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Q:いつもメルマガを読ませて頂き
勇気をもらっております。
主人の母と同居しております。
最近、娘に
お母さんとおばあちゃんが仲悪いせいで
ずっと嫌な思いしてきた、と言われました。
義母のことがストレスで主人とケンカしたり
知らず知らずのうちに
子ども達にあたっていたように思います。
今も義母のことは嫌いで
必要最小限にしか話しておりません。
ただ、子ども達に私と義母のせいで
辛い思いをさせてきたことが申し訳なく
ずっと後悔しております。
特に長男は人付き合いが苦手で
このことが影響してるのではと思っております。
これからどのように子ども達に接し
償っていけばいいのでしょうか。
長男はもう成人しております。
【ゾウさん・50代・パート】
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A:FROM 川畑のぶこ
姑さんが苦手であるにもかかわらず、
ご主人を立てて、ここまでがまんして
同居してきたのですね。
まずはご自身のその努力を
大いに称えてあげてください。
苦手な人、あるいは嫌悪する相手と
毎日、しかも長い時間、
顔を合わせなければならないほど
辛い修行もないと思います。
理想形とはいえなくとも、本当によく
頑張っていらっしゃると思います。
同時に、今回このように
娘さんの指摘によって過去を振り返り、
相談されたのは、
ご自身の言動が
周囲やお子さんに与える影響に関して
真摯に受け止める気持ちが
おありだからだと思います。
どう考えても姑に問題があるのなら、
ご自身の態度の正当性を主張したり、
取り合わなかったり、
ときとして居直ったりするでしょう。
また、お子さん自身も
母親を責めることはせず、
お祖母さんを困った人と
受け止めることでしょう。
後悔や罪悪感があるのは、
ご自身の姑に対する態度の正当性は
ある程度あるにせよ、
やはりどこかで「やりすぎだった」
ということを認めているからだと思います。
子どもにどのように償うか、
ということに関しては、
まずはシンプルに謝罪するということです。
そのときに言い訳をするのではなく、
娘さんの言葉はショックであるものの
真摯に受け止めたこと。
自分自身の言動を振り返り、
やはり行き過ぎたところがあること、
そのことで嫌な思いをさせてしまったことを
申し訳なく思っていて、
これからは完璧ではないかもしれないが、
より調和的なやりとりができるように
努力をすることを伝えてみてください。
子どもの過去は消せませんが、
母親がこれまでの彼女であれば
決してしなかったであろう努力を
している姿に触れられれば
納得してくれるかもしれませんし、
心打たれる可能性もあります。
これは、嫁姑の仲が悪ければ悪いほど、
劇的な変化による癒し効果は
大きいはずです。
もちろん、ここでいう変化は
徹底的に自身を抑圧したり我慢したりして
姑に迎合したり、おべっかを使ったり
ということではありません。
これでは苦行が増すだけです。
たとえ姑が自分にとって
好ましくない態度をとったとしても
過剰に反応しないということです。
表面的な反応をなくすことにとどまらず、
内面的な平静さを保つ努力が肝心です。
そのためには、まずゾウさんご自身が、
日頃からご自身をリラックスさせたり
楽しませたりする時間を
きちんと確保しておくことです。
このことで、
多少ストレスフルな出来事があったとしても、
心のエネルギー貯金があるので、
ゆとりある反応となるはずですし、
これは決して苦行ではないはずです。
ゾウさんにとって姑さんとは反対に、
この人と一緒にいると、
楽しかったり安らいだり
元気をもらえたり希望が持てたりする人、
エネルギーが充電される人は誰でしょうか?
そのような人たちとは積極的に
時間を持つようにしてください。
心のエネルギーが枯渇していると、
ストレスフルな出来事がおきると
マイナスになってしまいます。
すると、なぜ自分だけ嫌な思いを
しなければいけないのかと、
子どもに当たり散らすなど、
周りを巻き込んで憂さ晴らしをすることで
心のバランスを取ろうとするという、
傍迷惑な状態がおこってしまいます。
おそらく、ゾウさんの中で姑さんは本来
とても関心のある人だからこそ、
辛さが残るのでしょう。
関心のない人であれば、
どう思われようと気にならないはずですが、
どこかでゾウさんが
姑さんとはうまくやっていきたい、
認められたい、好意を持たれたい
という期待があるので、
いちいち言動が気になり
反応してしまうのではないでしょうか?
ゾウさんが反応してしまう姑さんの問題は、
彼女の自身の性格や
生まれ育った環境によって育まれた
価値観の問題かもしれないのに、
その難攻不落な課題の責任を
「私の努力が足りないせい」と、
優等生のようにどこかで過度に
自分に関連づけて背負い込み、
解決しようとしてしまうので
苦しくなっているかもしれません。
姑の問題は、彼女が自身で取り組むべき
人生の課題に未着手であることによって
起きている可能性がありますから、
そこは課題の分離をきちんとして、
適度な距離感を保つことも大切です。
これは、息子さんのことも一緒です。
娘さんが人付き合いや
対人コミュニケーションに問題がないのなら
(現に母親に大切なことを率直に
コミュニケーションできていますから)、
彼の人づき合いが悪いのは、
ある程度の影響は否めないにせよ、
必ずしも母親と祖母の関係性の悪さだけが
原因とは限らず、
彼の生まれながらにして控えめで内向的な
パーソナリティーのせいかもしれません。
彼にも彼自身の人生の課題があるのです。
そのような彼でも、
母親がどんなに困難な状況からでも
変化を起こした、あるいは起こそうと
努力する姿を目にすることができたのなら、
それは彼の前向きな変化にも
希望をもたらすことでしょう。
たとえば、姑さんや息子さんとの会話で、
この話題は相手も常に関心をもっていて、
ゾウさんもある程度関心があるもの、
互いに良い時間が持てるというものがあれば、
そのような話題を積極的に振って、
にこやかにやりとりしてみてください。
その際、相手に感謝している部分があれば
それも積極的に伝えてみてください。
ダメなところでなく、
良いところに意識を向けてみます。
そのことで、相手も自分に
関心をもってもらえているという
安心感や満足感が得られるでしょうし、
息子さんは相手と関わる取っかかりとなる
コミュニケーションを学ぶよい機会と
なるかもしれません。
もちろん、いちど崩れてしまった関係を
修復するには時間がかかるかもしれませんが、
焦らずに必要な時間をかけて
じっくり取り組んでみてください。
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