Q.去年の6月に息子は10年勤めた会社を退職しました。
理由は残業が多くて身体的に無理だと言う事です。
9月に再就職をしたのですが
重労働で心身ともにまいってしまい
1ヵ月でその会社もやめました。
それから仕事に対して恐怖があるみたいで、
現在に至って家に引きこもっています。
毎日、息子の暗い顔を見るのが辛いです。
どうしたら立ち直ってくれるのでしょうか?
親は子供より早く寿命が終わります。
こんな子供を置いていかなければ
いけないと思うといたたまれないです。
毎日、息子のことで頭がいっぱいです。
息子が仕事に行ってくれるようになるには
どうしたらいいでしょうか?
息子に対しては明るい母でいますが、限界です。
【四つ葉のクローバー・60代・女性・事務】
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A:FROM 川畑のぶこ
息子さんが過労で退職されたのですね。
母親として、我が子が苦しむのを見るのは
この上なく辛いことですね。
息子さんが仕事に行ってくれるようになるには
どうしたらよいかとのご相談ですが、
そのためにまずは仕事に行かないようにすることが大事です。
すなわち、ゆっくり休むことです。
クローバーさんとしては、
「早く復職してほしい」と思うかもしれませんが、
どうか、「適切なタイミングで復職する」
ということを信じてください。
適切なタイミングというのは人それぞれ異なります。
そのタイミングを誤るとつらい状況が続いてしまいかねません。
クローバーさんも、息子さんご本人も、
現状に焦りがあることと思いますが、焦りは禁物です。
息子さんなりに、試行錯誤をして、
自分自身に合っている仕事や働き方を学んでいることと思います。
これまでの働き方では、同じことが繰り返されてしまうので、
そのことをじっくり振り返り、充電されますように。
その際、「疲れたときは、休むことも仕事のうち」と
お互いに言い聞かせるようにしてください。
「10年よく頑張ってきたね。今はゆっくり休もう」と。
オーバーヒートしたときは、
さらにがんばってアクセルを踏み込むのではなく、
止まってクールダウンです。
周囲が急いで復職を迫る態度は、
『あなたはそのままでは受け入れられない=辛くても我慢して働け』
というメッセージとして伝わってしまいます。
これはさらなるプレッシャーとなり、悪循環です。
世間がどうであれ、母親であるクローバーさんだけでも、
働いていようが、休んでいようが、健康でいようが、病気であろうが、
あなたはあなたでOKよと、我が子を受け入れる態度で接することは、
癒やしを促進させます。
パラドックスですね。
そのためには、もしクローバーさんご自身が、
自分を責める態度があるなら、
それを改めることが大切になってきます。
「なにか自分の育て方が間違っていたのではないか?」
などとよぎったのなら、人生にはそれぞれの課題があって、
それを乗り越えながら大きく成長していくことを信頼してください。
もちろん、そのことでクローバーさんも大きく成長するわけです。
また、息子さんが大変な状況だと、
ずっとそばで付き添ってあげないといけないような気持ちに
なるかもしれませんが、
クローバーさんご自身の時間やスペースも大切にされてください。
サポーターが自己犠牲を払っているのが伝わると、
サポートされる側にもプレッシャーになります。
どんな状況であれ、
サポーターが充電されていて穏やかでいることは、
サポートされる側にも安心感をもたらします。
クローバーさんが息子さんをケアしつつも、
ご自身のケアができていることで、
息子さんも「自分のままでOKなんだ」という安心感が
肌感覚で得られるはずです。
これは彼の充電をも加速させます。
クローバーさんのセルフケアは
息子さんのケアにも役立つことを忘れずに。
自分と相手のケアをしつつ、
人生の未踏の地を開拓する気持ちで前進されますように。
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