Q:40代専業主婦です。
家事、育児、仕事を頑張ってきましたが、
異動で慣れない仕事ができず、
うつっぽくなってしまい、退職しました。
退職して3年近く経ちます。
はじめはヨガに行ったり、お菓子作りをしたり、
フラワーアレンジメントを習ったり旅行したりしましたが、
最近虚しくて、家事もまともにできません。
自分が何をしたいのかわからないし、何もしたくない。
このままではまずい、でもどうしたらいいか、分からない。
どうしたらいいのでしょうか?
【ささ・40代・無職】
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A:
FROM 川畑のぶこ
一体、私は何のために生きているのか
好奇心ではなく、自分の存在価値に疑いが生じるようになると、
私たちは憂鬱になってきます。
人生の折り返し地点ともいえる40代というのは、
これまでの人生の振り返りや見直しの時期でもあり、
いろいろと悩みやすい時期です。
いわゆる、ミッドライフクライシスというものですね。
40代はホルモンも変化しやすい時期であり、
私たちの気分やQOLに大きな影響を及ぼします。
さささんだけでなく、同じような症状や状況に置かれている人は、
世の中にたくさんいらっしゃいます。
仕事を頑張っている人は、
もっとプライベートを大事にするべきではなかったかと省みるのであり、
逆に家事育児を頑張ってきた主婦は、
もっとキャリアを重視するべきではなかったかと省みるのです。
何れにせよ、悩むことに変わりはないのです。
ですので、さささんご自身も、
ひとまず今はそんな時期に突入しているのかなぁと、
人生の季節的な症状も受け入れて、一呼吸おいてみてください。
このような時期は、大事な転換期でもあります。
新しい風が吹き入れる前というのは虚無感や虚脱感が訪れやすいものです。
逆に、空っぽになったからこそ、
新しいものが入りやすい心のスペースをつくってくれてもいます。
これまでの価値感を称えつつも、それらにしがみつくことなく、
新たな価値観を人生に取り入れていく準備段階と
受け止めてみてはいかがでしょうか。
このフェーズをしなやかに乗り越えることができると、
人生に深みや奥行きが増して、豊かさを感じられるようになると思います。
それが仕事であれ、育児であれ、家事であれ、趣味であれ、
「何をするか」によって自分の価値を決めるのではなく、
ご縁あるそれらとどのように向き合うかが問われているのかもしれません。
目の前にあるものを、じっくりと味わって、豊かさや幸せを感じられるように
なるかどうかが問われているのかもしれませんね。
焦らずに、まずは呼吸に還ってリラックス…
これまでも多くの困難を乗り越えてきた、さささんと思います。
これもまた乗り越えられる波。
やがてこの嵐の去る時が来て、懐かしいと思える日がくることをイメージしながら、
目の前のご縁あるものごとに心を込めて接してみてください。
そのような意味では、何をしているかは過去と同じであっても、
全く違った効果が得られるかもしれません。
さささんは、ヨガをされていたとのこと。
ヨガを習得することで何者かになろうとするのではなく、
たとえば、ヨガそのもの、体の動きそのものをじっくり味わって、
体と自分に向き合ってみるのも良いのではないかと思います。
体を動かしながら、いつも頑張ってくれている体の部位ごとに
丁寧に注意を向けて、そこに愛情や感謝のエネルギーを送っていくだけでも、
気分はぐんと変わるはずです。
また、運動は抗うつ剤と同じレベルの効果が報告されています。
ぜひ、すでにさささんが持ち備えているもので、
良いものがたくさんありますから、そこに目を向けてみてください。
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