親子関係

170419_FB_kawabata

Q:次男19歳、無職引きこもり傾向です。
一人で外出はしません。

アトピー性皮膚炎が悪化しているにも拘わらず、
治療せず診療を拒みます。

気持ちが篭りがちに見え会話さえ嫌そうです。

そっとしてあげていますが、悩んでいるように見え、とても心配です。
コミュニケーションが苦手なのか、人目が大変気になるようで
目を合わせて話せないようです。

母親の私は何も出来ないですが、今のままで良いのでしょうか。

【かこ・56歳・契約社員】

――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

息子さんのアトピーに引きこもり、
母親として見守ることしかできないのはさぞもどかしいことと思います。

とりわけティーンエイジャーは見た目をとても気にする時期でもありますから、
アトピーの悪化で人前に出たくない気持ちが増すのでしょう。

実は私自身、生まれた時からアトピーを患っており、
ティーンエイジはステロイドに依存していたので、
その辛さや人目を気にする気持ちはよくわかります。

現在私が定期的に仕事をしているクリニックに、
アトピーの統合医療を行っているクリニックがあります。

高山にあるナチュラルクリニック21というクリニックですが、
ここにはステロイド依存でどんどん悪循環に陥っている、
重症のアトピー患者さんが多く入院されています。

私は隔月で患者さんに対して講義や個人カウンセリングを行っているの
ですが、最初に会った患者さんが退院されるときは、別人のように
綺麗な肌になって帰っていくので、いつもびっくりしています。

入院する人の中には、アトピーがひどくて休学したり退学したりする
ティーネイジャーの学生や、就職したけど病気がひどくて
休職したり退職したりして養生している人も多く、
同じ痛みを持つ入院患者どうしの共感力はとても高いです。

西洋医学のみに依存せず、自己治癒力を取り戻すことに重きをおいており、
患者さんはアトピーに効果があるとされるバチルス菌の入ったバチルススパ
に毎日入ったり、野菜中心の食事療法を行ったり、瞑想や散歩、
また病院全体でのレクリエーションや勉強会を行ったりもしています。

大自然に囲まれているので、自然と心もほぐれ、
気分もリフレッシュできます。

ここでの入院は、ライフスタイルそのものを再構築する訓練の場に
なっており、同じ志を持つ患者さんたちの中に、徐々に共同体感覚が
芽生えていきます。

最初は一人で病室に引きこもっていた人見知りの患者さんも、
だんだんスタッフの暖かさや仲間たちの思いやりに、心が開いてくる
ようになり、自然と笑顔で交流するようになっています。

この絆や共同体感覚が芽生える集団力動やライフスタイルの再構築は、
通常の皮膚科外来にはないものですが、息子さんのような場合、
このような全人的なアプローチが行われる場の力を借りることは
一つの賢いオプションではないかと思います。

多くの患者さんが、アトピーを通して自分のことや人生を振り返ったり、
仲間と分かちあったりする良い機会だったと報告されています。

親の言うことだと聞かないかもしれませんが、
同じ痛みを持つ仲間たちの言うことなら聞けるかもしれません。

病気には必ず恩恵があります。
病気や治療を通じて、新たな人々との出会いがあったり、
これまでの価値観や関係性を見直したりすることで
新たな気づきが訪れることもあるのです。

ぜひそのような場に関わることをお勧めいたします。

ーーー
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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、どんぐりさん(42歳・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
義母(85才)が孫を強要します。
結婚6年目。夫はもう60才、私は42才。
夫は子育てするお金がなく、私は育てる体力がない統合失調症。
初めから作らない同士の結婚で、夫側の避妊手術もしています。

義母はそれを知らなくて、会うたびに、卵子を若返らせると書いて
あるルイボスティーをくれたり、子孫繁栄の数の子を出してきたり、
夫婦での旅行を勧めてきたりします。

以前は、義母の友達(60代)と3人でいた際
「うちは孫がいないからー」と言って私をにらみつけるので、
お友達が焦って、私の方を一切見ずに頷き続けていました。

法事の席でも親戚一同の前で「うちは孫がいないからー!」と叫んだり、
「日本舞踊を習わせるから長男を!」「孫のことを人に訊かれたから
『今作っているところ!』と答えておいた」などと言ったりします。

「どんぐりちゃん(私のこと)はそんな人生でいいの~?」と言ったり、
「こればかりはしょうがない」と引いてみたり。「息子が年だけど、
どんぐりちゃんは子供ほしかったでしょ?」と言うので、
「私もわがままなので、年上の人としか合わないんです」と返したら、
苦虫を噛み潰したような顔をしていました。

