!」ではなく、
「この親だからね…
 たとえ簡単に解消できなくても当然だよね」
としなやかに受け入れ、
「それでも私はそばにいるよ」という姿勢かもしれません。

どうか、痛みからはただただ静かに離れてください。

関心を親へ寄せれば寄せるほど
火に油を注ぐ結果になるかもしれません。

ただただ、火に背を向けて、
二人で安らぎに向かって歩んでください。

応援しています。
      
                  
ーーー

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Q:こんにちは。家族の相談です。
58歳の夫と17歳の娘と3人暮らしです。

夫は小学校教員で、
もともと新年度や学期末などは
帰りが遅かったのですが、
6年位前から教務主任になり
常に帰りが遅くなりました。

教頭になっても相変わらず帰りは遅く、
途中、昇進を阻まれるようなハプニングも起こり、
思うように行かない時期もあったようですが、
仕事には行き、がんばってくれて感謝しています。

夫はずっと疲れている印象で
休みはだいたい寝ています。
時々趣味の魚をとりに外に出るくらい。
土日も仕事に行くこともよくあります。

ここ2年くらいは、糖尿病のインシュリンも
打つようになり(相談もありません)
睡眠薬も飲んでいます。

最近、晩ごはんもいらないといい、
車の中に菓子パンの袋があったり、
寝室で買ってきたお弁当を食べています。

(ちなみに私はリビングで寝ています。
夫と寝なくなったのは、私が朝一度で起きれず、
  目覚ましを何度も鳴らしてしまうのを嫌がる為。

リビングに布団を敷いて寝るのも変なんですが、
  一度別々に寝るとそちらの方が快適で戻れません。)

土日や、早く帰った時は食卓で食べていましたが、
途中寝てしまうので
疲れているにしても変なので尋ねたら、
睡眠薬を飲んでビールを飲むと効くからと
食前に睡眠薬を飲んで食事をしていました。

その食べながら寝る姿をみるのもつらいし、
寝室でゆっくり寝てほしいので、
食前に飲まないで食べてから飲んでと言うと、
(睡眠薬を飲む事を否定しているわけではない)

今度は「薬を飲んで食べないでと言われたから」
と寝室で買ってきたお弁当を食べています。

気絶してもいいから寝たいといいます。

ここ何日か出かけるときに
「お世話になりました。さようなら。」
と言って出かけます。
ちょっとこわい。病んでませんか?

朝はできるだけ野菜とたんぱく質をはさんだ
おにぎらずを持たせますが、
できたら夜もおうちごはんを食べてほしい。

私のできることは食事くらい。

夫の体が心配ですし、夕食も一緒にとらないと
ますます会話の機会がなくなります。
私の声のかけ方がまずいのかな?

なんか裏目にでちゃって
どんどん寝室にひきこもっていく感じです。

こんな状況でも仕事に行くので
かなりムリしていると思います。

娘とは良好で問題はなかったのですが、
昨年娘から「今まで遠慮して生きてきた」
と言われショックでした。

のびのび育ててきたつもりだったし、
そんなに不自由なく
自分で選ばせてきたつもりでしたが・・・

これは夫にも話を聞いてもらい、
共有でき、楽になりましたが、
娘とのあり方も試行錯誤中です。

私が我慢するタイプで怒りや悲しみ、
グチなどを出すことが苦手なので、
本音でぶつかるようにと
お試しが現れるのかなぁと思ったり。

家の中がしずかにそれぞれという感じです。

夫と娘にどういう対応をしたらよいのでしょうか。

人は変えられないといいますから、
私が変わる事でできることはありますでしょうか?

【たいよう・50代・女性】

 
―――――――――――――――――
     
     
A:FROM 川畑のぶこ
       
家族思いの
たいようさんの気持ちが伝わってきます。

きっとニックネームのように
家族の光であることに
努めてこられたことと思います。

ご主人は教職で
頑張っていらっしゃるとのことで、
多忙を極める業種ですし、
真面目な働き者であればあるほど
根を詰めてバーンナウトしてしまうことと
思います。

また、娘さんにも
これまで気を使って生きてきたと告白され
ショックを受けておられるのですね。

機能不全に陥ってしまった家族を
たいようさんが変わることで
変えることができるのか、
ということに関して、
答えは大きなYES!です。

人は笑顔や感謝や愛情、
そして安らぎの在るところに
惹かれるものです。

たいようさんは
私たちの多くがそうであるように、
これまで、問題に焦点を当てて、
そこを直すことで人生や日常は機能する、
とお考えではありませんでしたか?

