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Q:私には、47歳の長男、44歳の次男、40歳の長女がおります。
次男と長女は各々家庭を持ち孫もおります。
 
長男は独身で、早くから同じ市内でアパートを借り、
現在は整体の資格を得て
バイクで訪問を主にした仕事をしている様ですが、
幼少時より訳あって私には心を閉ざしております。
 
父である主人には辛うじて必要な連絡程度には交信が取れるものの、
日頃の様子が分からない私には『元気にしてる』とだけで、
母として唯々陰ながら無事幸縁な未来を希うばかりです。
 
古希を超えた今も、自育をと自らの心に言い聞かせつつ
日々過ごしてはおりますが、人の与命を思えば
親として果たしてこのままで良いものか、と
悩んでしまいご相談させて頂きます。
 
短略ですがどうかよろしくお願い致します。

【子を思う母・70代・施設清掃員】
  
―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ
 
ご長男が幼少期から母親に対して心を閉ざしていて、
今もほぼ音信不通とのこと。
 
親として、子との繋がりが絶たれることほど
辛いことはないと思います。
 
そのような中、ご主人を通してお仕事も頑張り、
元気にしていることがわかるのは、
せめてもの安堵なのでしょうね。
 
ご長男が心を閉ざした理由はわかりかねますが、
文脈から、子を思う母さんご自身にも、
当時を振り返ってみて、その態度は当然と
思える部分があることと察します。
  
過去に、そのことに関して息子さんと面と向かって
コミュニケーションをされたことはあるでしょうか。
 
あるいは、たとえ息子さんが拒否しても、
そのことを繰り返し試みているでしょうか。
 
もし、悪かったと思う部分が、
子を思う母さんご自身にあるのであれば、
そのことを誠実な姿勢で詫びたことはあるでしょうか?
 
手紙を書いたことはあるでしょうか?
 
そのコミュニケーションの内容は、
言い訳や自分を正当化することではなく、
息子さんの辛さを理解し、共感するものであったでしょうか?
 
彼の立場になって、辛さを拭おうとする努力が
感じられるものだったでしょうか。
 
それとも、「私」の辛さをわかって欲しい、
受け入れてほしい、あなたの態度を改めて
私の辛さを拭って欲しいと訴える内容だったでしょうか。
  
このあたりをもういちど振り返り、
真に息子さんの立場になって向き合ってみると、
もしかしたら変化が出てくるかもしれません。
 
おそらく、お母さまはお母さまなりに、
さまざまな制約がある中で、
または、まったくゆとりの無い中で、
その時点でのできる限りをご長男に対して
尽くしてきていると思います。
  
日本の伝統的な家庭であれば、
「長男」に対する期待やプレッシャーは、
次男や娘に対するそれとまったく異なることもあるかと思います。
 
それはご長男本人のみならず、
長男を立派に育てなければという母の使命感にも
強くのしかかってくるものでしょう。
 
そのような意味で、二人とも犠牲者なのでしょう。
 
育児は正解がありませんから、迷いがあって当然です。
 
ご自身を責めることなく、かつ、過剰に防衛しようとすることなく、
このような濁流に巻き込まれてしまった自分たちを
俯瞰視したうえで、改めて関わりを試みてください。
 
実際にコンタクトがとれなくても、誰を責めるわけでなく、
息子さんに対してあたたかい念を送り続けることは、
 
息子さんにとっても、子を思う母さんにとっても、
寂しさの中にも平穏をもたらしてくれることと思います。
 
手放すレッスンが新しい何かをもたらすことがある
ことを信じてください。
        
     
       
          
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