年代的なこともあるのでしょうが、姑というのは、息子を持つと、
嫁にはこんな感じになるものなのでしょうか? 
もう義母は施設に入っているので、会うことも少なくなりましたが、
いろいろ思うことをハガキで言ってしまいたい思いにも駆られます。
~~~~~~~~~~~

姑さんに会うたび「子どもを」と言われるのは、とても辛いですね。
似たような状況の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

どんぐりさんが、義理のお母様との関係性を「どうしたいか」、
ご自身の素直な気持ちを訊いてみるのはいいことだと思います。

実は子どもはできないのだということを、今まで伝えることができな
かった何らかの理由やお気持ちが、どんぐりさんにあることでしょう。

今後については、もし、お母様様のご生存中に本当のことを伝えたい
という気持ちが強かったり、またお母様のどんぐりさんへの責めが、
頻度は減ったにせよ、依然あるのであれば、やんわりと事実を伝える
のもよいかもしれませんね。

が、同時に、もう85歳で施設にも入っていらっしゃるとのこと。
会う頻度も少なくなったら、これはこれでいいかなと思えるのであれば、
それも一つではないかと思います。

お母様は、どんぐりさんとはジェネレーションが全然違いますし、価値観
も違います。当時は、子どもを持つことが幸せ、特に女性としての幸せの
象徴のように思われていたような時代でもありますから、お母様はあくまでも、
どんぐりさんに幸せになってほしい、自分も幸せになりたい、あるいは、
自分のお友達に孫がいることがうらやましい、劣等感を感じたくないという
ような思いから、孫を持ちたいと思っているのかもしれません。

それはお母様の価値観として尊重したらよいですが、だからと言って、
どんぐりさんがそれに応える必要はないわけです。お母様の意図は、
どんぐりさんに幸せになってほしい、その形として子どもを、ということで
あって、嫌がらせをしようと思っているわけではないということを、
どんぐりさんの中で区別されていくと、少し楽になるかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

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170405_FB_kawabata

Q:昨年、母が突然大腸癌の宣告を受けました。

これまでは弱気な人を叱りつける母でしたが、
いざ自分が癌とわかると泣き言ばかりで側にいるのが辛い程です。

抗ガン剤治療に副作用はつきものですが、
副作用の辛さばかりを毎回医師に訴え、
しかも抗ガン剤の副作用ではない体の不調まで全て副作用だという為、
医師もうんざりされ、こんな調子では治療はできないといわれました。

私も医師も繰返し説明しますが理解しようとせず、
終いには泣き出します。

そしてとかく人の同情をかいたがり、毎日を癌のことばかり考えて
自分を不幸だといい、口が痺れて美味しくないから食べたくない等
自分から病気になろうとしているかのような姿に苛立ちを感じてしまいます。

病気と治療の事をきちんと受け入れていないからだとは思いますが、
どう説明しても理解しようとしません。

副作用は嫌、治らないのも嫌…自分が治すという意識はなさそうです。
もういっそ治療など辞めれば?と言いそうになる自分がいて
自己嫌悪に陥ってしまいます。

癌でも日々の幸せの方に目を向けて過ごしてほしいのです。

どう接していけばいいのでしょうか?

【S・51歳・看護師】

――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

これまで強かった人が、病気で一気に弱るというのはよくあることです。

それまでの強さが、人生の波風を乗り越えた、安定的なパワーから
来ているものであればそうでもありませんが、
虚勢からであった場合は崩れることが多いです。

お母様は強かったというよりは、
強くあらねばと、自他を鼓舞していたのかもしれませんね。

本当なら、人間は強い時も弱い時もあって当然で、
両方の感情を持って良いし、味わって良いわけです。

その許可を与えてこれたのなら、
適度にバランスが取れていたのかもしれません。
自分が抱いている真の感情を認めずに、抑圧し続けていると、
その感情はどこかに捌け口を求めることになります。

病気というのは格好の捌け口なのです。

心理学では感情の浄化のことをカタルシスと呼びます。
本人が無意識に抑圧してきた感情を解放することで、
内的なバランスを取り戻し、癒しが促進されることがあります。

お母様も、もしかしたらそのようなカタルシスを体験されて
いらっしゃるのかもしれません。

ですので、昔の強かったお母様を期待すると、
必要なプロセスが阻まれ、抵抗に遭うのかもしれません。

今は、身体の病気をきっかけに、
これまで向き合ってこなかった課題=心のバランスを取り戻す
ということを、無意識に、不器用に取り組んでいるのかもしれません。

そうであれば、今のお母様に必要なのは、説得ではなくて、
泣き叫ぶ気持ちを受け止めてくれたり、
共感したりしてくれることなのかもしれません。

ご家族がお母様に、そのように向き合えるならベストですが、
精神的なゆとりがない場合は、
受容や共感の専門家である、心理士やカウンセラーなどを
活用するのも良いと思います。

ぜひ、日々新たなりの精神で、
今までのお母様ではなく、今のお母様に向き合ってみてください。

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170222_FB_kawabata

Q:父が起業家、母がその会社の経理や住み込み従業員の世話を
しながら4人の子供を育てました。

私は一番下で、一つ上の兄とともに
父から長男、長女みたいになるなよと言われ育ちました。

幼少の頃から刷り込みで
兄姉を反面教師にスポーツ、勉強、学級委員など頑張りましたが、
父から自分の兄弟の子供と比較し、お前はダメだと言われるようになり
逃げるように地元を離れ、高卒後、新聞奨学生として働きながら
大学で学び、社会人となりました。

今でも父の価値観か、自分自身無意識に他人と比較して、
自分はダメな人間だと自責の念にかられ心休まりません。

もう地元を離れ25年経ちますが、未だに自分に自信がもてません。

どうすればありのままの自分を受け入れ、
自然に生きられるか教えてください。

【take7・40代・団体職員】

――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

take7さんのように、親からの呪縛で自分に自信が持てず悩んでいる方は、