そして、機能している部分や良い部分は、
それが自分に対してであれ
相手に対してであれ、
「当たり前だから」
と過小評価してはいなかったでしょうか。

特に、他人には感謝や承認の言葉や態度を
とることができても、
身内に対してはそれを省いてしまう傾向は
ないでしょうか?

身内には自分自身に対する対応を
とりがちなので、
自己肯定感が低いと、
家族など身内を認めたり褒めることも
なくなってしまいます。

そこを正していくには、
まず言葉や態度を変えていくことです。

そのことで心がついてくることがあります。

「ありがとう」をご主人や娘さんに対して
1日にどれくらいかけていますか?

問題の指摘の回数より多いでしょうか?

「大丈夫?」「大変だね」「辛いね」
の共感の言葉をどのくらいかけていますか?

詫びるべきシチュエーションで
「ごめんなさい」をどれくらいの頻度で
伝えているでしょうか?

「あなたのことが大切です」
(「好き」「愛してる」を含む)
が伝わるコミュニケーションをどのように、
どの頻度で行っていますか?

「頼りにしている」「尊敬している」
の承認の言葉や態度を
どれくらい表していますか?

決して問題の指摘を
してはいけないのではなく、
それをカバーするくらいの
感謝や愛情や承認の表現を浴びる場があると、
人は居場所を得られ
存在価値を実感できるものです。

たとえば、睡眠に困難を抱えていて
食べながら寝てしまうのであれば、

「辛そうね」
「いつもお仕事大変なのに
 頑張ってくれているからね」
「ありがとうね」

「リラックスできるように
 私にできることある?」
「できることは何でもするから言ってね」

などと労い、
リラックスできるように
サポートする姿勢は効果的です。

もしご主人がマッサージなどをすることで
リラックスできるのであれば、
マッサージしてあげるのも良いでしょう。

リラックスできる精油などをつかって
「ありがとう」の言葉かけをしながら
マッサージしてあげたなら
良いスキンシップにもなります。

仕事にいくときに軽く背中を擦って
「いつもありがとう」
「いってらっしゃい」
「無理せずにね」
と心を込めて伝えるのも良いでしょう。

このような心とスキンシップの
やりとりがあるときには、
βエンドルフィンやオキシトシンなどの
私たちをリラックスと健康に導くホルモンが
分泌されます。

今までそんなことはしたことがないから
気恥ずかしいと思うのであれば、
なおさら効果は絶大となり、
劇薬になることもあると知ってください。

ただ気恥ずかしいだけで、
いのちや健康を思えば
チャレンジに値するはずです。

また、このような言葉かけや態度を
とっているときは、
たいようさんご自身の心身の感覚も
やわらいでくるはずですから
そのこともぜひ意識してみてください。

ご主人が寝室でごはんを
食べるようになったことを
心苦しく思うのであれば、

コミュニケーションを誤解されたかもしれず
心苦しいことを伝え、

言い方などがきつかったり
誤解を招く表現があったならそれを詫びて、

決してあなたを邪魔扱いしたのではなく、
むしろあなたが大切な存在であること、
愛があるからこそ心配したのであり、
あなたに良い質の睡眠をとってほしいこと、

一緒にごはんが食べられれば嬉しいので
先述のような工夫ができないか
と働きかけてみてください。

娘さんにも同様に、
感謝と承認の言葉かけをすることで、
気を使わなくても私は私のままで
受け入れられるのだということが
肌感覚で染み付いてくることと思います。

しばらくは慣れないかもしれませんし、
時間がかかるかもしれません。

自分はいままで通りで
相手が変わってくれれば
これほど楽なことはないですが、
ここはぜひ勇気をもって面倒を受け入れ
変化を起こしてみてください。
      
                  
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Q:同居していた母が介護状態(要介護4)となり、
しばらくは在宅介護をしていました。

