親子関係

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、47歳の女性(会社員)からいただいた
「再婚相手の娘との関係性」というご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~

以前、「前妻が使っていた台所」というタイトルの
断捨離メルマガの中で、アドバイスを頂きました。
(お互い再婚同士、夫が前妻と暮らしていた家に住んでいます)
http://www.kawabatanobuko.com/blog/1553

その後、とても気持ちが楽になり、やれる事をやっていたところ、
夫から「親が歳を取ったので関西へ帰りたい。転職もする」と相談されました。

急な展開で驚きましたが、彼は長男で20代から関東に来て、
両親を妹一人に任せきりにしている事を気にしているのを知っていたので、
一緒に関西へ引っ越すことにしました。内心、この家とお別れして
二人で新しいスタートが切れるのが嬉しかったです。
関西には、中古で小さいですが素敵な住まいも購入しました。

夫の子供は30歳の息子と26歳の娘。彼が引き取り育てました。
私の子は、大学生4年と2年の息子二人。元夫が引き取りました。

引っ越すので、私の仕事の後任を探していたところ、夫の娘がやりたいと言いました。
彼女が小学高学年の時に両親が離婚して以来、父子家庭での生活。
私が後妻として入ってから、彼女との関係はうまくいかず、
高校卒業後フリーターとして一人暮らしを始めましたが、
その頃から心療内科にかかっていた様です。

フリーターでは未来が不安。正社員として勤めたいという彼女の希望。
メンタル面の不安について話し合った上、本気さが感じられたので
会社にお願いしたところ、雇ってもらうことができました。

この時点で、私としては、これまでできなかった何かを埋める機会を
もらえた気がして、本当に感謝し、仕事用の服を買ってあげたり、
仕事も一から、わかるように伝えていきました。

3カ月という異例の引き継ぎ期間も許され、若い彼女は着実に習得し、
会話も沢山できて、残り1カ月という時、安心したところで突然、
無断欠勤が始まりました。プレッシャーからか、メンタル面が悪化したと、
夫へ泣きながら電話があったようです。

そのまま仕事は辞め、ひきこもりになった彼女は一人暮らしをやめ、
夫と関西の新居で暮らすことに。
私は後任が決まるまで、関東に残ることになりました。

私が娘に買った服は、引っ越すとき、ゴミ袋に入っていました。
夫には、私といるのが一番の苦痛だと話したそうです。
お互い様だと思いました。私も傷つき疲れましたが、やれる事はやりました。

4月に夫と娘が関西へ行き、3カ月。娘は少し改善したようですが、
独り立ちできるのはいつのことか。私の後任はようやく決まり、
あと1カ月もすれば仕事は辞められます。
しかし、その後どうして良いのか、全くわからなくなっています。

関西は、夫や娘には親戚のいる所。実際、みんな喜んで世話をしてくれている様です。
関東には私の親戚も、築いてきた人間関係もあります。二人の息子もいます。
夫と二人で新しく生活をスタートする夢は無くなりかけています。

自分軸で考えようとして、真っ先にくじかれるのは経済力の問題です。
そして、治っていた喘息とアトピーが最近悪化し、いよいよ医者に
かからなくてはならないかという肉体的不安もあります。
夫の事は好きですが、娘の事も受け入れる、ケアする自信はないです。