本当にたくさんいらっしゃいます。

ただ、take7さんのように、
そのような刷込みによって自分に自信が持てなくなり日々不安だと、
客観的に認識できている人はそう多くなく、
この認識があるか無いかはゼロかイチかの大きな差だと思います。

まず、「ああ、自分はそういう刷込みをされてしまったんだなぁ。」
「あれが当時の、父親にできる精一杯の子育ての仕方だったんだなぁ。」
「そこに巻き込まれてしまったんだなぁ。」
と俯瞰する視点は常に大事にされてください。

そして、親の真のメッセージは
「お前はダメだ」ではなく、「常に高みを目指して頑張れ。
それが成長で幸せへの道(のはず)だ」であったことも忘れないでください。

おそらく、お父様は励まし方を間違えていたのだと思います。

「すごいな!頑張れ!」と言うべきところを
「ダメだ!もっと!」と言ってしまう癖があったのでしょうね。

そして、その癖はおそらくお父様の成育家庭で影響を与えた人物
(おそらくお父様の親)によって形成されたものでしょう。

褒めて育てるのではなく、発破をかけたり、
時として劣等感を刺激するやり方だったのでしょう。

相手との健全な関わり合い方がわからないと、
人は一番慣れ親しんだやり方が出てしまうものです。
特に、ゆとりのないストレス下ではネガティブな行動が出やすいです。

反骨精神が強いなど、パーソナリティーによってはそのようなアプローチが
起爆剤となって機能することもあるかもしれませんし、
逆にある程度成長すると、知らん顔でとり合わない人もいるかもしれませんが、
誠実で優しいパーソナリティーの人は、
言葉通り自尊心が傷つけられてしまうことでしょう。

このようなケースは、多くの場合、親自身が自分に劣等感を抱いており、
自分をOKだと認めていないため、自分の子なのだから並大抵の努力では
ダメで、常にもっと頑張らねばいけないという基本姿勢があると思います。

自分の子どもが優れていることで己の劣等感を補償しようとする心理ですが、
「もっと」という基本姿勢はいくつゴールを達成してもそのままスライドされて
しまうので、常に満たされない状態が続きます。

このような、無意識なお父様の人生ゲームに巻き込まれないようにする
必要があります。

まず、お父様は残念ながら、take7さんの子育てに役立つ、
適切で健全な言語を獲得してこなかったのだと理解してみてください。

そして、適切で健全な言語を獲得できていたのなら、
「よく頑張っているな!その調子だ!」と言いたかったのだと、
一旦take7さんご自身が、「お父さん語」を通訳をしてあげる必要があります。

そして、お父様自身の課題に巻き込まれないように努めてください
(たとえお父様が仕掛けてきても)。
そのためにも、自分自身に誓いを立てることをお勧めします。

「私は父親のことは理解する。だけれども、父親の価値は採用しない。」と。
「人は過ちを犯すものだが、私は父親が犯した過ちは犯さない。
自分に対しても、他人に対しても。」と。
「私は私の努力を認める。私に備わる唯一無二の価値を大切にする。」と。

鏡に向かって自己宣言してみるのも効果的かもしれません。

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170215_FB_kawabata

Q:子どもは上から17歳(長男)、13歳(次男)、8歳(長女)です。
長男は自宅に引きこもっております。
長男もそうだった気がしますが、長女も私との密な時間を求めてきます。

ただ、私は自分の子どもにも関わらず、子どもと遊ぶのが苦痛で、
1人で遊んで欲しいと思ってしまいます。

近くに住んでいる実母は私と正反対で
理想的な母親、祖母に見え、娘から比べられている気がします。

私はフルタイム勤務でシングルでやっていますので、
実母との方が娘にとっては心地よいのだと思います。

子どもとの時間が苦痛な自分はどこかおかしいのでしょうか。
また、この先どう接したら良いのでしょうか。

学校に行かないこと自体は有りだと思っていますが(今は毎日登校しています)
この先長女も長男と同じように引きこもってしまうかと心配です。

ご助言お願い致します。

【りんご・43歳・医薬情報担当者】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

シングルマザーで3人のお子さんを育てながらフルタイム勤務というのは、
並大抵の努力ではこなせないことと思います。

子どもは親や大人の計画通りにはいきませんし、突然病気になること
などもあります。一人が治ったと思ったら、また次なんてともあるでしょう。
そのようなままならなさを乗り越えながら、本当にここまでよく頑張って
いらっしゃるなと、ひたすらりんごさんに頭の下がる思いです。

お母さんがフルタイムでなかなか家にいることができない、
兄弟妹も他に2人いるとなると、
たしかに、お母さんの愛情争奪戦は必至かもしれませんね。

おそらくりんごさんは、自分は子どもたちが必要とする愛を
きちんと与えることができない薄情な母親だと
ご自身を責めていらっしゃるのではないのでしょうか。
自分は母親失格だと。

でも、そんなことはありません。
現に、このように悩んでいらっしゃること自体、
愛情あるがゆえのことではないでしょうか。

シングルマザーとして、3人を育てるのに、
父親の分まで必死に働いてきたりんごさんです。

おそらく、仕事の後はスーパーへ行き、重いレジ袋を持って帰宅し、
座る暇もなくキッチンに立ち、子ども達のお腹を満たして、
ようやく自分も腰を据えて箸を口に運び、お腹が満たされて
リラックスしてきたと思ったら、またすぐにキッチンに立って洗い物。

子どもたちを寝かしつけてから洗濯やらアイロンやらの家事。
お風呂でうとうとすることもあるのではないでしょうか。

朝目覚めたら一呼吸する間もなく、またキッチンに立ち、
自分の仕事の支度もし、子どもたちの準備も手伝い…
子どもが自分たちで遊んでくれたら… 自分だけの時間があれば…
至極健全な反応ではないでしょうか。

私たちはロボットではありませんし、
ロボットでもクールダウンすることなく動き続ければ故障するでしょう。

りんごさんには子どもたちを愛する能力はもともと備わっているので
どうか安心されてください。

ただ、その愛を健全に表現するゆとりがないだけでしょう。
能力と容量は別物。

フルマラソンを走り終えた後や、徹夜明けなどに、
子どもと遊ぶことは苦行以外の何ものでもないように、
日々身を粉にして家族のために働いていれば、
エネルギー切れとなって当然でしょう。

オーバーキャパでは相手に与えるエネルギーが無くても無理ありません。
ですからご自身を責めることはやめましょう。

