Q:実の両親の不仲に援助に入るべきか悩んできました
母の症状からして10年以上です
特にひどいのは足のしびれのようですが、
頭痛、耳鳴り、高血圧、腰痛、ちょっとしたケガが悪化したりします
病名が知りたいと、随分な数の検査をしてきても
体に悪いところは見つかっていません
電話で話し始めると、はじめは穏やかな声なのに、
神経が高ぶってくると、早口で大きくなったり、
父の不平不満を平気で言い出し、母の話を聞くのが重いです
父は食事を自分でまかない、掃除もするそうです
ただ高圧的な性格から母を見放しています
1つのエピソードは
年末に母がこれまでにない両足のしびれから
親戚に相談、救急車を呼んだものの、
父は付き添いを拒否し、親戚が同行してくれました
そして問題はさらに帰宅後、親戚のいる前で
金切り声を上げてケンカをしたというのです
わたしはパニック障害等を疑って治療すべき時がきたと
思うのですが、それには父の協力も必要です
わたしに2人の気持ちを汲めるとは到底思えず
つらい課題です
【ねこ・40代・主婦】
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A:
FROM:川畑のぶこ
ねこさんのご両親への思いやりと優しさが伝わります。
両親が不仲で、体調が悪いと、心が痛みますね。
まずお母様の体調に関しては、内科的に問題がないのであれば、
心療内科や精神科を受診することをお勧めします。
パニック障害かどうかはわかりませんが、
自律神経の乱れなどでお母様のような症状が現れることはありますから、
まずは受診して、適切な治療をして落ち着きを取り戻すことが大事です。
ご両親の仲をねこさんが取り持つかどうかについては、
ねこさんご自身が率先してそのようにご両親の役に立ちたいという
モチベーションがある場合は良いと思いますが、
もし、ほんとうは気は乗らないけれど、
親なのだから仲を取り持つべきだと思っているのなら、
注意したほうが良いかもしれません。
渦に巻き込まれて、ねこさんの心理的なエネルギーの消耗が激しくなり
日常生活に支障をきたすようになってしまったなら目も当てられません。
まず、ご両親にはご両親にとっての人生の課題(あるいは夫婦の課題)が
あるということを理解しておくことが大事です。
その上で、たとえ家族であっても、
適度な距離感を取って関わることをお勧めします。
決して、見放しているわけではなく、離れたとこから見守る姿勢です。
それは転んだ子が泣きながらも自分自身で起き上がる姿を
ぐっとこらえて見守る母の姿勢かもしれません。
年はお母様のほうが上ですが、
精神的な年齢はねこさんの方がお母様よりも上かもしれませんね。
ねこさんがお母さんにできる最善のことは、
ご両親の仲をとりもつこともさながら、
「たとえお父さんとお母さんがどうであっても、
私はお母さんのことを大切に思っていますよ」
というメッセージを言葉や態度で伝えていくことかもしれません。
お母さんはお父さんの態度で(そしてお父さんはお母さんの態度で)
傷つけられています。
存在価値を感じられずに寂しさを覚えているのでしょう。
夫婦で互いに認めあうことができればそれに越したことはありませんが、
夫婦以外、ねこさんのように、娘が無償の愛を与え敬意を払ってくれる
ことで心のぽっかりを埋めることもできます。
お父さんとお母さんのことは基本的に2人にまかせて、
私とお母さん、そして私とお父さんの関係を豊かにするには
どうしたら良いか?ということを意識して取り組んでみてください。
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