Q:私の悩みは、人に悪感情を抱きやすいことです。
表向きは、割とそつなく問題なくやり過ごしていますが、
後になって、
「Aさんの対応はひどい」
「Bさんは自分勝手」
など腹が立つことがあり、
嫌いな人や苦手な人が多いことに気づきました。
少数の大好きな人達がいるので、
それでいいとも思いますが、
できれば人に悪感情を抱くことを少なく、
気持ちよく、日々を過ごしたいと思います。
アドバイスありましたら、
よろしくお願いいたします。
【ぽろろん・40代・自営業】
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A:
FROM 川畑のぶこ
感情は好ましいものも、
そうでないものもありますが、
全部ひっくるめて味わいながら生きるのが、
人間であるということかと思います。
ただし、もちろん、その感情を
ダラダラと引きずってしまうことで、
日々の質を低下させてしまっていては
もったいないですね。
限られた人生ですので、
出来れば好ましく安定した感情で
過ごしたいものです。
さて、ぽろろんさんのお悩みは、
悪感情の中でも、とりわけ
怒りの感情が強いようですね。
怒りの感情は、「~するべき」とか
「~ねばならぬ」という信念や思いが
強まって沸き起こることが多い感情です。
Aさんの対応に関しては、
「Aさんは本来かくかくしかじかの
対応をしてしかるべきなのに
それをしない酷い人だ。」
という思いが根底にあるのだと思います。
Bさんに関しては
「もっと周囲の人々のことを配慮するべきだ」
という思いがあることでしょう。
さらには
「AさんやBさんのせいで、私または
周囲の人々の日々が機能しなくなる。」
という思いもあるのではないでしょうか。
ただし、現実的かつ合理的に考えてみると、
理想通りにいったに越したことはありませんが、
それでも人生はそれなりに機能していますし、
たとえ現在機能していなくとも、
機能させるために働きかけることはできます。
私たちは表面的には怒っているようでいて、
実は恐れを抱いていることが多いです。
恐れは「私(や大切な人の)の人生が
機能しなくなる」という思いや態度を
反映させた感情です。
気分こそ良くないものの、
相手の行動に対して、適切に対処することが
できれば、怒りや恐れを引きずることは
無くなってくるでしょう。
ですので、まずはぽろろんさんが
AさんやBさんに対して、
出来ることはあるかじっくり考えて、
あれば行動してみてください。
多くの場合、AさんやBさんに対して
率直にコミュニケーションしてみることは
適切な行動の第一歩かと思います。
「私はこのようなときは、このように対応
することが好ましく健全だと思います。
そうしてくれませんか。」
とか、
「私はもっと周囲の人のことも配慮
(具体的にどのように配慮するのかを伝える
ことが好ましいです)した方が良いと思うし、
少なくとも私はそうしてほしいと思います。」
と、さわやかに伝えてみてはいかがでしょうか。
AさんもBさんも、しなやかな対人交流の
仕方を学んできていないのかもしれません。
それぞれに、私たちの知らない背景があって、
そうならざるを得ない何がしかの理由が
あるのかもしれません。
AさんやBさんは、実はとんでもない人ではなく、
困っている人なのかもしれません。
AさんやBさんの「困った」に力を貸すと思って、
どんな風に接してもらえると嬉しいかを伝え、
そのようにしてくれないかと
依頼してみてはいかがでしょうか。
出来ることがない、と思うと苦しみが増しますが、
出来ることがあると思えれば、苦しみは減るはずです。
そのようなコミュニケーションをすることは、
エネルギーを要しますし、簡単なことではない
でしょうが、可能なことです。
ぜひ、勇気を出して行動してみてください。
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