そして、いかにして自分のエネルギーをチャージするか、
ということを課題にしてみてください。

おそらくこれまでは、いかにして子どもたちを満たすかということ
ばかりに目がいっていたこと思います。

それができていないのに、自分のことだなんてとんでも無いと
思っておられるかもしれません。
でも、エネルギーが枯渇している時はまずチャージなのです。

りんごさんにゆとりが無い時に、子どもが
ゆとりのあるお祖母さんと一緒にいることができるのは、
幸運なことではないでしょうか。

ここはお母様の力も存分に借りて、チームで家族愛を育くめば良いと
受け止めてみてはいかがでしょうか。

まずは、りんごさんご自身が、少しでも自分自身の時間を取る工夫を
してみてください。
罪悪感を抱きながらではなく、これは家族のためにとっても良いことで、
必要不可欠なことなのだと知って取り組まれてみてください。

あるお母さんは、子どもが寝た後、静けさの中で
お気に入りのハーブティーを一杯、好きな音楽を聴きながら
じっくり味わって飲むことで充電できると報告されました。

またあるお母さんは週に1-2度、バスタイムをエステに見立てて、
香りの良いバスエッセンスを入れてキャンドルをつけながら、
いつもより少し長めに湯に浸ることで疲れが取れると報告されていました。

月に1度は親に子どもを預けて、友人と食事に出かけたり
カラオケに出かけたりすることでリフレッシュでき、
帰宅する頃には子どもが愛おしく思えてくると報告したお母さんもいます。

毎日5分や10分からでも良いので、ぜひできるセルフケアから始めてみる
ことをお勧めします。お母さんの機嫌が良くなれば、
お子さんたちとの関係も自ずと良好になってくるでしょう。

りんごさんの、ご自身をも満たしながらの子育てが
上手くいきますように、応援しています♪

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170208_FB_kawabata

Q:私の悩みは、数年前に亡くなった「完璧主義の母」の事です。

母の口癖は「こんなこともできないの!?」
「あんたは何もできないなあ」でした。
とにかく「失敗」や「できない」を許さない考え方でした。

私が小学校の頃、得意ではない夏休みの工作の宿題を一生懸命作った完成品を
見ては「なにこれ?こんな汚いの恥ずかしい」と貶したり、
中学の時の家庭科のお裁縫の課題を家で私が慣れない手つきで
時間を掛けて作っていたら、「こんな簡単な事もできないの!イライラする!貸しなさい!」
と取り上げ、母がミシンをガーッとかけ始め、泣いてる私の横で母が仕上げてしまいました。

料理やお菓子作りも、鬼の形相の母に何度か横取りされました。
私が、「失敗も勉強のうち、私の勉強の機会を奪わないで!」と、言うと
「あんたが悪いのに、親に向かって偉そうに!」と聞く耳を持ちません。

母は実は子供時代に両親ではなく、母の祖父母に預けられて育てられたこともあり、
母の事を姉や親戚に相談すると、
「お母さんも苦労したんだよ」と言いくるめられられるだけです。

母の尋常でない苦労は私も理解はしてます。
母は亡くなりましたが、人生ってある意味失敗やしくじりの積み重ねで、
今でも何かと母の「こんなこともできないの!」が、仕事中や家事、習い事の最中に
耳について辛いです。

私は決して「できる人」でなくても「できない人ではない」と信じたいのですが、
もう母の言葉から解放されたいです。

アドバイスをお願いします。

【ライム・42歳・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

ライムさんのお母様の呪縛からの解放を願う気持ちが伝わってきます。

親の態度や評価というのは
子どもである私たちに大きな影響を与えますね。
子どもの頃から「あんたはダメな子」と刷り込まれ続けると、
それを解き放つのは大変な作業かと思います。

親の幸せと子の幸せは表裏一体です。
親は我が子が幸せであることで幸せな親になろうとしています。
その確信を持ちたいがゆえに、
自分の価値観から見て、わが子が幸せの道を歩んでいないと思ったら、
たとえば、なんでも早くこなすとか、失敗をしないとか、
みんなに好かれるなど、それが得られるようにコントロールしてしまうのです。

これは、子どもを認めていないとか愛していないとかということではなく、
そうでなければ自分を認められないという不安であり嘆きなのです。

お母様の生育歴からいって、
人間関係にとても苦労をされたのではないでしょうか。
祖父母に愛されるいい子になろうと、そのことで親に愛されるいい子になろうと、
並々ならぬ努力で周囲の期待に応えてきたのではないでしょうか。

そして、おそらくそのことに成功したのではないでしょうか。
ただし、そのような努力で周囲を満たすことはできても、
お母様ご自身が真に幸せと感じられるたかどうかは疑問ですね。

安堵感が、必ずしも幸福感に結びつくとは限りません。

でも、私たちは不安要素さえなくなれば幸せになれると信じています。
そして不安要素を取り除こうとオーバーコントロールになり
結果人間関係がギクシャクして平和で幸せな関係から遠ざかってしまうのですね。

自分がした苦労はさせない、あるいは、自分が克服したように克服させたい。
信念が強く、完全主義の人はコントロールも強くなる傾向があります。
ライムさんのお母様はそのような典型であったのではないかと思われます。

ライムさんの行動を受け入れてくれなかったお母さんの行動を肯定する必要は
ありませんが、そうならざるを得なかった、お母さんの背景を理解することは
ライムさんご自身を楽にしてくれると思いますし、
呪縛から解き放ってくれるのではないでしょうか。

完璧主義のお母さんも気づかなかったことに、ライムさんは気づいてあげてください。
人それぞれに幸せの道があり、それを歩んで良いのだと。
そしてイメージしてみてください。
お母様も今ごろ頃天から「あぁ、私もそれがわかっていたら、もっと楽だったなぁ」と
「もっと娘に優しくなれたなぁ」と人生の反省会をしていることを思い浮かべてみてください。

私たちの先祖は、彼らが犯した過ちを、子孫が犯さないことを願っているはずです。

ライムさんは先祖の良いところを受け継いで、
先祖の抱える苦しみは全てご先祖さまとともに大地に返してみてください。

ーーー
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170206

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、なこななさん(40代・女性・幼稚園教諭)からのご相談に
お答えします。

