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Q:35歳、女、会社員です。

夫の浮気で悩んでいます。
浮気といっても、体関係の証拠はまだありません。

夫は同じ職場の同じ班の女性と
ラインでラブラブな連絡を毎日しています。

6年前に携帯を見て発覚し、
やめてと言ってもラインをやめません。

先日朝帰りをし、浮気してると思い
ラインを見せてと私は激怒をしました。

見せる瞬間に履歴を削除してしまい、
見れなかったのですが、ちょうど返事がきて、
やっぱり連絡をとっていました。

朝4時にも関わらず、連絡を取っていて、本当に呆れました。

言い訳は仕事で朝4時までかかり、
心配してくれた女性に報告していたとのことです。

問い詰めても好きじゃないと言いますが、
ライン上の連絡では下の名前で呼び捨てをしているし、
ラブラブな連絡です。

お金があれば探偵にお願いをして
証拠写真を撮ってもらいたいですが、
こんな2人のために大切なお金を使いたくないです。
  
6歳の子どもがいます。パパが大好きなので
離婚をすると可哀想だという気持ちがあります。
  
私も好きだから、連絡を取っているのが許せなくて
怒っているのだと思います。
   
連絡はやめそうにありません。
連絡を承認して毎日我慢して過ごすか、
離婚をしてスッキリするのかも分かりませんが
離婚をして楽になりたい気持ちもあります。
   
どうしたら良いでしょうか。
宜しくお願いします。
   
【ゆゆ・30代・会社員】
  
  
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
  
信頼していた人生のパートナーの浮気は、
女性としての価値や自分の存在価値を
否定するような辛い経験だと思います。
  
ゆゆさんも深く傷ついていることでしょう。
  
ゆゆさんは夫と女性のあいだに
体の関係の証拠はないとおっしゃいますが、
肉体関係がなければ解決する問題でもなさそうです。
  
恋愛感情の有無、単なるコミュニケーションスタイル
なのか否かにかかわらず、
現在の夫と女性との関係性そのものが、
ゆゆさんに不安や不調和をもたらしていることは
否めない事実です。
    
この不安や恐れを取り除きたい、というのが
ゆゆさんにとって大きな課題ではないでしょうか。
 
そのことを認識され、ご主人とも共有すべきこと
と明確にされるとよいと思います。
  
私たちはどうしても、一般的な行動規範や道徳観
から相手の行動を批判し、裁きたくなります。
 
その行動さえ取り除かれれば問題が解決するかの
ごとくふるまいがちですが、
これは医療でいうなら対症療法にしかならず、
根本治療にはつながりません。
 
夫がラインをやめたり朝帰りをやめたなら、
心に平安は戻るのでしょうか。
 
そうではなく、再発を恐れるのではないでしょうか?
 
結局、問題の根本である不安自体は
取り除けていないわけです。
  
まず、自分がいったい何に恐れを感じているのか、
そして、夫婦関係や家族関係において、
何を大切にしたいのかということを見定めて、
それを素直にご主人に伝えてみてください。
 
恐れとは凡(およ)そ、
自分自身の女性としての魅力や、
自分が大切に愛される価値への疑いや、
子どもの人生へ責任がとれないこと、
また、夫は何をしても変わらないだろうから
自分が我慢し続けなければならない見通し
などに対してでしょう。
  
まず、夫の行動の正誤善悪に対する批判だけでなく、
ゆゆさんご自身がこのような不安を抱いており、
いても立ってもいられないことを正直に伝えてみてください。
  
同時に、夫が自分をどう思っているかよりも、
ゆゆさん自身が自分をそのように評価して
しまっていないか、自分は裏切りには値せず、
愛される価値のある人間だと思えているか
を問い直してみてください。
  
