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今日は皆さまからのご相談にお答えするQ&Aはお休みにし、
川畑のぶこからのメッセージをお届けします。
 
* * * 
 
FROM 川畑のぶこ 
 
先週に引き続き、親子にまつわる話をさせていただきます。

先週、都内のとある幼稚園の保護者向けに、
育児の講座を依頼され講義をしてきました。

とはいえ、コロナ対策でライブ配信となったため、
私がもっとも楽しみとしている、会場での
保護者のみなさんとの触れ合いややりとりはできませんでした。

幼少期の親子関係や愛着関係は、
その後の子どもに大きく影響を与えます。

今回は一方通行の情報発信になってしまったのですが、
通常は、子どもとのよい関係性を構築するのに
どのような心持ちが大切かということを、
みなさんと一緒にディスカッションしたり質疑応答したりと
闊達(かったつ)にやりとりします。

育児とはままならないもの。

幼児の保護者からは、
イライラして子どもを怒鳴ってしまったり、
疲れや余裕のなさから、投げやりな態度をとってしまったり、
そして、そんなダメな自分にクヨクヨしてしまったり
といった悩みが多いです。

「良い親になるにはどうしたらよいか?」

このような質問をするとき、多くの親は、
自分自身を律する覚悟で問いかけていると思います。

でも、私からお答えすることは
「よい親であらねば」という執着を手放すこと、というものです。

律するという、ストイックな姿勢をすこし緩めて、
優しさを大切にということをお伝えしています。

その優しさとはとりもなおさず、ご自身への優しさです。

万人にとって唯一の完璧な親の定義など存在しないからです。

そのような、「ザ・完璧親」を目指すと、心は疲弊します。

親の心のゆとりのなさや、ギスギスしたエネルギーは
自ずと子に伝播するものです。

自分自身に優しさをもって接することは、結果的に
子どもを含む周りの人々にも優しさ溢れるエネルギーで
接することにつながります。

以前、講座をもった幼稚園は教育熱心な土地柄でもあり、
多くの保護者が参加されました。

その際、ご参加者に対して、日常で、どのようなときに
喜びを感じるかというシェアをしてもらったところ、
発表者10人中10人(すべての母親)が、
一人のゆっくりした時間やママ友らとのランチ会などをあげたのです。

驚くことなかれ、子どもとの時間をあげた人がゼロでした。

子どもが生まれる前は、
あれほど子どもとの時間を切望していたのに、
今は、子どものいない時間が喜びのリストのトップに君臨しています。

では、彼女らが子どもへの愛情がないかといえば
そんなことはありません。

あまりにも密着しすぎて息苦しくなっていたのです。

我が子が愛する対象であるということを意識しないくらい
同心円状態でした。

自分が思い通りにならないことほどイライラすることはないでしょう。

自分に優しくあるということは、たとえば、
自分の心のニーズを知って、それを適度に満たしてあげること。

まずは、満たして良いと許可を与えることから始まるでしょう。

1日子どもを預けて、リフレッシュしたなら、帰宅時には
子どもに会いたくて仕方なくなるという体験をした方は多いはず。

親子にも適度な距離感というものがあり、
親が健全に我が子と接するのには、
適度に自分自身でニーズを満たしている必要があります。

さもなければ、相手が自分の思い通りになることによって、
自分の心の欲求を満たそうとしてしまいます。

これはイライラの原因、そしてクヨクヨの原因になりかねません。

もちろん、育児には「ここいちばん」という場面、
すなわち、自己犠牲を払ってでも
子を優先するべきシチュエーションも多々発生します。

育児とは、そんなままならなさへの試練でもあるでしょう。

でも、常に自己犠牲をはらっていては、やがて疲弊し、
悪循環に陥ります。

ここいちばんのときに、力を十全に発揮できるためにも、
日頃からのセルフケア(自己充電)は大切です。

相手を思いやるのに、決して
自分自身に常に厳しくある必要はありません。

自他ともに思いやる親子関係こそ
互いに豊かさをもたらすはずです。

なお、私自身、9歳の子育て中の母親であり、
上記がすべて「完璧に」こなせているわけではありません。

ところが、そうあろうと自分に言い聞かせながら、
日々努力している一母親です(笑)

そして、4月から、親子関係ワークショップを開催します。

さまざまなジェネレーション(成人した親子同士も)の親子関係
について、みなさんと一緒に取り組みたいと思います。

興味のある方は、ぜひ一緒に学びを深めましょう。
    

  
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