~~~~~~~~~~~
中3・中2・小3の3人の子どもの母です。
成績のことで、必要以上に激怒して、暴言を吐いてしまいます。

特に、中3の女の子との関係は、以前から、自分と似ているところが
あるからなのか(人に頼る。自己主張ができない。自信のなさなど)
いつも不機嫌になってしまいます。

受験生でもあるので、”穏やかに接しよう”と、自分に言い聞かせるの
ですが、我慢すると……爆発して暴言を吐いてしまっています。
その後、自己嫌悪に落ちる毎日です。

間近に迫った受験生の娘に、なんとか力を発揮して、頑張ってほしいです。
成績は頑張っているわりに伸びません。
また、私のイライラした時の我慢の仕方を教えてください。

ちなみに小3の娘は学習がとても困難で、支援を考え中です。
その娘に対しては、”仕方がない。できるところから”と素直に対応
できるのですが……。
~~~~~~~~~~~

育児は1人でも本当に大変です。
3人を育てていらっしゃるなこななさん、尊敬いたします。

娘さんの成績が気になってイライラするとのこと。親心ですね。
子どもがちゃんと勉強ができて、ちゃんと進学できて、いい学校に行けて、
いい大学に行けて、いい会社に就職できて、幸せになってほしいと思う親心
ゆえの悩みですよね。

下の子にはおおらかでいられるのに、長女に対してはイライラしてしまう。
これはよく受ける相談です。多くの親が、長男や長女に対して期待が大きく
なってしまう傾向があります。

なこななさんも気付いていらっしゃるように、第一子には自分を投影しやす
いのです。自分のいいところを全部継いでほしい、自分の苦手なところは
矯正してより良くなってほしい。要は、自分ができなかったこと(=自己実現)
を子どもでしてしまおうという心理が、第一子には働きやすいのです。
両親が「自分たちの代表作品」というような感じで関わってしまうのです。

でも、子どもというのは、親とは違った魂と個性を持って生まれてきますから、
コントロールすることはできません。私たちは、自分自身でさえコントロール
することが困難です。自分以外の存在、それがたとえ我が子であっても、
コントロールは不能だということを、心しておきましょう。

ただ、ここで、なこななさんは、ご自身の「人に頼る。自己主張ができない。
自信がない」部分にすでに気付いて、俯瞰視していらっしゃいますね。
この力はとても素晴らしいと思います。

その俯瞰力を生かして、まずご自身が「人に頼らない。健全な自己主張を
できる。自信を持てる」自分になれるよう、努力をしてみましょう。
娘さんを責める前に、まず、なこななさんご自身が、人に頼るのではなく、
自分の足で幸せを感じられる人生を歩めるかどうかということが大切です。

具体的にはどうしたらよいでしょう?

続きは、ビデオでお話しします……

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170201_FB_kawabata

Q:主人と義父、24の娘、大学2年の息子と暮らしています。

息子は中学一年から不登校になり家に引きこもっていました。
高校は通信制に入学して、少しずつ外に行けるようになり
地元の大学に合格して現在元気に通っています。

私の兄は二人とも難関大学を卒業し、一人は大学教授をしています。
主人も難関大学を出ています。
私は勉強があまり得意ではなく専門学校しか出ていませんが、
好きな仕事をしておりそれほどコンプレックスはないつもりでした。

専門学校の時の友達や、職場の同僚の子供さんはみなさん優秀な成績で、
国立大学や地元でも難関な高校に通っている人が多いのに、
自分の息子は三流大学に通っていることが恥ずかしく思うことがあります。

そんな風に思う自分が情けなくて恥ずかしいです。
息子が引きこもっていた時は、生きていてくれるだけでいい、
普通に生活できてくれたら充分!と思っていたのに。

友達とのランチや、職場での同僚との会話で子供の話になると
辛くなることがあります。

息子は不登校になる前はとても成績が良く、
誰からも好かれる良い子でした。

あのまま不登校にならなかったら良い大学に行っていただろうと
思うこともあります。でも、今、精一杯頑張っている息子のことが
大好きだし、これで充分、よくやっていると思っているのですが。

しあわせは学歴ではないことも充分わかっています。なのに、
友人と子供の話になるのが辛くて、会いたくない時もあります。

こんな自分が嫌になるのですが、
どうしたら心の持ち方を変えられるでしょうか?

【コスモス・51歳・看護師】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

息子さんの学歴を恥じてしまう、そして、恥じる自分を責めてしまう、
揺れるコスモスさんなのですね。

中学の不登校から大学受験というのは本当に大きな変化であり、
大きな努力であったことと思います。
息子さんだけでなく、お母様であるコスモスさんの努力も大きかったことでしょう。
大いに息子さんもご自身も褒めてあげてください。

人間というのは、まことに無いものねだりですね。
あれほど欲していて、それさえ手に入れば望むものはない、と思っていたのに、
ひとたびそれが手に入ったのなら、
喜びもつかの間、また次の欲が湧いてきます。

