Q.夫から離婚するといわれています。
夫は64歳、私は60歳、今年の1月で会社を退職し、
7月から近所の会社で週4日パートで働いています。
32年も一緒にいるとそれなりに歩み寄ったかなと
自分では感じております。
今回の喧嘩の原因は、
他人からするとバカバカしい事で笑ってしまう様なことです。
毎日使用するコップを主人がいつも飲み終わった後に
水だけで洗剤をつけて洗っていません。
私が翌日そのコップで水を飲んだ時に
「くさい」から洗剤で洗って欲しいと言ったところ、
食洗機に入れれば良いと言います。
後、私は土日に仕事のためお弁当を持参し、
主人のお昼はお皿に置いて行きます。
帰宅すると食べた後の食器が
桶につけたままになっています。
主人はお皿は食洗機があるので
そのままで良いではないかと言います。
私はそのべたべたに汚れた食器を
桶から食洗機に移す作業があると言ったところ、
これからはお昼の支度をしなくて良いし、
夕飯も外で食べ来ると言い、
コップも紙コップを使用しています。
その後、挨拶以外口をきいていません。
結婚当初から主人は台所に立つことはなく、
同じように働いていてもお互い忙しいので
手伝えないので食洗機を購入しました。
今私はパートとなり時間があるので
食器もその都度洗う余裕ができています。
土日位、私としては台所に立って欲しいと思いますが、
却下されます。
主人の考えは台所に立つことは仕事ととらえているようで、
自分と同じくらいの年収を稼いでくれば考えると言います。
来年には主人は65歳となり仕事も引退したいと言っています。
このままでは老後が心配です。
良きアドバイスをお願いいたします。
【らんちゃん・60代・女性・パート】
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A:FROM 川畑のぶこ
退職後、自宅にいる時間が長くなると、
これまで適度な距離感で絶妙なバランスを
取ってきた夫婦のバランスが崩れはじめ、
ぎくしゃくしたり、ぶつかり合ったりすることはよくあります。
今回のことは、らんちゃんさんが先に退職したことで、
ライフスタイルが変わり、
家事にかける時間が増えたことから、
これまで目につかなかったことや問題でなかったことが
問題として浮上してきた、でも、ご主人が
その変化についてきていないことが発端なのですね。
たしかに、ご主人からすると、
これまでは食洗機で問題なくやってきたのだから、
これまで通り食洗機で洗えば済むことということなのでしょうし、
これはこれで一理あるでしょう。
これまで何十年やってきた習慣を、
ある日変更するというのは、
お互いの合意を得たとしても簡単ではありません。
まず、らんちゃんさんはご自身の変化を受けて、
洗いもののルール変更をするにあたって、
ご主人に提案や依頼をし、合意を得たでしょうか。
ここは大きなポイントになると思います。
食洗機は以後使わないルールで合意を得た上であれば、
ご主人は注意されてもしかたありませんが、
もし、ご主人の合意なく、
食洗機から手洗いに切り替えるのは当然という姿勢で
「やって」と指令調になっていたのであれば、
これはミスコミュニケーションが起きても仕方ないでしょう。
これは些末な洗いものの方法論の問題ではなく、
同じ共同体で生活する者が互いの意見や立場を
尊重しあっているかどうかの問題です。
私の立場をわかってほしいというのと同じ様に、
相手の立場をわかろうと努力しているかが問われます。
もしかしたら、ご主人も退職して
時間的なゆとりが出てきたなら、
たまには台所に立って洗いものをしてみる気にも
なる可能性もなきにしもあらずですが、
現状、ご主人はこれまでのスタイルで進んでいるので、
突然のシフトに戸惑いがあるのかもしれません。
改めて、手洗いが当然という姿勢ではなく、
食洗機から手洗いに切り替えたいので
協力を求める姿勢で依頼をしてみると良いかもしれません。
また、突然ルールを変えて
それを押し付けてしまったのであれば、
そのことを素直に詫びてから依頼するのも良いでしょう。
そのことで、ご主人も自分の立場を尊重してくれていると
感じられるのではないでしょうか。
同時に、らんちゃんさんも家の外での
活動の場を増やすのも良いかもしれません。
夫婦であっても密になりすぎると煮詰まることが、
適度な距離感ができることで
良好な関係を築けることも多々あります。
これまで仕事に費やしてきた時間を、
新たなチャレンジや仲間との時間などに使うことは、
らんちゃんさんの日々の質を高めてくれることと思います。
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