考えをまとめる助けをお願いしたいです。

~~~~~~~~~~~

一難去ってまた一難ですね。
お互いが離婚を経ての再婚同士というのは、どうしても、それぞれが築き
上げてきたものを受け入れる覚悟が必要になりますから、新婚同士の結婚
とは話がまったく違いますよね。

ただ、たとえお互いに新婚で子どもがいなかったとしても、
結婚というのは社会的なシステムですから、相手の親や親戚、兄弟などは
どうしてもつきまとってくる課題になってきます。

それが今回のご相談者さんのケースでは、娘さん、息子さん。
特にご主人の娘さんとの関係が課題になってきたのでしょう。

また、たとえ血がつながっていたとしても、親子関係がなかなかうまくいかない
と言って悩む方もいらっしゃいますので、必ずしも、再婚同士で、相手が連れて
きた娘がいるから問題だということでもないかもしれません。

ここはひとつ、背景の違う二人が一緒になる結婚というイベントに起こり得ることが
起こっているんだと、いわゆる一般的なことなのだととらえ、一呼吸置いてみるのが
よさそうです。

また、娘さんの課題に関しては、現在26歳ということですので、これから何十年も
お父さんと一緒に暮らすということは考えにくいのではないでしょうか。そうなると、
物理的にも距離が開くことになりますし、娘さん自身が新たにつくり上げていく
社会的関係が、ご相談者さんと娘さんとの間に変化を起こすこともあるでしょう。

そのようなことを視野に入れ、機が熟すのを待ってみるのも大事かもしれません。

買ってあげた服を捨てられたという一件については、非常にショックだったことでしょう。
が、ここで勘違いしてはいけないのは、お母さんが、自分に価値がないから、
至らぬ親だからそうなったのではなく、彼女には彼女の課題があるということ。

心理学では「転移現象」と言ったりしますが、過去に持っていた非常に大事な人
(娘さんの場合なら、実の母親など)との関わり合い、その感情を、新たな、似たような
対象の人にぶつけてしまうというのは十分起こり得ることです。
ですので、あまりパーソナルに受け止め過ぎずに、
少し分離して考えていくとよいのではないかと思います。

ご相談者さんの今後の居住地については、関東でも関西でも、さまざまな問題がつきまとう
ことでしょう。最後は、ご自身の内なる声に従っていくほかはないのかなと思います。

また、ご主人との関係においては「適度な距離感」もキーワードです。

続きは、ビデオで……

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160727_FB_kawabata

Q:実母との関係についてご相談です。

母80代私(娘)40代です。
母とは別居、父は他界しており母は一人暮らしです。
私は夫と子供と生活しています。

母はいわゆる毒親でした。
子どもの頃、母から褒められた記憶は全くありません。

「のろま、グズ。何をやらせてもだめだね。取り柄がない」など言われ続け、
いつもよその子を褒めている母でした。

思春期以降、母との関係に悩み沢山本を読みました。
親との対峙、自分を受け入れる、親は変わらない、
自分の心の持ち方を変える、など、あれこれ試みて今に至っています。

今は「過去は変わらない。母への憎しみも無理に無くさなくていい。
母へ優しくしなくてもいい。それによる罪悪感も持っていい。
自分と自分の家族の幸せだけを求めていい」
と思えるところまで至りました。

私からは母へ会うアクションはしませんが、
自営業であるため週に数度、母が私のところへやってきます。
これは避けようがありません。
来ないでと伝えまた悪態をつかれたくないため黙っています。

母が来ることにも心を波立たせず
出来るだけフラットな感情でいるように心がけていますが、
母の顔を見ると体調が反応してしまうようになりました。

動悸がし汗が出てパニック障害の発作のような症状になります
(薬は飲んでいます)
母が来るとほぼ必ずです。

このような症状になることを伝えること、来てもらいたくないことを
伝えると、また過去の悪夢のような母の口撃にあい、
私の心が穏やかでいられなくなるのでそれはしたくありません。

母へ何か言う、する、のではなく
私の心の持ち方でなんとか回避してゆく方法はありませんでしょうか。
よろしくお願い致します。

【匿名希望・40歳・女性】

――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

毒母を持つ子にとって、人生は大きな試練の日々となりますね。

言葉の暴力は肉体的な暴力同様、私たちの中に深い傷を負わせます。
理由は何であれ、暴力は許されるものではありません。

よって、精神的な暴力に対して匿名さんが憎しみを抱いたり、
そのような親に対して優しくなれないのは当然のことでしょう。

その人の本質ではなく、許してはいけない「行為」というものは
ありますから、そのような自分に罪悪感を抱く必要はないということを
知っていただきたいと思います。

ただし、匿名さんが苦しいのは、やはりどこかで「親なのだから」
なんとかうまくやっていけないかという期待があるからではないでしょうか。

未だ相手の反応を気にしてしまっており、
それに支配されてしまっていることが伺えます。

暴力的で憎むべき相手との関係は、親であれ誰であれ、清算して良いと
心底許可が与えられたら、そして、残念ではあるけれども、
暴力的な人というのは暴言を吐くものだ、ということをシンプルに認められた
のであれば、不快感こそあれ、過剰反応する必要はなくなるかもしれません。

そして本当に暴力と決別しようと決心し、距離を取れたのであれば、
自分は他人によってではなく、自分自身で人生を切り開いていくことが
可能なのだという自己効力感が得られることと思います。

匿名さんはお母様と一緒にお仕事をされているということでしょうか。

職場に母親が来ることが不可抗力で、その変更の権限が匿名さんにない
場合、そして受け止め方を変えることで感情のコントロールができない
場合は行動を変えること、すなわち、匿名さんがその仕事やポジションを
手放すこともオプションです。

社会的な立場を維持しようとするあまり、
身体的、精神的バランスを崩してしまうようであれば、
やはり人生を損なうことに変わりはありません。

パニック発作が起きるとのことですが、
病気は日常の心理社会的な痛みや苦しみから離れなさいという
メッセンジャーでもあります。

今の状態ではきちんと距離が取りきれているとは言えないでしょう。

病気はそれを理由に
そのポジションや職を休んだり離れたりしやすくしてくれます。

病気の恩恵を理解して、しばらく休む、あるいは離れるなど、
勇気ある決断と行動をとることをお勧めします。

いったんきちんと距離をとったことで、母娘関係をより俯瞰的に
見渡せるようになり自分自身や相手への理解が深いレベルで進んで、
親子関係が健全化することもあります。

ぜひお互いのためにも、
適切な距離を取ることが重要な時もあるということを思い出してください。

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160704

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、匿名希望の女性(40代・調理師)から
「“良い子”を演じる癖が抜けません」というご相談です。

~~~~~~~~~~~

いつも断捨離メルマガ水曜のQ&Aを参考にしながら、
ぜひ川畑先生のお話が聴きたい!とずっと思っておりました。

悩みは些細な事ですが……
ME FIRST を意識して日々生活しているのですが、
いざ大事な場面(例えば人前で発言したり、子供の学校の保護者会など)で
あがって頭が真っ白になった経験もあり、
毎回逃げ出したくなるほど苦しくなります。

厳しかった母の声が脳裏をよぎるのでしょうか、
どうせ失敗するし私はダメなんだと馬鹿にされているような気がして、
同年代の女性に対して大きな恐怖を感じて耳鳴りが止まらなくなる事が多々あります。

