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Q:いつも川畑先生のメルマガを拝見して、
参考にさせて頂いております。

本日ご相談させて頂きたいのは、27歳になる長男の事です。

息子が発達障害なのか、精神障害なのか、鬱なのか、
それとも何か心の病気なのか…
何処で受診したらいいのかが分からないまま、
時間だけが流れて行きます。

大学中退後、3年間引きこもりでしたが、
もう一度挑戦したいと申しまして、
遠回りしましたが志望校に合格し
今度こそ頑張ってくれると思いました。

それでも途中で大学へ行かなくなり、
中退しろ、と主人が言うと、泣きながら卒業したいと申します。

その頃受けさせていたカウンセリングの先生からは、
本人が9歳の時から中学生の間に受けた壮絶ないじめがトラウマとなり、
それが今現在の人間関係構築にも影響を及ぼしている事。

その過去に遡ってその時の彼の心を解きほぐす事から始めなければ、
先へ進む事が出来ないので、少し時間はかかるが、
確実に好転しているから信じてあげてほしい。

つい最近も、誰も居ない公園で、今までにない位に20分くらい大泣きした。

どうして何をやっても続かないのか?
このままではいけない…という事を誰よりも本人が感じ、
悩み、苦しみ、自分を責めている。

時間はかかるが、家族の愛情が一番の治療薬です。
と言われました。

留年しながら今も大学へ行っておりますが、
毎日毎日ゲームばかりしており、私自身が精神的に参っております。

息子は私の言動で、心が壊れてしまった。
鬱ならどんなに楽かわからない、と申します。

カウンセリングの先生の言葉を信じながらも心の中で息子を責め続け、
傷つけて息子の芽を摘んでしまったのは他ならない私なのだ…
と毎日自分を責めております。

どうぞアドバイスをよろしくお願い致します。

【ナム・50代・会社員】

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A:FROM 川畑のぶこ

27歳の息子が学校へ行かずに毎日ゲームばかりしているところを
目にするのは親として辛いことですね。

もちろん、いちばん辛いのは息子さんご本人ですが、
母親にとって愛する我が子が苦しむのを目の当たりにしていれば
親もやがて心理的に病んでいくことがあります。

そのような意味からも、家族は第二の患者のようなものでもあります。

息子さんは怠慢だったりやる気がないのではなく、
やる気を出したくても出せない状態にいるのでしょう。

トラウマというのは、このような状況を生み出すものです。

いじめの被害者であれば、おそらく「自分は自分のままではいけない」
という無意識の強い刷り込みがされているでしょう。

そうであれば、彼が、自分は自分のままで良いと肯定できるような
安全で安心な場を確保するのは何よりも重要になってきます。

このことを家族が深く理解し、温かく見守ることは
大きな課題となるでしょう。

他人との比較から、普通に大学に行って普通に大学を卒業して、
普通に就職してほしいというのは親の願いかもしれませんが、
ときとしてその姿勢が、普通でない自分は
ダメで受け入れられないという気持ちを強化させてしまいます。

「大学に行けば(卒業すれば)安心」というメッセージが伝わるのは
逆効果かもしれません。

そうではなく、愛するあなたが辛いことがナムさんにも辛いということ、
大学に行こうが行くまいが、周囲がどう言おうが、
ナムさんにとって息子さんは唯一無二の大切な存在で、
息子さんが息子さんらしく幸せに生きてくれればよい。

そのためにナムさんも支援するというメッセージが伝わることが
大事ではないかと思います。

幸い、信頼できるカウンセラーがいるようですので、
カウンセリングをトラウマケアを続けつつ、
彼なりのペースやタイミングで前進するのを待つのも大事かと思います。

ただし、カウンセリングだけでなく、
精神科にも相談に行かれるのが良いでしょう。

神経学的な問題で、薬物療法が功を奏することが多々ありますし、
正確な診断と治療やケアを受けることは、
息子さんの苦しみの低減につながるでしょう。

また、精神科などには、サポートグループという、
同じ状況の者同士があつまり、語り合う場などの情報なども
提供してくれることが多いので、
そのような場を活用することもお勧めします。

息子さんが、苦しいのは自分一人ではなく
自分の状況を理解してくれる人がいると感じられることは重要です。

このような絆は癒しを促進させるでしょう。
いきなり精神科を受診させるのに抵抗があるなら、
まずは市町村の福祉課に相談するのも良いでしょう。

抱え込まずに、サポートの輪をどんどんひろげてください。

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毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

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