断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
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【Q】娘に友達がいるのか心配です
いつもメールマガジンを有り難く読ませていただいています。
海外に在住しており、この夏で、まる12年になります。
私の悩みは、娘のこと、そして、自分の心のことです。
娘は小学一年生で、学校で友達が少なく、
それを私が(勝手に)不憫に思っているのです。
娘は、一歳半の時に、「軽度の脳性小児麻痺」
という診断を受けました。
彼女の脳のどこかが、通常とは異なる状態で、
それによって、「体の筋肉が弱い」という状況がもたらされています。
お陰様で、学校生活には支障のないレベルにまで、
彼女の身体機能は発達しており、
私が何も言わなければ、娘に脳性小児麻痺の状態があることは、
普通の人は、気がつかないと思います。
「ちょっと、運動神経の鈍い、どんくさい子」
としか映らないと思います。
ただ、「筋肉が弱い」ために、いまだに口からヨダレが出てきて、
それを彼女は人に言われない限り気がつきません。
数年前には、ヨダレのせいで、
1日に数回洋服を着替えなければならなかったほどです。
その頃に比べれば、最近のヨダレの量はとても少ない方です。
ただ、学校でクラスメートの子供たちは
彼女がヨダレを垂らしているのを見てビックリしています。
また、口の筋肉の発達も通常に比べて遅いため、
彼女が話す言葉は、慣れている家族には聞き取れますが、
同年代のクラスメート達には聞き取りにくいこともあるようです。
そして彼女の性格として、内気な方です。
私の心の中に、「友達がいないことは惨めなことだ。
誰からも相手にされないなんて悲しいことだ。」という思いがあります。
振り返ってみれば、私も子供の頃が内気で、
仲のいい友達は少なかったです。
仲良くしていた友達が他に仲のいい友達ができた時、
とんでもない絶望を子供ながらに感じたのを覚えています。
これではいけない、もっと面白い話をして、
その子を繋ぎ止めておかないと、と必死だったのです。
大人になって、子供ができて、ママ友というのでしょうか、
いろんな学校を通しての人間関係が増えていきました。
子供の頃は内気だった私も、年をとるにつれて、
人見知りをしない社交的な大人になっていました。
でも、こちらでは、大勢の中に居ればいるほど、
孤独を強く感じる時もありました。
(今も、時々感じますが、そんな時は自分に自信を持ち、
心の中で自分にちょっと話しかけたりします。)
たぶん、言葉の壁も、あったと思います。
そして、「普通じゃない、 脳性小児麻痺をかかえた」娘を、
受け入れられていない、追い詰められた自分がいたのだと思います。
そんな娘を受け入れられず、元気に産んであげられなかった
と自分を責めていました。
彼女が小さい時に、愛で包んであげれなかったかな、
と申し訳なく思うときもあります。
母親であると同時に、私は、
彼女にとって厳しい(厳しすぎる)セラピストであったと思います。
普通に、みんなと同じように、出来るように。
口では、「人それぞれのスピードがある。他人と比べるんじゃなくて、
昨日の彼女自身と、今日の彼女自身を比べよう」と言っていても、
自分に言い聞かせようとしても、なかなか難しかったです。
正直に言うと、今でも、難しいです。
それは、「私の子供なんだから、完璧じゃないといけない」という
思いが、心の奥底にあったように、思います。
ひどい母親だと思われることを覚悟で申しますと、
普通じゃない我が子を見て、
「どうして、この子が私の子供なんだ」と感じたこともありました。
そして、時が経つにつれて、「脳性小児麻痺という状態があって、
娘は可哀想」と思うようになりました。
娘は愛おしいけれど、脳性小児麻痺が憎いという、感覚でしょうか。
そして、ようやく、最近では、脳性小児麻痺の状態を含めて、
それが娘なんだ。全部ひっくるめて、愛したいと思っています。
学校で娘が、あるクラスメートに話しかけているのを見ました。
でも、その子は、娘に返事をしません。
明らかに、無視しているように私には見えました。
そんな状況を複数回、目にしています。
障害のせいなのか、見た目が違うからなのか