目の前の人は何も攻撃してこないはずなのに、自分から避けてしまって
会わないように数日引きこもってみたり、我ながら情けないです。

考えを変えたいと思いながら何年もやり過ごしています。
ヒントを戴けたらと思います。

~~~~~~~~~~~

母親と私たちとの関係性というのは、意識する・しないに関わらず、
私たちが人生を歩むうえでの「価値観」に大きく影響します。

母親は、我が子のためによかれと思って厳しく教育するのでしょうが、
子どもの側からすれば、そうではなく、自分が至らないから、ダメだから、
お母さんはいつも怒っているのではないか、厳しいのではないか。
私のことを嫌いなのではないか、認めてくれていないのではないか、
と、歪んで受け止めてしまうのですね。

特に日本は、親から子への愛情表現をあまりしませんね。
「I love you.」やハグなどの文化もありませんし、どうしても、
しっかり教育するという厳しい面ばかりが、子どもの印象に残ってしまい、
母親の本当の愛情が通じないこともあります。

まず、厳しかったお母様の声に関しては、どんな声が脳裏をよぎるのか、
書き出してみるといいと思います。

そして、本当に失敗ばかりするのか。失敗したら本当にダメな人間なのか。
本当に馬鹿にされるのか、と。
それが明らかに事実かどうかということを問い直してみます。

また、これらは、ご自身の命や健康を守るのに役立つ考え方かどうか。
あるいは目標達成に役立つ考えかどうか。
問題や悩みを解決するのに役立つか。好ましい気分をもたらすか。

これは、私が時々お伝えしている、アメリカの精神科医のモルツビー
という人が開発した「5つの質問」で、
私たちの物事の受け止め方がちょっと歪んでしまっているときに、
5つの質問をすることによって、それが健全な考え方なのか、
健全なものの見方なのかを測っていく手法です。

ものの受け止め方・考え方は、私たちは自由に選択することができます。
ご相談者さんは、様々な選択肢の中から、お母様の価値観という選択肢を
採用してしまっているから、苦しくなってしまうのかもしれません。

お母様が採用した考え方と、ご相談者さんご自身が採用する考え方と、
そして「事実」を、はっきり区別しましょう。

続きはビデオで……
https://youtu.be/RRKMjn5-rRA

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160608_FB_kawabata

Q:1989年から永住しているオーストリアから、日本の母に、
母の日の贈り物をしました。

母は大変難しい性質で、素直でなく、物事を必ず屈折して受け取るため、
私も弟も亡き祖母も そして亡き父も、皆彼女に振り回されてきました。

ご近所からも愛想を尽かされ、2013年には母方の親戚からさえも
「縁を切らせてもらう」という手紙が、オーストリアの私の手元に届きました。

その母は、79歳まで東京/日本橋で仕事をしていて、
私の心配心から(母には年金がありません)、また退職後の休養も含め、
私と愛夫がオーストリアへ母を呼び寄せ、経済的全面援助をしながら同居
して2年半過ごしました。現在母は82歳です。

ところが、幼少(3歳)から ピアノ教育を母より厳しく受けていた私は、
母から逃亡すべく日本を飛び出して24年経った「自立」した生活を
またもや母に脅かされ、トラウマとフラッシュバックに魘され、
食物が喉を通らなくなり、自殺未遂をし、勤務していた音大を年間休職し、
辞職するに至りました。

その間、病院・セラピー治療を受けて、母は日本の実家に帰国しました。

母がオーストリア拙宅で滞在していた間、弟の東京のアパートが全焼し、
弟はその後空き家となっていた「ゴミ汚屋敷実家」に戻り、
母の溜めに溜め込んだガラクタを独りでせっせと断捨離してくれました。

ところが ようやく少し息が出来るようになったその実家に、
私の病気のせいで母親が帰還することに… 。

弟は「姉が困っているならば、協力する」という文面で承知してくれました。

そこから半年が経ちましたが、
ゴミガラクタの再発に悩む弟に、私の罪悪感が止みません。

その挙句、母の日に (ほんの少しの親子の印にと) 送った
プリザーブドフラワーのプレゼントを巡り、私と母との間でメール口論に…。

結果、月曜日に私は
「これだけ分かり合えない、(母親が我が子に自分の正当性ばかり主張する) 親子関係
ならば、このままズルズルと引き摺っていても全く意味がないので、これで縁を切りましょう」
(弟にも転送済み)とメールを送りました。

そこから二日が経ちましたが、なんの音沙汰もありません。

私はメールの送信ボタンを押して後、
少しの間 震えが止まらない状態でしたが、今はスッキリしています。

断捨離を毎日のように実行するうちに、
「自分にとって 不要・不適・不快」であるモノ・ヒト・コト の判別を自分に下す (許す)
のに要する時間が、どんどん縮小し、
この母親への (縁を切りましょう という)提案をメールに書いて送るという行動が、
いわば「直感的」に、何かにインスピレーションを得たかのように、即行動に移りました。

これは、異常でしょうか?

以前の私であれば、世間体や、自己非難、自己批判 (こんな娘ではあってはならない)
の類言に悩まされ、一番過去の厭な思い出を象徴する対象物である母親と、
芋ズル式の関係をズルズルと引っ張って引き摺って参りました。

しかし 断捨離行法を通して、まるで目が覚めたように、
悶々としていた病的なココロが 晴れ渡っていくことを肌で実感し、
「母親は、私をこの世に産み落としてくれた、そしてここまで育てあげてくれた。
父親の大反対を受け続けながら、金銭的に苦労しながらも、
私のピアノ教育に莫大なお金をかけ、東京のレッスンに連れて行ってくれた」

という 過去を断捨離し、
その母親も 肉体・個体という視点では【某体】である、という観点に気づきました。

これは、間違った断捨離的行動判断でしょうか?