同居の介護人が私一人であるという状況、
また私も仕事を続けておりますので、

介護サービス等を利用して、
できるだけ家で過ごしたいという母の望みを
叶えたいと頑張ってきましたが、

自分の時間はほとんど母の事に費やし、
朝から晩まで四六時中気の抜けない生活に、
これでは私の方もまいってしまうと考え、
母には施設に入ってもらいました。

母は認知症には至っておらず、
パーキンソンの症状があり、
足が全く動かないだけですので、

頭がはっきりとしている状態での入所は、
母にとって、とてもつらいものがあると思われます。

現に入所が決まった時
「刑務所へ行くみたいだね」と言って、
仕方ないから行くのだという様子でした。

私に迷惑をかけたくないけれど、
自宅にはいつまでも居たいという母の気持ちを思うと、

果たしてこれで良かったのかと、
気が付くと母の事ばかり考えてしまい、
気持ちがもやもやして仕方ありません。

後々母が居なくなったとしても
こんな気持ちを時々思い出しては引きずるのだろう
と思うと、いたたまれなくなります。

かといって、
また再び在宅介護に戻れるのかと想像しても、
それも今の私にはできません。

毎日、こんな葛藤ばかりしています。

【いなばの白ウサギ・60代・女性・団体職員】

 
―――――――――――――――――
     
     
A:FROM 川畑のぶこ
       
働きながら親を介護するというのは大変なことです。

要介護度が高くなれば、当然のことながら
介護者に強いられる犠牲も高くなりますから、
いなばの白ウサギさん(以降、白ウサギさん)の
ご苦労は察するに余りあります。

少子化・高齢化が進む現代はなおさら、
一人で両親を介護するケースなども増えていますし、
白ウサギさんが抱える課題は社会全体の課題です。

人は一人では生きられませんし、
互いに助け合いながら生きるものです。

ただし、一方に多くの犠牲が強いられる状況は
長く継続することはできませんし
やがてケアギバー(ケアする人)が心身を蝕み、
関係性を悪化させかねません。

この状況は避けなければいけません。

私達は可能な限りの努力はしつつも、
持続可能なサポートのしくみと関係性を
構築する必要があります。

そのためには、ケアギバーが一人で抱え込まずに
サポートのネットワークを拡充して
バランスをとることは必須です。

ですので、白ウサギさんの判断は正しかったのです。

お母様の「刑務所に行くみたいだ」という言葉は
ケアする側の罪悪感を刺激するものですが、

かといってその言葉を鵜呑みにして
刑務所のようなところへ行かせないようにすることが
真の思いやりかといえば、
先の理由からはそうとは限りません。

思いやりとは
相手の思い通りにすることではありません。

互いが互いを思いやりつつ、
その時点でできる最善をすること、
できないことは互いに我慢することを学ぶ試練でしょう。

「一方が」ではなく、「互いに」です。

もちろん、介護される側は介護度が高いほどに
絶対的に誰かの「手」が必要で
丁寧にケアされる必要がある場面は多々あります。

かといって、
それが「好みの誰かの手」である必要はなく
「適切な誰かの手」であることが大事です。

お母さんに楽をさせてあげたいという
白ウサギさんの思いに偽りはありません。

白ウサギさんは自分がすべてできたに
越したことはないですが、

できないため、悩みぬいた結果、
適切な介護者をお母さんに手配することで、
楽をさせてあげました。

これは立派な思いやりです。

一方で、お母さんも
好みの娘がお気に入りの家で
すべてしてくれたに越したことはないですが、

人生のままならなさを受け入れ、
刑務所のように感じるかもしれないけれど、
娘ができる最善を尽くしてくれたことを受け入れることで
思いやりを実践する試練です。

そして、施設は入ってみれば刑務所ではないことは
言うまでもありません。

高齢者や肢体不自由な人のために尽くしたいという
思いやりのエネルギーのある場です。

自分のように相手の苦しみを取り除き、
やすらぎをもたらせたいという心から、

血が繋がらなくとも家族のように
大切に人と向き合おうという人がいるのだと気づき、
感謝する機会となるかもしれません。

人から感謝される仕事をしたいという人は
自分以外にもいるのです。

ぜひそのことを信頼してみてください。

このように自分を許す気持ちと、
さまざまなものを受け入れ信頼するレッスンが
白ウサギさんにもお母様にも与えられている
ということをぜひ思い出してみてください。

     
  
              
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Q:社会人の娘がうつと診断され
一年ほど前から休職しています。

