Q:断捨離塾に入ったばかりの51歳、医療職をしています。
最初から、夫の家族と同居です。
自分のタイプというと、真面目だけどダラシなく、
子供のときから片付けが苦手でした。
子供は3人。
長男はダウン症で、続いて長女は胆道閉鎖症という病気で、
色々大変なことが続きました。
そんな中、二女も生まれ、3人年子状態でした。
小さい子供がいるにも関わらず、
片付けがなかなか出来ず、どの部屋もゴチャゴチャ。
姑とも上手くいかず、住宅ローンも抱えてたので、
2年ほどは主婦してましたが、
あとは、ずっとフルで働き、夜勤もしてました。
当然家はとっ散らかったまま。子供もそれぞれ問題を抱えてましたが、
特に長女は心身共に難しく、中学不登校、
通信高校はなんとか卒業し、
勉強出来ないのにAO入試で私立大に入り、3年で中退しました。
何度か体調を崩して入院する事もあり、
学校との両立が出来ず、夢も希望も失いました。
理由に、私がダラシないこと、ゴミ屋敷のせいで、
子供の頃からのストレスでこうなったんだと言います。
家にいるのがいやで、16歳で家を出ました。
そのためずっと資金援助をしてます。
結局借金も雪だるま状態になり、
現在娘との関係と家計の修復を切に願って、断捨離塾にも入りました。
でも、まだまだ不安な気持ちでいっぱいです。
【マドレーヌ・50代・看護師】
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A:FROM 川畑のぶこ
障害や病気のあるお子さん3人を育てながら、
フルタイムでお仕事もされていたのですね。
本当に朝から晩までフル回転で、
マドレーヌさんご自身の時間をとる暇なく、
走り続けてこられたことと思います。
まずは、そんなご自身を称えてあげてください。
「よくがんばってきたね、私」と。
まず、マドレーヌさんが、ご自身の過去を反省することは
大いに結構ですが、反省を通り越して、
後悔や罪悪感を抱き続けることは非建設的です。
とりわけ罪悪感が続く限り、娘さんの自立は阻まれるでしょう。
「私のせいでこうなったのだから」
「私が娘の人生の責任をとらなければ」と。
マドレーヌさんがずっと資金援助を続け、
娘さんはそのような罪償いに依存し続け、
自分の人生を誰かのせいにし続ける。
自分の人生を自分で切り開く機会を奪われてしまいます。
育児の最終目標は子どもの自立であり依存ではありません。
借金をしてまでも援助をすることで、
「私はこんなにやっているんだ」
「身を粉にして娘に捧げる良い母だ」と、
マドレーヌさんの無意識は、罪を償おうとするかもしれません。
でもこれは、育児の本来の目標から離れてしまっているのです。
まず、人間は誰しも失敗を免れない存在であることを受け入れてください。
私も、娘も、夫も、姑も、他の人も、みんなです。
失敗しないなら、それはもはや人間とはいいません。
みんな、不器用に、いびつに、自分なりのベストを尽くして、
失敗を繰り返しながら一生懸命人生を切り開こうとしています。
たとえ、それが誰かの理想通りのタイミングやかたちでなくても、です。
片づけが得意な人もいれば、不得意な人もいます。
私たちの多くは、ものに乏しかった時代の価値観を受け継いで育っています。
使えるものや使えそうなものはすべて取っておくのが当たり前で、
そのようなものを捨てるのは罪なことと。
ものが溢れて困る時代には適さない教えが、
無意識のうちに刷り込まれてしまっています。
マドレーヌさんも同じではないでしょうか。
そのような意味で、私たちは、時代の犠牲者でもあるわけです。
ただ、先人たちも、その世代なりのベストを尽くしていたのは間違いありませんし、
それが子孫にとってもベストの教えだと信じてしまったのは仕方の無いことです。
それ以外の教えを得ていないのですから。
そのような背景を理解し、自分たちの失敗を許してあげてください。
いま、断捨離をしようと思ったのなら、
それがマドレーヌさんにとってベストのタイミングです。
始めるのに遅すぎるものなどありません。
ここからのマドレーヌさんの変化を、娘さんも注視しているはずです。
過去のものときちんと向き合い、
ありがとう、そしてごめんねと、対話するうちに、
自分自身に対しても同じ思いが湧いてくることでしょう。
モノに依存しなくてよい自分、
子どもに依存されなくても価値ある自分
何も無いところからでも出発できる自分を体験することでしょう。
そのようなマドレーヌさんの背中を見て娘さんも感じるところがあるはずです。
でも、誰かを納得させたり、思い通りにするためではなく、
まずは、自分自身を慈しむために断捨離を実践されてください。
きっと良い変化が起きるでしょう。
応援しています!
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