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Q:夫58歳私が56歳、結婚30年、
成人した娘二人の家族です。

夫は6年前に高校時代の元カノと不倫関係にあり、
3年前に私か証拠を見つけ3人で話し合いの結果、
結婚生活を続けることになりました。

その当時夫は私に、彼女が一番の理解者であり、
夫と不仲の彼女を助けたい、
鬱病である彼女の病気を治せるのは俺だと言っていました。

ですが、自分が家族を裏切ってきた行為も反省し、
今は何事もなかったように過ごしています。

私もこれでやり直せると信じていたのですが、今となって
二人は愛し合っていたのに何故自分が身を引かなかったのだろう
という罪悪感に苦しんでいます。

夫は彼女の素直な甘えてくる愛し方が好きだと言っていましたし、
自分が愛してほしい愛し方で愛してくれると言っていました。

私にはそういうことはどうしても出来ないのです。
私はまじめで面白みがないと言われてしまいます。

そして夫は努力が足りないと言ってきます。

今も日々彼女と比べられているようで辛く、
自律神経にも影響が出てきています。

夫は、もう彼女のところへは戻らないと言っているのですが、
この先どうしたらいいのか、夫とうまくやっていく方法が見つかりません。

娘の結婚話や親の介護などが出てきて、
離婚など切り出せる状況でもありません。

ご助言お願い致します。

【わらび・50代・主婦】

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A:

FROM 川畑のぶこ

ご主人の不倫で大きく傷ついたにもかかわらず、
三人で話し合いをして結婚を継続することを選んだとのこと。

わらびさんは困難な中にも
大きな山をひとつ乗り越えられたのですね。

わらびさんがそうであるように、
不倫関係は解消された後も何かとしこりが残りがちです。

大きな山を越えても、また新たな山が連なっているような感覚
になるのではないでしょうか。

わらびさんが、そんな困難も乗り越えてご主人とうまくやっていきたいと
誠実に向き合っている様子が伺えます。

さて、ご主人と元カノが一緒になった方が幸せだったのではないか
と相手の幸せを思い悩んでいらっしゃるとのこと。

まず、わらびさんがどうしたいのかを考え、伝えることが大事です。
それに対して、相手が考え、今回の結果になったのであれば、
その結果を尊重するのが大事ではないでしょうか。

ご主人と元カノとが一緒になったら、本当に幸せになるかというと、
そうとも限らないことも知っておく必要があります。

人間は無いものねだりで、いつも自分のそばにあるものには
価値を感じにくくなるものです。

ご主人にとって、元カノとの時間は非日常であるからこそ刺激的で、
限られた時間だからこそ相手にいいところを見せて、
評価が得られる(「カッコイイ俺」で居られる)
心地よい場にもなっていたのではないでしょうか。

相手との関係が日常となり、病気や人生の責任をとる立場となれば、
重たく感じ、同じようにはいかなかったかもしれません。

ご主人は自分に力があるということを、感じたかった、
これはわらびさんが人から愛され必要とされたいと感じるのと
同じニーズかもしれません。

私たちは、自分に自信がないので、相手の反応で
自分の価値を確認しようとしてしまいがちです。

ご主人の場合、自分を頼りにして自信をつけさせてくれる相手として、
か弱く甘えてくれる相手を必要とした。
非常にいびつなやり方でそれを行動化し、
社会的に攻められる立場になりましたね。

では今度は、わらびさんがそのような
か弱く相手を必要とする人間になれば良いというと、そうではありません。

ご主人が精神的に自立しており、依存してくれる相手がいなくても
自分の価値を認めていれば、元カノのような存在も必要としなかった
かもしれないのです。

わらびさんが甘えさえすれば関係性が戻るというのであれば、
彼のエゴを満たすのにわらびさんが無理をすることになり、
いびつな依存関係を続けることにもなります。

そんな無理のある関係やはりやがて破綻しますから、
「私が甘えることができる女でありさえすれば」
という自責感は捨てることをお勧めします。

また、思い出すべきは、ご主人も、いっときの情熱に任せた恋心ではなく、
安定や信頼を必要とする結婚を冷静に考えたときに、
やはり、再度わらびさんを選んだのでしょうから、
そのことは自信を持たれると良いのではないでしょうか。

今回のことを振り返って、より良い関係を作りたいと思ったのであれば、
甘えるのは苦手でも、感謝上手になることはできませんか?

ご主人に感謝していることや、尊敬していることは
「ありがとう」や「すごい!」と言葉で伝えることで、
ご主人もわらびさんとの関係に存在意義や心地よさを感じることが
できるのではないでしょうか。

夫婦関係は長くなればなるほど
「そんなこと言わなくてもわかっている」という甘えが出てくるものです。

この甘えの構造から脱して、(勇気を持って)お互いに
感謝のきもちを伝え認め合うことができれば、
これまでよりも良好な夫婦関係を築くことができるでしょう。

もちろんわらびさんの中に、本当は甘えたいこともあるのに、
素直になれず甘えられないのなら、
素直になる努力をすることは大事ですね。

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