エンドレスな欲とどう付き合うか、これは人生の大きな課題なのだと思います。

結婚さえ出来れば。
夫が優しくさえあれば。
子どもさえ出来れば。
子どもが大学さえ卒業してくれれば。
大学が一流でさえあれば。
就職さえ出来れば。
給与さえ高ければ。
昇進さえすれば。
人間関係さえうまくいけば。

内容は変わっても、あり方は変わらず、継続し続けてしまいますね。

楽を求めるが故に苦労する。
まこと苦楽は表裏一体ですね。

私たちの苦しみは、それに対する抵抗からくると言われています。

苦しみがあってはいけないと思うので、その原因を探して
それを滅しさえすれば、幸せが手に入ると思ってしまうのですね。

もちろん、問題を探してそれを滅すのは効果的なこともあるかもしれませんが、
人生から全ての苦しみを取り除いたり、全てを思い通りにしたりすることは
不可能です。

コスモスさんは、ご自身や家族には苦しみがあって、
同僚や同窓生には苦しみがないと思っているならそれは間違いです。

大丈夫です。
見えないところで、皆さんそれぞれに「ちゃんと」苦労されています。

いろいろなものを犠牲にされています。
楽を得るための、そんな見えない苦労にも目を向けてみてあげてください。

同窓生や同僚のお子さんは「みんな」良い大学を出ているというのは、
事実でしょうか?

そういう人もいればそうでない人もいる、
だけれども、コスモスさんは、どうもそういう人に目が行きやすい
ということはないでしょうか。

目が行きにくい人やことにも、どうか目を向けてみてください。

難関校を卒業して、穏やかに生きているひともいれば、苦労している人もいます。
難関校を卒業せず、穏やかに生きている人もいれば苦労している人もいます。

本当に難関校を卒業した、あるいはしていないことが理由で、
そうなっているのか、それとも、ただそれを理由にしただけなのか、
もう一度振り返ってみるのもいいかもしれません。

息子さんに自分を重ね合わせ、自分が取り組まなかった課題に
息子さんが代わりに取り組んでくれて克服することで、
自分を認めようとか、満たそうという思いがどこかにあるのなら、
その姿勢を手放す努力をしてみると良いのではないかと思います。

人生の課題は難関校の卒業ではなく、
「条件が整わない限り幸せにはなれない」という信念を手放すことに
あるのかもしれません。

あるいは、どんな条件下でも、与えられた場で豊かに生きる術かもしれません。

そのために、今無いものばかりに目を向けるのではなく、
今の条件だからこそ得られているものにも
きちんと目を向けてみることをお勧めします。

それを称え、味わうことができるのなら
今持っているこだわりも、やがて自然と消えていくのではないでしょうか。

人生に苦しみはつきものと受け容れつつ、そんな中にも、幸せはある。
幸せとは条件が整ったら感じられるものではなく、
それを見出す力であり、感じる力と信じて、
息子さんとコスモスさんの持ち備えた良さに目を向けてあげてください。

ーーー
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170130

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、みどりさん(39歳・女性・学生兼フリーター)からの
ご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
父が亡くなった後の、父の再婚家族との関係に戸惑っています。

父は生前「自分の家族とも仲良くしてほしい」と言っていましたが、
私には抵抗がありました。父の命が危ないかもしれない、という連絡を
奥さんからもらい、その時初めて会いました。
その後9ヶ月余りの後、父は他界しました。

連絡をくれたことには本当に感謝しており、拒絶されるよりありがたいこと
だと思っています。とてもいい方々で感謝しているのですが、葬儀などで
ご親族やご友人らと顔を合わせた時などは、「私はここに入っていくの
だろうか?」という違和感がありました。ご家族は「これからもずっと
家族同様に」と、父の願いでもあったし、と好意的に接してきてくれます。

兄は、父の家族とは距離をおく姿勢を貫き、結局、面会にも葬儀にも
来ませんでした。

母も他界しており、私も兄も独り身で、それを不憫に思ってのことなのか、
父の思いを叶えたいからなのか、再婚を肯定したいエゴではないか、などと
嫌な方にどんどん考えてしまいます。配偶者や子供がいなければ、自分達の
遺産も姉妹同然の従姉妹より、異母兄弟に継がれていくんだな、などと
本当に心の狭い、つまらない考えに囚われて、自分が嫌になります。

私が7歳で両親は離婚しましたが、それまで父との記憶があまりありません。
父がその後、幸せだったと知ることができ、看取るまで、わずかな孝行が
できたこと、私はそれで十分です。そうさせてくれたことに感謝しています。

それ以上に、兄と私を母方の親族と一緒に、不自由なく、寂しさや恨みを
持たせることなく、懸命に育ててくれた母に親孝行できず、真面目ゆえに
心の病になり逝かせてしまった後悔の方が強いです。今後はせめて、
子供の頃から今も支えてくれる母方の親族や、兄との関係を、より大切に
したいです。

自分が幸せを掴み歩んでいれば、こんなに囚われずに済むはずなのに、と
また自分を不甲斐なく思ってしまいます。

