Q.娘と夫と、自分の関係に悩んでいます。
高三の娘が泣きながら打ち明けてきました。
父と娘のふとした言い合いが発端で、
実は小学校の頃から父が嫌いで
もう食事を共にしたくない、
何を言っても聞かないし、支配しようとする。
なりたい職業があり、その大学を受験したいのに、
それができないなら、どこでもいい、死にたい。
学校が終わる頃になると、気持ち悪くなる、
眠れない、と体調を崩すようになりました。
父親は理不尽なことは言わないので、
その気持ちを話すようにいいましたが、
聞かないから、と向き合うのが怖いのだと思います。
最近は、やりたいことを頑張りなさい、と
娘の受験についても話していたので
落ち着いてきたかと思っていたのですが、
些細なことで繰り返すので、
娘は娘でいいとこ取りなところもあると思っています。
私は主人の会社を手伝っていて、
大変なのも分かっていますが
夫婦の間も、最近喧嘩が絶えないようになりました。
原因は私が反対意見を被せてくるのに
絶えられなくなってきたからですが、
私は私で繰り返してしまいます。
娘と夫のことがなければ、
私が気をつければいいだけですが、
両方に気を遣いながらに疲れてきました。
今後どう解決したらいいのでしょうか。
アドバイスいただけましたら幸いです。
【しば・50代・女性・会社員】
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A:FROM 川畑のぶこ
大学受験を控えた娘さんの情緒が不安定で
心配されているのですね。
自分が希望する職業や大学に、
親の賛同が得られないのは
娘さんにとってさぞ辛いことであったことと思います。
ただし、親からすれば、
おそらくは娘の幸せを願ってこその
意見や助言であったことと思います。
それが娘さんからすると愛とは受け取れず、
自分や自分の人生を否定されたように
受け止めてしまったのではないでしょうか。
親が子に良い結果を期待することが
健全に作用することもあれば、
子どもの同意なく結果に執着すると苦しみが生まれます。
真のサポートとは、
自分が相手に出してほしい結果ではなく、
相手が出したい結果をサポートすることです。
もし、気がかりがあるのなら、
それをコミュニケーションするときは、
断定的または指示的に伝えず、
あくまでも自分から見てどう見えるかを伝えることを
大事にされると良いでしょう。
結果へ執着してしまう原因は恐れにありますが、
恐れは信頼感の欠如から生じます。
執着の解消策は信頼感を育むことになりますが、
それでは、どのように信頼感を育むかというと、
「娘は親の思い通りに生きないかもしれないけれど、
彼女なりに人生を切り開いていく力を持ち備えている」
という信念を強化するのはいかがでしょうか。
ここには失敗も含みます。
失敗するのだから信頼できないのではなく、
失敗も含めて、彼女なりに人生の課題に取り組むことを
信頼するということです。
また、私たちはみな、人生で
多様性を受け容れることを学ぶ過程におり、
その学びが家庭内でも実践されていると
受け止めてみるのも大切ではないでしょうか。
しばさんは、娘と父の関係性において、
彼女たちなりの課題があると信頼しつつ、
しばさんご自身にできるベストをつくされますように。
私たちは異質なものや変化を嫌う傾向があります。
異質なものや変化は恐ろしいのです。
ですので、
異質なものや変化を否定したり排除したりすることで、
安心したい気持ちが働いてしまいがちです。
それらの執着を手放し、変化を受け容れるレッスンに
突入していることを、また、それらをクリアすることで
人生により深みや奥行きが増し、人生が豊かになること
を信じて娘さんと向き合われますように。
その際、「相互理解」や「思いやり」などのキーワードを大切に。
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