Q:思春期の頃から、友達の前でも
なかなか自分の素の姿を出せなくなっていて、
大人になるにつれそれが
どんどん増しているように感じています。
だから友達と会っていても、
疲れてしまうことも少なくありません。
自分自身は人と話すときには、
自分のことを話すよりも、そこにいる人が
まんべんなく話をできるように努めているのですが、
結局人の話を聞いているばかりで、
本当は話を聞いてもらいたいのに、
聞き役になることも多いです。
どこか自分の中で、聞かれもしないのに話してはいけない
と思ってしまう部分があるんだと思います。
また聞かれないのは
自分への関心があまりないからなのかなと思ってしまい、
そう思うと余計に話し出せなくなってしまいます。
もう少し楽に、人と接することができるために、
アドバイスいただけますでしょうか。
【ハナ・40代・女性・会社員】
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A:FROM 川畑のぶこ
ハナさんに限らず、思春期というのは
他人の目や評価をことさら気にし始める時期であり、
それ故に社会性を確立する大切な時期でもあります。
大人への以降の時期ですが、
「大人の対応」といえば、「我を殺す」ことが
できるといえるのではないでしょうか。
社会的な生き物である私達が、
いつでもどこでも好き勝手に振る舞っていたら
社会は無秩序になり混沌としてきます。
相手に配慮したり、協調したりすることは
大切な社会的スキルです。
ところが、この配慮や協調も、
いつでもどこでも、そればかりしていると
バランスを欠いて生きづらい人生になってしまいます。
とくにプライベートでは、
息を抜ける場=ある程度ハナさんが
我を出しても受け入れられる場が必要です。
ハナさんにそのような場がない場合、
おそらく「素を出したら受け入れてもらえない」
という無意識で非合理的な思い込みが
あるのではないでしょうか。
幼少期にいい子でいることで、
親や周囲から評価を受けたという
インパクトある成功体験があったり、
逆に、そうしなかったことで
痛い目にあったなどといった
インパクトある失敗体験があると、
私たちは周囲に過渡に合わせることで
うまくやり過ごすことを
身に着けるようになる傾向があります。
また、親がさまざまな理由からゆとりがなく、
子どもに多くの時間を割けなかったり、
十分に関与できなかった場合に
「自分は関心を持ってもらえない人間なのだ」
という心理的な刷り込みがされてしまい、
「どうせ私の話など誰も興味を持ってくれない」
と決めつけてしまうことがあります。
この刷り込みの解除をするのに、
ハナさんの心の中にいまだに住み続けている、
子どものハナさんに向き合ってみるのは
大切かもしれません。
「そっか、あのときそんなふうに思っちゃったんだね」
「そりゃそうだよね」
って、
いつもハナさんが他の人の話に耳を傾けてあげるように
心の中の小さな自分に丁寧に耳を傾けてあげてください。
そして、
「周りがどうであれ、私はあなたのことにとても関心があるし、
あなたの話を聞きたいよ」
と伝えてあげてください。
また、小さなころのハナさんに
インパクトを与えた親や大切な人も、
実はハナさんに関心がなかったのではなくて、
「もしかしたら、愛情や関心を表現するゆとりが
なかっただけなのかもしれないね」
って、
小さなハナさんと一緒に振り返ってみてあげてください。
ハナさんの心の中のリトルハナさんが受け入れられ、
ハナさん自身と良き友になれたのなら、
自然と周囲の人とハナさんとの関わりに
変容が訪れるかもしれません。
どうか、愛ある姿勢でご自身と接してあげてください。
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★今週末です!
自分自身と丁寧に向き合う
マインドフルネスin九州
川畑のぶこ・ファシリテーター
梅田陽子・ボディーワーク
https://mindfulness2023-miyazaki-3.peatix.com
※こちらは NPOハートシェアリングネットワーク様の主催です。
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