~~~~~~~~~~~

もう、この相談内容の中に、答えが全て含まれているように思います。

みどりさんは「どうする“べき”か」とお考えなのではないでしょうか。
どうするべきか。なぜかというと、血はつながっていないけれども、
一応親族になるし、父親の遺言でもあるし、と。

いろいろな“縛り”を考え、社会一般では、世間一般では、どうなのかなと、
ものごとを考える軸が自分の中ではなく外に行っている状態で「どうする
“べき”か」と判断しようとしているため、苦しいのではないでしょうか。

大切なのは、自分が「どうしたい」と思っているか、です。さんざん悩んで、
逡巡した挙句、最後に拠りどころとなるのは、心の中から湧いてくる声です。
それは、世間一般と比較すると合理的ではないかもしれないし、
平均的な考えや選択ではないかもしれません。

ところが、平均であるとか、一般的であるということが、みどりさん個人の
人生にとっての正解とは限りません。1の人もいれば10の人もいるから、
5という平均値が出てくるわけですよね。多数の人が言うことが正解で、
少数派の意見が不正解ということではないわけです。

人生とは、思い通りになることもあれば、ならないこともある場。
お父さんの思い通りに全てのことが運ぶ必要もありませんし、
全てみどりさんの思う通りに進む必要もありません。