(私が在住しているところは98パーセントが白人で、
娘は明らかにアジア人です)、
単にパーソナリティーが合わないだけなのか。
母親としては、無視されている娘を見るのは、とてもつらいです。
娘は、あまり気にしていないようです。
でも、あと数年も経つと、気がついて、傷つくようになるのでしょうか。
私は、娘に、まず自分自身を好きになってほしいです。
そして、仮に、仲良くなりたいと思っている子と仲良しになれなくても、
「ちょっと残念だけど、しゃーないな」と
キリッと出来る子になってほしいです。
私が、子供の頃に味わったような、
常に、誰かを追いかけ回さないといけないというような焦燥感を、
できれば味わって欲しくない。
もちろん、友のいない人生は、寂しいものです。
でも、友がいないような場面でも、その寂しさに潰されることなく、
自分を自分で愛していって欲しいと思うのです。
そして、私も、そうでありたいと思うのです。
今、娘は別に悩んでいるわけではなく、
私が勝手に、将来を不安で染めてしまっているのですね。
これでは、駄目ですよね。
私が、自分自身を愛し、キリッと上を向いて笑みを浮かべて、
生活をしていれば、それが、娘にも伝染するでしょうか。。。
なにか、アドバイスを頂けると、とても嬉しいです。
【41歳 ZAMMN様】
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FROM 川畑のぶこ
【A】
ZAMMNさんの娘さんへの愛が伝わってきます。
子どもには苦労して欲しくない、幸せになって欲しい
というのは親心ですよね。
どうしても人生には苦労がつきものですが、
ZAMMNさんも娘さんの病気を通して
苦労をされていらっしゃることが伝わります。
お母様も娘さんも、
ここまでとても頑張ってこられていると思います。
ただし、おっしゃる通り、親がそれを苦しみと捉えていても、
必ずしも子どもはそうとは限らないということはがありますね。
ZAMMNさんの娘さんの場合は、
ご本人は病気のことを当然のこととして受け入れて、
淡々と生活されていらっしゃるようですので、
不憫に思うより、娘さんの苦労をいとわない魂を
勇者として称えてみてはどうでしょうか。
友達に関しては、「友達がいない」のか
それとも「お母様の望むような数の友達がいない」のか、
区別をしてみてください。
友達との関わり合いも、ニーズはそれぞれで、
多くの友達を持つことが喜びのパーソナリティーの人もいれば、
少ない友達を大切にすることで満たされるパーソナリティー
の人もいます。
娘さんは内気なタイプとのことですので、
交友関係を広げることよりも、仲の良い友人が少しいれば
心が満たされるタイプではないでしょうか。
そうであれば、
「自分とは満たし方が違うのだ」ということを受け入れて、
娘さんなりの関わり合い方=幸せを尊重されることを
おすすめします。
平均的や標準的に生きることが必ずしも完璧でもなければ
幸せでもないということを深く理解されることが大切だと思います。
私たちは
「自分(親)が幸せと感じるやり方で 子どもに幸せになって欲しい」
と望んでしまいがちで、純粋に
「子ども自身が幸せと感じるやり方で子どもに幸せになって欲しい」
と望むことを忘れてしまいがちです。
真のサポートとは、自分が相手に出して欲しい結果ではなく
相手自身が出したい結果を援助することですので、
この辺をもういちど振り返ってみてください。
そのためにはエゴや執着を捨てる必要がありますね。
「平均的に幸せになるのだ!」という執着を捨てることですね。
これには大きな勇気を伴います。
特に日本人には難しく大きな課題だと思います。
娘さんはZAMMNさんの思い通りの人生を歩まないかもしれませんが、
娘さんなりの個性や課題に即した人生を歩み、
人生を切り開いて行くということ
そのことで、娘さん自身のみならず、周囲の人々や社会にも
学びや調和をもたらしていくということを
深く信頼してみてください。
ZAMMNさんやご家族、また娘さんの周囲の人々に、
娘さんの病気を通して起こっている、
(彼女の病気が無ければ 起こりようがなかった)
良い面に意識を向けてみて、その必要性を理解してみてください。
このことには創造力や想像力も必要となるでしょう。