Q:断捨離したのに何も変わらない。
少しずつでも断捨離をしたいと思い
戸棚の食器を一段出して不用な食器を捨てました。
戸棚の中をきれいに拭いて必要と思われる食器を並べました。
あら不思議!
ただ単に並べなおしただけのように見えます。
次の段もその次の段も片づけて硝子戸を磨きあげたら
確かにきれいになりました。
でも「スッキリ!」とは程遠い状態です。
以前にタンスの中を断捨離した(つもり)ときも同じ結果でした。
以前よりきれいになった(はず)戸棚を眺めていますが
モチベーションが上がりません。
最初は少しずつでも、
断捨離は加速するはずではなかったのでしょうか?
【ぶち猫・57歳・主婦】
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A:
FROM 川畑のぶこ
ぶち猫さんの断捨離奮闘記、
共感される方も多いのではないでしょうか。
断捨離はそれぞれの個性が反映されるプロセスでもあり、
タイミングやスピードもそれぞれの置かれている立場やライフスタイル
を尊重しながら行うことが大事になってきます。
たとえそれがぶち猫さんの望むタイミングやスピードでなくても、
必要なタイミングとスピード(=学びの過程)があることを
受け入れることも大事なプロセスとなるでしょう。
私自身は仕事もしていることもあるのと、日々コツコツと言うよりは
日程を定めて一気にというのが性に合っているので、
最初の大掛かりな断捨離はそのように取り組みましたが、
中にはコツコツが性に合っている、すなわち、
すぐに結果が見えない方もいらっしゃるでしょう。
ぶち猫さんは主婦とのことですので、
フルタイムで仕事をされている方たちに比べれば家にいる時間も多く、
断捨離の時間も融通がきくのではないかと思われます。
ただし、家にいる時間が多ければ多いほど、
その分家の中での生活を豊かにしようと物が増えてしまったり、
いつでもできると思うとなかなか手をつけなかったりもしますね。
断捨離をしたのにスッキリしないし何も変わらない(変わった感じがしない)
のであれば、もともとの量が圧倒的で適正量を大幅に超えているため、
本人的には断捨離をしたつもりなのに、実際は適正量に至っていない
という問題が考えらえます。
例えば、扉の付いた見えない収納なら、
適正量(収納スペースに対して70%)に対して倍のもの(140%)があった場合、
全体の約3分の1の量のものを捨てたとしても、まだ2割以上オーバーなのです。
自分としては3分の1も捨てたのに!なぜスッキリしないのか?
という感覚となるでしょう。
断捨離は空間に対して100%の収納を目指すのではなく、
「見えない」収納なら70%、
「見える」収納なら50%、
「見せる」収納なら30%
を一つのガイドラインとして提示していますから、
ぶち猫さんの食器棚に扉が付いているのなら70%を意識し、
扉がなければ50%くらいを意識されるとスッキリ感が得られ、
モチベーションにつながることと思います。
ぜひご参考にされてください。
これはモノの通り道であり、呼吸空間をつくるということです。
モノだけでなく、日々のスケジュールなども
7割くらいを意識して、3割は自由なゆとり時間にすると、
空間だけでなく人生もスッキリしてくることでしょう。
このような規制を意識的に設けずにいると、私たちはついつい
100パーセント、あるいはそれ以上に人生を埋めようとしてしまい、
結果、息がつまる人生になってしまうので気をつけたいですね。
PS
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