自分の視点からは、先ずは母親に自分の意思を表明したわけですが、
その母と二人残された弟のことが、心配です。

長文になり、申し訳ありません。よろしくお願いいたします。

【拳禅一如・48 歳・主婦業初心者】

――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

親子関係、とりわけ母と子の関係というのは、人生最大の問題であり課題だと思います。

子は良くも悪くも親の価値観には強く影響を受けますし、
幼少期にされた親からの刷り込みによって、
その後の人生を心理社会的にうまく切り抜けるためのサバイバルフォーミュラ
とも言える方程式を作り上げていきます。

幼少期の子どもにとって親は、全知全能の神のような存在で、
親に愛されるか、認められるかは死活問題となります。

拳禅一如さんも、お母様に認められるために、並ならぬ努力をされたことが伺えます。

お母様との縁を切ることが、正しい断捨離かどうかということに関しては、
断捨離には万人にとっての唯一の正解というものはなく、
それぞれにそれぞれの、またその時々の正解がありますので、
今の拳禅一如さんにとって、それが最善の行動だと納得がいくのであれば、
それも拳禅一如さんとお母様が取り組む課題に必要なプロセスなのでは
ないかと察します。

もちろん、お母様にも言い分はあるでしょうが、
拳禅一如さんがお母様との関係が引き金となって、
トラウマでフラッシュバックに悩まされ、
自殺未遂や辞職もしなければならないくらいの背景があることを考えると、
少なくとも今は適度な距離を置くことは健全であるように見えます。

たとえそれが親子であっても、適度な距離感というのは大切で、
それが保たれているが故に相手に悪感情を持たずにすみ、
良好な関係性が保たれることはあります。

縁を切るというのは究極ですが、
これはこれまで拳禅一如さんが、無理して頑張ってお母様に合わせてきた
心理的抑圧が爆発し、反動で一気に対局に振れたような流れにも見えます。

拳禅一如さんが日頃から罪悪感を抱くことなく、適度な距離感を取れていれば、
回避できた可能性も考えられます。

罪悪感は「家族なのだから常に近くにいてあげなければいけない」とか
「母と離れて暮らしている私は親不孝でダメな子だ」などといった不合理な思い
から湧いてくることでしょうし、その感情に突き動かされて
(過剰に相手に合わせるなどの)行動をとってしまいがちです。

親の都合に全て応えられたに越したことはありませんが、
必ずしも親の全てのニーズを満たさなければダメな子、というわけではありません。

たとえ離れていても、常に母のことを気にかける良い娘だと受け止めてみる
ことも大事だと思います。

また、「私はその時点での私にできる最善を尽くしている」ということも
認めてあげて欲しいと思います。

互いのより良い人生や学びのために、今は心の奥底の声に従って、
距離を置くという選択をするのだ、という信念を持って
前進してみてはいかがでしょうか。

距離をとることで、お母様の良い部分に気づくこともあります。

断捨離の「離」には、離れてみて気づく価値という意味があります。

不器用な私たちには、時として、離れなければわからないものもあるのです。

お母様の拳禅一如さんに対する行動には、立ち上がることは大切だと思います。
ただし、お母様の存在そのものを否定する必要は必ずしもないでしょう。

お母様のしてくださったことで
有難いことは否定せずに素直に有難いこととして受け入れ、
それを差し引いてもあまりある苦しみを乗り越えるために、今は距離をとるのだ
と認めてみてはいかがでしょうか。

縁を切ることで、近すぎて見えなかったお母様の価値に、改めて気づける日が
やがて来るのなら、自分にもお母様にも、違いはあるけれど、どちらもOKなんだと、
心底思える日が来たのなら、
真の意味での断捨離を実践されている証となることと思います。

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、お孫さんの偏食について「息子の嫁とうまく話し合いたい」という女性
(60代・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~

一人っ子で年長児の孫の、極端な偏食に困っています。
また、孫は人との関わりが苦手で、幼稚園でも孤立しがちなことも気がかりです。

孫の食べられるものを挙げていくと、十本の指で間に合ってしまいます。
数少ない食べられるものでも、パッケージや調理方法が違うと、
顔を背け、決して口を開きません。
例えばいつものヨーグルトではないとか、フライドポテトは好きだけど、
肉じゃがは食べないとか。
一緒に料理をして食べ物に興味を持たせたいと思っても、嫌がります。

以前、原因は分かりませんが、チック症状が出たことがあり、強く言えないでいます。

この強いこだわりは治療の対象ではないかと考え、
息子に発達相談を受けるよう何度も促し、息子夫婦は地域の無料相談を受けたようです。
そこでの診断は、年相応に身体的成長をしているので様子を観ましょうとのことでした。

私は、様子を観る=何もしない、とは思えないので、息子夫婦、特にお嫁さんには、
いろいろなところで発達状況と療育の相談をして欲しいのです。
そのためには労力もお金も協力する、と息子には伝えています。

息子も何とかしたいとは思っているようですが、お嫁さんを説得できずにいます。

私とお嫁さんとの関係は、年に数回お互いの家を訪ねて、当たり障りのない話をするだけ。
また二人とも、相手のひと言を気にするタイプなので、
孫のことを話し合うのを躊躇してしまいます。

お嫁さんに、孫の状況にもっと危機感を持ち、相談や療育に通うなどの行動を
起こしてもらうには、どのように話せば良いでしょうか。
嫌われてもいいやと思いつつ、こじれた時に板挟みになってしまう息子のためにも、
お嫁さんとはうまく話し合いたいのです。

