Q:川畑先生、こんにちは。
川畑先生のメルマガを
いつも興味深く読ませていただいております。
夫のことでどうしたらいいかわからず、
相談させていただきました。
一緒にいて気に入らないことがあると、
その原因が他にあっても(誰もどうしようもない、
流れの中で起こった出来事など)
私に怒鳴ってくることが増えてきたような気がします。
なぜ怒るのか?を聞いても、まともには答えてくれません。
おそらく、まともな答えが
見つからないからだとは思いますが。
「怒鳴られるのは嫌だ。
私の尊厳が傷つけられたと感じる。」と伝えると、
「そう感じるのは間違っている」と言うばかりで、
子どものように拗ねてしまい、話し合いができません。
これはモラハラやDVなのでは?と思うこともあり、
相手のペースに合わせないよう、
毅然とした態度を取るようにしています。
一方で、年齢的なことを考えると
彼は今、更年期なのかもしれないとも思え、
厳しくしたり、突き放したりするのは
かわいそうな気がして、
捨てられたと思われない程度の
適度な距離は保つようにしています。
川畑先生が教えてくださる
ビリーフワークをすればいいのにと思いますが、
きっと私が言っても
押し付けられているような気がするでしょうし、
抵抗するでしょうから、
今のところ、そっと見守るしか方法が見つかりません。
どうすれば、
彼の感情の起伏を穏やかにできるでしょうか?
自分がハラスメントをしていると認められるように
なるにはどうしたらいいでしょうか?
【オハナ・40代・女性・会社員】
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A:FROM 川畑のぶこ
ご主人のモラハラに耐え忍ぶオハナさんなのですね。
家庭が寛ぎや充電の場でなく、
ご主人のピリピリした空気によって
心身の消耗も激しくなってしまうことでしょうし、
お辛いですね。
オハナさんのご主人はオハナさんと同年代でしょうか?
もしそうであり、ご主人のイライラが
とくに最近増えてきたように感じるのであれば、
もしかしたらそれは
男性更年期障害のせいかもしれません。
更年期障害というと女性特有なもののように思う
かもしれませんが、男性も40代以降は
テストステロンという男性ホルモンが低下することで、
人によっては更年期障害になる人もいます。
その症状には精神面では神経質になったり、
イライラしたり不安や抑うつになったりすることが
含まれます。
また、不眠や集中力の低下などもあります。
もしそうであれば、更年期障害の情報を伝えて
「あなたの身体が楽になるのでは」
と受診を促すのは良い手段ではないかと思います。
男性更年期障害は、放っておくと
心筋梗塞や脳卒中、また認知症などのリスクが
高くなることが報告されています。
そのような情報も添えてみるとよいかもしれません。
妻からメンタルを変えろというと
抵抗する男性は多いかもしれませんが、
それらの身体症状や疾患を予防したりすることで
身体が楽になるかもと提案すると、
案外すんなりと聞き入れる場合があります。
メンズクリニックや泌尿器科など受診した結果、
男性更年期障害とわかれば
ホルモン充填治療や漢方による治療などで
症状が改善する可能性がありますし、
更年期ではなくメンタルな問題と判断されれば、
そこから心療内科や精神科の受診につながる
可能性もあります。
専門家の第三者から指摘されることは、
妻からの指摘より効果があるでしょうから、
このような流れで彼が課題に取り組むきっかけを
つくるのは一つの方法ではないでしょうか。
同時に、ご主人の態度にオハナさんが
「尊厳が傷つく」ときちんと毅然とした態度で
伝えていることは素晴らしいことです。
ハラスメントの認識に関しては、
オンラインでダウンロードできる
パンフレットなどもあるので、
それとなく渡してみるのもよいかもしれません。
ただ、性格や人格を否定されていると思うと
抵抗が強まりますので、伝える際も、
ホルモンの異常によりこれらが起こっている
可能性もあるかもという前提で伝えるのは
効果的と思います。
暴力に屈さない姿勢は崩さないでください。
そしてさいごに、消耗してしまったエネルギーを、
家庭以外のどこかで
きちんと充電してあげてくださいね。
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