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Q:はじめまして。
いつもブログを拝見させていただいております。
今日は娘・主人の事で相談があります。

思春期真っ只中の高校1年生の娘の母です。
学校で禁止されているアルバイトをしたい、
その理由が遠方に住む異性のネッ友に会いに
(しかも泊まりで)行きたいからと言い出しました。

私は学校で禁止されているので認めない、
主人は何でもやってみろ、と意見が分かれました。

学校で禁止されているはずのカラオケは
今まで認めていたのに、なぜバイトはダメなのか、
と口論になりました。

また先日はネットで知り合った彼氏を家に泊め、
自分の部屋で一緒に寝ると言い出したので、
泊めることは許可するが、一緒に寝るのはダメと言った所
「ママには関係ない」と聞く耳をもたず、
主人も娘がしたいと言っている事はやらせる
→良いも悪いも自分で経験して学べという考えで、
2対1で私の意見が却下されました。

確かに、転ばぬ先の杖ばかり出していたらダメだと思います。

またSNS不可欠の今の時代で、
ネットで知り合いになり、友達が出来る事もありかと思います。

ただ、どんどんエスカレートしてきて、
果たしてそれを容認しても良いのだろうか、
そのうえ主人と意見が合わずに悩んでいます。

自分で考えて行動して、その結果も自分で受け入れなさいという
主人の考えも一理あると思いますが、
アルバイトが学校にバレたら処分があるでしょうし、
夜行バスで遠方まで行って異性のネッ友と泊まる・・・。

それも主人の意見に従い、見守るべきなのでしょうか。

【eri・40代・パート】

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A:FROM 川畑のぶこ

eriさんの親心が伝わるご相談です。

16歳の娘さんとなると、法的には結婚が許される年齢ですね。

戦前は女性が結婚できる年齢はさらに低く、
15歳でしたから、16歳の娘さんが
異性に恋するのも自然なことと思います。

娘さんの彼氏を、単に彼氏と言わず、
「ネットで出会った」と書くあたりに、eriさんの心配が伺えます。

eriさんは、例えば、娘さんが
学校で知り合った彼氏なら心配無いのでしょうか?

そうだとしたら、それは何故でしょうか?

おそらく、きちんと相手の振る舞いを
その目で見て確認し、付き合うか否かを決めないと、
娘さんが後々痛い目に合うと思っているのではないでしょうか。

このように、まず、自分の恐れはどこにあるのか
を明確にして相手に伝えることが大切かと思います。

ただ、ルールだからダメ、とか、
ネットで出会った相手だからダメ、では通用しません。

娘さんはもう小さな子どもではありませんし、
そもそも恋愛は学校や家庭のルールに従ってするものではないからです。

どのようにそれを実現化するかは別にしても、
娘さんと彼が遠距離恋愛で、
会ってみないことには相手がどんな人物かはわからない以上、
会う機会は認めざるを得ないのでしょうね。

そのために自分でリスクを背負ってバイトをするというのも、
自分の家に泊めたいと親に頼むのは、
ある視点からはとても素直で正直で健気な娘さんと感心します。

年頃の娘が恋に落ちたなら、それは祝うべき健全なこと。

出会い方よりも、相手の中身を気にした方が良いかもしれません。

中身を見て、危険!と思うなら、親として警告したらよいでしょう。

でも、相手がどういう人かを問わずに、頭ごなしにダメでは
娘さんも聞く耳を持たなくなってしまうでしょう。

母親として、愛ある関心を持って、
我が娘はどのような男性と恋に落ちたのだろう、
彼のどこに魅力を感じたのだろう、私とどう違うのだろう、と
娘さんの話に深く耳を傾けてみてはいかがでしょうか?

案外、eriさんも会ってみたいと思えるかもしれませんよ。

そして、その話の中に、心配事が潜んでいるなら、
そのことをきちんと伝え、それらをどのように
クリアできるかも一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

また、娘さんがとんでもない娘だからではなく、
eriさんにとって、かけがえのない大切な存在だから、
傷ついて欲しくないのだということを伝えてください。

このような聴き方や伝え方なら、
娘さんも母は自分を解ろうとしてくれていて、
自分の幸せを願っているのだということが伝わるでしょう。

本質的な問題は、
会わせるべきか否かではないのかもしれませんね。

そして、これは親としては辛いかもしれませんが、
恋愛とは痛みを伴うものです。

とくに初恋ならなおさら成就するとは限りません。

遠距離だからこそ相手が理想化されて
現実とギャップがあることもあるかもしれません。

それでも、これも学びのプロセス。

その痛みを乗り越えるからこそ、
娘さんが人間的に奥行きや幅のある人に育ってゆくということも忘れずに。

愛あるコミュニケーションはしつつも、
失敗から学ぶ権利も奪わないであげてください。
   

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