Q:親の遺産を当てにしている夫について
夫は私に黙って実家の兄の保証人になり、
夜逃げした兄に代わって数百万の返済をしました。
丁度、我が家では子供が大学に入った時期と重なり
本当に大変でした。
要介護の実父を抱えながら私もフルタイムで働きました。
結婚した時も夫の実家が災害に遭った後で、
援助のため借金を持っていました。
それに対して、
私は、結婚迄に一生懸命貯めた貯金を持っていましたし、
親の遺産も相続しました。
そこで、川畑先生にご相談したいのは夫のことです。
夫は、実家の借金を返済したことは
自分のせいではないので悪くないと解釈をしていて、
私が無理して働いたことについて何とも思っていなかったため、
家事の分担は殆どしてくれませんでした。。
さらに、私が親から相続したお金を
老後のあてにしていることにも我慢ならず、
夫婦間で何かあると全てそこに結びつけて考えてしまい、
自分自身とてもしんどくて仕方ありません。
どう考えたら良いでしょうか?
【ペンギン・50代・アルバイト】
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A:FROM 川畑のぶこ
夫が自分の知らないうちに保証人になっており、
その肩代わりをしなければならなくなった
というのは、さぞ辛い経験だったことと思います。
ご主人の立場になれば、おそらく、
実の兄が助けを必要としているときに、
援助しないことも薄情なことであり、
家族とは支え合うもの、ときとして自己犠牲を払うものという
認識があったのではないでしょうか。
未来のことは、誰も予測できないので、
これはご主人自身にも辛い出来事であったかと思います。
そのような中、お子さんの大学、実父さんの介護、
災害にあったご主人の実家の援助と、
本当に大変だったことと思います。
同時に、そのような時期を乗り越えてこられているのは
素晴らしいことだと思います。
ペンギンさんの貯金は、
このような難局を乗り越えるのに大いに役立ったことと思いますし、
過去のご自身を大いに褒めるべきですね。
ペンギンさんは献身的で、
困っている人を助けずにいられない良心的なお人柄と察します。
同時に、良心に付け込むような人は許せない
気持ちもお持ちなのでしょう。
そして、ご主人がそのような人間なのではないかと疑っている。
これは辛いことですね。
ただ、前述の通り、ご主人はもしかしたら、
相手の良心につけこもうとしているのではなく、
家族は助け合って当然という、単純な大前提がある可能性もあります。
よって、ご主人のご家族が裕福で、相続するものがあれば、
それは妻や子供と分け合って当然と考えている人かもしれません。
おそらくペンギンさんにもそのような部分はあるでしょうから、
その心情も理解できるのではないでしょうか。
そうであれば、問題は、それを当然のこととして、
感謝の気持ちや承認に欠けるということではないでしょうか。
ペンギンさんの苦労を認めてほしい、
ペンギンさんやご両親の蓄えてきた財産にもっと感謝して欲しい、
当然のこととして軽んじて欲しくない。
それらには、これまでとても大きな労力が注がれている、
それらをもっと大事にして欲しい=私(たち)をもっと大切にして欲しい、
という思いなのではないでしょうか。
そうであれば、そのことを率直に伝えてみることが良いと思います。
ご主人はペンギンさんを大切にしていないわけではないけれど、
その伝え方や表現が伝わりにくいものなのかもしれません。
言わなくても、家族なんだから(夫婦なんだから)
わかってもらえているという甘えがあるかもしれません。
そこを正直に、わかるように伝えて欲しいと伝えてみます。
また、家事分担も「当然」と思われているようで、
そこに感謝や承認がないように思えることが辛いことを
伝えてみてください。
具体的に、ペンギンさんがどうして欲しいか
(どのように伝えて欲しいかとか、分担して欲しいとか)
をご主人に伝えてみてください。
また、ご主人が承認下手でも、
ペンギンさんご自身がペンギンさんを承認してあげることは
忘れないでください。
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1 件のコメント
川畑先生、ペンギンです。
私の相談を取り上げて下さりありがとうございます。
最初は そんな解釈が出来るんだ…と思う位だったのですが、
川畑先生が、私個人の悩みに答えて下さったことが嬉しくて、約半年、何度も読み返えさせて頂きました。
まだ完全にスッキリとはいきませんが、少しずつ心に響き感情が穏やかになって来ました。
お礼を申し上げたく、コメントさせて頂きました。ありがとうございます。