~~~~~~~~~~~

愛する孫には元気に、健全に育ってほしいという、みつさんの気持ちが
ひしひしと伝わってくるご相談ですね。

まず、偏食について。
子どもが食べないときに、あまり「食べなさい、食べなさい」と強要してしまうと、
みつさんもご心配されているように、「食べること」の楽しさがそがれてしまい、
脅迫的に何かを「食べさせられている」という状態になってしまいます。

食べるということの文化はとても大事です。
実際に何を食べるのか、内容そのものはもちろん大事ですが、
どんな文脈で食べるのか、どんな文化の中で食べるのかということも、
とても大事ですので、そこを注意してあげるとよいと思います。

また、同じ物を食べても、ご機嫌な状態で食べるのか、不機嫌な状態で食べるのか
によって、栄養の吸収率も違ってきます。
いつもイライラしたり、殺伐とした環境の中でどんなに栄養価の高いものを
食べても、なかなか身にならないということですね。

今の状況で、「おばあちゃん」の立場であるみつさんにできることって何だろう?
と考えてみてください。

お孫さんの横にマンツーマンで付いて、「これを食べなさい、あれを食べなさい。
これにはビタミンが、カルシウムが、ミネラルが……」というようにはできないでしょうから、
子どもが楽しい雰囲気の中で食事ができる、また、家族っていいな、温かいなと思えるような
状況にするために、おばあちゃんが一役買ってみる、というのは価値がありそうですね。

「10本の指で間に合ってしまう」ということも、ある視点からは
「10個も食べられる物がある」、と捉えることもできるかもしれません。
地球という規模で考えると、日本というのは本当に稀有な、豊かな食生活を送っている
国民であり、その文化の中に私たちは身を置いています。

ちょっと飛行機を飛ばして何時間か行けば、毎日毎日、同じ種類、数種類の物しか食べられない、
それでも一生懸命成長し、頑張ろうとしている子ども達もいます。
どうぞ「生命力」というものを信頼し、リラックスして関わり合ってみてください。

お嫁さんとのコミュニケーションについては、ちょっとしたコツを押さえることで、
スムースに会話を進めることができますよ。

続きはビデオで……
https://youtu.be/zqA8IlN5vI4

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160516

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、認知症で少々わがままなお母様との距離のとり方に悩んでいらっしゃるという
あさひ様(50代・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
実家の母のことでご相談です。

昨年6月配信の『母親との上手な付き合い方』
(http://www.kawabatanobuko.com/blog/1351)を拝見し、
私も適度な距離感を取れたらなと思うのですが、
そうもいかなくて悩んでいます。

