FROM 川畑のぶこ
今日は、カモモさん(50代・女性・自営業)
のご相談にお答えします。
【Q】もう 30 歳になる娘のことでご相談です。
昔から音や光に敏感で、今でも雷や花火、オートバイ、
罵声など、大きな音量のものは苦手で、
日差しもまぶしくて、車の運転もサングラスをかけて
やっと免許がとれました。
敏感に感じてしまうのに友人からは相談事が多く、
高校時代はリストカットしていた友人の悩みを
聴いているうちに、本人が慢性疲労症候群になり、
学校に行けなくなってしまいました。
その後、休学から通信制高校を卒業し
東京の専門学校にいきましたが、
統合失調症になり、自宅に戻って10年間、
精神科のお世話になり、
養生するなかでやっと元気になってきて、
今はオンラインで再度、専門学校で学んでいます。
もともと緊張すると滝のように汗が出て
止まらなくなってしまう娘。
今いちばんの問題は、心身症になってから
男性恐怖症がひどくなってしまい、
これから仕事をしていきたいのだけれど、
リアルに話すときに相手が男性だと汗も止まらず、
話もできなくなってしまい、就職活動もできないこと。
そして今、このトラウマのきっかけで思い出すことは、
小学生の時、近所の子に「胸を触られそうになり
追いかけられた恐怖」が取れず、
男性の性的感情への嫌悪から
自分が女性でいることが気持ちが悪く、
胸などをとってしまいたいほどの思いになってしまうこと。
心身症になったことで、
スクールカウンセラー、大学病院の精神科、
カールロジャース手法の集団ワークショップ、
個別カウンセラー、ブロック解除などの
起業家さん主催のメンタルの講習など、
いろいろ本人も参加してきましたが
どうしてもトラウマが消えず、
来年は卒業なのに就職活動ができずにいます。
親としてできることは、本人の話を聴いてあげること、
何か解決できそうなことを一緒に探してあげることでした。
そして最近は「絶対大丈夫」と
娘を信頼して見守るようにしています。
それでも、夢に向かって勉強しているけれど
一向に気持ちの落ち着かない娘から
泣きながら相談されるたびに、
私もとても辛い気持ちになります。
これからどうしていったらいいのか、
また娘が元気に仕事ができるようになる
ためには、どうしたらよいのでしょう。
どこに相談したらいいのか等もわからず…
アドバイスをよろしくお願いします。
【A】カモモさんの母心あふれるご相談です。
愛する我が子が病んでしまうこと、
特に精神的に病んで
生きるのが辛い状態であることほど、
親にとって苦しいことはないですね。
ですから、これは娘さんだけの苦しみでは
なく、カモモさんの苦しみでもあります。
でも、カモモさん、素晴らしいです。
「親としてできることは、本人の話を聴いてあげること、
何か解決できそうなことを一緒に探してあげることでした。」
と書かれていますが、もう十分に親の仕事を
なさっているのではないでしょうか。
まず、娘であれ、他人であれ、友人であれ、
本人の人生の課題というのはありますね。
本人の課題をお母さんがやってあげることはできないです。
もしやってあげたら本人は楽かもしれないけれども、
やはり本人がその課題をクリアしないと、
人生に必要である知識や技術、
強さや賢さを身につけられなくなってしまいます。
娘さんに起きていることは本当に辛く、
痛みを伴うことであるのは間違いないと思います。
ただ、ちょっと視点を変えてみることで、
進む先が見えてくることもあります。
続きは、ビデオでお話しします……
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