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Q:今、人生最大級の苦しみに直面しています。
私は看護師でもうすぐ5年目になります。
40歳を超えてから看護学校に入ったので今はもう50歳です。

それでも子どももいませんし頑張って働いています。
でも職場ではあまり馴染めません。

看護師になって驚いたのが、礼儀も何もないなという事でした。
大学を出て長く会社員しかした事がなかった私には、
目上の人に命令口調や挨拶しても無視等がまかり通る等、
信じられない事だらけでした。

又、私のように年齢がいっていると余計いじめの対象になるのです。

同じ事をしても仲間内なら庇い、それ以外だと人のミスまで被らされる日々に
すっかり疲れ果ててしまい、退職を申し出ましたが、
師長には残って欲しいと言われます。

それはそれでありがたい事なのですが、
共に働く人達に嫌がられていてはどうにもなりません。

今回も、ミスが重なったのを機に悪口が拡散し、
有る事無い事大変な事になっています。

理解者もいるし、一緒に考えてくださる方もいます。
でも、そうまでして頑張らないといけないのかと、気力が出ないのです。

因みに母は癌で多数転移があり、
心身ともに疲れていてミスを起こしたという背景はあります。

主人は、私の考え方に原因があるので、
職場を変わっても同じ事だと退職には反対です。

私はどう変わるべきなのでしょうか?

【サチ・50歳・看護師】

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A:

FROM 川畑のぶこ

40歳から看護学校に通い、
現役の看護師として活躍していらっしゃるとのこと。

お母様が闘病中とのことで、
そのような大変な中でよく頑張っていらっしゃいますね。
サチさんが努力家であることが伝わります。

職場で命令口調や無視など礼儀に欠いた行動が横行し、いじめもあるとのこと。
過酷な職場環境であることが伺えます。

確かに、医療現場は一般的な会社組織とは質が全く違うと思います。
ただし、看護師や医療従事者全員が礼儀を欠いており、
相手の人権を傷つけるような行動をする人々かといえば、それは違うでしょう。

それが会社であれ、医療現場であれ、
少なからずその組織の文化や所属する職員のカラーがあると思いますし、
職場環境を職業でひとくくりにするのは無理があります。

ただし、人間はストレスに晒されると、醜い言動をしがちです。

ゆえに、ストレスのかかりやすい職場というのは、
比較的醜い言動が横行しやすいのも事実でしょう。
医療現場がストレスのかかりやすい職場であるのは間違いないですから、
ゆとりがない現場であればあるほど、職員同士の丁寧な言葉遣いや心遣いに
エネルギーを注げないのも事実でしょう。

大病院の救急病棟に勤務しているのか、
街中の小さな皮膚科クリニックに勤務しているのかでも、
職場の力動は全く違うのではないでしょうか。

いじめは論外ですが、言葉遣いに関しては、医療現場は、
効率のために短く明確な指示を出したり出されたりする必要があることも多く、
そのため、尊敬語や丁寧語が端折られても気にしない文化となっている
可能性もあるかもしれません。

極端な例ですが、緊急手術中に
「メスをこちらに渡していただけるでしょうか?」といったやりとりはされません。
これは言うまでもなく、相手を蔑んでいるわけではなく、
仕事の効率、患者のためですね。

また、目上への言葉遣いに関しても、年が上であればオートマチックに目上
という、年功序列型の日本企業に多い考え方もあれば、
年齢に関係なく、その仕事における先輩が目上という考え方もあります。
医療現場では、年は若くてもキャリアのある人や
立場の上の人が目上ということも多いでしょう。

過去の職場の文化を捨てきれず、今の職場にそれを求めると、
苦しくなることもあります。

ここは異文化交流、とサチさんご自身が切り替える必要もあるかもしれません。
ただし、それはいじめや精神的暴力を我慢するということではありません。

もし、いじめやハラスメントが日常的である場合は、
今の職場の人間関係やその医療機関独自の空気であることも考えらます。

そのような流れは、サチさんがご自身に合わない
職場にいるので、ぎこちなくなって起こっている、とも考えられるでしょう。

ただし、今の職場が合わないことが、
即、看護師が向いていないとは言い切れません。
他の現場や他の人間との関わり合いでは、
もっと能力を発揮することもあるかもしれません。

特に、今はお母様のことで、疲れていることもあり、
ストレスが多いことで、ミスも多くなることも考えられます。

そうであれば、働き方を変えてみるのも一つではないでしょうか。

フルタイムなら、頻度を減らして
パートタイムにしてみるのも良いかもしれません。

また、看護師を辞めなくても、今の職場よりもタスクが少なくて済む
職場がないか検討することも良いかもしれません。

ご自身が、別の病院や診療所で受診するときに、
職員がどのように働いているか観察してみるのも良いでしょう。

今、看護師は多くの場で必要とされていますから、
サチさんにあった働き方や現場がないか、
まずは再考してみることをお勧めします。

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