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Q:私は今年60歳になりました。

結婚して30年、夫は10年間の単身赴任から
3年前に戻りましたが、夫の荷物を私の実家に預けて
片付けもしなかった辺りから急に夫が嫌いになりました。

私はお見合いで、両親は毒親だったので自分に自信がなく
結婚して家を出たいばかりに
この人ならやっていけそうと思い結婚しました。

今から考えればお互い妥協して結婚したのかもしれません。
それでも私なりに一生懸命子育ても家事もやったつもりです。

息子が問題起こしたり不登校になった時も
夫は助けてくれず自分には関係ないと言いました。
それでも私は働いていないのだから
私が解決しなければと思いました。

少し落ち着いた頃パートに出ましたが
どこに行ってもうまく行かず人間関係に疲れました。
友達ともうまく行かず今は母しか話し相手がいません。

やりたい事も見つからず、
無職なのでこれからを考えると離婚もできない。
働く勇気も無い。

私はこれからどうしたらよいのでしょうか。
   

【かおる・60代・女性・専業主婦】

   
―――――――――――――――――
  
A:FROM 川畑のぶこ
   
夫が嫌いで離婚したいけど
経済的に自立しておらず勇気がないのですね。

子どもというのは大切な宝ですから、
パートナーの子に対する扱いが雑と感じてしまうと
愛情がないのかと不信感が募るのも理解できます。

ただ、夫は
必ずしも息子さんを蔑ろにしていたのではなく、
一生懸命働いて稼いで家庭を支えるという形で
子どもへの愛を表現していたかもしれません。

かおるさんとしては、経済的サポートのみならず、
心情に寄り添って欲しいという理想があったことと思います。

もしかしたら、夫自身も
父親からそのように育てられた記憶がないので、
モデルとなる人物がおらず、情緒的なサポートというものを
学習してこなかったかもしれません。

親世代は、夫は外で働き、
子育てや家の中のことは妻が行うものという分業が
当たり前という世代でもありますから、

彼なりの限界があり、
その中で出来ることを行なっていたと理解を深めると、
嫌悪感は薄れてくるのではなきでしょうか。

人間誰しも得て不得手はあるものです。

夫が器用であったに越したことはありませんが、
不器用な人もいます。
かと言ってその人が悪い夫とも限りません。

かおるさんは自分に自信がないとのことですので、
もしかしたら、無意識の中で自分自身では
自分の人生をマネージする能力がないので、

周囲が完璧になって自分を満たしてくれないと困る、
といった状況が起きているのかもしれませんね。

残念ながら夫も親も友人も同僚も…
完璧な人はいません。ご自身と一緒です。

でも皆いいところはあるのです。
それはご自身も一緒です。
どうか、いいとこ探しをしてみてください。

毒親に育てられ、ダメなところばかりを指摘され、
自信がなくなってしまったなら、
親を反面教師としてください。

かおるさんにもっとも近いかおるさん自身が
ご自身のいいところに光を当てて
輝かせてあげてください。

みんな、親、夫含め、それぞれに
そうならざるを得ない背景があったことを理解し、
思いやりを持って関わることができたなら、

そして、理不尽なことにはNOと
素直に表現することを学べたなら、

人間関係は調和的なものになるのでは
ないでしょうか。

息子さんの不登校を経験しながらも、
育てられたのは素晴らしいことです。

成し遂げてきたこともいっぱいあるご自身に自信を持って、
ぜひ何か新しいことにチャレンジしてみてください。

仕事に関しては、人間関係が得意でないなら、
さほど人と関わらなくても済む仕事を選ぶのも
ひとつです。

経済的な自立ができれば、
さらに自信につながるのではないでしょうか。

人間はどこからでも成長出来る存在です。

どうかかおるさんのまだ知らないかおるさんに
出会える可能性に期待して、
愛ある好奇心を持ってご自身に向き合い、
新しいことにチャレンジしてみてください。

応援しています!

     
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