Q:いつも拝読させて頂き、
自己を内省をして、新たな思考を手に入れ
前に進むことができており、感謝致しております。
自分に起こる事象を自分の考え方や受け取り方
によって変わることを実感しております。
今回の相談は、私は家族を守ることを最優先して
生活をしてきました。
夫や子供をサポートしていくことが私の使命となり、
夫や子供の成功が私の勲章や喜びだと信じてきました。
しかしながら、断捨離のやましたひでこ先生や
川畑のぶこ先生のお話から
自己を大切にすることの重要性を学びました。
定年退職した夫がコロナ禍で自宅にいる時間が増え、
また、もうすぐ40才になる二人の娘が自立せずに
私にいろいろ依存していることが負担になり
心が晴れない日々が続いております。
依存しているだけならまだしも
思うようにならないと
暴言や脅迫をして従わせようとしてきます。
私は自分を優先し、今まで自分を大切にする意味を
少しずつ実現しようと努めるようにしています。
自分を大切にしないから
他者から尊重されないんですよね。
私は他者を尊重してきたから
他者のサポートを心よくしてきた見返りが
私を便利屋に成り下がる事態を招いた自分が情けなく、
悲しい気持ちになりました。
これからどう考えて他者と接していけば良いのか
模索しております。
どう考え、どう対応したら良いか
アドバイスをしていただけましたら有り難いです。
【えみねむ・60代・女性・専業主婦】
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A:FROM 川畑のぶこ
えみねむさんのご家族への献身が伺えます。
コロナ時代は多くの人に家族関係の課題を
浮き彫りにしてくれているようです。
えみねむさん宅では、
ご家族がえみねむさんに依存していることが
浮き彫りになり、それをえみねむさんが
負担に感じるようになってしまったのですね。
依存はする側とさせる側の
絶妙なバランスのもとに成り立っています。
家族への献身は美しいものです。
ただし、常に自己犠牲を払ってまで行うと
バランスを欠いて依存を招きます。
相手に依存させる心理は、
「自分が必要とされる人間である」ことを
確認するニーズによって
もたらされることが多いです。
裏を返せば、そのニーズが過剰な場合は
「自分は素のままでは必要とされない
人間なのでは?」という
己の価値への疑いによって生じます。
その疑いを晴らし、安心したいがために、
相手の力を奪うことで、自分に力を集中させる
力学がはたらいてしまうわけです。
ところが、本来相手が自立した人間として、
自分で出来てしかるべきことも奪ってしまうと 、
(「妻がやってくれるから」「母がやってくれるから」
と依存状態が常となると)結局は
負担が妻・母へ一極集中することになります。
ときとして、その結果
負荷を担う者が病気になるなどして機能しなくなり、
家族が自立せざるを得ない状態がもたらされ、
ようやくバランスを取り戻すようなケースもあります。
病気は無意識な問題解決者となるわけです。
このように、アンバランスな承認欲求の満たし方の
代償は大きいことがわかると思います。
共依存状態から抜け出すには、
相手に過度の助力を与えないのと同時に、
えみねむさんがご自身の存在を
自己承認できている必要があります。
私はあらゆることを完璧にこなすわけではないし、
失敗することも多々あるけれど、
基本的に価値のある存在で、必要とされる存在である、
ということを思い出してください。
そう思えないならその理由を書き出してみます。
それと同じ理由で
愛する友が悩んでいたならどうでしょうか?
いかに不合理な考えのもと悩んでいたか
ということに気づけるかもしれません。
断捨離すべきはそのような不合理なものの見方や
考え方だということを覚えておいてください。
えみねむさんは
ご自身がそう感じられるか否かは別として、
ただそこにいるだけで価値ある大切な存在なのですから。
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