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Q:いつも拝見させて頂き、先生の温かなアドバイスが、
心にすーっとしみ込むような感覚を味わっています。

今回の相談は、ご近所の方との付き合いについてです。

この悩みを抱え始め、かれこれ7~8年近くになります。

書き出してしまうと、その悩みを抱えていることを自分に認めてしまう
ような気持ちになるのが怖くて、ずっと心にしまい続けていました。
ですが、今日の出来事で、どうしてもご相談したくなりました。

お互いに同じ歳、同じ性の子どもを持つ母親同士です。
今の家に引っ越してきて、お互いに初めての子どもを持ったこともあり、
子どもを通した家族ぐるみのお付き合いをするようにはなりましたが、
おそらく一方的な誤解と思われること、
そして幼い子どもの起こしたトラブルなどが原因で、ある時を境に、
手のひらを返したような、非常に冷酷な対応をされるようになりました。
(会っても顔をそらす、子ども同士の遊びに我が家だけ誘われない、など、多々。。。)

一方的な誤解と思われることとは、
思い返してみれば、それだったのかな?と、私自身が推測していることであり、
今となってはそれが本当に一因なのかはわかりませんが、
私自身、彼女に対し、積極的に嫌な思いをさせたという覚えはなく、
もしそれが一因なら、私のしたことが親切の行き過ぎ
=つまり彼女にとってはお節介なこと、だったのかなと思う次第です。

また、子ども同士のトラブルについては、
幼い子どもの不用意な発言で相手の子を傷つけてしまったということ
だったのですが、丁重に、子どもと一緒にお詫びをしています。

そんなことが相次ぎ、ご近所ながらお付き合いを避けるようになりました。
未だに会うと心臓がばくばくして、とても緊張してしまいます。

ですが、こちらからの挨拶は、必ずするようにはしています。
彼女のご機嫌がいいとき?は、こちらが驚くくらいものすごく愛想よく対応して
もらえるのですが、そうでない場合、基本的には無視に近い状態です。

そのことについては、私にだけ?と思い、他のご近所の方にも聞いてみたのですが、
皆そういう経験を持っているとのことでしたので、私にだけではなさそうですが、
私が生きてきた中で、今までそのような態度をとる人と出会ったことがなく、
会ったのに避けられるたびに、気持ちが落ち込みます。
また、そんなことで日々の気持ちを不安定にさせられていること自体、
正直、納得がいきません。

また、彼女は言いたいことは何でも口にするタイプで、このような断絶状態に
なる前には、何度となくご近所の方や、共通の知人の悪口を聞かされてきました。
ですが、とても交友関係が広いと思われ、良いことも悪いことも含め、
いろいろな情報を発信しているのは、断絶状態になる前や、
極たまにあるご機嫌のいい時の彼女のやりとりから推測できます。

誰しも、自分の交友関係にある人に対して、
自分の嫌いな人のことをよく言うわけはありませんし、
彼女の今までの発言を知っているので、
私は彼女の周りにいる人に、悪口を振り撒かれているんだろうなというのは、
容易に想像できます。

それが故に、彼女に対してだけではなく、
子どもの学校で初めて会うお母さんに対しても
(自分が色眼鏡で見られているんだなと思うと)、
この人はどちらの味方だろう?どんな悪口を聞いているだろう?と勝手に考える
癖がつき、ビクビクしてしまいます。

また、今後子どもが同じクラスになることも考えられる為、クラス替えが不安です。

親の不安は、子育てに悪影響を及ぼすということはわかっています。

今まで何度も、どうしたら(そういう彼女の態度を)気にしなくて済むようになる
だろうか?と自問自答してきましたが、明確な答えが出ずに解消されないまま、
嫌な思いが募るばかりです。
私にとって、この問題は生活して行く上で、まさに目の上のたん瘤です。

そして最近、子どもの学校に保護者が集まる機会があり、
何度となく近くにいたのに、顔を外らせられ、挨拶できずじまいでした。
そんなことがあり、思い切ってご相談させていただきました。

もちろん、関係が改善することが一番ですが、
今更、なぜ彼女がそのような態度を取るようになったのかを聞くことなど
できないと思いますので、せめて、心臓がばくばくしたり、不安になったりする
ことなく、”普通に”生活できるようになれば、それだけでいいんです。