母は現在85歳。12人兄弟の末っ子に生まれ、
小さい頃からワガママに育ってきたようです。
父は、大人しく優しい人だったので、それなりに母と
上手くやっていたようですが、1年前に亡くなりました。
と同時に、母も一人暮らしになり、認知症も進んできました。

片目が失明しており、もう片方も緑内障が進み、
眼科の先生からは『そろそろ老人ホームに入られては?』
と勧められ、7軒程見学にいったのですが、
『あんな所は死ににいくようなもの』と完全拒否。

週3日は実家を訪ね、家事手伝い、病院への付き添いをしたりています。
(週1ディサービス、週1ヘルパー利用)

電話は毎日頻繁にかかってきて、
『誰も一緒に住んで面倒もみてくれない』と責められ、せかされ、
そして、いろいろなことが私のせいにされます。
時々、『このまま自殺してもしらんからね』と脅かしてきます。

弟も仕事帰りに寄って、ヘルプしている状態なのですが。

私は今専業主婦で、仕事はしていませんが、
昨年娘が離婚し近くに住んでいるため、
時々孫の幼稚園の送迎をしたり、預かったりしています。

母に娘の離婚のことを話そうかと思ったのですが、
周囲からは『言わないほうがいい。言っても責められるだろうし、
パニックになるから、やめておいたら』と言われます。

母が寂しいのはわかりますが、娘や孫のこともあり、
一緒に住むのは今のところ無理です。

今後どういう風に付き合っていけばいいのか。
娘のことも正直に話した方がいいのか、悩むところです。
~~~~~~~~~~~

あさひさんの優しさや思いやりが伝わってくるお悩みですね。

このように周囲に優しさをかけてあげるように、
どうか、あさひさんご自身にも時々、
優しさをかけていただきたいなと思います。

周りのリクエスト全部に応えられるに越したことはありませんが、
私たちには限界があります。
肉体的な限界、物理的な限界、精神的な限界をきちんと尊重して、
その中でできるベストを尽くすということが大事です。

今、週に3日は訪れていらっしゃるということなので、
十分にベストを尽くしていらっしゃるのではないかと思います。

そして、お母様がそれを承認してくれないように見えても、
それは病気のせいもあるかもしれません。認知症の病理で、
子ども返りしたり、周りに悪態をついたりすることがあります。

娘である自分のサポートが不十分だから、お母さんを苦しめ
不幸にするんじゃないかと、自分を責めてしまいがちな場面もあると
思いますが、そうではなく、認知症の病理がそうさせているということを、
まず一つ理解し、区別するとよいでしょう。

お母様はきっと、娘のあさひさんのコントロール術には
長けていらっしゃるので、それに乗らない強さ、毅然とした態度も
必要になってくると思います。

これは別に相手を切り離すということではなく、
全体性に対する思いやりであるという前提で、
お母様を包み込むように「NO」と言うべきことは言ってよい、
という意味です。

続きはビデオで……
https://youtu.be/50Z8dXfkKuU

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母親との適度な距離感。難しいですね。
世は無常。人間関係も日々変化しますから、
周囲との付き合い方も、しなやかに変えていきたいですね。
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160504_FB_kawabata

Q:
母親(68歳)と弟(35歳)の不仲に悩んでいます。
おととし、皮膚アトピー持ちの弟のお嫁さんが、
2週間の予定で湯治にでかけました。

皮膚アトピーがかなり悪化して、お嫁さんも精神的に
かなりまいっていたらしいのですが、
母親に相談もなく予定を決めてしまったにも関わらず、
当時4歳の甥っ子の面倒を母親がひとりで見ることになりました。

甥っ子の面倒を見ることは、母親にとって苦痛ではなかったようですが、
相談もなく湯治の日程を延ばすなどがあり、
母親が楽しみにしていた同窓会やイベントに参加することができなかったそうです。

弟も家のことを手伝っていたようには思えませんが、
妻の不在はそれなりに負担だったのかもしれません。
甥っ子のことで、母親にキツくあたることがありました。

普段からお小言の多い母親ではありますが、
この件は感謝はされても文句をいわれる筋合いはない!と
一挙に関係が悪化してしまいました。

お嫁さんが戻ってきてから、なんとか関係修復がはかれないかと取り組みましたが、
2人とも自分は悪くない、相手が悪いと思っているので
修復どころかますます悪化していきました。

去年、弟が母親に対して「人間として嫌いです」というコトバを発したらしく、
これが決定打となり今は絶縁に近いです。

家族なんだからできれば仲良く過ごしたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。
母親が孤立をしているのが心配です。

【あかいこい・38歳・会社員】

―――――――――――――
A:
FROM 川畑のぶこ

あかいこいさんの家族愛がひしひしと伝わるご相談内容ですね。

家族だから仲良く過ごしたい。たしかにそうですよね。
家族ほど自分に近い人間関係はありませんし、
それが幸せと調和に満ちたものであるに越したことはありません。

しかしながら、家族だからこそ表面的な付き合いではなく、
本音でぶつかり合えるというのもまた事実です。

家族にはいろいろな役割があると思います。
愛や思いやりを実践する役割。
自分の影の部分を浮き彫りにしてくれ、その課題に取り組む機会をあたえてくれる役割。

おそらく、あかいこいさんのご家族の場合、
いまは後者が前面に出ている時期なのではないかと思います。

あかいこいさんの文章から、お母様も弟さんも、お互いに
「認めてくれ」と叫び合っているようなイメージが浮かびました。
そして、「あなたが認めてくれないから、自分もあなたを認められない」と
駆け引きをしているのではないかと。

病気というのはメッセンジャーであり、
時として無意識で否定的な問題解決者の役割を果たします。

ニーズ ーたとえば周囲の思いやりを感じるとか、ゆっくり休んで自分自身の時間を取るなど-
を満たしてくれたり、先延ばしにしていた大切な課題を浮き彫りにして
取り組みやすくしてくれたりもします。

お嫁さんの病気は彼女自身、それが個人的なことなのか、
それとも家族との関係においてなのかはわかりませんが、
またそれが物理的なことなのか、身体的なことなのか、
それとも精神的あるいは社会的なことなのか、
それともそれらの複合的なものなのかはわかりませんが、
ストレス下に晒されている状態から、何がしかの調和を取り戻すための
大切な機会であったのではないでしょうか。

それと同時に、彼女の家族、すなわち、夫であるあかいこいさんの弟さんや、
義母であるあかいこいさんのお母様との課題を浮き彫りにする機会でも
あったのではないでしょうか。

家族の中の心理社会的不調和が、家族メンバーの誰かの身体的不調和に
現れることはよくあることです。

すなわち、あかいこいさんにとって、問題はお嫁さんの湯治の予定が
予め調整されなかったことのように見えるかもしれませんが、
それは問題の本質ではないということです。

湯治の予定が延びたと言う出来事が、家族が先延ばしにしていた課題に
取り組むきっかけを作ったというのが本質のように思います。

それがアトピーであれ、がんであれ、病気というのは残念ながら、
私たちの予定通りには癒えてくれませんし、
入院や治療が本人の希望より延びることは一般的にありうることです。

大切な者が、病んだり、傷ついたりした時に、
緊急で助け合うのもまた家族の役割でしょう。

お母様もご自身の娯楽よりも、孫や家族の苦しみを取り除くこと、
すなわち慈悲の実践を自らの意思で優先されたのではないでしょうか。
母親の心理、祖母の心理としては至極自然なことであり、
健全であるかと思います。
もしも娯楽を選択していたら、後々罪悪感で苦しんだのかもしれません。

いずれにせよ、お母様はお母様の意思で選択をする権利がありますし、
そこには敬意を払ってあげることが大切だと思います。

時として痛み(娯楽を諦めるなど)が伴うかもしれませんが、
人生においてすべての痛みが取り除かれる必要は必ずしもないかもしれませんし、
そこから私たちは忍耐という智慧を身につけるのかもしれません。

このように、お母様と弟さんの本質的な課題は、嫁の素行ではなく、
互いをどのように健全に認めあうか、さらに掘り下げるなら、
それぞれが相手(親や子)を使うことなく、自分自身を健全に認めるかということ
にあるように思います。

どこかに「私を認めてよ!でないと良い母親だと自分で認められないのよ!」
あるいは、「俺を認めてくれ!でないと俺は親思いの良い息子だと自分を認められ
ないんだ!」という苦しみの叫びがあるのではないでしょうか。

あかいこいさんご自身は、自分の好みや都合のよいかたちやタイミングでないにせよ、
母親には母親の、弟には弟の課題があり、今彼らに必要なプロセスにいる。
そして、いつかその課題をクリアしていくと信頼して、
表面的な仲良し家族への執着を手放すことが、楽になるための近道かと思います。

このような時に大切なのは、たとえお母様と弟さんの仲が悪くても、
あかいこいさんご自身が、二人を泣き叫ぶ我が子のように暖かく包み込む気持ちで
見守り、それぞれに愛情をかけていくことではないかと思います。

弟さんがどうであれ、お嫁さんがどうであれ、
あかいこいさんがお母様に愛情を注ぐことは可能です。
また、お母さんがどうであれ、
あかいこいさんが弟さんに愛情を注ぐことはできるはずですから。

ーーーーーー

PS
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こんにちは。川畑のぶこです。

先週は、息子が喘息で入院して私も泊まり込みという話をしましたが、
その後、無事退院しました。が、ようやく幼稚園へ行けるかと思いきや、発熱。
入院中は私も気合いが入っていたせいか、なんとか元気でしたが、退院後の発熱で、
心身共にガタガタ……と崩れ、ついに私も風邪を引いてしまいました。

スーパー母ちゃんで乗り切ったかと思いましたが、やはり自然というのは
うまくできていて、バランスをとるようになっているものですね。

昨日、子どもの登園後、やっと時間ができましたので、
マッサージの80分コースで揉んでもらいました。
そうしたらかなりすっきりし、鼻のとおりもだいぶよくなりました。

そして、ビデオには映っていませんが、スタッフの山本さんという方がいつも
この収録をしてくれています。その山本さんが、愛の手作りバスソルトを
持ってきてくれました。黒文字と檜と柚子のオイルが入っています。

「黒文字」を知っている人は少ないかもしれませんが、ものすごく上品な香りのする
アロマオイルで、私も最も好きな香りの一つです。その黒文字が入っていたので、
びっくりして、うれしくなりました。今夜はこのお風呂にゆっくり入ろうと思っています。
主人と息子はこの価値が分からないので(笑)、入れないで、
私一人でバスタイムをゆっくり楽しみたいなと思っています。

そんなこんなで今日はちょっと鼻がつまっていて、お聞き苦しいかと思いますが、
どうかご了承ください。

今日は、リラックマ様(30代・パート)という女性から
「公私共に近すぎて息苦しい、義理の両親との距離。」というご相談です。