大学から一人暮らしを始め
そのまま首都圏で就職したものの
仕事上で限界がきてしまったようです。

今は自宅と実家(関西)を
行き来していますが
一人暮らしをやめるつもりはないようです。

帰ってきている時は
休養のために戻って来ているのだからと
特に家事をさせていませんが

実家はモノが多いとか
私たち親の発言にはデリカシーが無いとか
文句が多いです。

突き放そうかとも思うのですが
病状が悪化してもと思い
どうも腫れ物にさわるように接してしまい
私もストレスです。
甘えているだけのようにも見えます。

父親(夫)からも
金銭的援助を受けているようですが
感謝がみられません。

私たち夫婦も、
金銭的に余裕があるわけではなく
二人で貧乏暇なしで働いています。
その働く姿を見ているはずなのですが。

心配ではなく
信頼して待ちたいと思いますが、
日々の過ごし方のヒントを
教えていただけるとありがたいです。

【ミイ・50代・女性・派遣社員】

 
―――――――――――――――――
     
     
A:FROM 川畑のぶこ
       
離れたところで
一人暮らしをしている娘さんが、
人生に行き詰まりを感じている状況を
見守ることはとても辛いことだと思いますし、
心配するのは当然のことだと思います。

腫れ物に触るようにしてしまうことで、
ミイさんご自身がストレスになってしまい、
娘さんの言動を煩わしく思ってしまうことが
あるとのことで、

おそらくそのように思ってしまうご自身に
罪悪感を抱いてしまうことも
あるのではないでしょうか。

まず、ミイさんもすでにそのように
されていることと思いますが、

娘さんに対しては
愛情を持って接する事は大切で、

サポートする相手がうつ病の場合は
ことさら自身の存在価値に
疑問を抱いていることも多いので、

愛情表現は伝わりやすいように
されると良いと思います。

仕事で思うように
成果が出せようが出せまいが、
周囲がどう思おうが、

私(たち親)にとって
あなたはかけがえのない存在であり
愛おしい存在なのだということを
分かりやすく伝えてください。

もちろん、
娘さんがしたいことは応援したいけれど、

会社を辞めたければ無理をせず、
いったんリセットするために
いつでも帰ってきたら良いと、
心の安全基地を提供してあげてください。

同時に、娘さんが病んでいるからと、
ミイさんが何でもかんでも
受け入れなければならないと気負いして、
ご自身の気持ちを抑圧し続けると、
今度はミイさんが病んでしまいます。

うつ病の患者さんの家族が
患者さんに気を使いすぎてダウンしたり
うつを発症することはよくあることです。

ミイさんも第二の患者になる可能性は
あり得ますから、

無理をしすぎないように
バランスを取ることを
心がけていただきたいです。

ご自身にも限界があることを受け入れて、
できるサポートとできないサポートを
区別して、無理なものは率直に、
かつやさしく丁寧に伝えることを
お勧めします。

おそらく、
出来ないことを出来ないと言ってしまうと、

娘さんが、大切にされていないと
思ってしまうことを
ミイさんは恐怖しているかもしれませんが、

そこは逆に、信頼しているからこそ
正直に伝えているのだということも、
穏やかに、それでいてどっしりとした態度で
伝えてみてください。

たとえば、お金は出してあげたくても
元手がなければどうしようもありません。

そのことを無理して伝えずに
言いなりに渡し続けていると、
やがて経済状況も気持ちも破綻してしまいます。

あなたが大切だからこそ、
全員で沈没という状態は避けたいし、
正直にコミュニケーションしていることを
伝えてみてください。

そして、経済的なバランスを取りつつも
娘さんの希望を極力叶えるには
何ができるのかを一緒に考えてみてください。

たとえば、東京の生活費が嵩むなら、
それでも今の会社に
復職する希望があるなら、
より家賃の安い物件を探してみるのも
ひとつかもしれませんし、

サポートできる限度額や期限を
明確に伝えるのも大事でしょう。

娘さんの言動でミイさんがストレスに
なっていることについては、

ひとつには、言葉の内容を
すべてまともに受け止めすぎないことです。

できる限り対応してあげたいと思うと、
それができないことに対して
ストレスがかかりますが、

娘さんも内容がなんであれ、
信頼して心を許しているからこそ、

他では言えないことを
素直に吐き出せる場として、
家庭が機能している部分もあるかと思います。

娘さんの無意識には、
どんな私でも受け入れてもらえることを
試す心もあるかもしれません。

そんな言い分に
ただ耳を傾けてあげるだけでも
薬になることがありますから、

割り切って傾聴に徹しつつ、
受け止めすぎずに
うまく交わすことを学んでください。

ただし、ときに言われたことに対して
ミイさんご自身も
課題意識があるからこそ反応してしまう場合
(たとえば、本当はご自身もモノが多くて
大変と思っていらっしゃるなど)は、

