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Q:私は、気心の知れたメンバーの小さな会社で
正社員で事務をしております。女性は私ひとり。

彼はB社から出向社員として弊社(A社)にきています。
A社・B社は業界も業種も違います。
最初はA社の仕事をするためにスペースを貸していたのですが、
A社の立地が便利なためか、彼はB社の事務所をひきはらい、
現在はB社の仕事もA社内でしています。

小さな会社ですしお付き合いも長いので、少しずつ容認していたのですが、
最近それがエスカレートしてきています。
少しずつ彼の荷物が増え、事務所のキャビネットも使用範囲を広げているほか、
通常社員にしか貸さない机も自分の机のように使用しています。

そして最近、事務所の消耗品を持ちだしたりします。B社の仕事で。
ティッシュとかゴミ袋なので金額としては大したことではないし、
私のお金でもないのですがなんだか腑に落ちません。

B社の仕事がA社の業績にもつながることもあるという考え方もあるのですが、
断りもせず勝手にB社の仕事に使用されるのは気持ちのいいものではありません。
弊社(A社)の私以外の者は考え方が大人なのか、このことは静観しています。

ほかにも、電話の声が大きい、携帯の着信音が大きい、出したものを元に戻さない、
などなど・・・マナー面でも色々と気になっています。

最初から私もこんなに苦手になってしまったわけではありません。
以前B社の仕事も好意で手伝っていたのですが、
お手伝いするにつれてだんだんと要求が大きく負担になってきたので、
現在はB社の仕事に関してはお断りしています。

距離を置きたいと思うようになったきっかけはそれです。
彼がいない日はほっとします。

できれば甘えられることなく温和に、うまく接する方法はありますか?

【C子・44歳・会社員】
―――――――――――――――
A:
FROM 川畑のぶこ

C子さんの誠実なお人柄が伝わるご相談内容ですね。

会社の人選は経営者でない限り好みの通りにはできませんし、
経営者であっても思い通りにいかないことが茶飯事だと思います。
そんな場には理想的な人もいれば、そうでない人もいますね。
C子さんのように、理想的でないいや、むしろ苦手意識を抱くような同僚が、
すぐ隣に座ることも免れません。

それ自体はある程度仕方のないことで受け入れるしかないのですが、
一度「嫌だな」と思うと、まるでアレルギー反応のように、
次々と嫌なところが目について、過剰反応してしまうこともあるので
一呼吸おくことも大切かと思います。

そんな時は、会社のすべての人が理想通りの人たちであったに越したことは
ないけれど、一人くらい苦手な人がいたって、私の人生それなりに機能するさ!と
深呼吸をして、良いことに目を向けてみてください。

オフィスを見回してみると色々な色が目に入ってくると思います。
白もあれば黒もある。緑もあれば、赤もあるし青もある。
いちど黒を意識してみると、あら不思議!
部屋中黒だらけに見えてきます。
ところが、白を意識すると、またまた不思議、
こんどは途端に白だらけになります。

人との関わり合いも、一緒です。
C子さんの好みのものや人に意識を向けてみると、問題は依然存在するものの、
そのことに過剰反応して都度イライラする必要が無くなってくるかもしれません。

では問題は放ったらかしにして良いのかといえば、
不正がある場合はそうではいけないでしょう。

C子さんがその不正に対して行動をとらないのは何故でしょうか?
不正を正そうとすると何が起きるでしょうか?
彼ははっと目覚め、申し訳なさそうに詫びるでしょうか?
それとも憮然とした態度を取るでしょうか?
それとも嫌がらせをするでしょうか?

本当に不正であればおそらく本人も他の同僚も、C子さんに同意すること
でしょうから、いつまでも気になり日常に支障をきたすのなら、
一度勇気を出して、まずはそのことを周囲と確認してみてはいかがでしょうか。

もちろん、本人に直接コミュニケーションできるに越したことはないと思います。
はい、「すると私が悪者になる」のですよね。
それは分が悪いし、怖いのですよね。
細かいとか、ケチくさいとか、寛容でないとかと、思われたくないと。

大丈夫です、C子さんはいい人です。
何が公正で健全かを考える、とても誠実な人です。
みなさんそれをご存知です。

ですので、それが公平で健全だと思うことに立ち上がる時に、
全員に好かれる必要はないと強い心を育まれてみてください。
心を売ってまで、みんなに好かれる必要はないと勇気を持ってください。
少なくとも、C子さんが好きでない相手に、自分は好かれていようという考えは
捨てた方が後々楽になれるでしょう。

そういった意味で、C子さんが断る権利がある仕事にノーを言ったのは
素晴らしい姿勢だと思います。
ストレートにコミュニケーションができないのであれば、今後もそのように
「適度にとっつきにくい人」で非言語的に伝え続ければ
距離が取れるのではないでしょうか。

また、距離を取りたいのではなく、真剣に改善を望むなら、
気がかりなことを伝えるのに、必ずしも深刻になる必要はないということ
も覚えておくと良いかもしれません。

微笑みと軽やかにユーモアを持って「〇〇さん!ティッシュとゴミ袋の量、
親戚の花粉症のおばちゃん並ですよ!おばちゃんの手作りのお茶、
効くらしいからあげましょうか!」と爽やかにっこり!など。

伝えやすい空気を作るのも大事ですね。
ポイントは相手を批判することではなく、気づいて違いを作ることですから。

性格が悪く、個人攻撃をする可能性があるなら、
会社全体の課題として、議題に挙げるのも効果的ではないでしょうか。
誰か一人のことを言うのではなく、社員全員、
オフィスのデスク周りには必要最低限のモノのみを保管し、
整理整頓が行き届くよう全体で共有するとか、
「オフィス整理整頓月間」を実施する提案をするのも良いのではないでしょうか。

私が研修をしたある大手企業は「断捨離月間」を設けました。
消耗品も然り、公私混同を避けるために、全体に通達したり、
消耗品の棚に貼り紙をしたって良いのではないでしょうか。

声や電話の着信音が大きいのは、年齢にもよりますが、
もしかしたら耳が遠い可能性があります。
これはどうしようもないことで、自分たちも歳をとれば同じ可能性はありますので、
そうであればそのことを理解して、思いやりの気持ちを育むことが
C子さんを楽にしてくれると思います。

まずはC子さんが会社以外でリフレッシュしたり楽しめることで充電して、
創意工夫を心がけてみてください。
楽しんた後はクリエイティブになれたり、問題がちっぽけに見えたりするものです。

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1 件のコメント

  • Birdie より:

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