「選択」した結果の「課題」を誰もが抱えて生きていくのです。
苦しいことや辛いこと、それらを全て排除する必要はなく、

淡々と冷静に学ぶ姿勢を持つことで、人生をしなやかに生きてゆくことは
可能です。

続きは、ビデオでお話しします……

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1612021_FB_kawabata

Q:悩みといえるかどうかなのですが、
私にとって悩ましい事があってご相談させてください。

嫁いだ1人娘夫婦の夕食をほぼ毎日作って持って帰らせている
のですが、この行為を止めた方が娘たちの為なのか
決めかねているのです。

私61歳主人64歳、娘36歳娘婿47歳
一緒には暮らしていません。

主人の小さな建設会社の経営の中で、
娘夫婦はケーキ屋さんを営んでいて
私は癒し処をやっております。

経営はまずまず順調で、特にケーキ部門の似顔絵ケーキが忙しく
お休みでも娘は似顔絵かきに終始し
婿は段取りに追われて、まだ子供ができません。

孫ができるかどうかは神様にお任せするとして、
夜9時10時迄お店で朝は8時に家を出なければいけないらしく、
まともな食事支度が出来かねる様子。

そんな中私が出来る事といえば美味しい夕食を作る事位なので、
夜遅くまで夫婦で働く娘たちの分も作って持って帰らせるのが
習慣になっています。

娘は「無理に作らなくていいよ、ついでにあれば有難いけど・・・」といい、
主人は「ドンドンしっかり作ってやれ」といい、
私も少し面倒な時もあるけど、やりがいは感じています。

いつも感謝してくれるし、
作れない時も「大丈夫!大丈夫!!」と理解してくれるので
一見何の問題もないようなのですが、もしかして私って、
娘の自立を阻害しているのではないかと思ってみたり。

私にも夢や目標があって、その為に作りたくても作れない時がきて、
自然になるようになる時が来るとも思ってみたりしています。

いつも川畑先生のメルマガを愛読し、
他人には川畑先生はそんな時こうアドバイスされていたよを言える
のですが、自分事となるとどうも明確になりません。

どうかアト゛ハ゛イス宜しくお願い致します。

【佳那惠・61歳・自営】

―――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

佳那惠さんの、娘さんへの愛が伝わって来るご相談です。

娘さんのお仕事がうまくいくようにと手伝っていることが、
娘さんの妻業を怠る原因になっていることを
心配されていらっしゃるのですね。

まず、佳那惠さんにとって、自立とはいったい何を指すのかを、
じっくりと振り返ってみることをお勧めします。

たとえば、男性が手に職を持ち、稼いで家に帰ってくる。
もし彼が、料理をしなかったら、同じように、
自立していないと受け止めるでしょうか。

朝から晩まで働かないと間に合わないほどに人々に必要とされる
技術を持ち備え、十分に生計を立てられるレベルであっても、
女性である限り料理をしないと自立ではないのでしょうか。
それはなぜでしょうか。

ライフスタイルは人それぞれです。

とりわけこの時代は、男女共同参画の時代でもあり
男たるやかくあるべき、とか女たるやかくあるべき、という価値観
は崩れてきています。

何が、「私たち家族の状況において合理的か?」
「みんなが幸せになれるのか?」という判断を
されてみることをお勧めします。

世間一般や会社員と比較をしないことです。

他人軸で生き始め、自分(たち)の本性から離れてしまうと、
一気に様々な調和が崩れ始めてしまいます。

娘さんが料理をしないことによって
娘さんご夫婦やご両親である佳那惠さんたちが不幸になって
いるのなら、いちど家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。

もし娘さんが人の持っていない才能を活かして
自己実現をしながら、生業を立てている、大変だけど充実して
幸せで、娘さんの作品ケーキを手にした人たちも幸せを得られる
というのなら、娘さんは立派に自立しているのではないでしょうか。

どこかから借りてきた「嫁業=自立」という価値観が
自分たち家族に合理的なのかどうかを
もういちど振り返ってみてください。

もちろん、佳那惠さんご自身が負担になっているのなら
それは続けてはいけません。

その場合は、負担になっていることを
率直に娘さんに伝えてみることをお勧めします。

そうであれば、娘さんは自分で作るのか、
スーパーでお惣菜を買ってくるのか、それとも
他に料理をしてくれるお手伝いさんを探しても良いわけです。

これも何が合理的で機能的かを健全に判断しながら生きる術
であり、自立のプロセスです。

もしも、佳那惠さんご自身もやりがいや喜びになっていて
基本的に無理はないし、娘さんも喜んでくれているのなら、
それが佳那惠さんご家族における絶妙なバランスであり、
みんなが幸せになるために必要なプロセスなのではないでしょうか。

未来に立ってみて、あの時は家族全員が一丸となってがむしゃらに
人生プロジェクトを達成したねと、お互いに笑い合いながら振り返る日
が来るのなら、それは佳那惠さんにとって正しい選択なのだと思います。

迷った時は、ご自身の中の心の声に耳をすませてみて、
その声に従ってみてください。

ーーー
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