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Q.主人がうつ病になってしまいました。

不眠や食欲減退、会社への不安と絶望感。
そして、経済的負担が重くのしかかり
益々深みにハマるばかりです。

一度病院を受診した事があったのですが、曖昧に話したようで
処方された薬は睡眠薬だけでした。

今まで日常的に主人が楽しんでしていた事が
出来無くなって興味も無く、
毎日家の中をうろうろしているだけです。

うつ病は、治すのに時間がかかると聞きます。

元の元気な主人を取り戻す為には、どうすればいいのでしょうか?
宜しくお願いします。

【momo・50代・女性・パート】

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A:FROM 川畑のぶこ

ご主人がうつ病になったとのことで、momoさんも
今後の彼とご自身の人生を思うと不安であることと思います。

症状とは裏腹に、ご主人は受診時に曖昧に伝えたことで、
眠剤のみが処方されたのですね。

うつ病の診断は、血液検査や画像検査などと異なり、
ご本人の状況説明に依存するところが大きいので、

正確な情報提供がされていない場合、
適切な治療が受けられていない可能性もあると思います。

きちんと診断がされ、薬物治療に取り組めれば、
症状の改善が期待できるのと、
ご主人がきちんと病識を持つことで、
ご自身を蔑ろにすることなく、適切なケアができるようになりますから、
もう一度正確な情報を伝えて適切な治療に取組むことが大切です。

必要であれば、別の病院やクリニックにかかるのも良いと思います。

同時に、薬物治療だけに依存せず、まずはしっかりと休息をとって、
働き方やものの見方、考え方など、
ご自身の崩れてしまった心理社会的なバランスを
取り戻すことも大事です。

このような習慣を正すのには、
ある程度じっくり時間をかける必要がありますし、
薬を飲んで一朝一夕で治るというものではないでしょう。

でも、これまでの人生を振り返りながら、
無理のない、より良い人生を歩み始めるために、
時間をかける価値があるということも心に留めておいてください。

私たちは問題に対処するときに、厳しさから対処しようとして、
ひたすら目標達成に向けて頑張ろうとしてしまいますが、
うつ病になったときに、この姿勢を強化すると、
いよいよ深みにはまってしまいます。

厳しさではなく、まずは「優しさ」を大切にしてください。

新たな試練が来たけれど、
これまでもさまざまな試練を乗り越えてきたように、
この試練もまた(大変ではあるけれど)
乗り越えられるものであることを信じて、ひと呼吸おいてみます。

治そう!と息巻かずに、休もう、とおおらかにケアしてみてください。

このとき、momoさんのようなサポーターの果たす役割は大きいです。

ご本人が正確に医師に伝えなかったのは、
セルフイメージが崩れることへの恐怖からでしょう。

これまで頑張ってきた自分が頑張れないことが
受け入れられないのではないでしょうか。

momoさんがサポーターとしてできることは、
ご主人の苦しみに寄り添い、
苦しみが取り除かれることを望みつつも、
病気も含めて、頑張れないご主人も受け入れる姿勢です。

人生、そんなこともあるよねと、
これをきっかけに2人で何が学べるかを探求する姿勢を育み、
分かち合う姿勢を育んでみてください。

仕事は大事だけれど、人生の全てでは無いこと。

病気はそんなことを教えてくれるメッセンジャーでもあります。

病気で強制的に休まざるを得なくなることで、
何か新しい価値観を身に付けて、
人生がより豊かになる可能性を大いに探究してみてください。

そして、momoさんご自身のケアも忘れずに。

良いサポートをしようと思うなら、
サポーター自身が充電されている必要があります。

momoさん自身がセルフケアのための
サポートネットワークを構築していることは、
結果的にご主人にも恩恵があるのです。

どうか、ご自身にもご主人にも、
優しさを実践する機会が与えられている
という姿勢を大切にしてください。

  
  
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