~~~~~~~~~~~

今、主人の両親と仕事をしています。主人は別の仕事です。
数年続けていますが、だんだんと辞めたくなってきました。

嫁という立場もあり、仕事で不満や疑問が生じても嫌な顔1つせず
(出ているかもしれませんが)頑張ってきました。
両親ともに悪い人ではないのですが、あまりに距離が近くなり過ぎて息苦しい毎日です。
プライベートも仕事も一緒になっている感じでしょうか。

お金をもらっているから、私にも引け目があり何度も辞めようかと思いましたが、
子供も小さく、働きやすさとお給料に負けてズルズルと働いています。
両親もそれに気付いているとは思います。

時間と人にしばられる事に疲れた感じでしょうか。私が甘いのかと思う事もあります。
自分でもこの先どうしらたいいのかわからないです。
他に仕事を探すことさえ両親に悪いなと思ってしまいますし。

穏便に辞めるにはどうしたらいいでしょうか。
それともこのまま親孝行だと思ってがまんしたほうがいいでしょうか。

~~~~~~~~~~~

「いい嫁」をずっとやってこられたのですね。我慢して、嫌な顏せず、一生懸命頑張って
きたのだと思います。まず、それはご自身でも評価なさってくださいね。

そして、リラックマさんの心の声というか、魂の声というか、封じきれないものが
溢れてきてしまっているのかなということがひしひしと伝わってくるご相談内容です。

こんなときは、まず、逆の立場に立って考えてみることが有効かもしれません。

例えば、リラックマさんご自身がご両親の立場だったら。
嫌な顔一つせず、一生懸命働いてくれているお嫁さんが、本当は辛いのにそれを見せない
ように努力している姿。相手を傷つけたくないから、親孝行しなくてはいけないから、と
我慢している姿を見て、どう思うでしょうか。

また、我慢の「割合」を意識してみてください。
世の中、何かかしら嫌なことは必ずつきまといます。我慢することが2〜3割はあるけれども、
いいことも7〜8割はある、というくらいのバランスならば、いいと思うのです。

リラックマさんの場合、時間の経過とともに、おそらくそのバランスがだんだん変わって
きたのではないでしょうか。喜びと苦しみが五分五分になって、そしてそれが今度は逆転して
しまうと、ちょっと苦しくなってきますね。

私たちがストレスを我慢する意義があるとき・ないとき、の見極めも必要です。
我慢した先に、喜びや自分を満たしてくれるものがあるかどうか。

人生の目的は「幸福を体験すること」です。リラックマさんにはその権利があります。
自分にとっての幸せは何かを今一度考え、ご両親はじめ、周囲との関わり方のバランスを
もう一度、見てみることが必要な時期に来ているのではないかなと思います。

「嫌なこと」を自覚するだけでなく、「自分は何がやりたいのか」を自分の心に問い直し、
仕事探しも、ぜひされたらよいと思います。
探していくうちに、ご自身が生き生きと活躍できる場が見つかるかもしれませんし、
やはりご両親の所が恵まれていたと思う結果になるかもしれません。

が、今もし、井の中の蛙になってしまっていると感じているのであれば、勇気を出して、
一度、大海に飛び込んでみていただきたいなと思います。

続きはビデオでお話しします。
https://youtu.be/OL5VLKcYUPU

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みなさん、こんにちは。川畑のぶこです。

待ちに待った春風に心浮き立つ今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

先日、主人と子どもと3人で、明治神宮外苑の銀杏並木にあるお気に入りカフェで
ウィークエンドブランチをしました。
(本当は秘密にしたい場所なのですが、、、教えちゃいます!
Royal Garden Cafe青山という所です)

その後、近くで自転車の無料レンタルを発見。
ペダル付き自転車未体験の息子が乗ってみたいと言うので、
ならば銀杏並木を一往復ほどしてみるかと、レンタルしました。

ラッキーなことに、その日、絵画館を取り巻く外苑円周は、
歩行者天国&サイクリングロードになっていました。
しかもガラガラ……。
すぐ近くの青山通りや表参道とは大違いで、東京とは思えぬ景観です。

澄んだ青空の下、息子はおぼつかないながらも自転車で、主人と私は競歩で
外周を散歩しました。半周もすると気分もとても清々しくなり、何度も深呼吸。

本来ならその週は、原稿書きの缶詰ウィークでしたので、
「優雅にブランチなんてしている時間なんてないんだよなぁ…」と罪悪感混じりで
憂いてみたりもしましたが、リフレッシュタイム後は気分一転、
執筆もグンとはかどり、本当に出かけてよかったなぁと実感しました。

息子も自宅前の路地での練習とは違い、自転車へのモチベーションが高まった様子。
ちょっとした時間が、気分とその日の流れを大きく変えることがありますね。
次第に、散歩にもいい季節になってきましたので、
あなたもぜひ、リフレッシュタイムを楽しんでくださいね。

さて、今日は、ば~ちん様(67歳)という方から
「出戻りの娘と孫との3人暮らし。憂慮する日々。」というお悩み相談です。