分かっていることを言われたことで
過剰反応してしまったのだなと
ご自身の内面に気づいてあげてください。

分かっていることを言われるのは
気分の良いものではありませんね。

でも、自分にとっての課題であるがゆえの
反応であることを素直に認めて、
娘さんには 、努力してみるねと
サラッと伝えたり交わしたりした上で、

言われたからではなく、
自分の課題と認識しているから、
自分に誠実であるために断捨離に取り組もう、
と、意識を切り替えると良いと思います。

娘さんの言い方は
気に食わないかもしれませんが、
あくまでも自身が気づくきっかけを
与えてくれたと切り替えてみてください。

人生はままならないものです。

そして、ぶつかり合いながらこそ
磨かれていくものもあります。

娘さんも、ミイさんも
このような試練から学べるものがあることを
信じて、起きている辛い出来事の中にも
何某かの恩恵を見出す姿勢を
育んでみてください。

応援しています。    
    
  
             
ーーー

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Q:娘が上司からのパワハラで鬱病になり苦しみ、
やっと少しずつ元気になりホッとしたら、
息子も心の病になってしまいました。

2人とも心の病になるなんて
私の育て方が悪かったのか
息子がこれから普通に働く事が出来るのか
考えると不安です。

他の子は普通に働けているのにと
友達の子と比べて引け目に感じて
本当の事を言えない自分にも嫌になります。

苦しいのは子ども達なのに…

息子の前ではなるべく明るく接していますが
これから親としてどのようにしていけば良いのか
アドバイスをお願いします。

【うさママ・50代・女性・自営】

 
―――――――――――――――――
    
    
A:FROM 川畑のぶこ
      
我が子が苦しんでいるのを見るのは
親にとってこの上なく辛いことですね。

育て方が間違っていたのではないかという、
うさママさんがご自身を責めたくなる気持ちもわかりますが
  
ご自身を責めることは、子どもたちを否定することにも
なりかねませんので気をつけましょう。

ハラスメントを受けて心が病むのは
育て方が間違っていたからではありません。      
暴力を暴力と認識できるからこそ辛いのでしょう。
 
それを否定する必要などないのではないでしょうか。
  
まず辛かったことには寄り添い、
うさママさんは常に味方でそばにいることを
感じさせてあげてください。
  
私たちはたとえそれが一箇所であっても、
自分がそこに属しているという
安心感を抱ける居場所があるなら、
  
必要な時間をかけてそこからエネルギーをチャージし、
やがて前進できるものです。
 
お二人の今の状況は痛みを伴うものかもしれませんが、
そのことで決して
人生のすべてが台無しになるわけではありません。
  
すべてはプロセスであり到達地点ではありません。
   
現に、娘さんは時間をかけて回復していったわけですから、
そのチャンスは息子さんにもあります。
     
私たちひとりひとりの中に良くなりたいという動機があり、 
自らを癒す力も備わっていることも信頼してください。

それが心の病気であれ体の病気であれ、
病気には常になんらかのメッセージがあります。
 
そのメッセージは
もっと自分に優しく生きてください
というものであることも覚えておいてください。
 
私たちは放って置くと自分に厳しく接してしまいがちです。

「心を病むのは自分が弱いからだ」
「早く治さねば」
というのも厳しさの姿勢からです。
 
病気のおかげで暴力や嫌な状況から離れられたなら、
 無理しないで苦しみをもたらすものからは
離れなさいというサインかもしれません。
  
これを機に生活をスローダウンしてみようとか、  
一呼吸おいて新たな価値観を模索してみよう
というのは優しさの姿勢でしょう。
  
病気になったことで、
時には一旦これまでの価値観を手放して、
軌道修正する必要があるかもしれませんが、
  
それはより楽に生きるための
修正の機会である可能性があります。
 
それは、それまで心の奥底で
必要だと思っていた変化だったけれど、
  
病気にでもならなければ
起こせない変化だったということもあります。
 
自分が違和感を覚えていた
コミュニティーから離れられたというのも良い例でしょう。
 
家族との時間が増えたというのも恩恵かもしれません。
 
このように、身の回りでおきていることで
好ましいことにも目を向けてみると、
起こっていることに意味を見いだせるでしょうし、

これは打ちのめされた状態から
回復する力を高めてくれる姿勢です。
 
ぜひ、病気から学べるものや、
はからずもこの状況だからこそ
得られて好ましい恩恵に目を向けてみてください。
   

             
ーーー

★川畑のぶこの心理療法の原点
サイモントン療法
オンラインプログラムのご案内 

2/24スタート!
どなたでもご参加いただけます。

詳細はこちら
※こちらはNPO法人サイモント療法協会様の主催です

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