Q:98歳の父と91歳の母がいます。
父は寝たきりとなっていますが、
認知の衰えはあるものの、
元気で過ごしています。
91歳では大変だと思いますが、母は、
介護サービスと私達に助けられながら
父の介護を担っています。
今は父と母は穏やかな関係となっていますが、
父が動ける間は、母はずっと父の行動に対して
文句を言っていました。
父は少し発達障害的なところがあり、
ボランティア活動に尽力してきましたが、
常識から少し逸脱するような事も多く
母の気持ちも分からないでは無いのですが、
私は不快でした。
父はそんな母に対して
反論はせずやり過ごしていましたが、
心の中は母に対しては冷たく、
諦めと決めつけが大半で、
対話をしようという意志も
みられませんでした。
2人共、長女の私を介して
コミュニケーションをとるような事があり、
私はハッキリモノを言うタイプなので、
2人の問題だから、
2人で話し合ってと言った事もありますが、
受け身でそんな気持ちも無いような
2人でした。
家庭は母のルールで仕切られ、
母が良かれと思った事は強いられる様な
生育環境でした。
母なりに、子供の身体を
健康に育てようという気持ちの
現れだったのでしょうが、
少食の私が完食する迄、
食べることを強いられた事は苦痛でした。
母は自分の段取り通りに回らないと
感情的になり、
頑固な私がそれでも謝ったり
反抗的な態度を取り続けると
突き飛ばされたり、
お灸をすえられたりしました。
兄弟喧嘩をしても妹は従順な子供だったので、
私が謝る事を強いられて、
私は妹に対しても優しい気持ちが
無くなっていきました。
50〜60年も前の事、
今更何を言ってるんだと
もう一人の自分が言ってきますが
介護が本格的になった昨年から、
親や妹に対して、冷たい感情の私が再燃して
葛藤を抱えています。
母が私達姉妹に対して、意図的か、
単に聴力も認知能力も低下した故なのか
分からないのですが、
使い分けたコミュニケーションの取り方にも
腹が立ち信頼出来ないのです。
母の手作りの洋服や料理より、
私は温かい安心出来る居場所が
欲しかったのだと思います。
祖父母や叔父達には可愛がられましたが、
核家族であまり楽しい思い出の無い私は、
両親や妹に対して
心底温かい思いが湧いてきません。
今まで自己啓発ワークや瞑想も
身につけましたが、それでも何か
モヤが晴れた感じがしません。
そして私のその思いが祖母から母へ、
母から私へ、その次に私の子供達にと
連鎖を垣間見る時は、怖いです。
もう別れる日も近い両親に
本当に有難う!と思いたい私もいます。
家族って温かいモノ!
と私の潜在意識を書き換えるには、
私はどうしたらいいのかと悩み、
ご相談させて頂きました。
よろしくお願い致します。
【しゃぼん玉・60代・女性・鍼灸マッサージ師】
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A:FROM 川畑のぶこ
しゃぼん玉さんの、ご家族に
真摯に向き合う姿勢が伝わってきます。
高齢の両親の介護が
本格的になった昨年から、
不満が出てくるようになったとのこと。
私たちは自分自身にゆとりがなくなると、
いつもならやりすごせた
周囲のネガティブな部分も
気になって仕方がなくなることがあります。
まず、しゃぼん玉さんご自身が、
ご両親のことに時間を
割きすぎてしまっていることで
バランスを崩しているのなら、
その時間を減らし、
自分自身を充足できる時間にあてることは
大切な取り組みとなると思います。
今更何を言っているのだと思うかも
しれませんが、
今だからこそ出てくる感情かもしれませんし、
それは素直に受け止めてあげてよいと思います。
そして問題は、
私たちが家族なのだからかくあるべき
という家族像についてです。
家族なのだから、常に親密に、
と思うかもしれませんが、
家族だからこそ適度な距離感が
必要なこともあり、
そのことで調和的な関係が保てるのも
事実です。
また、「家族って温かいもの!」
というのにこだわりすぎても、
落胆が増えることになります。
家族が温かいものであるに
越したことはありませんが、
事実は家族だからこそ
感情をむき出しにできたり、
家族だからこそぶつかり合ったりする
部分もあります。
それぞれの家族に課題があり、
いい部分も悪い部分も、
ぜんぶをひっくるめて起こりうることと認め、
受け入れることは大切なのかもしれません。
幸せなドラマの中の絵に描いたような
理想の家族像を追い求めると、
理想からずれる部分に
ついつい目がいってしまい、
苦しみが続くことでしょう。
しゃぼん玉さんもお気づきのように、
お母様の態度、
たとえば「長女には厳しく!」などは、
もしかしたらお祖母様や
その前の曽祖母様から脈々と
受け継がれた負の連鎖かもしれません。
みな決して子を貶めようと
していたわけではなく、
我が子が立派に育つことを願ってとった
歪んだ愛の表現です。
それぞれが、その時代の価値観や
親の価値観の影響を受けながら、
その時点での最善をつくそうとしていたのは
間違いありません。
しゃぼん玉さんが
この負の世代間連鎖に気づいたなら、
しゃぼん玉さんの代で
その連鎖をストップすることも
大切な課題なのかもしれません。
どこかで親の期待に答えたい自分がいるので
苦しみが生まれますし、
親を憎んでしまいますが、
そもそも親の価値観が
本当に正しいとは限りませんから、
そして親は年齢的なこともあって、
それに気づきようもありませんから、
「親の期待すべてに答える必要はない」と、
ご自身に許可を与えるのも、
内面的な緊張を緩めるのに
大切だと思います。
私たちが苦しむのは、
親の言動そのものというよりも、
それに答えられなければ価値がない子どもに
なってしまうのではないかという
自分で作り上げた恐れによります。
「わけわからんこと言っているなぁ。
まぁ、時代的に仕方ないし、
かわいそうっちゃかわいそうだな。」
と、親がそうならざるを得なかった背景に
深い理解を示しつつも、切り離す部分は
潔く切り離すことができていれば、
不要に親を恨む必要もなくなると思います。
期待に答えなくて良い、
としゃぼん玉さんがご自身に
言い聞かせてあげてください。
適度な距離を保ちながら、
自分自身の時間を充足することができてくると、
そのような俯瞰的な視点による理解も
促進することと思います。
まずはご自身を大切にしてあげてください。
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