~~~~~~~~~~~~
娘が離婚し、中学1年生の孫娘を連れて帰ってきてからの3人暮らしが、
今年で13年目になります。

当初より父親からは仕送りがなく、生活を維持するのに、今は、昼は工場のパート、
夜は時々コンパニオン。時々は自分の遊びに出かけているようです。

孫はいつも夜一人ぼっち。コンビニ弁当、お菓子、TV、スマホが子守役。
憂慮しています。

家に2万円入れてくれますが、他は衣装代、化粧品に費やされるのが目立ちます。

娘の不在時は、孫の手助けをしてやろうとするのですが、私は孫に無視されます。
そのため、ほとんどコミュニケーションがありません。

娘がかわいそうと思い、甘やかしたのがいけなかったのか、
今では、主としての私の存在感はまるでありません。
この家は夫と作った家ですが(夫は同じく13年前他界)、
もし経済的に豊かであったなら、私が家を出たい心境です。
が、それは叶いません。いつも悶々としています。
~~~~~~~~~~~~

ば~ちんさんの、娘さんと孫娘さんに対する愛情が
ひしひしと伝わってくるお悩み相談ですね。

ご主人の逝去と娘さんの離婚とが重なり、そこからの13年間、
困難で大変な人生の局面を本当によく乗り越えていらっしゃったと思います。
まずはそのことを承認し、「今までよくがんばってきた」ということを、
ご自身に向かって言ってさしあげてください。

コミュニケーションがうまくいかない孫娘さんは、おそらく今、思春期ですね。
娘さんも、親子であるが故に甘えの気持ちもあり、
なかなか素直に「ありがとう」の言葉が出てこないのかもしれません。

どうしても身内は一緒にいるとなれ合いになってしまうところがありますし、
離れてみて初めて、その本当の価値に気づくこともあります。
それは残念なことではありますが、でも、ば~ちんさんがご家庭をここまで支えて
いらしたことは本当に大きな承認に値することですので、まずご自身を讃えてください。

仕事とプライベートで不在がちな母(娘さん)の傍で、一人ぼっちの時間が多い娘
(孫娘さん)が哀れだという心境でいらっしゃるのかと思いますが、
13歳という青年期の娘さんの成長過程、巣立ちのステップと照らし合わせて考えることで、
ごく自然に受け止められるようになるはずです。

また、場合によっては、ば〜ちんさんが「母親とはこうあるべき」「母娘たるや……」
といったような、なにか強い信念があり、それがフィルターとなり、
ちょっと厳しい目でお二人のことを見ていらっしゃる可能性もあるかもしれません。

そのあたり、一呼吸置いて、考えてみましょう。
いろいろな視点からもう一度、娘さんや孫娘さんとの「関係性」を捉え直してみると、
少し心が落ち着くかもしれません。

あとは、やはり一緒に生活しているメンバーですから、気がかりなことについては
定期的にコミュニケーションできるとよいですよね。

スムースにコミュニケーションをとるポイント、ご自身の心情やニーズの伝え方など、
詳しくはビデオでお話しします。
https://youtu.be/pX6U9rTbhv0

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Fashion baby  denim dress with  jacket  hanging on a hanger

Q:義母から子供の服を大量にもらうのが苦しい。

6歳と3歳の子育てをしながら、共働きで、核家族で暮らしています。
私も夫も、親は遠隔地におり、3~4ヶ月に一度帰省しています。

夫の母から、子どもの服をたくさんもらうことが苦しいのが悩みです。

義母は、シーズン終わりなどで安くなった子供服や靴など、
今の子供のサイズより大きい物を色々と買って保管しています。

子供の体にサイズがあってくると、私に見せて、
使うのを持って行って。気に入らなければ返していいと言います。
しばらく会わないと、送ってくることもあります。

(私が使わなければ)夫に妹がふたりいるので、その子どもが使えばいいから、
と言いますが、まだ結婚していず、子どももいません。

孫を思って買うのだから使わなければ悪い気もして、
また、保育園に着替えを置いたり、使うからとも思い、もらってきますが、
自分の趣味でない服や、あまりの量に、つらくなります。

(長袖Tシャツが同じサイズで20枚あったり、
ジャンパー的なものが5枚あったりします。)

断捨離して、頑張って減らしているのですが、
引き出しがパンパンになりあふれたり、何があるのか把握しきれない状態です。
そこに、さらに大量に送られてくると、悲しくて泣けてきます。

お金が大変だろうから、服はこっちで買うから、というようなこともよく言い、
いまのうちに貯めてね、といいます。

帰省のたびに費用のお金をくれたり、
頼んでいないのに家電製品を買ってよこしたりもします。

そこが、家庭を侵食されているような、
そろそろ40になる共働き夫婦で、自立できているつもりなのに
子供扱いなのが嫌ですし苦しいです。

子どもが産まれて以来、ずっと悩んできたことなので、
いつかスッキリ解決したいです。

【30代・団体職員・匿名希望】

―――――――――――――――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

孫を思うが故の義母の贈り物攻勢、
そして、義母の思いを汲み、人間関係を円滑にしたいが故の嫁の我慢…
どちらにも愛を感じますね。

私たちは相手の行為が悪意からであれば
自己正当化と相手の悪者化の力を借りて
自分の思いを比較的行動に移しやすいですが、
今回のように相手の行動が好意から、
とりわけ孫への不器用ながらの祖母なりの愛情表現であることを理解していると、
自分の思いだけで相手の思いを無下に踏みにじることは憚られるものです。

さて、では我慢し続けるのが良いかといえばそれもストレスで、
結果的に人間関係に亀裂が生じますから
(すでにその亀裂は入り始めているようでもありますが、、、)
対策が必要でしょう。

ここで少々実際的なコミュニケーション技術をシェアしたいと思います。

おそらくご自身は、贈り物を断ることイコール、義母の愛情好意が迷惑だと
主張しているように思われること、と怖れを抱いていることと思います。
人の好意を無にする薄情な嫁、と誤解される怖れですね。

ところが、この辺は明確に区別して、

・愛情好意はとてもありがたいこと
・服の量が多くて困っていること

を、伝えてみることをおすすめします。

お義母さんの贈り物のせいで、とは一言も言ってはいけません。
あくまでも一般的なお悩み相談的にお義母さんに困っている状態を伝えます。

下記は伝え方のひとつとして参考にしていただければ幸いです。

・子供がいるとどうしてもモノが増えてしまう(一般論)

・私は大量のものを管理するのが得意でなく、時間と労力もない。
 また、うちは狭いので家が散らかり放題になってしまう
 (自分の能力・物理的な制限の説明)

・住まいの衛生状態や安全・安心が損なわれ、
 家族の精神衛生状態も低下する状態を懸念している
 (危機管理のニーズ)

この文脈で適切なタイミングがあればさらっと(あくまでも蛇足的に)

「とくに服なんかはご近所や知人がお古をたくさんくれて、、
 気持ちは本当に嬉しいんですけど一度も着ないものもいっぱいあって
 申し訳ない気持ちでいっぱいなんですよねぇ、、」

などと伝えてみてもよいかもしれませんが、
判断はその場の空気感に依存すると思います。

そして極めつけは

・方々からアドバイスを受けて「断捨離をすることに決めました!」
 (ダンシャリアン宣言!)

と締めくくることをおすすめします。

気がかりなことをコミュニケーションするときは、
「あなた」とのことではなく、
あくまでも「わたし」か他の「誰か」を主語にして、
一般的な日常生活の出来事として語ることがキモです。

よって、お義母さんに具体的に服を送らないよう伝える必要はありません。
それは関係に緊張感をもたらし、お義母さまが過剰反応されて
防衛的になることも考えられますので。

もし伝えるなら、第二ステップとして、
それでもお義母さんが懲りずに送って来たときに、

「お気持ちありがとうございます。このあいだも話しましたが、、」

と気持ちに感謝した上で、再度「自分の」取組むべき課題を伝えて、
それとなく促してみると、しなやかにことが運ぶのではないでしょうか。

嫁はモノが多い状況に相当困っていて、問題解決を求め続けた結果、
不要・不適・不快なモノは持たないことに決めたんだなぁ、、
大切な家族のことを思って家庭が機能するように、、
とお義母さまが理解し、
願わくば協力(自己否定や反省ではなく)してくれるようになることが大切で、
そのためのコミュニケーションとなります。

ベジタリアンに肉を提供しないようにダンシャリアンにはモノを提供しない、、、

お義母さんご自身も
別な愛情表現方法を模索するきっかけになるかもしれませんね。

ぜひ試してみてください。

ーーーーーー
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