Calm,Serene,Sleepy,Young,Woman,Relaxing,On,Comfortable,Sofa,At

Q:仕事で疲れ切って不機嫌な夫が家にいるだけで、
私の気持ちもどんよりと暗くなります。

結婚して13年になりますが、
結婚当初からその傾向はありました。

しかし、最近は夫も40代になり管理職になったこと、
コロナ禍による会社の業績悪化などで、
不機嫌がますますひどくなっています。

出世しなくてもいい、気楽に仕事してほしい、
転職してもいい、と事あるごとに伝えてきましたが、
心持ちや働き方を変える気は全くなさそうです。

所謂、昭和のモーレツサラリーマンのような
自分をすり減らす働き方をずっとしており、
このままだと彼はいつか大病をするのかもしれないな、
と思うこともあります。

家族のために仕事をやめられない、など
自分が犠牲者であるかのような発言もあります。

まだ30代のうちなら転職のチャンスもあっただろうに、
愚痴を言うばかりで
なにも行動しなかったのはあなたでしょう、
と私は心の中で思っています。

私は、もう、この不機嫌な人と生活を共にするのが
いやだと感じています。
しかし、子供も小さく、私は非正規雇用で、
離婚すれば経済面で苦労することは確実で、
それもいやです。

なにか良い着地点はないでしょうか?

【まるりん・40代・女性・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ときとして不機嫌になることは
人間なら誰でもあることですが、
それが家庭で慢性的となると、
家族も本人も消耗してしまい辛いですね。

昭和のモーレツサラリーマン…

「24時間働けますか?
 ジャパニーズビジネスマン♪」

なんて滋養強壮ドリンクの
CMキャッチコピーを思い出します。

相手の不機嫌に対して
どうしたらよいかということに関しては、
できることは限られています。

なぜなら、感情の責任というのは、
ものごとの受け止め方の影響を大きく受け、
ものごとの受け止め方というのは、
本人次第だからです。

ご主人は基本的に仕事人のようですから、
仕事がうまくいかなければストレスになるのでしょうが、
職場でのストレスをまるりんさんが解消することは
おそらく難しいでしょう。

できることは、その苦悩をまるりんさんが理解して
やわらかな姿勢で寄り添うか、
その状態に対する、より健全な受け止め方のオプション
の提示をしてあげることなどになるかと思います。

まるりんさんからすると、
厳しい競争の中に身を置かずに、
ストレスの無い環境で仕事をしてほしいと思うかも
しれませんが、本人は厳しさの中で勝ち抜いてこそ
価値ある人間(仕事の能力=唯一の価値)という
無意識の、それでいて確固たる信念がある場合が多いです。

そのような場合、
とりわけ夫が妻からの助言を求めていない場合、
「妻は自分のことや仕事のことがまったくわかっていない!」
とさらなる不機嫌を誘発することもありますから
デリケートですね。

これも受け止め方によるのですが、
本人に変わりたい気持ちがない限り
相手の感情をコントロールするのは難しいです。

まるりんさんにできることは、
家庭での空気をリラックスできるものにすることと、
彼の辛さも、仕事への高い意識からであろうことを
理解して、その意識に敬意をはらいつつ、
ねぎらいが伝わるコミュニケーションを心がけること
などになってくるかと思います。

もちろん、それでも不機嫌が収まるとは限りませんが、
まるりんさんが「できることはした」と思えることは
とても大事だと思います。

そのうえで、あとは「彼の課題」と割り切って、
自分自身の時間を大切にしてください。

巻き込まれないように、そっと別な部屋にいくとか、
外出するなど、適度な距離感をとることが大切です。

彼の機嫌取りに執着しないことを心がけてください。

彼が変わることで自分を満たしてくれる存在になる
ことへの期待は捨て、自己充電に勤しみます。

自己充電ができていると、
多少エネルギーが奪われることがあっても
バランスが保てます。

それでも、つねにマイナスのエネルギーと
なってしまうのであれば、
別居や離婚もオプションとなるでしょうが、
それもまたエネルギーを消耗しますし、
経済的な不安もあるわけですね。

あれもこれもすべてを手にすることは
できないのが人生。

それでも、なんとかやり過ごしながら
生きていけるのも事実です。

結婚しているが故のプラスとマイナスがあれば、
結婚していないがゆえの
プラスもあればマイナスもあります。

常にプラスである必要はないという
執着心の手放しも大切です。

常に機嫌よくやすらぎを与えてくれる
白馬の王子様はいないという前提を受け入れて、
ぜひ、まるりんさんにとって真に大切なものは何か
を探求する機会としてみてください。

     
     
ーーー
 
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
 ご質問はこちらから

タグはありません

コメントはこちらから

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、 が付いている項目は必須項目となりますので必ずご記入をお願い致します。