何かアドバイスを頂戴できればと思います。
よろしくお願いいたします。

【はな・40代・主婦】

―――――――――――
A:
FROM 川畑のぶこ

悩みを書いてしまうと
そのことに本当に悩んでいるのだと認めてしまう気がする、
認めたくないから書きたくない、
はなさんの7-8年間の逡巡が伝わってきました。

その気持ちを素直に認める勇気は素晴らしいですね。

まず、ご近所さんの態度に関して、
はなさん側でできることと、はなさん側ではできないことがあります。

はなさんは今回のことで、ご自身が悪いと思ったことにはきちんと
詫びを入れており、それ以上なぜそのような態度を取られるのかわからない、
それでも相手が無視をしてくる。

また、相手は基本的に思ったことをはっきり言う人なのに、今回のことで
理由を伝えないということなら、そして、はなさんもそこまでして理由を
わざわざ確認したくないということであれば、今の時点でできることは
すでにやり尽くしているのではないでしょうか。

あとは、相手の本質的な問題であって、はなさんがどうこうできること
ではないということですね。

はなさんは周囲の人々の評価を恐れているように思います。

ご近所さんはネットワークを持っているから、私の悪評が彼女の口を通じて
広がってしまったらどうしよう、周囲が私のことを誤解して、
私の人生が機能しなくなってしまう。という、恐れではないでしょうか。

もちろん、人間は相手の評価を一つの基準にしながら社会適応能力を
つけていくものだと思いますし、そのこと自体は自然で問題はありません。

ただし、一体、誰の評価を基準にするのか、誰から評価を得たいのか、
もう一度振り返ってみることをお勧めします。

はなさんが、ご近所さんがあちらこちらで悪口を言っていることが想像
できるように、その人の周囲の人もはなさんのように彼女は人の悪口を
言う人だということを知っているはずです。

そうであれば、たとえ彼女がはなさんの悪口を言っていたとしても、
その人たちも「この人はこうやって人の悪口を言うんだな」と、
判断できるでしょうし、「話半分くらいで聞いておこう」とか、中には
「この人の話は信用しないようにしよう」と思っている人もいることと思います。

そのような、一人一人の中に宿るセンサーを信頼してみてはいかがでしょうか。

そして、彼女のいうことを信じてしまう人はそういう感性の人。
そもそもはなさんが関係を維持したい人ではないということも
覚えておくと良いのではないでしょうか。

万人に好かれることは不可能であり
万人に評価されることは不可能です。

たまたま近所にパーソナリティーに歪みがある人が住むことはあります。
残念ながらそれは避けられないことです。

そのような時に、そのように歪んでいる相手から、
自分の好みの評価や態度を得ようとするのは不毛です。

相手の顔色伺いをやめて、
無視されたのなら放っておいてはいかがでしょうか。

自分が良い人でいて誠実に挨拶をしようとするので、
「私はやってあげているのに」と、裏切られたように感じるのでは
ないでしょうか。

私は相手を好きではないとか、相性が合わないと認めてしまうのも大事です。
それは大人気ないと思うかもしれませんが、何をしすぎると、あるいは
しなさすぎると、自分のニーズが満たされずにストレスになるかを知って、
無理をやめる。

相手を自分の思う態度になるように
自分の心を偽り相手に笑顔を振りまくなどのコントロールをやめて
流れに委ね静観するのも大人の態度かと思います。

自分が嫌いな相手に好かれようとしないことです。

大丈夫です。彼女一人に好かれなかったからといって
はなさんの人生が機能しなくなることはありません。

はなさんの尊敬する人や大好きな人から好かれなかったら
心配してください。

そして、はなさんの尊敬する人や好きな人たちとの関係性を
より豊かに育むことにエネルギーを注いでみることをお勧めします。

敵がいても、自分を守ってくれる味方がいるという感覚は、
私たちに潔さや勇気をもたらしてくれます。
そんな味方は一人でもいいかもしれません。

もし、はなさんが自分の心を素直に正直に開示できる相手がいないので
あれば、そのように出来る人たちをこれから作る努力をされてみては
いかがでしょうか。

必ずしも全ての問題が解決しなくても人生を機能させることは可能です。

理想的ではなくても、そのことから新たに学べることもありますから、
そんな好奇心も大切にされてみてください。

応援しています。

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