自分の存在価値に疑いをもっていると、
相手の評価で自分の価値を決めようとしてしまいます。
  
この場合、相手自身に問題があったとしても、
理想的な評価が感じられなければ
過度に落ち込んだり、憤りを感じたりするものです。
 
夫が好ましい行動をしないからといって、
ゆゆさんご自身は女性としてまた人間として、
大切に愛される価値のある人間だということを
忘れないでください。
  
たとえ、誰かがゆゆさんに魅力を感じなかった
としても、それは万人にとって魅力が無い
ということでもありません。
  
もし夫がゆゆさんに魅力も愛も感じないという
のであればそれは潔く別れた方が良いでしょう。
  
ところが、女性との関係を否定し、
ゆゆさんや家族との関係を維持したいと思っている
のであれば、彼にとってゆゆさんもお子さんも
大切な存在なのではないでしょうか。
  
ただし、愛の表現はいびつかもしれません。
  
ゆゆさんが夫婦関係や家庭に求める愛ある関係は
どういうものであるか、それを明確にして
ご主人と共有してみてください。
  
同時に、ご自身がご主人に対して
それらを実践できているのかも振り返ってみてください。
 
自分が大切にされていると感じるために、
何が必要なのかを伝え、それを自分も夫に対して
行えているかを振り返ります。
   
ゆゆさんご自身が実践できていないものは、
ご主人にとっても実践が難しいことが考えられます。
  
お互いに、相手が変わりさえすれば、
自分も変われると思っている場合はなおさらです。
  
ゆゆさんご自身は、誠実に努力をしているけれども、
相手には届かないし理解されていない場合は、そのことも伝えます。
  
たとえば、自分の身の回りのこともおろそかになるくらい
一生懸命に、夫や子どもの健康を考えてメニューを考え、
欠かさず食事の準備をしたり、
 
大切な夫とのあいだにできた大切な子どもの世話をしたりしていると、
私にとっての夫婦や家族に対する誠実さや愛とは
このように表現されているということを伝えるなどです。
   
また、彼も彼なりに愛や誠実さを表現していながら、
その努力がゆゆさんに届いていない可能性があることも振り返ってみます。
  
夜遅くまで、ときとして朝方まで仕事をしているのは、
一生懸命稼いで家族が苦労せず生活ができるよう努める
彼なりの愛情表現かもしれません。
  
これらのことが、相手に伝わらず、努力が報われないと感じたなら、
落胆や絶望を覚え、自分の努力や価値を理解してくれる
第三者を求めるようになるかもしれません。
  
これは自己承認の問題でもあります。
   
自分で自分を認めていない、
あるいは自分の価値に疑いを持っている人は、
他人の評価を常に必要とします。
   
自分を評価してくれたり
優しい言葉や態度で接してくれる人を必要とします。
  
確かめないことにはわかりませんが、
もしかしたら会社の女性はそんな役回りなのかもしれません。
   
人間は、大切なニーズが満たされないと、
そのニーズを簡単にあきらめるのではなく、
否定的にでも満たそうとします。
  
そして、これは無意識なうちに行われます。
   
自分の価値が無いことを認めることは耐え難く、
自分はOKなんだ、価値があるんだと
感じられる場をさまよい求めます。
  
ときとして社会的ルールを逸脱しても。
  
無論、彼の行動が、病的(依存的)な性癖からくるのであれば
話は別で、その場合彼に必要なのは批判ではなく治療です。
  
そうではなく、機を逸してそれらのニーズを
確認しないまますれ違っているのなら、
今から解決に向けてコミュニケーションや
愛ある態度を育むことは可能だと思いますし、
そのことで関係性が変わることは考えられます。
  
  
波風が立たず現状を維持することが、
必ずしも子どもへの最善とも限りません。
  
子どもは両親が問題をなおざりにせず、
いびつであっても真摯に取り組む背中から
学ぶことも多いのではないでしょうか。
  
結果がどうであれ、今起きていることを表面的に整えようとせず、
核心部に真摯に向きあうことは、
ゆゆさんにとっても、ご主人にとっても、
お子さんにとっても大切なプロセスでしょう。
  
ぜひそのことを信じて前進されますように。
  
応援しています!
   
 
 
          
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川畑のぶこがお答えします。

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