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Q.自分の承認欲求を自分で満たしていくことについて
助言いただければ幸いです。
   
夫と娘二人と暮らしています。
 
長女は3歳の時に自閉症の診断を受けました。
それから、発達障害について学んで感じたことは、
診断を受けていないけれど夫婦共にADHDを含むASD、
次女もADHDだろうということです。
   
それでも、現在私はカサンドラ症候群だと思っています。
  
夫との関係を悩み、川畑先生の講座で
少し相談させていただいた時から、
「自身の承認欲求」について考えています。
  
先生の著書で見かけた心理ドライバーでは、
完璧であれドライバーが強く働いていると思います。
   
幼少期を考えますと、母は私に
衣食住は満たす対象以外の興味がなかったと思います。
   
親に認めて欲しい気持ちが満たされないまま育ち、
かつ他人にSOSを出すことも苦手でした。
   
油断すると「ダメだ」という口癖が出ます。
   
夫との関係は出産後一度大きく溝ができ、
新築後、完全にうまくいかなくなりました。
   
親に承認してほしかったように夫に求めていたと思います。
   
夫もできない人だと理解できてきました。
  
自身の承認欲求は自身で満たすことを考えなくては、
と頭では理解できるのですが、
どうしても「他人に満たしてほしい」気持ちが
自分にあるのを感じています。
   
【ねこねこ・40代・女性・個人事業主】
  
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
 
人は人との関わり合いによって満たされもすれば奪われもします。
  
また、人によって傷つきもすれば癒やされもしますね。
 
ねこねこさんが相手との関わりによって満たされたい
という欲求は自然なものです。
  
私たちの抱く心理的欲求には
自身で満たせるものもありますが、
人によってのみ満たされるものもあります。
   
このことから、「すべて自分で満たさねば」という
完璧を捨てるのも大事ですね。
  
そして、互いに認め合う関わり合いの対象を「家族のみ」
にこだわることも捨ててみるのが良いかもしれません。
  
もちろん、家族で親密な関係を築けたに越したことはありません。
 
ただし、ねこねこさんがご指摘されているように、
ご家族にASD(自閉症スペクトラム)の問題がある場合、
ねこねこさんが望むかたちの親密さや心の通ったやりとりなど
情緒的な交流による承認というのはハードルが高いかもしれません。
   
ただ、
 
「このような場合にはこのように対応してもらえると私は
 認められているとか受け入れられていると感じられるので
 そのようにしてほしい」
 
と明確に情報を相手にインプットすることで、
相手はそれを理解し行動に移すことも可能です。
  
ねこねこさんにしてみれば、
 
「そんなこと言わなくても以心伝心でわかってほしい」
 
と思うかもしれませんが、
そこは「言いさえすればわかる」と切り替えて、
そのことで相手が歩み寄る努力をしてくれている
(ねこねこさんが大切であるがゆえに)
と感じられることが大事です。
   
同時に、ASDの家族特有の苦労をされていることで
不調をきたすカサンドラ症候群だと思うとのことですから、
  
ご自身の満たされないニーズを
原因となっている相手から満たしもらおうとするのではなく、
別なリソースから満たすようにすることが賢明です。
   
ねこねこさんは友人や仕事仲間や趣味の仲間などと
心の通う交流はされていますか?
  
身内だと距離が近すぎて、
互いの良さが空気のようになり見えなくなってしまったり、
そのことをわざわざ口にしなかったりするかもしれませんが、
  
適度な距離感があるからこそ、互いに気づける良さがあり、
それらを素直に認めあえたりもしますから、
そのような関係も大切に育まれることをおすすめします。
   
また、カサンドラ症候群の当事者会などに
参加するのもおすすめです。
  
同じ課題を持つ者同士が心の内を分かち合い、
認め合うことができるのは大きな癒やしに繋がります。
  
また、ASDの家族との向き合い方に関する
有用な情報も得られる可能性があります。
 
ぜひそのような自助グループの参加もご検討ください。
 
もちろん、最終的には、ねこねこさんが
ご自身を相手から認めてもらいたいように認めているか否か
は大きな課題です。
   
ねこねこさんがご自身の親友だったら、
なんて言ってあげたいですか?
  
ぜひそのことも振り返ってみてください。
 
そして、鏡の中のご自分に
承認の言葉をかけてあげてください。
 

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